JPH083878B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JPH083878B2
JPH083878B2 JP31613787A JP31613787A JPH083878B2 JP H083878 B2 JPH083878 B2 JP H083878B2 JP 31613787 A JP31613787 A JP 31613787A JP 31613787 A JP31613787 A JP 31613787A JP H083878 B2 JPH083878 B2 JP H083878B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は火災警報装置に関し、特に、火災発生時、煙
発生量等の情報を表示することにより、火災規模等の火
災状況判断を助けるようにした火災警報装置に関するも
のである。
[従来の技術及びその問題点] 複数の火災アナログ・センサを受信機もしくは中継器
に接続し、該受信機もしくは中継器はそれらセンサから
の検出出力を収集して、いずれかのセンサの設置場所で
火災等の異常が発生したことを判断すると、警報を出力
し及び/または火災異常発生場所等を表示するようにし
たシステムは知られている。しかしながら、かかるシス
テムにおいては、火災発生の有無に関する情報を出力す
るだけであるので、火災規模等のより詳細な火災状況を
把握する上で最大限に考慮されているとは言い難い。か
かるシステムにおいて、火災規模等の状況判断を把握す
るため、センサの検出出力を一緒に表示するようにする
ことも考えられるが、このようにした場合でも、その検
出出力は火源から離れた所での情報であり、的確な判断
を行う上での充分な情報を提供しているとは言い難い。
従って、充分な情報を提供することにより、火災規模
等の火災状況を的確に知ることができれば、消火可能か
否か、または避難誘導すべきか否か等を容易に判断する
ことが可能となり、非常に好ましい。
[問題点を解決するための手段] 従って本発明によれば、室の上面近傍の煙濃度に関係
した第1の値(V1)を検出するための第1の火災現象検
出手段と、 前記室(1)の高さ方向の煙濃度に関係した第2の値
V2を検出するための第2の火災現象検出手段と、 前記第1及び第2の火災現象検出手段で検出された前
記第1の値及び前記第2の値を用いて当該室内における
煙発生に関係した第3の値(CsV、R、Q′、K、Q
等)を求める煙判別手段(ステップ625〜633、640〜64
6)と、 該煙判別手段によって得られた前記第3の値を表示す
る表示手段(DP)と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
好適な実施例によれば、煙判別手段は、第1の火災現
象検出手段によって検出される各第1の値に対応する減
光係数と、第1及び第2の火災現象検出手段が設けられ
た室の面積(A)あるいは容積と、その室に存在する可
燃物の種類(K)及びその量(Q)とを記憶する記憶手
段(DIP1、DIP2、DIP3、RAM12;ステップ603〜607、RAM2
1)を有しているのが好ましい。
さらに、該記憶手段は、室の面積あるいは容積、その
室にある可燃物の種類及びその量を設定する設定部(DI
P1、DIP2、DIP3、RAM12)と、該設定部で設定される設
定値を収集記憶する収集記憶部(ステップ603〜607、RA
M21)とからなるのが好ましい。
[実施例] 第1図は、センサを2つ用いて煙の量を検出するため
の本発明の作用を説明するためのもので、空間を限定す
る室1(本実施例では部屋とする)の内部には、火源2
が示されると共に、火源2により発生された煙Sが厚さ
Lで概念的に示されている。散乱光式やイオン化式ある
いは減光式のスポット型煙センサであって良い第1の火
災センサ(アナログ式火災感知器)SE1は部屋1の天井
面3に設置され、また減光式の分離型センサであって良
い第2の火災センサSE2は、その発光部SE2eが床面4
に、受光部SE2rが天井面3に設置されて示されてい
る。
第1の火災センサSE1は室の天井面3近くの煙の濃度
を、第2の火災センサSE1は室の高さ方向の煙濃度を測
定するためのもので、第1の火災センサSE1で測定した
