JPH08338978A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH08338978A
JPH08338978A JP14653295A JP14653295A JPH08338978A JP H08338978 A JPH08338978 A JP H08338978A JP 14653295 A JP14653295 A JP 14653295A JP 14653295 A JP14653295 A JP 14653295A JP H08338978 A JPH08338978 A JP H08338978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
segment
data signal
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14653295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3136078B2 (ja
Inventor
Yoshimitsu Inamori
良充 稲森
Masao Okumura
政雄 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP07146532A priority Critical patent/JP3136078B2/ja
Publication of JPH08338978A publication Critical patent/JPH08338978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3136078B2 publication Critical patent/JP3136078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 描画速度が速くて優れた表示品位が得られ、
小型で安価な表示装置を提供する。 【構成】セグメント電極と走査電極とが直交して配置さ
れる表示パネル32には、コモンドライバCによって順
次的に選択された走査電極上の絵素に、セグメント電極
から表示状態を決定するデータ信号が与えられる。CP
U35から送出されたデータ信号、クロック信号、VW
信号およびCW信号は表示コントローラ33に与えら
れ、前記データ信号は、VW信号に基づいて絵素に1対
1で対応する記憶素子から成る表示コントローラ33に
内蔵されたVRAM34所定の記憶素子に格納される。
格納されたデータ信号は、CW信号に基づいて読出さ
れ、セグメントドライバSまたはCPU35に与えられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VRAM(ビデオラン
ダムアクセスメモリ)に記憶される表示データを効率良
く転送して描画速度が速く、小型化を図った表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、第1の従来例である表示装置
1の電気的構成を示すブロック図である。表示装置1
は、表示パネル2、表示コントローラ3、VRAM4、
CPU(中央演算処理装置)5、セグメントドライバ
S、およびコモンドライバCを含んで構成される。表示
装置1は、VRAM4を単独で設けた、いわゆる外付け
VRAM方式の表示装置である。また表示装置1は、複
数のアプリケーションを起動する(開く)ことができ、
起動したアプリケーション毎に予め定める画面(以下、
「ウィンドウ」という)を表示パネル2の予め定める大
きさの表示画面に重ねて、表示する。以降、このような
処理を「ウィンドウ処理」という。
【0003】表示パネル2は、少なくとも互いに平行
に、間隔をあけて配列される複数のセグメント電極と、
前記セグメント電極とは直交し、間隔をあけて配列され
る複数の走査電極とを有し、たとえば液晶表示パネルで
実現される。セグメント電極と走査電極との交差する部
分を絵素として、複数個の絵素の組み合わせによって表
示を行う。i本のセグメント電極に対してセグメントド
ライバSが1つ設けられ、j本の走査電極に対してコモ
ンドライバCが1つ設けられる。
【0004】表示コントローラ3には、CPU5から、
各絵素に与えられるn(たとえば8)ビットのデータ信
号、信号送出のタイミングの基準となるクロック信号、
走査電極に順次与えられる選択信号、1走査電極分のデ
ータ信号の送出が終了する毎に送出される水平同期信
号、全走査電極分のデータ信号の送出が終了する毎に送
出される垂直同期信号、VRAM4へのデータ信号の書
込を指示するVW(VRAM・WRAITE)信号、C
PU5へのデータ信号の書込を指示するCW(CPU・
