JPH08339025A - 磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ - Google Patents

磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ

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JPH08339025A
JPH08339025A JP16717295A JP16717295A JPH08339025A JP H08339025 A JPH08339025 A JP H08339025A JP 16717295 A JP16717295 A JP 16717295A JP 16717295 A JP16717295 A JP 16717295A JP H08339025 A JPH08339025 A JP H08339025A
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JP
Japan
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film
pad
magnetic head
camera
recording layer
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Application number
JP16717295A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kurosawa
裕一 黒澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化によりフィルム硬度が変化された場
合でもフィルムと磁気ヘッドとの密着状態を確保し、パ
ッドの押圧力を必要以上に増加させることを防止する。 【構成】 フィルムの磁気記録層に記録、再生を行うた
めの磁気ヘッド19と、この磁気ヘッドとの間にフィル
ムを押圧するパッド20と、このパッドを磁気ヘッドに
向けて押圧するための板ばね25とを備えている。板ば
ね25は温度変化により弾性係数が変化される材料、例
えば、フィルムベースと同じ材料で構成される。温度変
化によりフィルムFの硬度が変化してそのサイドカール
の強度が変化された場合に、これに追従させてパッド2
0における押圧力を板ばね25によって変化させること
で、常にフィルムFを磁気ヘッド19に好適な押圧力に
よって密着させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被写体像を感光するため
の感光層を有する一方、磁気情報を記録する磁気記録層
を有するフィルムを用いるカメラに関し、特に磁気情報
を記録、再生するための磁気ヘッドを有するカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムのベース裏面に磁気
記録材をコーティングして磁気記録層を一体に設けた写
真フィルムが提案されている。この磁気記録層を有する
フィルム(以下、単にフィルムと称する)では、感光層
に被写体像を感光すると共に、その際の撮影情報等を磁
気信号として磁気記録層に記録することが可能であり、
この撮影情報をフィルム処理に際してのデータとして利
用し、あるいは撮影情報としての撮影日時等を写真印画
に記録することに利用することができる。また、予め磁
気記録層に記録されている情報を再生し、撮影に際して
の情報として利用することも可能である。
【0003】このため、この種のフィルムを用いるカメ
ラでは、磁気記録層に対して撮影情報を記録、再生する
ための磁気ヘッドを設けている。例えば、カメラの撮影
画面を決定するアパーチャの近傍位置に磁気ヘッドを設
けておき、撮影が行われた後のフィルムの駒送り時に、
磁気ヘッドの記録面上で移動されるフィルムの磁気記録
層に対して各種情報を記録する。或いは、フィルムをカ
メラに装填する際に磁気ヘッドの記録面上で移動される
磁気記録層から情報を再生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなカメラで
は、磁気ヘッドは磁気記録層が形成されたフィルムの裏
面に配置され、一方この磁気ヘッドに対してフィルムの
磁気記録層を密接させるためのパッドはフィルムの表面
側に配置され、かつパッドには磁気ヘッドに対してフィ
ルムを密接させるための押圧力を生じさせるための弾性
部材を設ける必要がある。そして、この弾性部材の弾性
