JP2600324B2 - トラツキング制御装置 - Google Patents

トラツキング制御装置

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JP2600324B2
JP2600324B2 JP63217738A JP21773888A JP2600324B2 JP 2600324 B2 JP2600324 B2 JP 2600324B2 JP 63217738 A JP63217738 A JP 63217738A JP 21773888 A JP21773888 A JP 21773888A JP 2600324 B2 JP2600324 B2 JP 2600324B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第4図及び第5図) D発明が解決しようとする問題点(第2図、第5図及び
第6図) E問題点を解決するための手段(第1図及び第2図) F作用(第1図及び第2図) G実施例 〔G1〕第1実施例(第1図〜第3図) 〔G2〕他の実施例(第1図) H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はトラツキング制御装置に関し、特にパイロツ
ト信号記録型の自動トラツク追従方式(ATF方式)のト
ラツキング制御装置に適用して好適なものである。
B発明の概要 本発明は、パイロツト信号記録型のトラツキング制御
装置において、再生ヘツドのトラツキング位置が過大ト
ラツキングずれ区間に入つたとき、トラツキングエラー
信号の信号レベルを実用上十分に大きい値に保持するよ
うにしたことにより、ロツク点への引き込み時間を一段
と速くすることができる。
C従来の技術 この種のトラツキング制御装置として、4周波のパイ
ロツト信号f1〜f4を磁気テープの走行方向を横切るよう
に順次形成された記録トラツクに映像信号と共に循環的
に記録して行くようになされた4周波方式のATFトラツ
キング制御装置が提案されている(特開昭57−202185号
公報)。
この4周波方式のATFトラツキング制御装置は、第4
図に示すように、2つ又は4つの回転ビデオヘツドでな
る再生ヘツド(記録再生ヘツドで構成されているが、再
生モード時は再生ヘツドとして機能する)によつて再生
された再生ビデオ信号S1から、当該再生ビデオ信号S1に
含まれているパイロツト信号成分をローパスフイルタ構
成のパイロツト信号検出回路1において抽出して再生パ
イロツト信号S2を得てエラー信号形成回路3に与える。
エラー信号形成回路3は基準パイロツト信号形成回路4
の制御の下に形成したトラツキングエラー検出信号S3を
送出する。
磁気テープ5上には第5図に示すように、4つの周波
数のパイロツト信号f1、f2、f3、f4を映像信号に重畳し
て記録してなる記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2(TA1
及びTA2、TB1及びTB2はそれぞれ同一のアジマス角を有
する)の組が順次循環的に繰り返すように斜めに密接し
て形成されている。
ここで原理上第5図において実線で示すように、再生
ヘツド6が記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2をジヤスト
トラツキング状態でトラツキングしているとき、当該ト
ラツキングしている記録トラツクから再生されたパイロ
ツト信号f1、f2、f3、f4と、その両側に隣合う記録トラ
ツクからクロストークして来るパイロツト信号(f4及び
f2)、(f1及びf3)、(f2及びf4)、(f3及びf1)とが
再生ビデオ信号S1の信号成分としてパイロツト信号検出
回路1に与えられる。
ここで、第5図において破線で示すように再生ヘツド
6が走行方向に左ずれ(又は右ずれ)した状態で記録ト
ラツクTA1、TB1、TA2、TB2を走査したときには、左隣り
(又は右隣り)の記録トラツクTB2、TA1、TB1、TA2(又
はTB1、TA2、TB2、TA1)のパイロツト信号f4、f1、f2
f3(又はf2、f3、f4、f1)からのクロストーク量がトラ
ツクずれ量に対応して増大する。
ところで4周波のパイロツト信号f1〜f4の周波数の値
は、隣接するパイロツト信号との差周波数ΔfA及びΔfB
