JPH0835541A - 動力伝達用チェーン,ガイドリンクおよび動力伝達用チェーンの製造方法 - Google Patents

動力伝達用チェーン,ガイドリンクおよび動力伝達用チェーンの製造方法

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JPH0835541A
JPH0835541A JP7050620A JP5062095A JPH0835541A JP H0835541 A JPH0835541 A JP H0835541A JP 7050620 A JP7050620 A JP 7050620A JP 5062095 A JP5062095 A JP 5062095A JP H0835541 A JPH0835541 A JP H0835541A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/04Toothed chains

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各リンクのピッチ長伸びの度合いを均等にで
き、枢支部材への残留曲げ応力を減少させることができ
る動力伝達用チェーンおよびガイドリンクを提供する。 【構成】 複数の他のリンク50(図7,図8)を有す
る動力伝達用チェーン10(図1)に用いられるガイド
リンク20であって、前記他のリンク50は、間隔をあ
けて配置された一対の開孔54,56と、ある厚みおよ
び硬度を有している。ガイドリンク20は、上方に延び
る一対のつま先部28,30によって囲まれかつ間隔を
あけて配置された一対の開孔24,26を有している。
つま先部28,30は、外側フランク面36,38と、
丸いクロッチ部40で接続された内側フランク面32,
34とを有している。クロッチ部40の基部は、開孔最
上部の下方まで垂れ下がっている。ガイドリンク20の
厚みおよび硬度は他のリンク50とは異なっており、こ
れにより、ガイドリンク20の降伏荷重が他のリンク5
0の降伏荷重よりも低くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、動力伝達用チ
ェーンに関し、詳細には、動力伝達用チェーンのための
改良されたガイドリンクに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】動力伝達用チェーンは自
動車産業において広く使用されている。このようなチェ
ーンは、エンジンからトランスミッションへの動力伝達
や、トランスファケース内の動力伝達ばかりでなく、エ
ンジンのタイミング装置にも用いられている。動力伝達
用チェーンはまた、一般産業でも広く使用されている。
【0003】一般に、チェーンは、列または並びを形成
するように各々並んで配置された複数のリンクから構成
されており、これらの列または並びは、無端チェーンを
形成するように枢支部材によって連結されている。典型
的なチェーンにおいてはリンク列が60から100しか
ないものもあれば、リンク列が120のものもある。与
えられた列または並びにおけるリンクの個数は2つしか
ない場合もあれば、40以上のリンクが互いに隣接して
配置されている場合もある。
【0004】動力伝達用チェーンは、とくに可変プーリ
トランスミッションのプーリを連結するのに適合したチ
ェーンを含んでいる。このチェーンは、一般に、差し込
まれたまたは組み合わされた複数のリンクの組から構成
されており、各リンクは、間隔をあけて配置された一対
の開孔を有している。開孔は、枢支部材が隣接するリン
クの組を連結してチェーンが関節運動を行えるように、
配列されている。一般に、このようなチェーンの特徴
は、各リンクの組に関連しかつ通常はリンクを横切る方
向に向いて配置された負荷ブロック部材が存在している
ことである。この種のチェーンの一例は米国特許第 5,0
07,883号に見出され、該特許はこの明細書の中に参考と
して組み込まれている。
【0005】動力伝達用チェーンのもう一つのタイプ
は、「サイレントチェーン」と呼ばれている。従来のサ
イレントチェーンは典型的には、ガイドリンクと、内向
き歯付きリンクとを含んでいる。ガイドリンクは、チェ
ーンをスプロケット上に整列させておくものであり、一
般に、スプロケットの中央ガイド溝内に嵌合するように
中央に配置されるか、あるいはリンクの一つ置きの組の
外側縁部に配置される。ガイドリンクは典型的には、ス
プロケットとは噛み合わない。
【0006】内向き歯付きリンクまたはスプロケット噛
合リンクは、チェーンおよびスプロケット間で動力の伝
達を行う。各内向き歯付きリンクは典型的には、一対の
開孔と、一対の垂れ下がったつま先部または歯部とを含
んでいる。各つま先部は、内側フランク面と外側フラン
ク面とによって構成されている。内側フランク面はクロ
ッチ部で連結されている。内向き歯付きリンクは典型的
には、リンクがスプロケット歯に接触してチェーン組立
体およびスプロケット間で動力伝達が行われるように、
設計されている。内向き歯付きリンクまたは駆動リンク
は、内側リンクフランク面に沿ってあるいは外側リンク
フランク面に沿って、または両フランク面に沿ってスプ
ロケット歯と接触する。
【0007】リンクの一組または一列は、並んで配置さ
れたまたは横方向に隣接した配置された幾つかのリンク
から組み立てられている。リンクは、開孔内に受け入れ
られたピンである枢支部材によって連結されている。枢
支部材はまたロッカージョイントから成っており、該ロ
ッカージョイントは、一対のピンを含んでいても、ある
いは単一ピンを含んでいてもよい。両ピンは、二つのリ
ンクの組の開孔を挿通しており、チェーンを可撓状態に
する揺動係合のための円弧状面を有している。典型的に
は、一方のピンのみがガイドリンクの開孔内で固定され
ており、他方のピンはガイドリンクの開孔側へ延びては
いるが、ガイドリンクの開孔内には配置されていない。
【0008】サイレントチェーンの一例は米国特許第
4,342,560号に見出され、該特許はこの明細書中に参考
として組み込まれている。エンジンのタイミング駆動に
適用され得るサイレントチェーンの一例は、米国特許第
4,759,740号に見出され、該特許もこの明細書中に参考
として組み込まれている。
【0009】サイレントチェーンは、内側リンクの組の
側部に配置された複数のガイドリンクの組を有してい
る。チェーンを組み立てるために、一つのリンクの組の
開孔が、隣接するリンクの組の開孔の一組と横方向に整
列される。このような配列は、ブロック配列としてよく
知られているところである。より詳細には、内側リンク
は実質的に同一のものであり、ブロックを形成するよう
に一列に並んで配置されている。このブロック配列され
た内側リンクの列または組は、好ましくはガイドリンク
列と交互になっている。ガイドリンクとの組は内側リン
クを含んでいない。ブロック配列のチェーンの一例は米
国特許第 5,192,253号の中に見出され、該特許はこの明
細書の中に参考として組み込まれている。
【0010】またサイレントチェーンは、差し込まれた
内側リンクの組の側部に配置された複数のガイドリンク
を含んでいてもよい。差し込まれた内側リンクの組を有
するサイレントチェーンの一例は、上述の米国特許第
4,342,560号の中に見出される。内側リンクは交互に配
置されるとともに、ガイドリンクに支持された枢支部材
によって相互に連結されている。したがって、一組はい
わゆるガイドリンク列にあり、他の組はいわゆるノンガ
イドリンク列にあることになる。
【0011】従来のサイレントチェーン駆動装置は、軸
に支持された少なくとも二つのスプロケットの回りに巻
き掛けられる無端状のサイレントチェーンから構成され
ている。駆動スプロケットの回転により、チェーンを介
して動力の伝達が起こり、この結果、従動スプロケット
が駆動される。従来のチェーン駆動装置は、チェーンを
大強度にするために、幅方向に延長されたチェーン組立
体を有していてもよい。あるいは、単一の幅広のチェー
ンに匹敵する動力伝達成果を得るために、二つの幅狭の
チェーン組立体がスプロケット対間に並んで配置されて
いてもよい。
【0012】サイレントチェーン駆動装置はまた、駆動
リンクまたは内側リンクがチェーンスプロケットと同様
に修正されているようなチェーン駆動装置を含んでいて
もよい。たとえば米国特許出願第07/885,194号は、現在
の譲受人によって所有され、この明細書の中に参考とし
て組み込まれているものであるが、一対のランダムチェ
ーン組立体または混成チェーン組立体と一対のスプロケ
