JPH0837702A - シリーズハイブリッド車の発電制御方法 - Google Patents
シリーズハイブリッド車の発電制御方法Info
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-
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- Control Of Eletrric Generators (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
VB が所定値X1 未満及びSOCが所定値Y1 未満であ
るなら、バッテリ電圧VB が所定値X2 未満又はSOC
が所定値Y2 未満であっても、エンジン回転数を維持す
る。バッテリが放電中である場合、バッテリ電圧VB が
所定値X2 超及びSOCが所定値Y2 超であるなら、バ
ッテリ電圧VB が所定値X1 以上又はSOCが所定値Y
1 以上であっても、エンジン回転数を維持する。
Description
車(SHV)における発電出力の制御方法に関する。
モータの他にエンジンを搭載したハイブリッド車(H
V)が知られている。HVのなかでも、エンジンによっ
て発電機を駆動し、発電機の発電出力及びバッテリの放
電出力によりモータを駆動する構成はSHVと呼ばれて
いる。SHVは、エンジンの機械出力が車両の駆動軸に
連結されていないためエンジンを低燃費、低エミッショ
ンで運転することができるという利点や、発電機の発電
出力によってもモータを駆動できるため通常のEVに比
べバッテリを小形化できまた外部電力による充電の頻度
を抑制できるという利点を有している。
ら、モータの駆動電力を賄うことを目的として、発電機
の発電出力をモータから要求される駆動電力に応じて制
御される。すなわち、モータの駆動電力を発生させるこ
とができるのは発電機及びバッテリであるから、発電機
の発電出力をモータから要求される駆動電力に応じて制
御することにより、概ね発電機のみでモータの駆動電力
を賄うことができる。また、充電状態(SOC)を所定
範囲内に管理することによりバッテリ(例えば鉛電池)
の寿命を延長できることが知られている。概ね発電機の
みでモータの駆動電力を賄うことで、バッテリのSOC
の変動を抑制することができるから、上述の制御により
バッテリの寿命を延長できる。
応じて制御するのみでは、車両の走行に伴い発電出力が
大きく変動してしまい、発電出力の変動=負荷変動によ
ってエンジンの回転数が変動する。エンジンの回転数変
動は燃費やエミッションの悪化につながる。そこで、通
常は、発電出力をモータ駆動電力に応じて制御する際、
バッテリのSOCや電圧に関してヒステリシスを有する
制御を実行する。すなわち、発電出力の減少制御を開始
させるしきい値と、増大制御を開始させるしきい値と
を、異なる値に設定し、両しきい値によって区切られる
中間の領域では発電出力を変化させない、という制御を
実行する。このようにすると、燃費やエミッションの悪
化等につながる過度のエンジン回転数変動をある程度防
ぐことができる。
御を行うのみでは、エンジン回転数の変動を十分抑制す
ることができない場合がある。例えば、バッテリのSO
Cや電圧が比較的高い値を有している場合、上述の制御
では発電出力を減少させ、ひいてはエンジン回転数を低
下させる方向の制御が実行される。しかし、その時点で
モータから要求されている駆動電力が大きく従ってバッ
テリが放電中であるとすると、この放電に伴いバッテリ
のSOCや電圧はいずれ低くなるから、発電出力を減少
させる制御は短時間で打ち切らざるを得なくなる。これ
は、エンジン回転数の頻繁な変動につながる。
とを課題としてなされたものであり、バッテリが充電中
であるのか放電中であるのかを考慮にいれた制御を実行
することにより、エンジン回転数の変動をさらに抑制
し、燃費やエミッションのより良好なSHVを実現する
ことを目的とする。また、本発明は、バッテリのSOC
を所定範囲内に制御し、過充電等による寿命の短縮を防
ぐことを目的とする。
るために、本発明の第1の発電制御方法は、バッテリが
充電中でありかつそのSOCが第1所定値以上である場
合に、発電機の発電出力を減少させるステップと、バッ
テリが充電中でありかつそのSOCが第1所定値未満で
ある場合及びバッテリが放電中でありかつそのSOCが
