JPH06266376A - 振動騒音制御装置 - Google Patents

振動騒音制御装置

Info

Publication number
JPH06266376A
JPH06266376A JP5081360A JP8136093A JPH06266376A JP H06266376 A JPH06266376 A JP H06266376A JP 5081360 A JP5081360 A JP 5081360A JP 8136093 A JP8136093 A JP 8136093A JP H06266376 A JPH06266376 A JP H06266376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
vibration noise
signal
pulse signal
tap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5081360A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Ozawa
英隆 小沢
Mitsuhito Yamazaki
光仁 山崎
Toshiaki Kobayashi
利彰 小林
Takeshi Okada
毅 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5081360A priority Critical patent/JPH06266376A/ja
Publication of JPH06266376A publication Critical patent/JPH06266376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動騒音周期が変動しても所望の振動騒音低
減化を図ることができ、しかも過剰品質や過剰な演算負
荷を生じることなく振動騒音制御装置を提供する。 【構成】 回転検出センサ10により検出された回転信
号に基づいて基礎パルス信号Xを生成し、通常は一定の
サンプリング周期毎に適応制御回路15を駆動させてW
フィルタ19のフィルタ係数を更新する。一方、基礎パ
ルス信号Xは周期計測手段13でその発生周期が計測さ
れ、修正アルゴリズム処理部14で前回の発生周期と今
回の発生周期とが比較され、該比較結果に応じてWフィ
ルタのフィルタ係数及びタップ数を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動騒音制御装置に関
し、より詳しくは回転機器や往復運動機器、又はこれら
回転機器や往復運動機器を有する装置から発生する振動
騒音を能動的に制御し、これら振動騒音の低減化を図る
振動騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、適応型デジタルフィルタ
(Adaptive Digital Filter: 以下、「ADF」という)
を使用して振動騒音源から発生する振動騒音を減衰さ
せ、該振動騒音の低減化を図る能動的振動騒音制御装置
の開発が各方面で盛んに行なわれている。
【0003】これら各種の能動的振動騒音制御装置のう
ち、周期性を有する振動騒音源の駆動周期に同期してパ
ルス信号を発生させると共に、該パルス信号をトリガ信
号として適応制御回路に入力し、該適応制御回路に内蔵
された周知のフィルタード−X−LMSアルゴリズム又
はマルチチャネル・フィルタード−X−LMSアルゴリ
ズムにより適応制御を施した振動騒音制御装置が既に知
られている(例えば、浜田 晴夫等「同期式適応フィル
タとそのアクティブ騒音・振動制御への応用」日本音響
学会春期講演論文集:1992年3月;以下、「第1の
従来技術」という)。
【0004】上記第1の従来技術においては、水晶発振
器の発振周波数を分周して一定のサンプリング周期(例
えば、1/1000秒)を有するサンプリングパルスを
生成し、該サンプリングパルスに同期して一連の適応制
御動作を行っている。また、上記第1の従来技術におい
ては、振動騒音源の駆動周期である前記パルス信号の発
生周期内で検出されるサンプリングパルス数がADFの
タップ数となる。
【0005】また、上記第1の従来技術を自動車のエン
ジン等回転機に適用した車輌用振動騒音制御装置も本願
出願人等によって既に提案されている(特願平4−88
075号;以下、「第2の従来技術」という)。
【0006】図8は上記第2の従来技術に係る車輌用振
動騒音制御装置の概略を示すブロック構成図である。
【0007】すなわち、第2の従来技術においては、例
えば、エンジン101のクランク軸周囲に配設されたク
ランク角センサ(CRKセンサ)により回転信号aが検
出される。次いで、回転信号aが電子コントロールユニ
ット(以下、「ECU」という)102に供給され、波
形整形された基礎パルス信号xが前記ECU102から
出力される。そして、該基礎パルス信号xは第1の分周
回路103で所定分周比に分周されたタイミングパルス
信号x′となり、該タイミングパルス信号x′はADF
を内蔵した適応制御回路104に入力される。一方、E
CU102から発振される駆動周波数(例えば、20M
Hz)が、第2の分周回路105で分周されて一定のサ
ンプリング周波数(例えば、1000Hz)を有するサ
ンプリングパルスfsが作成され、該サンプリングパル
スfsが適応制御回路104に入力される。そして、該
適応制御回路104ではサンプリングパルスfsが入力
される毎にADFのフィルタ係数が更新されて制御信号
yが出力される。そして、該制御信号yは、D/Aコン
バータ106でアナログ信号に変換された後、増幅器1
