JPH0836304A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0836304A
JPH0836304A JP6171036A JP17103694A JPH0836304A JP H0836304 A JPH0836304 A JP H0836304A JP 6171036 A JP6171036 A JP 6171036A JP 17103694 A JP17103694 A JP 17103694A JP H0836304 A JPH0836304 A JP H0836304A
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JP
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developer
magnetic
layer
developing sleeve
developing
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JP6171036A
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English (en)
Inventor
Takashi Fuchiwaki
隆 渕脇
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現像スリーブの外周面に層状に担持された現像
剤を均一に薄く規制できる層厚規制部材を備えた現像装
置を提供する。 【構成】現像剤層厚規制部材52を、現像スリーブ44
bに担持された現像剤に表面が接触して現像剤を現像ス
リーブ44bの外周面に弾性的に押圧する第1の軟弾性
体層52aと、この第1の軟弾性体層52aと一体的に
形成され第1の軟弾性体層52aの裏面に積層された磁
性薄板52bと、磁性薄板52bの裏面に積層された第
2の軟弾性体層52cと、第2の軟弾性体層52cの裏
面に一端が接着して現像剤接触部材を現像スリーブ44
bの外周面に弾力的に押圧付勢する非磁性弾性薄板52
dとを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機や電子
写真プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置におけ
る、静電潜像保持体上の静電潜像にトナーを吸着させて
静電潜像を可視化する現像装置に関し、特に、非磁性ト
ナーと磁性キャリアとを含む二成分系現像剤を用いて静
電潜像保持体上の静電潜像に非磁性トナーを飛翔させて
可視化する非接触法を採用した画像形成装置に好適な現
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真複写機や電子写真プ
リンタ等の画像形成装置においては、非磁性トナーと磁
性キャリアを含む二成分系現像剤を用い、非接触現像法
を採用した現像装置が知られている。図3は、このよう
な従来の現像装置の一例を示す概略構成図である。この
現像装置10は、静電潜像保持体30に近接して配置さ
れている。ハウジング12の内部には、二成分系現像剤
を磁気的に吸着して搬送する、現像スリーブ14aとマ
グネット14bを有する現像ロール14と、この現像ロ
ール14の外周面に層状に担持される現像剤の層厚を規
制する層厚規制部材16と、現像ロール14に現像剤を
供給する現像剤供給部材18と、現像剤を撹拌するとと
もに搬送する2つの撹拌部材20,22とが備えられて
いる。層厚規制部材16は、一方の端部がハウジング1
2に固定され、他方の端部が刃状になっており、現像ロ
ール14の表面に近接するように突き出ている。
【0003】このような現像装置で用いられる二成分系
現像剤は、帯電性の非磁性トナーと非帯電性の磁性キャ
リアとを含む現像剤であり、撹拌によって非磁性トナー
が帯電された後、マグネットが内蔵された現像ロールの
表面に磁気的に吸着され、磁性キャリアが穂状に連なっ
たブラシ状の現像剤層を形成する。一方、現像領域に
は、静電潜像保持体と現像ロールとの間に交番バイアス
電圧を印加することによって振動電界が形成されてお
り、現像剤層はこの振動電界に搬送され、現像剤層中の
非磁性トナーが静電潜像上に選択的に飛翔して静電潜像
が可視化される。
【0004】このような現像装置では、現像ロールの外
周面への現像剤の吸着が磁気的な効果によるので、現像
剤の現像ロールへの付着力が電気的な作用に影響され
ず、現像領域においてトナーを飛翔させるための電界制
御が容易である。また、このような現像装置では、静電
潜像保持体と現像剤層とが接触しないので、静電潜像保
持体の非潜像部に現像剤が吸着する、いわゆる、かぶり
現象がほとんどなく、近年求められている画像の高画質
化やカラー化に対応できる。
