JP3883767B2 - 集塵フィルターおよびこの集塵フィルターを用いた電気掃除機 - Google Patents

集塵フィルターおよびこの集塵フィルターを用いた電気掃除機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、吸込気流とともに吸込まれた塵埃を捕捉つまり除去する集塵フィルターおよびこの集塵フィルターを用いた電気掃除に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気掃除機に用いられている集塵フィルターの中には、吸込開口を有する口枠と、紙あるいは合成繊維からなる通気性を有するシート材(以下紙およびシート材を薄膜部材という)から形成され前記口枠に取り付けられる集塵袋とから構成されているものが広く使用されている。
そして、口枠と、薄膜部材からなる集塵袋とから構成される集塵フィルターは、販売時などにおける取り扱いの便あるいは収納スペースを小さくするなどの観点から、この集塵袋の底面つまり口枠の吸込開口と対向する領域の面を口枠に接近させて偏平状に折り畳むことができるように、集塵袋の側面に谷部と山部を形成して偏平状に折り畳まれており、使用するときに掃除機本体の集塵室に形成された保持部に前記口枠の外側部を保持させることにより集塵フィルターは集塵室に装着して配設されるようになっている。
【0003】
そして、口枠を保持部に装着した状態では集塵袋は、折り畳まれ広がった状態つまり膨らんだ状態にはなっておらず、掃除開始の際に駆動される電動送風機の吸引作用より集塵袋内に流れ込む吸込気流によって生じる風圧によって膨らむものである。つまり、集塵袋には通気抵抗があり吸込気流が流れ込むとこの通気抵抗によって集塵袋は広げられて膨らむものである。
【0004】
このように折り畳まれている集塵袋は電動送風機の吸引作用による吸込気流によって生じる風圧によって膨らむものであり、この際、集塵袋は集塵室内で均一に膨らませることが集塵袋の集塵効率を上げ、また、集塵容積を高めるうえでも重要である。しかし、実際には集塵袋を形成している薄膜部材自体の通気抵抗は全面に亘って必ずしも均一でないこと、また、集塵室への装着時における装着の仕方によって偏って状態で装着されるなどによって、集塵室に装着された状態における集塵袋の通気抵抗が不均一となることが生じ、集塵袋内に吸込気流が流れ込んだときは、通気抵抗の大きい部分は膨らみ易いが小さい部分は膨らみにくいという現象が生じる。
【0005】
また、通気抵抗が均一であったとしても集塵袋全面に均一に吸込気流が流れないと集塵袋は均一に膨らまないものであるが、通常は吸込口と対向する部分に最も吸込気流が流れ易いことから、吸込口と対向しない部分は膨らみ難く結局均一に膨らませることは困難である。
【0006】
このため集塵袋が集塵室内全体に亘って均一に膨らまず偏って膨らむという状態が生じ、この偏って膨らんだ状態で集塵袋内に塵埃が流れ込むと、この塵埃は集塵袋内に均一に集塵されないため集塵効率の低下を招くとともに、集塵容積も低下してしまい所定の集塵量に達しない状態で目詰まり状態となってしまい効率のよい集塵袋の利用ができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の集塵フィルターは、集塵袋を形成している薄膜部材自体の通気抵抗が必ずしも均一ではなく、また、集塵室への装着時に偏った状態で装着されるなどすることにより集塵室に装着された状態における集塵袋の周壁の通気抵抗は必ずしも均一とならず、そのため集塵袋が集塵室内で均一に膨らまず、その結果集塵袋内への塵埃の集塵は均一にされず集塵効率の低下を招くとともに集塵量も低下してしまい集塵袋を効率よく利用できなくなるという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、請求項1の発明は、中央部に吸込開口が形成された方形状の口枠と、通気性を有する薄膜部材を重ね合わせて形成され前記口枠に取り付けられる集塵袋とから構成され、前記集塵袋が、前記口枠に接着された天井壁と、前記吸込開口に対向する底壁と、これら天井壁及び底壁を除く領域からなり複数の谷部と山部を有する蛇腹状の周壁とで形成された集塵フィルターにおいて、前記底壁が、通気性を有して前記吸込開口より大きく形成され、かつ、前記周壁の蛇腹における前記底壁側の端部に連続して達するような大きさの薄膜部材を含み、この薄膜部材によって、前記底壁の薄膜部材の重ね合わせ枚数を前記周壁の薄膜部材の枚数より多くして、前記底壁の通気抵抗を前記周壁の通気抵抗より大きくしたものである。
