JPH0838542A - 変形可能な眼内レンズの挿入器具 - Google Patents
変形可能な眼内レンズの挿入器具Info
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Abstract
眼内の所望の部位に変形可能な眼内レンズ1を操作性よ
く挿入できる、眼内レンズの挿入器具を提供する。 【構成】 挿入筒17の先細先端部17aに、この先端
部17aを切開創から挿入する長さ未満の長さにスリッ
ト17bを形成し、押出し軸12を前進させ、この軸1
2の先端部23によって挿入筒17の内で折畳まれた眼
内レンズ1の光学部2を先細先端部17aに通して挿入
する際に、光学部2の折畳みによる応力を徐々に開放す
ると共に、スリット17bを開かせて、光学部2をスリ
ット17に把持して留め、その後、眼内レンズ1の送り
速度を押出し軸12の前進による送り速度によって制御
し、眼内レンズ1を眼内に挿入する。
Description
出した後に、水晶体の代わりに眼内に変形可能な眼内レ
ンズを挿入するための挿入器具に係り、とくに挿入筒の
先端部を改良した、変形可能な眼内レンズの挿入器具に
関するものである。
の代わりに人工の眼内レンズを挿入することは広く行わ
れている。1949年にリドレイ(Ridley)が最
初に人の眼にポリメチルメタクリレート(PMMA)眼
内レンズを挿入して以来、白内障手術後の眼内レンズ移
植に伴う合併症について多くの眼科医が関心を示し、こ
の問題について取組んで来たが、現状では、その合併症
を大別すると、(a)術後炎症、(b)後嚢混濁、
(c)眼内レンズの偏位、(d)術後乱視の4つになる
と考えられている。
については薬品の使用、眼内レンズの表面処理、生体適
合性の改善によって、(b)後嚢混濁についてはYAG
レーザーによる治療によって、(c)眼内レンズの偏位
については眼内レンズの支持部デザインによる支持性能
の向上などによって、それぞれ対応が可能である。しか
し、(d)術後乱視については、手術の切開創の大きさ
および手術後の切開創の縫合によって生じるものであ
り、術後に眼鏡なしでよりよい視力を得るという目的に
対して著しい障害となる。そして、術後乱視は、術中の
ケラトメーターの使用、切開法や縫合法の工夫がされて
いるものの充分に解決できず、これは切開創の大きさに
比例するとされ、小さな切開創であるほど術後乱視の発
生が小さいと考えられる。
波水晶体乳化吸引装置を用い、白濁した水晶体の除去
を、超音波チップにより、水晶体を破砕し、乳化、吸引
して行う、超音波水晶体乳化吸引術(PEA)手術によ
って、約3〜4mmの切開創で水晶体の摘出を可能とし、
従来の白内障嚢外摘出術(ECCE)による水晶体摘出
時の切開創が約10mmであるのに比べ、小さな切開創で
の手術が可能になっている。
いは樹脂の硬い材料でつくられた光学部を有し、それら
の眼内レンズを眼内に挿入するには、光学部の直径より
大きな切開寸法が必要であるため、切開創が約 6.5mm以
上となり、超音波水晶体乳化吸引術によって小さな切開
創から水晶体を摘出しても、硬い光学部を有する眼内レ
ンズを挿入するには切開創の寸法を大きくする必要があ
った。
号公報に示されているように、前述した小さな切開創か
ら挿入可能な眼内レンズが開発され、これらの眼内レン
ズは、光学部と支持部とから構成し、少なくとも光学部
が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体によって構
成されている。
平4−212350号、特開平5−103803号、特
開平5−103808号、特開平4−368229号の
各公報に示されているように、変形可能な眼内レンズの
光学部を巻いたり、折曲げたり、伸ばしたり、折畳んだ