煙濃度に対応する減光係数Csと、煙の無いときの第2の
火災センサSE2での測定値(すなわち入射光強度I0
と、煙発生時の該第2の火災センサSE2での測定値(す
なわち透過光強度I)とから、第2の火災センサSE2
光路長Lすなわち煙の厚さLを、以下の式により計算で
求めることができる。
Cs=−(1/L)・ln(I/I0) (式1) これを書き直して、 L=−(1/Cs)・ln(I0/I) (式2) 煙の厚さLが求まれば、天井面3の面積をAとすれ
ば、発生した煙の総量Cs×L×A(以下、総発煙量CsV
とも称す)が求まり、また室内の可燃物の種類(K)や
量(Q)等の環境情報が分かっていれば燃焼割合等も求
まり、火災規模や火災の動向等の状況を判断する上での
助けとなる。
第1図では、第1の火災センサSE1k及び第2の火災
センサSE2kの対が示されているが、部屋の広さに応じ
て部屋の天井面や壁面等の複数地点に、第1及び第2の
火災センサの双方、もしくは一方のみを複数設けるよう
にすることも可能であり、この場合、複数地点に設けら
れた第1の火災センサ(または第2の火災センサ)の各
検出値を、単純平均、加重平均等によって平均値を求め
ることにより、(式2)に用いることもできる。
なお、第1の火災センサSE1kとしては分離型の減光
式センサを用いても良く(この場合には、煙検出用光路
を天井面近くで天井面とほぼ平行となるように設置す
る)、第2の火災センサSE2kとしてスポット型センサ
を複数個、壁面に縦列状に設けるようにしても良い。
第2図は、第1の火災センサSE1k及び第2の火災セ
ンサSE2kの対が複数対(1≦k≦n)で受信機REに接
続され、該受信機REはポーリング方式により各火災セン
サから信号を収集するようにした構成を示している。
第3図は、第2図に示された第1または第2の火災セ
ンサ(SEで総称する)の一例を示すブロック回路図であ
り、また第4図は受信機REの一例を示すブロック回路図
である。
第3図に示される第1または第2の火災センサSEにお
いて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、第5図のフローチャートで後述するプログ
ラム記憶用リード・オンリ・メモリ、 ROM12は、自己アドレス記憶用のリード・オンリ・メ
モリ、 RAM11は、作業用のランダム・アクセス・メモリ、 RAM12は、当該センサが設置されている室の面積
(A)や、該室内にある可燃物の種類(K)や可燃物の
量(Q)等の環境情報記憶用のランダム・アクセス・メ
モリ、 DIP1は、室の面積(A)設定用のディップ・スイッ
チ、 DIP2は、可燃物の種類(K)設定用のディップ・スイ
ッチ、 DIP3は、可燃物の量(Q)設定用のディップ・スイッ
チ、 FSは、イオン化式、散乱光式または減光式等の煙検出
部と、増幅回路と、サンプルホールド回路と等からなる
火災現象検出部、 ADはアナログ・ディジタル変換器、そして TRX1は、並直列・直並列変換回路や送信回路、及び受
信回路等からなる送受信部である。
なお第3図において、DIP1〜DIP3とRAM12とは煙判別
手段の記憶部の設定部を構成している。この設定部は第
1の火災センサSE1kまたは第2の火災センサSE2kのい
ずれか一方に設けられる。従って、第3図の構成中、該
設定部が設けられない側の火災センサにおいては、設定
用スイッチDIP1〜DIP3並びに環境情報記憶用RAM12は不
要である。
第4図の受信機REにおいて、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、第6図のフローチャートで後述するプログ
ラム記憶用リード・オンリ・メモリ、 ROM22は、可燃物の種類Kの単位量に対する発煙量の
テーブル記憶用のリード・オンリ・メモリ、 ROM23は、レベル・減光係数(煙濃度)変換テーブル
記憶用リード・オンリ・メモリ、 ROM24は、センサのアドレス・マップ用リード・オン
リ・メモリ、 ROM25は、判別レベル記憶用のリード・オンリ・メモ
リ、 RAM21は、各部屋の面積(A)や、各部屋にある可燃
物の種類(K)や量(Q)等の環境情報記憶用のランダ
ム・アクセス・メモリ、 RAM22は、減光式センサである第2の火災センサSE2
の各初期値(I0)記憶用のランダム・アクセス・メモ
