JP3505229B2 - 覆工板 - Google Patents
覆工板Info
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Description
鉄工事、道路工事などの建設現場、建築現場の乗入構台
などに使用される覆工板に関するものである。
ンなどで吊り上げるための孔が設けられている。そし
て、覆工板の使用時は、フランジが上面板の上側へわず
かに突出する蓋部材を孔に装着して四隅の孔を塞ぎ、孔
の中にものが入らないようにしている。
覆工板は、蓋部材を装着した状態で蓋部材のフランジが
上面板の上側へ突出するため、上面板の上面と蓋部材の
上面との間に段差が形成される。この蓋部材の部分をタ
イヤが通過すると、段差によって粉塵が発生したり、蓋
部材が上下に移動することによって騒音が発生するとい
う不都合があった。また、孔は、確実に密閉された状態
になっていないため、内部に水や雨水が入り、下方から
ガス等が侵入して腐食を早期に発生させ、長期間の使用
に耐えるものではなかった。
するためになされたもので、使用時に発生する粉塵およ
び騒音を低減させて四隅の貫通孔を蓋部材で塞ぐことの
できる覆工板を提供すると共に、雨水やガス等を内部へ
侵入させないようにして腐食を防ぎ、長期の使用に耐え
得る覆工板を提供するものである。
金属製の連結部で金属製の上面板と金属製の下板とを平
行に接続し、上面板と下面板との四隅に金属製の筒を接
続して貫通孔を設け、各筒内に上面板と平行に金属製の
棒部材を設けた覆工板部と、棒部材に載置され、上面が
上面板の上面と面一または上面板の上面からわずかに下
がった状態となる蓋部材とからなるものである。そし
て、蓋部材に、取っ手を設けるとともに、非取り出し状
態の取っ手を収容する収容溝を設けるのが望ましい。さ
らに、蓋部材の上面に、収容溝に連通し、取っ手を把持
するための切欠を設けるのが望ましい。また、蓋部材の
下面に、棒部材と係合する係合溝を設けるのが望まし
い。そして、棒部材を平行に2本設けるのが望ましい。
面板の上面と面一又は上面板からわずかに下がった状態
となるので、両上面の段差がほとんどない状態となる。
したがって、使用時に粉塵の発生がなくなる。また、タ
イヤが通過しても蓋部材はほとんど上下に移動しなくな
るため、騒音がほとんど発生しなくなる。また、水やガ
スが内部に侵入しないので、耐久性に富む。
する。図1はこの発明の一実施例である覆工板を示す側
面図、図2は図1の覆工板を上側から見た斜視図、図3
(a)は貫通孔部分を示す部分拡大平面図、図3(b)
は図3(a)のA−A線による部分断面図、図4(a)
は蓋部材を示す拡大平面図、図4(b)は図4(a)の
B−B線による断面図、図5は取っ手を示す拡大平面図
である。
覆工板部1と、裏面材11と、金属製の蓋部材21と、
C字形をした金属製の取っ手31とで構成されている。
そして、覆工板部1は、上面板2と、下面板3と、平行
で、上面板2と下面板3とを平行に接続する連結部4
と、上面板2と下面板3との端部を接続する両側板5
と、上面板2と下面板3との四隅に接続され、上面板2
の四隅の孔2hと下面板3の対応する四隅の孔3hとを
連通する貫通孔6hを形成する金属製の角筒6と、この
各角筒6に嵌合させて上面板2と平行に差し渡して溶接
された2本の金属製の棒部材7とで構成されている。
は、H型鋼を溶接してそれぞれ構成されている。そし
て、上面板2および下面板3の外側面に圧延またはプレ
スによって形成された複数の突起2p,3pが設けられ
られている。
る際、湯口などに形成されるタップ材、またはゴムの廃
材などを利用して気泡を有するポーラス状としたブラッ
ク・ターフと称されるもので、弾力性を向上させ、軽量
化を図ったものである。そして、裏面材11は、上面板
2の内側面に接着剤12で接着されている。
hに嵌合するように平面が矩形とされている。そして、
上下方向に取っ手31の左右の垂直部32が上下に移動
できる貫通孔22が設けられ、上面には、非取り出し状
態の取っ手31の上部33を上面よりも低く収容するよ
うに貫通孔22を連通させた収容溝23と、この収容溝
23に連通し、取っ手31の上部33を把持し易くする
ための切欠24とが設けられている。さらに、下面に
は、棒部材7が係合する係合溝25が設けられている。
ず、H型鋼を溶接して上面板2、下面板3および連結部
4を形成し、上面板2の内側面に、例えば厚さが8mm