このように請求項1の発明の集塵フィルターは、吸込開口から流れ込む吸込気流、始めに折り畳まれた集塵袋の通気抵抗の大きくかつ吸込開口と対向する底壁に当たることによって、この吸込気流によって生じる風圧によって集塵袋は始めに後方に向けて引き伸ばされるように広げられ、ついで、前記底壁の通気抵抗よりも通気抵抗の小さい周壁に吹付けられる吸込気流によって集塵袋は周方向に広げられることから、集塵袋を集塵室内の空間全体に均一に広げられるつまり膨らませることができるという作用を有するものである。したがって、塵埃を集塵袋内に均一に集塵することができ集塵効率を上げることができるとともに、実効集塵容積を大きくでき効率のよい集塵袋の利用ができるものである。
【0011】
また、請求項2の発明は、吸込口、この吸込口に連通する集塵室、この集塵室の下流側に設けられた電動送風機が設けられた送風機室を有し、前記吸込口を介して吸込気流とともに吸込まれた塵埃を前記集塵室に配設した集塵フィルターによって除去する電気掃除機において、前記集塵フィルターを請求項1の集塵フィルターとした電気掃除機としたものである。
【0012】
このように請求項2の発明は、電気掃除機の集塵室に配設される集塵フィルターを請求項1の集塵フィルターとした電気掃除機としたことから、集塵袋の集塵効率を上げることができるとともに、実効集塵容積を大きくでき集塵量を多くでき効率のよい集塵袋の利用ができるため、掃除中における集塵フィルターの交換回数を低減できるなど掃除効率を向上させることができるという作用を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態を図1ないし図6に基いて説明する。
図1において符号1は電気掃除機(以下掃除機という)であり、この掃除機1は、下部ケース11とこの下部ケース11に一体に図示しないネジによって結合した上部ケース12とから構成される本体ケース10、この本体ケース10内に形成された集塵室13に着脱可能に配設された集塵フィルターF、前記集塵室13の下流側に設けられた送風機室14に収納して設けられた電動送風機19および図示しないリール室に配置された同じく図示しないコードリール装置などから構成されている。
【0014】
また、前記上部ケース12の前側上部には集塵室13に連通する図示しないが開口が形成されており、また、上部ケース12には図示しないヒンジ手段によって回動可能とした開閉蓋15が設けられており、この開閉蓋15は前記図示しない開口を常時閉蓋するようになっている。
【0015】
また、前記集塵室13の前方側つまり後述する吸込口16側には、図示しないが前記集塵フィルターFの後述する口枠40の両側部を保持する保持部としてのスライド溝(不図示)が形成されている。
【0016】
また、本体ケース10の前側部には前記集塵室13に連通する吸込口16が形成されており、また前記送風機室14の上部にはマイクロコンピューターなどから構成された制御装置18が設けられている。
【0017】
また、前記吸込口16には吸込ホース20が着脱可能にして接続されており、この吸込ホース20は、ホース21、このホース21の一端側に取り付けられた接続具22およびホース21の他端側に取り付けられた把手部23とから構成されている。
【0018】
なお、前記ホース21は蛇腹状に形成されるとともに可撓性を有する材料から筒状に形成された皮膜、この皮膜の内側に一体的に取り付けられ図示しないスパイラル状に形成したピアノ線など形成された保形線材とから構成されている。
【0019】
