JPH083735Y2 - 差動制限機構付差動装置 - Google Patents

差動制限機構付差動装置

Info

Publication number
JPH083735Y2
JPH083735Y2 JP1989091965U JP9196589U JPH083735Y2 JP H083735 Y2 JPH083735 Y2 JP H083735Y2 JP 1989091965 U JP1989091965 U JP 1989091965U JP 9196589 U JP9196589 U JP 9196589U JP H083735 Y2 JPH083735 Y2 JP H083735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spline
differential
differential limiting
output
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989091965U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0330642U (ja
Inventor
義人 霜田
真二 藤本
秀男 有働
誠 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1989091965U priority Critical patent/JPH083735Y2/ja
Priority to GB9016930A priority patent/GB2235502B/en
Publication of JPH0330642U publication Critical patent/JPH0330642U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH083735Y2 publication Critical patent/JPH083735Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/06Differential gearings with gears having orbital motion
    • F16H48/08Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D35/00Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
    • F16D35/005Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with multiple lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/26Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using fluid action, e.g. viscous clutches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H2048/382Methods for manufacturing differential gearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、自動車用の差動装置に関し、特に、その2
つの出力軸の差動速度を制限するための差動制限機構を
備えた差動装置に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる差動制限機構付差動装置として、例えば
特開昭63−186051号公報に記載されたものが知られてい
る。
第4図は、上記従来の差動装置を示すものである。こ
の差動装置はケーシング1の内部に配設した差動機構2
と、このケーシング1の外部に配設した差動制限機構3
から構成されている。差動機構2は、ミッションに接続
して駆動される入力歯車4を外周に備えた入力要素とし
てのハウジング5と、このハウジング5に遊星歯車軸6
を介して支持された一対の遊星歯車7a,7bと、該遊星歯
車7a,7bに噛合する出力要素としての一対の太陽歯車8a,
8bを支持して前記ハウジング5に回転自在に支承された
一対の出力軸9a,9bとを備えている。一方、差動制限機
構3は、一方の出力軸9aに結合したドラム状の第1差動
制限要素10と、ケーシング1を外側に貫通する前記ハウ
ジング5の延長部5aに結合されて前記第1差動制限要素
10の内部に延びる第2差動制限要素11を備えている。第
1差動制限要素10と第2差動制限要素11にそれぞれ結合
された多数のディスク12,13は粘性流体を満たした前記
第1差動制限要素10の内部で対峙し、これにより両差動
制限要素10,11、すなわち出力軸9aとハウジング5間に
所定の制動力を付与している。
そして、回転軸9aの端部と太陽歯車8aは外歯スプライ
ン(ア)と内歯スプライン(イ)によって結合されてお
