JP2005110924A - 眼内挿入用レンズの挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記挿入筒の先端部に眼内挿入用レンズの支持部の姿勢を制御することが可能な長さの姿勢制御部を設け、支持部により眼内の損傷を回避するようにした。
【解決手段】 変形可能な眼内挿入用レンズ1を小さい形状に変形させて挿入筒17内腔を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記挿入筒17の先端部17aに、少なくとも眼内挿入用レンズ1の光学部2に連結された前方に位置する一方の前側支持部の基部が挿入筒先端部の円筒端部に到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズ1の支持部の姿勢を制御することが可能な長さの姿勢制御部30を設け、実施例においては前記姿勢制御部30は前記挿入筒の先端部に延設した一体形成の半割筒形状とした。
【選択図】図8

Description

この発明は、白内障で水晶体を摘出した後に、水晶体の代わりに挿入される変形可能な眼内挿入用レンズや、視力補正のみを目的として眼内に挿入される変形可能な視力補正用レンズ等の変形可能な眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に関するものである。
1949年リドレイ(Ridley)が白内障手術の際に白濁した水晶体の代わりに人工の水晶体、即ち眼内挿入用レンズを初めて人眼に移植して以来、白内障の治療として眼内挿入用レンズを移植することは広く行われてきた。
特開昭58−146346号公報に示されているように、眼球に作製した小さな切開創を通して挿入可能な、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体等を用いた眼内挿入用レンズや、少なくとも光学部が所定の記憶特性を有する弾性体等を用いて光学部を眼内で支える異種部材からなる支持部を有する変形可能な眼内挿入用レンズが発明された。
本願出願人が特開平4一212350号等において、変形可能な眼内挿入用レンズの光学部を圧縮したり、巻いたり、折曲げたり、伸ばしたり、折畳んだりして変形させることで、変形前の大きな形状から小さな形状に変形させ、眼球に作製した小さな切開創を通して当該眼内挿入用レンズを眼内に移植する挿入器具の発明を開示した。この挿入器具の発明によって、眼内挿入用レンズの移植手術も的確且つ簡素化した。
即ち、図1に示すように変形可能な眼内挿入用レンズ1として、所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体で形成した円形の光学部2の外周部に、光学部2と異種の可撓性材料で形成した1対の支持部3の基部3aを埋込み固着し、支持部3の線状の突出部3bを湾曲させ、2つの支持部3を対称形に配置したものが発明された。
また、近年では図1と同様に所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体で形成した円形の光学部の外周部に、光学部と同一の弾性体で一体形成した1対の支持部を配設し、支持部の線状の突出部を弯曲させ、2つの支持部を対称形に配置したもの(図示せず)のも開発されている。
図2は、従来の変形可能な眼内挿入用レンズ挿入器具の一部切欠き全体斜視図で、図3は前記挿入器具に使用される挿入筒の要部拡大斜視図、図4は挿入筒17の挿入先端部17aの要部拡大斜視図、図5は図4のA−A線断面図である。
図2において、11は器具本体であり、12は押出軸、13はおねじ筒、14は押出し機構である。
18は包持部材で、図3に拡大して示すようにヒンジ部15を有するレンズ設置部16を備え、レンズ設置部16の先端側に挿入筒17を突出させた構成となっている。さらに、前記挿入筒17の内面には、眼内挿入用レンズ1に対する挿入筒17中心軸周りの回動を規制するための案内部24が形成されている。
さらに、前記挿入筒の先端部17aの一側部に、挿入筒17の内外を連通する状態で軸方向に沿ってスリット17bが形成されている。また、前記レンズ設置部16は固定半割筒19と可動半割筒20との下縁部をヒンジ部15によって連結し、固定,可動半割筒19,20上には固定,可動押え板21,22をそれぞれ突出させてある。