第2所定値超である場合に、発電機の発電出力を従前の
値に維持させるステップと、バッテリが放電中でありか
つそのSOCが第2所定値以下である場合に、発電機の
発電出力を増加させるステップと、を有し、第1所定値
が第2所定値より大きいことを特徴とする。
が充電中でありかつその電圧が第1所定値以上である場
合に、発電機の発電出力を減少させるステップと、バッ
テリが充電中でありかつその電圧が第1所定値未満であ
る場合及びバッテリが放電中でありかつその電圧が第2
所定値超である場合に、発電機の発電出力を従前の値に
維持させるステップと、バッテリが放電中でありかつそ
の電圧が第2所定値以下である場合に、発電機の発電出
力を増加させるステップと、を有し、第1所定値が第2
所定値より大きいことを特徴とする。
少又は増加させる際、バッテリのSOC及び電圧、発電
機の発電出力並びにモータの回生電力に基づき発電出力
減少量又は増加量を決定し、決定した発電出力減少量又
は増加量だけ発電出力を減少又は増加させることを特徴
とする。
加量が第3所定値を越える場合に、発電出力減少量又は
増加量を第3所定値まで減少させるステップを有するこ
とを特徴とする。
量を第3所定値まで減少させる際、バッテリのSOC及
び電圧、発電機の発電出力並びにモータの回生電力に基
づき回生電力減少量を決定し、決定した回生電力減少量
だけ回生電力を減少させることを特徴とする。
テリのSOCの他に、バッテリが充電中であるのか放電
中であるのかに応じて、制御内容が切り換えされる。ま
ず、バッテリが充電中でありかつそのSOCが第1所定
値以上である場合には、原則として発電機の発電出力が
減少制御される。バッテリが放電中でありかつそのSO
Cが第2所定値(但し第1所定値>第2所定値)以下で
ある場合には、発電機の発電出力が増加制御される。そ
れ以外の場合には、発電機の発電出力は従前の値に維持
される。このように、SOCが第1所定値以上でも放電
中である場合にはまもなくSOCが低下すると見なして
発電出力が維持され、またSOCが第2所定値以下でも
充電中である場合にはまもなくSOCが回復すると見な
して発電出力が維持されるため、発電出力の増加/減少
制御、ひいてはエンジン回転数の変動の頻度が抑制さ
れ、燃費やエミッションが改善される。
第1の発電制御方法におけるSOCに代えバッテリの電
圧が制御の切換に使用される。従って、この方法におい
ても第1の方法と同様の作用が生じる。また、SOCと
バッテリ電圧を共に制御の切換に使用した場合には、加
えて、バッテリのSOCが目標とする範囲に良好に制御
され、過充電等による寿命の短縮が防止される。
出力を減少又は増加させる際、バッテリのSOC及び電
圧並びに発電機の発電出力及びモータの回生電力(すな
わちバッテリの充放電収支)に基づき発電出力減少量又
は増加量が決定される。従って、発電出力減少量又は増
加量の最適な設定が可能になり、バッテリのSOCをよ
り良好な値に制御することが可能になる。
量又は増加量が第3所定値を越える場合に、発電出力が
第3所定値だけ減少制御される。従って、エンジン回転
数変動量がさらに抑制され、より良好な燃費及びエミッ
ションが実現される。
限されると、バッテリのSOCや電圧の低下に不足が生
じる。これを補うため、本発明においては、発電出力を
第3所定値だけ減少させる際、バッテリのSOC、電圧
及びバッテリの充放電収支に基づき回生電力減少量が決
定され、決定された回生電力減少量だけ回生電力が減少
される。これにより、バッテリのSOCや電圧の低下が
十分な量に維持されるため、バッテリのSOCが所定範
囲内により良好に制御され過充電等による寿命の短縮が
防止される。
基づき説明する。
れている。この図のシステムはSHVであり、バッテリ
10の放電出力及び発電機12の発電出力Wgen によっ
て車両走行用の交流モータ14を駆動する構成を有して
いる。より詳細には、バッテリ10の放電出力は、電力
供給経路の制御のために設けられたジャンクションボッ
クス16を介してインバータ18に供給されている。発
電機12は、増速機20により増速されたエンジン22
の出力により駆動されており、その発電出力Wgen はバ
ッテリ10の放電出力と同様にジャンクションボックス
16を介してインバータ18に供給されている。インバ
ータ18は、これらバッテリ10の放電出力及び発電機
