JPH0835139A - 筒撚り撚糸の製造装置 - Google Patents

筒撚り撚糸の製造装置

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JPH0835139A
JPH0835139A JP18666094A JP18666094A JPH0835139A JP H0835139 A JPH0835139 A JP H0835139A JP 18666094 A JP18666094 A JP 18666094A JP 18666094 A JP18666094 A JP 18666094A JP H0835139 A JPH0835139 A JP H0835139A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】紙テープの消費量による紙テープ巻の直径減少
に拘わらず、紙テープに常に一定の張力を保持し撚られ
た筒撚り撚糸が常に一定の品質となる様にする。 【構成】回転リール軸4に巻き取られた紙テープ巻3A
を回転させて紙テープ3を繰り出す紙テープセット部X、
紙テープ3の繰り出し側に設置され、引き出された紙テ
ープ3に一定の引っ張り張力を与えるブレーキ機構部Y、
並びに引き出された紙テープ3に撚りをかけて筒撚り撚
糸Aを形成する撚りローラ9とで構成された撚糸装置イ
と、筒撚り撚糸Aを引き取りつつ巻き取って行く巻取
装置ロと、前記撚糸装置イ又は巻取装置ロの少なくとも
いずれか一方を筒撚り撚糸Aの回りに撚り方向に相対的
に自転させる自転装置Zとで構成された筒撚り撚糸の製
造で、紙テープセット部Xに設けられ、紙テープ巻3A
の回転リール軸4のガイド溝2bが紙テープ巻3Aの引き出
し方向に形成され、紙テープ巻3Aをブレーキ機構部Yに
接触しつつ引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙を細く裁断し、これ
に撚りをかけて形成した筒状の撚糸の製造装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】紙を細く裁断し、これに撚りをかけて形
成した筒状の撚糸(A')は、これを機織することによって
紙製織物とし、壁紙、スリッパ、帽子、シートカバーの
素材や、畳表のいぐさの代替品として利用されている。
この撚糸(A')は、図9〜11に示す従来の撚糸装置(イ')に
て形成され、巻取装置(ロ')にて巻き取るようにしてい
た。
【0003】即ち、回転リール軸(4')に紙テープ(3')の
巻いたもの『紙テープ巻(3A')』を装着し、紙テープ巻
(3A')の側面を両側から摩擦板(21')で挟み、ゴム紐(2
0')で摩擦板(21')の端部同士を縛り付け、紙テープ巻(3
A')に両側から摩擦力を与え、ガイドローラ(8')及び撚
り用ゴムローラ(9')にて順次引き出すようにしていた。
撚糸装置(イ')は撚糸(A')の周囲にて回転するようになっ
ており、この回転によって紙テープ(3')を撚り、筒状の
撚糸(A')を形成する。撚り上げられた撚糸(A')は、引取
ローラ(11')に巻付けられ、さらに巻取部(12')で整然と
巻き取るようになっていた。
【0004】筒状の撚糸(A')の品質は撚糸装置(イ')の回
転数、巻取装置(ロ')の引っ張り速度、紙テープ巻(3A')
のブレーキ力『紙テープ(3')の引っ張り応力』による。
いま、紙テープ巻(3A')に加わるブレーキ力がないと、
軽く回転してしまって無制限に引き出されてしまい、そ
の結果、撚りがかかるべき時に紙テープ(3')に張力がか
からないので、硬く撚る事ができず、硬く撚られた筒撚
り撚糸(A')が形成されない事になる。(極端な場合には
撚りがかからず筒状の撚糸(A')を形成することができな
い事もある。)
【0005】従来の撚糸装置(イ')にあっては、前述のよ