07及び振動伝達経路に配設された自己伸縮型エンジン
マウント等の電気機械変換手段108を経て駆動信号
y′としてエラーセンサ109に入力される。一方、エ
ラーセンサ109にはエンジン101からの振動騒音信
号dが入力され、前記駆動信号yと相殺されて誤差信号
εが出力され、A/Dコンバータ110を経て適応制御
回路104にフィードバックされる。尚、ADFとして
は有限長インパルス応答(Finite Impulse Response:以
下、「FIR」という)形のデジタルフィルタであるウ
ィーナフィルタ(以下、「Wフィルタ」という)が使用
されている。
【0008】また、上記第2の従来技術においては、タ
イミングパルス信号x′が入力された直後に入力される
サンプリングパルスによってWフィルタ(ADF)の最
初のフィルタ係数が更新されて出力され、次回に入力さ
れるタイミングパルス信号x′の直前のサンプリングパ
ルスによってWフィルタの最後のフィルタ係数が更新さ
れて出力される。
【0009】ところで、自動車等のエンジンにおいて
は、例えばエンジンの吸気系に配設されたスロットル弁
を急激に開弁して加速したときや、逆に前記スロットル
弁を急激に閉弁して減速したときにはエンジン回転数が
急変する。つまり、上記第2の従来技術においては、エ
ンジン回転数の急変に応じてタイミングパルス信号x′
の発生周期に顕著な変動が生じるため、適応制御の収束
性が低下し、前記適応制御回路104からは所望の制御
信号y′を出力することが困難となるという問題点があ
った。
【0010】すなわち、図9(a)に示すように、Wフ
ィルタ112の前回のタップ数Nは、タイミングパルス
信号x′の発生周期内で発生するサンプリングパルス数
Nに一致しており、Wフィルタ112の第0番タップか
ら第(N−1)番タップまでの夫々のフィルタ係数がフ
ィルタ係数格納用レジスタに格納されている。しかしな
がら、エンジン加速時等エンジン回転数が急激に上昇す
ると、t1、t2、……t5で示すように、タイミングパ
ルス信号x′の発生周期が急激に短くなるため、振動伝
達経路の遅延時間等を考慮するとタイミングパルス信号
x′の今回の発生周期内で収束することは困難となる。
つまり、タイミングパルス信号x′の発生周期が短くな
るとWフィルタ112のタップ数が該発生周期に応じて
少なくなるため、前回周期に基づいたWフィルタ112
のフィルタ係数更新中に新たなタイミングパルス信号
x′が入力される結果となり、現在のフィルタ係数更新
を中止して再び第0番タップに戻ってフィルタ係数更新
を実行する。このため、上述のようなタイミングパルス
信号x′の発生周期が急激に短くなる場合は、s1、s
2、……、s5に示すように、制御信号yが出力されるた
めフィルタ係数の連続性が損なわれ、不連続部(図中、
Pで示す)が生じるという欠点があった。
【0011】一方、エンジン回転数を急激に減速した場
合は、図9(b)のt1′、t2′、t3′、t4′に示す
ように、タイミングパルス信号x′の発生周期が長くな
るため、Wフィルタ112のタップ数が該発生周期に応
じて長くなり、制御信号はs1′、s2′、s3′、s4′
のように出力されるため、Wフィルタのフィルタ係数は
その連続性が損なわれ、上述した加速時と同様、不連続
部(図中、Rで示す)が生じるという欠点があった。
【0012】そしてこのような不連続部P,Rは、エン
ジンの回転周期とその高調波成分に起因する不要振動を
誘起し、制御性能を劣化させるという不具合を招来す
る。
【0013】このような固定サンプリング方式の制御装
置における不具合を解消する方策として、サンプリング
周波数を回転周期に応じて可変とし、一振動騒音周期当
たりのサンプリングパルスを一定にしたものが提案され
ており(浜田 晴夫等「Synchronized Filtered-x(SFX)
Algorithmの実現−可変サンプリング方式による制御・
同定の同時運転」日本音響学会秋期講演論文集,199
2年10月;以下、「第3の従来技術」という)、また
上記した本願出願人等による先願(特願平4−8807
5号)においても可変サンプリング方式の振動騒音制御
装置が提案されている(以下、「第4の従来技術」とい
う)。
【0014】上記第3及び第4の従来技術においては、
適応制御を実行するクロックとなるサンプリングパルス
を、例えばタイミングパルス信号x′の生成の基礎とな
るエンジン回転に関連性を有するパルス信号に基づいて
作成することにより、タイミングパルス信号x′の発生
周期内におけるサンプリングパルス数を一定として回転
変動に対するWフィルタの不連続性解消を図っている。
【0015】ところで、本願出願人等による上記第4の
従来技術においては、エンジンの各構成部位に特有の振
動騒音周期毎に適応制御を施すべく「次数」の概念を導
入して振動騒音制御を行っている。すなわち、クランク
軸が1回転する毎にタイミングパルス信号x′が1回発
生する場合を1次振動次数とし、振動次数成分に応じて
個別に制御することにより、エンジンのピストン系、動
弁系及び爆発力に応じた適応制御を行っている。この方
式によれば、エンジン回転数が最低回転数近傍の例えば
600rpmのときは、1次振動成分を制御対象とすると
そのサンプリング周波数は10Hzとなるため、例えば
5次振動次数成分までを制御対象とした場合、エンジン
回転数が600rpmのときでも制御帯域のサンプリング
周波数が10Hzから50Hzまでとなる。すなわち、
周知のサンプリング定理により、50Hzの制御出力を
得るためにはWフィルタ112のサンプリング周期を少
なくとも1/100(=1/(50×2))(sec)より
