JPH0834721B2 - 発電機の負荷検出方法及び装置 - Google Patents

発電機の負荷検出方法及び装置

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JPH0834721B2
JPH0834721B2 JP10609888A JP10609888A JPH0834721B2 JP H0834721 B2 JPH0834721 B2 JP H0834721B2 JP 10609888 A JP10609888 A JP 10609888A JP 10609888 A JP10609888 A JP 10609888A JP H0834721 B2 JPH0834721 B2 JP H0834721B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、交流発電機の負荷を検出する負荷検出方法
及び装置に関するものである。
[従来の技術] ディーゼル機関等の原動機により駆動される交流発電
機においては、出力周波数を一定に保つために原動機の
回転速度を一定に制御することが行われている。このよ
うな制御を行う制御装置では、発電機の回転速度と設定
回転速度との偏差を求め、該速度偏差の積分信号に基い
て原動機へのエネルギーの供給量(内燃機関の場合には
燃料の供給量)を調節する手段を制御することにより整
定変動率を零にしている。また発電機の負荷を検出する
負荷検出装置を設けて負荷変動を検出し、負荷変動が原
動機の回転速度の変動として現れる前に原動機へのエネ
ルギーの供給量を修正する予測制御を行うことにより瞬
時負荷変動率を小さくしている。
このような制御装置に用いる発電機の負荷検出装置と
しては、負荷電流を検出するように設けた変流器の出力
を整流平滑して直流電圧の検出信号を得るようにした装
置が多く用いられていたが、このような検出装置では、
平滑回路に存在する積分要素により検出に遅れが生じる
ため、負荷の変動に追従することができない場合があ
り、適確な予測制御を行わせることができなかった。
そこで特開昭61−135396号に見られるように、発電機
の所定の回転角度位置でパルスを発生する回転センサ
と、発電機の負荷電流に相応した変化をする負荷検出信
号を出力する負荷電流検出回路と、回転センサがパルス
を発生する毎に負荷検出信号をサンプリングするサンプ
ルホールド回路とを設けて、発電機の所定の回転角度位
置毎に負荷検出信号をサンプリングすることにより、負
荷検出信号を得るようにした負荷検出装置が提案され
た。
この負荷検出装置は遅れ要素を持たないため、負荷変
動が生じたときに直ちにそれを検出することができ、検
出遅れを生じることがない。
[発明が解決しようとする課題] 上記の負荷検出装置では、所定の回転角度毎にパルス
を発生する回転センサを設ける必要があるため、構成が
複雑になるという問題があった。
また上記従来の負荷検出装置で負荷を適確に検出する
ためには、負荷電流検出信号をサンプリングする位相を
常に一定にする必要がある。例えば負荷電流のピーク値
をサンプリングして負荷検出信号とするのであれば、負
荷がいかなる場合でも負荷電流のピーク位置でサンプリ
ングを行わせる必要があり、そのためには回転センサの
出力パルスの発生位置を常に負荷電流のピーク位置に一
致させる必要がある。
ところが一般に発電機の負荷の力率は一定ではなく、
発電機の負荷電流の位相は負荷の容量成分及び誘導成分
によって相違する。そのため、回転センサが発生するパ
ルスの位相と負荷電流の位相との関係は一定せず、両者
の位相関係は負荷によって異なってくる。
第5図(A),(B)及び第6図(A),(B)は従
来の負荷検出装置の動作を示す信号波形で、第5図
(A)及び第6図(A)は回転センサの出力パルスPを
示している。また第5図(B)は負荷が抵抗負荷である
場合の負荷電流検出信号VLの波形とサンプルホールド
回路から得られる負荷検出信号Vsの波形とを示し、第6
