JPH0838404A - 電気掃除機の集塵フィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】通気性及び可撓性を有する紙等の濾材で筒状に
形成され、両側開口端を接着して袋状に形成した袋状体
14と、袋状体14の一側面Ａに取りつけられる台紙20とを
備え、袋状体14の一側面Ａに隣接する相対向する両側面
Ｂを谷折りし、袋状体14内側へ折りたたんで両側面Ａに
隣接する両側面Ｂが互いに重なり合うように折りたたん
だ電気掃除機の集塵フィルター。 【効果】袋状体の広がりをより確実に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に使用され
る使い捨ての集塵フィルターに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種集塵フィルターとして、例
えば特公平2-56090号公報(A47L 9/14)に示されるものが
知られている。この集塵フィルターは、濾材で形成され
た袋状体に台紙を取りつけると共に、袋状体の両側を蛇
腹状に折りたたみ、巻き込み接着した両側開口端を、台
紙の裏面側に複数回折りたたんだ構成となっている。

【０００３】しかしながら、この構成では、袋状体は広
がった状態ではなく閉じた状体で複雑に折りたたまれて
いるため、開きにくくなり、集塵フィルターの掃除機本
体への取付状体、掃除機本体の集塵室の形状、掃除機本
体の吸込性能などの原因により、袋状体が完全に開か
ず、集塵容量が激減したり、所定の吸込性能が得られな
くなる恐れがあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、袋状体の拡開性能を向上し得る電
気掃除機の集塵フィルターを提供することを課題とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の手段は、
通気性及び可撓性を有する紙等の濾材で筒状に形成さ
れ、両側開口端を接着して立体形状に形成した袋状体
と、該袋状体の吸込口が形成された一側面に取りつけら
れる台紙とを備え、前記袋状体の前記一側面に隣接する
相対向する両側面を谷折りし、袋状体内側へ折りたたん
で前記両側面に隣接する両側面が互いに重なり合うよう
に折りたたんだことを特徴とする。

【０００６】本発明の第２の手段は、通気性及び可撓性
を有する紙等の濾材で筒状に形成され、両側開口端を接
着して立体形状に形成した袋状体と、該袋状体の吸込口
が形成された一側面に取りつけられる台紙とを備え、前
記袋状体の前記一側面に隣接する相対向する両側面を谷
折りし、袋状体内側へ折りたたんで前記両側面に隣接す
る両側面が互いに重なり合うように折りたたむと共に、
該両側面の折りたたみ部から台紙が露出するように両側
面を折りたたんだことを特徴とする。

【０００７】本発明の第３の手段は、通気性及び可撓性
を有する紙等の濾材で筒状に形成され、両側開口端を巻
込接着して立体形状に形成した袋状体と、該袋状体の吸
込口が形成された一側面に取りつけられる台紙とを備
え、前記袋状体の前記一側面に隣接する開口端の巻込部
を有さない相対向する両側面を谷折りし、袋状体内側へ
折りたたんで巻込部を有する両側面が互いに重なり合う
ように折りたたむと共に、該両側面を巻込部に対して略
平行に適数回折りたたんんだことを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明の第１の手段によれば、袋状体は膨らま
した状態で折りたたんでいるため、折りたたまれた部分
が開きやすく、袋状体がより確実に広がる。

【０００９】本発明の第２の手段によれば、袋状体は膨
らました状態で折りたたんでいるため、折りたたまれた
部分が開きやすく、袋状体がより確実に広がる。また、
台紙の端部を袋状体の折りたたみ部から露出させている
ので、集塵フィルターを電気掃除機の集塵室に装着する
際、集塵室に形成された係止部と台紙との間に袋状体が
挾まることがなくなり、袋状体が広がりにくくなること
はなく、電気掃除機への集塵フィルターの装着作業性が
向上する。

