JPH08339191A - 振動騒音制御装置 - Google Patents

振動騒音制御装置

Info

Publication number
JPH08339191A
JPH08339191A JP7168072A JP16807295A JPH08339191A JP H08339191 A JPH08339191 A JP H08339191A JP 7168072 A JP7168072 A JP 7168072A JP 16807295 A JP16807295 A JP 16807295A JP H08339191 A JPH08339191 A JP H08339191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration noise
sine wave
period
signal
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7168072A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kobayashi
利彰 小林
Hidetaka Ozawa
英隆 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP7168072A priority Critical patent/JPH08339191A/ja
Publication of JPH08339191A publication Critical patent/JPH08339191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 過渡時等回転体の回転数が急激に変動した場
合においても制御性が低下するのを回避し、あらゆる運
転条件下において所望の振動騒音制御を行うことが可能
な振動騒音制御装置を提供する。 【構成】 振動騒音周期Trに対するサンプリング周期
Tsの比率Mを、M=1/2m、例えばM=1/64
(m=6)に設定し、サンプリングパルスPsが入力さ
れる毎に、対応する正弦波信号U10及び遅延正弦波信号
11をWフィルタ及びCフィルタに入力してLMSによ
り適応制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動騒音制御装置、より
詳しくは回転体等から発する周期性又は擬似周期性を有
する振動騒音を能動的に制御し、これら振動騒音の低減
化を図ることができる振動騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、適応型デジタルフィルタ(Adaptiv
e Digital Filter: 以下、「ADF」という)を使用し
て振動騒音源から発生する振動騒音を減衰させ、該振動
騒音の低減化を図る能動的振動騒音制御装置の開発が各
方面で盛んに行なわれている。
【0003】これら各種の能動的振動騒音制御装置のう
ち、自動車のエンジン等から発生する周期性又は擬似周
期性を有する振動騒音の低減に好適した振動騒音制御装
置として、振動騒音源の各構成部位に特有の振動騒音周
期Trに対して単一周期の正弦波を生成すると共に該正
弦波に対し所定遅延周期Kを有する遅延正弦波を生成
し、これら正弦波及び遅延正弦波をADFに入力して適
応制御を実行するようにした振動騒音制御装置が本願出
願人によって既に提案されている(特開平6−2741
85号)。
【0004】該振動騒音制御装置は、ADFとして有限
長インパルス応答(Finite ImpulseResponse:FIR)
形のタップ数が「2」のウィーナフィルタ(以下、「W
フィルタ」という)を使用し、前記正弦波と該正弦波に
対して所定遅延周期K(例えば、K=1/4)を有する
遅延正弦波を前記Wフィルタに入力して該Wフィルタの
フィルタ係数を更新し適応制御を行っている。そして、
これにより振動騒音伝達系に起因する位相遅れφが生じ
てもフィルタ係数を発散させることなく短時間で収束さ
せることができ、収束性の優れた振動騒音制御を実現し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の振動騒音制御装置においては、エンジン回転数が略
一定の定常運転時においては良好な形で短時間にフィル
タ係数を収束させることができるものの、過渡時等のエ
ンジン回転数が急激に変動する場合にフィルタ係数の毎
回の更新補正量を規制する制御ゲイン、すなわちステッ
プサイズパラメータμを大きく設定して制御性を向上さ
せようとしたとき、振動騒音の制御対象となる制御周波
数の近傍の特定周波数で共振成長による発振現象(以
下、この発振現象を「サイドバンド発振」という)が生
じ、このためエンジン急変時においては制御性が低下す
るという問題点が新たに生じてきた。
【0006】すなわち、制御性を向上させるためにはス
テップサイズパラメータμを可能な限り大きく設定する
のが望ましい。そして、定常運転時はエンジン回転数が
略一定回転であるため前記ステップサイズパラメータμ
を最適値に設定することが可能であり、したがってフィ
ルタ係数の収束は極短時間でなされ理想に近い形で振動
騒音の制御がなされるが、過渡時等においては回転数が
変動すると該変動に伴い制御対象周波数も変動するため
最適なステップサイズパラメータμを一義的に決定する
ことができず、ステップサイズパラメータμの設定値が
前記制御対象周波数に応じた最適値から偏移すると該制
御対象周波数の近傍の特定周波数でサイドバンド発振が
生じることが判明した。
【0007】図16は上記サイドバンド発振が発生する
様子を模式的に示した概念図であって、X軸が時間(se
c)、Y軸が周波数(Hz)、Z軸が振幅(−)を示して
いる。
【0008】制御性を向上させるべくステップサイズパ
ラメータμを大きく設定した場合、この図16に示すよ
うに、制御対象周波数A(例えば、200Hz)に対し
て、該制御対象周波数Aの近傍の特定周波数B(例え
ば、195Hz)でサイドバンド発振が生じることが明
らかとなった。
【0009】一方、かかるサイドバンド発振の発生を抑
制するためにステップサイズパラメータμを小さく設定
すると系全体の制御性が低下することとなり、特に過渡
時において所望の振動騒音制御を行うことができなくな
る。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであって、過渡時等回転体の回転数が急激に変動した
場合においても制御性が低下するのを回避し、あらゆる
運転条件下において所望の振動騒音制御を行うことが可
能な振動騒音制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、周期性又は擬似周期性を有する振動騒音源
の各構成部位に特有の振動騒音周期Trに対して単一周
期の正弦波を生成し出力する正弦波出力手段と、前記正
弦波に対して所定遅延周期Kを有する遅延正弦波を生成
し出力する遅延正弦波出力手段と、前記正弦波及び前記
遅延正弦波を入力して前記振動騒音源を制御する制御信
号の出力を行うタップ数が2タップの適応型デジタルフ
ィルタを備えた第1のフィルタ手段と、前記制御信号を
駆動信号に変換する駆動信号生成手段と、該駆動信号生
成手段により発生する駆動信号と前記振動騒音源からの
振動騒音信号とに基づいて生成される誤差信号を検出す
る誤差信号検出手段と、前記駆動信号生成手段と前記誤
差信号検出手段との間に形成される振動騒音伝達経路の
伝達特性を表現する第2のフィルタ手段と、前記誤差信
号検出手段の検出結果と前記第2のフィルタ手段から出
力される参照信号と前記第1のフィルタ手段のフィルタ
係数とに基づいて前記誤差信号が最小値となるように所
定制御ゲインを介して前記第1のフィルタ手段のフィル
タ係数を更新する制御信号更新手段とを備えた振動騒音
制御装置において、前記正弦波及び前記遅延正弦波の出
力タイミング更には前記第1のフィルタ手段のフィルタ
係数の更新及び出力を含む一連の動作を支配するサンプ
リング周期Tsを作成するサンプリング周期作成手段を
有し、該サンプリング周期作成手段は、前記振動騒音周
期Trに対する前記サンプリング周期Tsの比率Mを、
M=1/2m(但し、mは2以上の整数)に設定するこ
とを特徴としている。
【0012】前記mは、好ましくは、「5」又は「6」
であることを特徴としている。
【0013】また、前記サンプリング周期作成手段は、
前記振動騒音周期Trを分周して前記サンプリング周期
Tsを作成することを特徴としている。
【0014】さらに、前記所定遅延周期Kは、「1/
4」に設定されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】本願出願人は、上記従来技術に係る発明(特開
平6−274185号)の特許出願後、サンプリング周
期Tsと制御対象となる振動騒音周期Trとの関係をシ
ミュレーションして実験を繰り返した結果、振動騒音周
期Trに対する前記サンプリング周期Tsの比率Mを、
1/2m(但し、mは2以上の整数)に設定したときに
サイドバンド発振の発生を抑制することができ、それ以
外のサンプリング周期Tsではサイドバンド発振の発生
を抑制することができないということが判明した。特
に、前記比率Mを「32」(m=5)及び「64」(m
=6)に設定したときはサイドバンド発振を回避して良
好な収束結果が得られることが判明した。
【0016】本発明は、上記シミュレーション結果を基
に、正弦波及び遅延正弦波の出力タイミング更には前記
第1のフィルタ手段のフィルタ係数の更新及び出力を含
む一連の動作を支配するサンプリング周期Tsを作成す
るサンプリング周期作成手段を有し、該サンプリング周
期作成手段は、前記振動騒音周期Trに対する前記サン
プリング周期Tsの比率Mが、M=1/2m倍(但し、
mは2以上の整数、好ましくは、5又は6)となるよう
に、振動騒音周期Trを分周してサンプリング周期Ts
を作成し、斯かるサンプリング周期Tsに基づいて適応
制御が実行されるので、サイドバンド発振の発生が抑制
される。
【0017】また、上記構成においては、単一周期の正
弦波と該正弦波に対し所定遅延周期K(=1/4)を有
する遅延正弦波とを第1のフィルタ手段に入力している
ので、2タップからなる適応型デジタルフィルタのうち
の一方のタップが正弦波に基づいて係数更新され、他の
タップが遅延正弦波に基づいて係数更新され、したがっ
て位相遅れφが生じても短時間でフィルタ係数を収束さ
せることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る振動騒音制御装置を自動
車等の車輌に適用した場合について、その実施例を図面
に基づき詳説する。
【0019】図1は、周期性または擬似周期性を有する
振動騒音を発する振動騒音源としてのエンジンの車体へ
の取付状態を示した図である。
【0020】図中1は、例えば直列4気筒を有する車輌
駆動用パワープラントの4サイクルエンジン(以下、単
に「エンジン」という)であって、該エンジン1は、エ
ンジンマウント2と、前輪(駆動輪)4の懸架装置5
と、排気管6の支持体7とで車体8に支持されている。
【0021】また、エンジンマウント2は、振動伝達特
性を変化させ得る電気機械変換手段としての適数個の自
己伸縮型エンジンマウント2aと、前記振動伝達特性を
変化させ得ない適数個の通常のエンジンマウント2bと
から構成されている。
【0022】前記自己伸縮型エンジンマウント2aには
ボイスコイルモータ(VCM)や圧電素子或いは磁歪素
子等のアクチュエータが内有され、エンジンの振動に応
じて電子マウントコントロールユニット(EMCU)
(図示せず)からの信号によりエンジンの振動を制御す
る。すなわち、自己伸縮型エンジンマウント2aは、液
体が充填された液室を有し、振動源(エンジン1)側に
固定された弾性ゴムを介して振動源の振動が前記アクチ
ュエータにより車体8に伝達されるのを制御する。
【0023】また、エンジン2b近傍には振動エラーセ
ンサ9が配設されている。さらに、エンジン1の図示し
ないクランク軸に固着されたフライホイール近傍には、
磁気センサ等の回転検出センサが配設されている。
【0024】図2は、本発明に係る振動騒音制御装置の
一実施例を示すシステム構成図である。
【0025】すなわち、該振動騒音制御装置は、フライ
ホイールの回転信号Xを検出する上記回転検出センサ1
0と、該回転検出センサ10からの出力信号を波形整形
し、エンジン1の各構成部位に応じた振動騒音周期Tr
を示すタイミングパルス信号Y1、Y2を生成すると共に
該タイミングパルス信号Y1、Y2の発生間隔を分周して
サンプリングパルスPsを生成する電子コントロールユ
ニット(以下、「ECU」という)11と、該ECU1
1から出力されるタイミングパルス信号Y1、Y2をトリ
ガ信号として適応制御を行う高速演算可能なDSP(Di
gital SignalProcessor) 12と、該DSP12から出
力される制御信号W(デジタル信号)が通過する振動騒
音伝達系13と、該振動騒音伝達系13を通過した制御
信号Wが駆動信号Zとして入力される前記振動エラーセ
ンサ9と、該振動エラーセンサ9から出力されたアナロ
グ誤差信号εをデジタル誤差信号ε′に変換して前記D
SP12にフィードバックするA/Dコンバータ14と
を主要部として構成されている。
【0026】前記振動騒音伝達系13は、DSP12か
ら出力される制御信号Wをアナログ信号に変換するD/
Aコンバータ15と、該D/Aコンバータ15の出力信
号(矩形信号)を平滑化するためのローパスフィルタ1
6と、該ローパスフィルタ16からの出力信号を増幅す
る増幅器17と、上記した自己伸縮型エンジンマウント
2aとが配設されている。そして、これら振動騒音伝達
系13、振動エラーセンサ9及びA/Dコンバータ14
更にはDSP12等の各構成要素は、前記サンプリング
パルスPsにより、その動作が制御される。
【0027】しかして、DSP12は、エンジンの各構
成部位に特有の振動騒音周期Trに応じた適応制御が可
能となるように2個の適応制御回路181、182と、該
適応制御回路181、182から出力される夫々の制御信
号W1、W2を加算する加算器19とが内蔵されている。
さらに該適応制御回路181、182は、前記タイミング
パルス信号Y1、Y2の発生間隔に基づいて基準信号
1、U2を生成する基準信号生成回路191、192と、
前記基準信号U1、U2をフィルタリングするタップ数が
「2」のFIR形ADFとしてのWフィルタ201、2
2(第1のフィルタ手段)と、Wフィルタ201、20
2のフィルタ係数を更新するための演算処理を行う適応
アルゴリズムとしてのLMS(Least Mean Square)処理
部211、212(制御信号更新手段)と、前記振動騒音
伝達系13に起因して生じる伝達特性の位相振幅変化を
補正する伝達特性補正手段(以下、「Cフィルタ」とい
う)221、222(第2のフィルタ手段)とを備えてい
る。
【0028】さらに、上記タイミングパルス信号Y1
2の内、タイミングパルス信号Y1は、エンジンの回転
に同期して規則的に発生するピストン系等クランク軸周
囲の振動騒音周期Trに対してその一周期毎に発生し、
タイミングパルス信号Y2は、燃焼状態に応じて不規則
に発生する爆発圧(加振力)等の振動騒音周期Trに対
してその一周期毎に発生する。すなわち、タイミングパ
ルス信号Y1はクランク軸の振動騒音周期Trであるク
ランク軸が1回転する毎に1回発生し(1次振動成
分)、またクランク軸が2回転する間に4回の爆発行程
があるため、タイミングパルス信号Y2はクランク軸が
0.5回転する毎に1回発生する(2次振動成分)。そ
して、斯かる2次振動次数成分と1次振動次数成分とを
区分して適応制御を行うことにより、振動騒音をより効
果的に低減することができる。すなわち、このように振
動騒音源であるエンジン1の各構成部位に関して複数の
振動成分毎に区分し、各振動成分毎に適応制御を行うこ
とにより、より効果的な振動騒音の低減化を図ることが
できる。
【0029】以下、一次振動成分に関するタイミングパ
ルス信号Y1の発生間隔に応じて振動制御する場合につ
いて詳述するが、二次振動成分に関するタイミングパル
スY2についても同様である。
【0030】図3はタイミングパルス信号Y1の入力タ
イミングに応じて適応制御を行う場合の詳細を示すブロ
ック構成図である。
【0031】基準信号生成回路191は、タイミングパ
ルス信号Y1の発生間隔に応じた単一周期の正弦波信号
10を生成する正弦波生成回路1910と、前記正弦波に
対してπ/2(1/4周期)の位相遅れを有する遅延正
弦波信号U11を生成する遅延正弦波生成回路1911とを
備えている。尚、図3において、正弦波生成回路1910
で余弦波信号を生成し、遅延正弦波生成回路1911で正
弦波信号を生成するように図示されているが、これは実
際上、正弦波の方が余弦波に比しπ/2の遅延周期を有
しているためであり、換言すれば余弦波の方は正弦波に
比しπ/2周期だけ進んでいるためであり、以下に述べ
る説明の都合を考慮し、便宜上の理由から上述の如く図
示したものである。すなわち、遅延正弦波生成回路19
11からの出力信号が正弦波生成回路1910からの出力信
号に比し、π/2の位相遅れを有していることを明確に
示すために、図面上、正弦波生成回路1910で余弦波信
号が生成され、遅延正弦波生成回路1911で正弦波信号
が生成されているように示している。
【0032】Cフィルタ221は、正弦波生成回路19
10から出力された正弦波信号U10に対する振動騒音伝達
系13の位相情報が第1の位相情報C0として格納され
た正弦波補正テーブル2210と、遅延正弦波生成回路1
11から出力された遅延正弦波信号U11に対する振動騒
音伝達系13の位相情報が第2の位相情報C1として格
納された遅延正弦波補正テーブル2211と、正弦波補正
テーブル2210及び遅延正弦波補正テーブル2211の出
力結果を加算して参照信号r1を出力する加算器2213
と、参照信号r1の内、遅延正弦波信号U11に対応する
第2の参照信号r11を正弦波信号U10に対応する第1の
参照信号r10に比しπ/2だけ遅延させる遅延手段30
とを有している。
【0033】さらに、Wフィルタ20は、所定の積和演
算が施されてWフィルタの第1及び第2のフィルタ係数
10、W11を更新する係数更新部23と、該係数更新部
23により更新された制御信号W1を振動騒音伝達系1
3に送出する加算部24とを有している。
【0034】しかして、このように構成された振動騒音
制御装置においては、前記可変サンプリングパルスPs
の入力に同期して正弦波生成回路1910及び遅延正弦波
生成回路1911から基準信号としての正弦波信号U10
び遅延正弦波信号U11がWフィルタ201及びCフィル
タ221に入力される。そして、Cフィルタ221におい
ては、正弦波補正テーブル2210で第1の位相情報C0
が読み出され、また遅延正弦波補正テーブル2211で第
2の位相情報C1が読み出され、その出力信号が加算器
2213で加算されて参照信号r1として出力される。そ
して参照信号r1の内、第1の参照信号r10はそのまま
LMS処理部211に入力されると共に、第1の参照信
号r10に比しπ/2の位相遅れを有する第2の参照信号
11が遅延手段30を介してLMS処理部211に入力
される。すなわち、Cフィルタ221では正弦波信号U
10及び遅延正弦波信号U11に夫々対応する第1及び第2
の参照信号r10、r11が作成されてこれら第1及び第2
の参照信号r10、r11がLMS処理部211に入力され
る。
【0035】次いで、LMS処理部211では、数式
(1)及び数式(2)に基づいてWフィルタ201の第
1及び第2のフィルタ係数W10、W11についてその係数
更新を行う。
【0036】 W10(i+1)=W10(i)+μ×r10×ε′ …(1) W11(i+1)=W11(i)+μ×r11×ε′ …(2) ここで、W10(i+1)及びW11(i+1)は更新され
たWフィルタ201のフィルタ係数値、W10(i)及び
11(i)は更新直前のWフィルタ201のフィルタ係
数値である。また、μは毎回の係数更新補正量を規制す
るステップサイズパラメータであって、制御対象周波数
に応じて最適制御が可能となるような所定値に設定され
る。
【0037】次いで、Wフィルタ201の係数更新部2
3でWフィルタのフィルタ係数更新を実行し、加算器2
4で斯く決定された今回の第1のフィルタ係数W10(i
+1)と正弦波信号U10、及び第2のフィルタ係数W11
(i+1)と遅延正弦波信号U11とを積和演算し、制御
信号Wを出力する。
【0038】そして、制御信号Wは、振動騒音制御系1
3を介して駆動信号Zに変換され、振動エラーセンサ9
に入力される。一方、振動騒音源であるエンジン1から
の振動騒音信号Dが前記振動エラーセンサ9に入力さ
れ、該振動エラーセンサ9で前記駆動信号Zと前記振動
騒音信号Dが相殺され、アナログ誤差信号εが該振動エ
ラーセンサ9から出力される。そして、前記アナログ誤
差信号εは前記可変サンプリングパルスPsをトリガと
してA/Dコンバータ14でサンプリングされてデジタ
ル誤差信号ε′に変換され、LMS処理部211に入力
されて再びWフィルタ37のフィルタ係数更新が実行さ
れる。
【0039】しかして、本振動騒音制御装置において
は、振動騒音周期Trに対するサンプリング周期Tsの
比率Mを1/2m倍(但し、mは2以上の整数)に設定
することにより、〔発明が解決しようとする課題〕の項
で述べたサイドバンド発振の発生を回避している。
【0040】以下、サンプリング周期Tsを振動騒音周
期Trの2m倍(但し、mは2以上の整数)に設定した
理由について詳述する。
【0041】まず、本願出願人は、サイドバンド発振に
関し、サンプリング周期Tsと振動騒音周期Trとの関
係をシミュレーションするに際しての糸口を探るため
に、これらサンプリング周期Tsと振動騒音周期Trと
の間にどのような因果関係があるかを数式の上から解析
することを試みた。
【0042】図4は図3の解析モデルを示すブロック図
である。
【0043】この図4において、フィードバックループ
回路を点aでオープンとし、振動エラーセンサ9への入
力前の点aからLMS処理部211への入力前の点bま
でのインパルス応答y(n)を離散形式で表現すると数
式(3)のようになる。
【0044】 y(n)=−μA2u(n−1)(C1cos(ωn)−C0sin(ωn)) …(3) ここで、Aは振幅、ωは振動騒音信号Dの角周波数であ
る。また、u(n)は、離散ユニットステップ関数であ
って、数式(4)で定義される。
【0045】
【数1】 次いで、数式(3)をz変換すると、数式(5)に示す
ように、点bから点cまでの伝達関数G(z)が得られ
る。
【0046】
【数2】 一方、点cから点aまでフィードバックループ回路を閉
じた場合、入力信号である振動騒音信号Dのインパルス
応答をz変換した関数をD(z)、出力信号である誤差
信号εのインパルス応答をz変換した関数をE(z)と
すると、数式(6)が成立する。
【0047】 E(z)=H(z)・D(z) ……(6) ここで、H(z)は点dから点bまでの等価伝達関数を
示す。
【0048】そして、数式(6)より、前記等価伝達関
数H(z)は数式(7)のように表現される。
【0049】
【数3】 ここで、数値的取扱いを簡単にするために、振幅Aを
「1」とし、振動騒音周期Trに対するサンプリング周
期Tsの比率Mを「1/4」(周波数基準でサンプリン
グ周波数Fsを制御対象周波数である振動騒音周波数F
rの「4」倍)、すなわち角周波数ωをπ/2に設定す
ると、cos ω=0及びsin ω=1となるため、数式
(7)は数式(8)の如く比較的簡単な式となる。
【0050】
【数4】 そこで、本願出願人は比較的簡単な数式で表現される上
記伝達関数H(z)(数式(8))に着目し、その周波
数応答を計測し、サイドバンド発振の発生状態を調査し
た。すなわち、前記比率Mが「1/4」となるように振
動騒音周期Trを分周してサンプリング周期Tsを作成
し、数式(15)に示す伝達関数H(z)を周波数応答
関数として出力させた。図5はその計測結果を示した図
である。ここで、横軸は周波数(Hz)、縦軸は振幅
(−)を示している。
【0051】すなわち、サンプリング周波数を800H
zとして周波数が200Hzの正弦波を入力したとこ
ろ、この図5から明らかなように、制御対象周波数(2
00Hz)では振幅が略「0」となり、さらに制御対象
周波数の近傍の特定周波数域(図中、S部で示す)でも
振幅は「1.0」より若干大きくなるものの、発散が回
避され、したがってサイドバンド発振の発生が抑制され
ることが確認された。つまり、従来においては図中、S
部に相当する特定周波数域でサイドバンド発振が発生し
ていたのに対し、前記比率Mを「1/4」に設定するこ
とにより、サイドバンド発振の発生が抑制されたのであ
る。
【0052】そこで、本願出願人はサンプリング周期T
sと制御対象となる振動騒音周期Trとの関係を更にシ
ミュレーションして実験を繰り返した結果、振動騒音周
期Trに対するサンプリング周期Tsの比率Mを「1/
m」(但し、mは2以上の整数)に設定したときに、
サイドバンド発振の発生を抑制することができ、それ以
外のサンプリング周期Tsではサイドバンド発振の発生
を抑制することができないということが確認された。
【0053】図6〜図8は制御周波数(Hz)を200
Hzとして適応制御した場合の周波数応答を示してい
る。
【0054】図6はサンプリング周波数fsを6400
Hzにした場合であり、サンプリング周波数fsを制御
周波数frの32倍、すなわちサンプリング周期Tsと
振動騒音周期Tsとの比率Mを「1/32」(m=5)
に設定した場合である。
【0055】この図6から明らかなように、制御対象周
波数の近傍の特定周波数域において上記図5と同等レベ
ルにサイドバンド発振が抑制されているのが判る。
【0056】また、図7はサンプリング周波数fsを1
2800Hzにした場合であり、サンプリング周波数f
sを制御周波数frの64倍、すなわちサンプリング周
期Tsと振動騒音周期Tsとの比率Mを「1/64」
(m=6)に設定した場合である。
【0057】この場合サンプリング周期の間隔が短くな
るため、図5や図6に比べ特定周波数域の制御対象周波
数からの偏移は若干大きくなるが、上記図5及び図6と
同等レベルにサイドバンド発振が抑制されている。
【0058】これに対して図8はサンプリング周期Ts
と振動騒音周期Trとの比率Mが1/2mに設定されて
いない場合であって、制御周波数frが200Hzであ
るのに対してサンプリング周波数fsが2000Hz、
すなわちサンプリング周期Tsと振動騒音周期Trとの
比率Mが「1/10」に設定されている。
【0059】この場合は、制御周波数frの近傍の特定
周波数域での振幅がかなり激しく振れており、サイドバ
ンド発振を抑制することができなくなっているのが判
る。すなわち、比率Mが1/2mに設定されていないた
め、サイドバンド発振の抑制に失敗しているのが判る。
【0060】図9〜図13はサンプリング周期Tsと振
動騒音周期Trとの比率Mを代えて正弦波信号を入力
し、エンジン回転数NEを600〜6000rpmの間
で回転数を変化させていった場合における適応制御の収
束性を示している。図9〜図13において、(a)は時
間(sec)に対する振幅を示し、(b)は(a)の入力波
形に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transfor
m:FFT) を施し、回転数を変化させていった場合の
系の収束性を調べたものである。
【0061】図9は入力された正弦波信号に対して適応
制御が行われなかった場合であり、入力信号がそのまま
の形で出力されている状態を示している。
【0062】図10はサンプリング周期Tsと振動騒音
周期Trとの比率Mが「1/10」に設定されている場
合であり、これに対して図11は前記比率Mを「1/
4」、図12は前記比率Mを「1/32」、図13前記
比率Mを「1/64」に夫々設定した場合である。
【0063】図10は本発明の設定範囲外の比率M(=
1/10)とされているため、系自体を収束させること
が困難となっているのに対し、図11〜図13は比率M
が本発明の設定範囲内にあり、系を収束させることがで
きる。特に比率Mが「1/32」の場合(図12)、及
び比率Mが「1/64」(図13)の場合は分割数も大
きく極細かな制御が行なわれるため、極めて良好な収束
性が得られることが判る。すなわち、比率Mが「1/
4」の場合は定常騒音系に対しては適用可能であるが、
回転数の変動に対して追従性が要求される自動車等のエ
ンジンに適用する場合は比率Mは「1/32」或いは
「1/64」に設定するのが望ましく、更にDSP12
の演算処理能力が許容範囲内で比率Mをより小さく設定
するのが望ましい。
【0064】すなわち、サイドバンド発振を回避するた
めには比率Mを「1/2m」(mは2以上の整数)に設
定することが必要不可欠であり、自動車等の現実の系に
適用するにはmを5以上に設定するのが好ましいことが
判る。
【0065】図14はm=6、つまり、サンプリング周
期Tsと振動騒音周期Trとの比率Mを「1/64」に
した場合のサンプリングパルスPsと正弦波信号U10
び遅延正弦波信号U11との関係を示した図である。
【0066】すなわち、タイミングパルスY1の発生間
隔となる一周期の振動騒音周期Trを64個に分周して
生成されたサンプリングパルス信号Psが基準信号生成
回路191に入力される。具体的には、例えば、エンジ
ンの1次振動成分を制御対象とする場合は1次振動成分
の1周期に相当するフライホイールが1回転する間に0
番地、1番地、……、63番地の順で等間隔で64個の
サンプリングパルス信号Psが入力され、該サンプリン
グパルス信号Psの入力タイミングを読み出しポインタ
とし、サンプリングパルス信号Psが入力される毎に対
応する正弦値、及び遅延正弦値が順次デジタル出力され
る。
【0067】図15はm=6に設定したときの制御状態
を示す概念図であって、従来例として説明した図16と
対比すると判るように、本実施例では従来例と異なりサ
イドバンド発振を抑制できることが容易に理解される。
【0068】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、要旨を逸脱しない範囲で変更可能なことはい
うまでもない。
【0069】上記実施例では加算器2213、及び遅延手
段30を介して第1及び第2の参照信号r10、r11を作
成しているが、これらの構成要素を設ける代わりに、第
1の位相情報C0及び第2の位相情報C1と入力信号であ
る正弦波信号U10及び遅延正弦波信号U11とに基づいて
第1及び第2の参照信号r10、r11を直接作成するよう
にしてもよい。すなわち、一般に第1及び第2の参照信
号r10、r11は、位相をφとして離散形式で表現すると
数式(9)及び数式(10)により表される。 r10(n)=C0Acos(ωn+φ)+C1Asin(ωn+φ)…(9) r11(n)=C0Asin(ωn+φ)−C1Acos(ωn+φ)…(10) したがって、遅延手段30等を有することなく、これら
数式(9)及び数式(10)に基づいて第1及び第2の
参照信号r10、r11を直接作成することもできる。
【0070】また、上記実施例においては、1次振動次
数及び2次振動次数の2個の振動次数を制御対象として
適応制御しているが、3個以上の振動次数を制御対象と
しても同様に過渡時を含むあらゆる運転条件に対応した
収束性の良好な適応制御を実行することができるのはい
うまでもない。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した本発明は、周期性又は擬似
周期性を有する振動騒音源の各構成部位に特有の振動騒
音周期Trに対して単一周期の正弦波を生成し出力する
正弦波出力手段と、前記正弦波に対して所定遅延周期K
を有する遅延正弦波を生成し出力する遅延正弦波出力手
段と、前記正弦波及び前記遅延正弦波を入力して前記振
動騒音源を制御する制御信号の出力を行うタップ数が2
タップの適応型デジタルフィルタを備えた第1のフィル
タ手段と、前記制御信号を駆動信号に変換する駆動信号
生成手段と、該駆動信号生成手段により発生する駆動信
号と前記振動騒音源からの振動騒音信号とに基づいて生
成される誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、前記
駆動信号生成手段と前記誤差信号検出手段との間に形成
される振動騒音伝達経路の伝達特性を表現する第2のフ
ィルタ手段と、前記誤差信号検出手段の検出結果と前記
第2のフィルタ手段から出力される参照信号と前記第1
のフィルタ手段のフィルタ係数とに基づいて前記誤差信
号が最小値となるように所定制御ゲインを介して前記第
1のフィルタ手段のフィルタ係数を更新する制御信号更
新手段とを備えた振動騒音制御装置において、前記正弦
波及び前記遅延正弦波の出力タイミング更には前記第1
のフィルタ手段のフィルタ係数の更新及び出力を含む一
連の動作を支配するサンプリング周期Tsを作成するサ
ンプリング周期作成手段を有し、該サンプリング周期作
成手段は、前記振動騒音周期Trに対する前記サンプリ
ング周期Tsの比率Mを、M=1/2m(但し、mは2
以上の整数)に設定しているので、共振発振に基づくサ
イドバンド発振の発生を抑制することができる。
【0072】特に上記比率Mにおいて、mを「5」又は
「6」に設定したときは過渡時等回転体の回転数が急変
したときにおいても収束性が極めて良好であり、これに
より、過渡時を含む全ての運転条件下において所望の振
動騒音制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの車体への取付状態を示した図であ
る。
【図2】本発明に係る振動騒音制御装置の一実施例を示
す全体構成図である。
【図3】図2の内部詳細を示すブロック構成図である。
【図4】図3の解析モデルを示すブロック図である。
【図5】サンプリング周波数を制御周波数の4倍に設定
したときに制御状態を示す図である。
【図6】サンプリング周波数を制御周波数の32倍に設
定したときに制御状態を示す図である。
【図7】サンプリング周波数を制御周波数の64倍に設
定したときに制御状態を示す図である。
【図8】サンプリング周波数を制御周波数の10倍に設
定したときに制御状態を示す図である。
【図9】回転数を600〜6000rpmに変化させて
いったときの入力信号に対して適応制御を実行しなかっ
たときの様子を示す図である。
【図10】回転数を600〜6000rpmに変化させ
ていった場合において、サンプリング周波数を制御周波
数の10倍に設定したときの収束性を示す図である。
【図11】回転数を600〜6000rpmに変化させ
ていった場合において、サンプリング周波数を制御周波
数の4倍に設定したときの収束性を示す図である。
【図12】回転数を600〜6000rpmに変化させ
ていった場合において、サンプリング周波数を制御周波
数の32倍に設定したときの収束性を示す図である。
【図13】回転数を600〜6000rpmに変化させ
ていった場合において、サンプリング周波数を制御周波
数の64倍に設定したときの収束性を示す図である。
【図14】サンプリング周期と正弦波及び遅延正弦波の
関係を示す図である。
【図15】本発明の制御状態の一例を模式的に示した概
念図である。
【図16】従来の振動騒音制御装置におけるサイドバン
ド発振の発生状態を模式的に示した概念図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン(振動騒音源) 9 振動エラーセンサ(誤差信号検出手段) 11 ECU(サンプリング周期作成手段) 1910 正弦波生成回路(正弦波作成手段) 1911 遅延正弦波生成回路(遅延正弦波作成手段) 201、202 Wフィルタ(第1のフィルタ手段) 211、212 LMS処理部(制御信号更新手段) 221、222 Cフィルタ(第2のフィルタ手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期性又は擬似周期性を有する振動騒音
    源の各構成部位に特有の振動騒音周期Trに対して単一
    周期の正弦波を生成し出力する正弦波出力手段と、 前記正弦波に対して所定遅延周期Kを有する遅延正弦波
    を生成し出力する遅延正弦波出力手段と、 前記正弦波及び前記遅延正弦波を入力して前記振動騒音
    源を制御する制御信号の出力を行うタップ数が2タップ
    の適応型デジタルフィルタを備えた第1のフィルタ手段
    と、 前記制御信号を駆動信号に変換する駆動信号生成手段
    と、 該駆動信号生成手段により発生する駆動信号と前記振動
    騒音源からの振動騒音信号とに基づいて生成される誤差
    信号を検出する誤差信号検出手段と、 前記駆動信号生成手段と前記誤差信号検出手段との間に
    形成される振動騒音伝達経路の伝達特性を表現する第2
    のフィルタ手段と、 前記誤差信号検出手段の検出結果と前記第2のフィルタ
    手段から出力される参照信号と前記第1のフィルタ手段
    のフィルタ係数とに基づいて前記誤差信号が最小値とな
    るように所定制御ゲインを介して前記第1のフィルタ手
    段のフィルタ係数を更新する制御信号更新手段とを備え
    た振動騒音制御装置において、 前記正弦波及び前記遅延正弦波の出力タイミング更には
    前記第1のフィルタ手段のフィルタ係数の更新及び出力
    を含む一連の動作を支配するサンプリング周期Tsを作
    成するサンプリング周期作成手段を有し、 該サンプリング周期作成手段は、前記振動騒音周期Tr
    に対する前記サンプリング周期Tsの比率Mを、 M=1/2m(但し、mは2以上の整数) に設定することを特徴とする振動騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記mは「5」であることを特徴とする
    請求項1記載の振動騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記mは「6」であることを特徴とする
    請求項1記載の振動騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング周期作成手段は、前記
    振動騒音周期Trを分周して前記サンプリング周期Ts
    を作成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の振動騒音制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定遅延周期Kが、「1/4」に設
    定されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の振動騒音制御装置。
JP7168072A 1995-06-09 1995-06-09 振動騒音制御装置 Pending JPH08339191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7168072A JPH08339191A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 振動騒音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7168072A JPH08339191A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 振動騒音制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08339191A true JPH08339191A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15861328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7168072A Pending JPH08339191A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 振動騒音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08339191A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006117915A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Asahi Breweries, Ltd. 能動騒音抑制装置
GB2427713A (en) * 2005-06-24 2007-01-03 Ford Global Tech Llc Compensation Method for Time Delays in Oscillartory Control