図(B)は負荷が誘導負荷である場合の負荷電流検出信
号VLの波形とサンプルホールド回路から得られる負荷
検出信号Vsの波形とを示している。
即ちこの例では、発電機の負荷が抵抗負荷の場合に負
荷電流のピーク位置で回転センサの出力パルスPが発生
し、該パルスにより負荷電流検出信号VLのピーク値を
サンプリングして負荷検出信号Vsを得る。
これに対し、発電機の負荷が誘導負荷である場合に
は、第6図(B)に示したように負荷電流が遅れるた
め、負荷電流のピーク位置よりも位相が進んだ位置で回
転センサの出力パルスが発生することになり、サンプリ
ングされる値は負荷電流検出信号のピーク値よりも小さ
くなってしまう。
このように従来の負荷検出装置では、負荷の力率によ
って負荷検出信号のレベルが異なってしまうという問題
があった。
また上記従来の負荷検出装置は、回転速度と出力周波
数との間にすべりが生じる誘電発電機の負荷を検出する
目的には使用することができなかった。
本発明の目的は、回転センサを省略して構成を簡単に
し、かつ負荷の力率により負荷検出信号のレベルが変動
するのを防止した発電機の負荷検出方法及び装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載した本発明の負荷検出方法では、交流
発電機の負荷電流を検出して該負荷電流に相応した変化
をする負荷電流検出信号を発生させ、この負荷電流検出
信号がピークを過ぎたことを示す情報を含む同期信号を
発生する同期信号発生回路を設けて、該同期信号に基い
て負荷電流検出信号がピークを過ぎた後に第1のパルス
信号と第2のパルス信号とを順次発生させる。そして負
荷電流検出信号をピークホールド回路に入力してそのピ
ーク値を保持させておき、第1のパルス信号が発生した
時にピークホールド回路の出力をサンプリングして負荷
検出信号として取込む。また第2のパルス信号が発生し
た時にピークホールド回路をリセットする。
請求項2に記載した負荷検出方法では、更に前記同期
信号の周期よりも長い動作時限を有して該同期信号によ
りセットされるタイマを設けて、該タイマが時限動作を
完了した時に負荷遮断検出信号を発生させる。そして第
1のパルス信号または負荷遮断検出信号が発生した時に
前記ピークホールド回路の出力をサンプリングして負荷
検出信号として取込み、第2のパルス信号または負荷遮
断検出信号が発生した時に該ピークホールド回路をリセ
ットする。
請求項3に記載した本発明の負荷検出装置は、交流発
電機の負荷電流を検出して該負荷電流に相応した変化を
する負荷電流検出信号を出力する負荷電流検出回路と、
該負荷電流検出信号を所定レベルの基準信号と比較して
該負荷電流検出信号が基準信号とクロスする際にエッジ
部を生じる同期信号を出力する同期信号発生回路と、該
同期信号を入力として負荷電流検出信号がピークを過ぎ
た後に発生する該同期信号のエッジ部を基準にして第1
のパルス信号と第2のパルス信号とを順次発生させるパ
ルス信号発生回路と、同期信号によりセットされて時限
動作を開始し時限動作を完了したときに負荷遮断検出信
号を出力するタイマ回路と、負荷電流検出信号を入力と
し第2のパルス信号及び負荷遮断検出信号をリセット信
号としてリセットされるまでの間該負荷電流検出信号の
ピーク値に相当する信号を出力し続けるピークホールド
回路と、第1のパルス信号及び負荷遮断検出信号をサン
プル指令信号としてピークホールド回路の出力信号をサ
ンプリングして負荷検出信号として出力するサンプルホ
ールド回路とにより構成される。そして第1のパルス信
号が発生してから第2のパルス信号が発生するまでの遅
れ時間は各同期信号が消滅してから次の同期信号が発生
するまでの時間より短く設定され、タイマの動作時限は
前記同期信号の周期より長く設定される。
この負荷検出装置では、負荷電流検出信号のピークが
過ぎた後に生じる同期信号のエッジ部が負荷電流のピー
クが過ぎたことを示す情報を含んでいる。
また請求項4に記載した負荷検出装置では、上記の構