小さくする必要があるが、実際には1/400(sec)、
つまり2.5(msec)程度に設定されるのが一般的であ
る。そして、この場合、1次振動制御のときでは一周期
内に40個のサンプリングパルスが発生することとなる
ため、Wフィルタ112のタップ数は「40」となる。
一方、エンジン回転数が最高回転数近傍の例えば600
0rpmのときは、サンプリング周期は600rpmのときの
1/10倍である0.25(msec)となる。
【0016】しかしながら、Wフィルタ112のフィル
タ係数更新はサンプリングパルスが入力される毎に実行
されるが、上記第3及び第4の従来技術のような可変サ
ンプリング方式の制御装置においてはエンジン回転数が
高回転になればなるほどサンプリングパルスの発生間隔
が短くなるため、単位時間当たりの演算量は膨大とな
り、特に所謂マルチチャネルシステムにおいては演算量
の著しい膨大化を招来するという問題点がある。
【0017】また、上述のごとくWフィルタ112のタ
ップ数がエンジンの低回転側の条件で決定されるため、
高回転側では必要以上の制御帯域を扱う結果となり、過
剰品質を来たすと共に、演算時間に無駄が生じるという
問題点があった。
【0018】しかも、上記可変サンプリング方式の制御
装置においては、電気機械変換手段等の振動伝達経路の
伝達特性をエンジン回転数の変化に応じて変更する必要
があり、このための措置として振動騒音制御中において
も常に前記伝達特性を同定し続けるか、或いは一定のサ
ンプリング周波数で同定した伝達特性から現在のエンジ
ン回転数に応じたサンプリング周波数で伝達特性を作成
する等の操作が必要となり、そのために複雑な演算プロ
グラムを記憶しなければならず、また演算時間に長時間
を要するという問題点があった。
【0019】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、振動騒音周期が変動しても所望の振動騒
音低減化を図ることができ、しかも過剰品質や過剰な演
算負荷を生じることのない振動騒音制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、周期的または擬似周期的な振動騒音を発す
る振動騒音源からの伝達特性を変化させて所定の制御信
号を出力する適応型デジタルフィルタを備えた第1のフ
ィルタ手段と、前記制御信号を駆動信号に変換する駆動
信号生成手段と、該駆動信号生成手段により発生する駆
動信号と前記振動騒音源からの振動騒音との誤差を検出
する誤差信号検出手段と、前記駆動信号生成手段と前記
誤差信号検出手段との間に形成される振動騒音伝達経路
の伝達特性を表現する第2のフィルタ手段と、前記誤差
信号検出手段の検出結果と前記第2のフィルタ手段から
出力される参照信号と前記第1のフィルタ手段のフィル
タ係数に基づいて前記振動騒音誤差信号が最小値となる
ように前記第1のフィルタ手段のフィルタ係数を所定の
サンプリング周期毎に順次更新する制御信号更新手段と
を備えた振動騒音制御装置において、前記振動騒音源の
駆動周期に同期して発生する第1のパルス信号を検出す
る第1のパルス信号検出手段と、前記第1のパルス信号
を分周して生成された第2のパルス信号をトリガ信号と
して前記第1及び第2のフィルタ手段に入力する入力手
段と、前記第1のパルス信号の発生周期を計測する発生
周期計測手段と、該発生周期計測手段により計測された
発生周期の前回値TP0と今回値TP1とを比較する比
較手段とを備え、前記比較手段の比較結果に応じて前記
第1のフィルタ手段の適応型デジタルフィルタのフィル
タ係数とタップ数とを修正する修正手段を有しているこ
とを特徴としている。
【0021】また、前記修正手段が、前記適応型デジタ
ルフィルタの第(n)番目のタップと第(n+1)番目
のタップとの間に位置する第(m)番目のタップのフィ
ルタ係数を直線補間により算出するフィルタ係数算出手
段と、前記発生周期の前回値TP0と今回値TP1及び
適応型デジタルフィルタの前回のタップ数Nに基づいて
前記適応型デジタルフィルタの今回のタップ数Mを算出
するタップ数算出手段とを備えていることを特徴とし、
さらに修正手段は、前記第1のパルス信号の検出タイミ
ングと同期して実行されることを特徴としている。
【0022】
【作用】上記構成によれば、第1のパルス信号の発生周
期の前回値TP0と今回値TP1との比較結果に応じて
適応型デジタルフィルタのタップ数とフィルタ係数とが
制御される。
【0023】具体的には、フィルタ係数は、タップ間を
直線補間することにより算出される。また、適応型デジ
タルフィルタの今回のタップ数は、発生周期の前回値T
P0と今回値TP1及び適応型デジタルフィルタの前回
のタップ数Nに基づいて算出される。
【0024】さらに、修正手段が、第2のパルス信号生
成の基礎となる第1のパルス信号の検出タイミングと同
期して実行されるので、一定のサンプリング周期毎に実
行される通常の適応型デジタルフィルタのフィルタ係数
更新に支障を生じることなく、第1のパルス信号の発生
周期の変動に応じてWフィルタのフィルタ係数及びタッ
プ数が修正される。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る振動騒音制御装置を自動
車等の車輌に適用した場合について、その実施例を図面
に基づき詳説する。
【0026】図1は、周期性又は疑似周期性を有する振
動騒音を発する振動騒音源としてのエンジンの車体への
取付状態を示した図である。
【0027】図中1は、例えば直列4気筒を有する車輌
駆動用パワープラントの4サイクルエンジン(以下、単
に「エンジン」という)であって、該エンジン1は、エ