また、ホース21の内面には、前記保形線材に並設して図示しない二本の信号線が一体的に取り付けられており、この信号線は後述する把手部23に設けた制御スイッチ24からの制御信号を前記制御装置18に送るように機能するものである。
【0020】
また、前記接続具22は図1に示すように、筒体22a、この筒体22aの軸方向略中間部上部に操作釦22bの操作によって前記吸込口16の内面内側に形成した図示しない係合穴に係脱する係合爪(不図示)が設けられており、前記筒体22aを吸込口16に挿入すると前記図示しない係合爪が前記図示しない係合穴に係合し、接続具22は吸込口16に離脱しないように接続され、また、接続した状態では前記筒体22aの先端部は後に詳述する集塵フィルターFの口枠40の吸込開口としての貫通孔41を貫通し集塵袋 50内に入り込むようになっている。
【0021】
なお、前記操作釦22bおよび図示しない操作爪は筒体22aの上部に形成した収納ボックス22c内に収納されているものである。
【0022】
また、前記筒体22の基部側は前記ホース21の一端側に挿入されて、接着などにより気密状態として接続されており、この接続部分はカバー25によってカバーされている。
【0023】
また、前記収納ボックス22cの前面には、前記図示しない信号線の端部が接続される一対の接続ピン(不図示)が突設して設けられている。
【0024】
そして、前記図示しない接続ピンは前記吸込口16の内部に設けた信号用コネクター(不図示)に接続されるようになっており、この信号用コネクターは前記制御装置18に接続されているものである。
【0025】
また、前記把手部23は、く字状に形成された接続管23aとこの接続管23aに一体に設けた把手23bとから構成されており、前記接続管23aの基部側は前記ホース21に挿入され接着などにより気密状態として取り付けられており、この部分はカバー23cによってカバーされている。また、接続管23aの先端部には図示しない接続口が形成されており、この接続口には後述する延長管30の基端側が嵌合接続されるようになっている。
【0026】
また、前記把手23の前面部には図1に示すように前記電動送風機19の出力を被掃除面に応じて設定するための前記した複数の制御スイッチ24が設けられており、これら制御スイッチ24は前記図示しない信号線に接続されており、これら制御スイッチ24からの制御信号は前記制御装置18に送られるようになっており、制御装置18はこの制御信号に基いて電動送風機19つまり電動機19aを制御するようになっている。
なお、前記電動送風機19は、図1に示すように電動機19aとファン部19bとから構成されている。
【0027】
つぎに、前記延長管30は図1に示すように第一の管31と、この第一の管31と着脱可能に嵌合接続される第二の管32とから構成されており、前記第一の管31の基端側は上記したように前記把手部23の接続管23aの図示しない接続口に着脱可能に嵌合接続され、また、第二の管32の先端部には、床ブラシ35の接続管35aが着脱か可能に嵌合接続されるようになっている。
なお、前記床ブラシ35の構成は、従来周知のものと同様に構成されているものであることからその説明は省略する。
【0028】
つぎに、前記集塵フィルターFについて図2ないし図6に基いて説明する。この集塵フィルターFは、図2(A)に示すように方形状とした厚紙などの板状部材から形成された口枠40、この内枠40に接着などにより一体に取り付けられる集塵袋50とから構成されている。
そして、前記口枠40の中央部には上記したように吸込開口である貫通孔41が形成されており、また、この貫通孔41にはゴムなどからなるとともに前記吸込ホース20の筒体22aの外径よりも小径の挿入孔45aを有するシール部材45が取り付けられている。そして、前記挿入孔45aには上述したように筒体22aの先端部が挿入されるようになっており、筒体22aが挿入されたときは筒体22aの周囲面は前記シール部材45によって気密状態に保持されるようになっている。
【0029】
