JPH0834018B2 - 記録媒体走行モ−ド検出装置 - Google Patents

記録媒体走行モ−ド検出装置

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JPH0834018B2
JPH0834018B2 JP61285124A JP28512486A JPH0834018B2 JP H0834018 B2 JPH0834018 B2 JP H0834018B2 JP 61285124 A JP61285124 A JP 61285124A JP 28512486 A JP28512486 A JP 28512486A JP H0834018 B2 JPH0834018 B2 JP H0834018B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術(第11図) D 発明が解決しようとする問題点(第11図〜第17図) E 問題点を解決するための手段(第1図及び第11図) F 作用(第1図及び第11図) G 実施例 H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は記録媒体走行モード検出装置に関し、特にAT
F(automatic track finding)方式の情報記録再生装置
に適用して好適なものである。
B 発明の概要 本発明はATF方式の記録再生装置において、変速再生
時の記録媒体の走行モードが記録時の走行モードと一致
しているとき所定の値を有し、かつ不一致のとき当該所
定の値とは異なる値になるような走行モード検出出力を
得るようにしたことにより、容易かつ確実に記録媒体の
変速再生時の走行モードが記録時の走行モードと不一致
なときこれを検出し得る。
C 従来の技術 ATF方式の情報記録再生装着として、8ミリ方式のビ
デオテープレコーダ(VTR)が提案されており、例えば
第11図に示すように、記録媒体としての磁気テープ1上
にその走行方向を横切るように順次並んで形成された4
本の記録トラツクT1、T2、T3、T4ごとに、互いに周波数
が異なる複数例えば4つの周波数f1、f2、f3、f4のパイ
ロツト信号を循環的にビデオ信号と共に記録し、ビデオ
信号の再生時に互いに隣接する記録トラツクのパイロツ
ト信号を再生ヘツド2によつて再生して各パイロツト信
号の周波数の差を検出することによつてトラツキングエ
ラー信号を得、このトラツキングエラー信号によつてト
ラツキングサーボする。
D 発明が解決しようとする問題点 ところがこの種のVTRにおいて、磁気テープ1上に記
録トラツクT1〜T4を必要に応じて高密度記録できるよう
にするために、記録モード時のテープ走行速度を標準速
度とする走行モード(これをSP(standard play)モー
ドと呼ぶ)で記録できると共に、テープ走行速度を標準
速度より遅い速度(例えば1/2倍速)で走行させること
により、標準記録時間に対して長時間記録し得る走行モ
ード(これをLP(long play)モードと呼ぶ)で記録で
きるようにするものが提案されている。
このようなVTRの場合、磁気テープ1を再生しようと
する際に、その記録時の走行モードがSPモードであるか
又はLPモードであるかを検出し、当該検出結果が現在の
走行モードと一致しないとき、記録時の走行モードと一
致する走行モード(すなわちSPモード又はLPモード)に
自動的に切り換え得るようにできれば、操作性の良いVT
Rを得ることができる。
かかる問題を解決するため従来、特開昭60-136932号
公報に開示の記録媒体走行検出装置が提案されている。
この記録媒体走行検出装置は、再生時磁気テープ1が
記録時の走行速度と異なる速度で走行したときには、再
生ヘツド2が複数のトラツクを横切つて行くことにより
トラツキング制御装置のエラー信号のレベルが周期的に
「うねる」ことを利用して、テープの走行速度に対応し
たテープ速度検出出力を得、このテープ速度検出出力に
基づいて記録時のテープ速度と再生時のテープ速度との
異同に対応する論理レベル信号形式の判別信号を得るよ
うになされている。
ところが再生時にSPモード又はLPモード以外の速度で
磁気テープを再生しようとする場合(この再生モードを
変速再生モードと呼ぶ)、トラツキングエラー信号が記
録時の走行モードと、再生時の走行モードとの組み合わ
せによつて、トラツキングエラー信号の変化の仕方が多
様に異なるために、任意に設定された走行モードについ
て、簡易に再生時の走行モードの異同を検出し得ない問
題がある。
すなわち、例えば2倍速モードで第12図に示すいわゆ
る3ヘツド構成の再生ヘツドによつて磁気テープ1(第
11図)を再生しようとする場合、記録時及び再生時の走
行モードには、次の4つの組み合わせがある。
その第1は、SPモードで記録した磁気テープ1をSPモ
ードで2倍速再生するモード(これをSP記録/SP2倍速再
生モードと呼ぶ)であり、第2はSPモードで記録した磁
気テープ1をLPモードで2倍速再生するモード(これを
SP記録/LP2倍速再生モードと呼ぶ)であり、第3はLPモ
ードで記録した磁気テープ1をLPモードで2倍速再生す
るモード(これをLP記録/LP2倍速再生モードと呼ぶ)で
あり、第4はLPモードで記録した磁気テープをSPモード
で2倍速再生するモード(これをLP記録/SP2倍速再生モ
ードと呼ぶ)である。
これら4つの2倍速再生モードは、第12図に示すよう
に、回転ドラム3上の180°対向した位置に、正及び負
のアジマス角を有するヘツド(これをAヘツド及びBヘ
ツドと呼ぶ)HA1及びHBを装着すると共に、BヘツドHB
近傍位置に、正のアジマス角を有する第2のAヘツドHA
2を配設した構成のものを記録再生ヘツドとして用い、
2倍速再生時AヘツドHA1と、AヘツドHA2とを用いて変
速再生を実行する。
なお、ヘツドHA1、HA2、HBのヘツド幅は、磁気テープ
1がSPモードで走行したとき、全幅を用いて丁度ガード
バンドレスの記録パターンを形成できるような寸法に選
定されている。
先ずSP記録/SP2倍速再生モードにおいては、Aヘツド
HA1及びHA2は第13図に示すように、主として正のアジマ
ス角を有するトラツクT1及びT3を順次走査して行くよう
にトラツキング制御され、かくして2倍速再生ビデオ信
号を安定に得るようになされている。しかしトラツクT1
〜T4は、SPモードで記録されているのに対して、ヘツド
HA1及びHA2は磁気テープ1が2倍速で走行している状態