りして変形させることで、変形前の大きな形状から小さ
な形状にして、眼球に作成した小さな切開創から眼内レ
ンズを眼内に挿入できる挿入器具が開発され、これらの
挿入器具を用いることで、眼内レンズおよび眼内レンズ
の挿入方法の両方から約4mmの小さな切開創による手術
の可能性を見出している。
175330号(平成5年7月15日出願)によってこ
の発明の出願人が提案した変形可能な眼内レンズ1があ
り、この眼内レンズ1は、所定の記憶特性を有する変形
可能な弾性材料で形成した円形の光学部2の外周部に、
光学部2と異種の可撓性材料で形成した1対の支持部3
の基部3aを埋込み固着し、支持部3の線状の突出部3
bを湾曲させ、2つの支持部3を対称形に配置し、光学
部2の外周に基部3aの埋込み部分を補強する突起2a
をそれぞれ設けたものや、図7に示すように、前記突起
2aをなくした以外、図6とほぼ同様な構成にした従来
公知のものがあった。また、図8に示すように、図6と
同様な所定の記憶特性を有する弾性材料からなり、円形
の光学部2の外周から一体に、光学部2を支える厚さが
薄い板状の前,後2つの支持部4を相対向させて突出さ
せた従来公知のものもあった。
ど、光学部2と支持部3または支持部4とからなり少な
くとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な眼内
レンズ1を大きな形状から小さな形状に2つ折り状にす
るなど折畳んで変形させ、円筒状などに形成した挿入筒
に通して眼球に作成した切開創から眼内レンズを眼内に
入れるには、例えば特開平5−103808号公報に示
された挿入器具などを用いている。
れた挿入器具を用いて、変形可能な眼内レンズを小さな
切開創から挿入するには、挿入器具の包持部材に設けた
レンズ設置部を開き、この設置部に前記眼内レンズを設
置し、設置部を閉じることによって眼内レンズを変形前
の大きな形状から2つ折り状に折畳んで小さな形状と
し、設置部内に眼内レンズを設置する。その後、挿入器
具の押出し機構の手動操作によって、押出し軸を前進さ
せ、押出し軸の先端部によって設置部内の眼内レンズを
押出し、設置部の先端側に連なる挿入筒内を通して、切
開創に挿入した前記挿入筒の先端から眼内に眼内レンズ
を挿入させている。
て先細先端部を形成し、この先細先端部の下部に基部側
を大きく切欠いた切欠部を形成し、あるいは先細先端部
の周方向の複数箇所に長手方向に沿う切込みを形成して
いる。
平5−103808号公報に示された変形可能な眼内レ
ンズの挿入器具のうち、先細先端部に切込み部を形成し
たものは、押出し軸を前進させ、この軸の先端部によっ
て眼内レンズの光学部を押し、眼内レンズが挿入筒の先
細先端部を通過する際に、折畳まれて小さく変形された
眼内レンズに加えられた応力が、前記先細先端部に設け
られた切込部が開くことによる拡径によって、急激に開
放することなく、徐々に開放されるため、眼内レンズを
ゆっくりと押出せるが、所望の開放を得るためには切込
み部の長さを長くする必要がある。このため、切込み部
が切開創を跨いでしまい、応力の開放に伴う切込みの開
きによって切開創が押拡げられて損傷する危険性があっ
た。
に加えられた応力が100%の状態から0%の状態にに
連続的に開放されるため、挿入筒の先細先端部で眼内レ
ンズが留ることなく開放されてしまい、このレンズを挿
入する速度を制御することができないという問題点があ
った。
された変形可能な眼内レンズのうち、挿入筒の先細先端
部の下部に切欠き部を形成したもの、および、それ以
外、例えば挿入筒の先細先端部にV字状の切込み部を設
けたものも、前述した切込み部を挿入筒の先細先端部に
設けたものと同様な問題点があった。
変形可能な眼内レンズを眼球に設けた切開創を損傷させ
