JPH0834068A - ディスク成形品の刻印表示部の構造 - Google Patents
ディスク成形品の刻印表示部の構造Info
- Publication number
- JPH0834068A JPH0834068A JP6192059A JP19205994A JPH0834068A JP H0834068 A JPH0834068 A JP H0834068A JP 6192059 A JP6192059 A JP 6192059A JP 19205994 A JP19205994 A JP 19205994A JP H0834068 A JPH0834068 A JP H0834068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molded product
- disc
- disk
- display portion
- inner peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 文字などが環状溝や接合線と重なって刻印さ
れた場合でも、容易に判読することのできるディスク成
形品の刻印表示部の構造を提供する。 【構成】 円盤状本体11の環状溝13や接合線18を
有する透明内周部12に微細凹凸面15を形成するとと
もに、該微細凹凸面に刻印表示部16を形成する。
れた場合でも、容易に判読することのできるディスク成
形品の刻印表示部の構造を提供する。 【構成】 円盤状本体11の環状溝13や接合線18を
有する透明内周部12に微細凹凸面15を形成するとと
もに、該微細凹凸面に刻印表示部16を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディスク成形品の刻印
表示部の構造に関する。
表示部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD(コンパクトディスク)の普
及に伴い、著作権者に無断で複製されたいわゆる海賊盤
が市場に出回るようになってきた。この海賊盤は、ディ
スク成形機が改良され製造が容易になったこと、および
高い価格で売れることなどから世界的に急増しており、
前記海賊盤に対して国際的な対策を設けることがレコー
ド産業の重要な課題となっている。そのため、SIDコ
ードと呼ばれる製造元のID番号や記号、文字等の表示
部をディスク成形品に刻印することが行なわれている。
及に伴い、著作権者に無断で複製されたいわゆる海賊盤
が市場に出回るようになってきた。この海賊盤は、ディ
スク成形機が改良され製造が容易になったこと、および
高い価格で売れることなどから世界的に急増しており、
前記海賊盤に対して国際的な対策を設けることがレコー
ド産業の重要な課題となっている。そのため、SIDコ
ードと呼ばれる製造元のID番号や記号、文字等の表示
部をディスク成形品に刻印することが行なわれている。
【0003】例えば前記SIDコードは、アルファベッ
トや英数字などの組合せなどからなり、一般に一文字当
り約0.5〜1.00mmの大きさで、ディスク成形品
の信号読み取り面(信号ピットのない面。以下この面を
表側とし、信号ピット面を裏側と称する)側に厚み方向
に約10〜25μmの深さまたは高さに刻印する。
トや英数字などの組合せなどからなり、一般に一文字当
り約0.5〜1.00mmの大きさで、ディスク成形品
の信号読み取り面(信号ピットのない面。以下この面を
表側とし、信号ピット面を裏側と称する)側に厚み方向
に約10〜25μmの深さまたは高さに刻印する。
【0004】ところで、図2に示されるように、CD等
の一般的なディスク成形品20はポリカーボネート樹脂
等の透明性の高い合成樹脂よりなり、円盤状本体21の
中央に孔22が形成されてなる。前記円盤状本体21の
中心から概ねφ40mm以上の部分の表側(信号読み取
り側)は、裏側に記録する信号ピットのために鏡面に加
工されている。また、円盤状本体21においてφ40m
m以下の部分は、鏡面加工を行なわない透明内周部23
として残されている。なお、本実施例において前記透明
内周部23には、前記孔22に沿って表側に環状リブ2
4が設けられる。この環状リブ24は、多数枚のディス
ク成形品20を積み重ねる際に上下のディスク成形品が
接触して信号面を損傷しないように形成されるものであ
る。
の一般的なディスク成形品20はポリカーボネート樹脂
等の透明性の高い合成樹脂よりなり、円盤状本体21の
中央に孔22が形成されてなる。前記円盤状本体21の
中心から概ねφ40mm以上の部分の表側(信号読み取
り側)は、裏側に記録する信号ピットのために鏡面に加
工されている。また、円盤状本体21においてφ40m
m以下の部分は、鏡面加工を行なわない透明内周部23
として残されている。なお、本実施例において前記透明
内周部23には、前記孔22に沿って表側に環状リブ2
4が設けられる。この環状リブ24は、多数枚のディス
ク成形品20を積み重ねる際に上下のディスク成形品が
接触して信号面を損傷しないように形成されるものであ
る。