うにこのブレーキ力は紙テープ巻(3A')を両側から挟み
込んで摩擦力を付与する摩擦板(21')に取り付けられた
ゴム紐(20')の締付力によるものであった。しかし、ゴ
ム紐(20')によるブレーキ力付与では紙テープ巻(3A')の
引っ張り応力が一定しないので、撚糸(A')の撚りのかか
り方に変化が生じて品質が変化する事になる。換言すれ
ば、紙テープ(3')が消費されて回転リール軸(4')に巻か
れたもののの径が次第に小さくなると、摩擦板(21')と
紙テープ巻(3A')との接触面積が次第に小さくなって行
くのに対して摩擦板(21')の圧締力は一定であるため、
単位面積当たりのブレーキ力が次第に大きくなり、その
結果、紙テープ(3')の張力が次第に増加して撚糸(A')が
次第に硬く撚られることになる。このようにして撚糸
(A')の品質が次第に変化していく事になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
紙テープの消費量による紙テープ巻の直径の減少に拘わ
らず、紙テープに常に一定の張力が掛かるようにして撚
られた筒撚り撚糸が常に一定の品質を備えているように
する事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、前記課題
を解決するもので、 回転リール軸(4)に巻き取られた紙テープ巻(3A)を回
転リール軸(4)の回りに回転させて紙テープ(3)を繰り出
す紙テープセット部(X)、紙テープ(3)の繰り出し側に設
置され、引き出された紙テープ(3)に一定の引っ張り張
力を与えるブレーキ機構部(Y)、並びに引き出された紙
テープ(3)に撚りをかけて筒撚り撚糸(A)を形成する撚り
ローラ(9)とで構成された撚糸装置(イ)と、 筒撚り撚糸(A)を引き取りつつ巻き取って行く巻取装
置(ロ)と、 前記撚糸装置(イ)又は巻取装置(ロ)の少なくともいずれ
か一方を筒撚り撚糸(A)の回りに撚り方向に相対的に自
転させる自転装置(Z)とで構成された筒撚り撚糸の製造
装置において、 紙テープセット部(X)に設けられ、紙テープ巻(3A)の
回転リール軸(4)をガイドするガイド長溝(2b)が紙テー
プ巻(3A)の引き出し方向に形成されており、紙テープ巻
(3A)がブレーキ機構部(Y)に接触しつつ引き出される事
を特徴とする。
【0008】本発明装置は、図1及び図2に示すよう
に、基本的な構造は従来例と同じであるが、紙テープ巻
(3A)の紙管(3a)の部分のみを紙テープ巻(3A)ががたつか
ない程度に軽く固定するだけであり、後述するブレーキ
機構部(Y)がブレーキ作用を有するので、この部分には
ブレーキ力が存在しないものである。そして、紙テープ
セット部(X)には、紙テープ巻(3A)の回転リール軸(4)を
ガイドするガイド長溝(2b)が紙テープ巻(3A)の引き出し
方向に形成されており、紙テープ巻(3A)がブレーキ機構
部(Y)に接触しつつ引き出されるようになっているの
で、紙テープ(3)の消費と共に紙テープ巻(3A)の直径が
小さくなっていったとしても紙テープ巻(3A)はガイド長
溝(2b)をブレーキ機構部(Y)側に移動して常に一定の力
でブレーキ機構部(Y)に接触する事になり、紙テープ巻
(3)とブレーキ機構部(Y)との接触圧力が一定となり、紙
テープ(3)の引き出し力が一定となる。
【0009】ここで、ブレーキ機構部(Y)には色々なバ
リエーションがあり、ヒステリシス・トルクを利用し
たブレーキローラ(7)を複数本並列に配置して使用した
場合、最初に通常のローラ(7)を使用し、2番目以降
にヒステリシスを利用したブレーキローラ(7)を使用し
た場合、ブレーキローラ(7)と通常のローラ(7)とを組
み合わせた場合、通常のローラ(7)に続けてブロック
状のブレーキ部(7B)を配設した場合、ブロック状のブ
レーキ部(7B)だけを配設した場合がなどが考えられる。
〜の場合は、いずれの場合でも、最初のローラ(7)
に紙テープ巻(3A)が接触する。の場合は、ブレーキ部
(7B)に直接紙テープ巻(3A)が接触するようになってい
る。従って最初のローラ(7a)が第2番目のローラ(7b)か
ら離間して設置されていたとしても紙テープ巻(3A)に接
触しているローラ(7a)はブレーキ機構部(Y)を構成する
事になる。
【0010】請求項2はブレーキ機構部(Y)の一例に付
いて述べたもので、『ブレーキ機構部(Y)が、主として
複数のブレーキローラ(7)にて構成されており、前記ブ
レーキローラ(7)が、その外周が磁石にて構成された軸
部(7イ)と、軸部(7イ)が非接触にて挿入され、紙テープ
(3)の引き出し方向と反対方向のヒステリシストルクを
発生させつつ軸部(7イ)の周囲を回転する磁石円筒ローラ
(7ロ)とで構成されている』事を特徴とする。
【0011】ブレーキローラ(7)はヒステリシストルク
を利用して紙テープ(3)に張力を加えるようになってい
るので、紙テープ(3)にはその巻径の変化に関係なく一
定の張力が加わるので、紙テープ巻(3A)の径に制限は
なく、大きな径のものが使える事になり、紙テープ巻(3
A)の取り換えが少なくてすみ、生産性が高い。前述の
ように、常に一定したヒステリシス・トルクを生じるの
で、紙テープ巻(3A)の径や巻数が変化してもブレーキ力
(即ち、紙テープ(3)の引張り応力)は一定で撚糸(A)の
品質も一定である。更に、ブレーキローラ(7)の本数
を変えたり、トルクの異なるローラに変えることによっ
て撚りの強さの品質を変化させる事ができる。
【0012】請求項3は、『軸部(7イ)の磁石及び磁石円
筒ローラの磁石の少なくともいずれか一方が電磁石にて
構成されている』事を特徴とするもので、これにより、
ヒステリシストルク即ちブレーキ力を簡単に変化させる
事ができるので、撚糸(A)の巻きの強さ等を所望の品質
に調整する事ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述す
る。本実施例の装置は縦型で、撚糸装置(イ)の直下に巻
取装置(ロ)が設置されている。又、撚糸装置(イ)内では、
紙テープセット部(X)とブレーキ機構部(Y)とが縦方向に
セットされている。勿論、本発明装置は縦型に限られる
ものでなく、横型であってもよい。
【0014】撚糸装置(イ)において、(1)は回転ハウジン
グで、回転駆動モータ(1a)にてその中心軸の回りに回転
するようになっている。本実施例では回転駆動モータ(1
a)によって回転ハウジング(1)が撚糸(A)の回りに回転す
るので、回転駆動モータ(1a)が自転装置(Z)という事に
なる。図示しないが、巻取装置(ロ)側を自転させる事も
可能であるし、両者(イ)(ロ)を相対的に自転させてもよ
い。
【0015】回転ハウジング(1)の内側面には取付プレ
ート(2)が取付脚(2a)にて固着されており、その一側縁
から水平に、続いて下方に向かう逆L字状にガイド長溝
(2b)が形成されている。ここでガイド長溝(2b)の垂直部
分を縦溝部(2c)をとする。
【0016】紙テープ(3)は紙管(3a)に巻き取られてお
り、これを紙テープ巻(3A)とする。前記紙管(3a)には両
側に配設されたカラー(6)の挿入軸部(4a)が挿入されて
おり、カラー(6)の外面から突設された回転リール軸(4)
が前記ガイド長溝(2b)の縦溝部(2c)に回転自在に嵌まり
込んでおり、紙テープ巻(3A)が取付プレート(2)に支持
されている。カラー(6)は、前述のように紙テープ巻(3
A)を取付プレート(2)の縦溝部(2c)にセットするための
もので、カラー(6)にて紙テープ巻(3A)の紙管(3a)を両
側から軽く押圧し、紙テープ巻(3A)ががたつかないよう
に固定している。
【0017】紙テープセット部(X)の下方にはブレーキ
機構部(Y)が設置されている。図1,2,5の実施例では
3本1組のローラ(7)が使用されており、この場合は後
述するようなヒステリシス・トルクを利用したブレーキ
ローラが使用されている。ここでは、ローラ(7)は前述
のように3本一組の第1ローラ(7a)、第2ローラ(7b)及
び第3ローラ(7c)にて構成された例をその代表例として
説明するが、勿論これに限られず、ローラ(7)の数を増
やしてもよいし逆に減らしてもよい。また、全数をブレ
ーキローラとしてもよいし、その内の1又は幾つかをブ
レーキローラとしてもよい。ここでは、第1ローラ(7
a)、第2ローラ(7b)及び第3ローラ(7c)は取付プレート
(2)から引き出されたテープ(3)の両側に千鳥に(図
2)、又は直線に(図3)、或いは互いに入り込むよう
に(図4)配設されている。ローラ(7)の配置によって
紙テープ(3)とローラ(7)との接触面積が変わり、ブレー
キの掛かり具合が変化する。
【0018】ローラ(7)と紙テープ巻(3A)との関係を述
べると、図7に示すように縦溝部(2c)にスライド自在に
回転リール軸(4)が嵌まり込んでいるので、第1ローラ
(7a)の上に紙テープ巻(3A)が載置されていてローラ(7)
の回転と共に紙テープ(3)が繰り出される事になる。従
って、紙テープ巻(3A)の繰り出しによって直径が小さく
なったとしても両者の接触条件は変化せず、従って一定
の繰り出しが確保される事になる。
【0019】次に、ブレーキ機構部(Y)に使用されるブ
レーキローラ(7)の構造に付いて説明する。図3に示す
ように、ブレーキローラ(7)は軸部(7イ)と磁石円筒ロー
ラ(7ロ)とで構成されており、軸部(7イ)は中心軸(23)とそ
の周囲に配設された軸側磁石(24)とで構成されている。
磁石円筒ローラ(7ロ)は中心軸(23)に嵌め込まれた側板(2
2)と、側板(22)に嵌め込まれたローラ部(20)と、ローラ
部(20)の内周面に配設された円筒状磁石(21)とで構成さ
れており、円筒状磁石(21)と軸側磁石(24)との間には間
隙(H)が形成されるようになっている。中心軸(23)は回
転ハウジング(1)に固定されており、前記磁石円筒ロー
ラ(7ロ)を回すとその回転方向に抗するようにヒステリシ
ストルクが発生し、磁石円筒ローラ(7ロ)の回転を妨げよ
うとする働きをする。
【0020】(8)はガイドローラで、ブレーキローラ(7)
の下方に配設されており、引き出された紙テープ(3)を
次の撚りローラ(9)にガイドする働きをするものであ
る。(9)は撚りローラで、紙テープ(3)の送り方向に対し
て傾斜して設置されており、これにより紙テープ(3)が
捩られる事になる。ブレーキローラ(7)、ガイドローラ
(8)及び撚りローラ(9)の外周面はいずれもゴムライニン
グが施されている。
【0021】引き出された紙テープ(3)は、撚りローラ
(9)によって撚りがかけられ、回転ハウジング(1)の引き
出し口(10)から引き出されていく。引き出された紙テー
プ(3)は引取ローラ(11)に巻き取られて行く。ここで回
転ハウジング(1)は引き出された紙テープ(3)を撚って形
成される筒撚り撚糸(A)を中心にその回りに回転するよ
うになっており、これにより撚りローラ(9)と回転ハウ
ジング(1)の自転とで紙ローラ(3)が撚られ、筒撚り撚糸
(A)を形成する事になる。
【0022】引取ローラ(11)によって引き取られた筒撚
り撚糸(A)は、巻取部(12)の巻取ロール部(13)に巻き付
けられることになるのであるが、筒撚り撚糸(A)を螺旋
状に正確に巻き取って行くために、巻取軸(14)によって
回転自在に且つ軸方向にスライド自在に支持されてい
る。(15)は巻取ロール部(13)に取り付けられた巻取従動
ローラで、巻取駆動モータ(17)の駆動ローラ(16)に接触
しており、巻取駆動モータ(17)の回転によって連駆動力
が練達されて回転する事になる。
【0023】以上のように、紙テープセット部(X)から
紙テープ(3)を引き出し、回転ハウジング(1)の自転と撚
りローラ(9)によって紙テープ(3)に撚りがかかり、筒撚
り撚糸(A)が形成されるのであるが、筒撚り撚糸(A)の品
質を一定に保つためにはテープ(3)に係る張力が常に一
定でなければならない。
【0024】本実施例では、第1に前述のように紙テー
プ巻(3A)が第1ローラ(7a)上に載置された状態で紙テー
プ(3)が引き出されるようになっているために、たとえ
紙テープ(3)が消費されて紙テープ巻(3A)の直径が小さ
くなったとしても紙テープ巻(3A)と第1ローラ(7a)との
接触状態の変化はないのであるから紙テープ(3)の引き
出し状態に変化が生じるような事はなく、第2にブレー
キローラ(7)にヒステリシストルクを利用したものを用
いているので、紙テープ(3)の消費に伴う紙テープ巻(3
A)の直径の変化や使用紙テープ(3)の幅等が変化しても
紙テープ(3)に与えられる張力は一定となり、極めて安
定した品質の筒撚り撚糸(A)が得られる事になる。
【0025】尚、ブレーキローラ(7)を構成する磁石の
少なくとも何れか一方を電磁石にする事も出来、これに
よって電磁石に印加される電圧を変化させる事によっ
て、ヒステリシストルクを簡単に変える事が出来、筒撚
り撚糸(A)の撚りの強さを変化させる事が出来る。又、
前述のようにブレーキローラ(7)の本数を適宜変更する
事も可能であるし、ヒステリシストルクの違うブレーキ
ローラ(7)に変更する事も可能であって、これにより物
理的に紙テープ(3)に与える張力を変化させる事ができ
る。
【0026】次に、ブレーキ機構部(Y)の第2実施例
(図8)について説明する。ここでは、ローラ(7)の代
わりに対向して配設された一対の接触プレート(7ロ)が用
いられている。接触プレート(7ロ)はバックプレート(7イ)
の内周側に取り付けられており、両側から紙テープ(3)
を挟持して摩擦力を与えているものである。摩擦力はバ
ックプレート(7イ)に植設されたバネ掛け(7ニ)間に張設さ
れた引張バネ(7ハ)にて付与されるようになっている。な
お、この場合紙テープ巻(3A)を直接接触プレート(7ロ)上
に載置してもよいが、接触プレート(7ロ)の上方にローラ
(図示せず)を設置し、このローラ上に紙テープ巻(3A)
を載置してもよい、後者の場合、紙テープ巻(3A)が載置
しているローラを含めてブレーキ機構部(Y)という事に
なる。
【0027】
【発明の効果】本発明装置は、紙テープセット部に設け
られ、紙テープ巻の回転リール軸をガイドするガイド長
溝が紙テープ巻の引き出し方向に形成されており、紙テ
ープ巻がブレーキ機構部に接触しつつ引き出されるよう
になっているので、たとえ紙テープが消費されて紙テー
プ巻の直径が小さくなったとしても紙テープ巻とブレー
キ機構部との接触状態の変化はないのであるから紙テー
プの引き出し状態に変化が生じるような事はなく、品質
の安定した筒撚り撚糸(A)の生産に寄与する事になる。
【0028】また、ブレーキ機構部が、主としてヒステ
リシストルクを利用する複数のブレーキローラにて構成
されている場合には、紙テープにはその巻径の変化に関
係なく一定の張力が加わるので、直径の大小に拘わらず
紙テープ巻からの引き出しが可能となる他、常に一定の
ブレーキ力を発揮させる事が出来るものである。
【0029】そして、ブレーキ機構部に電磁石利用のブ
レーキローラを使用した場合に、電圧変化で簡単にヒス
テリシストルク即ちブレーキ力を変化させる事ができ
る。さらに、ブレーキローラの軸部に設けられた円筒状
の磁石または、それを覆うように周囲に非接触で設けら
れた磁石円筒ローラの磁石の少なくとも一方を電磁石と
することによって、ヒステリシストルクひいてはブレー
キ力を簡単に変化できるので、撚糸の巻きの強さ等、所
望の品質に調整する事ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略断面図
【図2】図1の直角方向の第1実施例の断面図
【図3】図1の直角方向の第2実施例の断面図
【図4】図1の直角方向の第3実施例の断面図
【図5】本発明の紙テープセット部の断面図
【図6】本発明に使用されるブレーキローラの一部切欠
斜視部
【図7】本発明の紙テープセット部とブレーキ機構部と
の関係を示す斜視図
【図8】本発明のブレーキ機構部の第2実施例の斜視図
【図9】従来例の概略断面図
【図10】図9の直角方向の概略断面図
【図11】従来の紙テープ巻の取付状態を示す部分拡大
斜視図
【符号の説明】
(2b)…ガイド長溝 (3)…紙テープ (3A)…紙テープ巻 (4)…回転リール軸 (A)…筒撚り撚糸 (X)…紙テープセット部 (Y)…ブレーキ機構部 (Z)…自転装置 (イ)…撚糸装置 (ロ)…巻取装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転リール軸に巻き取られた紙テ
    ープ巻を回転リール軸の回りに回転させて紙テープを繰
    り出す紙テープセット部、紙テープの繰り出し側に設置
    され、引き出された紙テープに一定の引っ張り張力を与
    えるブレーキ機構部、並びに引き出された紙テープに撚
    りをかけて筒撚り撚糸を形成する撚りローラとで構成さ
    れた撚糸装置と、筒撚り撚糸を引き取りつつ巻き取って
    行く巻取装置と、前記撚糸装置又は巻取装置の少なくと
    もいずれか一方を筒撚り撚糸の回りに撚り方向に相対的
    に自転させる自転装置とで構成された筒撚り撚糸の製造
    装置において、 紙テープセット部に設けられ、紙テープ巻の回転リール
    軸をガイドするガイド長溝が紙テープ巻の引き出し方向
    に形成されており、紙テープ巻がブレーキ機構部に接触
    しつつ引き出される事を特徴とする筒撚り撚糸の製造装
    置。
  2. 【請求項2】 ブレーキ機構部が、主として複数
    のブレーキローラにて構成されており、前記ブレーキロ
    ーラが、その外周が磁石にて構成された軸部と、軸部が
    非接触にて挿入され、紙テープの引き出し方向と反対方
    向のヒステリシストルクを発生させつつ軸部の周囲を回
    転する磁石円筒ローラとで構成されている事を特徴とす
    る請求項1に記載の筒撚り撚糸の製造装置。
  3. 【請求項3】 軸部の磁石及び磁石円筒ローラの
    磁石の少なくともいずれか一方が電磁石にて構成されて
    いる事を特徴とする請求項2に記載の筒撚り撚糸の製造
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236154A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Daiken Corp 筒状撚糸製造装置及び該装置を用いた筒状撚糸の製造方法
KR102203416B1 (ko) * 2020-05-27 2021-01-15 황윤창 캘린더롤의 스티킹 현상이 없는 습식 부직포 제조장치

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JP2010236154A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Daiken Corp 筒状撚糸製造装置及び該装置を用いた筒状撚糸の製造方法
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