JPH083635A - 靱性の優れた鋼板の製造方法 - Google Patents
靱性の優れた鋼板の製造方法Info
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- JPH083635A JPH083635A JP13327394A JP13327394A JPH083635A JP H083635 A JPH083635 A JP H083635A JP 13327394 A JP13327394 A JP 13327394A JP 13327394 A JP13327394 A JP 13327394A JP H083635 A JPH083635 A JP H083635A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 表面部および板厚中央部も共に靭性の優れて
いる厚鋼板の製造方法の提供。 【構成】 C、Si、Mn、P、S、Al、Nb、T
i、Nを特定した鋼片を950〜1100℃に加熱し、
鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上
の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3
℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1
回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度
が800〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧
延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の
冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み
合わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向
平均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲
で圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上
の冷却速度で600℃以下まで冷却する。
いる厚鋼板の製造方法の提供。 【構成】 C、Si、Mn、P、S、Al、Nb、T
i、Nを特定した鋼片を950〜1100℃に加熱し、
鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上
の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3
℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1
回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度
が800〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧
延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の
冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み
合わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向
平均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲
で圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上
の冷却速度で600℃以下まで冷却する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温域で使用される船
舶、海洋構造物、低温用タンク等の溶接構造物に使用さ
れる高靱性鋼板の製造方法に関し、さらに詳しくは、板
厚の厚い鋼板でも、表面部および板厚中央部も共に靱性
の優れている厚鋼板の製造方法に関する。
舶、海洋構造物、低温用タンク等の溶接構造物に使用さ
れる高靱性鋼板の製造方法に関し、さらに詳しくは、板
厚の厚い鋼板でも、表面部および板厚中央部も共に靱性
の優れている厚鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、靱性の優れた鋼板の製造方法
として制御圧延が知られており、再結晶域の圧下量と未
再結晶域の圧下量の増大によりフェライト結晶粒が微細
化することが知られている。この制御圧延の方法は、数
多く提案されており、例えば、特開平3−162521
号公報では950℃以下の累積圧下量を40%以上とな
るように圧延するものであり、また、特開昭60−63
318号公報では、850℃以下の圧下率を30〜50
%となるように圧延するものである。
として制御圧延が知られており、再結晶域の圧下量と未
再結晶域の圧下量の増大によりフェライト結晶粒が微細
化することが知られている。この制御圧延の方法は、数
多く提案されており、例えば、特開平3−162521
号公報では950℃以下の累積圧下量を40%以上とな
るように圧延するものであり、また、特開昭60−63
318号公報では、850℃以下の圧下率を30〜50
%となるように圧延するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら制御圧延
を行なうためには、鋼スラブの圧延途中で圧延操作を中
断し、スラブを冷却して温度調整を行なう必要があり、
実生産ではこの温度調整に多大な時間を要するため生産
性が悪いという問題があり、現実には極力生産性を害さ
ないようにする必要があることから、必ずしも最適な温
度域で圧延されているわけではない。
を行なうためには、鋼スラブの圧延途中で圧延操作を中
断し、スラブを冷却して温度調整を行なう必要があり、
実生産ではこの温度調整に多大な時間を要するため生産
性が悪いという問題があり、現実には極力生産性を害さ
ないようにする必要があることから、必ずしも最適な温
度域で圧延されているわけではない。
【0004】この温度調整時間を短縮するため、圧延途
中のスラブを水冷するという方法があるが、水冷により
表面部が過冷却されてフェライト変態やベイナイト変態
が起こり、一度変態したものは自己復熱過程でも再度オ
ーステナイト状態に戻らないため、その後の圧延によ
り、フェライト変態やベイナイト変態した組織が加工さ
れることになり、表面部の靱性が劣化するという問題が
ある。
中のスラブを水冷するという方法があるが、水冷により
表面部が過冷却されてフェライト変態やベイナイト変態
が起こり、一度変態したものは自己復熱過程でも再度オ
ーステナイト状態に戻らないため、その後の圧延によ
り、フェライト変態やベイナイト変態した組織が加工さ
れることになり、表面部の靱性が劣化するという問題が
ある。
【0005】また、厚鋼板において板厚中央部の靱性を
良好にするためには、従来から板厚中央部の温度を低く
し、特に未再結晶温度域で多くの圧下が必要であるとい
うことはいわれているが、単純な未再結晶温度域での圧
下率の規定や、950℃以下の圧下率の規定のみでは板
厚中央部の靱性を確保することは困難である。つまり、
厚鋼板の場合トータル圧下量が十分にとれず、温度低下
も小さいため漠然とした広範囲の温度域での圧下量の規
定ではなく、より具体的な温度域での圧下配分を明確に
する必要がある。
良好にするためには、従来から板厚中央部の温度を低く
し、特に未再結晶温度域で多くの圧下が必要であるとい
うことはいわれているが、単純な未再結晶温度域での圧
下率の規定や、950℃以下の圧下率の規定のみでは板