において磁気テープ1上を走査するので、その走査軌跡
の角度はトラツクT1及びT3とは異なる角度になる。
その結果第14図(A)においてヘツド切換パルスRF-S
Wで示すように、ヘツドHA1及びHA2が動作する期間にお
いてヘツドHA1及びHA2によつて再生される再生パイロツ
ト信号S2は、第14図(B)に示すように、ヘツドHA1の
走査によつてトラツクT1に記録されている周波数f1のパ
イロツト信号が得られることに加えて、隣接トラツクT4
及びT2から周波数f4及びf2のパイロツト信号が、ヘツド
HA1が磁気テープ1に当たり始め又は離脱し始めるタイ
ミングで混入することになる。
これに対してヘツドHA2が磁気テープ1を走査するこ
とにより、周波数f3のパイロツト信号が再生されると同
時に、ヘツドHA2が当たり始め又は離脱し始めるタイミ
ングで隣接するトラツクT2及びT4に記録されている周波
数f2及びf4のパイロツト信号が混入することになる。
また第2に、SP記録/LP2倍速再生モードにおいては、
第15図に示すように、磁気テープ1上のトラツクT1、T
2、T3、T4に対して順次ヘツドHA1、HA2、HA1、HA2がジ
ヤストトラツキングするようにトラツキング制御され
る。
かくしてヘツドHA1、HA2から再生される再生パイロツ
ト信号S2は、第14図(C)に示すように、ヘツドHA1、H
A2、HA1、HA2が順次循環的にトラツクT1、T2、T3、T4を
走査するごとに、周波数f1、f2、f3、f4のパイロツト信
号を再生することになる。
また第3に、LP記録/LP2倍速再生モードにおいては、
磁気テープ1上に形成されるトラツクT1〜T4のトラツク
幅は、SPモードで記録された場合のほぼ1/2になると共
に、そのトラツク角度もSPモードの場合と比較して小さ
くなる方向に変化する。
その結果第16図に示すように、LP2倍速再生モード時
ヘツドHA1はトラツクT1及びこれに隣接するトラツクT4
及びT2上を斜めに走査するのに対して、ヘツドHA2はト
ラツクT3及びこれに隣接するトラツクT2及びT4を斜めに
走査する。従つて第14図(D)に示すように、ヘツドHA
1から周波数f1のパイロツト信号に周波数f4及びf2のパ
イロツト信号が混入してなるパイロツト信号が再生され
ると共に、ヘツドHA2から周波数f3のパイロツト信号に
周波数f2及びf4のパイロツト信号が混入してなるパイロ
ツト信号が再生される。
これに加えて第4に、LP記録/SP2倍速再生モード時に
は、第17図に示すように、LPモードで記録されたトラツ
クT1を中心として、これに隣接するトラツクT4及びT2
と、その両側に隣隣接するトラツクT3とを横切るように
走査する再生状態が得られ、その結果ヘツドHA1及びHA2
から得られる再生パイロツト信号S2は、第14図(E1)に
示すように、ヘツドHA1及びHA2が走査する全域について
周波数f1のパイロツト信号が得られると共に、隣接する
トラツクから周波数f4及びf2のパイロツト信号と、その
両側に隣隣接するトラツクから周波数f3のパイロツト信
号とが得られる。
ところがこのLP記録/SP2倍速再生モード時には、第17
図に示すようなトラツキング状態に対してトラツキング
エラーが発生すると、ヘツドHA1、HA2が磁気テープ1上
のトラツクT1から、他のトラツクT2、T3、T4にトラツキ
ングずれを生じて行くことにより、ヘツドHA1及びHA2か
らは第14図(E2)、(E3)、(E4)に示すように、位置
ずれした状態においてヘツドHA1及びHA2が主として走査
するトラツクが入れ換わることにより、周波数f1〜f4
パイロツト信号が得られるタイミングが少しづつ変化す
る。
このようにLP記録/SP2倍速再生モードにおいては、ヘ
ツドHA1、HA2から再生される4つのパイロツト信号が得
られるタイミングの態様は4種類(第14図(E1)〜(E
4))にも及ぶことになる。
このように磁気テープ1の記録走行モードに対して再
生走行モードが多様性をもつ場合には、ヘツドによつて
再生されるパイロツト信号が多様な態様をもつようにな
るために、従来の検出装置によつてこれらを弁別するこ
とは困難であつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、再生時
にヘツドから再生されるパイロツト信号が多様に変化し
ても、記録時の走行モードと異なる走行モードで走行し
ている場合には、これを適確に検出することができる簡
易な構成の記録媒体走行モード検出装置を提案しようと
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題を解決するため本発明においては、記録媒
体1上に形成した記録トラツクT1〜T4に順次所定の順序
で周波数f1〜f4が循環する複数のパイロツト信号を記録
し、再生時当該記録したパイロツト信号を再生すること
によつて再生パイロツト信号S2を得、再生パイロツト信
号S2の周波数数f1〜f4と基準パイロツト信号S11の周波
数f1〜f4との差の周波数の信号成分に基づいてトラツキ
ングエラー信号S3を形成することによつてヘツド2を所
定の記録トラツクT1〜T4にトラツキング制御するトラツ
キング制御装置11において、記録時の記録媒体1の走行
モードと、変速再生時の記録媒体1の走行モードとが一
致しているとき差の周波数が所定の値ΔfA又はΔfBにな
るように各記録トラツクT1〜T4の走査期間に対応する基
準パイロツト信号S11の周波数f1〜f4を選定し、走査期
間の間の所定の時間位置に基準パイロツト信号S11につ
いて走行モードチエツク期間WCHを設けて所定の周波数
の走行モードチエツク用周波数信号を挿入し、変速再生
時、差の周波数が走行モードチエツク期間WCHにおいて
所定の値ΔfA又はΔfB以外の値になつたとき、記録時の
記録媒体1の走行モードと、変速再生時の記録媒体1の
走行モードとが不一致であると判定するようにする。
F 作用 記録時の記録媒体1の走行モードと、変速再生時の記
録媒体1の走行モードとが一致しているときに、差の周
波数が一定値ΔfA(又はΔfB)を維持するように予め基
準パイロツト信号S11の周波数を選定しておくことによ
り、不一致のときには、当該差の周波数が一定値Δf
A(又はΔfB)を維持できなくなる。
従つてこのとき記録時の記録媒体1の走行モードと変
速再生時の記録媒体1の走行モードとは不一致であるこ
