JPH0835690A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニット本体の設置の際に、設置場所への搬
入が容易な空気調和機を提供する。 【構成】 本発明は、圧縮機及び熱交換器を収納したユ
ニット本体５を固定するための金具足２ａ、２ｂを両側
部に備える空気調和機において、金具足２ａ、２ｂは、
ボルト３７より前記ユニット本体５に取り付けられる構
成である。これにより、ユニット本体５の搬入時に、ユ
ニット本体を間口が狭いエレベータ等に乗せる場合に
は、ボルトを緩めて金具足２ａ、２ｂを取り除き、全体
の幅を小さくする。従って、金具足が取り外し可能な構
成であるから、間口が狭い場所では金具足２ａ、２ｂを
取り外すことにより搬入が容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機及び熱交換器を
収納したユニット本体を固定するための金具足を両側部
に備える空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の空気調和機の一つとして、特公
平６−２００３２号公報が公知である。この公報に開示
された空気調和機は、利用側ユニットと熱源側ユニット
とから構成されており、利用側ユニットは室内に配置さ
れて冷媒が導入された室内熱交換器により、室内に空調
空気を送風する構成となっている。

【０００３】一方、熱源側ユニットは、ビル等の天井裏
や機械室等に配置されて、水を熱源として冷媒の熱交換
をおこなうもので、圧縮機及び熱交換器とが収納されて
いる。かつ熱源側ユニットは、重量があるため、据付の
際にはクレーンやホークリフトにより据付位置まで運び
込むのが一般的である。

【０００４】そして、据え付ける時には、熱源側ユニッ
トに予め固定されている固定用の金具足をボルトやアン
カー止めにより床等に固定している。

【０００５】この金具足は、従来熱源側ユニット本体に
溶接等により固定されており、このユニット本体から外
れないようになっていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の空気
調和機の熱源側ユニットのユニット本体は、ビルの天井
裏や機械室等の建物の中に据え付けるために建物の中に
運び込む必要があるが、ユニット本体に金具足が固定さ
れているためにこの金具足が邪魔になって、ユニット本
体を設置場所まで運ぶ際に、エレベータの出入口、室の
出入口、通路や階段等の巾が狭くこれらの出入口等を通
過できなため、ビル内への搬入が困難になる場合があ
り、このような場合に熱源側ユニットのユニット本体の
搬入が容易にできないという不都合がある。

【０００７】従って、本発明は、熱源側ユニットのユニ
ット本体の設置の際に、設置場所への搬入が容易な空気
調和機を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】第１の本発明は、圧縮機
及び熱交換器を収納した熱源側ユニットのユニット本体
を固定するための金具足を両側部に備える空気調和機に
おいて、前記金具足は、ボルトにより前記ユニット本体
に取り付けられており、前記ボルトを外すことにより前
記ユニット本体から取り外し可能としている。

【０００９】第２の本発明は、圧縮機及び熱交換器を収
納した熱源側ユニットのユニット本体を固定するための
金具足を両側部に備える空気調和機において、前記ユニ
ット本体は梱包用の木枠に載置されており、且つ前記金
具足は、ボルトにより前記ユニット本体にのみ取り付け
られて、前記ボルトを外すことにより前記ユニット本体
から取り外し可能としている。

【００１０】

【作用】第１の発明によれば、設置場所へ空気調和機の
熱源側ユニットのユニット本体を搬入する際に、間口が
狭いエレベータ等に乗せる場合には、ボルトを緩めて金
具足を取り除き、全体の幅を小さくする。このように、
金具足が取り外し可能な構成であるから、間口が狭い場
所では金具足を取り外すことにより搬入が容易になる。

【００１１】尚、設置場所への搬入後は再び金具足をユ
ニット本体にボルト止めして、金具足を設置場所の床等
に固定する。

【００１２】また、第２の発明によれば、熱源側ユニッ
トのユニット本体を木枠に載置する構成としてこのユニ
ット本体の移送を容易にしているほか、金具足はこのユ
ニット本体にのみ取り付けられており、木枠に取り付け
られていないから、木枠に載置した状態のまま、あるい
は木枠に梱包した状態のまま、金具足のみをこのユニッ
ト本体から取り外すことができる。

【００１３】

【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。

【００１４】本発明の実施にかかる空気調和機は、利用
側ユニットと熱源側ユニットとから構成される分離型の
空気調和機であって、熱源として水を用いるいわゆる
「水熱源型空気調和機」と呼ばれるものである。