以上のような構成の従来例では、眼内挿入用レンズ1は包持部材18のレンズ設置部16に設置され、挿入器具本体に装填される時には小さく折畳まれるようになっている。
眼内挿入用レンズ1を包持部材18のレンズ設置部16に装填状態で、眼内挿入用レンズ挿入器具のおねじ筒13をまわすと押出軸12がネジ送りされ、眼内挿入用レンズを眼内に挿入する工程が始まる。
押出軸12の先端により、眼内挿入用レンズ1は、挿入筒17の内面に設けた前記案内部24の作用により、挿入筒17中心軸周りの回転を規制されながら徐々に押出される。そして、挿入筒17の先端部17aに到達した時点で、挿入筒先端部17aの軸方向に沿って形成したスリット17bが徐々に開くことで、挿入筒17の基端側17cでは折畳まれている眼内挿入用レンズ1の光学部2の応力を挿入先端部17aで徐々に開放しながら眼内挿入用レンズ1を開口端17dから眼内に挿入する。
また、スリット17bは眼内挿入用レンズ1の光学部2を挟み込むように把持することによって、眼内への急激な飛出しを防止すると共に、眼内挿入用レンズ1に加えられた応力のみを開放し、スリット17bの上下の各切断面で眼内挿入用レンズ1が表裏より把持されて挿入先端部17aに留められる。加えて、眼内挿入用レンズ1の挿入速度を押出軸12の前進速度と対応させるように制御できる。
特開昭58−146346号公報 特開平04−212350号公報 特開2003−70829号公報 特開平08−038542号公報
しかしながら、上述した従来の発明にあっては、挿入器具の操作時に眼内レンズを挿入筒内を通して挿入筒の先端開口部より押出す過程において、眼内挿入用レンズの光学部に連結され前方に位置する一方の前側支持部の基部が挿入筒先端部の円筒の開口端部に到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズの前側支持部の姿勢を制御することがなされていなかった。従って、眼内挿入用レンズの眼内切開創への挿入に際して、図6(a)〜(h)に示すように前側支持部3bを伸ばした状態での押出し操作においては、特に前側支持部3bの先端部3cが挿入筒先端部17aより押出される際に折畳まれた光学部2の展開開放に伴って旋回・揺動等の触れ動作を起こしてしまい、前側支持部3bによって眼内の組織を傷つけてしまう危険性があった。従来ではこのような危険を回避するために、挿入器具を回動或いは傾動させながら前側支持部3bの姿勢を制御する必要があり、施術操作に熟練が必要となる問題点があった。
また、前記危険性を回避するために図7に示すように前側支持部3bの先端部3cを光学部2側に弯曲させて短縮した状態に設置し、前側支持部3bと光学部2をほぼ同時に開放させることによって、前側支持部3bの旋回・揺動等の振れ動作を回避しなければならないという技術的に熟練度を要求されるという問題点があった。
本発明は、前述した問題点を解決しようとするもので、眼内挿入用レンズの挿入筒先端部に設けた前側支持部の姿勢制御部によって、前側支持部を伸ばした状態で押出される眼内挿入用レンズの前側支持部を、挿入筒の内径面内に位置させることで施術時に挿入器具を回動・傾動させて前側支持部の姿勢を制御する必要がなく、また、前側支持部の先端部を光学部側に弯曲させて設置しなければならないという特別な状態への設置操作を不要として施術における操作熟練度の負担を軽減可能とした眼内挿入用レンズの挿入器具を提供することを目的としている。
第1の発明は、変形可能な眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させて挿入筒を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記挿入筒の先端部に、少なくとも眼内挿入用レンズの光学部に連結された前方に位置する一方の支持部の基部が挿入筒先端部の円筒端部に到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズの支持部の姿勢を制御することが可能な長さの姿勢制御部を設けたことを特徴とする。
第2の発明は、請求項1記載の眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記姿勢制御部は前記挿入筒の先端部に延設した一体形成の半割筒形状であることを特徴とする。