【0005】上記のような現像装置において、現像ロー
ル14と静電潜像保持体30との距離が短いと、現像ロ
ール14や静電潜像保持体30の取り付け誤差、振れの
影響が大きくなり、安定した画像を得ることが困難とな
る。一方、現像ロール14と静電潜像保持体30との距
離が長いと、振動電界の効果が低下したり、静電潜像保
持体30に形成された画像のエッジ部から非画像部へ電
気力線が回り込むエッジ効果が生じ、解像度が低下す
る。このため、現像ロール14と静電潜像保持体30と
の距離は、一定範囲で適切に定められる。
【0006】これにともない、非接触現像を行なうため
には現像ロールの現像スリーブ表面に形成された現像剤
層を、スリーブ表面と静電潜像保持体表面との距離より
薄くして一定の厚さにすることが必要となる。このた
め、層厚規制部材16の先端は、現像ロールの表面に接
触しないように接近させなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の現像
装置では、層厚規制部材の先端を現像ロールの表面に接
近させるので、次のような問題点がある。層厚規制部材
16の先端と現像ロールのスリーブ表面との距離を高い
精度で一定に保って、層厚規制部材16を精度よく固定
するために人手による修正が必要となる。また、層厚規
制部材16の先端をねじれやそりがないように刃状に加
工するために研磨が必要であり、製造コストが高騰する
という問題がある。さらに、トナー粒子の凝集体や紙繊
維等の異物が、現像ロール14と層厚規制部材16との
間に詰まり、その部分では現像剤が削り取られるため画
像に筋状の白抜けが生じることがあり、特に、二成分系
現像剤ではトナーが凝集し易いので、白抜けは大きな問
題である。
【0008】また、一成分現像剤を用いる現像装置に用
いる層厚規制部材としては、特開昭54−43038号
公報に記載されているように、弾性を有する板状の層厚
規制部材を撓ませて現像スリーブに押圧することにより
現像剤層の層厚を規制するものや、特開昭62−177
74号公報に記載されているように、板状体を所定の曲
率で折り曲げてこの折り曲げ部分を現像スリーブに弾性
的に接触させるものが知られている。しかし、これらを
そのまま二成分系現像剤を用いた非接触法の現像装置に
適用しても、前者の、特開昭54−43038号公報に
記載された現像装置では、弾性を有する板状部材の剛性
が小さいと押圧力が弱くなるため現像剤層が厚すぎて非
接触現像法に適さず、一方、板状部材の剛性を大きくし
て強く押圧すると現像剤層は薄くなるが、紙繊維等の異
物やトナー粒子の凝集体が詰まって画像に白筋ができや
すい。さらに、現像剤を層厚規制部材と現像スリーブと
の間で強くこすりつけることになるため、キャリアに外
添された帯電制御剤やキャリアのコート材が剥がれ落ち
て現像剤の寿命が短くなるという問題もある。また、後
者の、特開昭62−17774号公報に記載された現像
装置では、現像スリーブと板状体の折曲げられた部分と
が実質的に線接触するため現像剤層を薄くできるが、板
状体の曲率や取り付けについて過度の精度が要求され、
これを満たすことは容易ではない。
【0009】上記の問題点を解決するために、特開昭6
1−189582号公報には、基端が回動自在に支持さ
れた薄板状の層厚規制部材の背面側に磁性体を配置し
て、この磁性板と現像スリーブとの磁気的吸引力により
トナーの薄層を得る技術が提案されている。しかし、こ
の技術によれば、層厚規制部材の動きが、背面側に配置
された磁性体の精度、特に平面度、真直度に従うため、
筋ムラや、その他の画像の乱れを発生しやすい。これを
防ぐためには、磁性体に過度の精度が要求され、これを
満たすことは容易ではない。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、現像スリーブ
の外周面に層状に担持された現像剤を均一に薄く規制で
きる層厚規制部材を備えた現像装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の現像装置は、外周面に現像剤を層状に担持し
て回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に
収納された、周方向に複数の極を有する棒状の固定マグ
ネットと、現像スリーブの外周面に担持された現像剤の
層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置におい
て、層厚規制部材が、現像スリーブに担持された現像剤
に表面が接触して現像剤を外周面に弾性的に押圧する第
1の軟弾性体層と、第1の軟弾性体層の裏面に積層され
た磁性体板と、磁性体板の裏面に積層された第2の軟弾
性体層とからなる現像剤接触部材、および、第2の軟弾
性体層に接着し、現像剤接触部材を現像スリーブの外周