ットとの間に位相調整された関係を与えることを開示し
ている。
【0013】位相調整は、チェーン構造の変更や、スプ
ロケット構造の変更、チェーン組立体およびスプロケッ
トの位置関係の変更を含んでいる。スプロケットの変更
は、1/2歯または他の種々のピッチ量と同様に1/2
ピッチ位相調整された分割スプロケットを使用すること
を含んでいる。スプロケット歯のランダム化はどんな方
法でもよく、たとえば歯の間隔を変えたり、歯を除去ま
たは排除したりすることなどがある。
【0014】チェーン組立体の変更は、二つの異なった
形状のリンクの組または第2の組のリンクと異なる第1
の組のリンクを使用することによるランダム化ばかりで
なく、同じチェーン組立体または二つのチェーン組立体
内において、単一のつま先部付きのリンクと二つのつま
先部付きのリンクとを使用することによるランダム化を
含んでいる。二つのリンクの組の各リンクは、外形、フ
ランク形状、主要な内側フランク面形状、外側フランク
面形状、ピッチ、配置(非対称リンクについての)、ス
プロケット歯との駆動噛合いの形式、またはランダム化
の他の形式において異なっている。
【0015】駆動スプロケットおよび従動スプロケット
間で絶えず駆動された状態にある動力伝達用チェーンの
運転中には、チェーンは、多くの異なった形式の力、応
力、ひずみ、トルクその他を受けている。チェーンが駆
動スプロケットおよび従動スプロケット間で移動すると
き、リンク各列がスプロケット歯と接触する場合には、
列内のリンクは力を受けるということが容易に理解され
る。
【0016】一般に、枢支部材はガイドリンクの開孔内
に密に圧入されている。ガイドリンクはつま先部を有し
ないリンクとして製作されており、内側リンクより剛性
が高い。したがって、プリストレス運転時のような予め
設定された荷重に対しては、内側リンクがガイドリンク
よりも大きく変形することになる。この変形の差は、外
側リンクまたはガイドリンクよりも大きなピッチ伸びを
内側リンクに生じさせる。ピンはガイドリンクに連結さ
れているため、これにより、ピンが曲がることになる。
この結果、枢支部材は、破損が生じるような大きな応力
をガイドリンク近傍で受ける。
【0017】これらの問題の一つの解決策は米国特許第
4,915,675号の中に認められる。この特許では、各列方
向の荷重分担を改良するために、ガイドリンクが各列内
で他の内側リンクと同等の変形をするように設計されて
いる。ガイドリンクは、各ガイドリンク列内で内側リン
クと実質的に同等に伸びるように、低い強度を有してい
る。この結果、ガイドリンクおよび内側リンクの弾性変
形が実質的に等しくなり、枢支部材が実質的に互いに平
行に保たれることになる。
【0018】米国特許第 4,915,675号は、ガイドリンク
を腎臓形に設計してその厚みを変えることによって、ガ
イドリンクおよび内側リンクのこの弾性変形が実質的に
同じになり得ることを教示している。リンクのために選
ばれた特定の配列パターンに依存しつつ、内側リンクと
実質的に同一の弾性変形量を得るためには、ガイドリン
クが内側リンクの強度よりも低い設計強度を有すること
になる。
【0019】同様に、米国特許第 2,525,561号は、内側
リンクと同じ弾性特性およびピッチ方向伸びを有するよ
うに、正面部分が形成されかつ横断面寸法が定められた
ガイドリンクを示している。
【0020】他の解決策は米国特許第 5,176,586号の中
に認められる。この特許では、チェーンの引張荷重に対
して全リンクが同じ伸び率を有するように、ガイドリン
クの剛性が他のリンクの剛性の半分になっている。ガイ
ドリンクの剛性は以下のような方法により半分にされて
いる。すなわち、中心に窓部を配置したガイドリンクを
設計することによって、またガイドリンクの厚みを内側
リンクの厚みの半分に変更することによって、さらにヤ
ングの弾性係数が内側リンクの半分になるようにガイド
リンクの材料を変更することによって、またガイドリン
クの厚みおよび材料の両方を変更することによってであ
る。
【0021】同様に、米国特許第 4,547,182号は、可変
速のトランスミッションに使用されるチェーンベルトを
示している。チェーンベルトは三つのリンクの配列で構
成されており、この配列では、リンクの横方向の千鳥配
列が各三つのリンクに関して繰り返されるように、相似
の位置に配置されたリンク端部が二つの枢支部材分だけ
オフセットされている。あらゆる横方向位置において同
じリンク横断面面積を得るために、外側リンクの厚みが
内側リンクの厚みの半分になっている。この結果、各リ
ンクにかかる荷重の総量が、チェーンおよび枢支部材の
幅に関して、各リンク部材の伸びに依存しつつ荷重時に
は等しくなる。
【0022】また他の解決策が米国特許出願第08/098,4
33号の中に見出される。この出願は、1990年12月
7日に出願されかつ1992年7月31日に出願公開さ
れた日本国特許出願第4-210144号に対応するもので、1
993年7月28日に出願されており、また該出願はこ
の明細書の中に参考として組み込まれている。この出願
においては、ガイドリンクの変形量が内側リンクの変形
量と等しくなっている。言い換えれば、チェーンに荷重
が作用したとき、ガイドリンクの伸びが内側リンクの伸
びとほとんど同じになっている。変形量を等しくするた
めに、ガイドリンクには、中央の開孔や、曲面部を有す
るスリット、あるいは二つの傾斜したスリットが設けら
れている。
【0023】これらの解決策は、内側リンクへの荷重が
内側リンクの降伏荷重よりも小さい間は、満足のいくも
のである。他方、プリストレス運転中におけるように、
内側リンクへの荷重が内側リンクの降伏荷重よりも大き
い場合には、ガイドリンクは弾性変形に留まるが、内側
リンクは塑性変形する。この場合、内側リンクは「新し
い」ピッチになるのに対して、ガイドリンクは、単に弾
性変形しただけなので、元のピッチに戻る。ピッチにお
けるこの違いは、枢支部材の残留曲げや、チェーンの疲
労強度の低下につながる。
【0024】これらの問題の一つの解決策は、内側リン
クの元のピッチよりも長いピッチのガイドリンクを形成
することである。これにより、内側リンクが塑性変形し
たとき、その「新しい」ピッチが、弾性変形しただけの
ガイドリンクの元のピッチと実質的に等しくなる。
【0025】本発明は、これらの実情に鑑みてなされた
もので、内側リンクの降伏荷重よりも小さい、好ましく
は約半分以下である降伏荷重を有する、動力伝達用チェ
ーンに使用するための改良されたガイドリンクを提供す
ることによって、これらの問題を解決することを目的と
する。この方法では、ガイドリンクは内側リンクと同時
に塑性変形するので、内側リンクとガイドリンクの「新
しい」ピッチが実質的に等しくなる。内側リンクの降伏
荷重よりも小さな降伏荷重のガイドリンクを得るために
は、形状、厚み、硬度の特徴の一つあるいはそれ以上、
または全てが変更されなければならない。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る動
力伝達用チェーンは、複数のチェーンリンクを有する動
力伝達用チェーンにおいて、各チェーンリンクが、二つ
のガイドリンクと、複数の内側リンクと、ガイドリンク
を連結する枢支部材とを備えるとともに、ガイドリンク
の各々が、ある厚みおよび硬度を有するとともに、間隔
をあけて配置された一対の開孔と、間隔をあけて配置さ
れた一対のつま先部とを有し、該各つま先部が、開孔を
囲むとともに、外側フランク面および内側フランク面を
有し、内側フランク面は、その基部が開孔最上部の下方
まで垂れ下がっている丸いクロッチ部で結合されてお
り、内側リンクの少なくとも一部がガイドリンク間に配
置されるとともに、内側リンクの各々が、間隔をあけて
配置された一対の開孔と、ある厚みおよび硬度とをそれ
ぞれ有しており、一つの枢支部材が、各ガイドリンクの
対向する開孔内で支持されるとともに、各内側リンクの
少なくとも一つの開孔内を挿通しており、各ガイドリン
クが、内側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有す
るように、内側リンクの厚みよりも薄い厚みを有し、か
つ内側リンクの硬度よりも低い硬度を有していることを
特徴としている。
【0027】請求項2の発明に係る動力伝達用チェーン
は、請求項1において、各ガイドリンクが、内側リンク
の降伏荷重の約半分の降伏荷重を有していることを特徴
としている。
【0028】請求項3の発明に係る動力伝達用チェーン
は、請求項1において、内側リンクが内側リンクのガイ