【００１５】図２において、１は空気調和機の熱源側ユ
ニットで、ビルの天井裏や機械室等に収納されるもので
ある。２ａ、２ｂはユニット本体５の両側方に設けられ
た金具足（据付用レール）であり、３は水配管の接続
口、４は冷媒配管の接続口である。この水配管の接続口
３には外部からの熱源水の配管がつながれ、冷媒配管の
接続口４には利用側ユニットの熱交換器からの冷媒管が
つながれている。

【００１６】図３は、熱源側ユニット１の内側を示す平
面図であり、熱源側ユニット内の各機器の配置状態を示
している。

【００１７】ユニット本体５は、両側に配置された一対
の側面パネル７、背面パネル９及び前面パネル１０から
構成されている。また、ユニット本体５の前面側には、
その両側に支柱板６、８が立設されており、前面パネル
１０及び一対の側面パネル７、７が支持されているとと
もに電装ボックス１１の一側が支持されている。

【００１８】ユニット本体５内には、前面パネル１０側
に面して電装ボックス１１が配置され、その裏面側に一
対の圧縮機１３ａ、１３ｂが配置されており、更に奥の
背面パネル９側に水を熱源とする熱交換器１５が配置さ
れている。圧縮機１３ａ、１３ｂと熱交換器１５との間
には、アキュムレータ１７、レシーバタンク１８が配置
されている。

【００１９】図４及び図５に示すように、ユニット本体
５の両側部に設けられている金具足２ａ、２ｂは断面が
略コ字形状に形成されており、その中央部３１がユニッ
ト本体５に固定されており、その下側のフランジ３３が
床に固定するための固定片となっており、上側のフラン
ジ３５が搬入時にクレーン等による吊り下げ用の片とな
っている。

【００２０】中央部３１には、ボルト３７用の複数の孔
が形成され、ボルト締めにより金具足２ａ、２ｂがユニ
ット本体５に固定されている。このように中央部３１
は、ボルト締めにより固定されているから、金具足２
ａ、２ｂはボルトを緩めることにより、必要により、容
易に取り外すことができる。

【００２１】下側のフランジ３３には、床等のアンカー
やボルト等を通して固定するための固定用の孔３３ａが
形成されている。

【００２２】上側のフランジ３５には、クレーン等によ
り吊り下げるときにロープやつり金を通す孔３５ａが形
成されている。

【００２３】熱源側ユニット１は、その搬入時には、図
２に示すように木枠４１上に載置されており、または図
６に示すように全体を木枠４１上に梱包されており、搬
入時に熱源側ユニット１の損傷を防止しているととも
に、ホークリフト等により運搬できるようになってい
る。

【００２４】木枠４１には、図５に示すように、その両
側の金具足２ａ、２ｂに対応する位置にホークリフトの
ホークを受ける受部４３ａ、４３ｂ（４３ｂは影になっ
て図面上見えない）が突設されている。この受部４３
ａ、４３ｂは、その目的から簡単に取り付けられてお
り、ハンマー等によりその部分のみを容易に取り除くこ
とができる。

【００２５】夫々の、金具足２ａ、２ｂは、ユニット本
体４の枠にのみ固定されており、木枠４１には固定され
ていない。

【００２６】木枠４１とユニット本体５とは、止め金具
４５により固定されている。この止め金具４５は両側の
端部において木枠４１とユニット本体５とにビス止めに
より固定されており、本実施例では合計４箇所に止めら
れている。

【００２７】次に、図２を参照して、本発明の空気調和
機の作用を説明する。

【００２８】空気調和機の据付時には、利用側ユニット
を室内に据え付ける一方、熱源側ユニット１をビルの天
井や機械室等の据え付け場所に搬入する。

【００２９】そして、据え付け場所までの移動は、クレ
ーンやフォークリフト等によりおこなわれるが、かかる
クレーンやフォークリフト等を使用する場合には、金具
足２ａ、２ｂにロープをかけたり、フォークを木枠に挿
入して熱源側ユニットを持ち上げて移動する。