力によってパッドがフィルムを磁気ヘッドの記録面に押
圧させ、磁気ヘッドとフィルムとの密接性を確保してい
る。
【0005】ところが、この種のフィルムは、例えばポ
リエチレンナフタレート等の高分子樹脂で構成される
が、この種の材料は温度変化によってその硬度が変化さ
れるという性質がある。このため、気温が低下されてフ
ィルムの硬度が高くなると、フィルムが幅方向に湾曲さ
れる所謂サイドカールが強くなり、フィルムに対するパ
ッドの押圧力が弱いときにはこのサイドカールによって
磁気ヘッドの記録面の全面にフィルムが好適に密接され
ない状態が生じ、正確な情報の記録、再生ができなくな
るおそれがある。
【0006】これを防止するためには、弾性部材の弾性
係数を大きく設定してパッドがフィルムを押圧する力を
大きくすればよいが、これでは常温時においてはパッド
の押圧力が必要以上に大きくなってパッドとフィルムと
の摩擦力が大きくなり、フィルムを移動させるための力
が増大する。このため、フィルムを定速で移動させるこ
とが難しくなり磁気ヘッドにおける記録、再生の支障と
なる。また、フィルム移動用のモータの消費電力が増大
して電池寿命を短くすることがある。さらに、フィルム
と磁気ヘッドとの摩擦力も増大され、磁気ヘッドの記録
面が摩耗され、その寿命が短くなる。一方、フィルムの
パッド及び磁気ヘッドとの接触面にすり傷が発生し、感
光材や磁性体が剥離されてカメラ内に異物として発生す
ることもある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、温度変化によるフィル
ム硬度の変化に追従してパッドの押圧力を変化させ、温
度変化にかかわらずフィルムを磁気ヘッドに密接させる
とともに、パッドの押圧力が必要以上に増加されること
を防止することができるカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、フィ
ルムの磁気記録層に記録、再生を行うための磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドに対向配置されるパッドと、これら
パッドと磁気ヘッドの一方を他方に向けて押圧する弾性
手段とを備えており、弾性手段は温度変化による弾性係
数の変化がフィルムの弾性係数変化と略同じ特性の材料
で構成したことを特徴とする。
【0009】ここで、弾性手段は、フィルムベースと同
じ材料で構成されることが好ましい。また、パッドまた
は磁気ヘッドの一方は他方に対して正対する方向に移動
可能に支持され、かつ一方とカメラボディとの間に一方
を他方に向けて押圧させる方向に付勢する弾性手段が介
挿される構成とする。さらに、弾性手段は板ばね、ある
いはコイルばねで構成される。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明のカメラの一実施例を示しており、裏
蓋を開いた状態のカメラの背面側の斜視図である。この
裏蓋2はその一端部がカメラボディ1に対してヒンジ3
により結合され、カメラボディ1の背面の開口部5を開
閉することができる。また裏蓋2の他端部にはフック4
が設けられ、裏蓋2を閉じたときにカメラボディ1に係
合される。一方、前記カメラボディ1に形成された前記
開口部5内には、図示右側にフィルムのパトローネを装
填するためのパトローネ装填室6が形成され、図示左側
にフィルムを巻き取るためのスプール7が配置される。
そして、これらパトローネ装填室6とスプール7との間
に撮影画面を画成するアパーチャ8が配置される。
【0011】前記パトローネ装填室6の一端部にはパト
ローネドライバ9が設けられており、装填されたパトロ
ーネPに内蔵されているフィルム巻取軸(図示せず)の
一端部に係合してそのフィルム巻取軸を回転駆動し、こ
れによりパトローネ内のフィルムを前記スプール7に向
けて送り出し、或いはパトローネ7内にフィルムを巻き
取るための動作を行う。このパトローネドライバ9は、
図示を省略する駆動モータにより回転駆動されるように
構成されている。
【0012】また、前記アパーチャ8は、フィルムの移
動方向に直角な方向の両側に従来のカメラと同様に対を
なす内レール10と外レール11が配置される。このア
パーチャ8に沿って移動されるフィルムは外レール11
間で案内されながら、感光面が形成されている表面側を
内レール10に接触させた状態で移動される。そして、
これら内レール10と外レール11の間の一部に、反射
型フォトインタラプタ12が配置され、このフォトイン