ド列および内側リンクのノンガイド列を構成するように
組み合わされ、ガイド列内側リンクの開孔がガイドリン
クの開孔と一直線上に揃えられていることを特徴として
いる。
【0029】請求項4の発明に係る動力伝達用チェーン
は、請求項1において、ガイドリンクが変形するときに
は、ガイドリンクの端部に最小量の変形を伴いつつ、ガ
イドリンクの実質的にすべての変形がクロッチ部近傍の
領域で発生することを特徴としている。
【0030】請求項5の発明に係るガイドリンクは、リ
ンクの組立体および枢支部材から構成されるチェーンと
ともに用いられる側部ガイドリンクであって、該チェー
ンは、隣り合う組が交互に組み合わされた内側リンクの
組が差し込まれる複数組の側部ガイドリンクを有し、該
各リンクは、間隔をあけて配置された一対の開孔を有
し、一つのリンクの組の一組の開孔は、隣接するリンク
の組の一組の開孔と横方向に整列して配置されており、
各ガイドリンクは、底部22と、間隔をあけて配置され
かつ上方に延びる一対のつま先部とを備え、前記つま先
部は、開孔を囲むとともに、外側フランク面と、丸いク
ロッチ部で連結された内側フランク面とを有し、クロッ
チ部の基部が開孔最上部の下方まで延びており、内側リ
ンクがある厚みおよび硬度を有し、ガイドリンクが、内
側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有するよう
に、内側リンクの厚みより薄いある厚みと、内側リンク
の硬度より低いある硬度とを有していることを特徴とし
ている。
【0031】請求項6の発明に係る動力伝達用チェーン
の製造方法は、実質的にすべてのリンクが実質的に同一
のピッチ長を有している動力伝達用チェーンの製造方法
であって、無端状のチェーンを形成するように複数のチ
ェーンリンクを連結することと、第1のガイドリンクピ
ッチと異なる第2のガイドリンクピッチと、第1の内側
リンクピッチと異なる第2の内側リンクピッチ(第2の
ガイドリンクピッチと実質的に等しい)とが得られるよ
うに、ガイドリンクの降伏荷重よりも大きな荷重でチェ
ーンにプリストレスをかけることとを備えており、前記
チェーンリンクは、間隔を隔てて配置されかつ第1のガ
イドリンクピッチを定める一対の開孔を備えた複数の側
部ガイドリンクと、少なくともその一部がガイドリンク
間に配置され、間隔を隔てて配置されかつ第1の内側リ
ンクピッチを定める一対の開孔をそれぞれ有する複数の
内側リンクと、そのうちの一つが各ガイドリンクの対向
する開孔内で支持され、各内側リンクの少なくとも一つ
の開孔を挿通するとともに、各々内側リンクの降伏荷重
よりも低い降伏荷重を有しているガイドリンクを連結す
る枢支部材とを含んでいることを特徴としている。
【0032】請求項7の発明に係る動力伝達用チェーン
の製造方法は、請求項6において、ガイドリンクの各々
が、ある厚みおよび硬度を有するとともに、開孔を囲み
かつ外側フランク面および内側リンクを備える、間隔を
隔てた一対のつま先部を有しており、ガイドリンクが内
側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有するよう
に、ガイドリンクの厚みが内側リンクの厚みよりも薄
く、かつガイドリンクの硬度が内側リンクの硬度よりも
低いような、ある厚みおよび硬度を内側リンクの各々が
有していることを特徴としている。
【0033】請求項8の発明に係る動力伝達用チェーン
の製造方法は、請求項7において、ガイドリンクのクロ
ッチ部基部が開孔の水平方向中心線の下方まで延びてい
ることを特徴としている。
【0034】請求項9の発明に係る動力伝達用チェーン
は、複数のチェーンリンクを有する動力伝達用チェーン
において、該各チェーンリンクが、間隔をあけて配置さ
れかつガイドリンクピッチを定める一対の開孔を有する
一対のガイドリンクと、少なくともその一部がガイドリ
ンク間に配置されるとともに、間隔をあけて配置されか
つ内側リンクピッチを定める一対の開孔をそれぞれ有す
る複数の内側リンクと、ガイドリンクを連結する枢支部
材とを備え、一つの枢支部材が各ガイドリンクの対向す
る開孔内で支持されるとともに、各内側リンクの少なく
とも一つの開孔内を挿通しており、各ガイドリンクが内
側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有し、ガイド
リンクピッチがプリストレス運転後の内側リンクピッチ
に実質的に等しいことを特徴としている。
【0035】請求項10の発明に係る動力伝達用チェー
ンは、請求項9において、プリストレス時の荷重が内側
リンクの降伏荷重よりも大きいことを特徴としている。
【0036】
【作用】本発明は、複数のチェーンリンクを備えた無端
状の動力伝達用チェーンに使用されるガイドリンクに関
する。一実施態様においては、各チェーンリンクが、複
数の内側リンクに差し込まれた二つのガイドリンクと、
ガイドリンクを接続する二つの枢支部材とから構成され
ており、各ガイドリンクは内側リンクの降伏荷重よりも
小さな降伏荷重を有している。各ガイドリンクおよび内
側リンクは、間隔をあけて配置された一対の開孔を有し
ている。複数の内側リンクの各々の一部は、ガイドリン
ク間に配置されている。枢支部材の各々は、各ガイドリ
ンクの対向する各開孔内に受け入れられ、各内側リンク
の少なくとも一つの開孔内を挿通している。
【0037】動力伝達用チェーンは、「サイレントチェ
ーン」の形式であってもよいし、また負荷ブロック部材
を含む可変プーリトランスミッションに使用される形式
であってもよい。チェーンがサイレントチェーンである
場合には、ブロック配列であってもよいし、または交互
に組み合わされた配列であってもよい。各内側リンクは
同一でもよいし、その形状や構造の一つまたはそれ以上
の点で異なっていてもよい。たとえばリンクは以下の点
で異なっていてもよい。すなわち、外形、フランク形
状、ピッチ、向き(非対称リンクに関して)、スプロケ
ット歯との駆動噛合いの形式、およびつま先部の数(つ
まり、一組につま先部一つか二つか)である。
【0038】枢支部材は単一ピンであってもよく、また
単一ピンのロッカージョイント構造であってもよく、さ
らに、ピンおよびロッカーが設けられるとともに、ピン
がガイドリンク開孔内に延びかつピンおよびロッカーが
内側リンク開孔を通って延びている典型的なロッカージ
ョイント構造であってもよい。
【0039】ガイドリンクは内側ガイドリンクであって
もよい。この内側ガイドリンクにおいては、間隔を隔て
た開孔を有する複数の駆動リンクの側部に配置され、間
隔を隔てた開孔を有する単一ガイドリンクと、ガイドリ
ンクに設けられ、間隔を隔てた開孔を挿通する二つの枢
支部材と、駆動リンク内の少なくとも一つの開孔とから
各チェーンリンクが構成されている。ガイドリンクは、
駆動リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有してい
る。ガイドリンクが内側リンクの側部に配置されたチェ
ーンの該内側リンクと同一の形状を駆動リンクが有して
いることが分かるだろう。したがって、内側ガイドリン
クチェーンにおける駆動リンクはまた、内側リンクと呼
ばれる。
【0040】好ましい実施態様では、ガイドリンクは、
底部と、上方に延びる一対のつま先部によって囲まれ、
間隔を隔てた一対の開孔とを備えた形状を有している。
つま先部は、内側リンク面と、該内側フランク面が丸い
クロッチ部で連結された外側フランク面とによって形成
されている。クロッチ部の基部は、開孔の少なくとも頂
上部下方まで延びている。またガイドリンクは、内側リ
ンクの降伏荷重よりも小さい降伏荷重を有するように、
内側リンクよりも厚みが薄くかつ硬度が低くなってい
る。
【0041】本発明のある特定の実施態様においては、
動力伝達用チェーンに使用されるガイドリンクが、凹面
状の底部と、間隔をあけて配置された一対の開孔と、開
孔を囲み、外側フランク面および内側フランク面を有す
るとともに、丸いクロッチ部で接続された一対のつま先
部とを備えている。クロッチ部の基部は、ガイドリンク
が他のリンクの降伏荷重よりも小さな降伏荷重を有する
ように、開孔の水平方向中心線の下方まで垂れ下がって
いる。
【0042】他の実施態様においては、ガイドリンクが
また内側フランク面の厚みよりも薄い厚みを有してい
る。また他の実施態様においては、ガイドリンクが他の
リンクの硬度よりも低い硬度を有している。この実施態
様では好ましくは、ガイドリンクの硬度は内側リンクの
硬度よりも少なくとも8単位分低くなっている。より好