US7352869B2 (en) 2003-06-05 2008-04-01 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus for and method of actively controlling vibratory noise, and vehicle with active vibratory noise control apparatus
US7873173B2 (en) 2004-09-14 2011-01-18 Honda Motor Co., Ltd. Active vibratory noise control apparatus
WO2011099152A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 パイオニア株式会社 能動型振動騒音制御装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7352869B2 (en) 2003-06-05 2008-04-01 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus for and method of actively controlling vibratory noise, and vehicle with active vibratory noise control apparatus
US7873173B2 (en) 2004-09-14 2011-01-18 Honda Motor Co., Ltd. Active vibratory noise control apparatus
WO2006117915A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Asahi Breweries, Ltd. 能動騒音抑制装置
JP2006308809A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Asahi Breweries Ltd 能動騒音抑制装置
JP4664116B2 (ja) * 2005-04-27 2011-04-06 アサヒビール株式会社 能動騒音抑制装置
US8254589B2 (en) 2005-04-27 2012-08-28 Asahi Group Holdings, Ltd. Active noise suppressor
GB2427713A (en) * 2005-06-24 2007-01-03 Ford Global Tech Llc Compensation Method for Time Delays in Oscillartory Control
GB2427713B (en) * 2005-06-24 2010-04-21 Ford Global Tech Llc Compensation method for time delays in oscillatory control
WO2011099152A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 パイオニア株式会社 能動型振動騒音制御装置
JP5318231B2 (ja) * 2010-02-15 2013-10-16 パイオニア株式会社 能動型振動騒音制御装置
US9123325B2 (en) 2010-02-15 2015-09-01 Pioneer Corporation Active vibration noise control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3751359B2 (ja) 振動騒音制御装置
EP0609846B1 (en) Vibration/noise control system
US5638305A (en) Vibration/noise control system
US8817998B2 (en) Active vibratory noise control apparatus
EP0568129B1 (en) Noise attenuation system
JP5713958B2 (ja) 能動型騒音制御装置
US5321759A (en) Active noise control system for attenuating engine generated noise
EP0568128A2 (en) Noise attenuation system
US20060056642A1 (en) Active vibratory noise control apparatus
JP2007328219A (ja) 能動型騒音制御装置
JP2014217215A (ja) 振動低減方法ならびに振動低減装置およびそれを備えたハイブリッド車両
JPH08339191A (ja) 振動騒音制御装置
JPH04362331A (ja) 機械ユニットを支えるための液圧緩衝式ゴム受座
JP3430795B2 (ja) 周期性信号の適応制御方法
JP2770286B2 (ja) 振動騒音制御装置
JP3418216B2 (ja) 振動騒音制御装置
JP3411611B2 (ja) 騒音キャンセル方式
JP3294314B2 (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JPH05333883A (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP5674569B2 (ja) 能動型振動騒音抑制装置
JP2004020714A (ja) 能動振動騒音低減装置
JP6737142B2 (ja) 騒音制御装置、騒音制御方法及び動力機械
JPH0674293A (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP3572953B2 (ja) 能動型騒音振動制御装置
JPH06266376A (ja) 振動騒音制御装置