厚中央部の靱性を確保することは困難である。つまり、
厚鋼板の場合トータル圧下量が十分にとれず、温度低下
も小さいため漠然とした広範囲の温度域での圧下量の規
定ではなく、より具体的な温度域での圧下配分を明確に
する必要がある。
【0006】厚鋼板板厚中央部の靱性を確保するため、
低温域で圧延しようとすればするほど温度調整に時間を
要することになるため生産性が悪くなる。また、より厚
いスラブを強い冷却で水冷すれば、表面部の靱性が劣化
する可能性も大きくなる。したがって、生産性(厚鋼板
圧延時の時間短縮)と、厚鋼板表面部の靱性および板厚
中央部の靱性という相反する3点を良好にすることは、
極めて困難な問題である。本発明は、前記従来技術にお
ける問題点を解消し、板厚の厚い鋼板でも、表面部およ
び板厚中央部も共に靱性の優れている厚鋼板の製造方法
を提供することを目的としている。
低温域で圧延しようとすればするほど温度調整に時間を
要することになるため生産性が悪くなる。また、より厚
いスラブを強い冷却で水冷すれば、表面部の靱性が劣化
する可能性も大きくなる。したがって、生産性(厚鋼板
圧延時の時間短縮)と、厚鋼板表面部の靱性および板厚
中央部の靱性という相反する3点を良好にすることは、
極めて困難な問題である。本発明は、前記従来技術にお
ける問題点を解消し、板厚の厚い鋼板でも、表面部およ
び板厚中央部も共に靱性の優れている厚鋼板の製造方法
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、素材鋼にお
ける適切な合金成分の配合と圧延条件の組合せとによっ
て、高い生産性において低温靱性の優れた厚鋼板が製造
できることを知見し、本発明を完成するにいたった。
め、本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、素材鋼にお
ける適切な合金成分の配合と圧延条件の組合せとによっ
て、高い生産性において低温靱性の優れた厚鋼板が製造
できることを知見し、本発明を完成するにいたった。
【0008】前記知見に基づいてなされた本発明は、重
量%で、C:0.01〜0.12%,Si:0.01〜
0.50%,Mn:0.5〜2.0%,P≦0.015
%,S≦0.005%,Al:0.005〜0.050
%,Nb:0.005〜0.050%,Ti:0.00
5〜0.020%,N:0.002〜0.008%を含
有し、さらに必要に応じCa:0.0005〜0.00
30%,REM:0.005〜0.030%,Cu:
0.05〜2.0%,Ni:0.05〜3.5%,C
r:0.01〜0.50%,Mo:0.01〜0.50
%,V:0.005〜0.10%,B:0.0005〜
0.0030%の内から選んだ1種または2種以上を含
有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を、9
50〜1100℃に加熱し、鋼片厚方向平均温度が90
0℃以上で圧下率15%以上の圧延を行なった後、鋼片
厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面
部分の復熱の組み合わせを1回または2回以上繰り返し
行って、鋼片厚方向平均温度が800〜850℃の温度
範囲で圧下率20%以上の圧延を行ない、さらに、空冷
または鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での
急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1回または2回以
上繰り返し行い、鋼片厚方向平均温度が(Ar3点−3
0)℃〜800℃の温度範囲で圧下率30%以上の圧延
を行なった後、2℃/秒以上の冷却速度で600℃以下
まで冷却することを特徴とする靱性の優れた鋼板の製造
方法を要旨としている。
量%で、C:0.01〜0.12%,Si:0.01〜
0.50%,Mn:0.5〜2.0%,P≦0.015
%,S≦0.005%,Al:0.005〜0.050
%,Nb:0.005〜0.050%,Ti:0.00
5〜0.020%,N:0.002〜0.008%を含
有し、さらに必要に応じCa:0.0005〜0.00
30%,REM:0.005〜0.030%,Cu:
0.05〜2.0%,Ni:0.05〜3.5%,C
r:0.01〜0.50%,Mo:0.01〜0.50
%,V:0.005〜0.10%,B:0.0005〜
0.0030%の内から選んだ1種または2種以上を含
有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を、9
50〜1100℃に加熱し、鋼片厚方向平均温度が90
0℃以上で圧下率15%以上の圧延を行なった後、鋼片
厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面
部分の復熱の組み合わせを1回または2回以上繰り返し
行って、鋼片厚方向平均温度が800〜850℃の温度
範囲で圧下率20%以上の圧延を行ない、さらに、空冷
または鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での
急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1回または2回以
上繰り返し行い、鋼片厚方向平均温度が(Ar3点−3
0)℃〜800℃の温度範囲で圧下率30%以上の圧延
を行なった後、2℃/秒以上の冷却速度で600℃以下
まで冷却することを特徴とする靱性の優れた鋼板の製造
方法を要旨としている。
【0009】本発明はまた、鋼片厚方向平均温度の冷却
速度3℃/秒以下での急冷が長くとも60秒の水冷で行
われ、かつ、表面部分を復熱させる冷却が短くとも30
秒の空冷で行われるものであることも本発明の要旨であ
る。
速度3℃/秒以下での急冷が長くとも60秒の水冷で行
われ、かつ、表面部分を復熱させる冷却が短くとも30
秒の空冷で行われるものであることも本発明の要旨であ
る。
【0010】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明で製造
される鋼板に含有される化学成分組成範囲の限定理由に
ついて説明する。Cは、鋼板の強度上昇に有効な元素で
あり、含有量が0.01%未満ではその効果が小さく、
また、0.12%を超えると、溶接性を害し靱性も劣化
させる。よって、C含有量は0.01〜0.12%とす
る。
される鋼板に含有される化学成分組成範囲の限定理由に
ついて説明する。Cは、鋼板の強度上昇に有効な元素で
あり、含有量が0.01%未満ではその効果が小さく、
また、0.12%を超えると、溶接性を害し靱性も劣化
させる。よって、C含有量は0.01〜0.12%とす
る。
【0011】Siは、鋼の脱酸と強化に対して有用な元
素であり、含有量が0.01%未満ではそのこのような
効果はなく、また、0.50%を超えて過剰に含有させ
ると溶接性および靱性が劣化する。よって、Si含有量
は0.01〜0.50%とする。Mnは、強度を上昇さ
せるのに有効な元素であり、含有量が0.5%未満では
この効果は小さく、また、2.0%を超えて含有させる
と溶接性および靱性が劣化する。よって、Mn含有量は
0.5〜2.0%とする。
素であり、含有量が0.01%未満ではそのこのような
効果はなく、また、0.50%を超えて過剰に含有させ
ると溶接性および靱性が劣化する。よって、Si含有量
は0.01〜0.50%とする。Mnは、強度を上昇さ
せるのに有効な元素であり、含有量が0.5%未満では
この効果は小さく、また、2.0%を超えて含有させる
と溶接性および靱性が劣化する。よって、Mn含有量は
0.5〜2.0%とする。
【0012】Pは、偏析しやすい元素であり、結晶粒界
に偏析して靱性を劣化させる。よって、P含有量を0.