面に弾力的に押圧付勢する非磁性弾性部材を備えたこと
を特徴とするものである。
【0012】ここで、非磁性弾性部材が、現像スリーブ
の長手方向に広がるとともに現像スリーブの円筒の接線
方向に広がる板状部材であって、接線方向の一端側に現
像剤接触部材を保持するとともに接線方向の他端側が保
持されたものであり、固定マグネットが、現像剤接触部
材に最近接した位置に磁極を備えたものであることが好
ましい。
【0013】また、非磁性弾性部材が、非磁性弾性部材
の少なくとも現像剤接触部材を保持した部分が現像スリ
ーブの円筒の半径方向に移動自在な状態に保持されてな
ることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の現像装置の層厚規制部材では、非磁性
弾性部材により現像剤接触部材が、現像スリーブの外周
面に弾力的に押圧付勢されると共に、第1の軟弾性体層
と第2の軟弾性体層との間に挟まれた磁性体板が固定マ
グネットに磁気的に吸引され、現像剤の層厚が規制され
る。第2の軟弾性体層は軟らかい弾性体であるため非磁
性弾性部材の押圧する力を均一に受け、この力を磁性体
板に均一に伝達する。磁性体板が歪んでいると、第1の
軟弾性体層は軟らかい弾性体であるため、第1の軟弾性
体層の裏面は磁性体板の形状に沿って歪むが、第1の軟
弾性体層の表面は現像スリーブの外周面に沿って撓む。
従って、磁性体板の歪みの影響は受けずに、非磁性弾性
部材の押圧する力と固定マグネットの磁気的吸引力とに
より、現像スリーブの外周面を弾性的に均一に押圧す
る。この結果、第1の軟弾性体層の表面には現像スリー
ブの外周面に向かう復元力が発生するため、現像スリー
ブの外周面に吸着された現像剤は、現像スリーブの回転
に伴って第1の軟弾性体層の表面と現像スリーブの外周
面との間をすり抜けるとともに現像スリーブへ押圧され
る。第1の軟弾性体層は、上述のように、軟らかい弾性
体であるため、広い面積で現像スリーブの外周面を押圧
し、この結果、現像剤層は均一な薄い層に規制される。
しかも、磁気的吸引力も利用して現像剤層の層厚を規制
するため、層厚規制部材の取り付けの際に生じる多少の
誤差にかかわらず、ほぼ一定の力で現像スリーブの外周
面に押圧でき、人手による修正を必要としない。
【0015】ここで、非磁性弾性部材を、現像スリーブ
の長手方向に広がるとともに現像スリーブの円筒の接線
方向に広がる板状部材にし、さらに、接線方向の一端側
に現像剤接触部材を保持するとともに接線方向の他端側
を保持し、固定マグネットに、現像剤接触部材に最近接
した位置に磁極を備えた場合は、磁性体板がその磁極の
強い磁気力で吸引され第1の軟弾性体層の表面と現像ス
リーブの外周面は、被磁性弾性部材による押圧力が小さ
くても面接触となり、いっそう均一で薄い現像剤層を形
成できることになる。
【0016】また、非磁性弾性部材の少なくとも現像剤
接触部材を保持した部分が現像スリーブの円筒の半径方
向に移動自在な状態に非磁性弾性部材を保持した場合
は、第1の軟弾性体層が現像スリーブの円筒の半径方向
に移動自在となるため、トナー粒子凝集体や異物が、第
1の軟弾性体層の表面と現像スリーブの外周面との間を
通り抜け、画像に白抜けを生じにくくなる。非磁性弾性
部材を移動自在に保持する態様は非磁性弾性部材を回動
自在に保持するものであってもよく平行移動自在に保持
するものであってもよい。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の現像装置の一
実施例を説明する。図1は本発明の現像装置の一実施例
を示す断面図、図2は図1の部分拡大断面図である。こ
の現像装置40は、静電潜像保持体30に近接して配置
されており、ハウジング42の内部には、静電潜像保持
体30に対向する位置に配設され、表面に二成分系現像
剤を吸着して搬送する円柱状の現像ロール44と、この
現像ロール44に近接して配置され、現像ロール44に
現像剤を供給する現像剤供給部材46と、現像剤を撹拌
するととともに搬送し、現像剤供給部材46に現像剤を
供給する撹拌部材48,50と、現像領域上流で現像ロ
ール44に近接して配置され、現像ロール44の表面に
形成される現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材
52が備えられている。
【0018】現像ロール44は、位置を固定して支持さ
れた円柱状の磁石44aと、この磁石44aを収納する
と共に軸線回りに回転自在に支持された現像スリーブ4
4bとを備えて構成されている。磁石44aは、複数の
磁極を周方向に有している。現像スリーブ44bは、電
極(図示せず)を介して、交流に直流を重畳した直流重
畳交流電圧が印加されるように構成されている。また、
現像スリーブ44bと静電潜像保持体30との間隙は、
トナーを飛翔させることが十分に可能な距離である0.