が所定値、例えば ΔfA=|f1−f2|=|f3−f4| =16〔kHz〕 ……(1) ΔfB=|f2−f3|=|f4−f1| =46〔kHz〕 ……(2) になるように、f1=102〔kHz〕、f2=118〔kHz〕、f3
164〔kHz〕、f4=148〔kHz〕に選定されている。
そこで奇数番目のパイロツト信号f1及びf3が記録され
ている記録トラツクTA1及びTA2を再生ヘツド6が左ずれ
(又は右ずれ)状態で走査しているとき、再生パイロツ
ト信号S2には差周波数がΔfB(又はΔfA)になるような
パイロツト信号の信号レベルが大きくなり、又偶数番目
のパイロツト信号f2及びf4が記録されている記録トラツ
クTB1及びTB2において再生ヘツド6が左ずれ(又は右ず
れ)状態で走査しているとき再生パイロツト信号S2には
差周波数がΔfA(又はΔfB)になるようなパイロツト信
号の信号レベルが大きくなる。
エラー信号形成回路3はこの再生パイロツト信号S2を
掛算回路14において基準パイロツト信号S11と掛算する
ことにより差周波数ΔfA又はΔfBを含む掛算出力S12を
発生し、当該差周波数ΔfA及びΔfBの信号成分をバンド
パスフイルタ構成のΔfA差周波数検出回路20及びΔfB
周波数検出回路21において抽出してエラー検出信号S13
及びS14としてエラー信号形成回路22に与える。
ここで、基準パイロツト信号形成回路4はパイロツト
信号発生回路16から得た4周波分のパイロツト信号f1
f2、f3、f4をヘツド切換信号RF−SWによつてスイツチ回
路17において選択することにより、再生ヘツド6が記録
トラツクTA1、TB1、TA2、TB2を走査するタイミングで所
定信号レベルのパイロツト信号f1、f2、f3、f4を基準パ
イロツト信号S11として掛算回路14に供給する。
エラー信号形成回路22は減算回路23においてエラー検
出信号S13及びS14の減算出力を得ると共に、再生ヘツド
6が記録トラツクTA1及びTA2を走査するタイミングで減
算出力をスイツチ回路24の切換入力端P1を通じてトラツ
キングエラー検出信号S3として送出し、これに対して再
生ヘツド6が記録トラツクTB1及びTB2を走査するタイミ
ングで減算出力をインバータ25によつて極性を反転して
スイツチ回路24の切換入力端P2を通じてトラツキングエ
ラー検出信号S3として送出する。
ここでエラー検出信号S13及びS14の差出力S13−S14
(=ΔfA−ΔfB)の極性及び値は、再生ヘツド6が記録
トラツクTA1、TB1、TA2、TB2を走査しているときの左側
(又は右側)記録トラツクからのパイロツト信号のクロ
ストーク量の差、従つてトラツクずれ方向及びトラツク
ずれ量を表しており、再生ヘツド6が記録トラツクTA
1、TB1、TA2、TB2に対して左ずれ(又は右ずれ)状態に
あるときの極性は順次負、正、負、正(又は正、負、
正、負)になる。
そこで左ずれ(又は右ずれ)状態にあるとき例えば差
信号S13−S14の極性が負になるタイミングでスイツチ回
路24を切換入力端P2側に切り換えるようにすれば、すべ
ての記録トラツクTA1〜TB2において再生ヘツド6が左ず
れ(又は右ずれ)状態のときトラツキングエラー検出信
号S3の極性は正(又は負)になる。
従つてトラツキングエラー検出信号S3によつて磁気テ
ープ5の駆動サーボ系をトラツキングエラー検出信号S3
が0になる方向に制御すれば、再生ヘツド6はすべての
記録トラツクTA1〜TB2に対してジヤストトラツキング状
態を維持しながら走査できることになる。
D発明が解決しようとする問題点 このようにしてエラー信号形成回路3から送出される
トラツキングエラー検出信号S3は、再生ヘツド6がジヤ
ストトラツキング位置T0から右ずれ方向又は左ずれ方向
に1トラツク分ずつトラツキング位置T1R、T2R、T3R…
…又はT1L、T2L、T3L……へトラツクずれを生ずると、
第6図に示すように、トラツクずれ量に応じて正又は負
方向に繰り返し変化するようなトラツクずれ特性を呈
し、トラツキングエラー検出信号S3が0になつたとき再
生ヘツド6が安定にトラツキング動作をなし得るトラツ
ク位置(これをロツク点と呼ぶ)以外に、再生ヘツド6
が安定しないにも関わらずトラツキングエラー検出信号
S3が0になるトラツク位置(これを裏ロツク点と呼ぶ)
とを生じる。
すなわち第6図において、トラツキングエラー検出信