12の発電出力Wgen を交流電力に変換した上でモータ
14に駆動電力Wm として供給する。また、モータ14
により車両を回生制動する際には、モータ14からの回
生電力Wreg がインバータ18により直流電力に変換さ
れ、ジャンクションボックス16を介してバッテリ10
に充電電力として供給される。
が充電中であるのかそれとも放電状態にあるのかは、発
電機12の発電出力Wgen 、モータ14の駆動電力Wm
及びモータ14からの回生電力Wreg という3種類の電
力によって、決定される。すなわち、3者の間に
見なすことができる。バッテリ10の充電電力は、外部
充電器による充電を無視した場合、次の量
充電中、負である場合には放電中を示すこの量Wchg の
ことを充放電収支と呼ぶ。
て、車両全体の制御を司るEVECU24、エンジン2
2の制御を司るエンジンECU26、発電機12の制御
を司る発電ECU28、バッテリ10を管理する電池E
CU30、油圧制動機構を制御しかつ回生トルク指令を
発する回生ECU32が搭載されている。
EVECU24はこれに応じてジャンクションボックス
16に投入信号を与え、バッテリ10、発電機12及び
インバータ18を相互に接続する。EVECU24は、
インバータ18の起動確認信号等を受け取った後、モー
タ14の回転数Nm 、ジャンクションボックス16にお
いて検出される各部電圧及び電流、電池ECU30によ
って検出されるバッテリ10のSOCやバッテリ上限電
圧VBMAX、モータ14やインバータ18の温度、インバ
ータ18の過熱、過電流、ジャンクションボックス18
での漏電等を監視しながら、次の動作を実行する。
踏み込んだ場合、EVECU24は、アクセルペダル3
4の踏み込み量に基づきモータ14から出力させるべき
トルクを決定する。このトルクはトルク指令Tm と呼ば
れる。EVECU24は、モータ14の回転数Nm を検
出し、検出した回転数Nm に基づきトルク指令Tm の上
限を制限する。EVECU24は、トルク指令Tm に基
づき、モータ10に流すべき電流ベクトルを示す電流指
令を生成し、検出したモータ14の回転数Nmに基づき
座標変換等の処理を施した上で、これをインバータ18
に供給する。インバータ18においてはこの電流指令に
基づきPWM(パルス幅変調)信号等のスイッチング信
号が生成され、インバータ18を構成する各スイッチン
グ素子がこのスイッチング信号に応じてスイッチングす
る。この結果インバータ18から得られる電流は電流指
令に応じた電流となり、従ってモータ14の出力トルク
はトルク指令Tm 相当の値となる。
踏み込んだ場合、これに応じてブレーキスイッチ38が
オンし、またブレーキマスタシリンダ40には油圧が現
れる。回生ECU32は、ブレーキスイッチ38がオン
するとブレーキマスタシリンダ40の油圧をM/Cセン
サ42により検出する。回生ECU32は、電池ECU
30により検出されるバッテリ10のSOCやバッテリ
上限電圧VBMAX 、ジャンクションボックス16におい
て検出されるバッテリ10の電圧VB や電流IB 、さら
にはEVECU24から与えられる車速を参照しなが
ら、ブレーキマスタシリンダ40の油圧に相応する制動
トルクを油圧・回生合計で発生させる。すなわち、回生
ECU32は、まず、例えば回生優先の制動力配分が実
現されるよう、ブレーキマスタシリンダ40の油圧に相
応する制動トルクを油圧と回生に配分する。回生ECU
32は、ブレーキマスタシリンダ40からプロポーショ
ニングアンドバイパス(P&B)バルブ44を経てディ
スクブレーキキャリパ46に至る油圧伝達経路上に設け
られたリニアバルブ48に駆動信号を与え、M/Cセン
サ42により検出される油圧と、ディスクブレーキキャ
リパ46側に設けられたW/Cセンサ50により検出さ
れる油圧との差が、回生側への配分に相当する値となる
よう、油圧制動力を制御する。これによりブレーキロー
タ52に作用する油圧は、油圧側への配分に相当する油
圧となる。回生ECU32は、同時に、回生への配分を
回生トルク指令としてEVECU24に与える。EVE
CU24は、この回生トルク指令が実現されるよう、イ
ンバータ18を制御する。制御の際実際にインバータ1
8に指令された回生トルクTreg は、次のサイクルにて
回生ECU32に報知される。
は、これらの動作が行われている期間において、それぞ