第3の発明は、請求項1記載の眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記姿勢制御部は一端部を前記挿入筒の先端部の外周に固定し、且つ他端部を前記挿入筒の先端開口端より前方に延出した別体構成の半割筒形状であることを特徴とする。
第4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の眼内挿入用レンズの挿入器具前記挿入筒の内面に形成した挿入筒の基端部より開口端部に至る眼内挿入用レンズの案内部及び前記挿入筒の先端部に開口端部より挿入筒基端部側に向けた軸方向に形成したスリットの少なくともいずれか一方が設けられていることを特徴とする。
第5の発明は、請求項4に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記姿勢制御部は、前記半割筒形状の開口側縁部に前記案内部と連続する眼内挿入用レンズの光学部に連結された前方に位置する一方の支持部の姿勢を規制する案内部を設けたことを特徴とする。
前記本発明の眼内挿入用レンズの挿入器具によれば、挿入器具の操作時に眼内レンズを挿入筒内を通して挿入筒の先端開口部より押出す過程において、眼内挿入用レンズの光学部に連結され前方に位置する一方の前側支持部の基部が挿入筒先端部の円筒端部に到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズの前側支持部の姿勢を制御することができるので、眼内挿入用レンズの眼内切開創への挿入に際して、前側支持部を伸ばした状態での押出し操作において、前側支持部の先端部が挿入筒先端部より押出される際に折畳まれた光学部の展開開放に伴って旋回・揺動等の触れ動作を阻止することができるため、前側支持部によって眼内の組織を傷つけてしまう危険性を回避できると共に、前記危険性を回避するために、挿入器具を回動或いは傾動させながら前側支持部の姿勢を制御する必要がなくなり、施術操作が熟練度を要せずとも容易に且つ迅速に行なうことができる効果がある。
また、前記危険性を回避するための手段として、特に従前のように前側支持部の先端部を光学部側に弯曲させて短縮した状態に設置し、前側支持部と光学部をほぼ同時に開放させることによって、前側支持部の旋回・揺動等の振れ動作を回避しなければならないという技術的に熟練度を要求されるという点が改善できる。
以下、本発明の眼内挿入用レンズの挿入器具に係る実施形態について説明する。
図8は、本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具本体の外観図、図9は図8の包持部材の拡大斜視図、図10は図8の挿入先端部の要部拡大斜視図、図11は図10のB−B線断面図、図12は使用状態における挿入先端部の要部拡大図で、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
本発明の第1実施例における基本的構成については、前述の従来の眼内挿入用レンズの挿入器具とほぼ同様な構成である。
即ち、本発明の眼内挿入用レンズの挿入器具10は、ほぼ筒状の器具本体11と、この器具本体11に嵌めた押出軸12と、器具本体11の内周面に形成した雌ネジ(図示せず)にネジ嵌合させた雄ネジ筒13がある押出機構14と、ヒンジ部15を有するレンズ設置部16の先端側に挿入筒17を突出させた包持部材18とを備えている。器具本体11の先端部上面には取付け溝11aが軸方向に沿って形成され、この溝から前記包持部材18が装填される。前記押出軸12は雄ネジ筒13と回動可能に連結し、器具本体11に対し回動を拘束されるように機構が構成されている。
図9は、図8の挿入器具本体の先端部に装填する包持部材の拡大斜視図である。前記包持部材18のレンズ設置部16は、図10に示すように、挿入筒17の末端に固定半割筒19を一体に設けると共に、固定半割筒19と対向する可動半割筒20を挿入筒17の末端に近接させて開閉可能に設け、固定半割筒19と可動半割筒20との下縁部をヒンジ部15によって連結し、固定,可動半割筒19,20上には固定,可動押え板21,22をそれぞれ突出させてある。
また、可動半割筒20、ヒンジ部15および可動押え板22よって開閉機構を構成し、開閉機構を閉じることで、可動押え板22が固定押え板21に当接して、挿入筒17と同軸の筒状になる。前記レンズ設置部16に設置した眼内挿入用レンズ1を設定して前記可動押え板22を閉じることで、前記眼内挿入用レンズは折畳まれ小さく変形される。