号S3が右上りに0点を横切るトラツクずれ位置はロツク
点(……T4L、T0、T4R……)であることを表し、これに
対して右下りに0点を横切るトラツクずれ位置は裏ロツ
ク点(……T2L、T2R、T6R……)であることを表す。
因にロツク点(……T4L、T0、T4R……)に再生ヘツド
6がある状態において僅かに右ずれ(又は左ずれ)を生
じると、トラツキングエラー検出信号S3は正(又は負)
の方向に上昇して磁気テープ5のサーボ系をロツク点に
引き戻すような制御をすることにより、安定状態を維持
できるのに対して、裏ロツク点(……T2L、T2R、T6R…
…)においては再生ヘツド6が僅かに右ずれ(又は左ず
れ)が生ずると、トラツキングエラー検出信号S3は負
(又は正)になることにより、再生ヘツド6を右方向
(又は左方向)に引き離すような変化を生じ、従つて再
生ヘツド6は安定状態に留まり得ない。
そこで再生ヘツド6が裏ロツク点近傍にあるときには
これを放置すれば、トラツキングエラー検出信号S3によ
つてやがてはロツク点に引き戻されるが、実際上裏ロツ
ク点近傍のトラツキングエラー検出信号S3の値は0近傍
の値になるので、再生ヘツド6をロツク点へできるだけ
短時間の間に引き込もうとしても、トラツキングエラー
検出信号S3が小さいために、引込時間を短縮し得ない問
題がある。
この問題を解決する1つの方法として、エラー信号形
成回路3の掛算回路14に与える基準パイロツト信号S11
のパイロツト信号f1、f2、f3、f4の順序を変更すること
により、実質上今まで裏ロツク点であつたトラツクずれ
位置をロツク点に切り換える方法が提案されている(特
開昭60−15848号公報)。
ところがこのようにすると、基準パイロツト信号S11
のパイロツト信号の順序を変更した場合には、記録トラ
ツクTA1、TB1、TA2、TB2(第5図)を磁気テープ5上に
形成する際に使用した磁気ヘツドと同じ磁気ヘツドを、
再生時にサーボロツクし得ない不都合がある。
因に例えば記録トラツクTA1、TB1、TA2、TB2に対して
それぞれ固有の4つの磁気ヘツドを割り当てて記録及び
再生をしようとする場合(すなわちいわゆる自己録再を
しようとする場合)、記録時に使用した磁気ヘツドとは
異なる磁気ヘツドを用いて再生すれば、各磁気ヘツドの
固有の特性によつて例えばパイロツト信号f1、f2、f3
f4の記録レベルが不揃いになつたり、回転ドラム上の位
置決めが不揃いのために記録トラツクTA1、TB1、TA2、T
B2のトラツク幅が不揃いになつているような場合に、再
生ビデオ信号に画揺れやジツタが生じる原因になるおそ
れがある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、再生ヘ
ツドのトラツクずれ量がロツク点近傍からはずれて裏ロ
ツク点に近づいたような場合においても、所定のロツク
点に速い速度で引き込み得るようにしたトラツキング制
御装置を提案しようとするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため本発明においては、周波
数が順次循環的に変化するパイロツト信号f1〜f4を記録
トラツクTA1〜TB2に記録し、当該各記録トラツクTA1〜T
B2の再生時両側に隣合う記録トラツクから得られるパイ
ロツト信号f1〜f4のクロストーク量ΔfA、ΔfBの差に相
当するトラツキングエラー検出信号S3に基づいて再生ヘ
ツド6をトラツキング制御するトラツキング制御装置に
おいて、再生ヘツド6がロツク点(……T4L、T0、T4R…
…)を含むロツク引込区間TMLOCKを越えて過大トラツキ
ングずれ区間TMUNLKに入つたことを、トラツキングエラ
ー検出信号S3と、当該トラツキングエラー検出信号S3を
1トラツク分だけ位相を遅らせてなる1トラツク位相遅
れトラツキングエラー検出信号S3Xとに基づいて検出す
る過大トラツキングずれ検出手段35と、この過大トラツ
キングずれ検出手段35の検出出力S24、S25に基づいて過
大トラツキングずれ区間TMUNLKにおいて実用上十分大き
い信号レベルのトラツキングエラー信号S23を形成する
トラツキングエラー信号形成手段36とを設けるようにす
る。
F作用 トラツキングエラー検出信号S3が過大トラツキングず
れ区間TMUNLKに入つたことは、1トラツク位相遅れトラ