〜10mm程度の裏面材11を、図2に点線で示すよう
に接着剤12で接着する。そして、棒部材7を溶接した
角筒6を四隅に溶接し、孔2h,3hを連通させた後、
さらに両側板5を溶接する。
の覆工板Fを、棒部材7を利用してクレーンで吊り上げ
て突起2pを設けた上面板2を上側にして連接し、例え
ば建築現場の乗入構台とし、図3(b)に二点鎖線で示
すように、棒部材7と係合溝25とが係合するように蓋
部材21を棒部材7に載置して角筒6の貫通孔6hを閉
塞する。このとき、蓋部材21の上面は、上面板2の上
面からわずか、例えば1mm位下がっている。
数の突起2pは滑り止めとして機能するので、安全性を
確保することができる。そして、裏面材11の気泡によ
って音の振動が抑制され、金属とゴムとの振動および振
幅の相違によって消音されるので、裏面材11によって
防音効果および遮音効果を持たせることができる。さら
に、裏面材11が上面板2の内側面に取り付けられてい
るので、使用によって裏面材11が磨耗したり、剥離す
ることがないため、防音効果および遮音効果を維持する
ことができる。
たので、覆工板Fを安価に構成できるとともに、軽量化
を図ることができる。そして、角筒6の貫通孔6hを閉
塞する蓋部材21の上面は上面板2の上面からわずかに
下がっているので、この部分をタイヤが通過しても、粉
塵はほとんど発生しなくなる。さらに、蓋部材21部分
をタイヤが通過しても、蓋部材21は上下にほとんど移
動しないので、蓋部材21による騒音がほとんど発生し
なくなる。
で、蓋部材21の取り出しが容易にできるようになる。
そして、収容溝23に切欠24を連通させたので、取っ
手31が把持し易くなる。さらに、蓋部材21に係合溝
25を設けて棒部材7に係合させたので、蓋部材21が
一層がたつかなくなり、騒音をさらに低減することがで
きる。また、棒部材7を2本としたので、蓋部材21を
安定した状態で支持することができる。
の図6に示すように、長軸方向を直交させて長円形の突
起2p(3p)を上面板2(下面板3)の外表面に配列
すると、突起2p(3p)の滑り止め効果を一層向上さ
せることができる。しかし、突起2p(3p)の配列
は、この例に限定されるものではない。
面板3の外側面にも突起3pを設けた例で説明したが、
少なくとも上面板2の外側面に突起2pが設けられてい
ればよく、下面板3の外側面にも突起3pを設けると、
下面板3の外側面を上側にしても使用できるので、耐久
性を向上させることができる。この場合、上記の説明と
同様に、下面板3側の角筒6にも、棒部材7を設け、棒
部材7に蓋部材21を被蓋すると、下面板3を上側とし
たときも同様な効果をえることができ、しかも、角筒6
内を密封でき、雨水やガスが侵入しない。
連結して貫通孔6hを設けた例で説明したが、連結する
筒の形状は、丸形、三角形、五角形など他の形状であっ
てもよい。さらに、棒部材7を2本の丸棒とした例で説
明したが、1本でも、3本以上であってもよく、形状も
角棒であってもよい。
り付けた例で説明したが、下面板3の内側面に裏面材1
1を取り付けると、同様な効果を得ることができ、上面
板2および下面板3の内側面に裏面材11を取り付けた
り、上面板2、下面板3および両側板5の内側面に裏面
材11を取り付けると、防音効果および遮音効果を一層
向上させることができるとともに、連結部4の両側面に
も裏面材11を取り付けると、防音効果および遮音効果
を一層向上させることができる。
た例で説明したが、金属製の上面板、金属製の下面板を
金属製の複数の連結部で平行に溶接によって連結した構
成としてもよいことは言うまでもない。さらに、裏面材
11を、気泡を有するゴム材とした例で説明したが、同
様に機能するもの、例えば発砲スチロール、ウレタンフ
ォームなどを裏面材として利用することができ、単に中
実なゴム材であっても、金属とゴムとの振動および振幅
の相違によって防音効果および遮音効果を持たせること
ができる。また、裏面材11を接着剤12で接着する例
で説明したが、熱溶着などで取り付けてもよい。
貫通孔を閉塞する蓋部材の上面は上面板の上面からわず
かに下がっているので、この部分をタイヤが通過して
も、粉塵はほとんど発生しなくなる。そして、蓋部材部
分をタイヤが通過しても、蓋部材は上下にほとんど移動
しないので、蓋部材による騒音がほとんど発生しなくな
る。
部材の取り出しが容易にできるようになる。また、収容