タラプタ12に対してフィルムが対向位置されている場
合と対向位置されていない場合のフィルム面での反射率
の相違によりフィルムの存在を検出することができる構
成とされている。また、前記内レール10と外レール1
1間の前記スプール7の近傍の他の一部には、詳細を後
述する矩形の開口13が設けられ、ここに後述する磁気
ヘッド19に対してフィルムを押圧するためのパッド2
0が配設されている。
【0013】さらに、前記スプール7の近傍位置のカメ
ラボディ内には図示しないフィルム巻き上げ機構が設け
られ、このフィルム巻き上げ機構によって前記スプール
7はその周面にフィルムを巻き付けながら巻き上げるこ
とが可能とされる。なお、前記フィルム巻き上げ機構
は、例えば駆動源としてカメラボディ内に支持された駆
動モータやこの駆動モータによって回転動作されるギヤ
列等で構成され、駆動モータの回転により前記スプール
7を回転動作させ、さらには前記パトローネドライバ9
を回転動作させるように構成される。
【0014】前記裏蓋2のヒンジ3を設けた一端部寄り
の位置にはバネ片の先端にローラを支持したフィルム押
さえ14が一端支持されており、そのローラを前記スプ
ール7の周面に弾接させ、フィルムをスプール7に巻き
付ける際に利用される。また、裏蓋2の他端寄りの位置
には装填したパトローネPをカメラ外部から確認するた
めの透明窓15が設けられ、かつその内面周囲には遮光
モケット16が設けられる。さらに、裏蓋2の中央部に
は前記外レール11に接触してフィルムが挿通される間
隙を画成するための圧板17が図示されないばね材によ
り弾性支持されている。そして、この圧板17の一部、
換言すれば裏蓋2を閉じたときに、カメラボディ側に設
けた前記パッド20に対向する位置に矩形の窓18が開
口され、この窓18内において磁気ヘッド19が圧板1
7に固定され、その記録面を圧板17の表面から露呈さ
せている。
【0015】一方、前記したようにカメラボディ1の内
レール10と外レール11の間の一部に設けられた開口
13内にはパッド20が設けられている。図2(a),
(b)にその拡大斜視図と側面図を示すように、パッド
20を含むパッド構体は、カメラボディに固定支持され
た固定筒部21と、この固定筒部21内で伸縮移動され
る移動軸部22とを備えており、この移動軸部22の先
端部に前記パッド20が固定支持されている。また、前
記移動軸部22の基端部は固定筒部21を貫通し、かつ
増径された抜け止め部23が一体に形成されており、固
定筒部21から脱落されないように構成される。そし
て、前記固定筒部21の基端部に設けたフランジ24と
前記パッドとの間に、く字状に曲げ形成された板ばね2
5が介挿されている。
【0016】この板ばね25は、フィルムベースと同じ
ポリエチレンナフタレートで板状に形成され、その中間
部においてく字状に屈曲させた構成とされる。そして、
この板ばね25の両端部にはそれぞれU溝25aを形成
し、その一方を前記固定筒部21の基端部の外側に嵌合
させ、他方をパッド20を固定した移動軸部22の先端
部の外側に嵌合させている。これにより、板ばね25に
は伸長方向の弾性力が発生され、この弾性力によって移
動軸部22はその先端部が固定筒部21から突出される
方向に弾性支持される構成とされる。
【0017】そして、前記固定筒部21は前記開口13
に対して垂直に向けられた状態でカメラボディ1内に支
持されており、前記移動軸部22はその先端部が開口1
3の内側に位置されている。このため、移動軸部22の
先端部に固定支持されたパッド20は前記開口13内に
配置され、かつ、板ばね25による弾性力によってその
表面を前記内レール10と外レール11との間の平面か
ら突出された状態とされている。なお、パッド20はフ
ェルト、或いは柔軟な素材で形成されており、フィルム
移動方向の両端部は曲面に形成され、後述するように移
動されるフィルムの先端部がパッド20と磁気ヘッド1
9との間に進入され易いように構成されている。
【0018】この構成によれば、図1のように裏蓋2を
開けた状態でパトローネ装填室6内にフィルムパトロー
ネPを所定の状態で装填し、フィルム巻取軸をパトロー
ネドライバ9に係合させた状態とする。その後裏蓋2を
閉じると、説明を省略した裏蓋検出スイッチにより駆動
モータが回転され、パトローネドライバ9を回転する。
これにより、パトローネP内のフィルムはその先端がパ
トローネPから送り出され、内レール10に案内されな
がらアパーチャ8に沿って外レール11と圧板17とで
画成される間隙内を進行され、さらにスプール7にまで
送り出される。