【００１０】本発明の第３の手段によれば、袋状体は膨
らました状態で折りたたんでいるため、折りたたまれた
部分が開きやすく、袋状体がより確実に広がる。また、
開口端を接着する巻込部を折りたたんでいないため、巻
込部が剥がれたり、破れることがない。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図６に基づいて
以下に詳述する。

【００１２】１は掃除機本体で、前部に上面開口の集塵
室２を、後部に前記集塵室２に連通すると共に背面に排
気口３を穿設した送風機収納室４を夫々有する本体ケー
ス５と、前記集塵室２の上面開口を開閉自在に閉塞する
蓋体６とを備えている。７は前記送風機収納室４内に収
納される電動送風機である。

【００１３】８は前記掃除機本体１前部に形成された吸
込口で、前記集塵室２に連通し、可撓性ホース９が着脱
自在に接続されている。10は前記集塵室２底面に形成さ
れた係止部であるリブで、後述する集塵フィルター13の
台紙20下端を保持するようになっている。11は前記集塵
室２上部に回動自在に支持されたフックで、集塵フィル
ター13の台紙20上端を保持しており、集塵フィルター13
の台紙20を、前記リブ10及びフック11により吸込口８周
縁に配設されたパッキン12に当接させている。

【００１４】次に、集塵フィルター13を詳細に説明す
る。14は通気性及び可撓性を有する濾紙や不織布等の濾
材15からなる袋状体で、図５に示すごとく、濾材15の端
部を接着して断面矩形状の筒状に折り曲げ、断面矩形状
の両側短手辺の中央部を谷折りして蛇腹状部16を形成す
ると共に、両側開口端17を巻き込んで接着剤により接着
して巻込部18を形成し、袋状に形成されている。19は前
記袋状体14側面に形成されて吸込口で、前記袋状体14の
両側開口端17の巻込部18の巻き込み方向とは逆の側面に
形成されている。

【００１５】20は厚紙等の比較的硬質の紙にて形成され
る台紙で、略中央部に吸込口21が穿設され、この吸込口
21を袋状体14の吸込口19に対向させた状態で、袋状体14
の吸込口19が形成された側面に、台紙20が袋状体14の巻
込部18に重ならない位置に接着剤により接着されてい
る。

【００１６】前記袋状体14及び台紙20により集塵フィル
ター13が構成される。前記袋状体14は、図４に示すごと
く、吸込口21から空気を送風して直方体状に膨らませ、
そして、図３に示すごとく、台紙20が接着された側面Ａ
に隣接する蛇腹状部16が形成された相対向する側面Ｂを
谷折りすると共に、側面Ａに対向する側面Ｃを谷折りし
て側面Ａに隣接する巻込部18を有する相対向する側面Ｄ
が重なり合うように折りたたむ。この状態で、図２及び
図３に示すごとく、側面Ｄを谷折りし、さらに、図１に
示すごとく、台紙20が接着された側面Ａの台紙20近傍
を、台紙20裏面側に折りたたみ、この折りたたみ部22か
ら台紙20の両端を露出させる。

【００１７】而して、集塵フィルター13は、掃除機本体
１の蓋体６を開放し、袋状体14の折りたたみ部22から露
出した台紙20の端部を、掃除機本体１の集塵室２のリブ
10に係止し、台紙20の上端をフック11により係合して、
台紙20側面を掃除機本体１の吸込口８のパッキン12に密
着させる。台紙20はリブ10及びフック11に係合させる端
部を袋状体14の折りたたみ部22から突出させているの
で、袋状体14の折りたたみ部22が台紙20とリブ10との
間、及び台紙20とフック11との間に挟持されて袋状体14
が開きにくくなることがない。

【００１８】この状態で、掃除機本体１の吸込口８に可
撓性ホース９、図示しない延長パイプ及び床用吸込具を
接続して電動送風機７を作動させると、集塵フィルター
13内に、可撓性ホース９等を介して塵埃が空気とともに
吸い込まれ、その圧力によって集塵フィルター13の袋状
体14が広がり、塵埃を分離残留させて空気のみを通過さ
せる。

