JPH0835812A - 反射点測定装置 - Google Patents

反射点測定装置

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JPH0835812A
JPH0835812A JP6173889A JP17388994A JPH0835812A JP H0835812 A JPH0835812 A JP H0835812A JP 6173889 A JP6173889 A JP 6173889A JP 17388994 A JP17388994 A JP 17388994A JP H0835812 A JPH0835812 A JP H0835812A
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隆昭 平田
Yoshihiko Tachikawa
義彦 立川
Makoto Komiyama
誠 小宮山
Yasuyuki Suzuki
泰幸 鈴木
Mamoru Arihara
守 在原
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    • G01M11/31Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter and a light receiver being disposed at the same side of a fibre or waveguide end-face, e.g. reflectometers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定したいビート信号を落とすことなくノイズ
を除去する。 【構成】レーザ光源の発振周波数を変化させ、レーザ光
源からの出力光をハーフミラーにより分割して測定対象
とミラーに入射させ、前記測定対象およびミラーからの
反射光を干渉させることにより得られる光路長差に比例
したビート信号の周波数またはその強度を測定すること
により、前記測定対象の反射点の位置または反射率を得
るようにした反射点測定装置において、アベレージング
を行う複数回の測定中、ビート信号の測定を開始する時
点のレーザ光源の発振周波数を一定にしてアベレージン
グを行い、ビート信号の周波数またはその強度を得る手
段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファイバ検査装置とし
て用いられるOFDR(Optical FrequencyDomain Refl
ectometer)に関し、特にアベレージングによりノイズ
の低減を図るようにした反射点測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6に従来のOFDRの一例を示す。レ
ーザ光源(通常レーザダイオードLDが使用される)6
の発振周波数fLDは周波数制御回路7により図7に示す
ように時間に対し線形かつ周期的に制御され、1回の測
定はaから始まりbで終わる。LD6の出力光はハーフ
ミラー3で2つに分けられ、一方は測定対象1に入射
し、他方はミラー2に入射する。ミラー2に入射した光
は反射され参照光として受光素子としてのフォトダイオ
ード(PD4)に向かう。
【0003】測定対象1に何らかの反射点がある場合、
そこからの反射光(以下この反射光を信号光と呼ぶ)は
ハーフミラー3によりPD4に向かい、前記参照光と干
渉する。このとき測定対象1からの信号光とミラー2か
らの参照光の間に光路長差があると、LD6の発振周波
数が時間に対し線形に掃引されているため、光路長差に
対応する時間だけ信号光と参照光の周波数が異なり、P
D4に信号光と参照光の差周波のビート信号が現れる。
【0004】この差周波が光路長差に比例するため、ビ
ート信号の周波数を測定すれば信号光と参照光の光路長
差、つまり測定対象1の反射点の位置が分かり、またビ
ート信号の強度から反射率が見積もれる。信号処理部5
でビート信号の周波数と強度の測定を行う。制御部8は
全体の測定シーケンスを制御すると共に、測定結果を表
示部9に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のOFDRでは微弱な信号のS/Nを改善するため
にアベレージングを行うが、次のような問題があった。
【0006】今かりに、測定対象1に3つの反射点が存
在し、近い方からP1,P2,P3とすると、信号光と
参照光のビート信号の周波数は光路長に比例するため、
各反射点からのビート信号は図8のようになり、PD4
にはこれらのビート信号の和が得られる。
【0007】ここで重要な点は、図8の横軸が時間では
なく、正確にはLD6の発振周波数に対応することであ
る。一般にビート信号の測定開始点aは周波数制御回路
7の掃引信号に同期して決められるが、LD6の発振周
波数fLDは周波数制御回路7の掃引信号だけでなく素子
の温度などの他の条件にも依存するため、測定開始点a
でのLD6の発振周波数fLDは各測定毎にばらつく。し
たがって図8のビート信号の測定開始点aを図示すれ
ば、a1,a2,a3,a4,...のように変化し、
各測定毎にPD4に得られるビート信号の位相もばらつ
くことになる。
【0008】このようにビート信号の位相が測定毎にラ
ンダムにばらつくため、時間領域でのビート信号のアベ
レージングや、位相情報を含んだ状態で周波数領域での
アベレージングを行うと、ノイズだけでなく測定したい
ビート信号までも零になってしまう。一方、ビート信号
の周波数は測定開始点によらず一定であるから、1回の
測定毎にビート信号から位相情報を落としたパワースペ
クトルを求め、このパワースペクトルの状態でアベレー
ジングを行えばビート信号が落ちることはない。しかし
この場合、ビート信号に含まれるノイズもパワースペク
トルの状態でアベレージングされるため、ノイズの除去
ができないという問題が生じる。
【0009】本発明の目的は、このような点に鑑み、ビ
ート信号の位相をアベレージングを行う複数回の測定中
一定に保ち、時間領域でのビート信号のアベレージン
グ、または位相情報を含んだ状態で周波数領域でのアベ
レージングを行い、測定したいビート信号を落とすこと
なくノイズを除去することのできる反射点測定装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明では、レーザ光源の発振周波数を変化さ