ンジンマウント2と、前輪(駆動輪)4の懸架装置5
と、排気管6の支持体7とで車体8に支持されている。
【0028】また、エンジンマウント2は、振動伝達特
性を変化させ得る適数個の自己伸縮型エンジンマウント
2aと、前記振動伝達特性を変化させ得ない適数個の通
常のエンジンマウント2bとから構成されている。
【0029】前記自己伸縮型エンジンマウント2aには
ボイスコイルモータ(VCM)や圧電素子或いは磁歪素
子等のアクチュエータが内有され、エンジンの振動に応
じて電子マウントコントロールユニット(EMCU)
(図示せず)からの信号によりエンジンの振動を制御す
る。すなわち、自己伸縮型エンジンマウント2aは、液
体が充填された液室を有し、振動騒音源(エンジン1)
側に固定された弾性ゴムを介して振動騒音源からの振動
が前記アクチュエータにより車体8に伝達されるのを制
御する。
【0030】また、エンジンマウント2b近傍には振動
エラーセンサ9が配設されている。さらに、エンジン1
の図示しないクランク軸に固着されたフライホイール近
傍には、磁気センサ等の回転検出センサが配設されてい
る。
【0031】図2は、本発明の一実施例に係る振動騒音
制御装置のシステム構成図である。
【0032】すなわち、該振動騒音制御装置は、上記回
転検出センサ10により検出されるフライホイールの回
転信号Aを波形整形して基礎パルス信号Xを出力する電
子コントロールユニット(ECU)11と、前記基礎パ
ルス信号Xを所定分周比に分周してタイミングパルス信
号X′を生成するタイミングパルス作成手段12と、前
記基礎パルス信号Xの発生周期TPを計測する周期計測
手段13と、該周期計測手段13からの出力信号に基づ
き後述するWフィルタのフィルタ係数修正を行う修正ア
ルゴリズム処理部14と、該修正アルゴリズム処理部1
4からの修正信号Z及び前記タイミングパルス信号X′
が入力される適応制御回路15と、該適応制御回路15
から出力される制御信号Yをアナログ信号に変換するD
/Aコンバータ16と、該D/Aコンバータ16を増幅
する増幅器17と、振動伝達経路中に配設された前記自
己伸縮型エンジンマウント2aを経て駆動信号Y′が入
力される前記振動エラーセンサ9と、該振動エラーセン
サ9からの誤差信号εをデジタル信号に変換して前記適
応制御回路15に入力するA/Dコンバータ18とを主
要部として構成されている。
【0033】また、前記適応制御回路15は、タイミン
グパルス信号X′の発生周期に応じてそのタップ長が変
化するFIR形ADFとしてのWフィルタ19(第1の
フィルタ手段)と、最小2乗平均法(Least Mean Squar
e Method:以下、「LMS法」という)を使用してWフ
ィルタ19のフィルタ係数を更新するための演算処理を
行うSFX−LMS(Synchronized Filtered-X-LMS)処
理部20と、振動騒音伝達経路中に配設された前記自己
伸縮型エンジンマウント2a等に起因して生じるWフィ
ルタ19の伝達特性の位相振幅変化を補正する補正フィ
ルタ部21(以下、「Cフィルタ」という)とから構成
されている。
【0034】さらに、ECU11から発振される前記駆
動周波数(例えば、20MHz)は、第1の分周回路2
2で分周されて所定周波数(例えば、1000Hz)を
有するサンプリングパルスfsが作成され、該サンプリ
ングパルスfsにより適応制御回路15やD/Aコンバ
ータ16、振動エラーセンサ9等で実行される一連の動
作が支配される。
【0035】また、ECU11から発振される前記駆動
周波数(例えば、20MHz)は、第2の分周回路23
で分周されて所定周波数(例えば、10MHz)を有す
る周期計測用パルスfcが生成され、該周期計測用パル
スfcが前記周期計測手段13に入力されることにより
前記基礎パルス信号Xの周期が計測される。
【0036】また、タイミングパルス信号作成手段12
は、具体的には、振動騒音源である動弁系やクランク軸
周囲或いは燃焼室等エンジンの各構成部位に特有の振動
騒音特性を有する制御対象に応じたタイミングパルス信
号X′を生成する。本実施例では、エンジンの回転に同
期して規則的な振動騒音特性が生じるピストン系の振動
騒音を制御対象にしており、かかる制御対象の振動騒音
に寄与するものとしてクランク軸が1回転する毎にタイ
ミングパルス信号X′が1回発生するように分周比を設
定し、前記タイミングパルス信号X′を生成している。
【0037】このように構成された振動騒音制御装置に
おいては、回転検出センサ10からの回転信号AがEC
U11に供給され、該ECU11で波形整形された基礎
パルス信号XがECU11から出力され、該基礎パルス
信号Xはタイミングパルス作成手段12及び周期計測手
段13に入力される。そして、タイミングパルス作成手
段12では前記基礎パルス信号Xが分周されてタイミン
グパルスX′が作成され、該タイミングパルスX′がW
フィルタ19に入力される。そして、Wフィルタ19か
らは所定の制御信号Yが出力され、D/Aコンバータ1
6でアナログ信号に変換された後、増幅器17で増幅さ
れ、振動伝達経路中に配設された自己伸縮型エンジンマ
ウント2aを経て振動エラーセンサ9に駆動信号Yが入
力される。そして、該振動エラーセンサ9からはエンジ
ン1から入力される振動騒音信号Dと前記駆動信号Yと
の誤差信号εが出力され、A/Dコンバータ18でデジ
タル信号に変換された後、SFX−LMS処理部20に
入力される。そして、SFX−LMS処理部20ではタ
イミングパルス信号X′とCフィルタ21からの参照信
号RとWフィルタ19の現在のフィルタ係数とに基づき
Wフィルタ19の各タップのフィルタ係数がサンプリン