WRAITE)信号(VRAM4からデータ信号の読出
を指示するVR(VRAM・READ)信号)、および
ウィンドウ処理用のウィンドウ処理信号などが与えられ
る。表示コントローラ3は、ウィンドウ処理信号に基づ
いて、データ信号に対してウィンドウ処理を行い、VW
信号またはCW信号に基づいて、データ信号をVRAM
4へ、またはCPU5あるいはセグメントドライバSへ
送出する。前記データ信号は、n(ただし、nは1以上
の整数)本のセグメントデータバスに対してクロック信
号の1周期の期間内に並列に送出され、当該並列信号を
x/n(ただし、xはセグメント電極の総数であり、x
がnの整数倍でないときには、小数点以下を切り上げ
る)回送出することによって、1走査電極分を構成す
る。
【0005】VRAM4は、表示パネル2の複数の絵素
にそれぞれ対応した複数の格納領域を有し、VRAM4
に与えられたデータ信号は、表示パネル2の絵素に対応
した所定のアドレスに格納される。
【0006】VRAM4に格納されたデータ信号は、前
記CW信号のタイミングで、表示コントローラ3に読み
出され、セグメントドライバSへはデータバスライン6
を介して与えられる。また表示コントローラ3から制御
信号ライン7を介して、水平同期信号がセグメントドラ
イバSに、垂直同期信号がコモンドライバCにそれぞれ
与えられる。さらに表示コントローラ3からは、制御信
号ライン7を介して、選択信号がコモンドライバCに順
番に与えられる。
【0007】図18は、前記表示コントローラ3の電気
的構成を示すブロック図である。表示コントローラ3
は、CPU5と接続される入出力ポートDC0〜DC
7、VRAM4と接続される入出力ポートDV0〜DV
7,DVRW,DVCE、およびセグメントドライバS
と接続される入出力ポートDS0〜DS7を有し、8ビ
ットのデータラッチ回路11、およびバッファ12〜1
5を含んで構成される。
【0008】VRAM4に格納されたデータ信号は、入
出力ポートDV0〜DV7から表示コントローラ3に入
力され、データラッチ回路11を介して入出力ポートD
S0〜DS7からセグメントドライバSに与えられる。
また、入出力ポートDC0〜DC7からCPU5に与え
られる。また入出力ポートDVRW,DVCEを介し
て、前記CPU5からのVW信号およびCW信号がVR
AM4に与えられる。
【0009】入出力ポートDV0〜DV7とデータラッ
チ回路11との間、および入出力ポートDC0〜DC7
とデータラッチ回路11との間には、それぞれバッファ
12,13が設けられる。バッファ12,13には、当
該表示コントローラ3内で作成された、VRAM4がセ
グメントドライバSとアクセスするときに「1」とな
り、アクセスしないときに「0」となる表示データ中信
号Aが与えられる。信号Aが「1」のときには、バッフ
ァ12が「オン」となり、バッファ13が高インピーダ
ンス状態(OPEN状態)となって「オフ」となる。信
号Aが「0」のときには、バッファ12が高インピーダ
ンス状態(OPEN状態)となって「オフ」となり、バ
ッファ13が「オン」となる。したがって、VRAM4
とセグメントドライバSとのアクセス、およびVRAM
4とCPU5とのアクセスは排他的に行われる。
【0010】また、入出力ポートDV0〜DV7と入出
力ポートDC0〜DC7との間には、バッファ14,1
5が設けられる。バッファ14にはCW信号が与えら
れ、バッファ15にはVW信号が与えられる。これによ
っていずれか一方のバッファ14,15が「オン」とな
り、CPU5とVRAM4との間の信号伝送方向が、C
PU5からVRAM4へ、またはVRAM4からCPU
5へ切り替わる。
【0011】図19は、前記セグメントドライバSの電
気的構成を示すブロック図である。セグメントドライバ
Sは、表示コントローラー3と接続される入出力ポート
DI0〜DI7と、表示パネル2のセグメント電極と接
続される入出力ポートDO0〜DO240と、たとえば
表示パネル2が液晶表示パネルである場合には、所定の
電源回路から発生した液晶駆動用となる6種類の電源電
圧V0〜V5のうちの、4種類の電源電圧が与えられる
電源端子DG0〜DG3とを有し、データコントロール
回路16、x/n個のラッチ回路から成るデータラッチ
回路17、240ビットのラッチ回路18、240ビッ
トのレベルシフタ回路19、および240ビットの4レ
ベルドライバ回路20を含んで構成される。
【0012】データコントロール回路16は、VRAM
4からのデータ信号を、データラッチ回路17を構成す
るラッチ回路に8ビットずつ順番に与える。全ラッチ回
路にデータ信号がラッチされた、すなわち1走査電極分
のデータ信号がラッチされたデータラッチ回路17は、
240ビットのラッチ回路18にデータ信号を与える。