【0005】前記透明内周部23は、録音再生などの機
械に装着するためのクランプ用エリアとして用いられ
る。前記透明内周部23において、前記クランプ用のエ
リアは、ディスク成形品20の中心から約φ26〜33
mmと規定されている。そのため、前記SIDコード等
の表示部の刻印可能なスペースは、事実上、この透明内
周部23のφ33〜40mmまでの部分となる。
械に装着するためのクランプ用エリアとして用いられ
る。前記透明内周部23において、前記クランプ用のエ
リアは、ディスク成形品20の中心から約φ26〜33
mmと規定されている。そのため、前記SIDコード等
の表示部の刻印可能なスペースは、事実上、この透明内
周部23のφ33〜40mmまでの部分となる。
【0006】しかしながら、この刻印可能スペース裏側
には、信号ピットをディスクに刻設するためのスタンパ
を円盤状本体の内周側で保持するスタンパホルダによる
環状溝25が形成されたり、金型の各種部材の接合面に
よる接合線26,26が現出される。しかも、ディスク
成形品は厳しい光学性能を満たすため透明度が高く形成
される。そのために、図3に示されるように、前記SI
Dコード等の表示部が前記環状溝25や接合線26部分
に重なって刻印された場合には、表側から目視される裏
側の環状溝25や接合線26などの凹凸の反射に妨げら
れて刻印したコードの文字が判読しずらくなるという問
題がある。
には、信号ピットをディスクに刻設するためのスタンパ
を円盤状本体の内周側で保持するスタンパホルダによる
環状溝25が形成されたり、金型の各種部材の接合面に
よる接合線26,26が現出される。しかも、ディスク
成形品は厳しい光学性能を満たすため透明度が高く形成
される。そのために、図3に示されるように、前記SI
Dコード等の表示部が前記環状溝25や接合線26部分
に重なって刻印された場合には、表側から目視される裏
側の環状溝25や接合線26などの凹凸の反射に妨げら
れて刻印したコードの文字が判読しずらくなるという問
題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
を解決するために提案されたものであって、文字等の表
示部が環状溝や接合線部分と重なって刻印された場合で
も、容易に判読することのできるディスク成形品の刻印
表示部の構造を提供しようとするものである。
を解決するために提案されたものであって、文字等の表
示部が環状溝や接合線部分と重なって刻印された場合で
も、容易に判読することのできるディスク成形品の刻印
表示部の構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
円盤状本体の信号ピットのない透明内周部に微細凹凸面
を形成するとともに、該微細凹凸面に刻印表示部を形成
したことを特徴とするディスク成形品の刻印表示部の構
造に係る。
円盤状本体の信号ピットのない透明内周部に微細凹凸面
を形成するとともに、該微細凹凸面に刻印表示部を形成
したことを特徴とするディスク成形品の刻印表示部の構
造に係る。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の構造の要部を示す平面図であ
る。
明する。図1はこの発明の構造の要部を示す平面図であ
る。
【0010】この発明構造が設けられたディスク成形品
は、図2に示したような円盤状本体に、環状溝や接合線
を有する透明内周部が形成されたものである。図1にそ
の一例を示す。図中の符号10はディスク成形品、11
は円盤状本体、12は透明内周部、13は円盤状本体裏
側の環状溝、18は接合線である。
は、図2に示したような円盤状本体に、環状溝や接合線
を有する透明内周部が形成されたものである。図1にそ
の一例を示す。図中の符号10はディスク成形品、11
は円盤状本体、12は透明内周部、13は円盤状本体裏
側の環状溝、18は接合線である。
【0011】前記円盤状本体11の中心には、ディスク
成形品10を録音再生などの機械に装着する際の孔14
が設けられており、環状溝13や接合線18を有する透
明内周部12が前記孔14に沿って一定の幅に形成され
ている。なお、本実施例において、前記透明内周部12
の表側には、前記環状溝13とほぼ相当する位置に、製
品重ね合わせのための環状リブ17が突設されている。
成形品10を録音再生などの機械に装着する際の孔14
が設けられており、環状溝13や接合線18を有する透
明内周部12が前記孔14に沿って一定の幅に形成され
ている。なお、本実施例において、前記透明内周部12
の表側には、前記環状溝13とほぼ相当する位置に、製
品重ね合わせのための環状リブ17が突設されている。
【0012】前記透明内周部12の表側12A(ディス
ク成形品の信号読み取り面側)の所定位置には、微細凹
凸面15が形成されている。この微細凹凸面15は、前
記環状リブ17を含む透明内周部12の表側に凹凸を形
成し、該面を通過する光を乱反射させることにより不透
明にして、裏側にある環状溝13や接合線18をディス
ク成形品の表側から目視できなくするためのもので、適