【0019】また、裏蓋2を閉じたときには、図3
(a)にフィルム面及びフィルム走行方向と直交する方
向の断面図を示すように、磁気ヘッド19の記録面はパ
ッド20の表面に当接される。そして、パッド20を板
ばね25の弾性力に抗して開口13の内部に向けて押し
込むことで、パッド20の表面を内レール10の面と略
同一高さ位置にまで後退させる。また、この後退により
板ばね25が撓められることで、パッド25には磁気ヘ
ッドに対する所定の押圧力が発生されることになる。そ
して、前記したようにフィルムの先端部がアパーチャに
沿って紙面に垂直な方向に進行されてくると、図3
(b)に示すように、フィルムFは磁気ヘッド19とパ
ッド20との間に進入される。これにより、磁気ヘッド
19はフィルムFの裏面側の磁気記録層に接触される状
態となり、かつフィルム表面にはパッド20が当接さ
れ、このパッド20の押圧力によりフィルムFは磁気ヘ
ッド19の記録面に押圧され、磁気ヘッド19の記録面
とフィルム磁気記録層とが密接され、両者間の良好な接
触常態とされる。
【0020】このような状態において、気温が低下され
るとフィルムFのベースの硬度が高められ、フィルムに
おけるサイドカールの強さが高められる。このため、こ
のサイドカールの強さが板ばね25の弾性係数よりも大
きくなると、磁気ヘッド19との接触部においてもフィ
ルムFが湾曲し、磁気記録層が磁気ヘッド19に密接さ
れない状態が生じ易くなる。しかしながら、この気温の
低下に伴い、フィルムベースと同じ材料からなる板ばね
15の弾性係数も増大されるため、板ばね25によるパ
ッド20の押圧力もこれに伴って増大される。このため
パッド20はフィルムFをサイドカールよりも強い力で
磁気ヘッド19に押圧することになり、フィルムFはサ
イドカールにかかわらず磁気ヘッド19に密着されるこ
とになる。
【0021】気温が常温に戻ると、フィルムFのサイド
カールも弱くなり、これに伴って板ばね25の弾性係数
も低減されるため、パッド20がフィルムFを押圧する
力も弱くなる。したがって、フィルムFとパッド20、
及びフィルムFと磁気ヘッド19との間の摩擦力も小さ
くなり、フィルムFを移動する力も弱くてすみ、駆動モ
ータの負荷が軽減され、消費電力が低減され、電池の寿
命を長いものにする。また、磁気ヘッド19の記録面が
摩耗されることも防止される。さらに、フィルム表面の
すり傷の発生も抑制される。
【0022】また、気温が著しく高くなったときには、
低温時とは逆にフィルムのベースが柔軟になり、小さな
力で曲げられる状態となるが、このときは板ばね25の
弾性係数はさらに小さくなりパッド20の押圧力も低減
されるため、パッド20が必要以上の押圧力でフィルム
Fを磁気ヘッド19に押圧することはなく、パッド押圧
力よってフィルムがその接触部分において変形されるこ
ともない。
【0023】なお、磁気ヘッド19とパッド20との間
に進入されたフィルムFは、その先端部がスプール7に
まで送り出されると、フィルム押えばねローラ14によ
ってスプール7の周面に押圧され、かつフィルム巻き上
げ機構によってスプール7が回転されることでフィルム
Fをスプール7に巻き上げることが可能となる。また、
所定の撮影が終了してフィルムFをパトローネPに巻き
戻すときには、駆動モータを逆回転させてパトローネド
ライバ9を回転することで、パトローネP内のフィルム
巻取軸を回転させ、このフィルム巻取軸にフィルムを巻
き取ることが可能となる。そして、フィルムFの先端部
がスプールから外れ、磁気ヘッド19とパッド20との
間からも退避されると、以降は再び磁気ヘッド19とパ
ッド20とが直接接触された図3(a)のような初期状
態とされる。
【0024】なお、パッドに押圧力を付与する弾性部材
としては、コイルばねを用いてもよい。図4はその一例
を示し、同図(a)は斜視図、同図(b)はその側面図
である。この例では固定筒部21のフランジ23と移動
軸部22の先端に固定したパッド20の背面との間にコ
イルばね26を嵌装し、移動軸部22を突出方向に付勢
させている。このコイルばね26は、フィルムのベース
と温度変化に伴う弾性係数の変化特性が等しいか、略等
しい素材で形成したものである。
【0025】したがって、このように構成しても、温度
変化に伴ってフィルムのベース硬度が変化され、サイド
カールの強さが変化された場合でも、これに伴ってコイ
ルばね26の弾性係数が変化され、磁気ヘッドに対する
パッド20の押圧力が変化されるため、前記した実施例