り、回転軸9aの中間部と第1差動制限要素10は外歯スプ
ライン(ウ)と内歯スプライン(エ)によって結合され
ている。また、ハウジング5の延長部5aと第2差動制限
要素11は外歯スプライン(オ)と内歯スプライン(カ)
によって結合されている。
しかして、上記差動装置は従来の差動装置に大きな変
更を加えることなく差動制限機構を付加することが可能
であること、差動制限機構の修理が容易であること、走
行目的に応じて差動制限機構の特性を変更することが容
易であること等の特徴を有している。
(3)考案が解決しようとする課題 しかしながら上述の差動装置は、その差動制限機構3
の組付性に関して以下のような不都合が懸念される。
第5図に示すように、出力軸9aと差動制限機構3を
外歯スプライン(ウ)と内歯スプライン(エ)を介して
予め連結して1つのユニットとし、このユニットをスプ
ライン(ア)、(イ)、およびスプライン(オ),
(カ)を介して差動機構2側に一体に結合する手順を採
用した場合。
この場合、上記従来の差動装置は、出力軸9a端部のス
プライン(ア)先端位置a0と第2差動制限要素11のスプ
ライン(カ)先端位置a1の距離Aを、前記出力要素8aの
スプライン(イ)後端位置b0と入力要素(5)のスプラ
イン(オ)後端位置b1の距離Bよりも小さく設定(すな
わちA<B)しているために、前記ユニットを差動機構
2に近付けてゆくと、最初にスプライン(オ),(カ)
が係合し(第5図の状態参照)、続いてスプライン
(ア),(イ)が係合することになる。このために、先
ず出力軸9aと差動制限機構3よりなるユニットを回転さ
せることによりスプライン(オ)とスプライン(カ)の
位相を合わせて係合を達成し、ついで上記ユニットを更
に差動機構2側に移動させてスプライン(ア)とスプラ
イン(イ)を係合させることになるが、この場合もスプ
ライン(ア),(イ)の位相合わせが必要になる。しか
しながらこの場合、既に係合しているスプライン
(オ),(カ)によって出力軸9aおよび差動制限機構3
よりなるユニットがハウジング5に連結されており、し
かも前記差動制限機構3が制動力を発揮しているので、
位相合わせのために出力軸9aを回転させても、その回転
はハウジング5に伝達されてその内部に支持した太陽歯
車8aを同位相で回転させてしまい、スプライン(ア)と
スプライン(イ)の位相合わせはいつまで経っても達成
できないことになる。したがって、この場合は他方の出
力軸9bを予め太陽歯車8bに連結しておき、一時的に出力
軸9bに負荷をかけるなどして出力軸9aと太陽歯車8aを相
対回転させたり、あるいはハウジング5を回転しないよ
うに固定するなどして出力軸9aと太陽歯車8aを相対回転
させる必要があった。このために、前者の場合には組付
手順が制限されるだけでなく、余計な作業が必要にな
り、後者の場合には余計な作業が必要になるだけでな
く、差動制限機構3の制動力に逆らって出力軸9aを回転
させるために多大な力を必要とする等の不都合があっ
た。
第6図に示すように、ハウジング5と差動制限機構
3を外歯スプライン(オ)と内歯スプライン(カ)を介
して予め連結して1つのユニットとし、このユニットに
出力軸9aを挿入することによりスプライン(ア),
(イ)、およびスプライン(ウ)、(エ)を係合させる
手順を採用した場合。
この場合、上記従来の差動装置は、出力軸9a端部のス
プライン(ア)先端位置a0と該出力軸9a中間部のスプラ
イン(ウ)先端位置a2の距離Cを、前記出力要素8aのス
プライン(イ)後端位置b0と第1差動制限要素10のスプ
ライン(エ)後端位置b2の距離Dよりも小さく設定(す
なわちC<D)しているために、前記出力軸9aを挿入し
てゆくと、最初にスプライン(ウ),(エ)が係合し
(第6図の状態参照)、続いてスプライン(ア),
(イ)が係合することになる。このために、先ず出力軸
9aを回転させることによりスプライン(ウ)とスプライ
ン(エ)の位相を合わせて係合を達成し、ついで上記回
転軸9aを更に挿入してスプライン(ア)とスプライン
(イ)を係合させることになるが、この場合もスプライ
ン(ア),(イ)の位相合わせが必要になる。しかしな
がら、前述と同様に、既に出力軸9aとハウジング5はス
プライン(ウ),(エ)およびスプライン(オ),
(カ)を介して連結されているので、位相合わせのため
に出力軸9aを回転させても、その回転はハウジング5に
伝達されてその内部に支持した太陽歯車8aを同位相で回
転させてしまい、スプライン(ア)とスプライン(イ)
の位相合わせはいつまで経っても達成できないことにな
る。したがってこの場合も、他方の出力軸9bを予め太陽
歯車8bに連結して一時的に負荷をかけたり、あるいはハ
ウジング5を回転しないように固定するなどして出力軸
9aと太陽歯車8aを相対回転させて位相合わせを行う必要
があり、その組付作業が極めて煩雑であった。
本考案は、前述の事情に鑑みてなされたもので、上記
従来の差動装置の構成に僅かな変更を加えるのみで、そ
の組付性を向上させることを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案は、入力要素とそ