ずに眼内に挿入でき、また眼内レンズの眼内への挿入速
度を制御して、眼内の所望の部位に小さな切開創から操
作性よく挿入できる変形可能な眼内レンズの挿入器具を
提供することを目的としている。
材料からなる光学部および1対の支持部を一体化し少な
くとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な眼内
レンズを2つ折り状など適宜の横断面形状に折畳むこと
によって変形させ小さな形状にして包持する包持部材
と、この包持部材の先端側に連なる挿入筒の先端から包
持部材に包持した前記眼内レンズを押出す押出し軸と、
この押出し軸を前進させる押出し機構とを器具本体に設
け、前記押出し軸の回動を拘束させた、変形可能な眼内
レンズの挿入器具において、前記挿入筒の先細先端部
に、挿入筒の最先端から基端側に軸方向に沿って延びか
つ折畳まれて小さく変形された変形可能な眼内レンズに
加えられている応力を徐々に開放し、かつ押出された眼
内レンズの光学部を把持するのに適した形状のスリット
であり、そのスリットを、先細先端部が切開創内に挿入
される長さ未満の長さに形成し、前記眼内レンズの送り
速度を押出し軸の前進による送り速度によって制御して
前記スリットから眼内レンズの眼内への挿入を可能にし
たものである。
て、挿入筒の先細先端部の一側部のみにスリットを形成
し、このスリットの幅を変形可能な眼内レンズの光学部
の厚さ寸法より若干短い寸法に形成したものである。
て、スリットの最先端部の幅を狭くしたものである。
は、変形可能な眼内レンズを、2つ折り状、W字状、M
字状などの適宜の横断面形状、好ましくは2つ折り状に
折畳み、小さな形状にして包持部材に包持させ、この状
態で押出し機構を手動操作して押出し軸を前進させ、押
出し軸の先端部によって前記眼内レンズを挿入筒に通し
て眼内に挿入する際に、折畳まれて小さく変形された変
形可能な眼内レンズに加えられた応力を、先細先端部の
周方向の1〜数箇所に形成したスリットの開きによっ
て、徐々に開放されつつ保持し、前記スリットが従来の
切込み部に比べて幅が広いことで、切込み部より開きや
すくなる。
先端部に設けたスリットの長さを、先細先端部が眼球に
形成した切開創に挿入される長さ未満にしたので、眼球
に設けた切開創に跨がらないようにすることができ、応
力の開放に伴うスリットの開きによって切開創に損傷を
与えることを防止できる。
トは、変形可能な眼内レンズの光学部を挟込むようにし
て保持することで、眼内レンズが先細先端部から眼内へ
急激に飛出すのを防止できると共に、眼内レンズの光学
部などに加えられた応力のみを開放し、眼内レンズがス
リットで把持されることで、先細先端部に留められ、そ
の後、眼内レンズの挿入速度と押出し軸の送り速度すな
わち前進速度が1:1であるため、眼内レンズの挿入速
度を押出し軸の送り速度によって制御することができ、
眼内レンズを眼内の所望の部位に挿入するのが操作性よ
くできる。
筒の先細先端部の一側部のみにスリットを形成したの
で、図4に例示されているように、応力が開放された変
形可能な眼内レンズが挿入筒の先細先端部の一側前方に
規制されてこの先端部から押出されることで、操作性よ
く眼内レンズを眼内の所望の部位に挿入できる。
は、スリットの幅を眼内レンズの光学部の厚さ寸法より
若干小さい寸法にしたので、前記スリットの幅が折畳ま
れた眼内レンズの応力によって拡がった際に、光学部を
確実に把持でき、押出し軸の送り速度による眼内レンズ
の挿入速度の制御が容易にできる。
に例示されているものなど、スリットの最先端部の幅を
狭くしたので、挿入筒の最先端から変形可能な眼内レン
ズが突出するのを抑止し、挿入筒の先細先端部の一側方