とを、確実かつ容易に判定することができる。
G 実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(G1)実施例の構成 第1図において、11は全体としてトラツキング制御装
置を示し、AヘツドHA1、HA2及びBヘツドHB(第12図)
によつてピツクアツプされた再生信号S1がローパスフイ
ルタ構成のパイロツト信号検出回路12に与えられ、トラ
ツクT1〜T4(第11図)に記録されているパイロツト信号
に対応する再生パイロツト信号S2を抽出し、この再生パ
イロツト信号S2をエラー信号形成回路13に与える。
エラー信号形成回路13は、基準信号発生回路14の制御
の下に形成したトラツキングエラー信号S3を磁気テープ
駆動系に送出する。
4つのパイロツト信号の周波数f1〜f4は、低域周波数
(600〜700〔kHz〕)に低域変換されたクロマ信号より
低い周波数帯域(例えば102〜148〔kHz〕程度)に選定
され、循環する4つのトラツクT1〜T4において例えば奇
数番目のトラツクT1、T3を中心にして右側のトラツクT
2、T4のパイロツト信号f2、f4との周波数の差が |f1〜f2|=|f3〜f4| =ΔfA(≡fH) ……(1) のように差周波数ΔfAとなるように選定し、かつ左側の
トラツクT4、T2のパイロツト信号の周波数f4、f2との周
波数の差が |f1〜f4|=|f3〜f2| =ΔfB(≡3fH) ……(2) のように差周波数ΔfBとなるように選定する。
かくして偶数番目のトラツクT2、T4を中心にして右側
のトラツクT3、T1のパイロツト信号の周波数f3、f1との
周波数の差は(2)式から |f2〜f3|=|f4〜f1| =ΔfB(≡3fH) ……(3) のように差周波数ΔfBになり、かつ左側のトラツクT1、
T3のパイロツト信号の周波数f1、f3との周波数の差は
(1)式から |f2〜f1|=|f4〜f3| =ΔfA(≡fH) ……(4) のように差周波数ΔfAになる。
このようにしてノーマル再生時(すなわちSP記録/SP
再生モード、又はLP記録/LP再生モードで再生している
とき)、再生ヘツド2を構成するAヘツドHA1が奇数番
目のトラツクT1、T3を走査しているとき、再生信号S1に
含まれるパイロツト信号の周波数成分として差周波数Δ
fAの信号成分があれば(1)式からヘツドHA1が右ずれ
状態にあることが分かり、また差周波数ΔfBの信号成分
があれば(2)式からヘツドHA1が左ずれ状態にあるこ
とが分かり、さらに周波数成分として差周波数ΔfA及び
ΔfBの信号成分がないときにはジヤストトラツキング状
態に制御されていることが分かる。
同様にして再生ヘツド2を構成するBヘツドHBが偶数
番目のトラツクT2、T4を走査しているとき、再生信号S1
に含まれるパイロツト信号の周波数成分として差周波数
ΔfBの信号成分があれば(3)式からヘツドHBが右ずれ
状態にあることが分かり、また差周波数ΔfAの信号成分
があれば(4)式からヘツドHBが左ずれ状態にあること
が分かり、さらに差周波数ΔfA及びΔfBの信号成分がな
いときはジヤストトラツキング状態に制御されているこ
とが分かる。
このように再生ヘツド2のトラツキング状態を表して
なる再生パイロツト信号S2は掛算回路15に第1の掛算入
力として与えられる。掛算回路15には第2の掛算入力と
して基準信号発生回路14の基準パイロツト信号S11が与
えられる。
基準信号発生回路14は、周波数f1〜f4の4つのパイロ
ツト周波数出力を発生するパイロツト周波数発生回路16
と、回転ドラム3上に搭載されたヘツドHA1及びHBが、
それぞれ第1、第3のトラツクT1、T3及び第2、第4の
トラツクT2、T4を走査していることを表す切換制御信号
S21を受けるスイツチ回路17とを有する。
この実施例の場合切換制御信号S21は、ATF制御回路18
に設けられている4進カウンタ回路(図示せず)におい
てヘツド切換信号RF-SWに基づいて作られる。すなわち
第2図(A)に示すように、回転ドラム3の回転に関連
してヘツドHA1が第1(又は第3)のトラツクT1(又はT
3)を走査するとき論理「H」レベルに立ち上がり、か
つヘツドHBが第2(又は第4)のトラツクT2(又はT4)
を走査するとき論理「L」レベルに立ち下がるヘツド切
換信号RF-SWに基づいて、このヘツド切換信号RF-SWが論
理レベルを変化するごとに4進カウンタ回路をカウント
動作させ、かくして当該4進カウンタ回路から、現在磁
気テープ1を走査しているヘツドの順序を表す切換制御
信号S21を得る。
スイツチ回路17はこの切換制御信号S21に基づいて、
現在磁気テープ1を走査しているヘツドによつて再生さ
れるパイロツト信号の周波数に対して所定の周波数の差
を有するパイロツト信号を予め決められた順序で出力す
るように、パイロツト周波数発生回路16の周波数信号を
選択し、これを順次基準パイロツト信号S11(第2図
(B))として送出する。
かくして磁気テープ1をノーマル再生する場合(すな
わち記録時の走行速度と同じ走行速度で再生する場
合)、ヘツドHA1及びHBがジヤストトラツキング状態に
制御されているときには、第2図(A)に示すようにヘ
ツドHA1、HB、HA1、HBが順次トラツクT1、T2、T3、T4を
走査したとき、当該走査期間の間再生パイロツト信号S2
の周波数がf1、f2、f3、f4に変化するのに対して、これ
と同期して基準パイロツト信号S11の周波数がf1、f2、f
3、f4のように変化して行く。
そこで、当該ジヤストトラツキング状態にあるときに
は、基準パイロツト信号S11及び再生パイロツト信号S2
には周波数の差がΔfA及びΔfBのパイロツト信号成分を
含まないことにより、掛算回路15の掛算出力S12には、
差周波数ΔfA及びΔfBの信号成分が出力されない状態に
なる。
これに対して磁気テープ1のトラツクT1〜T4に対して
再生ヘツド2が右ずれ又は左ずれした場合には、掛算出
力S12に、差周波数ΔfA、ΔfBの信号成分が含まれる状
態になり、これが第1及び第2の差周波数検出回路20及
び21に入力される。
第1の差周波数検出回路20は掛算出力S12のうち差周
波数ΔfAの信号成分を抽出してピーク検波回路構成の直
流化回路22において直流に変換した後第1のエラー検出
信号S13を減算回路24の加算入力端に与える。また第2
の差周波数検出回路21は掛算出力S12に含まれている差
周波数ΔfBの信号成分を抽出して直流化回路23において