015%以下とする。Sは、MnS介在物を生成して靱
性を劣化させるため、S含有量を0.005%以下とす
る。Alは、脱酸元素であり、含有量が0.005%未
満ではこの効果は少なく、また0.050%を超えて過
剰に添加すると、アルミナ系の粗大な介在物を生成して
靱性を劣化させる。よって、Al含有量は、0.005
〜0.050%とする。
に偏析して靱性を劣化させる。よって、P含有量を0.
015%以下とする。Sは、MnS介在物を生成して靱
性を劣化させるため、S含有量を0.005%以下とす
る。Alは、脱酸元素であり、含有量が0.005%未
満ではこの効果は少なく、また0.050%を超えて過
剰に添加すると、アルミナ系の粗大な介在物を生成して
靱性を劣化させる。よって、Al含有量は、0.005
〜0.050%とする。
【0013】Nbは、圧延時の結晶粒微細化による靱性
向上効果および圧延後の析出による強度上昇効果を示す
元素であり、これらの効果を有効に発揮させるためには
0.005%以上の添加が必要である。しかし、0.0
50%を超える添加は靱性を損なうため、Nb含有量
は、0.005〜0.050%とする。Tiは、鋼中に
微細に分散しているTiN粒子が、圧延加熱時および溶
接加熱時のオーステナイト結晶粒の粗大化を防止すると
共に、フェライト変態核となるため、鋼板および溶接熱
影響部の靱性向上に効果のある重要な元素である。含有
量が0.005%未満ではこの効果はなく、また、0.
020%を超えて多量に添加すると靱性が劣化する。よ
って、Ti含有量は0.005〜0.020%とする。
向上効果および圧延後の析出による強度上昇効果を示す
元素であり、これらの効果を有効に発揮させるためには
0.005%以上の添加が必要である。しかし、0.0
50%を超える添加は靱性を損なうため、Nb含有量
は、0.005〜0.050%とする。Tiは、鋼中に
微細に分散しているTiN粒子が、圧延加熱時および溶
接加熱時のオーステナイト結晶粒の粗大化を防止すると
共に、フェライト変態核となるため、鋼板および溶接熱
影響部の靱性向上に効果のある重要な元素である。含有
量が0.005%未満ではこの効果はなく、また、0.
020%を超えて多量に添加すると靱性が劣化する。よ
って、Ti含有量は0.005〜0.020%とする。
【0014】Nは、Tiと共にTiNを生成させ、溶接
熱影響部の靱性を改善する効果を有する元素であり、含
有量が0.002%未満ではこのような効果はなく、ま
た、0.008%を超えて含有させると靱性を劣化させ
る。よって、N含有量は0.002〜0.008%とす
る。
熱影響部の靱性を改善する効果を有する元素であり、含
有量が0.002%未満ではこのような効果はなく、ま
た、0.008%を超えて含有させると靱性を劣化させ
る。よって、N含有量は0.002〜0.008%とす
る。
【0015】以上説明した各化学成分以外に、本発明製
造方法に係る靱性の優れた鋼板にはCa,REMの内か
ら選んだ1種または2種を含有させることができる。C
aは、介在物を形態制御することにより、鋼板と溶接部
の靱性向上に効果のある元素である。含有量が0.00
05%未満ではこのような効果はなく、0.0030%
を超えて含有させると、Caとアルミナの複合した極め
て粗大な介在物が生じる。よって、Ca含有量は、0.
0005〜0.0030%とする。REMは、Caと同
様、介在物を形態制御することにより、鋼板と溶接部の
靱性向上に効果のある元素である。含有量が0.005
%未満ではこのような効果はなく、0.030%を超え
て含有させると、粗大な介在物が生じる。よって、RE
M含有量は、0.005〜0.030%とする。
造方法に係る靱性の優れた鋼板にはCa,REMの内か
ら選んだ1種または2種を含有させることができる。C
aは、介在物を形態制御することにより、鋼板と溶接部
の靱性向上に効果のある元素である。含有量が0.00
05%未満ではこのような効果はなく、0.0030%
を超えて含有させると、Caとアルミナの複合した極め
て粗大な介在物が生じる。よって、Ca含有量は、0.