宜のつや消し面、シボ模様面、梨地面などが選択され、
本実施例ではシボ模様面よりなる。なお、前記微細凹凸
面15は、ディスク成形品10の金型の型面所定位置に
シボ面を設けて、ディスク成形品の成形と同時に設ける
ことができる。
ク成形品の信号読み取り面側)の所定位置には、微細凹
凸面15が形成されている。この微細凹凸面15は、前
記環状リブ17を含む透明内周部12の表側に凹凸を形
成し、該面を通過する光を乱反射させることにより不透
明にして、裏側にある環状溝13や接合線18をディス
ク成形品の表側から目視できなくするためのもので、適
宜のつや消し面、シボ模様面、梨地面などが選択され、
本実施例ではシボ模様面よりなる。なお、前記微細凹凸
面15は、ディスク成形品10の金型の型面所定位置に
シボ面を設けて、ディスク成形品の成形と同時に設ける
ことができる。
【0013】前記微細凹凸面15の上面には刻印表示部
16が形成される。この刻印表示部16は、ディスク成
形品10に製造番号や登録マークなどの文字、番号、図
形などを刻印するためのもので、本例ではSIDコード
を刻印するための刻印文字部として構成される。微細凹
凸面15上に刻印表示部16を形成することにより、前
記刻印表示部16が環状溝13や接合線18と重なり合
った場合でも、刻印された文字などがそれらの凹凸によ
って妨げられることなくはっきりと読み取ることができ
る。
16が形成される。この刻印表示部16は、ディスク成
形品10に製造番号や登録マークなどの文字、番号、図
形などを刻印するためのもので、本例ではSIDコード
を刻印するための刻印文字部として構成される。微細凹
凸面15上に刻印表示部16を形成することにより、前
記刻印表示部16が環状溝13や接合線18と重なり合
った場合でも、刻印された文字などがそれらの凹凸によ
って妨げられることなくはっきりと読み取ることができ
る。
【0014】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
ディスク成形品の刻印表示部の構造によれば、SIDコ
ードなどの文字や数字などが環状溝や接合線の凹凸と重
なって刻印されても、ディスク成形品表側から明確に判
読することができ、近年問題となっている海賊盤の対策
として極めて有効である。
ディスク成形品の刻印表示部の構造によれば、SIDコ
ードなどの文字や数字などが環状溝や接合線の凹凸と重
なって刻印されても、ディスク成形品表側から明確に判
読することができ、近年問題となっている海賊盤の対策
として極めて有効である。
【図1】この発明の構造の要部を示す平面図である。
【図2】一般的なディスク成形品の平面図である。
【図3】その断面図である。
【図4】その内周部を拡大した平面図である。
10 ディスク成形品 11 円盤状本体 12 透明内周部 13 環状溝 14 孔 15 微細凹凸面 16 刻印表示部 17 環状リブ 18 接合線
Claims (3)
- 【請求項1】 円盤状本体の信号ピットのない透明内周
部に微細凹凸面を形成するとともに、該微細凹凸面に刻
印表示部を形成したことを特徴とするディスク成形品の
刻印表示部の構造。 - 【請求項2】 請求項1において、微細凹凸部が環状リ
ブ上であるディスク成形品の刻印表示部の構造。 - 【請求項3】 請求項1または2において、刻印表示部
が刻印文字部であるディスク成形品の刻印表示部の構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192059A JPH0834068A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | ディスク成形品の刻印表示部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192059A JPH0834068A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | ディスク成形品の刻印表示部の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834068A true JPH0834068A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=16284943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6192059A Pending JPH0834068A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | ディスク成形品の刻印表示部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0834068A (ja) |
-
1994
- 1994-07-21 JP JP6192059A patent/JPH0834068A/ja active Pending
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