ましくは、ガイドリンクは、他のリンクよりも硬度が低
くかつ厚みも薄くなっている。
【0043】他の実施態様では、動力伝達用チェーンに
は複数のチェーンリンクが設けられており、各チェーン
リンクは、複数のガイドリンクと、複数の内側リンク
と、枢支部材とから構成されている。ガイドリンクは、
内側リンクの降伏荷重よりも小さな降伏荷重を有してい
る。ガイドリンクはまた、間隔をあけて配置された一対
の開孔を有しており、該開孔は、プリストレス運転後の
内側リンクのピッチに実質的に等しいガイドリンクのピ
ッチを定めている。内側リンクの各々は、間隔をあけて
配置されかつ内側リンクのピッチを定める一対の開孔を
有しており、内側リンクの少なくとも一部はガイドリン
ク間に配置されている。枢支部材はガイドリンクを連結
しており、一方の枢支部材は、各ガイドリンクの対向す
る開孔内に受け入れられ、各内側リンクの少なくとも一
つの開孔を挿通している。
【0044】本発明はまた、実質的に全てのリンクがプ
リストレス運転後に実質的に同一のピッチになるような
動力伝達用チェーンの製造方法を含んでいる。この方法
は以下の工程を含んでいる。すなわち、複数の内側リン
クと、該内側リンクの降伏強度よりも低い降伏強度のガ
イドリンクとを用意すること、ガイドリンク間に配置さ
れた内側リンクの少なくとも一部をチェーンリンクが含
むように、内側リンクおよびガイドリンクを連結して無
端状のチェーンを形成すること、チェーンにプリストレ
スをかけることである。
【0045】ガイドリンクの各々は、間隔をあけて配置
された、第1のガイドリンクピッチを定める一対の開孔
を有しており、内側リンクの各々は、間隔をあけて配置
された、第1の内側リンクピッチを定める一対の開孔を
有している。二つの枢支部材は側部ガイドリンクを連結
しており、各枢支部材は各ガイドリンクの対向する開孔
内に受け入れられ、各内側リンクの少なくとも一つの開
孔を挿通している。チェーンには、内側リンクの降伏荷
重よりも大きな荷重でプリストレスがかけられ、これに
より、第1のガイドリンクピッチとは異なる第2のガイ
ドリンクピッチと、第1の内側リンクピッチとは異なる
第2の内側リンクピッチとが得られ、また第2のガイド
リンクピッチは、実質的に全ての内側リンクのピッチと
実質的に同一である。
【0046】クレーム内においても同様に、前述したお
よび以下の記述で使用される「硬度」という語は、ロッ
クウエル硬度のCスケールを意味している。クレーム内
においても同様に、前述したおよび以下の記述で使用さ
れる「降伏荷重」という語は、塑性変形が起こりはじめ
る引張荷重を意味している。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は、一般に、本発明のガイドリンク20
(図2)を利用したサイレントチェーン10,駆動スプ
ロケット12,および従動スプロケット14からなる動
力伝達用チェーンおよびスプロケット組立体の一部を示
している。スプロケットは、たとえばエンジンのクラン
クシャフトやカムシャフトのような軸に取り付けられて
いる。スプロケットは直径が異なっており、異なった形
状の異なった数の歯を有している。
【0048】チェーン10は、組または列を形成するよ
うに並んで配置された複数のチェーンリンクから構成さ
れている。図1の実施態様では、チェーンは、図2およ
び図3に最もよく示されているように、ノンガイドリン
ク列18に組み合わされたガイドリンク列16を含んで
いる。
【0049】ガイドリンク列は、ガイドリンク20と、
図1の実施態様では内側リンク50とからなり、ノンガ
イドリンク列は内側リンク50からなる。各内側リンク
は同一である。たとえば、すべてのリンクは図7または
図8に図示されるような形状を有している。あるいは、
たとえば内側リンクの幾つかが図7に示す形状を有し、
他の内側リンクが図8に示す形状を有するように、内側
リンクが異なる形状を有していてもよい。もちろん、内
側リンクが二つ以上の異なる形状を有していてもよい。
本発明のガイドリンク20は図4および図6により明確
に示されている。
【0050】他の実施態様では、図13および図14に
最もよく示されるように、内側リンクの組がブロック状
に配列されており、ガイドリンク列16が内側リンクを
含んでいない。また他の実施態様では、図15に最もよ
く示されるように、内側リンクが好ましくは、可変プー
リトランスミッションに有用な負荷ブロック92を支持
するように配置されている。なお、内側リンクはブロッ
ク状に配列されていてもよい。
【0051】隣接するリンクの組が、内側リンクおよび
ガイドリンクに設けられた開孔内に支持される枢支部材
80によって連結されている。ガイドリンクが内側リン
クの側部に配置される場合には、ガイドリンクは枢支部
材に溶接されるかまたは密に圧入される。枢支部材は、
内側リンクおよびガイドリンクの開孔を通って延びてい
る丸い形状のピンまたは適切な形状であればどんな形状
でもよいピンである。
【0052】枢支部材はまたロッカージョイントからな
り、該ロッカージョイントはピンおよびロッカーを含ん
でいる。ピンおよびロッカーを含むロッカージョイント
の例は、米国特許第 4,010,656号および米国特許第 4,5
07,106号に示されており、これらの特許は参考としてこ
の明細書の中に組み込まれている。
【0053】ロッカージョイントはまた、単一ピンおよ
びこれに関係するリンク開孔から形成されていてもよ
い。このようなロッカージョイントの例は、米国特許第
5,192,253号、米国特許出願第07/961,077号および米国
特許出願第08/196,598号(単一ピンのロッカージョイン
トという名称の弁護士事件整理番号 92051;本発明と同
一の譲受人に譲渡され、本件出願とともに出願されてい
る)に示されており、これらは全て本明細書の中に参考
として組み込まれている。
【0054】サイレントチェーンの実施態様において
は、ガイドリンクは、スプロケット上におけるチェーン
の横方向の整列状態を維持している。ガイドリンクは、
チェーンの外側すなわち内側リンクの側部に沿って配置
されており、スプロケット歯とは何ら駆動噛合いを行わ
ない。ガイドリンクはしたがって、スプロケット歯が接
触する部材を有しないことによって、内側リンクとは区
別される。サイレントチェーンの一例は米国特許第 4,3
42,560号の中に見出され、該特許はこの明細書の中に参
考として組み込まれている。エンジンのタイミング用に
使用され得るサイレントチェーンの一例は、米国特許第
4,759,740号の中に見出され、該特許もまた本明細書の
中に参考として組み込まれている。
【0055】本発明のガイドリンクはまた、内側ガイド
リンクとして使用してもよいが、この場合、スプロケッ
トには内側リンクを受け入れるための溝が形成される。
側部ガイドリンクと同様に、内側ガイドリンクは、スプ
ロケット歯と接触する部材を有していない。本発明のガ
イドリンクが使用されるチェーンリンク構造の一例は米
国特許第 2,602,344号の中に見出され、該特許は本明細
書の中に参考として組み込まれている。
【0056】可変プーリトランスミッションの実施態様
では、チェーンは、一対の可変プーリ間で動力を伝達す
るために用いられる。ガイドリンクは一般に、内側リン
クの側部に位置するチェーンリンクの外側に設けられて
いる。内側リンクは、通常一緒に組み合わされた組で与
えられている。リンクは、枢支部材の受入れのための整
列された開孔を有している。枢支部材は、駆動噛合い時
にシーブが枢支部材の端部に直接接触できるようにする
ことにより、チェーンおよびプーリシーブ間での動力伝
達の方法を提供できる。
【0057】間隔を隔てた枢支部材間でチェーン上に配
置された負荷ブロック部材90つまり荷重伝達部材もま
た、プーリ間での動力伝達の方法を提供することができ
る。負荷ブロックは、リンク下方の通路内で運搬される
ストラットの形態をとることができる。あるいは負荷ブ
ロックは、チェーンのリンクの回りに延びるとともに、
チェーンリンク受入れのための一つまたはそれ以上の窓
部を有することができる。負荷ブロックは、プーリおよ
びチェーン間で駆動噛合いをするようにプーリのシーブ
面と係合する、一般にテーパ状の外側面または端面を有
している。
【0058】可変プーリトランスミッションに使用する
のに適した動力伝達用チェーンの例は、米国特許第 4,5
07,106号、米国特許第 4,911,682号および米国特許第
5,007,883号に示されており、これらの特許はすべて本
明細書の中に参考として組み込まれている。