の内部に同軸に配設した一対の出力要素を有し、その両
出力要素相互間に回転速度差がない状態では前記入力要
素に対して各出力要素が一体的に回転するように構成さ
れた差動機構と、該差動機構の前記入力要素を貫通し、
その端部において一方の前記出力要素にスプライン結合
する出力軸と、所定の制動力を以て互いに相対回転する
第1差動制限要素と第2差動制限要素を有し、該第1差
動制限要素が前記出力軸の中間部にスプライン結合する
とともに、前記第2差動制限要素が前記差動機構の入力
要素にスプライン結合する差動制限機構とを備えた差動
制限機構付差動装置において、前記出力軸端部のスプラ
イン先端位置と第2差動制限要素のスプライン先端位置
の距離を、前記一方の出力要素のスプライン後端位置と
入力要素のスプライン後端位置の距離よりも大きく設定
したことを第1の特徴とする。
また本考案は、入力要素とその内部に同軸に配設した
一対の出力要素を有し、その両出力要素相互間に回転速
度差がない状態では前記入力要素に対して各出力要素が
一体的に回転するように構成された差動機構と、該差動
機構の前記入力要素を貫通し、その端部において一方の
前記出力要素にスプライン結合する出力軸と、所定の制
動力を以て互いに相対回転する第1差動制限要素と第2
差動制限要素を有し、該第1差動制限要素が前記出力軸
の中間部にスプライン結合するとともに、前記第2差動
制限要素が前記差動機構の入力要素にスプライン結合す
る差動制限機構とを備えた差動制限機構付差動装置にお
いて、前記出力軸端部のスプライン先端位置と該出力軸
中間部のスプライン先端位置の距離を、前記一方の出力
要素のスプライン後端位置と第1差動制限要素のスプラ
イン後端位置の距離よりも大きく設定したことを第2の
特徴とする。
更に本考案は、入力要素とその内部に同軸に配設した
一対の出力要素を有し、その両出力要素相互間に回転速
度差がない状態では前記入力要素に対して各出力要素が
一体的に回転するように構成された差動機構と、該差動
機構の前記入力要素を貫通し、その端部において一方の
前記出力要素にスプライン結合する出力軸と、所定の制
動力を以て互いに相対回転する第1差動制限要素と第2
差動制限要素を有し、該第1差動制限要素が前記出力軸
の中間部にスプライン結合するとともに、前記第2差動
制限要素が前記差動機構の入力要素にスプライン結合す
る差動制限機構とを備えた差動制限機構付差動装置にお
いて、前記出力軸端部のスプライン先端位置と第2差動
制限要素のスプライン先端位置の距離を、前記一方の出
力要素のスプライン後端位置と入力要素のスプライン後
端位置の距離よりも大きく設定し、かつ前記出力軸端部
のスプライン先端位置と該出力軸中間部のスプライン先
端位置の距離を、前記一方の出力要素のスプライン後端
位置と第1差動制限要素のスプライン後端位置の距離よ
りも大きく設定したことを第3の特徴とする。
(2)作用 前述の本考案の第1の特徴によれば、出力軸と差動制
限機構を結合したユニットを差動機構に組付ける際、先
ず出力軸先端のスプラインが差動機構の一方の出力要素
のスプラインに係合し、ついで差動制限機構の第2差動
制限要素のスプラインが差動機構の入力要素のスプライ
ンに係合する。したがって、前記ユニットを回転させて
最初に出力軸先端のスプラインと差動機構の一方の出力
要素のスプラインを位相合わせして係合させ、次に差動
制限機構の第2差動制限要素のスプラインを差動機構の
入力要素のスプラインに位相合わせするが、後者の位相
合わせのために前記ユニット(従って第2差動制限要
素)を差動機構の入力要素に対して回転させても、該入
力要素のスプラインの、前記ユニット(従って第2差動
制限要素のスプライン)に対する共回りを容易に回避す
ることができ、これにより、各スプラインの位相合わせ
と係合を簡単迅速に達成することができ、その位相合わ
せのために他方の出力要素に対して負荷を特別にかけた
り或いは差動制限機構の大きな制動力に抗して第1,第2
差動制限要素間を特別に相対回転させたりする必要はな
い。
また本考案の第2の特徴によれば、差動機構と差動制
限機構を結合したユニットに出力軸を挿入して組付ける
際、先ず出力軸先端のスプラインが差動機構の一方の出
力要素のスプラインに係合し、次いで出力軸の中間部の
スプラインが差動制限機構の第1差動制限要素のスプラ
インに係合する。したがって、前記出力軸を回転させて
最初に出力軸先端のスプラインと差動機構の一方の出力
要素のスプラインを位相合わせして係合させ、次に出力
軸中間部のスプラインを差動制限機構の第1差動制限要
素のスプラインに位相合わせするが、後者の位相合わせ
のために出力軸を差動制限機構の第1差動制限要素(従
って差動機構の入力要素)に対して回転させても、その
入力要素(従って第1差動制限要素のスプライン)の、
回転軸中間部のスプラインに対する共回りを容易に回避
することができ、これにより、各スプラインの位相合わ
せと係合を簡単迅速に達成することができ、その位相合
わせのために他方の出力要素に対して負荷を特別にかけ
たり或いは差動制限機構の大きな制動力に抗して第1,第