挿入筒17は、基端側17cでは可動半割筒19,20が当接した筒状部の内径と等径であり、先端部では先細形状の挿入先端部17aを有している。
なお、前述した構成は,前記従来例として示す特開平08−038542号公報に記載されたものとほぼ同構成である。
本発明の第1実施例においては、前記眼内挿入用レンズ1の光学部2に連結された前方に位置する一方の支持部3bの基部3aが挿入筒先端部17aの開口端部17dに到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズ1の支持部3bの姿勢を制御することが可能な長さの半割筒形状の姿勢制御部30を前記挿入筒17の挿入筒先端部17aに一体形成により延設した構造を有するもので、この点が本発明の特徴とする部分である。
図12に示すように、前記姿勢制御30は、光学部2に対する前側支持部3bの結合基部3aが挿入筒先端部17aの開口端部17dに到達するまでの間、眼内挿入用レンズ1の前側支持部3bの姿勢を制御するだけのの最低面積と長さ条件を満たすものであれば、その形状は任意であることは言うまでもない。
前記姿勢制御30の形状の変形例としては、図13(a)〜(f)に示す形状が考えられる。
即ち、図13の(a)示す姿勢制御部30は、前記挿入筒17の挿入筒先端部17aに一体形成により延設した上方開口の割筒形状の深度を深く形成したもので、前側支持部3bの先端部を完全に水平に保つことが可能である。
また、図13図の(c)に示す姿勢制御部30は、異なった眼内挿入用のレンズの支持部に対応させるように、上方開口の割筒形状の対応する側縁の高さを異ならしめたものである。
また、図13の(e)に示す姿勢制御部30は、異なった眼内挿入用のレンズの支持部に対応させるように、筒形状部を挿入筒先端の開口端部上方より筒形状部の先端に向けて下り傾斜となる傾斜面を有する上面開口を形成したものである。
また、本発明に適用される眼内挿入用レンズ1は、前述の図1に示すように、所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体で形成した円形の光学部2の外周部に、光学部2と異種の可撓性材料で形成した1対の支持部3の基部3aを埋込み固着し、支持部3の線状の突出部3bを湾曲させ、2つの支持部3を対称形に配置したもの、或いは、図1と同様に所定の記憶特性を有する変形可能な弾性体で形成した円形の光学部の外周部に、光学部と同一の弾性体で一体形成した1対の支持部を配設し、支持部の線状の突出部を弯曲させ、2つの支持部を対称形に配置したものもの(図示しせず)に適用される。
以上のように構成された第1実施例の眼内挿入用の挿入器具においては、眼内挿入用レンズ1を眼内へ挿入する場合、まず包持部材18を器具本体11の取付け溝11aより取外し、包持部材18の可動押え板22および可動半割筒20を開き、眼内挿入用レンズ1の1対の支持部3を前方の一側と後方の他側にそれぞれ位置させて光学部2をレンズ設置部16のヒンジ部15上方に適宜の隙間を設けて設置し、可動押え板22および可動半割筒20を閉じて固定押え板21および固定半割筒19に合わせ、半割筒19,20内に光学部2を2つ折り状に折畳んで小さな形状にし、前記包持部材18を器具本体11の取付溝11aに取付ける。
この保持状態で前記押出し機構14の雄ネジ筒13を回転させることで押出軸12の先端部23によって、、図14の(a)〜(d)に示すように、眼内挿入用レンズ1が、切開創内に挿入した挿入筒17の挿入先端部17aに送り出される。
そして、挿入筒17内を押出される眼内挿入用レンズ1は、図14(a)〜(d)に示すように、挿入筒先端部17aの開口端部17d位置に達するまでに、前側支持部3bの先端部3cが前記開口端部17d開口より突出するが、挿入筒先端部17aに形成した姿勢制御部30により案内されて、支持部の先端部13cは回動・揺動などの振れ動作が規制され、眼内挿入用レンズ1の外周端部が弾性復元力により旧形状に復元して突出するまで、支持部の姿勢が水平に保持されて、眼内挿入用レンズ1が挿入先端部17aの開口端部17dより放出される。
従って、眼内挿入用レンズ1の挿入方向や挿入速度を安定的に制御することが可能である。