せ、レーザ光源からの出力光をハーフミラーにより分割
して測定対象とミラーに入射させ、前記測定対象および
ミラーからの反射光を干渉させることにより得られる光
路長差に比例したビート信号の周波数またはその強度を
測定することにより、前記測定対象の反射点の位置また
は反射率を得るようにした反射点測定装置において、少
なくともアベレージングを行う複数回の測定中、ビート
信号の測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数を
一定とし、かつ時間領域でのビート信号のアベレージン
グまたは位相情報を含んだ状態で周波数領域でのアベレ
ージングを行い、ビート信号の周波数またはその強度を
得る手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】ハーフミラーによりレーザ光源の出力光を取り
出し、この出力光からレーザ光源の発振周波数をモニタ
ーし、アベレージングを行う複数回の測定中はビート信
号の測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数が常
に一定となるように制御した上で、アベレージングを行
う。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明に係る反射点測定装置の一実施例を示す構
成図である。本実施例では、発振周波数変化測定用の干
渉計を備え、発振周波数変化測定用干渉計の干渉縞の変
化からレーザ光源の発振周波数をモニターするように
し、アベレージングを行う複数回の測定中ビート信号の
測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数を一定と
する反射点測定装置を例にとって説明する。
【0013】図1において、図6と異なる点はハーフミ
ラー10と11、ミラー12と13、1/8波長板(以
下λ/8板という)14、偏光ビームスプリッタ15、
PD16と17、信号処理部18で構成されるレーザ光
源発振周波数モニターが付加されていることである。
【0014】ハーフミラー10で分けられたLD6の出
力光(直線偏光と仮定して以下説明する)は、ハーフミ
ラー11およびミラー12と13で構成される干渉計に
入射する。ミラー12と13からの反射光はハーフミラ
ー11で合波され偏光ビームスプリッタ15に向うが、
ミラー12からの反射光の偏光状態が円偏光となるよう
に、ミラー12とハーフミラー11の間にλ/8板14
が挿入されている。
【0015】偏光ビームスプリッタ15の光軸はミラー
13からの反射光の偏光方向に対し45度傾けて配置さ
れている。このため図2に示すようにPD16には各反
射光の図中a方向成分の電界の干渉によるビート信号
が、PD17には各反射光の図中b方向成分の電界の干
渉によるビート信号が得られる。ここでハーフミラー1
1およびミラー12と13で構成される干渉計の光路長
差をΔL、LD6の発振周波数をfLD、真空中の光速を
0 とすると、ビート信号の周波数fB は次式となる。 fB =(ΔL/C0 )・(dfLD/dt) ……(1)
【0016】さらに偏光ビームスプリッタ15により直
交するa方向とb方向の2成分に分けられたミラー12
からの反射光の電界は、偏光状態が円偏光となっている
ためその位相が互いに90度ずれている。したがって、
PD16とPD17で得られるビート信号の位相も互い
に90度ずれることになる。
【0017】以上のことを用いてビート信号の測定を開
始する時点のレーザ光源の発振周波数を一定とする方式
について次に説明する。1回目の測定開始点a1 からビ
ート信号の周波数fB を積分する(つまりビート信号の
波数を数え始める)ことを考える。1回目の測定開始点
でのLD6の発振周波数をfLD0 とし(1) 式の両辺を積
分すると次式となる。 ∫fB dt=(ΔL/C0 )・(fLD−fLD0 ) ……(2)
【0018】したがって、ビート信号の周波数fB の積
分値(つまりビート信号の波数のカウント)が零となっ
た時はfLD=fLD0 となるから、この時点から次の測定
を開始することとすれば、常に測定開始時点のLD6の
発振周波数をfLD0 と一定にすることができる。ただ
し、問題となるのは、(1) 式のビート信号の周波数fB
が符号を持っていることで、LD6の発振周波数が増加
している場合にはビート信号の波数のカウントを加算
し、LD6の発振周波数が減少している場合にはビート
信号の波数のカウントを減算しなければならないことで
ある。1つのビート信号からではLD6の発振周波数が
増加しているのか減少しているのか不明であるため、こ
こではPD16とPD17に得られる90度位相がずれ
た2つのビート信号から増減を検出する。
【0019】図3に90度位相がずれたビート信号を示
す。LD6の発振周波数が増加する場合、図の上側に表
示されたビート信号が正から負へ零レベルをよぎる時、
下側に表示されたビート信号は正の値である。LD6の
発振周波数の増減が逆になると図6の横軸が反転したビ
ート信号が得られるため、上側のビート信号が正から負
へ零をよぎる時、下側のビート信号は逆に負の値とな
る。このように2つのビート信号を比較することにより
LD6の発振周波数の増減を検出することができる。
【0020】このような方式により信号処理部18でL
D6の発振周波数をモニターし、制御部8がその情報を
受け、ビート信号の測定の開始やアベレージングなどの
全体の測定シーケンスを制御する。これによりビート信
号の測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数を毎
回一定とすることができ、得られるビート信号の位相も
測定毎に一定となる。
【0021】次に本発明の他の実施例として、発振周波
数基準用レーザ光源を備え、発振周波数基準用レーザ光
源の出力光と測定用発振周波数掃引レーザ光源の出力光
のビート信号から測定用発振周波数掃引レーザ光源の発
振周波数をモニターするようにし、アベレージングを行
う複数回の測定中ビート信号の測定を開始する時点のレ
ーザ光源の発振周波数を一定とした例を挙げる。
【0022】図4に実施例を示す。図6と異なる点は、
ハーフミラー10と11、LD21、PD22、信号処