2差動制限要素間を特別に相対回転させたりする必要は
ない。
更に本考案の第3の特徴によれば、上記いずれの組付
手順を採用した場合でも被係合側のスプラインの共回り
が規制され、その位相合わせと係合を容易に達成するこ
とができる。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図〜第3図は、本考案の一実施例による差動装置
を示すもので、第1図はその差動装置の縦断面図、第2
図はその組付けの手順を示す図、第3図はその組付けの
他の手順を示す図である。
この実施例において、先に詳述した従来の差動装置の
部材に対応する部材には同一の符号が付してある。
第1図に示すように、この差動装置は前述の従来の差
動装置と実質的に同一の構成を有する差動機構2と差動
制限機構3を備えている。そして従来の差動装置と同様
に、一方の出力軸9aの端部は外歯スプライン(ア)と内
歯スプライン(イ)を介して差動装置2の出力要素であ
る太陽歯車8aに係合するとともに、その出力軸9aの中間
部は外歯スプライン(ウ)と内歯スプライン(エ)を介
して差動制限機構3の第1差動制限要素10に接続してお
り、更に差動装置2の入力要素であるハウジング5の延
長部5aは内歯スプライン(オ)と外歯スプライン(カ)
を介して差動制限機構3の第2差動制限要素11に接続し
ている。
しかして、この差動装置は、出力軸9a端部のスプライ
ン(ア)先端位置a0と第2差動制限要素11のスプライン
(カ)先端位置a1の距離Aを、前記太陽歯車8aのスプラ
イン(イ)後端位置b0とハウジング(5)のスプライン
(オ)後端位置b1の距離Bよりも大きく設定し、かつ出
力軸9a端部のスプライン(ア)先端位置a0と該出力軸9a
中間部のスプライン(ウ)先端位置a2の距離Cを、前記
太陽歯車8aのスプライン(イ)後端位置b0と第1差動制
限要素10のスプライン(エ)後端位置b2の距離Dよりも
大きく設定した点に特徴を有している。
次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用を説
明する。
第2図に示すように、出力軸9aと差動制限機構3を外
歯スプライン(ウ)と内歯スプライン(エ)を介して予
め連結して1つのユニットとし、このユニットをスプラ
イン(ア)、(イ)、およびスプライン(オ)、(カ)
を介して差動機構2側に一体に結合する手順を採用した
場合。
この場合、スプライン(ア)先端位置a0とスプライン
(カ)先端位置a1の距離Aを、スプライン(イ)後端位
置b0とスプライン(オ)後端位置b1の距離Bよりも大き
く設定(すなわちA>B)しているために、第2図に示
すように前記ユニットを差動機構2に近付けてゆくと、
最初にスプライン(ア),(イ)が係合し(第2図の状
態参照)、続いてスプライン(オ),(カ)が係合する
ことになる。このために、先ず出力軸9aと差動制限機構
3よりなるユニットを回転させてスプライン(ア)とス
プライン(イ)の位相を合わせて係合を達成する。この
とき、スプライン(オ),(カ)はまだ係合していない
ので、前記ユニットの回転はハウジング5を介して太陽
歯車8aに伝達されず、したがってスプライン(ア),
(イ)の係合は容易に達成される。ついで上記ユニット
を更に差動機構2側に移動させてスプライン(オ)とス
プライン(カ)を係合させることになるが、この場合、
ユニット、すなわち出力軸9aを回転させると、既に係合
を達成しているスプライン(ア),(イ)によって太陽
歯車8aが回転する。しかしながら、その回転は遊星歯車
7a,7bと他の太陽歯車8bを回転させるのみでハウジング
5は静止状態に保たれるため、ハウジング5の延長部5a
に形成した内歯スプライン(オ)と第2差動制限要素11
に形成した外歯スプライン(カ)は相対回転して位相合
わせが行われ、該スプライン(オ),(カ)の係合が達
成される。
第3図に示すように、ハウジング5と差動制限機構3
を内歯スプライン(オ)と外歯スプライン(カ)を介し
て予め連結して1つのユニットとし、このユニットに出
力軸9aを挿入することによりスプライン(ア)(イ)、
およびスプライン(ウ),(エ)を介して係合させる手
順を採用した場合。
この場合、スプライン(ア)先端位置a0とスプライン
(ウ)先端位置a2の距離Cを、スプライン(イ)後端位
置b0とスプライン(エ)後端位置b2の距離Dよりも大き
く設定(すなわちC>D)しているために、第3図に示
すように前記出力軸9aを挿入してゆくと、最初にスプラ
イン(ア),(イ)が係合し(第3図の状態参照)、続
いてスプライン(ウ),(エ)が係合することになる。
このために、先ず出力軸9aを回転させることによりスプ
ライン(ア)とスプライン(イ)の位相を合わせて係合
を達成し、ついで上記回転軸9aを更に挿入してスプライ
ン(ウ)とスプライン(エ)の係合が行われる。そし
て、この場合もスプライン(ウ),(エ)の位相合わせ
が必要になるが、前述と同様に、出力軸9aの回転は太陽
歯車8a,8bおよび遊星歯車7a,7bによって吸収されて差動
制限機構3側には伝達されないため、前記出力軸9aの回
