JPH083942A - 防音ユニットパネル - Google Patents

防音ユニットパネル

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Publication number
JPH083942A
JPH083942A JP6151635A JP15163594A JPH083942A JP H083942 A JPH083942 A JP H083942A JP 6151635 A JP6151635 A JP 6151635A JP 15163594 A JP15163594 A JP 15163594A JP H083942 A JPH083942 A JP H083942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit panel
recesses
sound absorbing
absorbing plate
sound
Prior art date
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Pending
Application number
JP6151635A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuharu Hara
和春 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Ceramics Corp
Original Assignee
Misawa Ceramics Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Ceramics Corp filed Critical Misawa Ceramics Corp
Priority to JP6151635A priority Critical patent/JPH083942A/ja
Publication of JPH083942A publication Critical patent/JPH083942A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工作業が容易で、防音性に優れ、しかも雨
水あるいは洗浄水が内部に侵入しても抜け易く、錆によ
る美感低下がなく、さらには経時変化による防音性低下
および火災時の有害ガスの発生の心配のない防音ユニッ
トパネルを提供する。 【構成】 片面周縁の側壁22と該側壁内側に立設され
た格子状の隔壁23とにより区画形成された複数の凹部
24を片面に有するコンクリート基板21と、前記各凹
部の開口周縁に固着されて各凹部に蓋をするセラミック
吸音板31とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば道路、線路の
防音壁として路肩あるいは線路脇に並べて取り付けられ
る防音ユニットパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記用途の防音パネルとして、金
属板間にグラスウールを詰めたもの、あるいは金属板の
一側にセラミック吸音板を設けたものが主として用いら
れている。なお、この発明の説明では、「吸音」と「遮
音」の両者を含む語句として「防音」の語句を使用す
る。
【0003】しかし、前記グラスウールタイプのもの
は、含水により吸音性が著しく低下する問題、および経
時変化により吸音性が低下したり、火災時にグラスウー
ルのバインダー樹脂から有害ガスを生じる問題がある。
それに対してセラミック吸音板タイプは、焼成済の磁器
を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダーとと
もに板状に成形した後に焼成したもので、吸水および経
時変化に対して吸音性の低下が少なく、しかも表面が汚
れた場合には洗浄水を吹きつけて水洗いできる利点、お
よび火災時に有害ガスを生じない利点がある。
【0004】ところで、前記セラミック吸音板タイプ
は、吸音率を高めるために背後に空気層を設けるのがよ
いことが知られている。そのため、金属板の縁をコの字
形に内側へ曲げて、その内側へ突出したフランジにセラ
ミック吸音板を配設して、金属板内面とセラミック吸音
板内面間に空間を形成する構造が採用されている。しか
し、その場合には金属板のフランジ部分でシール性が不
十分になり易く、その部分から雨水あるいは洗浄水が前
記空間内に侵入して溜まり易いため、前記空気層の効果
が十分発揮できない問題がある。また、雨水等により金
属板が錆び易く美感が損なわれる問題もある。
【0005】さらに、前記セラミック吸音板タイプの防
音性は、金属板が防音性に優れるものとは言い難いた
め、専らセラミック吸音板の吸音性に依存することにな
る。しかし、前記セラミック吸音板タイプのものでも防
音性は十分でなく、より高い防音性が求められていた。
なお、施工現場でコンクリート壁にセラミック吸音板を
直接モルタルで貼る方法もあるが、その場合には施工作
業に手間取る問題のみならず、モルタルを硬化させるの
に長時間必要となる問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みてなされたもので、施工作業が容易で、防音性に優
れ、しかも雨水あるいは洗浄水が内部に侵入しても抜け
易く、錆による美感低下もなく、さらには経時変化によ
る防音性低下および火災時の有害ガスの発生が少ない防
音ユニットパネルを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、片面周縁の
側壁と該側壁内側に立設された格子状の隔壁とにより区
画形成された複数の凹部を片面に有するコンクリート基
板と、前記各凹部の開口周縁に固着されて各凹部に蓋を
するセラミック吸音板とからなることを特徴とする防音
ユニットパネルに係る。
【0008】
【作用】この発明の防音ユニットパネルは、コンクリー