成に加えて更に、サンプルホールド回路の出力レベルを
設定レベルと比較してサンプルホールド回路の出力レベ
ルが設定レベル未満のときには設定レベルの信号を負荷
検出信号として出力し、サンプルホールド回路の出力レ
ベルが設定レベル以上あるときにはサンプルホールド回
路の出力レベルに等しい信号を負荷検出信号として出力
するリミッタ回路を設ける。
[作 用] 上記のように、負荷電流検出信号がピークを過ぎたこ
とを示す情報を含む同期信号を発生する同期信号発生回
路を設けて、該同期信号に基いて負荷電流検出信号がピ
ークを過ぎた後に第1のパルス信号と第2のパルス信号
とを順次発生させ、該第1のパルス信号によりサンプル
指令を発生させて、負荷電流検出信号のピーク値を保持
しているピークホールド回路の出力をサンプリングする
ようにすると、負荷の力率のいかんに係わりなく負荷電
流検出信号のピーク値を負荷検出信号として出力させる
ことができ、負荷を適確に検出することができる。また
回転速度と出力周波数との間にすべりが生じる誘導発電
機の負荷を検出する場合にも適用することができる。
更に上記のように負荷電流検出信号の波形を利用して
サンプルホールド回路のサンプル指令信号及びピークホ
ールド回路のリセット信号を得るようにすると、回転角
度を検出する回転センサを設ける必要がないため、負荷
検出装置の構成を簡単にすることができる。
また同期信号の周期よりも長い動作時限を有するタイ
マ回路を設けて、該タイマ回路が時限動作を完了した時
に負荷遮断検出信号を発生させ、この負荷遮断検出信号
をサンプル指令信号及びピークホールドリセット信号と
して用いるようにすると、サンプルホールド回路から負
荷が遮断したことを示す信号をも得ることができる。
更にリミッタ回路を設けた場合には、サンプルホール
ド回路の出力レブルが設定レベル未満のときに設定レベ
ルの信号を負荷検出信号として出力し、サンプルホール
ド回路の出力レベルが設定レベル以上あるときにはサン
プルホールド回路の出力レベルに等しい信号を負荷検出
信号として出力する。
このようなリミッタ回路を設けると、負荷電流が設定
レベルに達したときに負荷検出信号がステップ状に変化
するのを防ぐことができる。負荷検出信号を発電機の制
御装置に供給して負荷の変動が検出された時に回転速度
を修正する制御を行わせる場合に、負荷検出信号がステ
ップ状に変化すると、回転速度の修正量が過大になって
制御が不安定になるおそれがあるので、負荷検出信号の
ステップ状の変化はできるだけ避けることが好ましい。
[実施例] 以下添附図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の検出方法を実施する装置の一構成例
の全体的な構成を示したもので、同図において1は内燃
機関等の原動機により駆動される交流発電機、2は発電
機1に接続された負荷である。3は発電機1と負荷2と
の間を接続する線路に装着された変流器、4は変流器3
が磁気飽和するのを防ぐために該変流器の出力端子間に
接続された抵抗である。尚この抵抗の代りにコイルを用
いることもできる。変流器3の出力は全波整流器5に入
力され、変流器3と抵抗4と整流器5とにより、コンデ
ンサのような遅れ要素を有しない負荷電流検出回路6が
構成されている。
発電機1の負荷電流Iの波形は例えば第3図(A)に
示す通りである。この負荷電流は変流器3により検出さ
れ、抵抗4の両端に負荷電流に比例した大きさの電圧信
号が得られる。この電圧信号は整流器5により全波整流
され、第3図(B)に示すように負荷電流に相応して変
化する負荷電流検出信号VLに変換される。
上記負荷電流検出信号VLはタイミング回路7とピー
クホールド回路8に入力され、ピークホールド回路8の
出力はサンプルホールド回路9に入力されている。タイ
ミング回路7にはまた、検出開始レベル設定器10から設
定レベルの基準信号V L0が入力されている。
タイミング回路7は、負荷電流検出信号VLと所定レ