【００３０】一方、熱源側ユニット１をビル内に移動す
る際にエレベータ４７を使用する場合が多いが、エレベ
ータ４７に搬入する場合に、図１に示すように、エレベ
ータ４７の出入口４９の幅Ｈが、熱源側ユニット１の幅
Ｌ（金具足を含んだ幅）より小さいために、熱交換ユニ
ット１がそのままではエレベータ４７搬入できない場合
がある。

【００３１】この場合には、図４に示すように、金具足
２ａ、２ｂのボルト３７を緩めて、金具足２ａ、２ｂの
みを外し、熱源側ユニット１の出っ張りをなくし、ユニ
ット本体のみの幅Ｓとする。これにより、熱源側ユニッ
ト１をエレベータ４７に搬入する。

【００３２】金具足２ａ、２２ｂはユニット本体５にの
み取り付けられており、木枠４１に取り付けられていな
いから、木枠４に載置した状態のままあるいは、図６に
示すように、木枠４に梱包した状態のまま、金具足２
ａ、２ｂのみをユニット本体５から取り外すことができ
る。

【００３３】即ち、Ｈ、Ｓ、Ｌは、Ｓ＜Ｈ＜Ｌの関係に
ある。

【００３４】本実施例では、具体的には、Ｈは９００m
m、Ｓは８５８mm、Ｌは９５７mmである。

【００３５】尚、出入口４９の幅Ｈを有するエレベータ
は、いわゆるＰー１３型のエレベータの内側寸法であ
り、横１６００mm、縦１３５０mmである。従って、これ
より大型のエレベータの場合には、金具足２ａ、２ｂを
取り付けたままの状態でも搬入することができる。

【００３６】このように、本実施例の空気調和機によれ
ば、設置場所への搬入が容易にできる。

【００３７】そして、設置場所へ搬入後には、金具足２
ａ、２ｂをボルト３７により取り付けた後、下端側のフ
ランジ３３を床等に固定する。

【００３８】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。

【００３９】例えば、上述した実施例では、ユニット本
体５として水熱源型の熱源側ユニットを例に用いて説明
したが、これに限らず、ビル等に搬入が必要で、重量の
重い空気調和機のユニットであれば、例えばビルの屋上
に設置する空冷型の室外機等であっても同様な効果をえ
ることができる。

【００４０】

【発明の効果】第１の発明によれば、設置場所へ空気調
和機の熱源側ユニットのユニット本体を搬入する際に、
間口が狭いエレベータ等に乗せる場合には、ボルトを緩
めて金具足を取り除き、全体の幅を小さくする。このよ
うに、金具足が取り外し可能な構成であるから、間口が
狭い場所では金具足を取り外すことにより、ユニット本
体の搬入が容易になる。

【００４１】また、第２の発明によれば、熱源側ユニッ
トのユニット本体を木枠に載置する構成として移送を容
易にしているほか、金具足はユニット本体にのみ取り付
けられており、木枠に取り付けられていないから、木枠
に載置した状態のままあるいは、木枠に梱包した状態の
まま、金具足のみをユニット本体から取り外すことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる熱源側ユニットのエレ
ベータへの搬入状態を示す平面図である。

【図２】図１に示す熱源側ユニットの外観を示す斜視図
である。

【図３】図１に示す熱源側ユニットの内部を示す平面図
である。

【図４】熱源側における金具足の取り付け状態を示す斜
視図である。

【図５】木枠と金具足との関係を示す斜視図である。

【図６】梱包状態の熱源側ユニットを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 熱源側ユニット ２ａ、２ｂ 金具足 ５ ユニット本体 ３７ ボルト ４１ 木枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 行雄 大阪府守口市京阪本通２丁目５番地５号 三洋電機株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧縮機及び熱交換器を収納した熱源側ユ
   ニットのユニット本体を固定するための金具足を両側部
   に備える空気調和機において、 前記金具足は、ボルトにより前記ユニット本体に取り付
   けられており、前記ボルトを外すことにより前記ユニッ
   ト本体から取り外し可能であることを特徴とする空気調
   和機。
2. 【請求項２】 圧縮機及び熱交換器を収納した熱源側ユ
   ニットのユニット本体を固定するための金具足を両側部
   に備える空気調和機において、 前記ユニット本体は梱包用の木枠に載置されており、且
   つ前記金具足は、ボルトにより前記ユニット本体にのみ
   取り付けられて、前記ボルトを外すことにより前記ユニ
   ット本体から取り外し可能であることを特徴とする空気
   調和機。特徴とする空気調和機。