溝に切欠を連通させたので、取っ手が把持し易くなる。
そして、蓋部材に係合溝を設けて棒部材に係合させたの
で、蓋部材が一層がたつかなくなり、騒音をさらに低減
することができる。さらに、棒部材を2本としたので、
蓋部材を安定した状態で支持することができる。また、
水やガスが覆工板の内部に侵入する恐れがないため、従
来品に比較して約2倍程度の耐久性を有する。
である。
(b)は図3(a)のA−A線による部分断面図であ
る。
4(a)のB−B線による断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の平行な金属製の連結部で金属製の
上面板と金属製の下板とを平行に接続し、前記上面板と
前記下面板との四隅に金属製の筒を接続して貫通孔を設
け、前記各筒内に前記上面板と平行に金属製の棒部材を
設けた覆工板部と、前記棒部材に載置され、上面が前記
上面板の上面と面一または前記上面板の上面からわずか
に下がった状態となる蓋部材とを備えることを特徴とす
る覆工板。 - 【請求項2】 請求項1に記載の覆工板において、前記
蓋部材に、取っ手が設けられるとともに、非取り出し状
態の前記取っ手を収容する収容溝が設けられていること
を特徴とする覆工板。 - 【請求項3】 請求項2に記載の覆工板において、前記
蓋部材の上面に、前記収容溝に連通し、前記取っ手を把
持するための切欠が設けられていることを特徴とする覆
工板。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
記載の覆工板において、前記蓋部材の下面に、前記棒部
材と係合する係合溝が設けられていることを特徴とする
覆工板。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
記載の覆工板において、前記棒部材は、平行に2本設け
られていることを特徴とする覆工板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23081994A JP3505229B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 覆工板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23081994A JP3505229B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 覆工板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874205A JPH0874205A (ja) | 1996-03-19 |
JP3505229B2 true JP3505229B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=16913782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23081994A Expired - Lifetime JP3505229B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 覆工板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3505229B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4974540B2 (ja) * | 2006-02-13 | 2012-07-11 | 大商鋼材株式会社 | 覆工板 |
JP5114588B2 (ja) * | 2011-09-05 | 2013-01-09 | 大商鋼材株式会社 | 覆工板 |
JP5319826B2 (ja) * | 2012-07-18 | 2013-10-16 | 大商鋼材株式会社 | 覆工板 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP23081994A patent/JP3505229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0874205A (ja) | 1996-03-19 |
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