転によってスプライン(ウ),(エ)の位相合わせと係
合は容易に行われる。
なお、前述の実施例ではA>BかつC>Dとしている
ので、2種類の組付手順を並行して用いることができ
る。すなわち、最初の組付け時に前者の組付手順を採用
し、その後出力軸9aの修理や交換のために、後者の組付
手順によって該出力軸9aを容易に着脱することもでき
る。
C.考案の効果 以上のように本考案の第1の特徴によれば、出力軸と
差動制限機構を結合したユニットを差動機構に組付ける
際、先ず出力軸先端のスプラインが差動機構の出力要素
のスプラインに係合し、ついで差動制限機構の第2差動
制限要素のスプラインが差動機構の入力要素のスプライ
ンに係合する。したがって前記ユニットを位相合わせの
ために回転させても被係合側のスプラインが共回りする
ことがなく、これにより各スプラインの係合を容易に達
成することができる。
また本考案の第2の特徴によれば、差動機構と差動制
限機構を結合したユニットに出力軸を挿入して組付ける
際、先ず出力軸先端のスプラインが差動機構の出力要素
のスプラインに係合し、次いで出力軸の中間部のスプラ
インが差動制限機構の第1差動制限要素のスプラインに
係合する。したがって出力軸を位相合わせのために回転
させても被係合側のスプラインが共回りすることがな
く、これにより各スプラインの係合を容易に達成するこ
とができる。
更に本考案の第3の特徴によれば、上記いずれの組付
手順を採用した場合でも被係合側のスプラインの共回り
が規制され、その位相合わせと係合を容易に達成するこ
とができる。
更にまた上記何れの特徴によっても、スプラインの位
相合わせのために差動機構の他方の出力要素に対して負
荷を特別にかけたり或いは差動制限機構の大きな制動力
に抗して第1,第2差動制限要素間を特別に相対回転させ
たりする必要はないから、組付作業性が頗る良好であ
り、組付作業能率の向上に大いに寄与することができ
る。また斯かる優れた効果を、スプライン端部の相互位
置を特定の距離関係に単に規定するだけで達成すること
ができるから、装置の構成に大幅な変更を加える必要は
なく、コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の一実施例による差動制限機
構付差動装置を示すもので、第1図はその差動装置の縦
断面図、第2図はその組付けの手順を示す図、第3図は
その組付けの他の手順を示す図、第4図〜第6図は、従
来の差動制限機構付差動装置を示すもので、第4図はそ
の差動装置の縦断面図、第5図はその組付けの手順を示
す図、第6図はその組付けの他の手順を示す図である。 2…差動機構、3…差動制限機構、5…ハウジング(入
力要素)、8a,8b…太陽歯車(出力要素)、9a…出力
軸、10…第1差動制限要素、11…第2差動制限要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 角 誠 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−186051(JP,A) 特開 昭61−136043(JP,A)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力要素(5)とその内部に同軸に配設し
    た一対の出力要素(8a,8b)を有し、その両出力要素(8
    a,8b)相互間に回転速度差がない状態では前記入力要素
    (5)に対して各出力要素(8a,8b)が一体的に回転す
    るように構成された差動機構(2)と、該差動機構
    (2)の前記入力要素(5)を貫通し、その端部におい
    て一方の前記出力要素(8a)にスプライン結合する出力
    軸(9a)と、所定の制動力を以て互いに相対回転する第
    1差動制限要素(10)と第2差動制限要素(11)を有
    し、該第1差動制限要素(10)が前記出力軸(9a)の中
    間部にスプライン結合するとともに、前記第2差動制限
    要素(11)が前記差動機構(2)の入力要素(5)にス
    プライン結合する差動制限機構(3)とを備えた差動制
    限機構付差動装置において、 前記出力軸(9a)端部のスプライン(ア)先端位置
    (a0)と第2差動制限要素(11)のスプライン(カ)先
    端位置(a1)の距離(A)を、前記一方の出力要素(8
    a)のスプライン(イ)後端位置(b0)と入力要素
    (5)のスプライン(オ)後端位置(b1)の距離(B)
    よりも大きく設定したことを特徴とする、差動制限機構
    付差動装置。
  2. 【請求項2】入力要素(5)とその内部に同軸に配設し
    た一対の出力要素(8a,8b)を有し、その両出力要素(8
    a,8b)相互間に回転速度差がない状態では前記入力要素
    (5)に対して各出力要素(8a,8b)が一体的に回転す
    るように構成された差動機構(2)と、該差動機構
    (2)の前記入力要素(5)を貫通し、その端部におい
    て一方の前記出力要素(8a)にスプライン結合する出力