ベル(検出開始レベル)を有する基準信号V L0とを入力
として負荷電流検出信号VLのピークが過ぎた後に先ず
サンプル指令信号Shを出力し、次いでピークホールドリ
セット信号Prを出力する。リセット信号Prはピークホー
ルド回路8のリセット端子8aに入力されている。ピーク
ホールド回路8は負荷電流検出信号VLのピーク値を検
出して該ピーク値に相当する出力を保持し、ピークホー
ルドリセット信号Prが与えられたときにリセットされて
その出力を零にする。
サンプル指令信号Shはサンプルホールド回路9のサン
プル指令入力端子9aに入力されている。サンプルホール
ド回路9は、サンプル指令信号Shが与えられたときにピ
ークホールド回路8の出力(負荷電流検出信号のピーク
値)をサンプリングし、サンプリングした出力(負荷電
流検出信号のピーク値)を負荷検出信号Lsとして出力す
る。
本実施例ではまたサンプルホールド回路9の出力がリ
ミッタ回路11に入力されている。このリミッタ回路は、
サンプルホールド回路9の出力レベルを設定レベル(こ
の例では基準信号V L0のレベル)と比較してサンプルホ
ールド回路の出力レベルが設定レベル未満のときには設
定レベルの信号を負荷検出信号Ls′として出力し、サン
プルホールド回路の出力レベルが設定レベル以上あると
きにはサンプルホールド回路の出力レベルに等しい信号
を負荷検出信号Ls′として出力する。
タイミング回路7は、負荷電流検出信号VLを所定レ
ベルの基準信号V L0と比較して該負荷電流検出信号が基
準信号とクロスする際にエッジ部を生じる同期信号を出
力する同期信号発生回路と、該同期信号を入力として負
荷電流検出信号がピークを過ぎた後に発生する該同期信
号のエッジ部を基準にして第1のパルス信号P1と第2の
パルス信号P2とを順次発生させるパルス信号発生回路
と、同期信号によりセットされて時限動作を開始し、時
限動作を完了したときに負荷遮断検出信号を出力するタ
イマ回路とにより構成される。
第2図はタイミング回路7の具体的構成例を示したも
のである。この例では、比較器CP1により同期信号発生
回路701が構成されている。比較器CP1の正相入力端子及
び逆相入力端子にそれぞれ負荷電流検出信号VL及び基
準信号V L0が入力され、第3図(C)に示したように、
負荷電流検出信号VLが基準信号V L0を超える(クロス
する)際及び該基準信号V L0よりも小さくなる(クロス
する)際にそれぞれエッジ部(立上りまたは立下り)を
生じる同期信号Q1を出力する。この同期信号の信号幅
は、負荷電流検出信号VLのレベルが基準信号V L0のレ
ベルLo以上になっている期間に等しく、負荷電流検出信
号VLのピークを過ぎた後に現れる同期信号Q1のエッジ
部(この例では立下り)が負荷電流検出信号がピークを
過ぎたことを示す情報を含んでいる。
同期信号Q1は微分パルス発生器(微分回路)702に入
力され、微分パルス発生器702の出力がパルス遅延器703
に入力されている。微分パルス発生器702は同期信号Q1
の後から生じるエッジ部(この例では立下り)を微分し
て第3図(D)に示すような第1のパルス信号P1を出力
する。パルス遅延器703は第1のパルス信号P1を遅延さ
せて第2のパルス信号P2を発生させる。第1のパルス信
号P1が発生してから第2のパルス信号P2が発生するまで
の遅延時間は、各同期信号の立下りから次の同期信号の
立上りまでの時間(負荷電流検出信号の大きさが大きい
程短くなる)の考えられる最小値よりも充分短く設定さ
れている。本実施例では、微分パルス発生器702とパル
ス遅延器703とのよりパルス信号発生器704が構成されて
いる。
同期信号Q1はまたタイマ回路705のセット端子に入力
されている。タイマ回路705は同期信号Q1の立上りのエ
ッジ部でセットされて時限動作を開始する。タイマ回路
705は時限動作を開始すると同時にその出力端子の電位
を低レベル(または零レベル)にし、時限動作を終了し
たときに高レベルの負荷遮断検出信号Q2(第3図F)を
出力する。このタイマ回路の動作時限twは、同期信号の
周期(負荷電流の大きさにより異なる。)の最大値より
も若干長く(同期信号の2周期よりは短く)設定されて
いる。検出開始レベル以上の負荷電流Iが流れていると
きにはタイマの動作時限tw以内に次の同期信号が立上る
ため、タイマ回路705は再セットされ、タイマ回路の出
力端子は低レベル(または零レベル)に保持される。負
荷が遮断され、負荷電流が零または検出開始レベルより
も低くなると同期信号が発生しなくなるため、最後の同
期信号が立上った後一定時間twが経過した時点でタイマ
回路705が高レベルの負荷遮断検出信号Q2を発生する。
上記第1のパルス信号P1は負荷遮断検出信号Q2ととも
にオア回路OR1に入力され、該オア回路OR1の出力側に第
3図(G)に示すようにサンプル指令信号Shが得られる
ようになっている。また第2のパルス信号P2が負荷遮断
検出信号Q2ととにオア回路OR2に入力され、該オア回路O
R2の出力側に第3図(H)に示すようにピークホールド
リセット信号Prが得られるようになっている。
上記実施例において、負荷電流Iが流れると、負荷電
流検出信号VLがピークホールド路8に入力される。負
荷電流が検出開始レベル未満の場合には、タイミング回
路7からピークホールド回路8のリセット端子8aに高レ
ベルのリセット信号Prが与えられているため、ピークホ
ールド回路はリセット状態に保持され、ピークホールド
動作を行わない。この時ピークホールド回路8の出力Lp
(第3図I)及びサンプルホールド回路9の出力Ls(第
3図J)は零になっており、リミッタ回路11は設定レベ
ルLo(この例では検出開始レベルに等しい。)に相当す
る負荷検出信号Ls′を出力している。
負荷電流Iの大きさが検出開始レベル以上になると、
ピークホールドリセット信号Prが低レベルになり、その
後は負荷電流検出信号VLのピークが過ぎた後にパルス
状のリセット信号Prが発生するようになる。この状態に
なると、ピークホールド回路8は負荷電流検出信号VL
のピーク値を検出し保持するようになり、検出したピー
ク値をサンプルホールド回路9に与える。サンプルホー
ルド回路9はサンプル指令信号Shが与えられたときにピ
ークホールド回路8から与えられているピーク値を取込
み、取込んだピーク値に相当する負荷検出信号Lsを出力
する。サンプル指令信号Shが発生した後続いてリセット
信号Prが発生するとピークホールド回路8がリセットさ
れて次の検出に備える。サンプルホールド回路9の出力
が設定レベルLo以上あるときにはリミッタ回路11がサン
プルホールド回路9の出力に相当する負荷検出信号Ls′
を出力する。この負荷検出信号Ls′は、負荷電流が増大
して負荷電流検出信号VLのピーク値が増大していくに
つれて増加していく。
負荷電流が遮断されると、タイミング回路7内のタイ
マが時限動作を完了して高レベルの負荷遮断検出信号Q2
を継続的に出力し、この信号がサンプルホールド回路9
のサンプル指令入力端子9a及びピークホールド回路7の
リセット端子7aに与えられる。従ってピークホールド回
路8はリセットされ、その出力Lpが零になる。これによ
りサンプルホールド回路8の出力Lsも零になり、負荷が
遮断されている間負荷検出信号Lsが零に保たれる。この
時リミッタ回路11は、設定レベルLoに相当する負荷検出
信号Ls′を出力する。
リミッタ回路11が出力される負荷検出信号Ls′は負荷
電流Iに対して第4図に示すように変化する。
上記の実施例において、検出開始レベルLoを零に近付
けていくと、零レベル付近からの検出が可能になる。
尚リミッタ回路11を省略し、サンプルホールド回路9
から出力される負荷検出信号Lsを検出装置の出力として
用いることもできる。
上記の実施例では、同期信号発生回路701に与える基
準信号のレベルをリミッタ回路のリミットレベルと等し
くしているが、これらのレベルは異ならせることもでき
る。すなわち、リミッタ回路のリミットレベルLoは発電
機の制御回路内で負荷遮断時に必要とされる負荷検出信
号のレベルのいかんによって適宜に設定することができ
る。
本発明で用いる負荷電流検出回路は、遅れ要素を持た
ずに負荷電流に相当する電圧信号を得る回路であればよ
く、上記の実施例で示したものに限定されるものではな
い。
上記の実施例では、変流器の出力を整流する整流器と
して全波整流器5を用いているが、この整流器として半
波整流器を用いることもできる。また変流器3の出力を
整流せずに、変流器の負荷抵抗4(またはコイル)の両
端の電圧をそのまま負荷電流検出信号として用いること
もできる。
更に、変流器3に代えて、負荷電流の通路に挿入され
た抵抗器やインダクタンスを負荷電流検出手段として用
いることもできる。
上記の実施例では、負荷電流検出信号が基準信号以上
になる際に立上り、負荷電流検出信号が基準信号以下に
なる際に立下る同期信号を用いたが、逆に負荷電流検出
信号が基準信号以上になる際に立下り、負荷電流検出信
号が基準信号以下になる際に立上る同期信号を用いても
よい。
また上記の実施例では、負荷電流検出信号を基準信号
と比較することにより同期信号を発生させているが、こ
の同期信号は負荷電流検出信号がピークを過ぎたことを
示す情報を含む信号であればよく、例えば負荷電流検出
信号を微分することによりそのピークを検出して、検出
したピーク位置でパルスを発生させ、このパルスを同期
信号として用いることもできる。この場合には、同期信
号を遅延回路に入力して、負荷電流検出信号のピーク位
置より僅かに遅れた位置で第1のパルスを発生させれば
よい。
また負荷電流検出信号として変流器の出力の半波整流
波形を用いる場合、または変流器の出力そのもの(上記
の例では抵抗4の両端の交流電圧)を負荷電流検出信号
として用いる場合には、負荷電流検出信号の各零点を零
クロス回路等により検出して、該零点で同期信号を発生
させ、この同期信号を基準にして第1のパルス信号及び
第2のパルス信号を発生させるようにしてもよい。
更に、上記の実施例では、同期信号によりセットされ
るタイマ回路を設けて負荷遮断検出信号を得ているが、
この負荷遮断検出信号の発生は他の方法によってもよ
い。例えば第1のパルス信号または第2のパルス信号に
よりタイマ回路をセットするようにしてもよく、また上
記実施例において比較器CP1の出力が低レベルになって
いる時間を計測して該時間が設定値を超えた時に負荷遮
断検出信号を発生させるようにしてもよい。
また上記の実施例では、サンプルホールド回路から負
荷遮断を示す負荷検出信号を得ているが、サンプルホー
ルド回路とは別の回路から負荷遮断を示す負荷検出信号
を得るようにしても良い。例えば上記の実施例において
タイマ回路705が時限動作を完了した時にその出力が低
レベルになるように構成しておいて、該タイマ回路の出
力から負荷遮断を示す負荷検出信号を得るようにしても
よい。また上記の実施例において比較器CP1の出力が低
レベルになっている時間を測定して、該時間が設定値以
上になった時に負荷遮断を示す負荷検出信号を発生させ
るようにしてもよい。
尚本発明において、「エッジ部」とは、信号のレベル
が急変する立上りまたは立下りを意味するが、これら立
上り及び立下りはある程度傾斜していてもよい。
また同期信号のエッジ部を基準にして第1のパルス信
号を発生させる場合、該パルス信号の発生位置は必ずし
もエッジ部に厳密に一致している必要はなく、同期信号
のエッジ部より僅かに遅れた位置で第1のパルス信号を
発生させてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、負荷電流検出信号が
ピークを過ぎたことを示す情報を含む同期信号を発生す
る同期信号発生回路を設けて、該同期信号に基いて負荷
電流検出信号がピークを過ぎた後に第1のパルス信号と
第2のパルス信号とを順次発生させ、該第1のパルス信
号によりサンプル指令を発生させて、負荷電流検出信号
のピーク値を保持しているピークホールド回路の出力を
サンプリングするようにしたので、負荷の力率のいかん
に係わりなく負荷電流検出信号のピーク値を負荷検出信
号として出力させることができ、負荷を適確に検出する
ことができる利点がある。また回転速度と出力周波数と
の間にすべりが生じる誘導発電機の負荷を検出する場合
にも適用することができる。
更に本発明においては、負荷電流検出信号の波形を利
用してサンプルホールド回路のサンプリング指令信号及
びピークホールド回路のリセット信号を得るので、回転
角度を検出する回転センサを設ける必要がなく、負荷検
出装置の構成を簡単にすることができる。
また請求項4に記載の発明では、サンプルホールド回
路の出力をリミッタ回路を与えて、サンプルホールド回
路の出力が設定レベル未満のときには設定レベルの負荷
検出信号を出力させ、サンプルホールド回路の出力が設
定レベル以上になったときにサンプルホールド回路の出
力に相当する負荷検出信号を出力させるようにしたの
で、負荷電流が検出開始レベルに達したときに負荷検出
信号がステップ状に変化するのを防止することができ、
負荷検出信号に基いて発電機を駆動する原動機の回転速
度を制御する場合に、負荷検出信号のステップ状の変化
により制御が不安定になるのを防ぐことができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体的構成を示したブロック
図、第2図は第1図の実施例で用いるタイミング回路の
構成例を示すブロック図、第3図は第1図及び第2図の
実施例の各部の信号波形を示す信号波形図、第4図は第
1図の実施例により得られる負荷検出信号の負荷電流に
対する変化の一例を示す線図、第5図及び第6図は従来
の負荷検出装置の動作を説明する信号波形図である。 1……発電機、2……負荷、3……変流器、4……抵
抗、5……整流器、6……負荷電流検出回路、7……タ
イミング回路、701……同期信号発生回路、702……微分
パルス発生器、703……パルス遅延器、704……パルス信
号発生器、705……タイマ回路、8……ピークホールド
回路、9……サンプルホールド回路、10……検出開始レ
ベル設定器、11……リミッタ回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流発電機の負荷電流を検出して該負荷電
    流に相応した変化をする負荷電流検出信号を発生させ、 前記負荷電流検出信号がピークを過ぎたことを示す情報
    を含む同期信号を発生する同期信号発生回路を設けて、
    該同期信号に基いて負荷電流検出信号がピークを過ぎた
    後に第1のパルス信号と第2のパルス信号とを順次発生
    させ、 前記負荷電流検出信号をピークホールド回路に入力して
    そのピーク値を保持させておき、 前記第1のパルス信号が発生した時に前記ピークホール
    ド回路の出力をサンプリングして負荷検出信号として取
    込み、 前記第2のパルス信号が発生した時に前記ピークホール
    ド回路をリセットすることを特徴とする発電機の負荷検
    出方法。
  2. 【請求項2】交流発電機の負荷電流を検出して該負荷電
    流に相応した変化をする負荷電流検出信号を発生させ、 前記負荷電流検出信号がピークを過ぎたことを示す情報
    を含む同期信号を該負荷電流検出信号に同期させて周期
    的に発生する同期信号発生回路を設けて、該同期信号に
    基いて負荷電流検出信号がピークを過ぎた後に第1のパ
    ルス信号と第2のパルス信号とを順次発生させ、 前記同期信号の周期よりも長い動作時限を有して前記同
    期信号によりセットされるタイマ回路を設けて、該タイ
    マ回路が時限動作を完了した時に負荷遮断検出信号を発
    生させ、 前記負荷電流検出信号をピークホールド回路に入力して
    そのピーク値を保持させておき、 前記第1のパルス信号または負荷遮断検出信号が発生し
    た時に前記ピークホールド回路の出力をサンプリングし
    て負荷検出信号として取込み、 前記第2のパルス信号または負荷遮断検出信号が発生し
    た時に前記ピークホールド回路をリセットすることを特
    徴とする発電機の負荷検出方法。
  3. 【請求項3】交流発電機の負荷電流を検出して該負荷電
    流に相応した変化をする負荷電流検出信号を出力する負
    荷電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を所定レベルの基準信号と比較し
    て該負荷電流検出信号が基準信号とクロスする際にエッ
    ジ部を生じる同期信号を出力する同期信号発生回路と、 前記同期信号を入力として前記負荷電流検出信号がピー
    クを過ぎた後に発生する該同期信号のエッジ部を基準に
    して第1のパルス信号と第2のパルス信号とを順次発生
    させるパルス信号発生回路と、 前記同期信号によりセットされて時限動作を開始し、時
    限動作を完了したときに負荷遮断検出信号を出力するタ
    イマ回路と、 前記負荷電流検出信号を入力とし前記第2のパルス信号
    及び負荷遮断検出信号をリセット信号としてリセットさ
    れるまでの間該負荷電流検出信号のピーク値に相当する
    信号を出力し続けるピークホールド回路と、 前記第1のパルス信号及び負荷遮断検出信号をサンプル
    指令信号として前記ピークホールド回路の出力信号をサ
    ンプリングして負荷検出信号として出力するサンプルホ
    ールド回路とを具備してなり、 前記第1のパルス信号が発生してから第2のパルス信号
    が発生するまでの遅れ時間は各同期信号が消滅してから
    次の同期信号が発生するまでの時間より短く設定され、 前記タイマの動作時限は前記同期信号の周期より長く設
    定されている発電機の負荷検出装置。
  4. 【請求項4】交流発電機の負荷電流を検出して該負荷電
    流に相応した変化をする負荷電流検出信号を出力する負
    荷電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を所定レベルの基準信号と比較し
    て該負荷電流検出信号が基準信号とクロスする際にエッ
    ジ部を生じる同期信号を出力する同期信号発生回路と、 前記同期信号を入力として前記負荷電流検出信号がピー
    クを過ぎた後に発生する該同期信号のエッジ部を基準に
    して第1のパルス信号と第2のパルス信号とを順次発生
    させるパルス信号発生回路と、 前記同期信号によりセットされて時限動作を開始し、時
    限動作を完了したときに負荷遮断検出信号を出力するタ
    イマ回路と、 前記負荷電流検出信号を入力とし前記第2のパルス信号
    及び負荷遮断検出信号をリセット信号としてリセットさ
    れるまでの間該負荷電流検出信号のピーク値に相当する
    信号を出力し続けるピークホールド回路と、 前記第1のパルス信号及び負荷遮断検出信号をサンプル
    指令信号として前記ピークホールド回路の出力をサンプ
    リングして保持するサンプルホールド回路と、 前記サンプルホールド回路の出力レベルを設定レベルと
    比較してサンプルホールド回路の出力レベルが設定レベ
    ル未満のときには設定レベルの信号を負荷検出信号とし
    て出力し、サンプルホールド回路の出力レベルが設定レ
    ベル以上あるときにはサンプルホールド回路の出力レベ
    ルに等しいレベルの信号を負荷検出信号として出力する
    リミッタ回路とを具備してなり、 前記第1のパルス信号が発生してから第2のパルス信号
    が発生するまでの遅れ時間は各同期信号が消滅してから
    次の同期信号が発生するまでの時間より短く設定され、 前記タイマの時限は前記同期信号の周期より長く設定さ
    れている発電機の負荷検出装置。
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