ト基板とセラミック吸音板が一体となっているため、セ
ラミック吸音板単独のものに比べて強度に優れ扱い易く
なる。しかも、コンクリート基板は片面に格子状の隔壁
が形成されているため、その隔壁によってコンクリート
基板の強度、すなわち防音ユニットパネルの強度が十分
に確保される。
【0009】また、コンクリート基板の片側に形成され
た複数の凹部をセラミック吸音板が蓋をしているため、
その各凹部がセラミック吸音板の背後で空気層を形成
し、その空気層により吸音性が高まる。しかも、コンク
リート基板は、材質的に金属板よりも防音性に優れるた
め、この防音ユニットパネルはセラミック吸音板とコン
クリート基板と、それらの間の凹部の空気層との相乗効
果によって優れた防音性を発揮する。その上、各凹部に
蓋をするセラミック吸音板は多孔質からなって透水性を
有するため、各凹部内に雨水、洗浄水が侵入しても抜け
易く、その侵入水が溜まって防音性を低下させる恐れが
ない。さらにセラミック吸音板はコンクリート基板に固
着されていて、施工現場で固着する必要がないため、作
業性に優れるのみならず、作業の熟練度の相違により空
気層の大きさがバラツク恐れがなく、常に一定の防音性
が得られる。
【0010】また、前記複数の凹部の一凹部毎を一枚の
セラミック吸音板で蓋をすることにより、一枚のセラミ
ック吸音板が大きくなるのを防ぐことができ、各セラミ
ック吸音板の強度低下、製造困難性を回避できる。その
他、セラミック吸音板およびコンクリート基板は無機質
からなるため、経時変化が少なく、かつ火災時に有害ガ
スを殆ど発生しない作用もある。
【0011】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例の防音ユニットパネ
ルを示す斜視図、図2はその2−2断面図、図3は図1
のコンクリート基板の斜視図、図4は他の実施例の部分
拡大断面図、図5はその実施例に用いられているプラス
チック容器の斜視図である。
【0012】図1および図2に示す防音ユニットパネル
10は、コンクリート基板21と、所定数のセラミック
吸音板31とからなる。このコンクリート基板21は、
図3に示すように、片面周縁の側壁22内側に立設され
た格子状の隔壁23によって区画形成された、12個の
略升状の凹部24を片面に有する略方形板状からなる。
【0013】この実施例では、側壁22先端の内側面に
段部25が形成され、その段部25と隔壁23の先端面
が等しい高さにされて、前記段部25と隔壁23先端面
にセラミック吸音板31の縁が載置固着されるようにな
っている。それによりセラミック吸音板31の縁がコン
クリート基板21の側壁22によって保護されるととも
に、凹部24の開口周縁がシールされる。
【0014】また、この実施例では、各凹部24の一つ
の隅26が斜めに面取りされて、その隅26に位置する
側壁22あるいは隔壁23の厚みが大にされている。こ
の厚みが大なる隅26には、図2に示すように、防音ユ
ニットパネル10の取り付用としてパネル取り付け部品
41が埋設されている。そのため、パネル取り付け部品
41の埋設部における強度低下を防止できる。前記パネ
ル取り付け部品41は、防音ユニットパネル10を取り
付ける相手により異なるが、通常、ナット、ボルト等の
螺子部品、あるいはフック等の金具とされる。
【0015】なお、コンクリート基板21の大きさ、凹
部24の数、凹部24の大きさは、防音ユニットパネル
10の大きさによって適宜定められる。この実施例のコ
ンクリート基板21は、596×1800×80mmの
大きさからなり、前記段部25内側における凹部24の
内寸法は、288×288×52mmからなる。
【0016】一方、セラミック吸音板31は、焼成済の
磁器を適度の粒径とし、その粒子を無機質のバインダー
とともに板状に成形した後に焼成した公知のもの、ある
いは粒度0.425〜1.275mmのタイル粉砕物
を、ガラス成分を含む無機バインダー25〜35重量%
で焼成して結合させたものからなる。特にタイル粉砕物
からなるものにあっては、タイル成形時等に生じる不良
品等の廃棄物を用いることができるため好適である。
【0017】このセラミック吸音板31は、前記凹部2
4各々に蓋をするようにして各凹部24の開口周縁に固
着されている。この固着は、あらかじめコンクリート基
板21を形成しておいて、その凹部24開口周縁に接着
剤で固着してもよいが、型枠(図示せず)内にコンクリ
ートスラリーを流し込んでコンクリート基板21を形成
する際に、前記セラミック吸音板31を配置してセラミ
ック吸音板31と一体にコンクリートスラリーを硬化さ
せることにより行なうのが好適である。なお、セラミッ
ク吸音板31の大きさは、前記凹部24を塞ぐ大きさと
され、この実施例では300×300×20mmからな
る。
【0018】このようにしてなる防音ユニットパネル1
0は、セラミック吸音板31を音源側、たとえば道路側
として、所望数並べて取り付けられる。その際、防音ユ
ニットパネル10は、前記コンクリート基板21に埋設
されたパネル取り付け部品41により、路肩の支柱等に
取り付けられる。
【0019】図4に示すこの発明の他の実施例の防音ユ
ニットパネル51は、コンクリート基板61の凹部62
に、図5に示すようなプラスチック容器63が配設され
たものである。このプラスチック容器63は、ポリプロ
ピレンシート等のプラスチックシートを側面64と底面
65からなる容器状にして、その開口周縁に外側へ突出
したフランジ66を形成したものである。
【0020】この防音ユニットパネル51の構造によれ
ば、以下に詳述するように、防音ユニットパネルの成形
時にバラツキなく一定の大きさの凹部62(セラミック
吸音板67背面の空気層)を形成でき、一定の防音性が
容易に得られる。しかも、プラスチック容器63は軽量
性に優れるため、防音ユニットパネル51の重量を増大
させる恐れもない。
【0021】前記プラスチック容器63は、底面にセラ
ミック吸音板67を配置した型枠(図示せず)内にコン