    軸(9a)と、所定の制動力を以て互いに相対回転する第
    1差動制限要素(10)と第2差動制限要素(11)を有
    し、該第1差動制限要素(10)が前記出力軸(9a)の中
    間部にスプライン結合するとともに、前記第2差動制限
    要素(11)が前記差動機構(2)の入力要素(5)にス
    プライン結合する差動制限機構(3)とを備えた差動制
    限機構付差動装置において、 前記出力軸(9a)端部のスプライン(ア)先端位置
    (a0)と該出力軸(9a)中間部のスプライン(ウ)先端
    位置(a2)の距離(C)を、前記一方の出力要素(8a)
    のスプライン(イ)後端位置(b0)と第1差動制限要素
    (10)のスプライン(エ)後端位置(b2)の距離(D)
    よりも大きく設定したことを特徴とする、差動制限機構
    付差動装置。
  3. 【請求項3】入力要素(5)とその内部に同軸に配設し
    た一対の出力要素(8a,8b)を有し、その両出力要素(8
    a,8b)相互間に回転速度差がない状態では前記入力要素
    (5)に対して各出力要素(8a,8b)が一体的に回転す
    るように構成された差動機構(2)と、該差動機構
    (2)の前記入力要素(5)を貫通し、その端部におい
    て一方の前記出力要素(8a)にスプライン結合する出力
    軸(9a)と、所定の制動力を以て互いに相対回転する第
    1差動制限要素(10)と第2差動制限要素(11)を有
    し、該第1差動制限要素(10)が前記出力軸(9a)の中
    間部にスプライン結合するとともに、前記第2差動制限
    要素(11)が前記差動機構(2)の入力要素(5)にス
    プライン結合する差動制限機構(3)とを備えた差動制
    限機構付差動装置において、 前記出力軸(9a)端部のスプライン(ア)先端位置
    (a0)と第2差動制限要素(11)のスプライン(カ)先
    端位置(a1)の距離(A)を、前記一方の出力要素(8
    a)のスプライン(イ)後端位置(b0)と入力要素
    (5)のスプライン(オ)後端位置(b1)の距離(B)
    よりも大きく設定し、かつ前記出力軸(9a)端部のスプ
    ライン(ア)先端位置(a0)と該出力軸(9a)中間部の
    スプライン(ウ)先端位置(a2)の距離(C)を、前記
    一方の出力要素(8a)のスプライン(イ)後端位置
    (b0)と第1差動制限要素(10)のスプライン(エ)後
    端位置(b2)の距離(D)よりも大きく設定したことを
    特徴とする、差動制限機構付差動装置。
JP1989091965U 1989-08-04 1989-08-04 差動制限機構付差動装置 Expired - Fee Related JPH083735Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989091965U JPH083735Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 差動制限機構付差動装置
GB9016930A GB2235502B (en) 1989-08-04 1990-08-02 Differential gear apparatus with differential gearing limiting mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989091965U JPH083735Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 差動制限機構付差動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0330642U JPH0330642U (ja) 1991-03-26
JPH083735Y2 true JPH083735Y2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=14041263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989091965U Expired - Fee Related JPH083735Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 差動制限機構付差動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH083735Y2 (ja)
GB (1) GB2235502B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2675866A1 (fr) * 1991-04-26 1992-10-30 Glaenzer Spicer Sa Dispositif de transmission a viscocoupleur, notamment pour vehicules automobile.