ツキングエラー検出信号S3Xを監視することにより過大
トラツキングずれ検出手段35によつて検出することがで
きる。ここで過大トラツキングずれ検出手段35はトラツ
キングエラー信号S23の信号レベルを実用上十分大きい
信号レベルに維持するようにする。
このようにすることにより、再生ヘツド6が裏ロツク
点近傍をトラツキングしている状態においても実用上十
分大きなトラツキングエラー信号S23を発生できること
により、再生ヘツド6を十分に短い時間の間にロツク点
(……T4L、T0、T4R……)に引き込むことができる。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
〔G1〕第1実施例 第4図との対応部分に同一符号を付して示す第1図に
おいて、スイツチ回路17は第3図(B)に示すように、
ヘツド切換信号RF−SWのうち基準パイロツト信号がf1
f2、f3、f4の切換期間の先頭部分の補助期間M1に順次1
トラツク位相遅れ基準パイロツト信号f4、f1、f2、f3
挿入してなる基準パイロツト信号S11Xをエラー信号形成
回路3の掛算回路14に供給する。
ここで、基準パイロツト信号S11Xの主期間M2において
エラー信号形成回路3に対してパイロツト信号がf1→f2
→f3→f4の順序で与えられることにより、第6図につい
て上述したと同様のトラツキングエラー検出信号S3が得
られる(第2図(A))。
これに対して補助期間M1においてエラー信号形成回路
3に対してパイロツト信号がf4→f1→f2→f3の順序で与
えられることにより、第2図(A)において1トラツク
位相遅れトラツキングエラー検出信号S3Xで示すよう
に、トラツキングエラー検出信号S3を1トラツク分だけ
位相を遅らせた(再生ヘツド6が1トラツク分右ずれし
たとき得られるトラツキングエラー検出信号S3と同じに
なる)ような検出信号を得ることができる。
この結果、再生パイロツト信号S2として、第3図(C
1)に示すように、ロツク点(……T4L、T0、T4R……)
位置(第2図(A))に再生ヘツド6があることを表す
順序でパイロツト信号f1〜f4が再生されてきたとき、こ
の切換順序が基準パイロツト信号S11Xの主期間M2のパイ
ロツト信号と一致することにより、トラツキングエラー
検出信号S3が0クロス点の値を取る状態になる。
これに対して補助期間M1のパイロツト信号の切換順序
は1トラツク分右ずれの関係にあるので、1トラツク位
相遅れトラツキングエラー検出信号S3Xは負の最大値に
なる(第2図(A))。
以下同様にして第3図(C2)、(C3)、(C4)に示す
ように、ロツク点(……T4L、T0、T4R……)に対してそ
れぞれ1トラツク分、2トラツク分、3トラツク分だけ
右ずれしていることを表す再生パイロツト信号S2が得ら
れたとき、主期間M2において得られるトラツキングエラ
ー検出信号S3の信号レベルは、それぞれ1、2、3トラ
ツク分ずれた位置(……T3L、T1R、T5R……)、(……T
2L、T2R、T6R……)、(……T1L、T3R……)において、
それぞれ正の最大値、0、負の最大値をもつようになる
(第2図(A))。
これに対して補助期間M1において得られる1トラツク
位相遅れトラツキングエラー検出信号S3Xの信号レベル
は、それぞれ0、正の最大値、0をもつようになる(第
2図(A))。
ここで、第2図(A)において、ロツク点(……T4
L、T0、T4R……)を中心として再生ヘツド6が左ずれ方
向及び右ずれ方向に1トラツク分ずれて位置(……T5
L、T1R、T3R……)及び(……T3L、T1R、T5R……)に至
るまでの範囲は、再生ヘツド6が右ずれ(又は左ずれ)
したときトラツキングエラー検出信号S3が右上り(又は
左下り)に変化することにより磁気テープ5のサーボ系
を正規のモードで引き込むことができ(すなわち再生ヘ
ツド6がロツク点から遠くなればなる程トラツキングエ
ラー検出信号S3の信号レベルがサーボ系をロツク点に引
き込む方向に大きくなることにより、サーボ引込力が大
きくなる)、この範囲をロツク引込区間TMLOCKと呼ぶ。
これに対して、裏ロツク点(……T2L、T2R、T6R…
…)を中心として再生ヘツド6が左ずれ方向及び右ずれ
方向に1トラツク分ずれて位置(……T3L、T1R、T5R…
…)及び(……T1L、T3R、T7R……)に至るまでの範囲
は、再生ヘツド6が右ずれ(又は左ずれ)したときトラ
ツキングエラー検出信号S3が右下り(又は左上り)に変
化することにより磁気テープのサーボ系を正規のモード
では引き込むことができずに発散する(すなわち再生ヘ
ツド6が裏ロツク点から遠くなればなる程トラツキング
エラー検出信号S3の信号レベルがサーボ系を裏ロツク点
から引きはずす方向(すなわちロツク点に引き込む方
向)に大きくなることにより、サーボ引込力が小さくな
る)、この範囲を過大トラツキングずれ区間TMUNLKと呼
ぶ。
このようにして期間M2及びM1において送出されるトラ
ツキングエラー検出信号S3及び1トラツク位相遅れトラ
ツキングエラー検出信号S3Xは、トラツキングエラー信
号処理回路31の主トラツキングエラー検出信号サンプリ
ング回路32及び位相遅れトラツキングエラー検出信号サ
ンプリング回路33に与えられ、サンプリング信号発生回
路34から与えられるサンプリングパルスSPM(第3図(D
1))及びSPS(第3図(D2))によつてサンプリングさ
れる。
サンプリング信号発生回路34は、ヘツド切換信号RF−
SWに基づいて、主期間M2及び補助期間M1の間にそれぞれ
サンプリングパルスSPM及びSPSを発生する。
かくして主トラツキングエラー検出信号サンプリング
回路32及び位相遅れトラツキングエラー検出信号サンプ
リング回路33には、再生ヘツド6のトラツキング位置を
表すトラツキングエラー検出信号S3の信号レベル及び1
トラツク位相遅れトラツキングエラー検出信号S3Xの信
号レベルがそれぞれ保持され、そのサンプリング出力S2
1及びS22が過大トラツキングずれ検出回路35に供給さ
れ、当該過大トラツキングずれ検出結果に基づいてトラ
ツキングエラー信号形成回路36においてトラツキングエ
ラー信号S23が形成される。
過大トラツキングずれ検出回路35は、トラツキングエ
ラー検出信号S3(第2図(A))が右上りのロツク引込
区間TMLOCKから外れて右下りの過大トラツキングずれ区
間TMUNLKに入つている状態になつたときこれを検出する
もので、主トラツキングエラー検出信号サンプリング回
路32をサンプリング出力S21の信号レベルをアース電位
でなる基準電位VTH1と比較する第1の比較回路41と、位
相遅れトラツキングエラー検出信号サンプリング回路33
のサンプリング出力S22の電位を所定の正の電位でなる
基準電位VTH2と比較する第2の比較回路42とを有する。
この実施例の場合第2の比較回路42の基準電位VTH2
第2図(A)に示すように、トラツキングエラー検出信
号S3が正の値を取る領域において、1トラツク位相遅れ
トラツキングエラー検出信号S3Xと交差する点における
トラツキングエラー検出信号S3の電位に選定され、これ
により位相遅れトラツキングエラー検出信号サンプリン
グ回路33のサンプリング出力S22が基準電位VTH2より低
い信号レベルにあつて比較出力S24(第2図(B))が
論理「H」レベルに立ち上がつているとき、トラツキン
グエラー検出信号S3(従つて再生ヘツド6のトラツキン
グ位置が、裏ロツク点(……T2L、T2R、T6R……)近傍
の位置にある状態を検出している。
この第2の比較回路42の比較出力S24は、スイツチ回
路43に切換制御信号として与えられ、比較出力S24が論
理「L」レベルにあるとき切換入力端P2側に切換動作さ
せることにより、主トラツキングエラー検出信号サンプ
リング回路32のサンプリング出力S21を切換入力端P2を
通じてトラツキングエラー信号S23として送出するよう
になされている。
これに対して第1の比較回路41は主トラツキングエラ
ー検出信号サンプリング回路32のサンプリング出力S21
が正の信号レベルに立ち上がつたとき論理「H」レベル
になる比較出力S25(第2図(C))を発生し、この比
較出力S25をトラツキングエラー信号形成回路36のスイ
ツチ回路44に切換制御信号として与える。
スイツチ回路44は比較出力S25が論理「H」レベルに
あるとき切換入力端P1側に切り換わることにより、位相
遅れトラツキングエラー検出信号サンプリング回路33の
サンプリング出力S22をスイツチ回路43の切換入力端P1
に供給し、これに対して比較出力S25が論理「L」レベ
ルに立ち下がつたとき切換入力端P2を通じてサンプリン