グパルスfsが検出される毎に順次更新される。尚、C
フィルタ21には自己伸縮型エンジンマウント2a等に
起因する振動騒音伝達経路の伝達特性が予め同定されて
記憶されており、該伝達特性が参照信号RとしてSFX
−LMS処理部20に入力される。
【0038】一方、周期計測手段13では第2の分周回
路23からの高周波数(例えば、10MHz)を有する
周期計測用パルスfsにより基礎パルス信号Xの発生周
期が計測され、その周期信号パルスTPが記憶される。
次いで、周期信号パルスTPは順次修正アルゴリズム処
理部14に入力され、所定の修正演算処理を行う。すな
わち、まず数式(1)を使用して現在の駆動周期、すな
わち、基礎パルス信号Xの現在の発生周期に合致したW
フィルタのタップ数Mを算出する。
【0039】 M={(TP1/TP0)×N}anint ……(1) ここで、 TP1は基礎パルス信号Xの今回の発生周期、TP0は
前回の発生周期を示し、Nは発生周期TP0時のWフィ
ルタのタップ数である。また、anint は小数点以下四捨
五入整数であることを示している。
【0040】これにより、例えば、TP0=0.1秒
(エンジン回転数が例えば600rpm)、N=27で定
常運転しているときに急加速してTP0=0.07秒
(エンジン回転数が例えば860rpm)となると数式
(1)により、M=19となる。尚、上記数式(1)に
おいて新たに算出されるWフィルタ19のタップ数Mを
四捨五入しているのは以下の理由による。すなわち、図
3に示すように、Wフィルタ19のタップ数Mが例えば
19の場合において(図3(a))、サンプリングパル
スfsがタップ数で18.2相当でサンプリングされる
ときは、図3(b)に示すように、タイミングパルス信
号X′の発生周期内に「19」のタップが入るためWフ
ィルタ19のタップ数Mは「19」となるが、サンプリ
ングパルスfsの検出タイミングが偏移すると、図3
(c)に示すように、最終タップがタイミングパルス信
号X′の発生周期内に入らず欠落する虞がある。そこ
で、数式(1)において小数点以下を四捨五入し、Wフ
ィルタ19から出力される制御信号Yに極力不連続部が
生じないようにしている。
【0041】このように、Wフィルタ19のタップ数を
NからMに変更したのに伴い、Wフィルタ19のフィル
タ係数も適正値に変更し、これらWフィルタ19のタッ
プ数及びフィルタ係数が適正値に変更された後、サンプ
リング周期に同期した通常の適応制御を実行し、所定の
振動騒音制御を行う。
【0042】図4は本振動騒音制御装置のタイムチャー
トを示した図であって、通常はサンプリングパルスfs
に同期して適応制御回路15等を駆動させ、Wフィルタ
19のフィルタ係数を各タップ毎に更新する。一方、周
期計測用パルスfcに基づいて基礎パルス信号Xの発生
周期を計測し、該発生周期に応じて上述したようにWフ
ィルタ19のタップ数及びフィルタ係数を修正する。こ
こで、タイミングパルス信号X′の発生周期は基礎パル
ス信号Aに基づいて発生するためタイミングパルス信号
X′の発生時期は周期信号パルスTPに同期する。一
方、Wフィルタ19のフィルタ係数更新はタイミングパ
ルス信号X′の発生周期内においてサンプリングパルス
と同期して実行される。したがって、修正アルゴリズム
処理部14におけるフィルタ係数の修正は、通常のWフ
ィルタ19のフィルタ係数更新に割り込む形で前記通常
のWフィルタ19のフィルタ係数更新に支障を来すこと
なく実行される。
【0043】次に、タップ数が前回タップ数Nから今回
タップ数Mに変更されたことにより、修正アルゴリズム
処理部14では新たなフィルタ係数を決定してWフィル
タ19のフィルタ係数を更新している。
【0044】以下、該フィルタ係数の決定手法について
詳述する。
【0045】Wフィルタ19の前回のタップ数をn(n
=0、1、……、N−1)とすると新しいWフィルタ1
9の第m番目のタップ数に対して数式(2)に示す関係
が成立する。 (TP1/TP0)×n≦m<(TP1/TP0)×(n+1) ……(2) すなわち、新しいWフィルタ19の第m番目のフィルタ
係数は、現在の第(n)番目と第(n+1)番目のフィ
ルタ係数との間にあることとなり、第(n)番目と第
(n+1)番目のフィルタ係数を数式(3)に示すよう
に直線補間し、新しいWフィルタの第(m)番目のフィ
ルタ係数W1mを算出している。
【0046】
【数1】 (但しW10=W00) ここで、W0nはWフィルタ19の前回の第(n)番タ
ップのフィルタ係数、W0(n+1)はWフィルタ19
の前回の第(n+1)番タップのフィルタ係数を示す。
したがって、W10はWフィルタ19の第0番タップの
今回フィルタ係数値、W00はWフィルタ19の第0番
タップの前回フィルタ係数値を示す。
【0047】図5はエンジン回転数が上昇してWフィル
タ19のタップ数が短くなった場合の状態を示した図で
ある。
【0048】すなわち、前回のWフィルタ19のタップ
数Nが「21」で今回のWフィルタ19のタップ数Mが
数式(1)の演算により「18」と算出されたときは前
記数式(3)によりWフィルタ19の各タップのフィル
タ係数W1mが算出される。すなわち、図5に示すよう
に、第1番タップのフィルタ係数W01と第2番タップ
のフィルタ係数W02とを補間して新たなWフィルタ1
9の第1番タップのフィルタ係数W11が決定され、第
2番タップのフィルタ係数W02と第3番タップのフィ
ルタ係数W03とを補間して新たなWフィルタ19の第
2番タップのフィルタ係数W12が決定される。以下同
様にして最終的に第20番タップのフィルタ係数W02
0と第21番タップ(第0番タップ)のフィルタ係数W