【0059】図2ないし図8について詳細に説明する
と、これらの図には、本発明のガイドリンクを備えたサ
イレントチェーンが示されている。図2および図3は、
交互配列構造を有するチェーンを図示しており、この構
造では、ガイドリンク列16が、側部ガイドリンク20
と、差し込まれた内側ガイド列リンク50とを含んでお
り、ノンガイドリンク列18が内側ノンガイド列リンク
50を含んでいる。チェーンリンクは、二つの対向する
ガイドリンク間に配置された組または列とみなすことが
できる。
【0060】したがって、チェーンリンクは、対向配置
された一対のガイドリンク20と、少なくともその一部
がガイドリンク間に配置された複数の内側リンク50
と、ガイドリンクを連結するとともに内側リンクの少な
くとも一つの開孔を挿通する枢支部材80とを有してい
る。
【0061】内側リンク50は、図7および図8により
詳細に図示されており、これらの図において同一数字は
同一部分を表している。内側リンク50は、頂上部52
と、間隔をあけて配置されかつ垂れ下がった一対のつま
先部58,60によってそれぞれ囲まれた一対の開孔5
4,56とを有している。つま先部は、内側フランク面
62,64と、該内側フランク面がクロッチ部70で連
結された外側フランク面66,68とによって形成され
ている。端部72,74は、開孔と外側フランク面との
間の領域で形成されている。
【0062】図7および図8は、ピンおよびロッカーを
有するロッカージョイントが使用されたチェーンに用い
られる内側リンク50を図示している。図7および図8
の内側リンクは一つのチェーン内に混合して用いること
ができ、あるいは、たとえば図7に示すような単一の内
側リンク形状を用いることができるということは、当業
者には理解されるだろう。
【0063】内側リンクはまた、米国特許出願第07/88
5,194号において教示されるように設計することも可能
であり、該特許は本明細書の中に参考として組み込まれ
ている。この出願においては、二つの異なった形状のリ
ンクの組、つまり第2の組のリンクとは異なった第1の
組のリンクを使用するばかりでなく、同一のまたは二つ
のチェーン組立体の中に単一のつま先部を有するリンク
および二つのつま先部を有するリンクを使用することに
より、内側リンクがチェーン形状をランダム化するよう
に設計されている。二つのリンクの組の各リンクは、外
形、フランク形状、内側フランク形状、外側フランク形
状、ピッチ、向き(非対称リンクに関して)、スプロケ
ット歯との駆動接触の形式、またはランダム化の他の形
式において、異なっていてもよい。
【0064】本発明によるガイドリンク20の一実施態
様は、図4ないし図6により詳細に示されており、とく
に図7および図8に図示された内側リンクとともに有用
である。ガイドリンク20は、好ましくは凹面状の丸い
底部22と、間隔をあけて配置された一対の開孔24,
26とを有しており、該開孔は、間隔をあけて対称に配
置されかつ上方に延びる一対のつま先部28,30によ
って囲まれている。つま先部は好ましくは丸く形成され
ており、複数の円弧状面から構成されている。開孔は、
水平方向の中心線21上に設けられるとともに、角度
α、好ましくは約4度の傾斜角だけ回転している対称中
心線25に関して対称になっている。つま先部は、それ
ぞれ内側フランク面32,34および外側フランク面3
6,38によって構成されている。つま先部は、クロッ
チ部40によって内側フランク面32,34において連
結されている。
【0065】クロッチ部40は丸く形成されているのが
好ましく、リンクの垂直中心線39上に中心を有する半
径41の円弧面によって形成されている。クロッチ部を
丸く形成することによって、応力集中が原因で生じる疲
労クラックの形成が最小に抑えられる。クロッチ部の基
部は、開孔の水平方向中心線21の下方まで延びてい
る。好ましくはクロッチ部の基部は、水平方向中心線2
1から開孔の最下部までの距離の半分以上下方まで延び
ている。より好ましくは基部は、水平方向中心線から開
孔の最下部までの距離の約85%下方まで延びている。
端部44,46は、開孔と外側フランク面との間の領域
によって構成されている。ガイドリンク20の降伏荷重
は、以下に詳細に説明するように、内側リンク50の降
伏荷重より低くなっている方が有利である。
【0066】より詳細には、図6に最もよく示されるよ
うに、ガイドリンク20の底部22は、半径23(一方
の角部についてのみ図示)によって形成された丸い角部
を介して、外方に傾斜した側部42に接続されている。
側部42は、水平線43から外方に少なくとも約45度
の角度β、好ましくは約60度傾斜している。側部は、
開孔の水平方向中心線21上に中心を有する半径27の
円弧を介して、端部44,46において外側フランク面
36,38に接続されている。
【0067】丸いつま先部28,30は、つま先部28
についてのみ示された半径27,31,33の接続円弧
によって形成されている。円弧27の中心は開孔縁部に
位置しており、半径31の中心はその真上にあって、半
径27の中心と同じ垂直面内に位置している。半径33
の中心は、開孔外側において対称中心線25上にある。
【0068】一実施態様においては、ガイドリンク20
は、図5に最もよく示されるように厚みAを有してお
り、該厚みは、図7〔B〕に最もよく示される内側リン
ク50の厚みBより薄くなっている。ガイドリンクは好
ましくは、内側リンクの厚みの最低約75%、より好ま
しくは約80%の厚みを有している。他の実施態様にお
いては、ガイドリンク20はまた、内側リンクの硬度よ
りも低い硬度を有している。好ましくはガイドリンク
は、内側リンクの硬度よりも少なくとも約5単位分低い
硬度を有している。もっとも好ましくはガイドリンク
は、内側リンクの厚みよりも薄く、かつ内側リンクの硬
度よりも低い硬度を有している。
【0069】本発明のガイドリンク20は、チェーンリ
ンクが図2および図3に示すように組み合わされている
サイレントチェーンの実施態様において有用である。図
2および図3に示すチェーンがピンおよびロッカージョ
イントの枢支部材を用いていることが当業者には理解さ
れるだろう。
【0070】本発明のガイドリンクはまた、組み合わさ
れた内側リンクと、図9および図10に示されるような
単一ピンのロッカージョイント構造とを有するサイレン
トチェーンに使用される。このサイレントチェーンは、
単一ピンのロッカージョイントチェーンという名称の米
国特許出願第08/196,598号(弁護士事件整理番号 9205
1)に詳細に記述されており、該特許出願は本明細書の
中に参考として組み込まれている。図9に示されたチェ
ーンでは、内側リンクが同一のフランク形状を有してい
る。
【0071】図10について詳細に説明すると、本発明
のガイドリンク120は、底部122と、間隔をあけて
配置された一対の開孔124,126とを有しており、
該開孔は、間隔をあけて対称に配置されかつ上方に延び
る一対のつま先部128,130によって囲まれてい
る。つま先部は好ましくは丸く形成されており、複数の
円弧面から構成されている。開孔は、水平方向の中心線
121上に設けられるとともに、角度α、好ましくは約
3度の傾斜角だけ回転している対称中心線125に関し
て対称になっている。つま先部は、それぞれ内側フラン
ク面132,134および外側フランク面136,13
8によって構成されている。つま先部は、クロッチ部1
40によって内側フランク面132,134において連
結されている。
【0072】クロッチ部140は丸く形成されているの
が好ましく、リンクの垂直中心線139上に中心を有す
る半径141の円弧面によって形成されている。クロッ
チ部を丸く形成することによって、応力集中が原因で生
じる疲労クラックの形成が最小に抑えられている。クロ
ッチ部の基部は、開孔頂上部の下方まで延びている。端
部144,146は、開孔と外側フランク面との間の領
域によって構成されている。ガイドリンク120の降伏
荷重は、以下により詳細に説明するように、内側リンク
50の降伏荷重より低くなっている方が有利である。
【0073】底部122は、一方の角部についてのみ図
示した半径123によって形成される丸い角部を介し
て、側部142に接続される実質的に平坦な部分を有し
ている。側部は、開孔内に中心を有する半径127の円
弧を介して、端部144,146で外側フランク面13
6,138に接続されている。丸いつま先部128,1
30は、つま先部128についてのみ示した半径13
1,133の接続円弧によって形成されている。