グ出力S22をインバータ45において極性反転して得られ
る反転サンプリング出力S26をスイツチ回路43の切換入
力端P2に供給する。
かくしてトラツキングエラー信号形成回路36は、第2
の比較回路42の比較出力S24(第2図(B))が論理
「H」レベルに立ち上がることによりスイツチ回路43が
切換入力端P1側に切り換わつた状態において、比較出力
S25(第2図(C))が論理「H」レベルになつたとき
サンプリング出力S22をトラツキングエラー信号S23とし
て送出する。
ここで比較出力S24及びS25が同時に論理「H」レベル
に立ち上がるときサンプリング出力S22は、第2図
(A)のトラツキングエラー検出信号S3によつて表され
るように、過大トラツキングずれ区間TMUNLKにおいて再
生ヘツド6が右ずれ方向に裏ロツク点(……T2L、T2R、
T6R……)に近づいて行く状態にあり、このときサンプ
リング出力S22の信号レベルは基準電位VTHZから最大信
号レベルに立ち上がるような変化をする。その結果トラ
ツキングエラー信号S23は第2図(D)において波形WX1
1で示すように、当該サンプリング出力S22(従つて1ト
ラツク位相遅れトラツキングエラー検出信号S3X)の変
化に応じて基準電位VTH2から最大信号レベルにまで立ち
上がるような変化を呈する。
これに対して比較出力S24が論理「H」レベルに立ち
上がつている間に比較出力S25が「論理「L」レベル立
ち下がる区間は、第2図(A)のトラツキングエラー検
出信号S3によつて表されるように、再生ヘツド6が右ず
れ方向に裏ロツク点(……T2L、T2R、T6R……)から離
れて行く状態にあり、このときサンプリング出力S22
(従つて1トラツク位相遅れトラツキングエラー検出信
号S3X)は、第2図(D)において波形WX12で示すよう
に、負の最小信号レベルから基準電位−VTH2に立ち上が
つて行くような変化をする。
ところがこのときスイツチ回路44は切換入力端P2側に
切り換わることにより、サンプリング出力S22をインバ
ータ45によつて極性反転してなる反転サンプリング出力
S26をスイツチ回路43に供給する状態になり、これによ
りトラツキングエラー信号S23は1トラツク位相遅れト
ラツキングエラー検出信号S3Xを極性反転してなる反転
1トラツク位相遅れトラツキングエラー検出信号▲
▼(第2図(A))の変化と同じように、負の最小値
から基準電位VTH2の符号を反転させてなる電位−VTH2
で立ち上がるような変化を呈することになる。
以上の構成によれば、再生ヘツド6がロツク引込区間
TMLOCK(第2図(A))においてトラツキング走査して
いる状態から、過大トラツキングずれ区間TMUNLKに入る
まで過大にトラツキングずれした状態になつたとき、ト
ラツキングエラー信号形成回路36から得られるトラツキ
ングエラー信号S23(第2図(D))の信号レベルとし
てこれを、第2の比較回路42の基準電位VTH2の値によつ
て決まるスレツシホールドレベル以上の信号レベルを維
持できる。
従つて当該トラツキングエラー信号S23を用いて磁気
テープ5のサーボ系をトラツキング制御したとき、実用
上エラー信号の信号レベルが十分に大きいので、再生ヘ
ツド6を短時間の間にロツク点(……T4L、T0、T4R…
…)に引き込むことができるようなモードで磁気テープ
5の走行速度を制御することができる。
〔G2〕他の実施例 (1)上述の実施例においては、位相遅れトラツキング
エラー検出信号サンプリング回路33のサンプリング出力
S22が第2の比較回路42の基準電位VTH2を1回だけ超え
たとき、直ちに再生ヘツド6が過大トラツキングずれ区
間TMUNLKに入つたと判定してスイツチ回路43を切り換え
るようにしたが、これに代え、所定回数(例えば3回以
上)繰り返し超えたことを条件としてスイツチ回路43を
切り換えるように構成しても良い。
このようにすればスイツチ回路43を切り換えるにつき
誤動作するおそれを有効に回避し得、この分磁気テープ
5の走行速度を不必要に変動させることがないので、一
段と画質が良好なビデオ信号を再生することができる。
(2)上述の実施例においては、磁気ヘツド6が過大ト
ラツキングずれ区間TMUNLKに入つたとき、トラツキング
エラー信号S23として1トラツク位相遅れトラツキング
エラー検出信号S3Xの信号波形の一部を用いてトラツキ
ングエラー信号S23の信号レベルを基準電位VTH2以上の
大きさに維持させるようにしたが、当該過大トラツキン
グずれ区間TMUNLKにおいて用いるトラツキングエラー信
号S23の波形はこれに限らず、種々のものを適応し得
る。
例えば第1図において、破線で示すように、位相遅れ
トラツキングエラー検出サンプリング回路33の出力側に
最大位置ホールド回路50を挿入し、そのホールド出力を
スイツチ回路44の切換入力端P1に直接与えると共に、切
り換え入力端P2にインバータ45を介して与えるようにす
ると共に、第2の比較回路42の基準電位VTH2の値をトラ
ツキングエラー検出信号S3の最大値近傍の電位に選定す
れば、再生ヘツド6が過大トラツキングずれ区間TMUNLK
に入つたときのトラツキングエラー信号S23の波形を、
第2図(D)において破線で示す波形WX2で表すよう
に、トラツキングエラー検出信号S3(第2図(A))が
ロツク引込区間TMLOCKにおける最大信号レベルを超えた
とき当該最大信号レベルとほぼ同じ信号レベルのトラツ
キングエラー信号S23を形成することができる。
従つてこのようにしても再生ヘツド6のトラツクずれ
が過大トラツキングずれ区間TMUNLKに入つたとき実用上
十分大きな信号レベルのトラツキングエラー信号S23を
送出し得ることにより、短い時間の間に再生ヘツド6を
ロツク点に引き込むことができる。
過大トラツキングずれ区間TMUNLKに入つたときのトラ
ツキングエラー信号S23の波形としては、これに限ら
ず、例えばトラツクずれが大きくなるに従つてトラツキ
ングエラー信号S23の信号レベルが直線的に高くなつて
行くような傾斜をもつた波形に選定する等種々変形し得
る。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、再生ヘツドがロツク引
込区間を超えて過大トラツキングずれ区間に入つたと
き、トラツキングエラー信号の信号レベルを実用上十分
に大きい信号レベルに維持できるようにしたことによ
り、たとえ再生ヘツドが裏ロツク点近傍位置にあつたと
しても、実用上十分に短い時間の間に再生ヘツドをロツ
ク点に引き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるトラツキング制御装置の一実施例
を示すブロツク図、第2図はその各部の信号を示す信号
波形図、第3図は第1図のパイロツト信号の説明に供す
る信号波形図、第4図は従来のトラツキング制御装置を
示すブロツク図、第5図はその記録フオーマツトを示す
略線図、第6図は第4図のトラツキングエラー検出信号
を示す信号波形図である。 1……パイロツト信号検出回路、3……エラー信号形成
回路、4……基準パイロツト信号形成回路、31……トラ
ツキングエラー信号処理回路、32……主トラツキングエ
ラー検出信号サンプリング回路、33……位相遅れトラツ
キングエラー検出信号サンプリング回路、34……サンプ
リング信号発生回路、35……過大トラツキングずれ検出
回路、36……トラツキングエラー信号形成回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数が順次循環的に変化するパイロツト
    信号を記録トラツクに記録し、当該各記録トラツクの再
    生時両側に隣合う記録トラツクから得られる上記パイロ
    ツト信号のクロストーク量の差に相当するトラツキング
    エラー検出信号に基づいて再生ヘツドをトラツキング制
    御するトラツキング制御装置において、 上記再生ヘツドがロツク点を含むロツク引込区間を超え
    て過大トラツキングずれ区間に入つたことを、上記トラ
    ツキングエラー検出信号と、当該トラツキングエラー検
    出信号を1トラツク分だけ位相を遅らせてなる1トラツ
    ク位相遅れトラツキングエラー検出信号とに基づいて検
    出する過大トラツキングずれ検出手段と、 上記過大トラツキングずれ検出手段の検出出力に基づい
    て上記過大トラツキングずれ区間において実用上十分大
    きい信号レベルのトラツキングエラー信号を形成するト
    ラツキングエラー信号形成手段 とを具えることを特徴とするトラツキング制御装置。
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