021とを補間して新たなWフィルタ19の第17番タ
ップのフィルタ係数W117が決定される。
【0049】図6は前回のタップ数Nが「6」のときに
エンジン回転が上昇してタップ数が短くなった場合の様
子を示した図である。すなわち、図6はタイミングパル
ス信号Xの発生周期内に入力されるサンプリングパルス
数をWフィルタ19のタップ数に換算した換算タップ数
TCが5.5、5.4、……、4.4と減少してエンジ
ン回転数が上昇していった場合のWフィルタ19のフィ
ルタ係数W1nの連続性を示したものである。
【0050】この図6から明らかなように、タイミング
パルス信号X′の発生周期が徐々に短くなってもWフィ
ルタ19のフィルタ係数1mは正弦波状の周期列を形成
し、従来技術(図9(a)参照)のように前記フィルタ
係数1mに不連続部を生じることのない制御信号Yを出
力することができる。
【0051】図7はエンジン回転数が減速してWフィル
タ19のタップ数が長くなった場合の状態を示した図で
ある。
【0052】すなわち、前回のWフィルタ19のタップ
数Nが「16」で今回のWフィルタ19のタップ数Mが
数式(1)の演算により「21」と算出されたときは、
上述した図5と略同様、数式(3)によりWフィルタ1
9の各タップのフィルタ係数W1mが算出される。すな
わち、この図7に示すように、第0番タップのフィルタ
係数W00と第1番タップのフィルタ係数W01とを補
間して新たなWフィルタ19の第1番タップのフィルタ
係数W11が決定され、第1番タップのフィルタ係数W
01と第2番タップのフィルタ係数W02とを補間して
新たなWフィルタ19の第2番タップのフィルタ係数W
12が決定され、以下同様にして最終的に第16番タッ
プのフィルタ係数W016と第17番タップ(第0番タ
ップ)のフィルタ係数W017とを補間して新たなWフ
ィルタ19の第21番タップのフィルタ係数W121が
決定される。
【0053】このように上記実施例においては、エンジ
ン回転数が急変してもWフィルタ19のフィルタ係数及
びタップ数が修正アルゴリズム処理部14により修正さ
れるので、Wフィルタ19から出力される制御信号の特
性に不連続部が生じるのを回避することができ、エンジ
ンの回転周期とその高調波成分に起因する不要振動を誘
起することもなく、装置の制御性能を劣化させることも
ない。
【0054】また、サンプリング周期が一定であるた
め、高次振動成分を制御対象とする場合においても高回
転時等サンプリング周期が過度に短くなって計算量の膨
大化を招来することもなく、過剰品質や過剰な演算負荷
となるのを防止することができる。
【0055】しかも、上記実施例は固定サンプリング方
式を採用しているため、振動伝達経路に起因する位相振
幅特性を予め同定しておけばよく、可変サンプリング方
式のように振動騒音制御を実行する毎に振動伝達経路の
伝達特性をこのときのサンプリング周波数に合わせて作
り直す必要もなく装置の簡略化を図ることができる。
【0056】尚、本発明は、上記実施例に限定されるこ
とはなく、要旨を逸脱しない範囲において変更可能なこ
とはいうまでもない。例えば、エンジン1の回転を検出
する手段としては上述のようなフライホイールのリング
ギアを計数して検出する手段に限定されるものではない
のはいうまでもなく、エンコーダ等によりクランク軸や
カム軸の回転信号を直接検出してもよい。すなわち、ク
ランク軸の回転を直接検出する場合はクランク軸の捩り
振動等により回転変動が生じる虞があり、またカム軸の
回転を直接検出する場合においてもカム軸用プーリとク
ランク軸用プーリとを連結させているタイミングベルト
の伸び等によりカム軸の回転が微小ながら変動する虞が
あるのに対し、クランク軸に固着されているフライホイ
ールは慣性モーメントが大きく回転変動が少ないため、
比較的簡易且つ高精度でサンプリング周波数を得ること
ができるという利点がある。このため、上記実施例で
は、フライホイールのリングギアを計数してエンジン回
転を検出するのが望ましいが、適応制御の精度及び経済
性等を考慮してクランク軸やカム軸の回転信号を直接検
出するのも好ましい。
【0057】また、本発明は4気筒以外の多気筒エンジ
ン、例えば6気筒、8気筒エンジンにも適用できるのは
いうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る振動騒
音制御装置は、振動騒音源の駆動周期に同期して発生す
る第1のパルス信号を検出する第1のパルス信号検出手
段と、前記第1のパルス信号を分周して生成された第2
のパルス信号をトリガ信号として前記第1及び第2のフ
ィルタ手段に入力する入力手段と、前記第1のパルス信
号の発生周期を計測する発生周期計測手段と、該発生周
期計測手段により計測された発生周期の前回値TP0と
今回値TP1とを比較する比較手段とを備え、前記比較
手段の比較結果に応じて前記第1のフィルタ手段の適応
型デジタルフィルタのフィルタ係数とタップ数とを修正
する修正手段を有しているので、第1のフィルタ手段か
ら出力される制御信号の特性に不連続部が生じるのを回
避することができ、エンジンの回転周期とその高調波成
分に起因する不要振動を誘起することもなく、制御性能
を劣化を回避することができる。
【0059】また、サンプリング周期が一定であるた
め、高次振動成分を制御対象とする場合においても駆動
周期が極端に短くなる等サンプリング周期が過度に短く
なって計算量の膨大化を招来することがなく、過剰品質
や過剰な演算負荷となるのを防止することができる。
【0060】しかも、上記実施例は固定サンプリング方
式を採用しているため、振動伝達経路に起因する位相振
幅特性を予め同定しておけばよく、可変サンプリング方
