JPH08340656A - モータアクチュエータ - Google Patents

モータアクチュエータ

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JPH08340656A
JPH08340656A JP3931696A JP3931696A JPH08340656A JP H08340656 A JPH08340656 A JP H08340656A JP 3931696 A JP3931696 A JP 3931696A JP 3931696 A JP3931696 A JP 3931696A JP H08340656 A JPH08340656 A JP H08340656A
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gear
motor actuator
rotation
rotor
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Katsuo Hashimoto
勝夫 橋元
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円滑で高精度の作動を得ることができ、ま
た、小型化を図る。 【構成】 電動モータのロータ8の回転を直線運動に変
換し、出力体3を往復運動させるモータアクチュエータ
1である。ロータ8を回転自在に支持する支持軸2の基
端2aを下側ケース5に固定すると共に、この支持軸2
の先端部に前記出力体3をねじ対偶の関係をもって嵌め
込む一方、前記支持軸2の近傍に前記ロータ8の回転を
減速しながら出力体3に伝える回転伝達手段4を設け、
出力体3を回転運動させることで支持軸2の軸線方向に
往復運動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
を出力体の直線運動に変換して出力するモータアクチュ
エータに関する。更に詳述すると、本発明は、出力体の
往復運動によりニードル弁の開閉等を行うのに適してい
るモータアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】流体の流量を調整するニードル弁では、
弁体をモータアクチュエータにより操作し、流路の開閉
及び流路面積の増減を行っている。このモータアクチュ
エータとしては、特開平3−89826号に従来技術と
して示されているいわゆるセンタ軸移動式のものがあ
る。このセンタ軸移動式のモータアクチュエータは、電
動モータのロータを支持するロータ軸そのものを直線運
動する出力軸としている。即ち、ロータ軸をその軸線方
向に直線運動自在にケースに取り付けると共に、ロータ
軸をケーシングに対してねじ対偶をもって連結し、ロー
タの回転運動をロータ軸の直線運動に変換し、ロータ軸
の先端に取り付けられた弁体でニードル弁の開閉を行う
ようにしている。
【0003】また、別のタイプのモータアクチュエータ
として、例えば、特開平1−288678号公報や特開
平3−89826号公報に開示されているパルスモータ
組立体がある。この組立体では、モータのロータ軸と直
線運動する出力軸とを別にし、それらの間に減速歯車列
を介在させてパルスモータの回転を出力軸に伝達するよ
うにしている。出力軸はケース側に取り付けられた出力
軸受に対してねじ対偶をもって連結されている。したが
って、減速回転された出力軸は直線運動を行い、ニード
ル弁の弁体を往復運動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たセンタ軸移動式のモータアクチュエータでは、ロータ
軸の回転を直接ニードル弁の弁体側に伝えているので、
大きな回転トルクで弁体側を回転させることができず、
弁体を円滑に往復運動させることが困難であった。ま
た、弁体側を低速で回転させることが出来ないことから
この弁体を低速で往復運動させることが出来ず、通路面
積の増減の微調整が困難であった。
【0005】一方、パルスモータの回転を減速機構を介
して出力軸に伝達する特開平1−288678号公報や
特開平3−89826号公報のパルスモータ組立体で
は、出力軸に伝達される回転は減速されて回転トルクが
増加されているので、弁体の円滑な移動と位置の微調整
の容易化を図ることはできるが、パルスモータの回転軸
に対して出力軸がオフセットしているので、パルスモー
タ組立体が大型化してしまう。また、モータケース中心
と出力軸とが一致していないため、モータケースを把持
して軸受にEリング止めの溝加工をするにも偏心チャッ
クあるいはスライス加工を必要とし高価なものとなる。
また、従来のモータアクチュエータ構造では、上下ケー
スをカーリング止めあるいは全周接着剤止めによって閉
じている。そして、リード線出口をギヤボックス側のケ
ース内で止水処理することは、コストと防水不安が伴っ
た。また、出力軸が細いためニードル弁を押すために鋼
球を溶接止めする必要があった。
【0006】本発明は、円滑で高精度の作動を得ること
ができ、しかも小型化することができるモータアクチュ
エータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、ケース内に収容された電
動モータのロータの回転を直線運動に変換し、出力体を
往復運動させるモータアクチュエータにおいて、ロータ