また、前記集塵袋50は、図4に示すように薄膜部材57によって形成され内部を中空とするとともに、前記口枠40の貫通孔41と略同径の大きさの開口51が形成されており、前記開口51が形成されている面(以下天井壁という)53を、開口51と貫通孔41を対向させて前記口枠40に接着することによって口枠40に取り付けられるものである。なお、前記接着は口枠40の外周部42を除く内側領域についてなされており、この接着されていない前記外周部42を前記集塵室13の前側部に形成された図示しない保持溝に嵌合させることによって、集塵フィルターFは集塵室13内に装着されて配設されるようになっている。
【0030】
また、前記集塵袋50は、図4に示すように開口51と対向する領域(以下底壁という)52を口枠40に接近させて偏平状に折り畳むための複数(図4では三つ)の谷部55と山部(図4では二つ)56とが前記底壁52および天井壁53を除く領域つまり周壁54に形成され、この周壁54いわゆる蛇腹状となっている。
【0031】
そして、集塵袋50の前記周壁54は、2枚の薄膜部材57を重ね合せて形成されており、また、底壁52は3枚の薄膜部材57を重ね合せて形成されている。これは底壁52の通気抵抗を周壁54の通気抵抗よりも大きくするためであり、この底壁52の通気抵抗を周壁54の通気抵抗よりも大きくすることにより、集塵フィルターFを集塵室13の空間内に均一な状態で広げるつまり膨らませることができるものである。
【0032】
つまり、集塵フィルターFが目詰まりした場合に新たなものと交換などをするとき、集塵室13に装着された新たな集塵フィルターFの集塵袋50は集塵室13に略偏平状に折り畳まれた状態となっている。そして、この状態で電動送風機19が駆動されると電動送風機19の吸引作用により吸込気流が前記貫通孔41および開口51から流れ込む。この流れ込んだ吸込気流は始めに折り畳まれた集塵袋50の通気抵抗の大きい開口51と対向する底壁52に当たるつまり吹付けられ、この吸込気流によって生じる風圧によって集塵袋50は始めに前記蛇腹状になっている周壁54が後方に向けて引き伸ばされ広げられる。
【0033】
ついで、前記底壁52に吹付けられた吸込気流の一部は底壁52を通過するが、他の吸込気流は通気抵抗の小さい周壁54を通過することになり、この通過の際に生じる風圧によって周壁54は周方向に押し広げられて周方向に膨らむ。なお、集塵袋50の後方に向けて引き伸ばされ広げられることと周方向に押し広げられて周方向に膨らむことは瞬時になされるものである。
【0034】
したがって、集塵フィルターFの集塵袋50は集塵室13内の空間全体に均一に広げられるつまり膨らませることができ、このことによって塵埃を集塵袋50内に均一に集塵することができ集塵効率を上げることができるとともに、実際に塵埃を収容できる容積つまり実効集塵容積を大きくでき効率のよい集塵袋の利用ができることになる。
【0035】
また、口枠40の貫通孔41、集塵袋50の開口51と対向している底壁52の通気抵抗を薄膜部材57の枚数を他の領域つまり周壁54の枚数よりも多くすることによって周壁54の通気抵抗よりも大きくしていることから、吸込気流の風圧の大きい底壁52からの塵埃の通過を防止できるため、この底壁52の補塵性能を高めることができるものである。また、底壁52は薄膜部材57の枚数を多くすることによって通気抵抗を大きくするものであることから、底壁を例えば一枚の厚い部材として通気抵抗を大きくするようにする場合に比べて集塵袋の柔軟性が損なわれることがないため膨らみ易くできるものである。
【0036】
また、集塵袋50に、この集塵袋50の底壁52を口枠に接近させて折り畳むための複数の谷部55と山部56を形成して蛇腹状としたことから集塵袋50の膨らみを容易にすることができるものである。
なお、集塵袋50を膨らみ易くさせるには、周壁54の全体の厚みが同じである場合は、前記谷部55と山部56の数を多くすればするほど膨らみ易くさせることができるものであるが、この谷部55と山部56の数を多くするつまり折り込み部を多くすることは製作工数が多くなり製作費が高くなるものである。そこで、発明者は膨らみ易くするための谷部55の数が幾つ程度であればよいかを実験により確認したところ3ないし6とすることにより充分膨らみ易くすることができることが判明した。また、谷部55の数を3ないし6とした場合は製作工数との関係から製作費もそれほど嵩まないことも確認された。
【0037】
ここで集塵フィルターFの作り方を説明すると、図5に示すように長方形状の薄膜部材57に、その長手方向両端部に天井壁53となる重ね合せ面53aを形成し、また、長手方向略中間部に底壁52となる面52a、この面52aと前記両重ね合せ面53aとの間周壁54となる面54aにそれぞれ谷部55および山部56となる折り目55aおよび56aが付けられている。なお、両重ね合せ面53aにはそれぞれ前記開口51を形成する半円形状の切欠53bが形成されている。
【0038】
そして、前記長方形状の薄膜部材57を二枚重ねるとともに面52aのみに更にもう一枚の薄膜部材57重ね、そして前記各折り目55aおよび56aをそれぞれ谷部55および山部56となるように折り曲げ、両半円形状の切欠53bによって前記開口51が形成されるように両重ね合せ面53aを重ねて接着する。この状態では図6に示すように周壁54が蛇腹状にとなるとともに両端(図6の紙面と直交する方向の両端)は開口した状態となっている。
【0039】
ついで、図示しないが天井壁53と底壁52を密着させた状態として、前記両端部(図5の長手方向に沿って設けられた接着代57cを図2(B)に符号Mとして示すように巻き込むようにして接着して前記開口を閉塞する。このことによって集塵袋50が形成される。
【0040】
ついで、前記天井壁53に外面に前記シール部材45をその貫通孔45aの中心と開口51の中心を一致させて接着し、ついで、前記口枠40をその貫通孔41の中心を前記開口51の中心と一致させて天井壁53の外面およびシール部材45の外面に接着して取り付ける。このことによって図2に示すように集塵フィルターFは形成される。
【0041】
また、集塵フィルターFは取り扱いの便のために、図3(A)および(B)に示すように口枠45に接着されていない部分から両端部までの中間部を内側となるように折り曲げて偏平状に折り畳まれているものである。
【0042】
つぎに、上記にように構成された集塵フィルターFの作用を掃除機1に用いた場合について説明する。
掃除をする際に集塵フィルターFつまり集塵袋50が既に目詰まりをしている場合は、開閉蓋15を開き集塵室13から前記目詰まりした集塵フィルターFを取り出し、新たな集塵フィルターFをその口枠40の両側端部42を図示しない保持溝に嵌合して装着して集塵室13内に配設する。なお、この状態では上述したように集塵袋50は偏平状に折り畳まれた状態となっている。
【0043】
ついで、掃除機1の吸込口16の吸込ホース20の接続具22を嵌合し、また、把手部23に延長管30を接続し、この延長管30の床ブラシ35を接続する。ついで、前記把手23bを把持するとともに被掃除面の種類などに応じて前記制御スイッチ24のうちの何れかを閉成操作する。
【0044】
この制御スイッチ24が閉成されるとこの制御信号は前記制御装置18に送られて、制御装置18は電動送風機19を駆動させ、電動送風機19の吸引作用によって、前記床ブラシ35から吸込気流とともに塵埃が延長管30、吸込ホース20を介して集塵フィルターFつまり集塵袋50内に流れ込む。
【0045】
そして、上述のように前記流れ込んだ吸込気流は始めに折り畳まれた集塵袋50の通気抵抗の大きい貫通孔41および開口51と対向する底壁52に吹付けられ、この吸込気流によって生じる風圧によって集塵袋50は始めに前記蛇腹状になっている周壁54が後方に向けて引き伸ばされ広げられ、ついで、前記底壁52に吹付けられ底壁52を通過し、その残りの吸込気流は通気抵抗の小さい周壁54を通過して電動送風機19に吸引される。吸込気流が周壁54を通過する際に生じる風圧によって周壁54は周方向に押し広げられ、集塵袋50は集塵室13内の空間全体に均一に広げられて膨らむ。
【0046】
そして、塵埃を含んだ吸込気流は、集塵室13内の空間全体に均一に広げられた集塵袋50の全内周壁つまり底壁52、周壁54および天井壁53の一部を通過することになり、この際、塵埃は集塵袋50の全内周壁によって捕捉されることから集塵袋50内に均一に集塵されるものであり、したがって、集塵効率を上げることができ、また、集塵袋50は集塵室13内の空間全体に均一に広げられているため実効容積は大きくなることから集塵量を多くでき効率のよい集塵袋の利用ができる。
【0047】
また、集塵袋50の底壁52の通気抵抗を薄膜部材57の枚数を周壁54など枚数よりも多くすることによって周壁54の通気抵抗よりも大きくしたことから、吸込気流の風圧の大きい底壁52は、薄膜部材57の枚数が多いため塵埃が通過することを防止でき底壁52の補塵性能を高めることができるものである。また、底壁52は薄膜部材57の枚数を多くすることによって通気抵抗を大きくしていることから、集塵袋50は柔軟性は低下しないことから吸込気流が流れ込んだときは容易に集塵室13内の空間全体に均一に膨らむものである。
【0049】
【発明の効果】
上記のように請求項1の発明の集塵フィルターによれば、集塵袋を集塵室内の空間全体に均一に広げられるつまり膨らませることができ、したがって、塵埃を集塵袋内に均一に集塵することができ集塵効率を上げることができるとともに、実効集塵容積を大きくでき効率のよい集塵袋の利用ができるという効果を有するものである。
【0052】
また、請求項2の発明は、電気掃除機の集塵室に配設される集塵フィルターを請求項1の集塵フィルターとした電気掃除機としたことから、集塵袋の集塵効率を上げることができるとともに、実効集塵容積を大きくでき効率よく集塵袋の利用ができるため、掃除中における集塵フィルターの交換回数を低減できるなど掃除効率を向上させることができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集塵フィルターを用いた電気掃除機の斜視図。
【図2】上記集塵フィルターの図で、(A)は口枠側からみた平面図であり、(B)は側面図である。
【図3】上記集塵フィルターを折り畳む状態を示す図で、(A)は折り畳む過程を示す図で、(B)は折り畳んだ状態を示す図である。
【図4】上記集塵フィルターの断面図(図2のX−X線での断面図)。
【図5】上記集塵フィルターの集塵袋を形成する薄膜部材の展開図。
【図6】上記薄膜部材を折り目で折り畳んだ状態を示す図。
【符号の説明】
1 電気掃除機
13 集塵室
14 送風機室
16 吸込口
F 集塵フィルター
40 口枠(集塵フィルターの一部)
41 貫通孔(吸込開口の一部)
50 集塵袋(集塵フィルターの一部)
51 面(天井壁)
52 集塵袋の底壁(吸込開口と対向する領域)
54 集塵袋の周壁(他の領域)
55 谷部
55 山部
57 薄膜部材

Claims (2)

  1. 中央部に吸込開口が形成された方形状の口枠と、通気性を有する薄膜部材を重ね合わせて形成され前記口枠に取り付けられる集塵袋とから構成され、前記集塵袋が、前記口枠に接着された天井壁と、前記吸込開口に対向する底壁と、これら天井壁及び底壁を除く領域からなり複数の谷部と山部を有する蛇腹状の周壁とで形成された集塵フィルターにおいて、
    前記底壁が、通気性を有して前記吸込開口より大きく形成され、かつ、前記周壁の蛇腹における前記底壁側の端部に連続して達するような大きさの薄膜部材を含み、この薄膜部材によって、前記底壁の薄膜部材の重ね合わせ枚数を前記周壁の薄膜部材の枚数より多くして、前記底壁の通気抵抗を前記周壁の通気抵抗より大きくしたことを特徴とする集塵フィルター。
  2. 吸込口、この吸込口に連通する集塵室、この集塵室の下流側に設けられ電動送風機が設けられた送風機室を有し、前記吸込口を介して吸込気流とともに吸込まれた塵埃を前記集塵室に配設した集塵フィルターによって除去する電気掃除機において、前記集塵フィルターを請求項1の集塵フィルターとしたことを特徴とする電気掃除機。
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