式のように振動騒音制御を実行する毎に振動伝達経路の
伝達特性をこのときのサンプリング周波数に合わせて作
り直す必要もなく装置の簡略化を図ることができる。
【0061】また、前記修正手段が、前記適応型デジタ
ルフィルタの第(n)番目のタップと第(n+1)番目
のタップとの間に位置する第(m)番目のタップのフィ
ルタ係数を直線補間により算出するフィルタ係数算出手
段と、前記発生周期の前回値TP0と今回値TP1及び
適応型デジタルフィルタの前回のタップ数Nに基づいて
前記適応型デジタルフィルタの今回のタップ数Mを算出
するタップ数算出手段とを備えているので、フィルタ係
数とタップ数とを容易に算出することができる。
【0062】さらに、前記修正手段は、前記第1のパル
ス信号の検出タイミングと同期して実行されので、一定
のサンプリング周期毎に実行される通常の適応型デジタ
ルフィルタのフィルタ係数更新に支障を生じることな
く、第1のパルス信号の発生周期の変動に応じてWフィ
ルタのフィルタ係数及びタップ数が修正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの車体への取付状態を示した図であ
る。
【図2】本発明に係る振動騒音制御装置の一実施例を示
す全体構成図である。
【図3】基礎パルス信号の発生周期が変動したときのW
フィルタのタップ数を決定する手法を説明するための図
である。
【図4】本発明の振動制御の制御タイミングを示すフロ
ーチャートである。
【図5】エンジン回転数が急加速したときのWフィルタ
のフィルタ係数設定手法を説明するための説明図であ
る。
【図6】Wフィルタのタップ数が変化したときのフィル
タ係数の出力状態を示すタイムチャートである。
【図7】エンジン回転数が急減速したときのWフィルタ
のフィルタ係数設定手法を説明するための説明図であ
る。
【図8】従来の固定サンプリング方式の振動騒音制御装
置の一例を示すブロック構成図である。
【図9】エンジン回転数が急変したときの従来の入力信
号と出力信号との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン(振動騒音源) 9 振動エラーセンサ(誤差信号検出手段) 10 回転検出センサ(第1のパルス信号検出手段) 13 周期計測手段(発生間隔算出手段) 14 修正アルゴリズム処理部(比較手段、修正手段、
フィルタ係数算出手段、タップ数算出手段) 19 Wフィルタ(第1のフィルタ手段) 20 SFX−LMS処理部(制御信号更新手段) 21 補正フィルタ部(第2のフィルタ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 7037−5J (72)発明者 小林 利彰 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 岡田 毅 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的または擬似周期的な振動騒音を発
    する振動騒音源からの伝達特性を変化させて所定の制御
    信号を出力する適応型デジタルフィルタを備えた第1の
    フィルタ手段と、前記制御信号を駆動信号に変換する駆
    動信号生成手段と、該駆動信号生成手段により発生する
    駆動信号と前記振動騒音源からの振動騒音との誤差を検
    出する誤差信号検出手段と、前記駆動信号生成手段と前
    記誤差信号検出手段との間に形成される振動騒音伝達経
    路の伝達特性を表現する第2のフィルタ手段と、前記誤
    差信号検出手段の検出結果と前記第2のフィルタ手段か
    ら出力される参照信号と前記第1のフィルタ手段のフィ
    ルタ係数に基づいて前記振動騒音誤差信号が最小値とな
    るように前記第1のフィルタ手段のフィルタ係数を所定
    のサンプリング周期毎に順次更新する制御信号更新手段
    とを備えた振動騒音制御装置において、 前記振動騒音源の駆動周期に同期して発生する第1のパ
    ルス信号を検出する第1のパルス信号検出手段と、前記
    第1のパルス信号を分周して生成された第2のパルス信
    号をトリガ信号として前記第1及び第2のフィルタ手段
    に入力する入力手段と、前記第1のパルス信号の発生周
    期を計測する発生周期計測手段と、該発生周期計測手段
    により計測された発生周期の前回値TP0と今回値TP
    1とを比較する比較手段とを備え、 前記比較手段の比較結果に応じて前記第1のフィルタ手
    段の適応型デジタルフィルタのフィルタ係数とタップ数
    とを修正する修正手段を有していることを特徴とする振
    動騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記修正手段が、前記適応型デジタルフ
    ィルタの第(n)番目のタップと第(n+1)番目のタ
    ップとの間に位置する第(m)番目のタップのフィルタ
    係数を直線補間により算出するフィルタ係数算出手段
    と、前記発生周期の前回値TP0と今回値TP1及び適
    応型デジタルフィルタの前回のタップ数Nに基づいて前
    記適応型デジタルフィルタの今回のタップ数Mを算出す
    るタップ数算出手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の振動騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記修正手段は、前記第1のパルス信号