リ、 RAM23は作業用のランダム・アクセス・メモリ、 DPは、火災地区や発煙量または燃えた可燃物の量、ま
た燃えていない可燃物の量等を表示する表示部(CRT、
計数表示管、表示灯等)、 OPは操作部、そして TRX2はTRX1と同様の送受信部である。
次に、第5図以降で火災センサ並びに受信機の動作に
ついて説明する。まず第5図は、第3図に示した火災セ
ンサSEの動作を説明するためのフローチャートであり、
第1及び第2の火災センサの内、環境情報の設定部すな
わち環境情報設定用スイッチDIP1、DIP2及びDIP3を有す
る側の火災センサの動作について示してある。
初期設定(ステップ501)に続いて、まず、ディップ
・スイッチDIP1に設定されている室の面積A、ディップ
・スイッチDIP2に設定されている可燃物の種類K、及び
ディップ・スイッチDIP3に設定されている可燃物の量Q
を読み込んで環境情報記憶用のRAM12に格納する(ステ
ップ502)。次に、受信機REからの呼び出しがあり(ス
テップ503のYES)、それが環境情報返送命令ならば(ス
テップ504のYES)、環境情報記憶用RAM12から室の面積
A、可燃物の種類K、及び可燃物の量Qを読み出して
(ステップ505)、それらを受信機REに返送する(ステ
ップ506)。受信機REからの呼び出しがデータ返送命令
ならば(ステップ507のYES)、火災現象検出部FSの検出
出力(以後、当該火災センサが第1の火災センサの場合
には検出出力V1、また第2の火災センサの場合には検出
出力V2と称す)を読み込み(ステップ508)、それを受
信機REに返送する(ステップ506)。受信機REからの呼
び出しがその他の命令の場合も、その受信した命令内容
を実行した後(ステップ509)、同様に、火災現象検出
部の検出出力を読み込んで(ステップ508)受信機REに
返送する(ステップ506)。
なお、この第5図は、第1または第2の火災センサの
内、環境情報設定部が設けられている側のフローチャー
トであり、環境情報設定部が設けられない側の火災セン
サのフローチャートは、ステップ502、505が無いものと
なる。
また、Aとして室の面積に関する情報を用いたが、代
わりに、室の容積あるいは部屋の縦、横の各長さ等に関
する情報とすることもできる。
第6図(1)〜第6図(5)は、第4図に示した受信
機REの動作を説明するためのフローチャートであり、初
期設定(ステップ601)に続いて、受信機REは、第1及
び第2の火災センサからなる火災センサの対1〜Nに設
けられている環境情報設定部に、1番から順番に環境情
報の返送命令を送出する。すなわち、n番の環境情報設
定部に環境情報返送命令を送出し(ステップ603)、そ
の後、該設定部から室の面積A、可燃物の種類K及び可
燃物の量Qの環境情報を受信したならば(ステップ604
のYES)、それら受信した環境情報をRAM21のn番領域に
格納し(ステップ605)、次に、n+1番の設定部に返
送命令を送出し(ステップ607、603)、N番までのすべ
ての環境情報がRAM21に格納されてしまうまで(ステッ
プ606のYES)同様のステップが続けられる。
次に、第1及び第2の火災センサからなるN対の火災
センサ対に対してステップ608からステップ613までの処
理が行われるが、この処理は、第1図で説明した(式
1)で用いられる入射光強度I0を設定するためのもので
あり、煙の無いときの第2の火災センサの検出出力V2
該火災センサの初期値V0として記憶させておく。なお、
各対における第2の火災センサは減光式であるため、わ
ずかな汚れや発光量の変化等の経時変化により第2の火
災センサの初期値、すなわち入射光強度I0は変化するの
で、この処理を、電源投入時、あるいはシステムのリセ
ット時に行うだけでなく、例えば週に1度等に時々行っ
て設定し直してもよく、また、第1の火災センサが煙を
検出していない時の第2の火災センサの検出出力V2を初
期値V0として記憶させるようにしてもよい。
ステップ608から613までの処理において、n番の各火
災センサ対の第2の火災センサにデータ返送命令を送出
し(ステップ609)、当該第2の火災センサからのデー
タV2が受信されれば(ステップ610のYES)、該受信デー
タV2を初期値V0としてRAM22のn番領域に格納し(ステ
ップ611)、1番からN番までのすべての火災センサ対
における第2の火災センサについて、RAM22内に初期値
が設定されてしまうと(ステップ612のYES)、次に第6
図(2)のフローチャートに行く。
第6図(2)のフローチャートにおいて、n番の第1
の火災センサにデータ返送命令を送出し(ステップ61
5)、第1の火災センサの検出データV1が受信されれば
(ステップ616のYES)それを作業用RAM23に一時格納す
る。ここに第1の火災センサは散乱光式またはイオン化
式のものとしている。また、n番の第2の火災センサに
データ返送命令を送出し(ステップ617)、第2の火災
センサの検出データV2が受信されれば(ステップ618のY
ES)それを同様に作業用RAM23に一時格納する。なお、
第1の火災センサ及び第2の火災センサ、もしくはそれ
らのいずれか一方が同じ部屋に複数ある場合には、同じ
部屋に複数ある第1の火災センサ及び/または第2の火
災センサの平均を求め、その平均値を作業用RAM23に格
納する。
RAM23にV1及びV2の値が格納されると、次にステップ6
19〜624において、それらの値はそれぞれ、V1用の第1
レベルL1v1及び第2レベルL2v1、並びにV2用の第1レベ
ルL1v2及び第2レベルL2v2と比較される。第1の火災セ
ンサはイオン化式または散乱光式としているので、第1
の火災センサの検出データV1用の第2レベルL2v1として
は、イオン化式または散乱光式の火災判別レベル(例え
ば10%の煙濃度)、もしくはそれに近い値(重度の異
常)が選ばれ、第1レベルL1v1としては、煙の検出かあ
るいは単なるゴミによるものか不明な程度の、例えば2
〜3%程度の煙濃度に相当するレベル(軽微な異常)に
選ばれる。また第2の火災センサは減光式感知器として
いるので、第2の火災センサの検出データV2用の第2レ
ベルL2v2としては、減光式感知器の火災判別レベル(例
えば10%の煙濃度に相当する90%の受光率)またはそれ
に近い値(重度の異常)が選ばれ、第1レベルL1v2とし
ては、煙の検出かあるいは単なるゴミによるものか不明
な程度の、例えば2〜3%程度の煙濃度に相当する98〜
97%の受光率レベル(軽微な異常)に選ばれる。
比較動作において、V1がL1v1より大きく(ステップ61
9のYES)かつV2がL1v2より小さい(ステップ622のYES)
場合、すなわち第1及び第2の火災センサの双方が少な
くとも軽微な異常を検知した場合にステップ625からス
テップ634の処理が行われる。第1及び第2の火災セン
サの双方が何等異常を検知しないか、もしくはいずれか
一方だけが軽微な異常を検知した場合には(ステップ62
0のNOと、ステップ623のNOの場合)、何の異常をも出力
せず次の火災センサ対の処理に移る(ステップ635、ス
テップ636;第6図(4)、から第6図(2)のステップ
615)。また一方が何等異常を検知せず他方が重度の異
常を検知した場合には(ステップ620のYESの場合と、ス
テップ623のYESの場合)、火災による異常かもしくは他
の原因による異常(例えば汚れや故障等)かは不明であ
り、その異常を検知した第2または第1の火災センサが
単に異常を検知した旨を表示して(ステップ621及びス
テップ624)、同様に、ステップ635、636を介して次の
センサ対の処理を行うためにステップ615に行く。
さて、比較動作において、V1がL1v1より大きく(ステ
ップ619のYES)、かつV2がL1v2より小さい(ステップ62
2のYES)と判定された場合、すなわち第1及び第2の火
災センサの双方が、少なくとも軽微な異常を検知してい
ると判定された場合には、ROM23のレベル・減光係数(C
s)変換テーブルから、CsAD=LVCAD+V1で決まるアドレ
スCsADにある減光係数Csを読み出す(ステップ625)。
レベル・減光係数変換テーブルの構成が第7図に概略的
に示されており、この第7図から分かるように該テーブ
ルの先頭アドレスLVCADに検出データV1を加算すること
により、対応の減光係数Csを格納しているアドレスCsAD
が求まる。
Csが読み出された後、RAM21のn番領域から当該火災
センサの設置されている室の面積Aが読み出され(ステ
ップ626)、次にRAM22のn番領域から初期値V0が読み出
されてln(V0/V2)が計算される(ステップ627)。次
に、ln(V0/V2)÷Cs=Lを演算することにより、垂直
方向の煙の厚さLが求められる。また、Cs×L×A=Cs
Vを計算して、現時点の総発煙量CsVが求められる(ステ
ップ629)。
現時点の総発煙量CsVが求められると、次に、それを
火災判別レベルLfと比較し、CsVがLfよりも小さいなら
ば(ステップ630のNO)、ステップ635、636を介してス
テップ615からの次の火災センサ対の処理に移る。も
し、総発煙量CsVが火災判別レベルLf以上ならば(ステ
ップ630のYES)、次に、RAM21のn番領域から、当該室
内にある可燃物の種類Kと量Qを読み出すと共に、ROM2
2より可燃物の種類Kに対応する単位当たりの発煙量CsU
を読み出す(ステップ631)。そして当該室内の種類の
可燃物のすべてが発煙した場合の全総発煙量CsU×Q=
Gを求め(ステップ632)、次に、全総発煙量Gに対す
る現在の煙の発生比率Rを求めるために、CsV÷G=R
を計算する(ステップ633)。最後に、火炎地区、煙の
発生量CsV、及び発生比率Rを表示する(ステップ63
4)。
その後、ステップ635、636を介してステップ615から
の次の火災センサ対のための処理に移り、全火災センサ
対に対する処理が終了してしまうと(ステップ635のYE
S)、減光式である第2の火災センサのための初期値を
設定し直すべき時刻に達しているか否かが判別され、該
時刻に達していなければ(ステップ637のNO)、最初の
1番の火災センサ対に戻って同様の火災判別処理を続け
ることとなる。減光式である第2の火災センサの初期値
を設定すべき時刻に達すると(ステップ637のYES)、第
6図(1)に示されたステップ608に戻って、各対の第
2の火災センサの初期値V0をRAM22に設定し直す処理か
ら行われる。
なお、第6図(4)のフローチャートでは、火災発生
地区(場所)と、該火災発生地区における総発煙量CsV
並びに発生比率Rとを表示するようにしたものを示した
が、それら総発煙量CsV並びに発生比率Rと一緒に、隣
接する部屋等の場所の可燃物の種類K及び/または量Q
を表示するようにすることもできる。この場合の、第6
図(4)に代わるべきフローチャートが第6図(5)に
示されている。
第6図(5)において、まずCsVが火災判別レベルLf
と比較され、CsV≧Lfでなければ(ステップ640のNO)、
ステップ648、649を介して第6図(2)のステップ615
に戻り、次の火災センサ対のための処理に移る。もしCs
V≧Lfならば(ステップ640のYES)、火災場所を表示す
る(ステップ641)と共に、RAM21のn番領域から可燃物
の種類Kと量Qを読み出し、ROM22から種類Kの単位重
量当たりの発煙量CsUを読み出す(ステップ642)。次
に、CsV÷CsU=Qfを計算して燃焼量Qfを求め(ステップ
643)、そしてQ−Qf=Q′を計算して未燃焼量Q′を
求める(ステップ644)。次にROM24から当該火災場所に
隣接する場所の番号を判別して(ステップ645)、RAM21
から隣接する場所の可燃物の種類Kとその量Qを読み出
し(ステップ646)、当該火災場所の発煙量CsVと可燃物
の未燃焼量Q′、並びに隣接する場所の可燃物の種類K
と量Qを表示する(ステップ647)。
ところで、上記では総発煙量CsVを求めるのに減光式
の分離型センサを第2の火災センサとしたが、前述のよ
うにスポット型の散乱光式、イオン式あるいは減光式等
の煙センサを室の同じ場所に縦列状に複数個配置し、こ
の複数の煙センサを第2の火災センサとしてもよい。
この場合、M個の煙センサを天井面より例えばそれぞ
れ間隔lで縦列に設け、このM個の煙センサより各検出
出力を読み込み、煙層の厚さLを判別する。この厚さL
を求める方法の1例としては、例えば、天井面からm番
目の煙センサまでが煙を検出していればL=l×mによ
って厚さLを求めるか、あるいは、M個の煙センサの各
検出出力から、その単純、加重等の平均検出レベルV2A
を求めるとともに、天井面からの高さと各検出出力との
関係(例えば高さに対する検出出力の勾配)からレベル
V2Aがどの高さに対応するかを求め、この高さを厚さL
とする、等がある。そして、このようにして得られた煙
層の厚さLと第1の火災センサの検出出力から得られる
Csとを基に、上記と同様Cs×L×Aによって総発煙量Cs
Vが得られる。
なお上記実施例では、第1及び第2の火災センサの検
出データからその時点での総発煙量CsVを求め、この総
発煙量CsVが火災判別基準であるしきい値としての火災
判別レベルLfに達したか否かを判別することにより火災
と判断するようにしたものを示したが、火災判別基準と
して火災判別パターンを用いても良く、また、微分、積
分、差分、その他の火災判別計算式等を用いることも可
能である。
火災判別パターンの場合には、各部屋等の発煙量を所
定時間、例えば5分間に渡って記憶するRAMを設け、こ
のRAMに記憶されたその部屋の発煙量の変化が火災判別
パターン(パターンは複数ある)に同じか、または近似
しているか否かにより火災判別する。また、計算式の場
合も同様に、例えばその部屋の所定時間分の発煙量のデ
ータから、微分、積分あるいは差分、その他によって火
災を判断するものである。
また、上記実施例では、各部屋もしくは室の面積A、
可燃物の種類K及び量Q等の環境情報を設定する環境情
報設定手段を火災センサ側に設けるようにしたものにつ
いて説明したが、該環境情報設定手段は、火災センサ側
ではなく、受信機REに例えばROMの形で設けるようにし
ても良い。さらには受信機REの操作部OPに環境情報設定
用のスイッチ、例えば10キー等を設けてRAM21に直接記
憶せるようにしても良い。
さらに、上記実施例では、各火災センサから収集した
データに基づいて受信機側で、煙判別部が煙量の判別
や、火災判別部が火災判別を行うようにしたものを示し
たが、これら煙判別部や火災判別部は火災センサ側に設
けるようにすることも可能である。この場合には、煙判
別部や火災判別部と一緒に、実施例では受信機REに設け
られて示された可燃物種類・発煙量テーブル用ROM22、
レベル・減光係数変換テーブル用ROM23、及び判別レベ
ル記憶用ROM25を、第1または第2の火災センサのいず
れか、例えば第2の火災センサに設け、第1の火災セン
サは検出した煙濃度を第2の火災センサに出力するよう
にする。そして、第2の火災センサは第1の火災センサ
で検出されたデータと自己の検出データとに基づいて、
煙判別部がその部屋の発煙量、並びに火災判別部が火災
判別を行って火災の有無と発煙量とを受信機に出力する
ようにする。
[発明の効果] 以上本発明によれば、火災異常時、センサのレベルか
ら、燃えている可燃物の量等の火災規模に関する情報を
表示することができるようにしたので、消火可能か否
か、もしくは避難誘導すべきであるか否か等を判断する
上で非常に助けになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を概略的に説明するための
図、第2図は本発明の一実施例によるシステム構成を概
略的に説明するための図、第3図は、第1図及び第2図
に示された第1または第2の火災センサSE1、SE2、SE11
〜SE2nの回路構成の一態様を示すブロック回路図、第4
図は、第2図に示された受信機REの回路構成を示すブロ
ック回路図、第5図は、第3図に示された火災センサの
動作を説明するためのフローチャート、第6図(1)〜
第6図(4)は、第4図に示された受信機REの動作を説
明するためのフローチャート、第6図(5)は第4図に
示された受信機REの別の動作態様を説明するためのフロ
ーチャート、第7図は、第4図のレベル・減光係数変換
テーブル用のROM23の詳細を示す図である。図におい
て、SE、SE1、SE2、SE11〜SE2nは火災センサ、REは受信
機、FSは火災現象検出部、ROM12は自己アドレス記憶用
ランダム・アクセス・メモリ、RAM12は環境情報記憶用
ランダム・アクセス・メモリ、DIP1は室の面積(A)設
定用スイッチ、DIP2は可燃物の種類(K)設定用スイッ
チ、DIP3は可燃物の量(Q)設定用スイッチ、TRX1は送
受信部、ROM22は可燃物種類・発煙量テーブル用リード
・オンリ・メモリ、ROM23はレベル・減光係数変換テー
ブル用リード・オンリ・メモリ、ROM24は火災センサの
アドレス・マップ用リード・オンリ・メモリ、ROM25は
判別レベル記憶用リード・オンリ・メモリ、RAM21は環
境情報記憶用ランダム・アクセス・メモリ、RAM22は減
光式センサの初期値記憶用、DPは表示部、OPは操作部、
TRX2は送受信部である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室の上面近傍の煙濃度に関係した第1の値
    を検出するための第1の火災現象検出手段と、 前記室の高さ方向の煙濃度に関係した第2の値を検出す
    るための第2の火災現象検出手段と、 前記第1及び第2の火災現象検出手段で検出された前記
    第1の値及び前記第2の値を用いて当該室内における煙
    発生に関係した第3の値を求める煙判別手段と、 該煙判別手段によって得られた前記第3の値を表示する
    表示手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】前記第1の火災現象検出手段は、煙発生時
    の減光係数に関係した前記第1の値を検出するものであ
    り、前記第2の火災現象検出手段は、初期検出値に対す
    る煙発生時の検出値の比に関係した前記第2の値を検出
    するものである特許請求の範囲第1項記載の火災警報装
    置。
  3. 【請求項3】前記煙判別手段は、前記第1の火災現象検
    出手段によって検出される前記各第1の値に対応する減
    光係数と、前記第1及び第2の火災現象検出手段が設け
    られた前記室の面積あるいは容積と、その室に存在する
    可燃物の種類及びその量とを記憶する記憶手段を有した
    特許請求の範囲第1項または第2項に記載の火災警報装
    置。
  4. 【請求項4】前記煙判別手段は、前記記憶手段の記憶内
    容を参照して前記第3の値として発煙量を演算する特許
    請求の範囲第3項記載の火災警報装置。
  5. 【請求項5】前記煙判別手段は前記第3の値として、前
    記記憶手段の記憶内容を参照して発煙量を演算すると共
    に、該演算結果から、未だ燃焼していない可燃物の量を
    演算する特許請求の範囲第3項記載の火災警報装置。
  6. 【請求項6】前記煙判別手段の前記記憶手段は、前記室
    の面積あるいは容積、その室にある可燃物の種類及びそ
    の量を設定する設定部と、該設定部で設定される設定値
    を収集記憶する収集記憶部とからなる特許請求の範囲第
    3項乃至第5項いずれか記載の火災警報装置。
  7. 【請求項7】前記記憶手段の前記設定部は、前記第1及
    び第2の火災現象検出手段が設置される前記室に設けら
    れ、前記記憶手段の前記収集記憶部は前記煙判別手段が
    設置される場所に設けられるようにした特許請求の範囲
    第6項記載の火災警報装置。
  8. 【請求項8】前記第1の火災現象検出手段は、前記室の
    前記上面近傍の異なる場所に設けられた複数の検出手段
    からなり、前記煙判別手段は、前記第1の火災現象検出
    手段の複数の検出手段の各検出出力の単純平均や加重平
    均等の平均値と、前記第2の火災現象検出手段の検出出
    力とから前記第3の値を演算するようにした特許請求の
    範囲第1項乃至第7項いずれか記載の火災警報装置。
  9. 【請求項9】前記第2の火災現象検出手段は、前記室の
    異なる場所に設けられる複数の検出手段からなり、前記
    煙判別手段は、前記第1の火災現象検出手段の検出出力
    と、前記第2の火災現象検出手段の複数の検出手段の各
    検出出力の単純平均や加重平均等の平均値とから前記第
    3の値を演算するようにした特許請求の範囲第1項乃至
    第8項いずれか記載の火災警報装置。
  10. 【請求項10】前記第2の火災現象検出手段は、減光式
    の煙検出手段である特許請求の範囲第1項乃至第9項い
    ずれか記載の火災警報装置。
  11. 【請求項11】前記第2の火災現象検出手段は、縦列状
    に配置される複数のスポット型の煙検出手段からなるも
    のである特許請求第1項乃至第9項いずれか記載の火災
    警報装置。
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