れエンジン22及び発電機12を制御する。まず、エン
ジンECU26は、エンジン22の回転数Ne を発電E
CU28に随時報知しながら、エミッションや燃費が最
良となるようスロットル全開の状態(WOT)にてエン
ジン22を運転する。但し、エンジン回転数Ne が低い
領域では、効率確保のためスロットル開度θthを発電E
CU28に随時報知しながら、発電ECU28からのス
ロットル指令に応じてエンジン22のスロットル開度θ
thを制御する。発電ECU28は、バッテリ10のSO
C、電圧VB 、電流IB 、発電機12の電圧Vgen 、電
流Igen 、エンジン22の回転数Ne 、スロットル開度
θth、回生トルクTreg 、モータ14の回転数Nm 、ト
ルク指令Tm 等を入力し、これらに基づき発電機12の
出力を制御するための発電機トルク指令を生成する。ま
た、発電ECU28は、所定条件下で回生禁止信号や回
生減少量を回生ECU32に与える。回生ECU32
は、回生禁止信号に応じて回生動作を停止させ、回生減
少量に応じて回生トルク指令をより小さな値に変更す
る。
る。この図に示される動作は、エンジン22が始動され
定常運転状態になった後の動作の流れである。
行後(100)、制御に必要な各種の情報を入力する
(102)。入力されるのは、発電機12の電圧Vgen
及び電流Igen 、エンジン22の回転数Ne 及びスロッ
トル開度θth、実際に出力された回生トルク(リターン
値)Treg 、バッテリ10の電圧VB 及び電流IB 、モ
ータ14の回転数Nm 及びトルク(トルク指令)Tm 等
である。発電ECU28は、入力した情報のうち例えば
Nm 、Tm 、Treg 、Vgen 及びIgen を用いて、モー
タ14の駆動電力Wm 、モータ14からの回生電力Wre
g 及び発電機12の発電出力Wgen を演算する(10
4、106、108)。その際には、次の式を使用でき
る。但し、ηm 、ηreg 及びηgen は、それぞれ、力
行、回生及び発電の効率である。なお、この式ではWm
の演算に当たってトルク指令Tm を使用しているが、信
頼性のおけるトルクセンサを使用できる場合には、力行
トルクの実測値を使用しても構わない。また、モータ電
流及び電圧を検出しその積を演算するようにしても構わ
ない。
バッテリ10の充放電収支(エネルギー収支)Wchg の
正負判別を行う(110)。発電ECU28の制御動作
は、充電中(Wchg ≧0)、すなわちWm ≦Wreg +W
gen であると判別された場合図3(a)に示される動作
に移行し、逆に放電中(Wchg <0)、すなわちWm >
Wreg +Wgen であると判別された場合図3(b)に示
される動作に移行する。
0の電圧VB 及びSOCがそれぞれX1 又はY1 以上か
否かにより、発電機12の界磁制御、ひいてはエンジン
22の回転数Ne の制御内容が切り換えられている。こ
こにいうX1 は例えばバッテリ10の上限電圧VBMAXあ
るいはこれに近い値に設定され、Y1 はバッテリ10の
受入れ性(充電電力を受け入れる能力)が極端に悪化す
るSOC上限値あるいはこれに近い値に設定される。バ
ッテリ10の電圧VB がX1 以上である場合及びSOC
がY1 以上である場合、この図によれば、エンジン22
の回転数Ne が低くなるよう、発電機12の界磁電流が
低減される。逆に、バッテリ10の電圧VB がX1 以上
でなくかつSOCがY1 以上でない場合、発電機12の
界磁電流、ひいてはエンジン22の回転数Ne が維持さ
れる。
0の電圧VB 及びSOCがそれぞれX2 又はY2 以下か
否かにより、発電機12の界磁制御、ひいてはエンジン
22の回転数Ne の制御内容が切り換えられている。こ
こにいうX2 は例えば通常走行可能なバッテリ10の電
圧VB の下限値あるいはこれに近い値に設定され、Y2
は例えば通常走行可能なSOC下限値あるいはこれに近
い値に設定される。バッテリ10の電圧VB がX2 以下
である場合及びSOCがY2 以下である場合、この図に
よれば、エンジン22の回転数Ne が高くなるよう、発
電機12の界磁電流が増大される。逆に、バッテリ10
の電圧VB がX2 以下でなくかつSOCがY2 以下でな
い場合、発電機12の界磁電流、ひいてはエンジン22
の回転数Ne が維持される。
て制御内容を切り換えるのは、バッテリ10を目標とす