クリートスラリーを流し込んで、セラミック吸音板67
と一体にコンクリート基板61を成形する際に、セラミ
ック吸音板67の裏面にフランジ66が当接して被さる
ように配置される。次いで、そのプラスチック容器63
同士間およびプラスチック容器63上にコンクリートス
ラリーが流し込まれる。それにより、前記プラスチック
容器63の内側部分が一定の大きさの凹部62を形成
し、その後のコンクリートスラリーの硬化により、セラ
ミック吸音板67と一体にコンクリート基板61が形成
され、所望の防音ユニットパネル51が得られる。図4
における符号68は厚みの大なる隅を示し、また69は
パネル取り付け部品を示す。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
防音ユニットパネルによれば、施工現場における作業が
通常のパネルを取り付ける作業で済み、セラミック吸音
板をモルタル等で貼り付ける作業が不要なため、作業が
きわめて容易になる。また、金属板に比べて防音性に優
れるコンクリート基板と、吸音性に優れるセラミック吸
音板との組み合わせからなり、しかもセラミック吸音板
の背面にはコンクリート基板の凹部で構成される空気層
が存在するため、それらの相乗効果により優れた防音性
が得られる。
【0023】さらに、この発明の防音ユニットパネル
は、前記凹部に蓋をするセラミック吸音板が多孔質で透
水性を有するため、凹部内に雨水あるいは洗浄水が侵入
しても抜け易く、その侵入水が溜まって防音性を低下さ
せる恐れがない。その上、雨水等によって錆びることが
なく、美感が損なわれることもない。また、前記凹部を
形成する格子状の隔壁によってコンクリート基板の強度
も十分にあり、耐久性に優れ、経時変化および有害ガス
発生の心配がない等、多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の防音ユニットパネルの斜
視図である。
【図2】その2−2断面図である。
【図3】図1に示したコンクリート基板の斜視図であ
る。
【図4】他の実施例に係る防音ユニットパネルの部分拡
大断面図である。
【図5】その実施例に用いるプラスチック容器の斜視図
である。
【符号の説明】
10 防音ユニットパネル 21 コンクリート基板 22 側壁 23 隔壁 25 側壁先端の段部 26 厚みの大なる隅 31 セラミック吸音板 41 パネル取り付け部品 63 プラスチック容器
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】なお、コンクリート基板21の大きさ、凹
部24の数、凹部24の大きさは、防音ユニットパネル
10の大きさによって適宜定められる。この実施例のコ
ンクリート基板21は、606×1806×80mmの
大きさからなり、前記段部25内側における凹部24の
内寸法は、288×288×52mmからなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面周縁の側壁と該側壁内側に立設され
    た格子状の隔壁とにより区画形成された複数の凹部を片
    面に有するコンクリート基板と、前記各凹部の開口周縁
    に固着されて各凹部に蓋をするセラミック吸音板とから
    なることを特徴とする防音ユニットパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、コンクリート基板の
    側壁先端の内側面に段部が形成されて、該段部にセラミ
    ック吸音板の縁が載置固着されていることを特徴とする
    防音ユニットパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、凹部の一隅
    に位置する側壁または隔壁の厚みを大にし、該厚みの大
    なる隅に螺子部品等からなるパネル取り付け部品を埋設
    したことを特徴とする防音ユニットパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    側面と底面とで形成されて一側の開口したプラスチック
    容器が、該容器の開口部周縁をセラミック吸音板の裏面
    に当接させ、かつ前記側面および底面を前記コンクリー
    ト基板の凹部内面に当接させて前記各凹部内に配設され
    ていることを特徴とする防音ユニットパネル。
JP6151635A 1994-06-08 1994-06-08 防音ユニットパネル Pending JPH083942A (ja)

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JP6151635A JPH083942A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 防音ユニットパネル

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JPH083942A true JPH083942A (ja) 1996-01-09

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ID=15522861

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023657A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Kobe Steel Ltd 桁防音カバー
JP2007120200A (ja) * 2005-10-29 2007-05-17 Gaeart Tk:Kk コンクリート製吸音構造物
KR101018338B1 (ko) * 2010-02-23 2011-03-04 (주)땀테크 목재형 문양 방음판

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309