0005〜0.0030%とする。REMは、Caと同
様、介在物を形態制御することにより、鋼板と溶接部の
靱性向上に効果のある元素である。含有量が0.005
%未満ではこのような効果はなく、0.030%を超え
て含有させると、粗大な介在物が生じる。よって、RE
M含有量は、0.005〜0.030%とする。
【0016】また、強度上昇と靱性向上効果をさらに発
揮させるため、Cu,Niから選んだ1種または2種を
含有させることができる。Cuは、強度上昇と靱性向上
の両方に効果のある元素であり、含有量が0.05%未
満ではこの効果がなく、2.0%を超えて含有させると
靱性が劣化するため、Cu含有量は、0.05〜2.0
%とする。Niは、特に靱性向上効果の大きい元素であ
り、強度上昇にも効果のある元素である。含有量が0.
05%未満ではこの効果がなく、3.5%を超えて含有
させると高価であるため、Ni含有量は、0.05〜
3.5%とする。
揮させるため、Cu,Niから選んだ1種または2種を
含有させることができる。Cuは、強度上昇と靱性向上
の両方に効果のある元素であり、含有量が0.05%未
満ではこの効果がなく、2.0%を超えて含有させると
靱性が劣化するため、Cu含有量は、0.05〜2.0
%とする。Niは、特に靱性向上効果の大きい元素であ
り、強度上昇にも効果のある元素である。含有量が0.
05%未満ではこの効果がなく、3.5%を超えて含有
させると高価であるため、Ni含有量は、0.05〜
3.5%とする。
【0017】さらにまた、強度上昇効果を発揮させるた
め、Cr,Mo,V,Bから選んだ1種または2種以上
を含有させることができる。Crは、強度上昇に効果の
ある元素であり、0.01%未満ではこの効果はなく、
0.05%を超えて含有させると靱性が劣化するため、
Cr含有量は、0.01〜0.50%とする。Moは、
強度上昇に効果のある元素であり、0.01%未満では
この効果はなく、0.05%を超えて含有させると靱性
が劣化するため、Mo含有量は、0.01〜0.50%
とする。
め、Cr,Mo,V,Bから選んだ1種または2種以上
を含有させることができる。Crは、強度上昇に効果の
ある元素であり、0.01%未満ではこの効果はなく、
0.05%を超えて含有させると靱性が劣化するため、
Cr含有量は、0.01〜0.50%とする。Moは、
強度上昇に効果のある元素であり、0.01%未満では
この効果はなく、0.05%を超えて含有させると靱性
が劣化するため、Mo含有量は、0.01〜0.50%
とする。
【0018】Vは、圧延時の結晶粒微細化による靱性向
上効果と析出による強度上昇効果のある元素であり、
0.005%未満ではこの効果はなく、0.10%を超
えて含有させると靱性が劣化するため、V含有量は0.
005〜0.10%とする。Bは、強度上昇に特に効果
のある元素であり、含有量が0.0005%未満ではこ
の効果はなく、また、0.0030%を超えて含有して
も効果が飽和するため、B含有量は0.0005〜0.
0030%とする。
上効果と析出による強度上昇効果のある元素であり、
0.005%未満ではこの効果はなく、0.10%を超
えて含有させると靱性が劣化するため、V含有量は0.
005〜0.10%とする。Bは、強度上昇に特に効果
のある元素であり、含有量が0.0005%未満ではこ
の効果はなく、また、0.0030%を超えて含有して
も効果が飽和するため、B含有量は0.0005〜0.
0030%とする。
【0019】次に、鋼板の圧延条件の限定理由について
説明する。鋼片に対する加熱温度は、1100℃を超え
て高温になるとオーステナイト結晶粒が粗大化し過ぎ
て、圧延工程において適性に圧下してもオーステナイト
結晶粒が細粒化できないために加熱温度の上限を110
0℃とする。また、加熱温度は低温のほうが初期オース
テナイト結晶粒が細粒となるため望ましいが、圧延中の
結晶粒の微細化および圧延後の析出効果に有効なNbを
固溶させるため、加熱温度の下限を950℃とする。
説明する。鋼片に対する加熱温度は、1100℃を超え
て高温になるとオーステナイト結晶粒が粗大化し過ぎ
て、圧延工程において適性に圧下してもオーステナイト
結晶粒が細粒化できないために加熱温度の上限を110
0℃とする。また、加熱温度は低温のほうが初期オース
テナイト結晶粒が細粒となるため望ましいが、圧延中の
結晶粒の微細化および圧延後の析出効果に有効なNbを
固溶させるため、加熱温度の下限を950℃とする。
【0020】加熱された鋼片は、加熱炉から抽出後、ま
ず鋼片平均温度が900℃以上の温度範囲で圧延をし、
オーステナイト結晶粒の再結晶微細化を図る。Nb添加
鋼では、再結晶が抑制され、900度未満の圧下では再
結晶が起こり難いため、、まずオーステナイト結晶粒を
再結晶させ微細化するには、この900℃以上の温度範
囲の圧延が重要であり、この効果を得るためには15%
以上の圧下が必要である。
ず鋼片平均温度が900℃以上の温度範囲で圧延をし、
オーステナイト結晶粒の再結晶微細化を図る。Nb添加
鋼では、再結晶が抑制され、900度未満の圧下では再
結晶が起こり難いため、、まずオーステナイト結晶粒を
再結晶させ微細化するには、この900℃以上の温度範
囲の圧延が重要であり、この効果を得るためには15%
以上の圧下が必要である。
【0021】変態後のフェライト結晶粒の微細化による
鋼板の靱性向上を図るためには、圧延段階において、オ
ーステナイト結晶粒の微細化とオーステナイト結晶粒へ
の歪みの蓄積の両方が必要である。オーステナイト結晶
粒の微細化は、上述したように 鋼片加熱温度の低温下
と900℃以上の温度域での圧下が有効であるが、歪み
の蓄積を図るためにはより低温域での大きな圧下が必要
となる。そのためには低温域の温度まで圧延せずに待つ
(温度調整:温調する)必要があるが、厚鋼板の靱性向
上のため、低温域での圧下量を増やそうとすればするほ
ど、温度調整時の鋼片厚が増大することになり、膨大な
温度調整時間を費やすことになって生産性が低下する。
鋼板の靱性向上を図るためには、圧延段階において、オ
ーステナイト結晶粒の微細化とオーステナイト結晶粒へ
の歪みの蓄積の両方が必要である。オーステナイト結晶
粒の微細化は、上述したように 鋼片加熱温度の低温下
と900℃以上の温度域での圧下が有効であるが、歪み
の蓄積を図るためにはより低温域での大きな圧下が必要
となる。そのためには低温域の温度まで圧延せずに待つ
(温度調整:温調する)必要があるが、厚鋼板の靱性向
上のため、低温域での圧下量を増やそうとすればするほ
ど、温度調整時の鋼片厚が増大することになり、膨大な
温度調整時間を費やすことになって生産性が低下する。
【0022】そこで、温度調整時の冷却を早めるために
水冷が必要となる。しかし、この水冷の方法が問題であ
り、むやみに強い水冷を行なった場合には、鋼片表面部
と鋼片周囲のみが過冷却され、水冷後の圧延が困難にな
ると共に、表面部がフェライト変態、ベイナイト変態す
ることになり、水冷後の圧延で、表面部は変態した組織
のまま圧延され、靱性が劣化することになる。