理部23で構成されるレーザ光源発振周波数モニターが
付加されているところである。ここでLD21は発振周
波数基準用レーザ光源で、少なくともアベレージングを
行う複数回の測定中その発振周波数が一定になるように
安定化されている。ハーフミラー10で分けられたLD
6の出力光とLD21の出力光はハーフミラー11で合
波され、PD22にLD6とLD21の発振周波数差に
対応するビート信号が得られる。LD21の発振周波数
を測定開始時のLD6の発振周波数に合わせ、LD21
の発振周波数をまたぐようにLD6の発振周波数を掃引
すると、PD22に得られるビート信号の周波数fref
は図5に示すように変化する。LD6とLD21の発振
周波数が一致した時ビート信号の周波数が零となるた
め、この時点からPD4に得られる測定対象の反射点に
対応したビート信号の測定を開始すれば良い。
【0023】上記のような方式により信号処理部23で
LD6の発振周波数をモニターし、制御部8がその情報
を受けビート信号の測定の開始やアベレージングなどの
全体の測定シーケンスを制御する。これによりビート信
号の測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数を毎
回一定とすることができ、得られるビート信号の位相も
測定毎に一定となる。
【0024】なお、本発明は実施例に限定されるもので
はなく、適宜変形・修正が許される。例えば、LD、P
D、ミラー、ハーフミラー間の空間光による結合には、
ファイバまたは偏波面保存ファイバを用いてもよい。ま
た、ハーフミラーやλ/8板をファイバを用いたカップ
ラーや波長板に置き換えてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数を毎回一定
とすることができ、測定対象の反射点に対応したビート
信号の位相が測定毎に一定となるため、時間領域でのビ
ート信号のアベレージングまたは位相情報を含んだ状態
で周波数領域でのアベレージングが可能となる。このた
めランダムなノイズの影響をアベレージングにより除く
ことができ、SNを大きく改善することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射点測定装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】偏光ビームスプリッタの光軸に関する説明図で
ある。
【図3】90度位相のずれたビート信号を示す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】図4のPD13に得られるビート信号の周波数
ref の変化の様子を示す図である。
【図6】従来のOFDRの一例を示す構成図である。
【図7】発振周波数fLDおよび測定開始点を説明するた
めの図である。
【図8】ビート信号および測定開始点のばらつきを説明
するための図である。
【符号の説明】
1 測定対象 2,12,13 ミラー 3,10,11 ハーフミラー 4,16,17,22 PD 5,18,23 信号処理部 6,21 LD 7 周波数制御回路 8 制御部 9 表示部 14 λ/8板 15 偏光ビームスプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 泰幸 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 在原 守 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振周波数の掃引が可能なレーザ光源の発
    振周波数を変化させ、レーザ光源からの出力光をハーフ
    ミラーにより分割して測定対象とミラーに入射させ、前
    記測定対象およびミラーからの反射光を干渉させること
    により得られる光路長差に比例したビート信号の周波数
    またはその強度を測定することにより、前記測定対象の
    反射点の位置または反射率を得るようにした反射点測定
    装置において、 少なくともアベレージングを行う複数回の測定中、ビー
    ト信号の測定を開始する時点のレーザ光源の発振周波数
    を一定とし、かつ時間領域でのビート信号のアベレージ
    ングまたは位相情報を含んだ状態で周波数領域でのアベ
    レージングを行い、ビート信号の周波数またはその強度
    を得る手段を備えたことを特徴とする反射点測定装置。
  2. 【請求項2】発振周波数変化測定用の干渉計を備え、こ
    の干渉計の干渉縞の変化から前記レーザ光源の発振周波
    数をモニターするように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の反射点測定装置。
  3. 【請求項3】発振周波数基準用レーザ光源を備え、この
    発振周波数基準用レーザ光源の出力光と前記発振周波数
    の掃引が可能なレーザ光源の出力光のビート信号から、
    前記発振周波数の掃引が可能なレーザ光源の発振周波数
    をモニターするように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の反射点測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008513804A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 コーニング インコーポレイテッド モード選択同調器からの光フィードバック
JP2009109393A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Yokogawa Electric Corp 干渉計及び波長測定装置
CN110749419A (zh) * 2019-09-12 2020-02-04 芯华创(武汉)光电科技有限公司 一种ofdr检测方法

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CN110749419B (zh) * 2019-09-12 2021-04-13 芯华创(武汉)光电科技有限公司 一种ofdr检测方法

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