【0074】ガイドリンク120は、内側リンクの厚み
よりも薄い厚みを有しているのが好ましい。ガイドリン
クは好ましくは、内側リンクの厚みの最低約75%、よ
り好ましくは約80%の厚みを有している。ガイドリン
ク120は、内側リンクの硬度よりも低い硬度を有して
いるのが好ましい。より好ましくはガイドリンクは、内
側リンクの硬度よりも少なくとも約5単位分低い硬度を
有している。最も好ましくはガイドリンクは、内側リン
クの厚みよりも薄く、かつ内側リンクの硬度よりも低い
硬度を有している。
【0075】本発明のガイドリンクはまた、組み合わさ
れた内側リンクと、単一ピンのロッカージョイント構造
とを有するチェーンに使用される。そして、このチェー
ンでは、少なくとも幾つかの内側リンクが図11および
図12に示す他の内側リンクとは異なった形状を有し、
またこのチェーンは、単一ピンのロッカージョイントチ
ェーンという名称の米国特許出願第08/196,598号(弁護
士事件整理番号 92051)の中で詳細に記述されており、
該特許出願は本明細書の中に参考として組み込まれてい
る。
【0076】図12について詳細に説明すると、本発明
のガイドリンク220は、底部222と、間隔をあけて
配置された一対の開孔226,226とを含んでおり、
該開孔は、間隔をあけて対称に配置されかつ上方に延び
る一対のつま先部228,230によって囲まれてい
る。つま先部は好ましくは丸く形成されており、複数の
円弧面から構成されている。開孔は、水平方向の中心線
221上に設けられるとともに、角度α、好ましくは約
3度の傾斜角だけ回転している対称中心線225に関し
て対称になっている。つま先部は、それぞれ内側フラン
ク面232,234および外側フランク面236,23
8によって構成されている。つま先部は、クロッチ部2
40によって内側フランク面232,234において連
結されている。
【0077】クロッチ部240は好ましくは丸く形成さ
れ、複数の円弧面によって構成されている。一つの円弧
面は、リンクの垂直方向の中心線239上において、水
平方向のピッチラインより上方で対称中心線より下方に
中心を有する半径241の円弧から形成されている。他
の円弧面は、水平方向のピッチラインより下方に中心を
有する円弧から形成されている。クロッチ部を丸く形成
することによって、応力集中が原因で生じる疲労クラッ
クの形成が最小に抑えられている。
【0078】クロッチ部の基部は、開孔の水平方向中心
線221の下方まで延びている。好ましくは、クロッチ
部の基部は開孔の最下部まで延びている。より好ましく
は、基部は開孔の最下部の下方まで延びている。端部2
44,246は、開孔と外側フランク面との間の領域に
よって構成されている。ガイドリンク220の降伏荷重
は、以下に詳細に説明するように、内側リンクの降伏荷
重より低くなっている方が有利である。
【0079】底部222は凹面状になっており、垂直方
向のリンク中心線239上においてリンク下方に中心を
有する円弧によって形成されている。底部は、一方の角
部についてのみ示した半径223によって形成される丸
い角部を介して側部242に接続されている。側部24
2は、水平線243から少なくとも約45度の角度β、
好ましくは約60度外方に傾斜している。側部は、開孔
内に中心を有する半径227の円弧を介して、端部24
4,246で外側フランク面236,238に接続され
ている。
【0080】丸いつま先部228,230は、つま先部
228についてのみ示す半径231,233の接続円弧
によって形成されている。半径231の中心は開孔内に
配置されており、半径233の中心は水平ピッチライン
上において端部から離れた位置に配置されている。
【0081】ガイドリンク220の厚みは内側リンクの
厚みよりも薄い方が好ましい。好ましくはガイドリンク
は、内側リンクの厚みの最低約75%、より好ましくは
約80%の厚みを有している。ガイドリンク220もま
た内側リンクの硬度より低い硬度を有している方が好ま
しい。より好ましくはガイドリンクは、内側リンクの硬
度よりも少なくとも約5単位分低い硬度を有している。
もっとも好ましくはガイドリンクは、内側リンクの厚み
より薄くかつ内側リンクの硬度より低い硬度を有してい
る。
【0082】本発明のガイドリンクもまた、チェーンリ
ンクおよびこれに関連するスプロケットが位相調整され
またはランダム化されているサイレントチェーン駆動装
置の実施態様において用いることができる。たとえば米
国特許出願第07/885,194号は、本明細書の中に参考とし
て組み込まれているものであるが、一対のランダムチェ
ーン組立体またはハイブリッドチェーン組立体と一対の
スプロケットとの間の位相調整された関係を提供するこ
とを示している。
【0083】位相調整は、チェーン構造やスプロケット
構造の変更、およびチェーン組立体とスプロケットとの
配置関係の変更を含んでいる。スプロケットの変更は、
他の種々のピッチ量ばかりでなく1/2歯または1/2
ピッチだけ位相調整された分割スプロケットの使用を含
んでいる。スプロケット歯のランダム化は、たとえば間
隔の変更、歯の除去や削除のように、どんな方法によっ
てもよい。チェーン構造の変更は、二つの異なった形状
のリンクの組を使用する、つまり第2の組のリンクと異
なる第1の組のリンクを使用することによるばかりでな
く、単一のつま先部および二つのつま先部を有するリン
クを同一のチェーン組立体または二つのチェーン組立体
の中に使用することによるチェーン形状のランダム化を
含んでいる。
【0084】二つのリンクの組のリンクは、外形、フラ
ンク形状、内側フランク形状、外側フランク形状、ピッ
チ、向き(非対称のリンクに関して)、スプロケット歯
との駆動噛合いの形式、またはランダム化の他の形式に
おいて、異なっていてもよい。
【0085】また本発明のガイドリンクは、図13およ
び図14に最もよく示されるように、チェーンリンクが
ブロック配列されたものに使用される。この場合には、
ガイドリンク列16は、図4,図10あるいは図12に
図示された形状、または本発明の原理に従った形状のい
ずれかを有するガイドリンク320を有しており、内側
リンクがない点に特徴がある。本発明のガイドリンクは
また、本明細書の中に参考として組み込まれている米国
特許第 2,602,344号に示されるように、駆動リンクが内
側リンクの側面に位置するような内側リンクとして用い
ることもできる。
【0086】ガイドリンクはまた、可変プーリトランス
ミッションに使用されるチェーンとともに用いるように
してもよい。単一ピンのロッカージョイントを使用する
このようなチェーンの一部の例が図15に示されるとと
もに、1992年10月14日に出願された米国特許出
願第07/961,077号に詳細に記述されており、該特許は本
明細書の中に参考として組み込まれている。
【0087】図15についてさらに詳細に説明すると、
チェーンは、ガイドリンク420を有するガイドリンク
列16と、ノンガイドリンク列18において内側リンク
に組み合わされた内側リンク90とを含んでいる。この
ようなチェーンでは、内側リンク90は垂れ下がったつ
ま先部を有していない。内側リンク90は、負荷ブロッ
ク92を支持するために、好ましくはブロック配列にさ
れていない。その一方、内側リンク90がブロック配列
されていてもよい。
【0088】上述のように、ガイドリンクの降伏荷重は
内側リンクの降伏荷重よりも低い。好ましくは、ガイド
リンクの降伏荷重は内側リンクの降伏荷重の約半分であ
る。この結果、ガイドリンクは内側リンクよりも低い荷
重で塑性変形する。したがって、ガイドリンクの初期ピ
ッチは、該初期ピッチよりも大きく実質的に内側リンク
のピッチに等しい第2のピッチに変更することができ
る。
【0089】図16は、本発明の内側リンクおよびガイ
ドリンクについての応力−ひずみ曲線を示している。こ
の図は、本発明の一例を示そうとしたものであり、本発
明のすべての実施態様を図示しようとするものではな
い。内側リンクが塑性変形する荷重よりも低い荷重でガ
イドリンクが塑性変形することが図16から分かるだろ
う。このように、内側リンクが塑性変形するときにはガ
イドリンクもまた塑性変形することになる。これによ
り、複数のチェーンリンクを有する動力伝達用チェーン
を製作することができる。
【0090】また、この動力伝達用チェーンを、間隔を
隔てて配置されかつガイドリンクピッチ長を定める一対
の開孔を備えた複数のガイドリンクから各々が構成され
る複数のチェーンリンクと、少なくともその一部がガイ
ドリンク間に配置されるとともに、間隔を隔てて配置さ