水冷が必要となる。しかし、この水冷の方法が問題であ
り、むやみに強い水冷を行なった場合には、鋼片表面部
と鋼片周囲のみが過冷却され、水冷後の圧延が困難にな
ると共に、表面部がフェライト変態、ベイナイト変態す
ることになり、水冷後の圧延で、表面部は変態した組織
のまま圧延され、靱性が劣化することになる。
【0023】特に、この水冷時の鋼片厚方向平均温度の
冷却速度が3℃/秒を越えた場合には鋼片内部と鋼片表
面部および鋼片周囲の温度差が大き過ぎることになり、
上述した問題が生じる。また、鋼片厚方向平均温度の冷
却速度が3℃/秒以下の冷却であっても、冷却時間が6
0秒を超える場合には同様の問題が生じる。さらに、こ
の冷却時間が60秒以下であっても、水冷直後は鋼片内
部と鋼片表面部および鋼片周囲の温度差が大きいため、
水冷直後の圧延では圧延が困難である。鋼片表面部およ
び鋼片周囲の温度が復熱し、圧延に支障が無いように鋼
片内部との温度差が小さくなるためには、水冷直後から
圧延開始まで30秒以上空冷する必要がある。
冷却速度が3℃/秒を越えた場合には鋼片内部と鋼片表
面部および鋼片周囲の温度差が大き過ぎることになり、
上述した問題が生じる。また、鋼片厚方向平均温度の冷
却速度が3℃/秒以下の冷却であっても、冷却時間が6
0秒を超える場合には同様の問題が生じる。さらに、こ
の冷却時間が60秒以下であっても、水冷直後は鋼片内
部と鋼片表面部および鋼片周囲の温度差が大きいため、
水冷直後の圧延では圧延が困難である。鋼片表面部およ
び鋼片周囲の温度が復熱し、圧延に支障が無いように鋼
片内部との温度差が小さくなるためには、水冷直後から
圧延開始まで30秒以上空冷する必要がある。
【0024】また、水冷を60秒行なっても目標とする
温度に達しない場合は、水冷60秒以下、空冷30秒以
上の組合せを2回以上繰り返すことによって、鋼片表面
部および鋼片周囲を過冷却させずに鋼片内部を効果的に
冷却することができる。鋼片内部の温度は、鋼片表面部
との温度差による熱伝導によって冷却されるため、いく
ら強い冷却をしても鋼片表面部の温度を変態温度よりも
過度に低くできない現実的な条件下では、強い水冷をす
れば鋼片が早く冷却されるというものではない。
温度に達しない場合は、水冷60秒以下、空冷30秒以
上の組合せを2回以上繰り返すことによって、鋼片表面
部および鋼片周囲を過冷却させずに鋼片内部を効果的に
冷却することができる。鋼片内部の温度は、鋼片表面部
との温度差による熱伝導によって冷却されるため、いく
ら強い冷却をしても鋼片表面部の温度を変態温度よりも
過度に低くできない現実的な条件下では、強い水冷をす
れば鋼片が早く冷却されるというものではない。
【0025】水冷後の空冷中でも鋼片内部は水冷中の延
長として比較的早い速度で冷却されることになるため、
上述のような繰り返し冷却をすることが、鋼片の温度偏
差を小さくした状態で表面部の靱性を劣化させずに早く
冷却する最適な方法ということになる。
長として比較的早い速度で冷却されることになるため、
上述のような繰り返し冷却をすることが、鋼片の温度偏
差を小さくした状態で表面部の靱性を劣化させずに早く
冷却する最適な方法ということになる。
【0026】水冷後、圧延した鋼片の鋼片厚方向平均温
度が800〜850℃の温度範囲で20%以上の圧下
(圧延)を行なう必要がある。この温度範囲の圧延によ
って、鋼片厚方向中央部近傍は歪みを蓄積すると共に、
一部に部分再結晶が生じ、より一層のオーステナイト結
晶粒の微細化が可能となる。また、表面部近傍はまだフ
ェライト変態点よりは高温であるため、、フェライトの
加工による靱性劣化を伴わずにオーステナイト結晶粒に
歪みを蓄積することができる。このように鋼片厚方向平
均温度が800〜850℃の温度範囲での圧下は全板厚
範囲で効果があり、この効果を得るためには20%以上
の圧下が必要である。
度が800〜850℃の温度範囲で20%以上の圧下
(圧延)を行なう必要がある。この温度範囲の圧延によ
って、鋼片厚方向中央部近傍は歪みを蓄積すると共に、
一部に部分再結晶が生じ、より一層のオーステナイト結
晶粒の微細化が可能となる。また、表面部近傍はまだフ
ェライト変態点よりは高温であるため、、フェライトの
加工による靱性劣化を伴わずにオーステナイト結晶粒に
歪みを蓄積することができる。このように鋼片厚方向平
均温度が800〜850℃の温度範囲での圧下は全板厚
範囲で効果があり、この効果を得るためには20%以上
の圧下が必要である。
【0027】さらに歪みを多く蓄積させるためには、フ
ェライト変態点近傍〜800℃の温度範囲での圧下が必
要である。フェライト変態点(Ar3 点、注:冷却に際
しオーステナイトからフェライトへの変態を始める温度
をいう)は、鋼の化学成分元素量によって異なり、Ar
3点は次式によって与えられる。
ェライト変態点近傍〜800℃の温度範囲での圧下が必
要である。フェライト変態点(Ar3 点、注:冷却に際
しオーステナイトからフェライトへの変態を始める温度
をいう)は、鋼の化学成分元素量によって異なり、Ar
3点は次式によって与えられる。
【0028】Ar3 (℃)=910−310C−80M
n−20Cu−15Cr−55Ni−80Mo+0.3
5(t−8) 〔各元素記号は各成分含有量(%)、ただし、含有され
ていない場合は0%とする。tは板厚(mm)〕
n−20Cu−15Cr−55Ni−80Mo+0.3
5(t−8) 〔各元素記号は各成分含有量(%)、ただし、含有され
ていない場合は0%とする。tは板厚(mm)〕
【0029】Ar3 点は、合金元素量の少ない場合は7
80℃程度であるが、Cu,Ni等の合金元素量が多い
場合には、700℃よりも低くなるものもある。従っ
て、Ar3 点近傍で圧下するためには、800〜850
℃での第2圧延の後、Ar3点が高く、空冷でも長時間
を費やさないものでは空冷でもよいが、Ar3 点の低い
鋼種の場合には、空冷ではさらに多大な温度調整時間が
必要になる。
80℃程度であるが、Cu,Ni等の合金元素量が多い
場合には、700℃よりも低くなるものもある。従っ
て、Ar3 点近傍で圧下するためには、800〜850
℃での第2圧延の後、Ar3点が高く、空冷でも長時間
を費やさないものでは空冷でもよいが、Ar3 点の低い
鋼種の場合には、空冷ではさらに多大な温度調整時間が
必要になる。
【0030】この温度調整時間を短時間にして効率的な
圧延を行なうために、900℃以上の圧延後に行なった
のと同様、鋼片厚方向平均温度の冷却速度が3℃/秒以
下で冷却時間60秒以下の水冷と、30秒以上の空冷の
組合せを1回または2回以上繰り返し行なう必要があ
る。
圧延を行なうために、900℃以上の圧延後に行なった
のと同様、鋼片厚方向平均温度の冷却速度が3℃/秒以
下で冷却時間60秒以下の水冷と、30秒以上の空冷の
組合せを1回または2回以上繰り返し行なう必要があ
る。
【0031】フェライト変態核を増大させ、フェライト
結晶核を微細化させるためには、オーステナイトの未結
晶温度域で多くの歪みを導入させる必要がある。しか