    の検出タイミングと同期して実行されることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の振動騒音制御装置。
JP5081360A 1993-03-16 1993-03-16 振動騒音制御装置 Pending JPH06266376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5081360A JPH06266376A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 振動騒音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5081360A JPH06266376A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 振動騒音制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06266376A true JPH06266376A (ja) 1994-09-22

Family

ID=13744180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5081360A Pending JPH06266376A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 振動騒音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06266376A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144976A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 本田技研工業株式会社 能動型騒音制御装置
JP2015117944A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 三菱重工業株式会社 水中探知装置及び水中探知方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527781A (ja) * 1991-07-23 1993-02-05 Hitachi Ltd 車室内騒音の騒音低減装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527781A (ja) * 1991-07-23 1993-02-05 Hitachi Ltd 車室内騒音の騒音低減装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144976A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 本田技研工業株式会社 能動型騒音制御装置
JP2015117944A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 三菱重工業株式会社 水中探知装置及び水中探知方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0609846B1 (en) Vibration/noise control system
EP0797184B1 (en) Vibration/noise control system
US5638305A (en) Vibration/noise control system
EP0560364B1 (en) Vibration/noise control system for vehicles
JP3228153B2 (ja) 能動型振動制御装置
EP0479367B1 (en) Method and apparatus for attenuating engine generated noise
EP0568129B1 (en) Noise attenuation system
US5426705A (en) Vehicle internal noise reduction system
EP0568128A2 (en) Noise attenuation system
JPH06266376A (ja) 振動騒音制御装置
JP3418216B2 (ja) 振動騒音制御装置
JP3348875B2 (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP3550158B2 (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP2770286B2 (ja) 振動騒音制御装置
JP3550353B2 (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP3294314B2 (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JPH08339191A (ja) 振動騒音制御装置
JP3480181B2 (ja) 能動型騒音振動制御装置
JPH05288238A (ja) 車輌用振動騒音制御装置
JP3380576B2 (ja) 車輌用振動制御装置
JPH07223444A (ja) 振動制御装置及び能動型振動制御装置
JP3367133B2 (ja) 車両用能動型騒音制御装置及び車両用能動型振動制御装置
JP3265715B2 (ja) 車両用能動型振動制御装置及び車両用能動型騒音制御装置
JPH09330087A (ja) 能動型騒音振動制御装置