【００１９】袋状体14は、膨らませた状態で折りたたま
れているので、広がりやすく、大きな集塵容量を確保す
ることができる。

【００２０】尚、上記実施例では、袋状体14の両側開口
部17を巻き込み接着したが、図８に示すように折りたた
んで接着してもよい。また、上記実施例では、台紙20近
傍を台紙20裏面側に折りたたみ、この折りたたみ部22か
ら台紙20の両端を露出させたが、図９に示すごとく、袋
状体14の台紙20が貼着された側面の幅を台紙20の幅より
狭く形成し、台紙20近傍を折りたたまなくても台紙20の
端部が露出するようにしてもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項１の構成に
よれば、袋状体の広がりをより確実に行うことができる
等の効果を奏する。

【００２２】本発明の請求項２の構成によれば、袋状体
の広がりをより確実に行うことができると共に、集塵フ
ィルターの電気掃除機への装着作業性を向上することが
できる等の効果を奏する。

【００２３】本発明の請求項３の構成によれば、袋状体
の広がりをより確実に行うことができると共に、開口端
を接着する巻込部の剥がれや破れを防止することができ
る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の集塵フィルターの折りたた
み状態を示す斜視図である。

【図２】同折りたたみ過程を説明する斜視図である。

【図３】同折りたたみ過程を説明する斜視図である。

【図４】同集塵フィルターの袋状体を膨らませた状態を
示す斜視図である。

【図５】同膨らませる前の状態を示す斜視図である。

【図６】同袋状体を形成する前の状態の濾材を示す斜視
図である。

【図７】同集塵フィルターを装着した電気掃除機の断面
図である。

【図８】同他の実施例の集塵フィルターの袋状体を膨ら
ませた状態を示す斜視図である。

【図９】同他の実施例の集塵フィルターの袋状体を膨ら
ませた状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

13 集塵フィルター 14 袋状体 15 濾材 17 開口部 18 巻込部 19 吸込部 20 台紙 21 吸込部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀野 芳之 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 豊岡 賢次 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気性及び可撓性を有する紙等の濾材で
   筒状に形成され、両側開口端を接着して立体形状に形成
   した袋状体と、該袋状体の吸込口が形成された一側面に
   取りつけられる台紙とを備え、前記袋状体の前記一側面
   に隣接する相対向する両側面を谷折りし、袋状体内側へ
   折りたたんで前記両側面に隣接する両側面が互いに重な
   り合うように折りたたんだことを特徴とする電気掃除機
   の集塵フィルター。
2. 【請求項２】 通気性及び可撓性を有する紙等の濾材で
   筒状に形成され、両側開口端を接着して立体形状に形成
   した袋状体と、該袋状体の吸込口が形成された一側面に
   取りつけられる台紙とを備え、前記袋状体の前記一側面
   に隣接する相対向する両側面を谷折りし、袋状体内側へ
   折りたたんで前記両側面に隣接する両側面が互いに重な
   り合うように折りたたむと共に、該両側面の折りたたみ
   部から台紙が露出するように両側面を折りたたんだこと
   を特徴とする電気掃除機の集塵フィルター。
3. 【請求項３】 通気性及び可撓性を有する紙等の濾材で
   筒状に形成され、両側開口端を巻込接着して立体形状に
   形成した袋状体と、該袋状体の吸込口が形成された一側
   面に取りつけられる台紙とを備え、前記袋状体の前記一
   側面に隣接する開口端の巻込部を有さない相対向する両
   側面を谷折りし、袋状体内側へ折りたたんで巻込部を有
   する両側面が互いに重なり合うように折りたたむと共
   に、該両側面を巻込部に対して略平行に適数回折りたた
   んんだことを特徴とする電気掃除機の集塵フィルター。