DE102005004290B4 (de) * 2005-01-28 2006-11-02 Gkn Driveline International Gmbh Getriebemodul zur variablen Drehmomentverteilung
JP4918271B2 (ja) * 2006-04-10 2012-04-18 Gknドライブラインジャパン株式会社 動力伝達装置
US7815538B2 (en) 2006-05-01 2010-10-19 Getrag Corporation Independently mounted electronic limited slip device for vehicle
DE102006057218A1 (de) * 2006-12-01 2008-06-05 Gkn Driveline International Gmbh Antriebsanordnung mit Zwischenwelle und Kupplungseinheit
JP4976577B1 (ja) * 2011-08-03 2012-07-18 藤田 啓一 換気装置
EP3412934A4 (en) * 2016-09-28 2019-08-28 Komatsu Ltd. POWER TRANSMISSION DEVICE
US10113629B2 (en) * 2016-12-02 2018-10-30 Caterpillar Inc. Side pinion differential locking mechanism

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61136043A (ja) * 1984-12-04 1986-06-23 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 動力分配装置
FR2604232B1 (fr) * 1986-09-19 1991-04-19 Glaenzer Spicer Sa Dispositif de transmission a differentiel, notamment pour vehicule automobile.

Also Published As

Publication number Publication date
GB2235502A (en) 1991-03-06
GB9016930D0 (en) 1990-09-19
JPH0330642U (ja) 1991-03-26
GB2235502B (en) 1993-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH083735Y2 (ja) 差動制限機構付差動装置
JPH0647755U (ja) 遊星歯車装置
US5676618A (en) Transmission having a friction-roller-type continuously variable transmission subassembly and separate externally connected control pistons
JP2888691B2 (ja) 内接噛合遊星歯車構造
US5503586A (en) Steering apparatus
JP3110782B2 (ja) 車両のトランスフアー装置
JP6102616B2 (ja) トルク伝達用継手及び電動式パワーステアリング装置
JPS61202924A (ja) 遊星歯車装置を備えた車輪ボス駆動装置
JP3521945B2 (ja) 2輪・4輪駆動切換装置
JP2002254259A (ja) 2軸同時締付工具
JP2979762B2 (ja) 遊星歯車式差動装置
JPS5933785B2 (ja) 動力伝達機構
JP2000232755A (ja) ピニオン付きモータ及び直交軸ギヤドモータ
JPH0245553Y2 (ja)
JP2002122207A5 (ja)
JPH0151706B2 (ja)
JPH03107651A (ja) ステアリング遊星差動装置
JP4055001B2 (ja) 減速比可変式動力舵取り装置
JP2004114945A (ja) 車両用駆動装置およびその組み立て方法
CN215180714U (zh) 电机耐久性测试系统
JPH06294450A (ja) 遊星歯車機構及びその角度バックラッシュの除去装置
JP2512172Y2 (ja) パワ−ステアリング装置
JP2007127140A (ja) 二重軸のスプライン係合構造、及びそれを備えたディファレンシャル装置
JPH10138236A (ja) 二軸押出機の駆動装置
JPH0514045Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees