JPH0834119B2 - 被覆電線加工装置 - Google Patents

被覆電線加工装置

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JPH0834119B2
JPH0834119B2 JP1226973A JP22697389A JPH0834119B2 JP H0834119 B2 JPH0834119 B2 JP H0834119B2 JP 1226973 A JP1226973 A JP 1226973A JP 22697389 A JP22697389 A JP 22697389A JP H0834119 B2 JPH0834119 B2 JP H0834119B2
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electric wire
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wire
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信次 三原
和彦 佐藤
茂 藤森
律 有田
久 永島
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NAKAJIMA SEISAKUSHO KK
Juki Corp
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NAKAJIMA SEISAKUSHO KK
Juki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電線供給源に収納されている被覆電線に
対し、切断、電線両端被覆の除去、及び両端芯線への半
田付けなどの一連の加工を行う被覆電線加工装置に関す
るものである。
[従来技術] 電子機器内部の配線には、被覆電線の使用が不可欠で
あるが、使用時には、ボビン等に巻かれた電線を適当な
長さに切り、その両端の被覆を切り取って芯線を露出さ
せ、さらに芯線を束ねるといった面倒な作業を必要とす
るため、大量生産を行う生産現場などにあっては、上述
のような加工の自動化が要請されている。現在、この要
請に対応すべく、例えば第18図及び第19図に示すような
装置が提案、実施されている(特開昭59−148292号公
報)。
この装置において、単一の電線供給源内に収納された
電線laは、測長送給装置1によつて一定量水平に引き出
された後、円板2に等間隔配置された4個の電線挟持爪
3の中の一つによって保持される。そして、保持された
電線laは、芯線切断刃4a,4bにより所定寸法に切断され
ると共に、その切断位置の前後両側に設けられた被覆切
断刃5a,5b及び6a,6bによって被覆のみが切断される。こ
の後、供給側電線Waを保持している電線ガイド7と、前
記円板2とが互いに離反する方向へ移動し、供給側電線
laの前端及び切断電線lbの後端から被覆を抜き取り、芯
線la1,lb1を露呈させる。なお、切断電線lbの前端は前
加工動作において既に被覆が抜き取られている。
被覆を除去した後、円板2は軸2aを中心に第19図中、
反時計方向へ1/8回転づつ間欠的に回転してゆき、挟持
爪3にて水平に保持した電線lbの一方の芯線lb1をフラ
ックス塗布装置8及び半田槽9にて一定時間停止させな
がら移動させてゆく。これにより、切断電線lbの芯線lb
1には半田付けがなされ、その後、円板2が1/2回転した
ところで、挟持爪3が開き、切断電線lbは収容箱10に落
下し、収容される。この一連の加工動作は4個の挟持爪
3に対応して行われ、円板2の1/4回転毎に1本の加工
電線が得られるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述の半田付け加工は、露呈させた芯線の
ばらけ防止や補強のために行われるが、上記装置では、
切断電線のうち、一端にのみ半田付着加工を施すように
なっており、他端は芯線が露呈したままの状態であるた
め、使用時には、結局、作業者が他端に形成されている
芯線に半田付けを行ったり、搓ったりして芯線を一本の
線状に集束する必要があり、十分な生産性を得るには至
らなかった。
この発明は前記問題点に着目して成されたもので、電
線両端の被覆を取り去ると共に、両端に半田付け加工を
施した電線を自動的かつ高速に生産し得る電線加工装置
の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明は、電線供給源からの被覆電線を垂直に保持
しつつ環状の第1の移動経路中を移動させる第1のロー
タクランプと、引き出し機構により第1のロータクラン
プから下方へ引き出された被覆電線に対し上下2箇所で
被覆の切断を行うと共に、その被覆切断箇所の中間部を
分断する切断機構と、この切断機構にて分断された切断
電線を垂直に保持しつつ第2の移動経路を移動し、かつ
垂直面に沿って反転移動可能な第2のロータクランプと
を備えると共に、前記第1の移動経路に沿って第1のフ
ラックス塗布機構及び第1の半田槽を、それぞれ前記切
断機構の前方へ配設したものである。
また、前記第1,第2のロータクランプを、間欠的に回
転する第1,第2のロータ軸に複数配置し、その各ロータ
クランプに電線を供給する電線供給源を、第1ロータに
伴って回転する回転体と、その回転体に放射状に保持さ
れた前記第1ロータクランプと同数の電線供給用ボビン
とから成るものとしても良い。
さらに、引き出し機構にて引き出された被覆電線を捻
転させる捻転機構を、引出し機構と切断機構との間に設
けることも可能である。
[作用] この発明において、第1ロータクランプに保持された
下端部が既にこの半田付機により半田付けされた供給側
電線は、まず引出し機構にて所定量下方へ引き出された
後、切断機構へ送られ、その下部を第2ロータクランプ
にて保持される。そして、切断機構が作動し、両ロータ
クランプに保持されている供給側電線の被覆を上下2箇
所で切断すると共に、その被覆切断箇所の中間を分断す
る。ここで、第1,第2ロータクランプは相反する方向へ
上下に移動し、供給側電線下端部及び切断電線上端部か
ら前記切断機構にて切断、係止されている被覆を除去す
る。この後、第1ロータクランプは第1のフラックス塗
布機構へと移動し、ここで、供給側電線下端部に露呈し
た芯線にフラックスを塗布させて、さらに第1の半田槽
上へと移動する。第1の半田槽上に達したロータクラン
プはここで昇降動作を行いフラックスの塗布された芯線
に半田を付着させ、その後、前述の引き出し機構へ向か
う初期位置へ回転移動復帰する。
一方、切断電線を保持した第2ロータクランプは、第
2のフラックス塗布機構へ移動し、前記切断機構にて露
呈させた半田付けのなされていない芯線にフラックスを
塗布させた後、第2の半田槽上へと移動する。この切断
機構から第2の半田槽へ至る経路中、第2のロータクラ
ンプは垂直に沿って反転動作を行うため、第2の半田槽
上に達した時点で、前記切断電線の半田付けのなされて
いない芯線は、その位置が上端から下端へと移動する。
そして、第2の半田槽上で第2ロータクランプは昇降動
作を行い、下端に位置する芯線に半田を付着させる。こ
の切断電線の他端部は予め、前サイクルにおいて、第1
の半田槽にて半田付けがなされているため、第2の半田
槽にて半田付けがなされた時点で、切断電線両端への自
動半田付けが完了する。
また、間欠的に回転する第1,第2のロータ軸に前記第
1,第2ロータクランプを複数設け、各第1のロータクラ
ンプに電線供給源の複数のボビンから糸を供給するよう
にすれば、より高速に上述の電線加工を行うことができ
る。
さらに、引出し機構と切断機構との間に、電線の捻転
機構を設ければ、露呈した芯線の各線材がばらけること
もなくなり、より良好な加工状態を得ることができる。
[発明の実施例] 以下、この発明の実施例を第1図ないし第17図に基づ
き説明する。
まず、第1図及び第2図と共にこの実施例の全体的構
成を説明する。
各図において、Aは電線供給機構である。この機構A
は、指示台A1に回動自在に取り付けたボビン保持体A
2と、この保持体A2に放射状に突設された複数(6個)
の保持部A21にそれぞれ回動自在に保持させたボビンA3
と、前記ボビン保持体A2を回転させる駆動モータA4とを
備え、前記駆動モータA4の駆動によって前記ボビン保持
体A2を所定のタイミングで間欠的に回転させるようにな
っている。
Bは基台11上に設けられた第1の搬送機構である。こ
の第1の搬送機構Bは、前記電線供給機構Aの各ボビン
A3からガイド部Cの小孔C6を介して垂下させた電線l
1を、それぞれ垂直に保持しながら平面環状の第1搬送
経路O1(第2図参照)に沿って移動させるものであり、
60゜毎に間欠的に回転する第1ロータ軸B1と、この第1
ロータ軸B1に水平に保持された円形のクランプ保持板B2
と、この保持板B2の周囲に等間隔に配設された複数(こ
こでは6個)の第1ロータクランプB3とより成る。此の
第1ロータクランプB2は、後に詳述する構成により上下
動可能となっており、保持した電線を上下に移動させ得
るようになっている。なお、前記ガイド部Cは、前記第
1ロータ軸B1に設けられた上下一対のフランジC1,C
2と、各フランジC1,C2の周囲に等間隔に突設して成る複
数(この場合各6個)の線ガイドC3,C4と、上方のフラ
ンジC1の上方に設けた線垂れ防止板C5とから成り、前記
各ボビンA3から自由に繰り出される電線を垂みなく垂直
な状態で各第1クランプB3に供給し得るものである。
Dは前記第1の搬送機構Bの斜下方に位置する第2の
搬送機構である。この第2の搬送機構Dは、基台11に保
持され60゜毎に回転する六角柱状の第2ロータ軸D1と、
この第2ロータ軸D1の各側面に放射状に突設した6個の
第2ロータクランプD2とより成り、前記第2ロータクラ
ンプは、後述の切断機構にて切断された切断電線を垂直
に保持しつつ、前記第1搬送経路O1より下方に設定され
た平面環状の第2移動経路O2を移動するようになってい
る。なお、この第2移動経路O2は第2図に示すように、
第1搬送経路O1と一箇所で上下に重なるように設定され
ている。
また、第2ロータクランプD2は、後述の構成によって
昇降動作及び反転動作が可能となっている。
この外、前記基台11上には、前記第1,第2の搬送経路
O1,O2に沿って、次の機構及び装置が配置されている。
すなわち、第1の搬送経路O1においては、E〜Iが第
1ロータクランプB3の回転方向αに従って順次60゜毎に
配置され、第2の搬送経路O2においては、前記Gをはじ
めとして、J,Kが第2ロータクランプD2の回転方向βに
従って、順次60゜毎に配置されると共に、Kの前方120
゜の位置にLが配置されている。
ここで、前記Eは、前記第1ロータクランプB3にて保
持された電線(以下これを供給側電線と称す)を下方へ
所定量引き出す引き出し機構、Fは前記引き出し機構E
にて引き出された供給側電線を捻転させる捻転機構、G
は第1の搬送経路O1と第2の搬送経路O2の重合転P1に設
けられ、前記捻転機構Fにて搓られた電線の所定位置を
切断すると共に、供給側電線の下端及び切断電線の上端
における被覆を切断する切断機構、H,Jは供給側電線及
び切断電線の露呈した芯線にフラックスを塗布する第1,
第2のフラックス塗布機構、I,Kは第1,第2の半田槽、
Lは加工完了電線を放出させる放出機構である。なお、
以上のE〜Lの機構及び装置は、後に第4図〜第16図に
おいて詳述する。
次に、この実施例による電線加工動作を第3図及び第
4図と共に説明する。第3図はこの実施例における電線
加工工程を示す工程図、第4図は各工程における電線の
状態を示す説明側面図である。
電線供給機構Aの各ボビンA3より繰り出された電線
(供給側電線)l1は、ガイド部Cを介して第1ロータク
ランプBに垂直状態で保持されている(第4図(a)参
照)。ここで今、第1の移動経路O1中の初期位置P0(第
2図参照)にて保持されている供給側電線l1に着目する
と、この供給電線l1は、まず第1ロータクランプB3の60
゜の回転により、引出し機構Eへ移送され、引出し機構
Eにより第4図(b)に示すように所定の長さ下方へ引
き出される。そして、次の60゜の回転移動により引き出
された供給電線l1は、捻転機構Fに達して停止し、搓ら
れる(第4図(c)参照)。搓られた供給側電線l1は、
さらに60゜の回転移動によって第1搬送経路O1と第2搬
送経路O2との重合点P1に達し、停止する。この時、第2
ロータクランプD2も重合箇所P1で停止しており、この第
2ロータクランプD2によって供給側電線l1の下部が保持
される。
そして、その場で供給側電線l1は両ロータクランプ
B3,D2の中間に位置する切断機構Gによって被覆の上下
2箇所が切断されると共に、その切断箇所lc1,lc2の中
間で完全に切断される(第4図(d)参照)。その後、
両ロータクランプB2,D2が上下に離間することにより、
供給側電線l1の下端部及び切断電線l2の上端部から被覆
が抜き取られ芯線l1a,l2aが露呈する(第4図(e)参
照)。そして、被覆の除去された供給側電線l1は第1ロ
ータクランプB3と共にさらに60゜回転し、フラックス塗
布機構Hによってフラックスが塗布され(第4図(f)
参照)、次の60゜回転により第1の半田槽Iの上方に位
置する。ここで、第1ロータクランプB3が下降、上昇
し、芯線l1aに半田付けがなされ(第4図(g)参
照)、さらに次の60゜の回転で下方へ移動しつつ初期位
置PO1へ復帰する。一方、第2ロータクランプD2は、第
4図(e)に示す工程後第1のロータクランプB3と同期
して60゜回転移動するが、その間、上端部が第2移動経
路O2中に設けられた係止部材(図示せず)に当接して反
転するため、第2のフラックス塗布機構Iに達した時点
で、切断電線l2の露呈した芯線l2aは下方へ向けられる
(第4図(h)参照)。ここで、一旦、第2ロータクラ
ンプD2は上昇し、その後、第2フラックス塗布機構Iに
よって芯線l2aにフラックスが塗布される(第4図
(i)参照)。そして次の60゜の回転移動により、切断
電線l2は第2の半田槽Kの上方に達する。ここで第2ロ
ータクランプD2は下降、上昇を行い、芯線l2aに半田付
けがなされる(第4図(j)参照)。なお、切断電線l2
の他方の芯線l2aには、前切断線の加工動作における第
4図(g)の工程において既に半田付け加工がなされて
いる。
半田付け終了後、第2ロータクランプD2は、さらに60
゜毎に2区間移動して放出機構Fに達し、ここで加工完
了電線l2を解放し、電線l2を下方の電線収容部(図示せ
ず)へ落下させる(第4図(k)参照)。
電線を放出した第2ロータクランプD2は、次の60゜の
回転移動において、移動経路O2の点P2に設けられた係止
部材により反転状態から元の状態に戻され(第4図
(k)参照)、さらに60゜回転しつつ下降し、再び第1
の移動経路O1との重合箇所P1で次の供給電線を保持す
る。
以上の動作は、他の第1,第2ロータクランプB3,D2
よって継続的に行われ、両端に半田付けされた完成電線
l2が、各ロータ軸B1,D2の1回転毎に6本製造される。
実際には、毎秒1本という極めて高速で製造すること
ができる。
次に、上記実施例における各部の詳細を説明する。
第5図及び第6図に前記第1ロータクランプB3を示
す。図において、b1はクランプ保持板B2に固着したクラ
ンプ台、b2はこのクランプ台b1に軸b3によって昇降可能
に取り付けた昇降台、b4はこの昇降台b2の側部に固定し
たクランプ支持体である。クランプ支持体b4には、支軸
b5が保持されており、この支軸b5には、上下二段にハー
ドクランプb6及びソフトクランプb7が回動自在に取り付
けられている。
また、前記各クランプb6,b7は、ばねb8,b9によって回
転方向に付勢されており、これによって常には、一端部
(挟持部)b61,b71が前記クランプ支持体b4の端面に圧
接されている。なお、前記ハードクランプb6及びクラン
プ支持体b4の端面にはゴム等から成る高摩擦部材が貼着
されてあり、また、ソフトクランプb7の挟持部b71
は、電線嵌挿用のV字溝b71aを刻設した比較的摩擦係数
の低い部材(例えばナイロン)が貼着されている。
b10は前記昇降台b2の上面に取付台b11を介して取り付
けたコロ台、b12はこのコロ台b10の一端部にコロ軸b13
によって回動自在に取り付けたコロである。
この実施例における第1ロータクランプB3は上記のよ
うに構成されており、電線供給機構Aからガイド部Cを
経て繰り出された供給側電線l1は前記ハードクランプb6
及びソフトクランプb7の挟持部b61,b71とクランプ支持
体b4の端面との間で挟持される。この時、ハードクラン
プb6はその挟持部b71によって確固に電線を保持するの
に対し、ソフトクランプb7は電線を容易に摺動させ得る
程度の比較的弱い力で保持するようなっている。そし
て、前述の引出し機構Eによる電線引出し時には、ハー
ドクランプb6のみ電線保持状態を解除し、ソフトクラン
プb7中を摺動させなかせら電線を下方へ引き出すように
なっている。このため、電線が引き出し時の慣性などに
より必要以上に引き出されるのを防止することができ
る。
また、これらクランプb6,b7は供給側電線l1を保持し
つつ、昇降台b2と共に軸b3を中心に昇降し得るようにな
っている。その昇降範囲はクランプ台b1に設けられた
上、下ストッパ部b1a,b1bによって規制されており、昇
降台b2は不図示の係止機構によって各ストッパ部b1a,b1
bとの当接位置、すなわち上死点、下死点において係止
されるようになっている。なお、下死点において昇降台
b2は水平に保持され、この状態で電線は前記クランプ
b6,b7によって垂直に保持それる。また、第3図に、各
電線加工工程における第1ロータクランプの昇降、及び
ハードクランプb6の開閉状態を示す。
次に、この実施例における第2ロータクランプD2の詳
細を第7図及び第8図に基づき説明する。
図において、d1は第2ロータ軸D1の一側面に固着され
たクランプアーム受け、d2はこのクランプアーム受けd1
に昇降支点軸d3によって昇降可能に支持されたクランプ
アーム、d4はクランプアームd2に回動自在に支持された
回動軸d5に一体的に取り付けられた固定側クランプ、d6
はこの固定側クランプd4に保持された開閉中心軸に回
動自在に取り付けて成る可動クランプである。この可動
クランプd6は図外のばねによって回転方向へ付勢されて
おり、常には、その一端部(挟持部)d6aが前記固定側
クランプd4の一端部(挟持部)d4aと近接する位置(開
成位置)に保持されている。また、この可動クランプd6
の挟持部d6aを所定位置まで開成させると、固定側クラ
ンプd4の先端部下方にばねd8を介して支持された鋼球d9
が、可動クランプd6の下面に形成された凹部(図示せ
ず)に嵌合し、可動クランプd6を開成位置で軽視させ得
るようになっている。なお、可動クランプd6及び固定側
クランプd4の各々の挟持部d6a,d4aには、電線を確固に
保持し得るゴム等の高摩擦部材が貼着されている。
d10は前記クランプアーム受けd1に収納された鋼級
で、常にはばねd11によってクランプアームd2の後部側
面に圧接しており、これが同アーム側面の上下二箇所に
形成された凹部にそれぞれ嵌合することによりクランプ
アームd2は下降位置又は上昇位置にて軽視されるように
なっている。
また、d12は前記回動軸d5に固定されたストッパであ
り、前記クランプアームd2の左下面あるいは右下面に当
接して回動軸d5の回転範囲を180゜に規制するものであ
る。d13は前記ストッパd12に突設されたばね掛けd14
クランプアームd2に突設されたばね掛けd15との間に架
設した引きばねであり、その引張力により、常には前記
ストッパd12がクランプアームd2に圧接している。
上記のように構成された第2ロータクランプD2は前記
第1ロータクランプD2より下方に位置し、第1移動経路
O1と第2の移動経路O2との重合箇所P1において、前記第
1ロータクランプB3により保持された供給側電線l1の下
方を可動クランプd6と固定側クランプd4とにより挟持す
る。可動クランプd6の開閉は、後述のシリンダによっ
て、可動クランプd6の左右端部を第6図の実線矢印又は
鎖線矢印に示すように押圧することにより行うことがで
きる。
また、前述の切断電線の被覆除去、及び半田付け加工
における電線の昇降は、クランプアームd2の後方部を、
上下に設けられたシリンダ(図示せず)によって上方又
は下方へ押圧し、昇降支点軸d3を中心にクランプアーム
d2を昇降させることにより行われる。
さらに、第2のフラックス塗布機構Jに至る経路にお
いて、同経路に設けられた係止部材(図示せず)が固定
側クランプd4の突出部d4bに当接し、これを押圧するた
め、両クランプd4,d6は回動中心軸d5を中心に180゜回転
する。これにより、切断電線l2の上下位置は反転し、半
田付け加工を施すべき芯線l2aは下方にむけられる。こ
の反転動作は、第2の移動経路O2の下方に位置する第2
の半田槽K内に芯線l2aを下降させるために行う。な
お、第3図に一連の工程における第2ロータクランプD2
の開閉、昇降、反転動作状態を示す。
次に、第9図に基づき引出し機構Eを説明する。
図において、E1は基台11上に固定したベース、E2は支
持板E1上に固着して成る下側シャフトホルダ、E3はこの
下側シャフトホルダE2上に立設した脚体E4により保持さ
れた上側シャフトホルダ、E5,E6及びE7,E8は前記下側シ
ャフトホルダE2と上側シャフトホルダE3とによって垂直
に保持された内側及び外側ガイドロッド、E9は前記両シ
ャフトホルダE2,E3によって回動自在に垂直な状態で保
持されたスクリュー軸である。このスクリュー軸E9の上
方部には、円板状の手動ダイアルE10が固定されてお
り、さらにこのダイアルE10の上方には、スクリュー軸E
9の回転に連動する表示器E11が設けられている。
また、E12は前記スクリュー軸E9のスクリュー部E9aと
螺合すると共に、前記2本の外側ガイドロッドE7,E8
嵌合される線長設定台であり、前記スクリュー軸E9の回
動により、外側ガイドロットE7,E8に沿って昇降するよ
うになっている。E13は前記2本の内側ガイドロッドE5,
E6に嵌挿した昇降台で、前記線長設定台E12に保持され
た昇降用シリンダE14のシリンダロッドE14aに固定され
ており、そのシリンダロッドe14aの出没に伴って昇降す
るようになっている。なお、この昇降台E13は、上昇
時、すなわちシリンダE14の非作動時において、前記上
側シャフトホルダE2の下面に設けられたエアダンパE15
に常時当接している。
また、前記昇降台E13の水平部E13aには、固定側クラ
ンプe16と、クランプ用シリンダE17とが固定されてお
り、このシリンダE17のシリンダロッド先端には、前記
固定側クランプE18に対向して可動クランプE19が固着さ
れている。なお、E20は前記スクリュー軸E19の回転を制
止するための回転止めハンドル、E21は前記昇降台E13
上限にあるか否かを検出するセンサ、E22は線長設定台E
12が最下降位置にあるか否かを検出するセンサ、E23
第1ロータクランプB2のハードクランプb6を開放させる
ハードクランプ開放用シリンダである。
上記引出し機構Eにおいて、第1ロータクランプB3
より搬送されて来た供給側電線は固定側クランプE18
可動クランプE19との間に挿入される。ここで、クラン
プ用シリンダE17の作動により可動クランプE19が突出
し、固定側クランプE18との間で供給側電線l1を挟持す
る。また、これと同時に、ハードクランプ開放用シリン
ダE23が作動し、これに対向する位置で停止しているハ
ードクランプb6の左端部を押し(第6図参照)、ハード
クランプb6の電線保持状態を解除する。次いで、昇降用
シリンダE14が作動し、昇降台E13を引き上げる。これに
より、前記可動クランプE19と固定側クランプE16とに保
持されていた供給側電線は下方へ引き出され、その後両
クランプE16,E19は電線保持状態を解除し、元の上昇位
置へ復帰する。この引き出し動作により引き出される供
給電線の長さは、昇降シリンダE14におけるシリンダロ
ッドE14aのストロークによって決定され、そのストロー
クは、昇降用シリンダE14の外筒部を保持する線長設定
台E12の上下位置により設定される。すなわち、非作動
状態において、昇降用シリンダE14のシリンダロッドE14
aは、昇降台E13を介して常時エアダンパーE15にその上
限を規制されているため、線長設定台E12と共に前記外
筒部を昇降させることによりストロークを変更すること
ができる。そして、この線長設定台E12の上下位置を変
更・設定する場合には、まず、回転止めハンドルE20
開放状態にしてスクリュー軸E9を回動状態とし、次にダ
イアルE10を手で回してスクリュー軸E9を回転させ、線
長設定台E12が所望の高さに位置した時点で再び回転止
めハンドルE20にてスクリュー軸E9aを係止すれば良い。
この時、線長設定台E12の位置、すなわち、線長は、ス
クリュー軸E9の回転量に応じた作動する表示器E11によ
り表示されるため、操作者はこれを見ながら正確に設定
を行うことができる。
次に、第10図及び第11図に基づき、前記捻転機構Fの
詳細を説明する。
この捻転機構Fは、基台11上に立設された一対の支持
台F1,F2のうち一方の支持台F1上に設けた駆動側クラン
プ部Faと、他方の支持台F2に設けられた従動側クランプ
部F6と、挟持圧調整部Fcとにより成る。
そして、駆動側クランプ部Faは次のような構成を有す
る。すなわち、第11図(b)においてFa1は前記支持台F
1上に固着した軸受、Fa2はこの軸受Fa2によりX方向に
沿って支持されたXガイド軸、Fa3はこのXガイド軸Fa2
に移動可能に保持された上クランプ保持台である。この
上クランプ保持台Fa3の上面には、先端部にゴム等の高
摩擦部材Fa4を貼着して成るクランプ板Fa5が固着されて
いる。また、Fa6は、前記クランプ保持台Fa3により前記
Xガイド軸Fa2と直交する方向(Y方向)に保持された
Yガイド軸Fa7に移動可能に嵌挿して成る下クランプ保
持台である。この保持台Fa6には、下クランプ板Fa8が前
記上クランプ板Fa5より下方に固着してあり、さらにそ
の下方には駆動アームFa10が突設されている。なお、下
クランプ板Fa8の先端部には、前記上クランプ板Fa5と同
様に高摩擦部材Fa9が貼着されている。
Fa11は前記上クランプ保持台Fa2をX方向に沿って進
退させるクランプ用シリンダであり、前記軸受Fa1に中
空箱状のシリンダカバーFa12を介して保持される一方、
シリンダロッドFa13が前記上クランプ保持台Fa2に連結
されている。また、Fa14は前記下クランプ保持台Fa6
Y方向に沿って進退させる捻転用シリンダであり、前記
上クランプ保持台Fa3に保持されると共にシリンダロッ
ドFa15が前記下クランプ保持台Fa3に固定されている。
また、従動側クランプF6は次のように構成されてい
る。
Fb1は前記支持台上に固定した軸受で、その上端部
には、前記駆動側クランプFaの上クランプ板Fa5と所定
の間隔を介して対向する固定側上クランプ板Fb2が設け
られている。
Fb3は前記軸受Fb1にてY−Y′方向に沿って保持され
たYガイド軸Fb4に移動可能に嵌挿して成る従動側移動
クランプ板であり、前記固定側上クランプ板Fb2の下方
に位置し、駆動側クランプFaの下クランプ板Fa8と相対
向している。なお、これらクランプ板Fb2,Fb3の先端に
は、駆動側クランプFaと同様にゴム等の高摩擦部材Fb5,
Fb6がそれぞれ貼着されている。Fb7は前記軸受Fb1の底
部上面に固着した回転体取付台、Fb8はこの取付台Fb7
軸Fb9によって回動自在に取り付けた平面長方形の回転
体であり、その両端部上面には、コロFb10,Fb11が軸着
されている。
このように構成された駆動クランプ部Fa及び従動側ク
ランプ部Fbにおいて、前記引出し機構Eにより下方へ引
き出された供給側電線l1は、第1ロータクランプB3にて
両クランプ部Fa,Fbの間に送り込まれる。すると、これ
に同期してクランプ用シリンダFa11が作動し、シリンダ
ロッドFa13がY方向へ突出する。これにより、上クラン
プ保持台Fa3及び下クランプ保持台Fa6がX方向へ移動
し、供給側電線各クランプ部Fa,Fbの上クランプ板Fa5
Fb2、及び下クランプ板Fa8とFb3により上下2箇所で挟
持する。この後、捻転用シリンダFa14が作動し、そのシ
リンダロッドFa15によって前記下クランプ保持台Fa6
Yガイド軸Fa2に沿ってY方向へ移動する。すると、前
述のX方向への移動によって回転体Fb8の一端部側方に
位置したいた駆動アームFa10が、回転体Fb8の一方のコ
ロFb10をY方向へ押圧し、回転体Fb8を第11図(a)
中、反時計方向へ回転させる。その結果、回転体Fb8
他方のコロFb11は固定側移動クランプ板Fb3をY′方向
へ押圧し、同方向へ移動させる。従って、駆動側下クラ
ンプ板Fb3と従同側下クランプ板Fa8とは互いに相反する
方向へ移動し(Y方向とY′方向へと移動し)、保持し
ていた供給側電線を捻転させる。
ところで、上記両クランプ部Fa,Fbによる電線挟持圧
は、電線の種類、例えば太さや被覆の滑り易さ等に応じ
て調整する必要があり、その調整は挟持圧調整部Fcのダ
イアルFc1を、ダイアルホルダFc2の目盛板Fc3を見なが
ら回動させることにより行うことができる。すなわち、
この調整部Fcにあっては、ダイアルFc1を回動させるこ
とにより、これと一体に中心軸Fc4が回動し、さらに、
この中心軸Fc4の先端部に螺合している移動体Fc5がシリ
ンダカバーFa12中を進退してクランプ用シリンダFa11
同カバーFa12内で進退させるようになっており、これに
よってシリンダロッドFa13のストロークを変化させ、上
クランプ保持台Fa3に加える押圧力、すなわち電線挟持
圧を変化させるようになっている。
次に、第12図に基づき切断機構Gを説明する。
図において、G1は図外の支持体を介して前記基台11上
に保持された基板、G2,G3はこの基台G1の両端部に設け
た軸受であり、それぞれガイド軸G4,G5をX方向に沿っ
て保持している。G6は前記ガイド軸G4,G5に両側部を移
動可能に嵌挿して成る移動刃保持体である。
この保持体G6内には第1の被覆切断刃G7と電線切断刃
G8と第2の被覆切断刃G9とが上下三段に保持されてお
り、それぞれ先端に形成された刃部G7a,G8a,G9aが前記
保持体G6からX方向へ突出している。また、これらの切
断刃G7,G8,G9のうち、第1,第2の被覆切断刃G7,G9はそ
れぞればねG10,G11によって前記ケースG6中をX−X′
方向に沿って移動し得るよう保持されており、その中間
に位置する移動切断刃G9は同ケースG6の後端部に一体的
に保持されている。そして、電線切断刃G9の刃部G9a
は、他の刃G7,G8の刃部G7a,G8aより若干Y′方向に進退
させてある。
G12は前記移動刃保持体G6をX−X′方向へ進退させ
るシリンダであり、前記基板G1によって保持されると共
に、シリンダロッドG12aが移動刃保持体G6の後端部に連
結されている。
また、G13は図外の支持台によって基台11上に保持さ
れた固定刃保持体であり、この固定刃保持体G13には、
第1の被覆切断刃G14、電線切断刃G15、第2の被覆切断
刃G16が突設されている。そして、これらG14,G15,G16
各刃部G14a,G15a,G16aは前記移動保持体G6に保持された
切断刃G7,G8,G9の各刃部G7a,G8a,G9aと相対向してい
る。
以上のように構成された切断機構Gは、平面上、前記
第1移動経路O1と第2移動経路O2とが接合する位置P1
設けられており、上下方向においては、両移動経路O1,O
2の中間に位置している。そして、前記捻転機構Fによ
り縒られた供給電線は、第1ロータクランプB3によって
前記切断刃G7,G8,G9とG14,G15,G16との対向間隙内に送
り込まれる一方、その下方が第2ロータクランプD2によ
って保持される。
また、これと同時にシリンダG12が作動し、そのシリ
ンダロッドG12aによって移動刃保持体G6がY方向へ押し
出され、これに保持された3枚の切断刃G7,G8,G9が相対
向する切断刃G14,G15,G16に当接し、第12図(d)に示
すように電線l1の被覆l1aを上下2箇所で切断すると共
に、その中間を完全に切断する。そして、切断刃G7,G8,
G9を切断位置(シリンダ作動位置)に保持したまま、図
外のシリンダによって第1ロータクランプB3を上方に、
第2ロータクランプD2を下方にそれぞれ移動させる。こ
れにより供給電線l1及び切断電線l2は、前記第1の切断
刃G7,G14及び第2の切断刃G9,G16にて切断、係止されて
いる被覆l1b,l2bを残して上方及び下方へ移動し、両電
線l1,l2の端部には芯線l1a,12aが露呈する(第12図
(e)参照)。その後、シリンダG12はOFFとなり、移動
刃保持体G6と共に切断刃G7,G8,G9がX′方向へ後退し、
初期位置へ復帰する。また、切断された被覆l1b,l2b
は、軸受G2及び固定刃保持体G13に形成された孔G2a,G13
aより噴射される空気によってダクトG17側へ吹き飛ばさ
れた後、ダクトG17に接続される掃除機によって吸い取
られる。このため、常にクリーンな状態で装置を稼働す
ることができる。次に、第13図に基づき第1,第2のフラ
ックス塗布機構H,Jを説明する。この実施例において両
塗装機構H,Jは単一の装置にまとめられており、この装
置HJは、保持体G6を介して基台11上に保持されたシリン
ダHJ1により、異なる高さに設けた2個のフラックスポ
ット(フラックス貯留部)H1,J1を昇降させるようにし
たものである。このフラックスポットH1,J1の上面部に
は、ポット内に収納されたフラックス液に浸漬させて成
るスポンジH2,J2がそれぞれ表出しており、上段のフラ
ックスポットJ1に設けられたスポンジJ2は第1の移動経
路O2の下方に位置し、また、下段のフラックスポットH1
に設けられたスポンジH2は、第2の移動経路O2の下方に
位置している。
そして、前記第1ロータクランプB3及び第2ロータク
ランプD2がそれぞれ切断機構Gから60゜回転移動し、こ
こで一旦停止すると、シリンダHJ1が作動し両フラック
スポットH1,J1が上昇して供給側電線l1及び切断電線l2
の芯線l1a及びl2aにスポンジJ2,H2がそれぞれ接触し、
フラックスが塗布される。
なお、切断電線l2はこの機構Hに至る経路中で反転し
ているため、切断時または上端部に位置していた芯線l1
aが、ここでは下端部に位置することとなる。
また、この実施例では単一のシリンダHJ1によって2
個のフラックスポットH1,J1を昇降させるようにした
が、勿論、各フラックスポットH1,J1に対し各別にシリ
ンダを用いることも可能であり、さらには、フラックス
ポットH1,J1を定位置に保持しておき、第1,第2ロータ
クランプB3,D2を昇降させて各電線にフラックスを塗布
させるようにしても良い。
次に第14図及び第15図に基づき、第1,第2の半田槽I,
Kは、その取り付け位置が異なる点を除いて、それ自体
の構成作用は全く同一であるので、以下の説明は、両半
田槽IKを特に区別せずに行う。
図において、I1,K1は支持台I2,K2を介して基台11上に
固定されたモータ、I3,K3は前記支持台I2,K2上に水平か
つ回動自在に支持された有底円筒状の回転体であり、前
記モータI1,K1により回転運動を行う。I4,K4はこの回転
体I3,K3内に挿入した有底円筒状の半田槽本体であり、
そのフランジ部I4a,K4aが回転体I3,K3に固定されてい
る。
I5,K5は前記基台11上に立設した支持脚体、I6,K6はこ
の支持脚体I5,K5の水平部I5a,K5aに支持部I7,K7を介し
て取り付けたヒータで、その環状部I6a,K6aは前記半田
槽本体I4,K4内に挿入されており、このヒータI6,K6によ
って半田槽本体I4,K4内に供給された固型の半田を溶融
させるようになっている。
I8,K8は前記支持脚体I5,K5の水平部I5a,K5aに下方へ
向けて突設した堰板であり、その下辺部I8a,K8aは前記
半田槽本体I4,K4内にその半径方向に沿って垂直に保持
され、半田槽本体I4,K4内に溶融させた半田Sの液面に
僅かに接触させてある。
I9,K9は前記支持脚体I5,K5の水平部I5a,K5aにベアリ
ングI10,K10を介して垂直に保持されたフロート軸であ
り、その下端部にはステンレス製のフロートI11,K11
設けられ、これが半田槽本体I4,K4の中心部において溶
融した半田Sに浮かせてある。また、I12,K12は前記フ
ロート軸I9,K9の上端に設けた被検出リングI9a,K9aの上
下位置を検出するセンサである。
以上のように構成された半田槽I,Kにおいて、半田槽
本体I4,K4は、モータI1,K1によって回転する回転体I3,K
3と共に常時低速で回転している。このため、半田槽本
体I4,K4内で溶融させた半田Sはその粘性によつて回転
体I3,K3と共に回転、流動する。この半田Sは、ある一
定の時間が経過すると、表面に酸化被膜ができ、それが
半田付けを阻害することとなるが、この実施例では堰
I8,K8を半田液面に接触させ、半田上面に形成された酸
化被膜を堰止めるようになっているため、ここを通過し
た半田の上面は良好な鏡面状態となり、その後、鏡面状
態は一定時間維持される。すなわち、堰板I8,K8から後
方のある一定範囲は、常に鏡面状態となっている。
そして、半田槽本体I4,K4上に移動して来た供給電線l
1及び切断電線l2は、第1,第2ロータクランプB弐,D弐
の昇降動作に伴って昇降し、半田Sの鏡面状態となって
いる領域において芯線l1a,l2aに半田付けがなされる。
また、半田槽本体I4,K4内の半田液面の高さがある一
定の高さ以下となった場合には、図外の半田供給機構が
線状の半田をパイプI11,K11により半田槽本体I4,K4内に
送り、常に一定の高さに半田液面を保持するようになっ
ている。なお、半田液面の高さ検出は、フロートI10,K
10を有するフロート軸I9,K9が液面の高さに応じて変化
するため、これに設けた被検出リングI11,K11の上下位
置を前記センサI12,K12によって検出することにより行
うことができる。
次に第16図に基づき排出機構Lを説明する。
図において、L1は基台11上に立設した支持体、L2はこ
の支持体L1上に固定したベース、L3,L4はこのベースL2
に突設したガイド軸であり、その周面にはベアリングL3
a,L4aが設けられている。L5は前記ベースL2上に固定し
たシリンダ、L6はこのシリンダL5によって前記ベースL2
上を進退する移動体であり、シリンダL5のシリンダロッ
ドL5aに連結されている。L7,L8は軸L9,L10によって前記
移動体L6に回動自在に取り付けて成る一対のクランプア
ームであり、それぞれ、中間部側面に凹部L11,L12が形
成されている。この一対のクランプアームL7,L8にはば
ねL13が張架されており、このばねL13の付勢により、各
クランプアームL7,L8K内側面は常時前記ベアリングL3a,
L4aに圧接している。また、l14は前記支持台l2上に固定
した第2ロータクランプ開放用のシリンダである。
このように構成された放出機構において、いま、加工
完了電線を保持した第2ロータクランプD2がこの機構L
に対向して停止すると、これに同期してまずシリンダL
14が作動し、このシリンダロッドL14aによって第2ロー
タクランプD2の稼働クランd6を開成させる。これによ
り、保持されていた電線は開放されるため、開放と同時
に下方の電線収容部に落下することもあるが、開放され
てもなお、第2ロータクランプD2に付着している場合も
多い。そこで、この機構Lでは、開放された電線を確実
に電線受けへ落下させるべく、次のような動作を行う。
即ち、前述のシリンダL14の作動と同時に他方のシリン
ダL5が作動し、移動体L6を前進させる。これにより一対
のクランプアームL7,L8も前進し、その両先先端L7a,L8a
が電線の両側部に達すると、凹部L11,L12がベアリングL
3a,L4aに嵌合し、クランプアームL7,L8はそれぞれ軸L9,
L10を中心に回転する。その結果、電線はクランプアー
ムL7,L8に一旦保持され、第2ロータクランプD2と電線
との付着は強制的に解除される。その後直ちにシリンダ
L5はOFFとなり、それに伴ってクランプアームL7,L8は後
退するため、一旦保持された電線l2は直ちに開放され、
確実に電線収容部に落下する。
また、第17図に基づきこの実施例における制御回路の
ブロック図を示す。
図において、12はCPU12a、ROM12b、RAM12c等から成る
周知のマイクロコンピュータであり、前記CPU12aには、
操作パネル13をはじめ前記センサI12,K12等から種々の
データが入力されており、それらデータに基づき複数の
電磁弁14…、及びモータ駆動回路15を介して前述の各種
シリンダ及びロータ軸駆動モータ16、半田槽駆動モータ
I1,K1等を制御し、上述の加工動作を達成し得るように
なっている。なお、17は前記切断機構GのダクトG17
接続される掃除機であり、CPU12aによってその駆動を制
御される。
以上、この発明に係る一実施例を説明したが、この発
明は前記実施例に限定されるものではなく、前記特許請
求の範囲に記載した構成要件の範囲内であれば適宜変更
可能である。
例えば、上記実施例では、供給電線を捻転させる捻転
機構Fを備えたものとしたが、加工の対象となる電線
が、単一の芯線を有するものであったり、各芯線がばら
ける虞れのないものである場合には、特に上記捻転機構
Fを設けなくても良い。
また上記実施例における第1,第2ロータクランプB2,D
2は、いずれも水平面上の第1,第2の移動経路O1,O2を回
転するものとしたが、両ロータクランプB3,D2を、供給
電線及び切断電線を垂直に保持しつつ回転移動及び昇降
し得るようにすれば、両移動経路を水平以下にも設定可
能であり、さらには、各移動経路を互いに交差する面上
に設定することもできる。
また、上記実施例では、第1,第2ロータクランプを各
ロータ軸に6個づつ設けたが、それ以外の個数に設定す
ることも可能である。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明によれば、第1,第2ロ
ータクランプにより、供給側電線と切断電線の双方を移
動させながら、両電線の端部に半田付けを行うようにし
たため、従来の電線の片端だけに半田付けする装置に比
べて両端に半田付け加工が施された電線を自動的かつ高
速に生産することができ、電線の生産コストを大幅に低
減することができる。
また第1,第2ロータクランプを、間欠的に回転する第
1,第2ロータ軸にそれぞれ複数個設けると共に、電線供
給源に複数のボビンを設け、各ボビンからの糸を各第1
ロータクランプへ供給するようにしたので、電線加工速
度をより高めることができる。
さらに、引出し機構と切断電線との間に、電線を捻転
させる捻転機構を設けたので、露呈した芯線の各線材が
ばらけることもなくなり、より良好な加工状態を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の外観を示す斜視図であ
り、第2図は同実施例の平面図、第3図は同実施例にお
ける電線加工工程を示すブロック図、第4図は同実施例
の各電線加工工程における電線の状態を示す説明側面
図、第5図は同実施例における第1ロータクランプを示
す斜視図、第6図(a)は第5図に示したものの平面
図、同図(b)は(a),に示したものの側面図、同図
(c)は同図(a)に示したもののハンドクランプ及び
ソフトクランプを示す斜視図、第7図は同実施例におけ
る第2ロータクランプを示す斜視図、第8図(a)は第
7図に示したものの平面図、同図(b)は同図(a)に
示したものの一部断面図、第9図(a)は同実施例にお
ける引出し機構を示す一部切欠側面図、同図(b)は同
図(a)に示したものの平面図、同図(c)は同図
(b)に示したもののC−C線切断矢視図、第10図は同
実施例における捻転機構を示す斜視図、第11図(a)は
第10図に示したものの平面図、同図(b)は同図(a)
に示したものの側面図、第12図(a)は慈雨実施例にお
ける切断機構を示す平面図、同図(b)は同図(a)に
示したものの部分拡大図、同図(c)は同図(b)に示
したものの縦断側面図、同図(d),(e)は同図
(c)に示したものにおける被覆電線切断時の状態を示
す部分拡大側面図、第13図は同実施例におけるフラック
ス塗布機構を示す斜視図、第14図は同実施例における半
田槽を示す斜視図、第15図(a)は第14図に示したもの
の一部縦断側面図、同図(b)は第15図に示したものの
平面図、第16図(a)は同実施例における放出機構を示
す平面図、同図(b)は同図(a)に示したものの背面
図、第17図は同実施例における制御系回路を示すブロッ
ク図、第18図(a),(b),(c),(d)は従来の
被覆電線加工装置の動作状態を示す平面図、第19図は同
装置の正面図である。 A……電線供給機構(電線供給源) A2……回転体 A3……電線供給用ボビン B1……第1のロータ軸 B3……第1のロータクランプ D1……第2のロータ軸 D2……第2のロータクランプ E……引出し機構 F……捻転機構 G……切断機構 H……第1のフラックス塗布機構 H1……第1のフラックスポット(フラックス貯留部) I……第1の半田槽 J……第1のフラックス塗布機構 J1……第2のフラックスポット(フラックス貯留部) K……第2の半田槽 l1……供給側電線 l2……切断電線 O1……第1の移動経路 O2……第2の移動経路
フロントページの続き (72)発明者 有田 律 島根県松江市東津田町1300番地1 株式会 社中島製作所内 (72)発明者 永島 久 島根県松江市東津田町1300番地1 株式会 社中島製作所内 審査官 深沢 正志 (56)参考文献 特開 昭54−107454(JP,A) 実開 昭50−10825(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間欠的に回転する第1のロータ軸B1に放射
    状に複数配設すると共に、電線供給源Aからの被覆電線
    を垂直に保持しつつ環状の第1の移動経路O1中を間欠的
    に回動する第1のロータクランプB3と、 前記第1のロータクランプに保持された被覆電線を下方
    へ引き出す引出し機構Eと、 前記引出し機構にて引き出された被覆電線の被覆部分を
    所定の間隔を介して上下2ヵ所で切断すると共に、その
    被覆切断個所の中間部において被覆電線を分断する切断
    機構Gと、 間欠的に回転する第2のロータ軸D1に放射状に複数配設
    すると共に、前記切断機構にて分断された切断電線を垂
    直に保持しつつ第2の移動経路O2を間欠的に回動し、か
    つ垂直面に沿って反転移動可能な第2のロータクランプ
    D2とを備え、 前記電線供給源を前記第1のロータ軸の回転に伴って回
    転する回転体A2と、この回転体に放射状に保持された前
    記第1ロータクランプと同数の電線供給用ボビンA3によ
    り構成すると共に、 前記第1の移動経路に沿って前記切断機構の前方に、フ
    ラックス貯留部を有する第1のフラックス貯留部H1を有
    する第1のフラックス塗布機構Hと、溶融させた半田を
    保持する第1の半田槽Iとを順次配設する一方、 前記第2の移動経路に沿って前記切断機構の前方に、フ
    ラックス貯留部を有する第2のフラックス塗布機構J
    と、溶融させた半田を保持する第2の半田槽Kとを順次
    配設して成り、 前記切断機構において、前記両ロータクランプを上下に
    離反させることにより、第1ロータクランプに保持され
    た供給側電線下端部及び切断電線上端部から前記切断機
    構にて切断・係止されている被覆を除去すると共に、前
    記第2ロータクランプを切断機構から第2の半田槽へ至
    る経路中で反転動作させ、且つ両ロータクランプを第
    1、第2の半田槽上で昇降させることにより各ロータク
    ランプに保持されている供給側電線及び切断電線の各下
    端部の露呈した芯線に半田を付着させるようにしたこと
    を特徴とする被覆電線加工装置。
  2. 【請求項2】引出し機構Eにて引き出された被覆電線を
    捻転させる捻転機構Fを、第1の移動経路l1に沿って前
    記引出し機構Eと切断機構Gとの間に配設したことを特
    徴とする請求項1記載の被覆電線加工装置。
JP1226973A 1989-08-31 1989-08-31 被覆電線加工装置 Expired - Lifetime JPH0834119B2 (ja)

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