直流に変換した後第2のエラー検出信号S14として減算
回路24の減算入力端に与える。
ここで再生ヘッド2がトラツクT1、T2、T3、T4をトラ
ツキングするタイミングで周波数がf1、f2、f3、f4の基
準パイロツト信号S11を送出している状態において、再
生ヘツド2が右ずれしていると、再生ヘツド2の再生信
号S1に基づいて得られる再生パイロツト信号S2には、第
2図(C1)に示すように、周波数f1及びf2、f2及びf3
f3及びf4、f4及びf1のパイロツト信号が含まれることに
なり、掛算出力S12として第2図(D1)に示すようにそ
の差周波数ΔfA(=f1〜f2)、ΔfB(=f2〜f3)、ΔfA
(=f3〜f4)、ΔfB(=f4〜f1)を順次含んだ信号を生
ずる。
これに対して再生ヘツド2が左ずれしていると、再生
パイロツト信号S2は第2図(C2)に示すように、順次周
波数f4及びf1、f1及びf2、f2及びf3、f3及びf4のパイロ
ツト信号を含むようになり、これに応じて掛算出力S12
は第2図(D2)に示すように差周波数ΔfB(=f4
f1)、ΔfA(=f1〜f2)、ΔfB(=f2〜f3)、ΔfA(=
f3〜f4)を順次含むようになる。
かくして例えば右ずれ状態について第2図(E)及び
(F)に示すように、再生ヘツド2が走査するトラツク
を切り換えるごとに、直流レベルが0から立ち上がる第
1及び第2のエラー検出信号S13及びS14を直流化回路22
及び23から得ることができる。
第1及び第2のエラー検出信号S13及びS14は減算回路
24にそれぞれ加算入力及び減算入力として与えられるこ
とにより、第2図(G)に示すように、第1及び第2の
エラー検出信号S13及びS14が交互に得られるごとに交流
的に変化する減算出力S15が得られる。この減算出力S15
は直接切換スイツチ回路25の第1入力端a1に与えられる
と共に、反転回路26において極性が反転されて第2入力
端a2に与えられる。
切換スイツチ回路25は、ヘツド切換信号RF-SWによつ
て例えば再生ヘツド2が奇数番目のトラツクT1、T3を走
査しているとき第1入力端a1側に切換動作し、これに対
して偶数番目のトラツクT2、T4を走査しているとき第2
入力端a2側に切換動作する。かくして第2図(H)に示
すように、再生ヘツド2が右ずれ状態のときその右ずれ
量に相当する大きさの正極性の直流レベル出力S16を発
生し(これに対して左ずれ状態のときには、直流レベル
出力S16はその左ずれ量に相当する大きさをもちかつ負
極性になる)、これが直流増幅器でなる出力増幅回路27
を介してトラツキングエラー信号S3として送出される。
因に再生ヘツド2が奇数番目のトラツクT1、T3を右ず
れ状態で走査しているとき、掛算回路15の出力端には差
周波数ΔfAの信号成分が現れることにより、第1の差周
波数検出回路20側からの出力が減算回路24に与えられ、
しかもこのとき切換スイツチ回路25が第1の入力端a1側
に切り換えられているので、正の直流レベルのトラツキ
ングエラー信号S3を送出する。
これに対して再生ヘツド2が偶数番目のトラツクT2、
T4を走査しているときには、掛算回路15の出力端に差周
波数ΔfBの信号成分が現れることにより、第2の周波数
検出回路21側からの出力が減算回路24に与えられ、しか
もこのとき切換スイツチ回路25は第2の入力端a2側に切
り換えられているので、減算回路24の負の出力S15を反
転回路26で極性反転して正の直流レベルのトラツキング
エラー信号S3として送出する。
従つてこのトラツキングエラー信号S3をテープ駆動系
(例えばキヤプスタンサーボループの位相サーボ回路)
に補正信号として供給し、正のときテープの走行速度を
減速し、また負のとき増速するように補正すれば、再生
ヘツド2と走査しているトラツクとの位相ずれを補正し
得、かくしてATFトラツキングサーボによつてジヤスト
トラツキング状態を実現し得る。
以上の構成に加えてトラツキング制御装置11は2倍速
再生モードにおいて、磁気テープ1の走行モードを検出
するための次に述べる構成を有する。すなわち、エラー
信号形成回路13の切換回路25の出力端にサンプルホール
ド回路31を介挿し、そのサンプルホールド出力S31をト
ラツキングエラー信号S3として増幅回路27を介して送出
するようになされている。これと共に、減算回路24の出
力S15を記録/再生モード検出回路32のサンプルホール
ド回路33に与え、そのサンプルホールド出力S32を比較
回路34に比較入力として与えることにより、基準電源35
の基準レベル信号S33と比較する。かくして出力信号S32
の信号レベルが基準レベル信号S33の基準レベルVRを越
えた時、論理「H」又は「L」に変化する走行モード検
出信号S34をATF制御回路18に送出するようになされてい
る。
この実施例の場合比較回路34はヒステリシス増幅回路
で構成され、基準レベルVRは、直流0レベルを中心とし
て正及び負方向に所定の値に選定され、これにより不感
帯が設けられる。かくしてサンプルホールド出力S32が
当該レベル近傍の不感帯を越えたとき、走行モード検出
信号S34を論理「H」レベルに立ち上げ、又は論理
「L」レベルに立ち下げるようになされている。
また、2倍速再生モードにおいては、回転ドラム3
(第12図)に搭載されたヘツドのうち、AヘツドHA2を
BヘツドHBの代わりに用いて、正のアジマス角を有する
トラツクT1、T2からビデオ信号を再生すると共に、全て
のトラツクT1〜T4からパイロツト信号を再生する。
ATF制御回路18はマイクロコンピュータで構成され、
2倍速再生モード時、ヘツド切換信号RF-SWのうち、ヘ
ツドHA1、HA2、HA1、HA2が磁気テープ1上を走査する期
間について、トラツキングエラー信号形成用のパイロツ
ト信号として周波数がf1、f3、f1、f3を順次繰り返し切
り換えて行くような基準パイロツト信号S11(第3図
(B))を発生させる。
これと同時にATF制御回路18は、再生モード時、基準
パイロツト信号S11のトラツキング信号形成用のパイロ
ツト信号の周波数が順次f1、f3、f1、f3になる期間のほ
ぼ中央部に、所定の長さの走行モードチエツク期間WCH
を設け、この走行モードチエツク期間WCHの間順次周波
数がf4、f2、f4、f2になるモードチエツク用基準パイロ
ツト信号を介挿するように、スイツチ回路17を制御す
る。
かくしてATF制御回路18は、2倍速再生モード時、ヘ