を回転自在に支持する支持軸の基端をケースに固定する
と共に、この支持軸先端部の同軸上に出力体を配置して
ねじ対偶をもって嵌め込む一方、支持軸の近傍にロータ
の回転を減速しながら出力体に伝える回転伝達手段を設
け、出力体を回転運動させることで支持軸との間のねじ
対偶によって軸線方向に往復運動させるようにしてい
る。
【0008】したがって、請求項1記載のモータアクチ
ュエータでは、ロータが回転した場合、この回転は、支
持軸の周りの回転伝達手段に取り出されてから再び支持
軸と同軸上の出力体に伝達される。回転伝達手段は、ロ
ータの回転を減速しながら出力体に伝えるので、出力体
は大きなトルクでゆっくりと回転される。この出力体
は、支持軸にねじ対偶をもって嵌め込まれているので、
低速で回転しながら支持軸上をゆっくりと円滑に直線運
動し、アクチュエータとしての出力を得る。
【0009】また、請求項2記載の発明は、出力体の先
端に直線運動を与える相手部材と接触する接触部材を高
硬度の金属にて形成し嵌合させるようにしている。した
がって、請求項2記載のモータアクチュエータでは、出
力体の先端に接触部材を嵌め込むと、この接触部材は出
力体に対して同軸上に配置される。また、接触部材は高
硬度の金属製なので面圧が高く、このモータアクチュエ
ータが操作する被操作部材即ち直線運動を与える相手部
材から受ける大きな反力に対抗できる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、回転伝達手
段は、減速ギヤ列から成り、そのうちの少なくとも1つ
のピニオンと同軸上のギヤとを分割可能に形成し、出力
体を支持軸に組み込んだ後にギヤとピニオンとを一体化
するようにしている。この場合、請求項4記載の発明
は、分割可能なピニオンと同軸上のギヤとは、出力体と
噛合する最終段のピニオンと同軸上のギヤである。
【0011】したがって、請求項3記載のモータアクチ
ュエータでは、組み付け時において、減速歯車列を構成
する少なくとも1つのピニオンとこれと同軸上のギヤと
を分割した状態で出力体を支持軸にねじ込むと、出力体
側の回転はモータ側へ伝わらず、出力体のねじ込み作業
が簡単に行い得る。特に、請求項4の発明のように、減
速歯車列の最終段のピニオンとギヤとを分割すれば、出
力体だけの回転で支持軸にねじ込ませることができる。
【0012】また、請求項5記載の発明は、ケースは、
回転伝達手段と電動モータとを収容する下側ケースとこ
れを密閉する蓋状の上側ケースとで構成され、これらケ
ース間に電動モータのリード線を貫通させて液密に挟み
込んだブロック体を介在させて上下のケースを液密に溶
融接着する一方、当該リード線とブロック体との間をシ
ールするようにしている。
【0013】したがって、請求項5記載のモータアクチ
ュエータでは、出力体付近を除く大部分が収められてい
る下側ケースに蓋をするように上側ケースを閉じて溶融
接着されて上下のケースの間がシールされる。また、電
動モータのリード線をケースの外に出す必要があるが、
リード線と該リード線が貫通するブロック体との間もシ
ールされ、さらに、ブロック体は各ケースに液密に挟み
込まれており、これらの間がシールされる。したがっ
て、ケース内が液体等の侵入より保護される。
【0014】更に、本発明のモータアクチュエータは、
出力体でニードル弁の弁体を操作するようにしている。
したがって、請求項6記載のモータアクチュエータで
は、ロータが回転して出力体が直線運動すると、これに
伴ってニードル弁の弁体も直線運動し、ニードル弁が設
置された通路が開閉され、また、その通路面積が増減さ
れる。
【0015】また、請求項7記載の発明は、ケース内に
収容された電動モータのロータの回転を直線運動に変換
し、出力体を往復運動させるモータアクチュエータにお
いて、ロータを回転自在に支持する支持軸の基端をケー
スに固定すると共に、この支持軸の同軸上に出力体を配
置して固定部材との間でねじ対偶をもって嵌め込む一
方、ロータの回転を減速しながら出力体に伝える回転伝
達手段を設け、出力体を回転運動させることにより固定
部材との間のねじ対偶によって軸線方向に往復運動させ
るようにしている。
【0016】したがって、ロータが回転した場合、この
回転は回転伝達手段に取り出されてから再び支持軸と同
軸上の出力体に伝達される。回転伝達手段は、ロータの
回転を減速しながら出力体に伝えるので、出力体は大き
なトルクでゆっくりと回転される。この出力体は、固定
部材にねじ対偶をもって嵌め込まれているので、低速で
回転しながら固定部材に沿ってゆっくりと円滑に直線運
動し、アクチュエータとしての出力を得る。
【0017】さらに、請求項8記載の発明は、ねじ対偶
は、出力体と該出力体の軸受部材との間に形成されてい
る。したがって、出力体の回転は軸受部材との間で直線
運動に変換される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1及び図2は、本発明を適用したモータ
アクチュエータの一実施例を示している。このモータア
クチュエータ1は、支持軸2,出力体3及び回転伝達手
段4等を備えており、これらは下側ケース5及び上側ケ
ース6で構成されたケース内に収容されている。
【0020】支持軸2はケース内空間7のほぼ中央に配
置され、その基端2aが下側ケース5に固定されてい
る。そして、この支持軸2には、電動モータを構成する
ロータ8が回転自在に取り付けられている。また、この