る範囲内に管理制御しつつ、エンジン22の回転数Ne
の変動を抑制することが可能になるからであり、これに
より、エミッションや燃費の劣化を防止できる。例えば
図4中で示される領域では、バッテリ10が放電中で
ありかつVB がX1 すら上回っている。この場合、VB
は確かに高いけれども放電中であるのだから、そのまま
放置しておけばいずれVB は低くなる。そこで、本実施
例では、従来のように界磁電流を減らしエンジン22の
回転数Ne を低くするのではなく、界磁電流を維持して
回転数Ne の変動を抑制している。逆に、図4中で示
される領域では、バッテリ10が充電中でありかつSO
CがX2すら下回っている。この場合、SOCは確かに
低いけれども充電中であるのだから、そのまま放置して
おけばいずれSOCは高くなる。そこで、本実施例で
は、この場合には従来のように界磁電流を増やしエンジ
ン22の回転数Ne を高くするのではなく、界磁電流を
維持して回転数Ne の変動を抑制している。このように
充放電収支Wchg の符号を考慮した制御を行うことによ
り、従来に比べエンジン22の回転数Ne の変動を抑制
できる。
れる制御動作がステップ112以降の流れにより、図3
(b)に示される制御動作がステップ114以降の流れ
により、それぞれ実行されている。ステップ112にお
いてはVB ≧X1 やSOC≧Y1 が成立しているか否か
が判別され、ステップ114においてはVB ≦X2 やS
OC≦Y2 が成立しているか否かが判別される。
立していないと判別された場合(図3(a)の白地部
分)やステップ114においていずれの条件も成立して
いないと判別された場合(図3(b)の白地部分)に
は、発電ECU28はエンジン22の回転数Ne を維持
させるべく、回転数減少量ΔNe1及び回転数増加量ΔN
e2をいずれも0に設定する(116)。発電ECU28
は、設定した回転数減少量ΔNe1及び回転数増加量ΔN
e2に応じて発電機トルク指令を演算決定する(11
8)。この場合、ΔNe1及びΔNe2は共に0であるか
ら、発電ECU28は、発電機トルク指令を従前の値の
まま維持する。発電ECU28は、所定のフェイルセー
フ処理を実行した後(120)、この発電機トルク指令
を発電機12に出力する(122)。発電機トルク指令
は発電機12の出力に関する指令、すなわち界磁電流に
関する指令であり、ステップ122においてはこの指令
が界磁電流として発電機12に供給される。このような
制御が行われると、発電機12の発電出力Wgen やエン
ジン22の回転数Ne は従前の値のまま維持される。な
お、その時点でのエンジン22の運転領域が、スロット
ル一定のラインからはずれたところでエンジン22の効
率が最大になる領域である場合には、ステップ118に
おいて併せてスロットル指令も演算決定され、ステップ
122においてこの指令がエンジンECU26に出力さ
れる。
成立していると判別された場合(図3(a)の斜線部
分)には、発電ECU28は回転数減少量ΔNe1を演算
する(124)。この演算は、VB 、SOC及びWchg
に基づき行う。後に実行されるステップ118において
は発電機トルク指令等がこの回転数減少量ΔNe1に応じ
て低減され、ステップ122の実行によりエンジン22
の回転数Ne が回転数減少量ΔNe1相当低減される。こ
のようにすると、エンジン22の回転数Ne を不必要に
大きく減少させることがなくなり、エミッションや燃費
の劣化防止の効果がより大きくなる。
所定の上限値α1 を越えるか否かを判別する(12
6)。回転数減少量ΔNe1が上限値α1 を越えていない
場合には発電ECU28の動作はステップ132へ飛
び、越える場合には発電ECU28は回転数減少量ΔN
e1をα1 に制限する(128)。このような制限を施す
のは、大きなΔNe1をそのままステップ118にて使用
するとエンジン22の回転数Ne が大きく変動するから
である。回転数減少量ΔNe1に上限制限を施すことによ
り、本実施例においては、図4においてで示される状
況で、エンジン22の回転数Ne が大きく変動すること
を防ぐことができる。
施すと、発電機12の発電出力Wgen がさほど減少しな
いためバッテリ10の放電が進みにくくなる。そこで、
本実施例では回生電力Wreg の減少量(回生減少量)を
続くステップ130にて演算している。この演算も、V