5mmに設定されている。撹拌部材48,50は、互い
に逆方向に現像剤を搬送するように回転駆動されるよう
に構成されており、現像剤を撹拌するとともにこの現像
剤をハウジング42内部で循環させる。
【0019】図2に示されるように、現像剤層厚規制部
材52は、現像スリーブ44bに担持された現像剤に表
面が接触して現像剤を現像スリーブ44bの外周面に弾
性的に押圧する第1の軟弾性体層52aと、この第1の
軟弾性体層52aと一体的に形成され第1の軟弾性体層
52aの裏面に積層された磁性薄板52bと、磁性薄板
52bの裏面に積層された第2の軟弾性体層52cと、
第2の軟弾性体層52cの裏面に一端が接着して現像剤
接触部材を現像スリーブ44bの外周面に弾力的に押圧
付勢する非磁性弾性薄板52dとを備えて構成されてい
る。第1の軟弾性体層52a,52cはシリコンゴムF
WP50、磁性薄板52bはSPCC、非磁性弾性薄板
52dはSUS304−CSP3/4Hをそれぞれ使用
して製造されている。上記の構成では、磁性薄板52b
の平面度が多少悪くても、言い換えればプレス等で打ち
抜いた材料そのままの平面度でも、両側に第1の軟弾性
体層52a,52cを積層してこの磁性薄板52bを挟
むので、第1の軟弾性体層52aの表面の平面度は磁性
薄板52bの平面度に影響されることはなく、非常に良
好な平面性が簡単に得られる。
【0020】非磁性弾性薄板52dは、現像スリーブ4
4bの長手方向に広がるとともに現像スリーブ44bの
円筒の接線方向に広がる板状部材である。また、図1及
び図2に示されるように、現像ロール44と現像剤層厚
規制部材52との接触位置における現像スリーブ44b
の円筒の略接線方向に、現像ロール44の軸線と平行な
軸52eが配置されており、非磁性弾性薄板52dの一
端は、この軸52eに回動自在に保持されている。ここ
では、非磁性弾性薄板52dの一端を軸52eに回動自
在に保持した例を示したが、非磁性弾性薄板52dを紙
面の上下方向に平行移動するように構成してもよい。
【0021】磁石44aが現像剤層厚規制部材52に最
近接する位置には、S極(図のS)が備えられており、
現像剤層厚規制部材52はこのS極に磁気的に吸引さ
れ、この結果、第1の軟弾性体層52aの表面は、現像
スリーブ44bの外周面に押圧付勢され、この外周面に
沿って内方に撓み、第1の軟弾性体層52aは現像剤を
現像スリーブ44bの外周面に弾性的に押圧する。
【0022】ここで、現像装置40に対向する静電潜像
保持体30は、図中に示す矢印の方向に、例えば160
mm/sの速度で回転し、帯電器(図示せず)によって
−650Vに一様に帯電された後、画像書き込み装置に
より露光され、この結果、画像部の電位が−200Vに
なる。また、この現像装置40では、磁性キャリアの平
均粒径が40μm、非磁性トナーの平均粒径が10μm
である現像剤が用いられ、現像領域における現像スリー
ブの外周面には層厚350μmの現像剤層を形成するの
が望ましい。
【0023】上記した現像装置40では、非磁性トナー
と磁性キャリアは、ハウジング42の内部において撹拌
部材48,50により搬送されるとともに十分に撹拌さ
れる。これにより、現像剤中の非磁性トナーの分布が均
一に維持されるとともに、非磁性トナーと磁性キャリア
との間の摩擦により非磁性トナーに電荷が付与される。
撹拌された現像剤は、現像剤供給部材46により現像ロ
ール44に供給され、現像スリーブ44bの外周面に磁
気的に吸着されてブラシ状の現像剤層を形成し、現像ス
リーブ44bの回転に伴って移動し、現像剤層厚規制部
材52によって現像スリーブ44bの外周面に弾性的に
押圧される。
【0024】第1の軟弾性体層52aの表面には、現像
スリーブの外周面に向かう復元力が発生しているため、
現像スリーブ44bの外周面に吸着された現像剤は、現
像スリーブ44bの回転に伴って第1の軟弾性体層52
aの表面と現像スリーブ44bの外周面との間をすり抜
けるとともに現像スリーブ44bへ押圧される。第1の
軟弾性体層52aは、上述のように、薄いゴム材料で形
成されているため、小さい接触圧ではあるが広い面積で
現像スリーブ44bの外周面に押圧され、この結果、現
像剤層は均一な薄い層に規制される。
【0025】また、現像剤層厚規制部材52の第1の軟
弾性体層52aは、現像スリーブ44bの半径方向に移
動自在に保持されているので、トナー粒子凝集体や異物
は、第1の軟弾性体層52aと現像スリーブ44bとの
間に詰まることがなく、筋状の白抜け等のない均一な現
像剤層が形成される。上記のようにして規制された現像
剤層は、現像スリーブ44bがさらに回転することによ
り現像領域に搬送される。現像領域では、現像スリーブ
44bと静電潜像保持体30との間に交番電界が形成さ
れているため、現像剤中の非磁性トナーが現像スリーブ
44bから静電潜像保持体30に飛翔し、静電潜像に吸
着して現像が行われる。
【0026】現像剤層の層厚は、現像スリーブ44bの
外周面と静電潜像保持体30の外周面との隙間より小さ
くなるように設定されており、このため現像領域におい
て、現像剤層は静電潜像保持体30に接触せず非接触現
像が可能になる。なお、現像剤層の層厚は、現像剤層厚
規制部材52の第1の軟弾性体層52aの厚さ、材質、
磁性薄板52bの厚さ、磁石44aの極のうち磁性薄板
52bと対向する極の磁力等を適切に設計することによ
り、適切な値に設定できる。
【0027】次に、図4を参照して現像装置40による
現像スリーブ上の現像剤量の軸方向の変動を比較例と共
に示す。現像装置40の磁性薄板52bとしては、一般
に市販されているSPCCの板金を打ち抜いて、230
L×10W×0.5tの寸法に加工したものを使用し
た。比較例の現像装置としては、特開昭61−1895
82号公報に開示されているように、基端を回動自在に
支持し、背面側に磁性体を配置して、磁性トナーを担持
体との磁気的吸引力によりトナー層の薄層を得る磁性板
外付けタイプのものを用いた。図4に示されるように、
現像装置40によれば層厚は所定範囲内であるが、比較
例のタイプでは点線のように軸方向の位置により現像剤
の層厚にむらができてしまう。
【0028】この原因は、背面側に配置されている磁性
体の精度、特に平面度の善し悪しに左右されてしまうと
いうことにある。これを解決するには、磁性体の精度、
特に平面度を良くする他に方法はなく、これを満たすの
は容易ではない。また、たとえ精度を満たしてもコスト
が高いものになってしまう。これに対し、現像装置40
では、現像剤層厚規制部材を第1の軟弾性層52a、こ
の第1の軟弾性層と一体的に形成されている磁性薄板5
2b、第2の軟弾性層52c、及び非磁性弾性薄板52
dの4層の構造とした。この構成では、磁性薄板52b
の平面度が多少悪くても、言い換えればプレス等で打ち
抜いた材料そのままの平面度でも、両側が軟弾性層で挟
まれる。この結果軟弾性層の表面の平面度は磁性薄板5
2bの平面度に影響されることはなく、非常に良い平面
性が簡単に得られる。つまり、現像スリーブと接する場
所の平面性が非常に良く、かつ、接触する部分は、軟弾
性層により形成され、また、磁気的吸引力により現像剤
層の層厚を規制するので、取り付けの際に生じる多少の
誤差にかかわらず、ほぼ一定の接触圧で現像剤担持体に
押圧され、後工程や手修正を必要としない。つまり、現
像スリーブには常に一定の力で層圧規制部材が接触する
ので、図4の実線に示すように安定した現像剤量が、現
像スリーブ上に得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の現像装置で
は、層厚規制部材が、固定マグネットからの磁気的吸引
力により現像スリーブに押圧され、現像スリーブの表面
に沿って撓んだ状態で面接触するため、現像スリーブ外
周面の現像剤層を均一で薄い層に規制することができ
る。
【0030】また、層厚規制部材は、現像スリーブの外
周面に弾力的に押圧付勢されているので、現像剤中に紙
繊維等の異物やトナー粒子の凝集体が混入していても、
層厚規制部材の位置に詰まることがなく、現像スリーブ
上の現像剤層に白筋等ができるのを防止して良好な画像
を形成できる。さらに、磁性体板を軟弾性体層に挟んで
固定し、磁気的吸引力により現像スリーブに押圧するた
め、層厚規制部材の製作、取付けの工程が簡単で、高精
度の作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】従来の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図4】本実施例の現像装置と比較例の現像装置によ
る、現像スリーブ上の現像剤量の軸方向における違いを
比較して示すグラフである。
【符号の説明】
30 静電潜像保持体 40 現像装置 44a 磁石 44b 現像スリーブ 52 層厚規制部材 52a 第1の軟弾性体層 52b 磁性薄板 52c 第2の軟弾性体層 52d 非磁性弾性薄板 52e 軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に現像剤を層状に担持して回転す
    る円筒状の現像スリーブと、前記現像スリーブ内に収納
    された、周方向に複数の極を有する棒状の固定マグネッ
    トと、前記現像スリーブの外周面に担持された現像剤の
    層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置におい
    て、 前記層厚規制部材が、 前記現像スリーブに担持された現像剤に表面が接触して
    該現像剤を前記外周面に弾性的に押圧する第1の軟弾性
    体層と、前記第1の軟弾性体層の裏面に積層された磁性
    体板と、前記磁性体板の裏面に積層された第2の軟弾性
    体層とからなる現像剤接触部材、および前記第2の軟弾
    性体層に接着し、前記現像剤接触部材を前記外周面に弾
    力的に押圧付勢する非磁性弾性部材を備えたことを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記非磁性弾性部材が、前記現像スリー
    ブの長手方向に広がるとともに該現像スリーブの円筒の
    接線方向に広がる板状部材であって、前記接線方向の一
    端側に前記現像剤接触部材を保持するとともに該接線方
    向の他端側が保持されたものであり、 前記固定マグネットが、前記現像剤接触部材に最近接し
    た位置に磁極を備えたものであることを特徴とする請求
    項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記非磁性弾性部材が、該非磁性弾性部
    材の少なくとも前記現像剤接触部材を保持した部分が前
    記現像スリーブの円筒の半径方向に移動自在な状態に保
    持されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の現
    像装置。
JP6171036A 1994-07-22 1994-07-22 現像装置 Withdrawn JPH0836304A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022262306A1 (zh) * 2021-03-05 2022-12-22 曹国柱 一种激光打印机处理盒免藏粉式弹性控粉结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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