と全く同様に機能され、同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0026】また、前記各実施例では、パッドを支持す
るためのパッド構体を筒軸構造とした例を示している
が、例えば板ばねの一端をカメラボディに固定し、その
他端にパッドを一体化し、板ばねの撓み方向のばね力で
パッドに押圧力を付与するような構成とすることも可能
である。この場合でも、板ばねの材料としてフィルムの
ベースと同じ温度特性を有するものを用いれば、前記各
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】また、場合によってはカメラボディに対し
てパッドを固定的に設け、磁気ヘッドを弾性部材により
弾性支持するように構成してもよく、この場合の弾性部
材として前記した各実施例と同様のものを用いるように
しても同様の効果が期待できることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、カメラに
内装される磁気ヘッドとパッドの一方を他方に向けて押
圧する弾性手段を、温度変化による弾性係数の変化がフ
ィルムの弾性係数の変化と略同じ特性の材料で構成して
いるので、温度変化に伴って弾性手段の弾性係数が追従
して変化され、磁気ヘッドとパッドとの間の押圧力が変
化されるため、温度変化によってフィルム硬度が変化さ
れてそのサイドカールの強度が変化された場合でも、常
にフィルム面を磁気ヘッドに密接させ、好適な情報の記
録と再生を行うことができる。
【0029】これにより、パッドと磁気ヘッドとの間の
押圧力を必要以上に高く設定する必要がなくなり、フィ
ルムを移動するための負荷がいたずらに増大されること
はなく、駆動モータの消費電力の増加を防ぎ、電池の寿
命を長くできる。また、磁気ヘッドの記録面の摩耗を防
ぎ、かつフィルムの摩耗による異物の発生を防ぐことが
できる効果もある。
【0030】特に、弾性手段を、フィルムベースと同じ
材料で構成することにより、フィルムのサイドカールの
強度変化を弾性手段の弾性係数の変化によって相殺し、
常に安定した状態で磁気ヘッドをフィルムに密接するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一実施例の裏蓋を開けた状態
の斜視図である。
【図2】パッド部分の拡大斜視図と側面図である。
【図3】パッドの動作を説明するための断面図である。
【図4】本発明にかかるパッド部分の他の実施例の斜視
図と側面図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 裏蓋 8 アパーチャ 10 内レール 11 外レール 17 圧板 19 磁気ヘッド 20 パッド 21 固定筒部 22 移動軸部 25 板ばね 26 コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディ内に装填されるフィルムの
    磁気記録層に接触されて情報の記録、再生を行うための
    磁気ヘッドと、前記フィルムを挟んだ反対側の位置にお
    いて前記磁気ヘッドに対向配置されるパッドと、前記パ
    ッドと前記磁気ヘッドの一方を他方に向けて押圧する弾
    性手段とを備え、前記弾性手段は温度変化による弾性係
    数の変化が前記フィルムの弾性係数変化と略同じ特性の
    材料で構成したことを特徴とする磁気記録層を有するフ
    ィルムを用いるカメラ。
  2. 【請求項2】 弾性手段は、フィルムベースと同じ材料
    で構成される請求項1の磁気記録層を有するフィルムを
    用いるカメラ。
  3. 【請求項3】 パッドまたは磁気ヘッドの一方は他方に
    対して正対する方向に移動可能に支持され、前記一方と
    カメラボディとの間に一方を他方に向けて押圧させる方
    向に付勢する弾性手段が介挿されてなる請求項1または
    2の磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ。
  4. 【請求項4】 弾性手段が板ばね、あるいはコイルばね
    である請求項3の磁気記録層を有するフィルムを用いる
    カメラ。
JP16717295A 1995-06-09 1995-06-09 磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ Pending JPH08339025A (ja)

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