B 、SOC及びWchg に基づき行う。演算された回生減
少量は、ステップ122において回生ECU32に出力
され、回生ECU32はこれに応じて回生トルク指令を
低減させる。このようにすると、回生電力Wreg が減少
するためバッテリ10の充放電収支Wchg は放電よりに
変動する。この結果、バッテリ10のSOCが、目標と
する範囲内に制御されることになる。回生ECU32
は、同時に、リニアバルブ48に駆動信号を与え、回生
減少に伴う制動力減少を補う。
された後、発電ECU28は、ステップ122実行後の
エンジン22の回転数について下限判別を実行する(1
32)。すなわち、現在の回転数Ne からΔNe1を減じ
た値(ステップ122実行後のエンジン22の回転数)
Ne −ΔNe1が所定の下限値β1 未満となる場合、発電
ECU28はΔNe1をNe −β1 に制限し(134)、
これ以外の場合にはステップ118へ移行する。ΔNe1
がNe −β1 に制限されると、Ne −ΔNe1はβ1 にな
る。後のステップ118においてこれに基づき発電機ト
ルク指令が演算されると、ステップ122実行後のエン
ジン22の回転数Ne はβ1 になる。このようにして、
エンジン22の回転数Ne の低下を下限値β1 により制
限している。このときには、バッテリ10の放電を進め
るべく、発電ECU28は回生を禁止させる旨の回生禁
止信号を発生させ(136)、これをステップ122に
おいて回生ECU32に出力する。回生ECU32は、
これに応じて回生トルク指令を0とすると共に、リニア
バルブ48を全開させ油圧制動力により要求制動力を賄
う。
成立していると判別された場合(図3(b)の斜線部
分)には、発電ECU28は回転数増加量ΔNe2を演算
する(138)。この演算は、VB 、SOC及びWchg
に基づき行う。後に実行されるステップ118において
は発電機トルク指令がこの回転数増加量ΔNe2に応じて
増加され、ステップ122の実行によりエンジン22の
回転数Ne が回転数増加量ΔNe2相当増加する。このよ
うにすると、エンジン22の回転数Ne を不必要に大き
く増加させることがなくなり、エミッションや燃費の劣
化防止の効果がより大きくなる。
所定の上限値α2 を越えるか否かを判別する(14
0)。回転数増加量ΔNe2が上限値α2 を越えていない
場合には発電ECU28の動作はステップ144へ飛
び、越える場合には発電ECU28は回転数増加量ΔN
e2をα2 に制限する(142)。このような制限を施す
のは、大きなΔNe2をそのままステップ118にて使用
するとエンジン22の回転数Ne が大きく変動するから
である。なお、この場合には、充電中と異なり回生電力
Wreg に制限を設ける必要はない。
された後、発電ECU28は、ステップ122実行後の
エンジン22の回転数について上限判別を実行する(1
44)。すなわち、現在の回転数Ne にΔNe2を加えた
値(ステップ122実行後のエンジン22の回転数)N
e +ΔNe2が所定の上限値β2 を越える場合、発電EC
U28はΔNe2をβ2 −Ne に制限し(146)、これ
以外の場合にはステップ118へ移行する。ΔNe2がβ
2 −Ne に制限されると、Ne +ΔNe2はβ2になる。
後のステップ118においてこれに基づき発電機トルク
指令が演算されると、ステップ122実行後のエンジン
22の回転数Ne はβ2 になる。このようにして、エン
ジン22の回転数Ne の増加を上限値β2 により制限し
ている。なお、この場合には、回生禁止の必要はない。
のSOCを所定範囲内に好適に管理しつつ、エンジン2
2の回転数Ne の変動を抑制することができ、エミッシ
ョンや燃費の劣化を防ぐことができる。なお、X1 ,X
2 ,Y1 ,Y2 等の値は、バッテリ10の特性等に応じ
て決定するのが好ましい。また、これらの値を、充放電
収支Wchg に応じて逐次変化させることにより、より適
応性の高い制御を実現できる。
方法によれば、バッテリのSOCや電圧の他に、バッテ
リが充電中であるのか放電中であるのかに応じて制御内
容を切り換えるようにしたため、SOC又はバッテリ電
圧が高くても放電中である場合やSOC又はバッテリ電
圧が低くても充電中である場合に、発電出力の変動、ひ
いてはエンジン回転数の変動が生じることがなく、燃費
やエミッションがより良好になる。また、SOCとバッ