尚、第1実施例において、従来の形状の挿入筒先端部17aに前側支持部3bに対する姿勢制御部30を一体形成したものについて説明したが、これに限定されることなく、前記姿勢制御部30を別体構成で形成し、挿入筒先端部17aに溶着・接着或るいは一端部の嵌合によって固定するようにしても良いことは勿論である。
次に、本発明の眼内挿入用レンズの挿入器具に係る第2実施例について説明する。
この第2実施例は、上述の第1実施例とほぼ同様構成であり、同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、相違する点について重点に説明する。
図15は包持部材18の拡大斜視図、図16は包持部材18の先端に構成した挿入筒先端部17aの拡大斜視図であり、図17は図16のD−D線断面図、図18の(a),(b)は挿入筒先端部17a内に眼内挿入用レンズを挿入した状態の拡大平面図及び拡大側面図を示している。
本発明の第2実施例においては、前記挿入筒17の挿入先端部17aにスリット17bを、また、挿入筒17の内面に眼内挿入用レンズ1の移動時における回動を規制する案内部24を設けた眼内挿入用レンズの挿入器具を示しており、その他は前述の第1実施例と同様な構成である。
従って、前記構成の第2実施例によれば、眼内挿入用レンズ1を眼内へ挿入する際には、まず包持部材18を器具本体11の取付け溝11aより取外し、包持部材18の可動押え板22および可動半割筒20を開き、眼内挿入用レンズ1の1対の支持部3を前方の一側と後方の他側にそれぞれ位置させて光学部2をレンズ設置部16のヒンジ部15上方に適宜の隙間を設けて設置し、可動押え板22および可動半割筒20を閉じて固定押え板21および固定半割筒19に合わせ、半割筒19,20内に光学部2を2つ折り状に折畳んで小さな形状にし、前記包持部材18を器具本体11の取付溝11aに取付ける。
この保持状態で前記押出し機構14の雄ネジ筒13を回転させることで押出軸12の先端部23によって、眼内挿入用レンズ1が、切開創内に挿入した挿入筒17の挿入先端部17aに送り出される。その際、眼内挿入用レンズ1は、挿入筒17の内面に設けた案内部24により挿入筒17中心軸周りの回動が規制されながら、挿入筒17の挿入先端部17aに送り出される。
そして、図19の(a)〜(f)に示すように挿入筒17内で中心軸周り回動を規制された状態で押出される眼内挿入用レンズ1は、挿入先端部17aに形成したスリット17bの位置に達すると、眼内挿入用レンズ1の外周端部が弾性復元力によりスリット17bより突出し、眼内挿入用レンズ1の形状を復元しながら前記スリット17bと挿入先端部17aの開口端部17dより放出される。
従って、眼内挿入用レンズ1がスリット17bに挟持される時点では、形状を原型に近い状態に復元可能となり、眼内挿入用レンズの挿入方向や挿入速度を安定的に制御することが可能である。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例にあっても、前記第2実施例と同様に、挿入筒17の挿入筒先端部17aにスリット17bを、また、挿入筒17の内面に設けた案内部24を有する眼内挿入用レンズの挿入器具であって、相違する点は、図20の(a),(b)に示すように、前記案内部24が、挿入筒17の挿入筒先端部17aにおいて、眼内挿入用レンズ1の光学部2の折畳み中心Yに対して前側支持部3bが固着されている光学部2辺縁の姿勢を制御し、対側の挿入筒先端部17aに光学部2辺縁を展開開放するためのスリット17bを形成したもので、前記姿勢制御部30の半割筒形状の開口側縁部に前記案内部24と連続する眼内挿入用レンズ1の光学部2に連結された前方に位置する一方の支持部3bの姿勢を規制する案内部25を設けたものであって、図21の(a)〜(f)に示す動作により前側支持部3bの振れ動作を完全に阻止できる構成となっている。
前記以外の構成及び作用効果は、上述の第2実施例と同様なので、その説明を省略する。
次に、本発明の第4実施例について説明する。
図22はこの第4実施例であって、前記第2実施例と同様に、挿入筒17の挿入筒先端部17aにスリット17bを、また、挿入筒17の内面に設けた案内部24を有する眼内挿入用レンズの挿入器具であって、相違する点は、前記挿入筒17の挿入筒先端部17aに設けた姿勢制御部40を、別体構成により形成し、挿入筒先端部17aの外周面に一端41を取り付け、他端42を挿入筒の開口端部17dより前方に位置させた半割筒形状の保持部43を配設したもので、上述の実施例と同様な効果を発揮できるものである。