れかつ内側リンクピッチ長を定める一対の開孔を各々が
有する複数の内側リンクと、ガイドリンクを連結し、各
ガイドリンクの対向する開孔内に支持されるとともに、
各内側リンクの少なくとも一つの開孔を挿通する枢支部
材とから構成することができる。さらに、この動力伝達
用チェーンにおいて、各ガイドリンクは、内側リンクの
降伏荷重よりも低い降伏荷重を有しており、ガイドリン
クのピッチ長は、プリストレス運転後の内側リンクのピ
ッチ長と実質的に等しくなっている。
【0091】内側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重
を有するガイドリンクを提供するために、ガイドリンク
を上述のように設計することができる。このようにし
て、ガイドリンクが荷重を受ける場合には、ガイドリン
ク端部に最小量の変形が生じつつ、ガイドリンクの実質
的にすべての変形が、クロッチ部に隣接する領域で発生
することになる。あるいは、また好ましくはガイドリン
クの形状に関連して、ガイドリンクの厚みを内側リンク
の厚みより薄くしてもよい。好ましくはガイドリンクの
厚みは、内側リンクの厚みの最低約75%、好ましくは
約80%である。また、ガイドリンクが上述のような形
状を有し、かつ内側リンクの厚みよりも薄い厚みを有し
ている方がより好ましい。
【0092】あるいは、ガイドリンクの降伏荷重が内側
リンクの降伏荷重よりも小さくするために、内側リンク
の硬度よりも低い硬度を有するようにガイドリンクを設
計することができる。ガイドリンクは、内側リンクの硬
度よりも少なくとも約5単位分低い硬度を有している。
好ましくはガイドリンクは、内側リンクの硬度よりも約
8単位分低い硬度を有している。また、ガイドリンクが
上述のような形状を有し、かつ内側リンクの硬度よりも
低い硬度を有している方がより好ましい。
【0093】最も好ましい実施態様に従うと、ガイドリ
ンクが上述のような形状を有するとともに、内側リンク
の厚みより薄く、かつ内側リンクの硬度より低くなって
いる。この最も好ましい実施態様では、厚みは内側リン
クの厚みの約80%であり、硬度は内側リンクの硬度よ
り約8単位分低くなっている。
【0094】本発明はまた、実質的にすべてのリンクが
実質的に同一のピッチ長を有している動力伝達用チェー
ンを製作する方法をも意図している。この方法は、無端
状のチェーンを形成するように複数のチェーンリンクを
連結することと、チェーンにプリストレスをかけること
とを含んでいる。
【0095】チェーンリンクは、複数のガイドリンク
と、複数の内側リンクと、ガイドリンクおよび内側リン
クを連結する枢支部材とから構成されている。ガイドリ
ンクは、第1のガイドリンクピッチ長(開孔500,5
02の平坦面のピッチラインまたは水平中心線との各交
叉点間の距離)を定める、間隔をあけて配置された一対
の開孔を有している。内側リンクの少なくとも一部はガ
イドリンク間に配置されるとともに、間隔をあけて配置
されかつ第1の内側リンクピッチ長(図7のピン・アン
ド・ロッカーのリンクについて点506,506で示さ
れる開孔内側の垂直方向の各接点間の距離)を定める一
対の開孔を有している。
【0096】ガイドリンクが内側リンクの側部に位置し
ている一実施態様においては、枢支部材が、対向するガ
イドリンクを連結するとともに、各内側リンクの少なく
とも一つの開孔を挿通している。ガイドリンクは、内側
リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有している。
【0097】チェーンが組み立てられた後、ガイドリン
クの降伏荷重よりも大きな荷重でプリストレスがかけら
れ、これにより、第1のガイドリンクピッチ長と異なり
かつ各内側リンクのピッチ長と実質的に等しい第2のガ
イドリンクピッチ長が得られることになる。好ましく
は、内側リンクおよびガイドリンクがともに塑性変形す
るように、チェーンには内側リンクの降伏荷重よりも大
きな荷重でプレストレスがかけられる。このようにし
て、内側リンクもガイドリンクも、それぞれ元のピッチ
長つまり第1のピッチ長と実質的に同一かまたはそれ以
上の「新しい」ピッチ長つまり第2のピッチ長を得るこ
とになる。
【0098】チェーンの実質的にすべてのチェーンリン
クに、このプリストレス運転後において実質的に同一の
ピッチ長を与えることによって、枢支部材が互いに実質
的に平行になり、枢支部材の残留曲げ応力が減少するこ
とが分かるだろう。本発明のガイドリンクを使用するこ
とによって、枢支部材が実質的に平行に保たれ、これに
よって、ガイドリンク近傍のピン破損の発生が最小限に
抑えられる。このことによりまた、チェーン全体の引張
応力が上昇することになる。好ましくはチェーンには、
チェーンの極限の引張応力の約65%までプリストレス
がかけられる。チェーンにプリストレスをかけることに
よって、結果的に疲労寿命が上昇する。
【0099】図17ないし図19は、プリストレスがか
けられたチェーンリンクにおける各リンクのピッチ長伸
びの度合いを図示している。ピッチ長伸びの度合いは、
各リンクの元のピッチ長と、プリストレス運転により生
じる「新しい」ピッチ長との間の差から決定される。
【0100】図17についてもっと詳細に説明すると、
ガイドリンクが従来のガイドリンク(つまり内側リンク
の硬度より約5単位分硬度が低い)とほぼ同じ硬度を有
している場合、引張強度の65%の荷重では伸びなかっ
た。このため、チェーンは、ガイドリンク近傍で残留曲
げ応力を受ける枢支部材を備えたチェーンリンクを含ん
でいる。しかしながら、ガイドリンクの硬度が内側リン
クの硬度よりも約8単位分低い場合には、チェーンリン
クにおける各リンクのピッチ長伸びの度合いは、図18
に最もよく示されるように、ほぼ均等に近くなってい
る。この結果、枢支部材への残留曲げ応力が減少するこ
とになる。
【0101】図19は、ガイドリンクの硬度が内側リン
クの硬度より約11単位分低い場合において、チェーン
リンクの各リンクのピッチ長伸びの度合いを図示してい
る。図18のチェーンリンクと同様に、ピッチ長伸びの
度合いは、とくに図17のチェーンリンクと比較する
と、ほぼ均等に近くなっている。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
リンクのピッチ長伸びの度合いを均等にでき、枢支部材
への残留曲げ応力を減少することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】チェーン,駆動スプロケット,および該チェー
ンとともに組み立てられた関係にある従動スプロケット
を示す駆動用チェーンの斜視図であり、該チェーンは、
枢支部材によって連結され組み合わされた複数の組また
は列の内側リンクから構成されるとともに、チェーンの
長さ方向にわたって他の内側リンクの外側端部に配置さ
れた本発明のガイドリンクを含んでいる。
【図2】図1のチェーンの斜視部分図であり、本発明の
ガイドリンクを含んでいる。
【図3】図2のチェーンの平面部分図である。
【図4】本発明のガイドリンクのためのリンク形状の正
面図である。
【図5】図4のリンクの側面(端面)図である。
【図6】図4のリンクの拡大図である。
【図7】〔A〕は図1のチェーンの内側リンクのための
リンク形状の正面図、〔B〕は該リンクの側面(端面)
図である。
【図8】図1のチェーンの内側リンクのための他のリン
ク形状の正面図である。
【図9】組み合わされた内側リンクを有し、かつ本発明
のガイドリンクを含むチェーンの斜視部分図である。
【図10】とくに図9のチェーンとともに用いられる本
発明によるガイドリンクのリンク形状の他の実施態様を
示す正面図である。
【図11】一つ以上の形状を備えかつ組み合わされた内
側リンクを有し、本発明のガイドリンクを含むチェーン
の斜視部分図である。
【図12】とくに図11のチェーンとともに用いられる
本発明によるガイドリンクのリンク形状の他の実施態様
を示す正面図である。
【図13】本発明のガイドリンクを含む、ブロック配列
構造のチェーンの斜視部分図である。
【図14】図13のチェーンの平面部分図である。
【図15】負荷ブロック部材および本発明のガイドリン
クを含み、かつ可変プーリトランスミッションに使用さ
れるチェーンの斜視部分図である。
【図16】図1,図9,図11,図13のチェーンに使
用される内側リンクおよび本発明のガイドリンクについ
ての荷重−伸び曲線のグラフである。
【図17】内側リンクの硬度よりも約5単位分低い硬度
を有する本発明のガイドリンクを使用した図11のチェ
ーンにおいて、プリストレス時に引張強度の65%の力
が作用した場合のチェーンリンクの各リンクについての
ピッチ伸びの度合いを示すグラフである。
【図18】内側リンクの硬度よりも約8単位分低い硬度
を有する本発明のガイドリンクを使用した図11のチェ
ーンにおいて、プリストレス時に引張強度の65%の力
が作用した場合のチェーンリンクの各リンクについての
ピッチ伸びの度合いを示すグラフである。
【図19】内側リンクの硬度よりも約11単位分低い硬
度を有する本発明のガイドリンクを使用した図11のチ
ェーンにおいて、プリストレス時に引張強度の65%の
力が作用した場合のチェーンリンクの各リンクについて
のピッチ伸びの度合いを示すグラフである。
【符号の説明】
10 動力伝達用チェーン 20 ガイドリンク 24,26 開孔 28,30 つま先部 32,34 内側リンク 36,38 外側フランク面 40 クロッチ部 44,46 端部 50 内側リンク 54,56 開孔 80 枢支部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチェーンリンクを有する動力伝達
    用チェーン10において、各チェーンリンクが、 a.二つのガイドリンク20と、 b.複数の内側リンク50と、 c.ガイドリンクを連結する枢支部材80と、を備える
    とともに、 a′.ガイドリンクの各々が、ある厚みおよび硬度を有
    するとともに、間隔をあけて配置された一対の開孔2
    4,26と、間隔をあけて配置された一対のつま先部2
    8,30とを有し、該各つま先部が、開孔を囲むととも
    に、外側フランク面36,38および内側フランク面3
    2,34を有し、内側フランク面は、その基部が開孔最
    上部の下方まで垂れ下がっている丸いクロッチ部40で
    結合されており、 b′.内側リンクの少なくとも一部がガイドリンク間に
    配置されるとともに、内側リンクの各々が、間隔をあけ
    て配置された一対の開孔54,56と、ある厚みおよび
    硬度とをそれぞれ有しており、 c′.一つの枢支部材が、各ガイドリンクの対向する開
    孔内で支持されるとともに、各内側リンクの少なくとも
    一つの開孔内を挿通しており、各ガイドリンクが、内側
    リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有するように、
    内側リンクの厚みよりも薄い厚みを有し、かつ内側リン
    クの硬度よりも低い硬度を有している、ことを特徴とす
    る動力伝達用チェーン。
  2. 【請求項2】 各ガイドリンクが、内側リンクの降伏荷
    重の約半分の降伏荷重を有している、ことを特徴とする
    請求項1記載の動力伝達用チェーン。
  3. 【請求項3】 内側リンクが内側リンクのガイド列およ
    び内側リンクのノンガイド列を構成するように組み合わ
    され、ガイド列内側リンクの開孔がガイドリンクの開孔
    と一直線上に揃えられている、ことを特徴とする請求項
    1記載の動力伝達用チェーン。
  4. 【請求項4】 ガイドリンクが変形するときには、ガイ
    ドリンクの端部44,46に最小量の変形を伴いつつ、
    ガイドリンクの実質的にすべての変形がクロッチ部近傍
    の領域で発生する、ことを特徴とする請求項1記載の動
    力伝達用チェーン。
  5. 【請求項5】 リンク50の組立体および枢支部材80
    から構成されるチェーンとともに用いられる側部ガイド
    リンク20であって、該チェーンは、隣り合う組が交互
    に組み合わされた内側リンクの組が差し込まれる複数組
    の側部ガイドリンクを有し、該各リンクは、間隔をあけ
    て配置された一対の開孔を有し、一つのリンクの組の一
    組の開孔は、隣接するリンクの組の一組の開孔と横方向
    に整列して配置されており、各ガイドリンクは、 a.底部22と、 b.間隔をあけて配置されかつ上方に延びる一対のつま
    先部28,30とを備え、 b′.前記つま先部は、開孔24,26を囲むととも
    に、外側フランク面36,38と、丸いクロッチ部40
    で連結された内側フランク面32,34とを有し、クロ
    ッチ部の基部が開孔最上部の下方まで延びており、内側
    リンクがある厚みおよび硬度を有し、ガイドリンクが、
    内側リンクの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有するよう
    に、内側リンクの厚みより薄いある厚みと、内側リンク
    の硬度より低いある硬度とを有している、ことを特徴と
    するガイドリンク。
  6. 【請求項6】 実質的にすべてのリンクが実質的に同一
    のピッチ長を有している動力伝達用チェーンの製造方法
    であって、 a.無端状のチェーンを形成するように複数のチェーン
    リンクを連結することと、 b.第1のガイドリンクピッチと異なる第2のガイドリ
    ンクピッチと、第1の内側リンクピッチと異なりかつ第
    2のガイドリンクピッチと実質的に等しい第2の内側リ
    ンクピッチとが得られるように、ガイドリンクの降伏荷
    重よりも大きな荷重でチェーンにプリストレスをかける
    こととを備えており、 前記チェーンリンクは、 i.間隔を隔てて配置されかつ第1のガイドリンクピッ
    チを定める一対の開孔24,26を備えた複数の側部ガ
    イドリンク20と、 ii. 少なくともその一部がガイドリンク間に配置され、
    間隔を隔てて配置されかつ第1の内側リンクピッチを定
    める一対の開孔54,56をそれぞれ有する複数の内側
    リンク50と、 iii.そのうちの一つが各ガイドリンクの対向する開孔内
    で支持され、各内側リンクの少なくとも一つの開孔を挿
    通するとともに、各々内側リンクの降伏荷重よりも低い
    降伏荷重を有しているガイドリンクを連結する枢支部材
    80とを含んでいる、ことを特徴とする動力伝達用チェ
    ーンの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 a.ガイドリンクの各々が、ある厚みおよび硬度を有す
    るとともに、開孔24,26を囲みかつ外側フランク面
    36,38および内側リンク32,34を備える、間隔
    を隔てた一対のつま先部28,30を有しており、 b.ガイドリンクが内側リンクの降伏荷重よりも低い降
    伏荷重を有するように、ガイドリンクの厚みが内側リン
    クの厚みよりも薄く、かつガイドリンクの硬度が内側リ
    ンクの硬度よりも低いような、ある厚みおよび硬度を内
    側リンクの各々が有している、ことを特徴とする動力伝
    達用チェーンの製造方法。
  8. 【請求項8】 ガイドリンクのクロッチ部基部が開孔の
    水平方向中心線の下方まで延びている、ことを特徴とす
    る請求項7記載の動力伝達用チェーンの製造方法。
  9. 【請求項9】 複数のチェーンリンクを有する動力伝達
    用チェーン10において、該各チェーンリンクが、 a.間隔をあけて配置されかつガイドリンクピッチを定
    める一対の開孔24,26を有する一対のガイドリンク
    20と、 b.少なくともその一部がガイドリンク間に配置される
    とともに、間隔をあけて配置されかつ内側リンクピッチ
    を定める一対の開孔54,56をそれぞれ有する複数の
    内側リンク50と、 c.ガイドリンクを連結する枢支部材80とを備え、 c′. 一つの枢支部材が各ガイドリンクの対向する開孔
    内に支持されるとともに、各内側リンクの少なくとも一
    つの開孔内を挿通しており、各ガイドリンクが内側リン
    クの降伏荷重よりも低い降伏荷重を有し、ガイドリンク
    ピッチがプリストレス運転後の内側リンクピッチに実質
    的に等しくなっている、ことを特徴とする動力伝達用チ
    ェーン。
  10. 【請求項10】 プリストレス時の荷重が内側リンクの
    降伏荷重よりも大きい、ことを特徴とする請求項9記載
    の動力伝達用チェーン。
JP7050620A 1994-02-15 1995-02-14 動力伝達用チェーン,ガイドリンクおよび動力伝達用チェーンの製造方法 Expired - Lifetime JP2632656B2 (ja)

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