テリ電圧を共に制御の切換に使用した場合には、バッテ
リのSOCをさらに良好に制御でき、過充電等による寿
命の短縮を防止できる。
を減少又は増加させる際、バッテリのSOC、電圧及び
バッテリの充放電収支に基づき発電出力減少量又は増加
量を決定するようにしたため、発電出力減少量又は増加
量の最適な設定が可能になり、バッテリのSOCをより
良好な値に制御することが可能になる。
又は増加量が第3所定値を越える場合に、発電出力を第
3所定値だけ減少させるようにしたため、エンジン回転
数変動量をさらに抑制でき、より良好な燃費及びエミッ
ションを実現できる。
を第3所定値に制限することに伴うバッテリのSOCや
電圧の低下の不足を、バッテリのSOC、電圧及びバッ
テリの充放電収支に基づき決定した回生電力減少量に基
づく回生電力の減少制御により補うようにしたため、バ
ッテリのSOCをより良好に制御でき過充電等による寿
命の短縮を防止できる。
車のシステム構成を示すブロック図である。
示すフローチャートである。
(a)は充電中の動作を、(b)は放電中の動作を、そ
れぞれ示す図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジン、エンジンによって駆動される
発電機、充放電可能なバッテリ並びに発電機の発電出力
及びバッテリの放電出力により駆動され回生電力をバッ
テリに供給するモータを搭載するシリーズハイブリッド
車において、 バッテリが充電中でありかつその充電状態が第1所定値
以上である場合に、発電機の発電出力を減少させるステ
ップと、 バッテリが充電中でありかつその充電状態が第1所定値
未満である場合及びバッテリが放電中でありかつその充
電状態が第2所定値超である場合に、発電機の発電出力
を従前の値に維持させるステップと、 バッテリが放電中でありかつその充電状態が第2所定値
以下である場合に、発電機の発電出力を増加させるステ
ップと、 を有し、第1所定値が第2所定値より大きいことを特徴
とする発電制御方法。 - 【請求項2】 エンジン、エンジンによって駆動される
発電機、充放電可能なバッテリ並びに発電機の発電出力
及びバッテリの放電出力により駆動され回生電力をバッ
テリに供給するモータを搭載するシリーズハイブリッド
車において、 バッテリが充電中でありかつその電圧が第1所定値以上
である場合に、発電機の発電出力を減少させるステップ
と、 バッテリが充電中でありかつその電圧が第1所定値未満
である場合及びバッテリが放電中でありかつその電圧が
第2所定値超である場合に、発電機の発電出力を従前の
値に維持させるステップと、 バッテリが放電中でありかつその電圧が第2所定値以下
である場合に、発電機の発電出力を増加させるステップ
と、 を有し、第1所定値が第2所定値より大きいことを特徴
とする発電制御方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の発電制御方法にお
いて、 発電機の発電出力を減少又は増加させる際、バッテリの
充電状態及び電圧、発電機の発電出力並びにモータの回
生電力に基づき発電出力減少量又は増加量を決定し、決
定した発電出力減少量又は増加量だけ発電出力を減少又
は増加させることを特徴とする発電制御方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の発電制御方法において、 決定した発電出力減少量又は増加量が第3所定値を越え
る場合に、発電出力を減少量又は増加量を第3所定値ま
で減少させるステップを有することを特徴とする発電制
御方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の発電制御方法において、 充電中に発電出力減少量を第3所定値まで減少させる
際、バッテリの充電状態及び電圧、発電機の発電出力並
びにモータの回生電力に基づき回生電力減少量を決定
し、決定した回生電力減少量だけ回生電力を減少させる
ことを特徴とする発電制御方法。
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0837702A true JPH0837702A (ja) | 1996-02-06 |
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