に、より適確に方向を規制して光学部が押出されること
により、眼内レンズを操作性よく、眼内の所望の部位に
適確に挿入できる。
説明する。図1ないし図4の各図は第1実施例による眼
内レンズの挿入器具を示す。第1実施例の挿入器具は、
図1に示すように、ほぼ筒状の器具本体11と、器具本
体11に嵌めた押出し軸12と、器具本体11の内周面
に形成しためねじ(図示省略)にねじ嵌合させたおねじ
筒13がある押出し機構14と、ヒンジ部15があるレ
ンズ設置部16の先端側に挿入筒17を突出させた包持
部材18とを備え、器具本体11の先端部上面には狭幅
部が先端側にある取付溝11aを器具本体11の軸方向
に沿って形成してあり、押出し軸12はおねじ筒13に
軸方向に拘束して回動可能に連結し、器具本体11に対
し回動を拘束してある。
図2に示すように、挿入筒17の末端に固定半割り筒1
9を一体に設けると共に、固定半割り筒19と対向する
可動半割り筒20を挿入筒17の末端に近接させて開閉
可能に設け、固定半割り筒19と可動半割り筒20との
下縁部をヒンジ部15によって連結し、固定,可動半割
り筒19,20上には固定,可動押え板21,22をそ
れぞれ突出させてある。
よび可動押え板22によって開閉機構を構成し、開閉機
構を閉じると、可動押え板22が固定押え板21に当接
して、挿入筒17と同軸の筒状になるようにしてある。
挿入筒17は、基端側の内径が固定,可動半割り筒が当
接した筒状部の内径と等径であり、先細先端部17aを
有している。なお、前述した構成は特開平5−1038
08号公報に記載されたものとほぼ同構成である。
すように、挿入筒17に基端側部17cの先端に連なる
テーパー状の先細先端部17aを形成し、この先端部1
7aの一側部のみに挿入筒17の内外を連通するスリッ
ト17bを形成し、スリット17bは先細先端部17a
の軸方向に沿い、その最先端から基端に向かって、先細
先端部17aが眼球に形成した切開創内に挿入される長
さ未満の長さに余裕をもたせて形成してある。また、ス
リット17bの幅寸法は、図7に示す眼内レンズ1の光
学部2の厚さ寸法が1mmの場合に 0.9mmにするなど、光
学部2の厚さ寸法より若干小さい一定幅に形成してあ
る。
先端部23を横断面小判型の扁平な形状に形成し、両側
円弧状部が挿入筒17の先細先端部17a以外の内周面
と摺接するようにしてある。
内レンズ1に用い、これを眼内に挿入するには、包持部
材18の可動押え板22および可動半割り筒20を開
き、眼内レンズの1対の支持部3を前方の一側と後方の
他側にそれぞれ位置させて光学部2をヒンジ部15上方
に適宜の隙間を設けて設置し、可動押え板22および可
動半割り筒20を閉じて固定押え板21および固定半割
り筒19に合わせ、半割り筒19,20内に光学部2を
2つ折り状に折畳んで小さな形状にし、包持部材18に
位置決めして保持する。
1aの基端側から半割り筒19,20および挿入筒17
を器具本体11内に嵌め、器具本体11外に突出してい
る押え板21,22を閉じたまま手に持って、包持部材
18を器具本体11の先端側に前進させ、押え板21,
22を取付溝11aの幅が狭い先端部に係合支持させ
て、器具本体11に装着すると共に、挿入筒17を器具
本体11の先端から突出させる。
転させることで、おねじ筒13と器具本体11の内周面
に形成しためねじとのねじ嵌合によって後退位置にあっ
たおねじ筒13と共に、押出し軸12を軸回りに回動す
ることなく前進させ、押出し軸12の先端部23によっ
て、変形可能な眼内レンズ1の光学部2を切開創内に挿
入した挿入筒17の先細先端部17aに通して眼内レン
ズ1を眼内に挿入する。
に形成したスリット17bが徐々に開くことで、挿入筒
17の基端側部17cで2つ折り状に折畳まれた光学部