変形可能な眼内挿入用レンズ一例を示す平面図。 従来の眼内挿入用レンズの挿入器具を示す外観図。 図2の包持部材の拡大斜視図。 図3の挿入先端部の要部拡大斜視図。 図4のA−A線断面図。 (a)〜(h)は従来の眼内挿入用レンズの挿入器具の動作説明図を示す側面図及び正面図。 (a),(b)は従来の眼内挿入用レンズの挿入器具における前側支持部の先端部を光学部側に弯曲させて設置した状態を示す平面図及び側面図。 本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具の第1実施形態示す外観斜視図。 図8の包持部材の拡大斜視図。 図9の挿入先端部の要部拡大斜視図。 図10のB−B線断面図。 (a),(b)は本発明による第1実施例の動作を示す挿入筒先端部の拡大側面図及び拡大正面図。 (a)〜(f)は本発明による第1実施例における姿勢制御部の変形例を示すそれぞれの挿入筒先端部の拡大側面図及び拡大正面図。 (a)〜(d)は本発明の第1実施例における眼内挿入用レンズの移動動作説明図。 本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具の第2実施形態示す包持部材の拡大斜視図。 図15の挿入先端部の要部拡大斜視図。 図16のC−C線断面図。 (a),(b)は本発明による第2実施例の動作を示す挿入筒先端部の拡大側面図及び拡大正面図。 (a)〜(f)は本発明による第2実施例の動作を示す挿入筒先端部の拡大側面図及び拡大正面図。 (a),(b)は、本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具の第3実施形態示す姿勢制御部の変形例を示す拡大側面図及び正面図。 (a)〜(f)は、本発明による第3実施例の動作を示す挿入筒先端部の拡大側面図及び拡大正面図。 本発明による眼内挿入用レンズの挿入器具の第4実施例示す姿勢制御部の変形例を示す拡大斜視図。
符号の説明
1 変形可能な眼内挿入用レンズ
2 光学部
3 支持部
11 器具本体
12 押出軸
13 おねじ筒
14 押出機構
15 ヒンジ部
16 レンズ設置部
17 挿入筒
17a 挿入筒先端部
17b スリット
17c 基端部
17d 開口端部
18 包持部材
21 可動押え板
22 可動押え板
24 案内部
3c 前方支持部の先端部
30,40 姿勢制御部


Claims (5)

  1. 変形可能な眼内挿入用レンズを小さい形状に変形させて挿入筒を通して眼内に挿入する眼内挿入用レンズの挿入器具において、前記挿入筒の先端部に、少なくとも眼内挿入用レンズの光学部に連結された前方に位置する一方の支持部の基部が挿入筒先端部の開口端部に到達するまでの間、前記眼内挿入用レンズの支持部の姿勢を制御することが可能な長さの姿勢制御部を設けたことを特徴とする眼内挿入用レンズの挿入器具。
  2. 前記姿勢制御部は前記挿入筒の先端部に延設した一体形成の半割筒形状であることを特徴とする請求項1記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。
  3. 前記姿勢制御部は一端部を前記挿入筒の先端部の外周に固定し、且つ他端部を前記挿入筒の先端開口端より前方に延出した別体構成の半割筒形状であることを特徴とする請求項1記載の眼内挿入用レンズの挿入器具
  4. 前記挿入筒の内面に形成した挿入筒の基端部より開口端部に至る眼内挿入用レンズの案内部及び前記挿入筒の先端部に開口端部より挿入筒基端部側に向けた軸方向に形成したスリットの少なくともいずれか一方が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。
  5. 前記姿勢制御部は、前記半割筒形状の開口側縁部に前記案内部と連続する眼内挿入用レンズの光学部に連結された前方に位置する一方の支持部の姿勢を規制する案内部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の眼内挿入用レンズの挿入器具。





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