ツドHA1、HA2、HA1、HA2が順次循環的に磁気テープ1を
走査する期間のうち、走行モードチエツク期間WCH以外
の期間において再生パイロツト信号S2に含まれる周波数
成分に基づいて得られる減算出力S15を切換回路25を介
してサンプルホールド回路31にサンプルホールドし、そ
のサンプルホールド出力S31によつてノーマル再生時の
場合と同様にしてトラツキング制御を実行する。
これと共にATF制御回路18は、走行モードチエツク期
間WCHの期間において、減算出力S15をサンプルホールド
回路33にサンプルホールドし、そのサンプルホールド出
力S32を比較回路34において走行モード検出信号S34に変
換することにより、磁気テープ1の走行モードが記録時
の走行モードと一致しているか否かを検出し、不一致の
とき現在の走行モードを切り換える。
すなわち、第3図において、順次ヘツドHA1、HA2、HA
1、HA2によつて磁気テープ1を走査する間に、基準パイ
ロツト信号S11(第3図(B))の周波数を(f1、f4、f
1)、(f3、f2、f3)、(f1、f4、f1)、(f3、f2
f3)の順序で切り換えて行く。この間に、再生パイロツ
ト信号S2(第3図(C))として周波数成分fX1、fX2
fX3、fX4が得られ、その周波数成分に含まれている差周
波数ΔfA、ΔfBの信号成分によつて第3図(D)及び
(E)に示すように、時間の経過に従つて変化するエラ
ー検出信号S13及びS14が得られる。
このとき、サンプルホールド回路31にはATF制御回路1
8からサンプリング信号S47(第3図(G))が与えられ
ることにより、エラー検出信号S13及びS14の減算出力S1
5(第3図(I))を切換回路25及び反転回路26におい
て切換信号S46(第3図(F))によつて切換反転処理
して得られる切換出力S16がサンプルホールド回路31に
サンプルホールドされ、これにより走行モードチエツク
期間WCHの間ホールドされたサンプルホールド出力S31
(第3図(I))が得られる。
これと共に、サンプルホールド回路33がATF制御回路1
8から与えられるサンプリング信号S48(第3図(H))
によつてサンプリングホールド動作をすることにより、
減算出力S15を直接サンプリングしてなるサンプルホー
ルド出力S32(第3図(J))が得られ、その信号レベ
ルが比較回路34の基準レベルVR(不感帯を有する)を越
えたとき、論理レベルが切り換わる走行モード検出信号
S34(第3図(K))が得られる。
この実施例の場合、ATF制御回路18(第1図)は走行
モード検出信号S34を受けるカウンタ回路41を有し、走
行モード検出信号S34が論理「L」レベルから論理
「H」レベルに立ち上がつたときカウント動作し、その
カウント出力は判定回路42に与えられる。
判定回路42はカウント出力の内容が所定数例えば
「5」になつたとき、走行モード不一致判定信号S42を
送出する。
かくして走行モード検出信号34がその論理レベルを
「L」レベルから「H」レベルに5回変化したとき、判
定回路42は2倍速再生時の磁気テープ1の走行モードが
記録時の走行モードとは不一致であると判定して、走行
モード不一致判定信号S42をVTRのシステムコントローラ
に送出する。
(G2)SP記録/SP2倍速再生モード 以上の構成において、第13図について上述したよう
に、SPモードで記録された磁気テープ1を、SP2倍速再
生モードで再生するSP記録/SP2倍速再生モード時には、
ヘツドHA1、HA2、HA1、HA2が磁気テープ1上を一巡走査
する間に、ヘツドHA1及びHA2が順次交互にトラツクT1及
びT3を走査することにより(第13図)、ヘツドHA1が周
波数(f4、f1、f2)のパイロツト信号を再生すると共
に、ヘツドHA2が周波数(f2、f3、f4)のパイロツト信
号を再生する(第4図(C))。
そこで走行モードチエツク期間WCHの間に得られる基
準パイロツト信号S11(第4図(B))の周波数が順次f
4、f2、f4、f2に切り換えられることにより、掛算回路1
5の掛算出力S12(第4図(D))に差周波数ΔfBが得ら
れる。
この差周波数ΔfBの信号成分は、差周波数検出回路2
1、直流化回路23を通じてレベル出力S14として減算回路
24の減算入力端に与えられ、かくして負の減算出力S15
がサンプルホールド回路33に入力される。サンプルホー
ルド回路33はこの減算出力S15をサンプルホールドし、
そのサンプルホールド出力S32を比較回路34の基準レベ
ルVRと比較することにより、論理「L」レベルのモード
検出出力S34(第4図(E))を送出する。
このとき、走行モードチエツク期間WCH以外の期間に
おいて、再生パイロツト信号S2に含まれる周波数(f4
f2)、(f2、f4)、(f4、f2)、(f2、f4)のパイロツ
ト信号(第4図(C))に基づいて掛算出力S12(第4
図(D))に、差周波数(ΔfB、ΔfA)、(ΔfB、Δ
fA)、(ΔfB、ΔfA)、(ΔfB、ΔfA)のパイロツト信
号が得られ、これにより再生ヘツド2を構成するヘツド
HA1、HA2、HA1、HA2が順次交互にトラツクT1、T2、T3、
T4にトラツキング制御される。
このようにSP記録/SP2倍速再生モードにおいては、AT
F制御回路18に連続的に論理「L」レベルになる走行モ
ード検出信号S34が送出されるので、ATF制御回路18のカ
ウンタ回路41はカウント動作をすることがなく、従つて
判定回路42は、再生時の磁気テープの走行モードが記録
時と一致していると判定し、走行モード不一致判定信号
S42は送出しない。このときVTRのシステムコントローラ
は現在の磁気テープ走行モードを切り換えることなくそ
のまま維持させる。
(G3)LP記録/LP2倍速再生モード 第2に、第16図について上述したように、記録時LPモ
ードで走行しながら記録した磁気テープ1を、LP2倍速
再生モードの走行速度で再生するモード(すなわちLP記
録/LP2倍速再生モード)時には、第4図に対応させて第
5図に示すように、スイツチ回路17から送出される基準
パイロツト信号S11の走行モードチエツク期間WCHのタイ
ミングにおいて、ヘツドHA1、HA2、HA1、HA2が磁気テー
プ1を一巡走査することによつて再生パイロツト信号S2
に生ずるパイロツト信号の周波数が順次(f4、f1
f2)、(f2、f3、f4)、(f4、f1、f2)、(f2、f3
f4)(第5図(C))になる。
その結果ヘツドHA1、HA2、HA1、HA2の走査期間におい
て走行モードチエツク期間WCHのタイミングで掛算出力S
12に差周波数ΔfBが生ずることにより、サンプルホール
ド回路33にサンプルホールドされる信号レベルが減算回
路24において反転されて負レベルになることにより、走
行モード検出信号S34(第5図(E))が連続的に論理
「L」レベルを維持する。
従つてこの場合にも走行モード検出信号S34は論理
「H」レベルに立ち上がることがないので、ATF制御回
路18のカウンタ回路41はカウント動作をせず、結局判定
回路42は記録時の走行モードと再生時の走行モードとが
不一致であることを表す走行モード不一致判定信号S42
を送出せず、かくしてVTRのシステムコントローラは磁
気テープ1の走行モードを切り換えずに現在の走行モー
ドを維持させる。
このLP記録/LP2倍速再生モードにおいても、ヘツドHA
1、HA2、HA1、HA2が順次磁気テープ1を走査する間に掛
算出力S12には、差周波数(ΔfB、ΔfA)、(ΔfB、Δf
A)、(ΔfB、ΔfA)、(ΔfB、ΔfA)の信号成分が生
じかくしてジヤストトラツキング状態が維持される。
(G4)SP記録/LP2倍速再生モード 第3に、第15図について上述したように、記録時にSP
モードで走行させながら記録した磁気テープ1からLP2
倍速再生モードで再生をする場合には、第4図に対応さ
せて第6図に示すように、ヘツドHA1、HA2、HA1、HA2が
磁気テープ1上を一巡走査する間に、再生パイロツト信
号S2(第6図(C))に含まれるパイロツト信号の周波
数は、f1、f2、f3、f4になる。
そこでパイロツト信号の周波数がf1の時掛算出力S12
(第6図(D))に差周波数ΔfBの信号成分が生ずるこ
とにより、走行モード検出信号S34(第6図(E))が
論理「L」レベルになる。
続いて再生パイロツト信号S2が周波数f2になるタイミ
ングでは(第6図(C))、基準パイロツト信号S11
(第6図(B))の周波数と同じ周波数のパイロツト信
号が再生されることにより、掛算出力S12には差の信号
成分ΔfA及びΔfBのいずれもが生じない(第6図
(E))ことにより、サンプルホールド回路33にほぼ0
レベルの信号がサンプルホールドされる。このとき、サ
ンプルホールド回路33のサンプルホールド出力S32は比
較回路34の基準レベルVRの不感帯内に入ることにより判
定不能状態になる。
従つて走行モード検出信号S34の信号レベルはそれ以
前の論理レベル(「L」レベル)維持する。
これに続いて再生パイロツト信号S2が周波数f3のパイ
ロツト信号を再生する期間に入ると、基準パイロツト信
号S11の周波数がf4になることにより、掛算出力S12に差
周波数ΔfAの信号成分が生じることにより、走行モード
検出信号S34は論理「L」レベルから論理「H」レベル
に変化する。従つてこのとき、カウンタ回路41は「1」
カウント動作をする。
さらに続いて再生パイロツト信号S2が周波数f4の期間
に入ると、基準パイロツト信号S11の周波数がf2である
ことにより、掛算出力S12には差周波数ΔfA、ΔfBのい
ずれもが発生しない状態になる。かくして比較回路34は
判定不能状態になることにより、走行モード検出信号S3
4は論理「H」レベルを維持する。
以下同様にしてヘツドHA1、HA2、HA1、HA2の一巡動作
が繰り返されるごとに、走行モード検出出力S34の論理
レベルが「L」、「L」、「H」、「H」の変化を繰り
返す。従つてATF制御回路18のカウンタ回路41はヘツドH
A1、HA2の各走査期間において走行モード検出信号S34が
論理「L」レベルから論理「H」レベルになつた回数を
カンウトし、そのカウント出力が所定回数(例えば5
回)を越えた時、判定回路42が再生走行モードが記録走
行モードと一致しないことを表す走行モード不一致判定
信号S42を送出する。
このときVTRのシステムコントローラは磁気テープ1
の走行速度を切り換えることにより、記録時の走行モー
ドと一致するように磁気テープ1の走行モードを切り換
える。
(G5)LP記録/SP2倍速再生モード(1) 第4に、第17図について上述したように、LP記録モー
ドで記録した磁気テープ1をSP2倍速再生モードで再生
する場合には、第4図に対応させて第7図〜第10図に示
すように記録/再生モード検出回路32が応動動作する。
すなわちこの場合には、再生パイロツト信号S2には、
第14図(E1)〜(E4)について上述したように、4つの
動作モードがあるが、いずれの動作モードにおいても、
走行モード検出信号S34がヘツドHA1、HA2、HA1、HA2に
よつて一巡走査する間に論理「L」レベルから論理
「H」レベルに立ち上がる状態になる。
先ず第1に第14図(E1)について上述したトラツキン
グ状態について、第17図に示すように、ヘツドHA1、HA2
がトラツクT1を中心として走査する状態になつたとき
(第7図(A))には、ヘツドHA1の走査期間のうち走
行モードチエツク期間WCHのタイミングでは掛算出力S12
(第7図(D))に差周波数ΔfBの信号成分が発生し、
かくして走行モード検出信号S34(第7図(E))が論
理「L」レベルになる。
続いてヘツドHA2の走査期間になると、トラツクT1の
パイロツト信号の周波数f1と基準パイロツト信号の周波
数f2との差周波数ΔfAの信号成分が掛算出力S12に生ず
ることにより、走行モード検出信号S34は論理「H」レ
ベルに立ち上がる。
以下同様にしてヘツドHA1、HA2が順次磁気テープ1を
走査するごとに、走行モード検出信号S34は論理「L」
レベル、論理「H」レベルに交互に変化する。
従つてATF制御回路18のカウンタ回路41は、走行モー
ド検出信号S34が「H」レベルになるごとにカウント動
作することにより、そのカウント結果がやがて判定基準
(すなわち5回)を越えるようになり、かくして判定回
路42は2倍速再生時の走行モードが記録時の走行モード
と相違することを表す走行モード不一致判定信号S42を
送出する。
ところで、第7図の走行モードの場合、走行モードチ
エツク期間WCH以外の期間において、ヘツドHA1、HA2が
磁気テープ1を走査したとき差周波数ΔfA及びΔfBを発
生する面積は互いにほぼ等しいことにより、トラツキン
グエラー信号S3の値はほぼ0レベルになる。従つて、ヘ
ツドHA1、HA2は第7図(C)に示すようなタイミングで
周波数(f3、f4、f1、f2、f3)のパイロツト信号を再生
し得る走査状態を維持するようにトラツキング制御され
る。
(G6)LP記録/SP2倍速再生モード(2) 次に第14図(E2)について上述したように、第17図に
おいてヘツドHA1及びHA2がトラツクT2を中心として走査
する状態においては、第8図に示すように、ヘツドHA1
が磁気テープを走査するタイミングにおいて(第8図
(A))基準パイロツト信号S11(第8図(B))が周
波数f4になることにより、掛算出力S12(第8図
(D))には差周波数ΔfA及びΔfBの両方が生ずる状態
になる。ここでヘツドHA1がトラツクT1及びT3を走査す
る面積はほぼ等しくなる。この状態になると、ほぼ同じ
信号レベルのエラー検出信号S13及びS14が減算回路24に
同時に入力されることにより、減算出力S15の信号レベ
ルはほぼ0になる。その結果比較回路34は比較入力が不
感帯に入ることにより判定不能状態になり、結局走行モ
ード検出信号S34(第8図(E))の論理レベルは、そ
れ以前の論理レベル「H」又は「L」を維持することに
なる。
これに続いてヘツドHA2が磁気テープ1を走査するタ
イミングにおいて、基準パイロツト信号S11の周波数がf
2に切り換えられる。
しかしこのタイミングにおいても再生パイロツト信号
S2に周波数f1及びf3の信号成分が含まれていることによ
り、掛算出力S12にほぼ同じ信号レベルの差周波数ΔfA
及びΔfBが発生し、かくして比較回路34は判定不能状態
になる。従つて走行モード検出信号S34は以前の論理レ
ベルを維持する状態になる。
以下同様にしてヘツドHA1及びHA2が磁気テープ1を走
査するごとに、以前の論理レベルを維持する走行モード
検出信号S34が得られ、その結果ATF制御回路18のカウン
タ回路41はカウントし得ない状態になる。
しかし、第8図の動作モードの場合、走行モードチエ
ツク期間WCH以外の期間では、ヘツドHA1、HA2、HA1、HA
2が磁気テープ1を走査するタイミングにおいて掛算出
力S12(第8図(D))に生ずる差周波数ΔfA及びΔfB
の信号成分のレベルの大小関係が、順次ΔfA>ΔfB(右
ずれ)、ΔfA<ΔfB(右ずれ)、ΔfA>ΔfB(右ず
れ)、ΔfA<ΔfB(右ずれ)になり、これにより全体と
して右ずれを表すトラツキングエラー信号S3が得られる
ことにより安定状態にはなり得ず、結局第8図の動作モ
ードになつたとき、磁気テープ1の走行状態は第7図の
状態に安定することになる。
(G7)LP記録/SP2倍速再生モード(3) 次に第14図(E3)について上述したように、第17図に
おいて、ヘツドHA1、HA2がトラツクT3を中心として走査
する動作モードにおいては、走行モード検出信号S34と
して論理レベルが交互に変化する出力を得ることができ
る。
すなわち第9図に示すように、ヘツドHA1が磁気テー
プ1を走査しているタイミング(第9図(A))におい
ては基準パイロツト信号S11(第9図(B))の走行モ
ードチエツク期間WCHにおいて生ずる周波数f4の信号に
基づいて、再生パイロツト信号S2のうち周波数f3の信号
成分に基づいて差周波数ΔfAの掛算出力S12(第9図
(D))が生ずる。その結果走行モード検出信号S34
(第9図(E))は論理「H」レベルに立ち上がる。
続いてヘツドHA2が磁気テープ1を走査する期間にな
ると、再生パイロツト信号S2のうち周波数f3の信号成分
に基づいて差周波数ΔfBの掛算出力S12が発生し、かく
して走行モード検出信号S34が論理「L」に立ち下が
る。
以下同様にしてヘツドHA1、HA2が交互に磁気テープ1
を走査するごとに走行モード検出信号S34の論理レベル
が変化し、これによりATF制御回路18のカウンタ回路41
がカウント動作をすることにより、やがて判定回路42が
再生時の走行モードが記録時の走行モードと一致しない
ことを表す走行モード不一致判定信号S42を送出する。
ところで、第9図の走行モードの場合、走行モードチ
エツク期間WCH以外の期間において、ヘツドHA1、HA2、H
A1、HA2が磁気テープ1を走査したとき差周波数ΔfA
びΔfBを発生する面積は互いにほぼ等しいことにより、
トラツキングエラー信号S3の値はほぼ0レベルになる。
従つてヘツドHA1、HA2、HA1、HA2は第9図(C)に示す
ようなタイミングで周波数(f1、f2、f3、f4、f1)のパ
イロツト信号を再生し得る走査状態を維持するようにト
ラツキング制御される。
(G8)LP記録/SP2倍速再生モード(4) 次にヘツドHA1、HA2が第14図(E4)について上述した
ように、第17図においてトラツクT4を中心として走査す
る動作状態においては、第10図に示すように、走行モー
ド検出信号S34(第10図(E))は、ヘツドHA1、HA2が
磁気テープ1を走査するタイミングにおいて論理レベル
を維持する状態になる。
すなわちヘツドHA1が磁気テープ1を走査している期
間においては、走行モードチエツク期間WCHにおける基
準パイロツト信号S11(第10図(B))が周波数f4にな
ることにより、再生パイロツト信号S2(第10図(C))
のうち周波数f1及びf3の信号成分に基づいてほぼ等しい
信号レベルをもつ差周波数ΔfA、ΔfBの掛算出力S12
(第10図(D))が同時に発生する。
その結果減算出力S15がほぼ0の信号レベルになるこ
とにより、比較回路34が判定不能状態になり、結局走行
モード検出信号S34は以前の論理レベルを維持する。
続いてヘツドHA2が磁気テープ1を走査する期間にお
いて、基準パイロツト信号S11の周波数がf2に切り換え
られることにより、再生パイロツト信号S2のうち周波数
f1及びf3の信号成分に基づいて差周波数ΔfA、ΔfBの掛
算出力S12が発生し、そしてこの場合にも走行モード検
出信号S34は以前の論理レベルを維持する。
以下同様にしてヘツドHA1、HA2が磁気テープ1を順次
交互に走査するごとに走査モード検出信号S34は以前の
論理レベルを維持し、その結果ATF制御回路18のカウン
タ回路41はカウント動作し得ない状態になる。
しかし第10図の動作モードの場合においても、走行モ
ードチエツク期間WCH以外の期間では、ヘツドHA1、HA
2、HA1、HA2が磁気テープ1を走査するタイミングにお
いて掛算出力S12に生ずる差周波数ΔfA及びΔfBの信号
成分のレベルの大小関係が、順次ΔfA<ΔfB(左ず
れ)、ΔfA>ΔfB(左ずれ)、ΔfA<ΔfB(左ずれ)、
ΔfA<ΔfB(左ずれ)、になり、これにより全体として
左ずれを表すトラツキングエラー信号S3が得られること
により安定状態になり得ず、結局第10図の動作モードに
なつたとき、磁気テープ1の走行状態は第7図の状態に
安定することになる。
(G9)実施例の効果 以上の構成によれば、再生走行モードが記録走行モー
ドと一致する場合、すなわちSP記録/SP2倍速再生モード
(第4図)、及びLP記録/LP2倍速再生モード(第5図)
には、走行モード検出信号S34が常に論理「L」レベル
になることにより、判定回路42はこれに対応する走行モ
ード不一致判定信号S42を送出し得る。
これに対して再生時の走行モードが、記録時の走行モ
ードと不一致の場合、すなわちSP記録/LP2倍速再生モー
ド(第6図)及びLP記録/SP2倍速再生モード(第7図〜
第10図)には、走行モード検出信号S34が論理「H」レ
ベルに立ち上がる状態が生ずる。従つてATF制御回路18
のカウンタ回路41がカウント動作をすることにより、判
定回路42から当該不一致を表す走行モード不一致判定信
号S42を送出することができ、かくしてVTRの再生時の走
行モードを記録時の走行モードと一致させるように確実
に切り換えることができる。
かくして上述の実施例によれば、再生時に得られる再
生パイロツト信号S2の信号成分が多様に変化するような
変速再生モード時において、磁気テープ1の走行モード
が記録時の走行モードと一致するか否かを容易に検出し
得る。
(G10)他の実施例 (1)上述の実施例においては、ヘツドHA1が磁気テー
プ1を走査する期間のモードチエツク用基準パイロツト
信号の周波数をf4とし、かつヘツドHA2が磁気テープ1
を走査する期間におけるモードチエツク用基準パイロツ
ト信号の周波数をf2に選定した場合について述べたが、
当該モードチエツク用基準パイロツト信号の周波数を入
れ換えるようにしても良い。
かくすると、掛算出力S12に生ずる差周波数ΔfA、Δf
Bが、入れ換わることにとより、走行モード検出信号S34
の論理レベルが入れ換わる。従つてATF制御回路18のカ
ウンタ回路41として、走行モード検出信号S34の論理レ
ベルが論理「L」に立ち下がつた回数をカウントするよ
うに構成することにより、上述の場合と同様の作用効果
を得ることが出来る。
(2)上述の実施例においては、2倍速再生する場合に
本発明を適用した実施例として述べたが、これに限らず
偶数倍速再生する場合に広く適用し得る。
(3)上述の実施例においては回転ドラム3として3ヘ
ツド構成のもの(第12図)を用いた実施例について述べ
たが、これに代え第18図に示すように、SPモード専用の
一対のAヘツド及びBヘツドHA1及びHB1に対して、LPモ
ード専用の他の一対のAヘツド及びBヘツドHA2及びHB2
を設けた4ヘツド構成の回転ドラムを用いるようにして
も上述の場合と同様の効果を得ることができる。
H 発明の効果 上述のように本発明によれば、再生走行モードが記録
走行モードと一致するような動作モードにおいて、走行
モードチエツク用パイロツト信号として、再生パイロツ
ト信号に含まれる差の周波数成分の周波数が常時所定の
論理レベルを維持し得るような周波数に選定するように
したことにより、当該差の周波数成分の周波数が変化し
た時、直ちに再生時の走行モードが記録時の走行モード
と不一致であることを確実に検出し得るような記録媒体
走行モード検出装置を容易に実現し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による記録媒体走行モード検出装置の一
実施例を適用したトラツキング制御装置を示すブロツク
図、第2図はそのノーマル再生時のトラツキング動作の
説明に供する信号波形図、第3図は2倍速再生時のトラ
ツキング動作及び走査モードチエツク動作を示す信号波
形図、第4図はSP記録/SP2倍速再生モードの走行モード
検出動作を示す信号波形図、第5図はLP記録/LP2倍速再
生モードの動作の説明に供する信号波形図、第6図はSP
記録/LP2倍速再生モードの動作の説明に供する信号波形
図、第7図〜第10図はLP記録/SP2倍速再生モードの動作
の説明に供する信号波形図、第11図はATFトラツキング
制御方式の記録パターンの説明に供する略線図、第12図
はその回転ドラムの構成を示す略線図、第13図はSP記録
/SP2倍速再生モードにおける記録トラツク及び再生走査
軌跡を示す略線図、第14図はその信号内容を示す信号波
形図、第15図、第16図、第17図はSP記録/LP2倍速再生モ
ード、LP記録/LP2倍速再生モード、LP記録/SP2倍速再生
モードにおける記録トラツク及び再生走査軌跡の関係を
示す略線図、第18図は回転ドラムの他の実施例を示す略
線図である。 1……磁気テープ、2……再生ヘツド、11……トラツキ
ング制御装置、12……パイロツト信号検出回路、13……
エラー信号形成回路、14……基準信号発生回路、18……
ATF制御回路、32……記録/再生モード検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に形成した記録トラツクに順次
    所定の順序で周波数が循環する複数のパイロツト信号を
    記録し、再生時当該記録したパイロツト信号を再生する
    ことによつて再生パイロツト信号を得、上記再生パイロ
    ツト信号の周波数数と基準パイロツト信号の周波数との
    差の周波数の信号成分に基づいてトラツキングエラー信
    号を形成することによつてヘツドを所定の記録トラツク
    にトラツキング制御するトラツキング制御装置におい
    て、 記録時の上記記録媒体の走行モードと、変速再生時の上
    記記録媒体の走行モードとが一致しているとき上記差の
    周波数が所定の値になるように上記各記録トラツクの走
    査期間に対応する上記基準パイロツト信号の周波数を選
    定し、 上記走査期間の間の所定の時間位置に上記基準パイロツ
    ト信号について走行モードチエツク期間を設けて所定の
    周波数の走行モードチエツク用周波数信号を挿入し、 変速再生時、上記差の周波数が上記走行モードチエツク
    期間において上記所定の値以外の値になつたとき、記録
    時の上記記録媒体の走行モードと、変速再生時の上記記
    録媒体の走行モードとが不一致であると判定する ことを特徴とする記録媒体走行モード検出装置。
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