ロータ8を囲むようにして、電動モータを構成するステ
ータ9が配置されている。
【0021】支持軸2の先端近傍には、雄ねじ10が嵌
め込まれている。この雄ねじ10は、支持軸2に対して
しまり嵌め等されて脱落不能となっている。そして、出
力体3は、この雄ねじ10にねじ対偶をもって嵌め込ま
れている。つまり、筒状を成す出力体3は大径部3a及
び小径部3bより構成され、大径部3aの内周面には、
雄ねじ10にねじ対偶の関係をもって連結される雌ねじ
3cが形成されている。また、小径部3bは、支持軸2
の先端部2bに摺動自在に嵌め込まれている。したがっ
て、この出力体3が回転した場合、支持軸2の軸線方向
に直線運動を行う。
【0022】出力体3の小径部3bの先端には、直線運
動を与える相手側部材と接触する高硬度の金属製接触部
材、例えばステンレス製のボール軸19が嵌め込まれて
いる。ボール軸19の先端は、半球状に成形されてい
る。ボール軸19の中心軸は、出力体3の中心軸に一致
している。このボール軸19は、後述する弁体24に接
触してこれを操作する接触部材である。このボール軸1
9と出力体3との間には、座金20が挿入されており、
ボール軸19に加わる力を広い面積をもって出力体3で
受け止めるように設けられている。この出力体3は、ギ
ヤケース16にかしめによって固着された軸受部材37
によって小径部3bが回転自在に支持されている。
【0023】回転伝達手段4は、第1〜第4歯車11〜
14より構成されている。第1歯車11は、ロータ8の
先端に一体形成されている。第2歯車12は、ケース内
空間7を仕切る地板15とギヤケース16との間に回転
自在に支持されている。この第2歯車12は、ギヤ部1
2aとピニオン12bより構成され、これらは一体成形
されている。ギヤ部12aの歯数は、ピニオン部12b
の歯数に比べて多く設定されている。一方、ギヤ部12
aは、第1歯車11に噛み合っている。ギヤ部12aの
歯数は第1歯車11の歯数に比べて多く設定されおり、
第1歯車11の回転は減速されながら第2歯車12に伝
達される。
【0024】第3歯車13は、地板15とギヤケース1
6との間に回転自在に支持されている。この第3歯車1
3は、図3に示すように、ギヤ17と、該ギヤ17とは
別体のピニオン18より構成される歯車ユニットであ
る。ギヤ17の中央には軸孔17aが穿孔され、この軸
孔17aの開口部分を囲むようにして凹部17bが、例
えば4箇所に形成されている。また、ピニオン18の中
央にも軸孔18aが穿孔され、この軸孔18aの開口部
分を囲むようにして凸部18bが、例えば4箇所に形成
されている。各凸部18bを各凹部17b内に挿入する
ことで、ギヤ17とピニオン18とを組み付けることが
でき、組み付けることによりギヤ17とピニオン18と
を一体的に回転させることができる。
【0025】ギヤ17は、第2歯車12のピニオン部1
2bに噛み合っており、したがって、ロータ8側の回転
が入力される。ギヤ17の歯数はピニオン部12の歯数
に比べて多く設定されており、第2歯車12の回転は減
速されながら第3歯車13に伝達される。
【0026】第4歯車14は、出力体3の大径部3aに
一体形成されている。この第4歯車14は、第3歯車1
3のピニオン18に噛み合っている。したがって、ピニ
オン18の回転は、出力体3側に伝達される。第4歯車
14の歯数はピニオン18の歯数に比べて多く設定され
ており、第3歯車13の回転は減速されながら第4歯車
14に伝達される。
【0027】なお、地板15には、固定軸受44が固着
されている。固定軸受44は支持軸2のほぼ中央部分を
支持し、支持軸2の取付剛性を向上させている。支持軸
2の取付剛性を向上させて安定化を図ることで、出力体
3の、軸受部材37に支持されている部分に作用する負
荷が減少する。したがって、出力体3のこの部分の径を
細くすることができ、出力体3の摺動抵抗を減少させる
ことができる。
【0028】下側ケース5及び上側ケース6は、例えば
プラスチック製である。図4に示すように、上側ケース
6の外面には、溶接代6aが形成されている。そして、
上側ケース6を下側ケース5に嵌め込み、例えば超音波
溶接を行うと、各ケース5,6の間は全周にわたって溶
着され液密にシールされる。
【0029】電動モータの各リード線21は、ブロック
体26内を通って各ケース5,6の外方に延びている。
このブロック体26は、1組の半体27,27を向かい
合わせに重ねて構成されている。各半体27,27の合
わせ面には複数の溝27a,27aが形成されており、
各半体27の各溝27a,27a同士が対向して貫通孔
28を構成している。貫通孔28は、各リード線21毎
に形成されている。本実施例のモータアクチュエータ1
は6本のリード線21を有しているので、ブロック体2
6にはその6箇所に貫通孔28が形成される。各貫通孔
28の直径は、リード線21の太さに対応している。ま
た、ブロック体26は各リード線21の長さ方向に十分
長く、したがって、ブロック体26と各リード線21と
の接触面積が広くなる。
【0030】なお、各半体27の各溝27a内には、図
6に示すように、複数箇所に凸部45,…,45が形成
されている。各凸部45は各溝27aの長さ方向に所定
間隔をおいて配置され、周方向に沿って堤状に形成され
ている。そして、各半体27を重ね合わせた場合、各凸
部45同士も重ね合わされて当該貫通孔28の径を狭め
る。したがって、各凸部45は各リード線21の被覆に
食い込み、各半体27と各リード線21の間のシール性
を向上させると共に、各リード線21の抜け防止を図っ
ている。
【0031】このブロック体26は、例えばABS樹脂
(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)によ
り成形されている。このブロック体26は、下側ケース
5の内面と上側ケース6の外面とに挟み付けられた後、
各リード線21との間及び各ケース5,6との間を接着
剤により接着され、さらに、封止剤34により液密にシ
ールされている。したがって、各リード線21とブロッ
ク体26との間、及びブロック体26と各ケース5,6
との間が良好にシールされる。また、上述したように、
各ケース5,6の間も良好にシールされているので、ケ
ース内空間7内への液体の侵入が防止される。
【0032】なお、図1中符号25は、モータアクチュ
エータ1を相手側部品例えば電子膨張弁などに取り付け
るためのナットである。また、図中の符号35は軸受部
材37に取り付けられたナット25の抜けを防ぐEリン
グ、36はシール用のOリングである。
【0033】さらに、図中符号40は金属性のモータケ
ース、符号42は積層板、符号43は軸受である。モー
タケース40内は前述した地板15により塞がれてお
り、この地板15には回転伝達手段4を収容するギヤケ
ース41が固着されている。ギヤケース41は、軸受部
材37に固着されている。したがって、モータケース4
0内のモータやギヤケース41内の回転伝達手段4等
は、これらのケース40,41等を通じ軸受部材37を
介してナット25により支えられている。このため、下
側ケース5及び上側ケース6は、モータアクチュエータ
1の荷重を支えるという所謂メカ的機能を備える必要が
なく、専らモータアクチュエータ1を外から覆って内部
の気密性を良好に維持するというシール部材として機能
している。即ち、最適のシール性能を得るように下側ケ
ース5及び上側ケース6を設計できる。
【0034】モータアクチュエータ1を製造する場合、
出力体3を雄ねじ10にねじ込む必要がある。出力体3
を雄ねじ10にねじ込む際、第3歯車13のギヤ17と
ピニオン18とを分割し、ギヤ17に対してピニオン1
8を浮かせておく。これにより、第4ギヤ14の回転に
伴って、ロータ8を回転させる必要がなくなる。つま
り、ロータ8を回転させながら出力体3をねじ込む必要
がなくなり、出力体3の組み付け作業が容易になる。そ
して、出力体3を所定位置までねじ込んだ後、第3歯車
13のピニオン18を第4ギヤ14に対して滑らせなが
らギヤ17に組み付け、回転伝達手段4を完成させる。
【0035】次に、このモータアクチュエータ1の作動
について説明する。
【0036】ロータ8が支持軸2のまわりを回転し始め
ると、このロータ8の回転は、第1歯車11から第2歯
車12のピニオン部12aに減速されながら伝達され
る。したがって、第2歯車12のギヤ部12bも回転
し、この回転は、第3歯車13のギヤ17に減速されな
がら伝達される。いま、第3歯車13のギヤ17とピニ
オン18とは一体化されているので、このピニオン18
も回転し、この回転は、減速されながら第4歯車14に
伝達される。
【0037】したがって、出力体3が回転し始める。こ
の出力体3は、支持軸2に固定された雄ねじ10に対し
てねじ対偶で連結されているので、支持軸2の軸線方向
に直線運動を行う。出力体3は、ロータ8の回転方向に
応じて、突出又は没入する。
【0038】いま、図5に示すように、このモータアク
チュエータ1を駆動源として使用するニードル弁を、例
えばエアコンの冷媒回路の電動膨張弁22に適用した場
合を考える。モータアクチュエータ1を電動膨張弁22
の本体側の所定位置に当て、そして、ナット25を締め
付けることでこのモータアクチュエータ1が電動膨張弁
22の本体側に固定される。そして、モータアクチュエ
ータ1を電動膨張弁22の本体側に固定すると、出力体
3に挿入されたボール軸19が弁体24の後端面に接触
する。ボール軸19の中心軸は出力体3の中心軸に一致
しているので、ボール軸19の先端は、弁体24の後端
面の中央の窪みに正確に当たる。
【0039】この電動膨張弁22は、冷媒通路23の途
中に設置されている。したがって、冷媒通路23内の圧
力は、弁体24を介してボール軸19に作用する。この
ボール軸19は金属製であり、この反力の影響を受けて
破損することがない。そして、この反力は弁体24を押
し開こうとする。しかしながら、出力体3と雄ねじ10
とはねじ対偶をもって連結されているので、出力軸3は
反力を受けて回転することがない。したがって、出力体
3は各ケース5,6側に没入することがなく、弁体24
は冷媒の圧力に抗して冷媒通路23を閉じている。
【0040】この状態より、モータアクチュエータ1が
作動して出力体3が没入し始めると、弁体24は冷媒に
押され前記没入距離に応じて冷媒通路23を開く。即
ち、弁体24は出力体3に押し付けられた状態で、冷媒
により押し開かれる。ロータ8の回転は、回転伝達手段
4により十分減速されて出力体3に伝えられるので、出
力体4は大きなトルクで低速回転されてゆっくりと直線
運動し、したがって、弁体24が冷媒通路23を徐々に
開く。そして、モータアクチュエータ1は、所望の位置
まで出力体4を移動させ、冷媒通路23の通路面積を調
整する。モータアクチュエータ1の出力体3は、ねじ対
偶をもって支持軸2に連結されているので、冷媒通路2
3内の圧力を受けても回転することがなく、したがっ
て、ロータ8が回転しない限り出力軸3が没入すること
がなく、弁体24の位置を固定して冷媒通路23の通路
面積を一定に保つ。
【0041】一方、モータアクチュエータ1のロータ8
が逆方向に回転した場合、出力体3はゆっくりと突出し
始め、弁体24を徐々に押し戻す。冷媒通路23内には
高圧の冷媒が流れているが、出力体3は高トルクで回転
されて円滑に突出する。したがって、冷媒通路23の通
路面積は徐々に減少し、冷媒の流量が減少する。そし
て、出力体3が所定位置まで突出すると、弁体24が冷
媒通路23を完全に閉じ、冷媒の流れを禁止する。
【0042】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0043】例えば、図7及び図8に示すモータアクチ
ュエータ29のように、樹脂ケース30にプレス加工に
より製造されたケース31をパッキン32を介してねじ
止めなどで固定し、さらに、ケース31の先端にプレス
加工により製造されたフランジ状のナット受け33をか
しめるようにしても良い。ナット受け33は、ナット2
5をケース31の小径部39に嵌め込んだ後に、小径部
39の先端にかしめによって固定される。尚、ナット受
け33とナット25との間にはOリング38が介在され
る。また、ナット受け33は出力体3の小径部3bを回
転自在に支持している。このモータアクチュエータ29
においても、ケース内空間7は液密にシールされてい
る。また、ロータ8の回転は、第1歯車11、第2歯車
12、第3歯車のギヤ17及びピニオン18、第4歯車
14を介して減速されながら出力体3に伝達される。そ
して、出力体3は直線運動を行い、接触部材19’によ
り弁体24を操作する。また、モータアクチュエータ2
9においては、ブロック体26’の各半体27’はゴム
パッキンであり、接着剤により接着されている。なお、
図7及び図8のモータアクチュエータ29において、図
1及び図2のモータアクチュエータ1を構成する部材と
同種の部材には同一の符号を付し、それらの説明は省略
する。
【0044】さらに、本実施例のモータアクチュエータ
1については、エアコンの冷媒回路の電動膨張弁22に
適用した場合について説明したが、このモータアクチュ
エータ1は、その他流量制御弁等の駆動源として適用す
ることが可能である。
【0045】次に、図9及び図10に基づいて、本発明
に係るモータアクチュエータのさらに他の例を説明す
る。このモータアクチュエータ51は、支持軸(ロータ
軸)52,出力体53及び回転伝達手段54等を備えて
おり、これらは下側ケース(モールドケース)55及び
上側ケース56で構成されたケース内に収容されてい
る。
【0046】支持軸52はケース内空間57のほぼ中央
に配置され、その基端52aが下側ケース55側、具体
的には積層板92に、先端近傍が地板65の凸部65a
にそれぞれ固定されている。そして、この支持軸52に
は、電動モータを構成するロータ58が回転自在に取り
付けられている。また、このロータ58を囲むようにし
て、電動モータを構成するステータ59が配置されてい
る。
【0047】出力体53の上半部は、軸受部材(固定部
材)87により支持されている。出力体53の外周面に
は雄ねじが、軸受部材87の内周面には雌ねじがそれぞ
れ形成されている。また、出力体53の下端は、支持軸
52に回転自在に支持されている。即ち、支持軸2の同
軸上に出力体3を配置し、軸受部材87との間でねじ対
偶をもって嵌め込まれてる。したがって、この出力体5
3が回転した場合、支持軸52の軸線方向に直線運動を
行う。即ち、このモータアクチュエータ51は出力体5
3と軸受部材87との間がねじ対偶になっている点にお
いて、前述のモータアクチュエータ1が出力体3と雄ね
じ10(支持軸2側)との間がねじ対偶になっている点
と機構的に相違する。
【0048】また、出力体53の先端面の中央位置に
は、半球部53aが膨出するように形成されている。こ
の半球部53aは、前述したモータアクチュエータ1の
ボール軸19に相当するものである。なお、軸受部材8
7は、ギヤカバー66にかしめによって固定されてお
り、このギヤカバー66は、上側ケース56の内側に取
り付けられている。
【0049】回転伝達手段54は、第1〜第4歯車61
〜64より構成されている。第1歯車61は、ロータ5
8の先端に固着されている。第2歯車62は、地板65
とギヤカバー66との間に回転自在に支持されている。
この第2歯車62は、ギヤ部62aとピニオン62bよ
り構成され、これらは一体成形されている。ギヤ部62
aの歯数は、ピニオン部62bの歯数に比べて多く設定
されている。一方、ギヤ部62aは、第1歯車61に噛
み合っている。ギヤ部62aの歯数は第1歯車61の歯
数に比べて多く設定されおり、第1歯車61の回転は減
速されながら第2歯車62に伝達される。
【0050】第3歯車63は、地板65とギヤカバー6
6との間に回転自在に支持されている。この第3歯車6
3は、ギヤ63aとピニオン63bより構成され、これ
らは一体成形されている。ピニオン63bは、軸方向に
長く形成されている。即ち、出力体53に伴って詳しく
は後述する第4歯車64が直線運動を行った場合でも、
この第4歯車64との噛み合い状態を維持する。
【0051】ギヤ63aは、第2歯車62のピニオン部
62bに噛み合っており、したがって、ロータ58側の
回転が入力される。ギヤ63aの歯数はピニオン部62
bの歯数に比べて多く設定されており、第2歯車62の
回転は減速されながら第3歯車63に伝達される。
【0052】第4歯車(出力歯車)64は、出力体53
の下端部に嵌ま込まれてEリング67で固定されてい
る。この第4歯車64は、第3歯車63のピニオン63
bに噛み合っている。したがって、ピニオン63bの回
転は、出力体53側に伝達される。第4歯車64の歯数
はピニオン63bの歯数に比べて多く設定されており、
第3歯車63の回転は減速されながら第4歯車64に伝
達される。
【0053】なお、地板65には、凸部65aが形成さ
れており、凸部65aの下方に第1歯車61が配置され
ている。凸部65aは、図11に詳しく示すように、い
わゆるブリッジ状に形成されており閉断面構造となって
いる。凸部65aをブリッジ形状にすることで、片持ち
形状の開断面構造に比べて剛性を向上させることができ
ると共に、この凸部65aの両側方に切欠77,77を
形成することができる。そして、一方の切欠77を通し
て第1歯車61と第2歯車62のギヤ部62aが噛み合
っている。このような構造にすることで、地板65を隔
てて配置されているロータ58と第2歯車62との間で
回転を伝達することができる。
【0054】また、凸部65aは支持軸52の先端近傍
を支持し、支持軸52の取付剛性を向上させている。支
持軸52の取付剛性を向上させて安定化を図ることで、
出力体53に第4歯車64から入力する外力を支持軸5
2を介して地板65で受けることができ、支持軸52の
がたつきを防止して出力体53と軸受部材87との間の
ねじ部分を摩耗し難いものとし、且つ、出力体53の直
線運動を振れの少ないものにする。なお、ねじ部分の寿
命要求がなければ、支持軸52を出力体53に挿入しな
くとも初期特性は守ることができる。
【0055】さらに、凸部65aは、出力体53の下降
時のストッパとして機能する。ただし、出力体53の孔
寸法を精度良く出すことができる場合は、支持軸52の
先端をストッパとしても良い。
【0056】下側ケース55及び上側ケース56は、例
えばプラスチック製である。前述のモータアクチュエー
タ1の場合と同様に、上側ケース56の外面には、図示
しない溶接代が形成されている。そして、上側ケース5
6を下側ケース55に嵌め込み、例えば超音波溶接を行
うと、各ケース55,56の間は全周にわたって溶着さ
れ液密にシールされる。
【0057】電動モータの各リード線71は、中継板7
6内を通って各ケース55,56の外方に延びている。
この中継板76は、図12及び図13に示すように、中
央を折り返して重ね合わせて使用される。このため、中
央部分(図12の1点鎖線で示す部分)は薄肉に成形さ
れており、いわゆる樹脂ヒンジ76dを構成している。
折り返した状態では、上下一対の引掛片76cが対向す
る各突片76bに引っかかており、この中継板76が広
がるのを防止する。中継板76の合わせ面には、複数の
溝76a,…,76aが形成されており、折返し時に対
となる溝76a,76a同士が対向して貫通孔78を構
成する。貫通孔78は、各リード線71毎に形成されて
いる。本実施例のモータアクチュエータ51は6本のリ
ード線71を有しているので、中継板76にはその6箇
所に貫通孔78が形成される。各貫通孔78の直径は、
リード線71の太さに対応している。また、中継板76
は各リード線71の長さ方向に十分長く、したがって、
中継板76と各リード線71との接触面積が広くなる。
なお、本例では、6本のリード線71を使用している
が、リード線71の本数はこれに限るものではなく、5
本のリード線を使用する場合もある。
【0058】なお、中継板76の各溝76a内には、前
述のモータアクチュエータ1のブロック体26の凸部4
5と同様に、複数の凸部95,…,95が形成されてい
る。そして、中継板76を重ね合わせた場合、各凸部9
5は各リード線71の被覆に食い込み、中継板76と各
リード線71の間のシール性を向上させると共に、各リ
ード線71の抜け防止を図る。
【0059】この中継板76は、例えばABS樹脂(ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)により成
形されている。この中継板76は、下側ケース55の内
面と上側ケース56の外面とに挟み付けられた後、各リ
ード線71との間及び各ケース55,56との間を接着
剤により接着され、さらに、紫外線硬化樹脂84により
液密にシールされている。したがって、各リード線71
と中継板76との間、及び中継板76と各ケース55,
56との間が良好にシールされる。また、上述したよう
に、各ケース55,56の間も良好にシールされている
ので、ケース内空間57内への液体の侵入が防止され
る。
【0060】なお、図9中符号75は、モータアクチュ
エータ51を相手側部品例えば電子膨張弁などに取り付
けるためのナットである。また、符号86はシール用の
Oリングである。また、符号90は金属性のモータケー
スである。さらに、符号91は、ロータ58を上方に押
しつけるばね座金である。
【0061】このモータアクチュエータ51を組み付け
る場合、上側ケース56に固定されたギヤカバー66と
上側ケース56を位置決めして下側ケース55に挿入す
ると、出力体53に取り付けられた第4歯車64が、地
板65から突出している第3歯車63のピニオン18に
噛み合う。下側ケース55とギヤカバー66及び上側ケ
ース56との位置決めは、下側ケース55の内周面に設
けられた各ガイド溝55aに、ギヤカバー66の外周に
設けられた各突起66a(図11)と上側ケース56の
外周に設けられた各突起56a(図10)を挿入するこ
とで容易に行うことができる。各ガイド溝55a及び各
突起56a,66aは、例えば3箇所ずつ設けられてい
る。
【0062】次に、このモータアクチュエータ51の作
動について説明する。
【0063】ロータ58が支持軸52のまわりを回転し
始めると、このロータ58の回転は、第1歯車61から
第2歯車62のピニオン部62aに伝達される。したが
って、第2歯車62のギヤ部62bも回転し、この回転
は、第3歯車63のギヤ63aに伝達され、さらにピニ
オン63bから第4歯車64に伝達される。
【0064】したがって、出力体53が回転し始める。
この出力体53は、軸受部材87に対してねじ対偶で連
結されているので、支持軸52の軸線方向に直線運動を
行う。出力体53は、ロータ58の回転方向に応じて、
突出又は没入し、前述のモータアクチュエータ1と同様
に、例えばエアコンの冷媒回路の電動膨張弁22を操作
する。
【0065】このモータアクチュエータ51では、上側
ケース56を下側ケース55に嵌め合わせるだけで第4
歯車64が第3歯車63に噛み合い、これによって回転
伝達手段54が完成されるので、組付けが容易である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のモー
タアクチュエータは、ロータを回転自在に支持する支持
軸の基端をケースに固定すると共に、この支持軸先端部
の同軸上に出力体を配置してねじ対偶をもって嵌め込む
一方、支持軸の近傍にロータの回転を減速しながら出力
体に伝える回転伝達手段を設け、出力体を回転運動させ
ることで支持軸との間のねじ対偶によって軸線方向に往
復運動させているので、モータ軸と同軸上で出力体が減
速されて大きなトルクで円滑に直線運動を行う。このた
め、出力体の移動距離の微調整を行い易く、モータアク
チュエータの出力制御の高精度化を図ることができる。
また、出力体をロータと同軸上に配置しているので、モ
ータアクチュエータを小型化することができると共に取
り付けの際の方向性がなくなる。しかも、出力体の軸と
ロータ軸(ケース中心軸)とが一致しているEリング止
めの溝などを加工しようとする場合にも、旋削などの通
常の加工で偏心チャックなどを使わずに容易に実施で
き、加工コストを安価にできる。
【0067】また、請求項2記載モータアクチュエータ
は、出力体の先端に高硬度の金属製の接触部材を嵌合さ
せているので、接触部材の中心軸を出力体の中心軸に簡
単に一致させることができ、製造の容易化を図ることが
できる。また、接触部材は高硬度な金属製なので面圧を
高くでき、このモータアクチュエータが操作する被操作
部材から受ける大きな反力に対抗でき、出力体等の破損
を防止してモータアクチュエータの耐久性の向上を図る
ことができる。
【0068】また、請求項3記載のモータアクチュエー
タは、回転伝達手段が減速ギヤ列から構成され、かつそ
のうちの少なくとも1つのピニオンとこれと同軸上のギ
ヤとを分割可能に形成し、出力体を支持軸に組み込んだ
後にギヤとピニオンを一体化するようにしているので、
出力体を支持軸にねじ込むときに、モータ側まで回転さ
せないで済み、組み込みが容易となる。特に、最終段の
ピニオンとギヤを分割する請求項4記載の発明の場合、
出力体のみを回転させるだけで出力体のねじ込み作業が
完了する。
【0069】また、請求項5記載のモータアクチュエー
タによると、ケース内にモータ及び回転伝達手段を収め
た状態で、上下ケース間に電動モータのリード線を貫通
させたブロック体を挟み込んで液密に溶融接着している
ので、ケース内への液体の侵入を防止できてシール性の
向上を図ることができる。
【0070】さらに、請求項6記載のモータアクチュエ
ータは、出力体がニードル弁の弁体を操作するので、ニ
ードル弁の駆動源として好適なモータアクチュエータを
提供することができる。
【0071】また、請求項7記載の発明は、ロータを回
転自在に支持する支持軸の基端をケースに固定すると共
に、この支持軸の同軸上に出力体を配置して固定部材と
の間でねじ対偶をもって嵌め込む一方、ロータの回転を
減速しながら出力体に伝える回転伝達手段を設け、出力
体を回転運動させることにより固定部材との間のねじ対
偶によって軸線方向に往復運動させるので、上述の場合
と同様に出力体を大きなトルクで円滑に直線運動を行わ
せることができる。
【0072】この場合、請求項8記載の発明は、ねじ対
偶を、出力体と該出力体の軸受部材との間に形成してい
るので、軸受部材を利用して出力体に直線運動を与える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したモータアクチュエータの一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1のモータアクチュエータの平面図である。
【図3】図1のモータアクチュエータの第3歯車を分割
した状態を示す断面図である。
【図4】図1のモータアクチュエータの下側ケースと上
側ケースとの溶接部分を詳しく示す拡大断面図である。
【図5】図1のモータアクチュエータをエアコンの冷媒
回路の電動膨張弁に使用した例を示す概略構成図であ
る。
【図6】図1のモータアクチュエータのブロック体を構
成する半体を示し、(A)はその正面図、(B)は
(A)の矢線B−Bに沿う断面の一部拡大図、(C)は
(A)の矢線C−Cに沿う断面の一部拡大図である。
【図7】本発明を適用したモータアクチュエータの他の
実施例を示す断面図である。
【図8】図7のモータアクチュエータの平面図である。
【図9】本発明を適用したモータアクチュエータのさら
に他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図9のモータアクチュエータの平面図であ
る。
【図11】図9のモータアクチュエータの上側ケースを
外した状態の平面図である。
【図12】図9のモータアクチュエータの中継板を示
し、展開した状態の正面図である。
【図13】図12の中継板の側面図である。
【符号の説明】
1,29,51 モータアクチュエータ 2,52 支持軸 3,53 出力体 4,54 回転伝達手段 5,55 下側ケース 6,56 上側ケース 8,58 ロータ 9,59 ステータ 11〜14,61〜64 第1〜第4歯車 17 ギヤ 18 ピニオン 19 ボール軸(接触部材) 21,21 リード線 22 電動膨張弁(ニードル弁) 24 弁体 26,26’ ブロック体 28 貫通孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に収容された電動モータのロー
    タの回転を直線運動に変換し、出力体を往復運動させる
    モータアクチュエータにおいて、前記ロータを回転自在
    に支持する支持軸の基端を前記ケースに固定すると共
    に、この支持軸先端部の同軸上に前記出力体を配置して
    ねじ対偶をもって嵌め込む一方、前記支持軸の近傍に前
    記ロータの回転を減速しながら前記出力体に伝える回転
    伝達手段を設け、前記出力体を回転運動させることで前
    記支持軸との間の前記ねじ対偶によって軸線方向に往復
    運動させることを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記出力体の先端に直線運動を与える相
    手部材と接触する接触部材を高硬度の金属にて形成し嵌
    合させたことを特徴とする請求項1記載のモータアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 前記回転伝達手段は、減速ギヤ列から成
    り、そのうちの少なくとも1つのピニオンと同軸上のギ
    ヤとを分割可能に形成し、前記出力体を前記支持軸に組
    み込んだ後に前記ギヤとピニオンとを一体化したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のモータアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 分割可能なピニオンと同軸上のギヤと
    は、前記出力体と噛合する最終段のピニオンと同軸上の
    ギヤであることを特徴とする請求項3記載のモータアク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 前記ケースは、回転伝達手段と電動モー
    タとを収容する下側ケースとこれを密閉する蓋状の上側
    ケースとで構成され、これらケース間に電動モータのリ
    ード線を貫通させて液密に挟み込んだブロック体を介在
    させて上下のケースを液密に溶融接着する一方、当該リ
    ード線と前記ブロック体との間をシールすることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載されたモータア
    クチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記出力体でニードル弁の弁体を操作す
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載さ
    れたモータアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 ケース内に収容された電動モータのロー
    タの回転を直線運動に変換し、出力体を往復運動させる
    モータアクチュエータにおいて、前記ロータを回転自在
    に支持する支持軸の基端を前記ケースに固定すると共
    に、この支持軸の同軸上に前記出力体を配置して固定部
    材との間でねじ対偶をもって嵌め込む一方、前記ロータ
    の回転を減速しながら前記出力体に伝える回転伝達手段
    を設け、前記出力体を回転運動させることにより前記固
    定部材との間のねじ対偶によって軸線方向に往復運動さ
    せることを特徴とするモータアクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記ねじ対偶は、前記出力体と該出力体
    の軸受部材との間に形成されたことを特徴とする請求項
    7記載のモータアクチュエータ。
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