し、鋼片厚方向平均温度が(Ar3 点−30)℃よりも
低い温度になるまで圧延した場合は、表面温度が下がり
すぎた状態で多くのフェライトが加工されることになる
ため、表面部の靱性が劣化する。また、圧下率が30%
未満では歪み導入効果が小さい。従って、鋼片厚方向平
均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲で
30%以上の圧延を行なう必要がある。
結晶核を微細化させるためには、オーステナイトの未結
晶温度域で多くの歪みを導入させる必要がある。しか
し、鋼片厚方向平均温度が(Ar3 点−30)℃よりも
低い温度になるまで圧延した場合は、表面温度が下がり
すぎた状態で多くのフェライトが加工されることになる
ため、表面部の靱性が劣化する。また、圧下率が30%
未満では歪み導入効果が小さい。従って、鋼片厚方向平
均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲で
30%以上の圧延を行なう必要がある。
【0032】なお、圧延中の鋼片の平均温度は、圧延開
始前にコンピュータで熱伝導計算を行ない、その計算に
したがって温度管理しながら圧延を行なうものである。
圧延後の冷却では、加速冷却や直接焼入のような水冷を
行なうことにより、より一層のフェライト粒の細粒化を
達成でき、この効果を得るためには、2℃/秒以上の冷
却速度で600℃以下まで冷却する必要がある。冷却後
の焼き戻し熱処理は、実施してもしなくてもいずれでも
よい。ただし、鋼板板厚が比較的厚く、冷却速度の大き
な冷却を行なった場合は鋼板内の残留応力が大きくなる
ため、焼き戻し熱処理を行なったほうが望ましい。
始前にコンピュータで熱伝導計算を行ない、その計算に
したがって温度管理しながら圧延を行なうものである。
圧延後の冷却では、加速冷却や直接焼入のような水冷を
行なうことにより、より一層のフェライト粒の細粒化を
達成でき、この効果を得るためには、2℃/秒以上の冷
却速度で600℃以下まで冷却する必要がある。冷却後
の焼き戻し熱処理は、実施してもしなくてもいずれでも
よい。ただし、鋼板板厚が比較的厚く、冷却速度の大き
な冷却を行なった場合は鋼板内の残留応力が大きくなる
ため、焼き戻し熱処理を行なったほうが望ましい。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を説明するが、これにより本
発明は何等制限されるものではない。 実施例 表1に示す合金成分組成の鋼を常法により溶製後、鋳造
された鋼片を加熱・圧延し、試供鋼板を製造した。
発明は何等制限されるものではない。 実施例 表1に示す合金成分組成の鋼を常法により溶製後、鋳造
された鋼片を加熱・圧延し、試供鋼板を製造した。
【0034】
【表1】
【0035】これらの試供鋼板について、引張試験、シ
ャルピー衝撃試験を行なった。表2にその加熱・圧延条
件、表3に材質試験結果を示す。
ャルピー衝撃試験を行なった。表2にその加熱・圧延条
件、表3に材質試験結果を示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】本発明により製造された鋼板は、温調時間
が短く、鋼板表面部と1/2t部(tは板厚)の靱性が
優れている。すなわち、本発明により製造された鋼板で
あるNo.1,7,8,9,10,15,16,17,
18,19,20,21,22は、いずれもシャルピー
衝撃試験での遷移温度(vTrs)が、鋼板表面部、1
/2t部ともに−80℃以下である。これに対して、比
較例No.23はNb含有量が低いため靱性が低い。比
較例No.24はTi含有量が低いため靱性が低い。比
較例No.25はC含有量が高いため靱性が低い。比較
例No.2とNo.12は、加熱温度が高いため靱性が
低い。
が短く、鋼板表面部と1/2t部(tは板厚)の靱性が
優れている。すなわち、本発明により製造された鋼板で
あるNo.1,7,8,9,10,15,16,17,
18,19,20,21,22は、いずれもシャルピー
衝撃試験での遷移温度(vTrs)が、鋼板表面部、1
/2t部ともに−80℃以下である。これに対して、比
較例No.23はNb含有量が低いため靱性が低い。比
較例No.24はTi含有量が低いため靱性が低い。比
較例No.25はC含有量が高いため靱性が低い。比較
例No.2とNo.12は、加熱温度が高いため靱性が
低い。
【0039】比較例No.3は、温調時に水冷を行なっ
ていないため、温調時間が長く生産性が低い。比較例N
o.4は、800℃以下の圧下率が小さいため靱性が低
い。比較例No.5,No.13は800〜850℃の
温度範囲で圧下されていないため、温調時間が長くなり
表面部の靱性も低い。比較例No.6は、温調時の水冷
の冷却速度が大きく空冷時間が短いため、表面部の靱性
が低い。比較例No.11は、温調時の水冷時間が長い
ため、表面部の靱性が低い。比較例No.14は、圧延
完了後に2℃/秒以上の水冷を行なっていないため、鋼
板の靱性が低い。
ていないため、温調時間が長く生産性が低い。比較例N
o.4は、800℃以下の圧下率が小さいため靱性が低
い。比較例No.5,No.13は800〜850℃の
温度範囲で圧下されていないため、温調時間が長くなり
表面部の靱性も低い。比較例No.6は、温調時の水冷
の冷却速度が大きく空冷時間が短いため、表面部の靱性
が低い。比較例No.11は、温調時の水冷時間が長い
ため、表面部の靱性が低い。比較例No.14は、圧延
完了後に2℃/秒以上の水冷を行なっていないため、鋼
板の靱性が低い。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、制御圧延時の生産性を高くして、表面部と板
厚中央部の靱性の優れた厚鋼板を製造することが可能と
なり、産業上極めて有用である。
いるから、制御圧延時の生産性を高くして、表面部と板
厚中央部の靱性の優れた厚鋼板を製造することが可能と
なり、産業上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/58
Claims (9)
- 【請求項1】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、残部Feおよび不可避不純物
からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、鋼片厚
方向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上の圧延
を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒
以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1回また
は2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度が80
0〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧延を行
ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の冷却速
度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせ
を1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向平均温
度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲で圧下
率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上の冷却
速度で600℃以下まで冷却することを特徴とする靱性
の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Ca:0.0005
〜0.0030%,REM:0.005〜0.030%
の内から選んだ1種または2種を含有し、残部Feおよ
び不可避不純物からなる鋼片を、950〜1100℃に
加熱し、鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率1
5%以上の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷
却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合
わせを1回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向
平均温度が800〜850℃の温度範囲で圧下率20%
以上の圧延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平
均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復
熱の組み合わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼
片厚方向平均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の
温度範囲で圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃
/秒以上の冷却速度で600℃以下まで冷却することを
特徴とする靱性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%の内から選んだ1
種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不純物か
らなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、鋼片厚方
向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上の圧延を
行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以
下での急冷と表面部分の復熱空冷の組み合わせを1回ま
たは2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度が8
00〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧延を
行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の冷却
速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わ
せを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向平均
温度が(Ar3点−30)℃〜800℃の温度範囲で圧
下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上の冷
却速度で600℃以下まで冷却することを特徴とする靱
性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%の内から選んだ1
種または2種、並びに、Ca:0.0005〜0.00
30%,REM:0.005〜0.030%の内から選
んだ1種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不
純物からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、鋼
片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上の
圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃
/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1回
または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度が
800〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧延
を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の冷
却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合
わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向平
均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲で
圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上の
冷却速度で600℃以下まで冷却することを特徴とする
靱性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cr:0.01〜
0.50%,Mo:0.01〜0.50%,V:0.0
05〜0.10%,B:0.0005〜0.0030%
の内から選んだ1種または2種以上を含有し、残部Fe
および不可避不純物からなる鋼片を、950〜1100
℃に加熱し、鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下
率15%以上の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度
の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組
み合わせを1回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚
方向平均温度が800〜850℃の温度範囲で圧下率2
0%以上の圧延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方