2の応力を先細先端部17aで徐々に開放しながら眼内
レンズ1を眼内に挿入する。そして、スリット17bの
長さは4mm未満でスリット17bが徐々に開く範囲にす
ることが好ましく、これによって、スリット17bは切
開創を跨ぐことがない。このため、眼内レンズ1に加え
られた応力の開放に伴いスリット17bの開きによって
切開創を押し拡げてこの切開創を損傷させることを確実
に防止して、眼内レンズ1を眼内に挿入できる。
学部2を、図4に示すように、挾込むように把持するこ
とによって、眼内への急激な飛出しを防止すると共に、
眼内レンズ1に加えられた応力が100%の状態から0
%の状態へ連続的に開放され、眼内レンズ1が挿入筒1
7の先細先端部17aに留ることなく挿入されることの
ないように、スリット17bが眼内レンズ1に加えられ
た応力のみを開放し、眼内レンズ1がスリット17bで
把持されて、先細先端部17aに留められる。その後、
眼内レンズ1の挿入速度と押出し軸12の前進による送
り速度とは1:1であるため、眼内レンズ1の挿入速度
は押出し軸12が前進する送り速度によって制御でき、
眼内レンズ1を眼内の所望の部位に操作性よく挿入でき
る。
細先端部17aの一側部のみにスリット17bを形成し
たので、眼内レンズ1が先細先端部17aの一側前方に
方向が規制されて、先細先端部17aから出ることで、
操作性よく容易に眼内レンズ1を眼内に挿入できる。
を光学部2の厚さ寸法より若干小さい寸法とし、その押
出し時にスリット17bの幅が拡がると共に、これに光
学部2を確実に把持でき、押出し軸の送り速度による眼
内レンズ1の挿入速度の制御も確実になる。
示す。第2実施例による挿入器具は、挿入筒17の先細
先端部17aに形成したスリット17bの形状が第1実
施例と異なる以外、これと構成、動作が同様である。
部17aに形成したスリット17bの最先端部17d
は、先細先端部17aの最先端部から半円状突起17e
を対向させて突出させ、幅を狭くしてある点が第1実施
例のスリットと形状が異なるだけである。
の挿入器具の前述した作用に加えて、スリット17bの
最先端部17dの幅を狭くしたので、挿入筒17の最先
端から変形可能な眼内レンズ1の光学部2が留まること
なく飛出すことを抑制し、挿入筒17の先細先端部17
aの一側前方により正確に規制して光学部2が押出され
ることにより、眼内レンズ1を操作性よく眼内の所望の
部位に適確に挿入できる。
た変形可能な眼内レンズを眼内に挿入する場合について
述べたが、前記両実施例の挿入器具は図6,図8に示し
た眼内レンズにもほぼ同様に適用できる。
具は、特許請求の範囲を逸脱しない限り、挿入筒の先細
先端部の円周方向の1〜数箇所にスリットを形成した
り、スリットの形状を変形可能な眼内レンズの横断面形
状に適応するように最先端部および基端部の幅を狭く
し、これらの間が凸レンズの横断面と同様な凸弧状に形
成したものなどに変更したり、さらに包持部材を器具本
体に固定し、あるいはこれと一体に形成したりするな
ど、適宜変更できる。
よる眼内レンズの挿入器具は、包持部材に変形可能な眼
内レンズを2つ折り状など適宜の横断面形状に折畳み、
小さな形状にして包持部材に包持させ、この状態で押出
し機構を手動操作して押出し軸を前進させ、押出し軸の
先端部によって前記眼内レンズを挿入筒に通して眼内に
挿入する際に、折畳まれて小さく変形された変形可能な
眼内レンズに加えられた応力を、先細先端部の周方向の
1〜数箇所に形成したスリットの開きによって、徐々に
開放されつつ保持し、前記スリットが従来の切込み部に
比べて幅が広いことで、切込み部より開きやすくなる。
そして、眼内に挿入される挿入器具の先細先端部に設
けたスリットの長さを、先細先端部が眼球に形成した切
開創に挿入される長さ未満にしたので、眼球に設けた切
開創に跨がらないようにすることができ、応力の開放に
伴うスリットの開きによって切開創に損傷を与えること
を防止できる。
トは、変形可能な眼内レンズの光学部を挟込むようにし
て保持することで、眼内レンズが先細先端部から眼内へ
急激に飛出すのを防止できると共に、眼内レンズの光学
部などに加えられた応力のみを開放し、眼内レンズがス
リットで把持されることで、先細先端部に留められ、そ
の後、眼内レンズの挿入速度と押出し軸の送り速度すな
わち前進速度が1:1であるため、眼内レンズの挿入速
度を押出し軸の送り速度によって制御することができ、
眼内レンズを眼内の所望の部位に挿入するのが操作性よ
くできる。
筒の先細先端部の一側部のみにスリットを形成したの
で、図4に例示されているように、応力が開放された変
形可能な眼内レンズが挿入筒の先細先端部の一側前方に
規制されてこの先端部が出ることで、操作性よく眼内レ
ンズを眼内の所望の部位に挿入できる。また、請求項2
の発明による眼内レンズは、スリットの幅を眼内レンズ
の光学部の厚さ寸法より若干小さい寸法にしたので、前
記スリットの幅が折畳まれた眼内レンズの応力によって
拡がった際に、光学部を確実に把持でき、押出し軸の送
り速度による眼内レンズの挿入速度の制御が容易にでき
る。
に例示されているものなど、スリットの最先端部の幅を
狭くしたので、挿入筒の最先端から変形可能な眼内レン
ズが突出するのを抑止し、挿入筒の先細先端部の一側方
に、より適確に方向を規制して光学部が出ることによ
り、眼内レンズを操作性よく、眼内の所望の部位に適確
に挿入できる。
ンズの挿入器具を示した一部切欠き斜視図
視図
図
ンズの挿入器具の挿入筒先端部を示した拡大斜視図
図
図
した拡大平面図
Claims (3)
- 【請求項1】 弾性材料からなる光学部および1対の支
持部を一体化し少なくとも光学部が所定の記憶特性を有
する変形可能な眼内レンズを2つ折り状など適宜の横断
面形状に折畳むことによって変形させ小さな形状にして
包持する包持部材と、この包持部材の先端側に連なる挿
入筒の先端から包持部材に包持した前記眼内レンズを押
出す押出し軸と、この押出し軸を前進させる押出し機構
とを器具本体に設け、前記押出し軸の回動を拘束させ
た、変形可能な眼内レンズの挿入器具において、前記挿
入筒の先細先端部に、挿入筒の最先端から基端側に軸方
向に沿って延びかつ折畳まれて小さく変形された変形可
能な眼内レンズに加えられている応力を徐々に開放し、
かつ押出された眼内レンズの光学部を把持するのに適し
た形状のスリットであり、そのスリットを、先細先端部
が切開創内に挿入される長さ未満の長さに形成し、前記
眼内レンズの送り速度を押出し軸の前進による送り速度
によって制御して前記スリットから眼内レンズの眼内へ
の挿入を可能にしたことを特徴とする変形可能な眼内レ
ンズの挿入器具。 - 【請求項2】 挿入筒の先細先端部の一側部のみにスリ
ットを形成し、このスリットの幅を変形可能な眼内レン
ズの光学部の厚さ寸法より若干短い寸法に形成したこと
を特徴とする請求項1に記載の変形可能な眼内レンズの
挿入器具。 - 【請求項3】 スリットの最先端部の幅を狭くしたこと
を特徴とする請求項2に記載の変形可能な眼内レンズの
挿入器具。
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---|---|---|---|
JP18135194A JP3555042B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 変形可能な眼内レンズの挿入器具 |
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