向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分
の復熱の組み合わせを1回または2回以上繰り返し行
い、鋼片厚方向平均温度が(Ar3 点−30)℃〜80
0℃の温度範囲で圧下率30%以上の圧延を行なった
後、2℃/秒以上の冷却速度で600℃以下まで冷却す
ることを特徴とする靱性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項6】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cr:0.01〜
0.50%,Mo:0.01〜0.50%,V:0.0
05〜0.10%,B:0.0005〜0.0030%
の内から選んだ1種または2種以上、並びに、Ca:
0.0005〜0.0030%,REM:0.005〜
0.030%の内から選んだ1種または2種を含有し、
残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を、950〜
1100℃に加熱し、鋼片厚方向平均温度が900℃以
上で圧下率15%以上の圧延を行なった後、鋼片厚方向
平均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の
復熱の組み合わせを1回または2回以上繰り返し行っ
て、鋼片厚方向平均温度が800〜850℃の温度範囲
で圧下率20%以上の圧延を行ない、さらに、空冷また
は鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷
と表面部分の復熱の組み合わせを1回または2回以上繰
り返し行い、鋼片厚方向平均温度が(Ar3 点−30)
℃〜800℃の温度範囲で圧下率30%以上の圧延を行
なった後、2℃/秒以上の冷却速度で600℃以下まで
冷却することを特徴とする靱性の優れた鋼板の製造方
法。 - 【請求項7】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%の内から選んだ1
種または2種、並びに、Cr:0.01〜0.50%,
Mo:0.01〜0.50%,V:0.005〜0.1
0%,B:0.0005〜0.0030%の内から選ん
だ1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避
不純物からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、
鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率15%以上
の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却速度3
℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わせを1
回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平均温度
が800〜850℃の温度範囲で圧下率20%以上の圧
延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均温度の
冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み
合わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片厚方向
平均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温度範囲
で圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/秒以上
の冷却速度で600℃以下まで冷却することを特徴とす
る靱性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項8】 質量%で、C:0.01〜0.12%,
Si:0.01〜0.50%,Mn:0.5〜2.0
%,P≦0.015%,S≦0.005%,Al:0.
005〜0.050%,Nb:0.005〜0.050
%,Ti:0.005〜0.020%,N:0.002
〜0.008%を含有し、さらに、Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%の内から選んだ1
種または2種、および、Cr:0.01〜0.50%,
Mo:0.01〜0.50%,V:0.005〜0.1
0%,B:0.0005〜0.0030%の内から選ん
だ1種または2種以上、並びに、Ca:0.0005〜
0.0030%,REM:0.005〜0.030%の
内から選んだ1種または2種を含有し、残部Feおよび
不可避不純物からなる鋼片を、950〜1100℃に加
熱し、鋼片厚方向平均温度が900℃以上で圧下率15
%以上の圧延を行なった後、鋼片厚方向平均温度の冷却
速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱の組み合わ
せを1回または2回以上繰り返し行って、鋼片厚方向平
均温度が800〜850℃の温度範囲で圧下率20%以
上の圧延を行ない、さらに、空冷または鋼片厚方向平均
温度の冷却速度3℃/秒以下での急冷と表面部分の復熱
の組み合わせを1回または2回以上繰り返し行い、鋼片
厚方向平均温度が(Ar3 点−30)℃〜800℃の温
度範囲で圧下率30%以上の圧延を行なった後、2℃/
秒以上の冷却速度で600℃以下まで冷却することを特
徴とする靱性の優れた鋼板の製造方法。 - 【請求項9】 鋼片厚方向平均温度の冷却速度3℃/秒
以下での急冷が長くとも60秒の水冷で行われ、かつ、
表面部分の復熱が短くとも30秒の空冷で行われる請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の靱性の優れた鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13327394A JPH083635A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 靱性の優れた鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13327394A JPH083635A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 靱性の優れた鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
1994
- 1994-06-15 JP JP13327394A patent/JPH083635A/ja not_active Withdrawn
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