当該データ信号は、240ビットのレベルシフタ回路1
9を介して、240ビットの4レベルドライバ回路20
で、4種類の電源電圧のうちの1つの電源電圧が選ばれ
て、当該電源電圧に変換されて出力ポートDO0〜DO
240に与えられ、表示パネル2のセグメント電極に与
えられる。
【0013】図20は、第2の従来例である表示装置1
aの構成を示すブロック図である。
【0014】表示装置1aは、前記表示装置1とほぼ同
様にして構成されるけれども、VRAM4がセグメント
ドライバSと同じ数だけ設けられ、セグメントドライバ
Sにそれぞれ内蔵される。また表示コントローラ3は設
けられず、当該表示コントローラ3の動作は、各セグメ
ントドライバSが行う。
【0015】図21は、VRAM4を内蔵したセグメン
トドライバSの電気的構成を示すブロック図である。前
記セグメントドライバSのデータラッチ回路17に代わ
って、VRAM4を配置して構成される。VRAM4
は、前記表示パネル2の複数の絵素にそれぞれ対応した
複数の格納領域から成る格納部23を有し、VRAM4
に与えられたデータ信号を表示パネル2の絵素に対応し
た所定のアドレスに格納するための行および列デコーダ
21,22を含む。
【0016】このようにして構成される表示装置1,1
aにおける前記ウィンドウ処理は、表示パネル2の予め
定める大きさの表示画面に、複数のウィンドウを重ねて
表示し、最上面にあるウィンドウのアプリケーションを
実行する。たとえば2枚のウィンドウW1,W2が、ウ
ィンドウW1が下、ウィンドウW2が上となって重なっ
ているとすると、ウィンドウW2のアプリケーションが
実行され、VRAM4にはウィンドウW2に表示される
データ信号が格納される。ここで、VRAM4のアドレ
スは表示パネル2の表示画面全体に対応したものであ
り、VRAM4に格納されたデータ信号をウィンドウW
2に表示させるときには、アドレスの変換が必要とな
る。このとき、表示すべきデータの表示画面上の位置
が、ウィンドウW1とウィンドウW2とにわたる部分で
あった場合、ウィンドウW2内の部分にはVRAM4に
格納されたデータ信号を表示させ、ウィンドウW1内の
部分には前回VRAM4に格納されたデータ信号を表示
させなければならない。CPU5と表示コントローラ3
との間では、このようなデータ信号の処理を行うための
制御信号の授受が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】VRAM4をセグメン
トドライバSに内蔵した第2の従来技術では、セグメン
トドライバSが、たとえば液晶駆動用の高耐圧に構成さ
れる回路部分と、高耐圧に構成する必要のないロジック
系の回路部分とを有する。1つのIC(集積回路)で実
現されるセグメントドライバSは、製造効率を高める上
から、一括して作成できる部分は同時に作成され、上述
したように高耐圧な部分と高耐圧でない部分とを有する
場合、全体を高耐圧なプロセスを用いて作成することと
なる。したがって、セグメントドライバSに内蔵される
VRAM4の部分が大きくなり、これによってセグメン
トドライバSが大型化する。また表示パネル2に接続す
るために、セグメントドライバSは、比較的高価なTC
P(テープキャリアパッケ−ジ)などに実装され、セグ
メントドライバSが大型化すると、製造コストが高くな
る。
【0018】VRAM4を外付した第1の従来技術で
は、高耐圧な部分と高耐圧でない部分とが分けられ、セ
グメントドライバSは小型に作成でき、製造コストの低
減が図れるけれども、以下のように描画速度が遅いとい
う問題が生じる。
【0019】すなわち、ちらつきなどの問題から1垂直
同期期間の長さが決まっており、この期間内に1走査電
極分のデータ信号をセグメント電極に与えて表示が行わ
れる。表示画面が大きくなり、セグメント電極の本数が
増える(ウィンドウの数が増す)、または表示が高精細
になると、伝送する信号の量が多くなり、クロック信号
のタイミングが速くなる。しかしながら、クロック信号
が速くなり過ぎると高品位な表示ができなくなる。所定
の期間内に多くのデータ信号を表示パネル2に与える
と、すなわちVRAM4からセグメントドライバSへの
信号伝送期間を多くすると、VRAM4とCPU5との
間の信号伝送期間が短くなる。前述したウィンドウ処理
を行うためには、充分なVRAM4とCPU5との間の
信号伝送期間が必要となるが、この期間が短く、これに
よって描画速度が低下する。
【0020】本発明の目的は、描画速度が速くて優れた
表示品位が得られ、小型で安価な表示装置を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに平行に
配設される複数のセグメント電極と、互いに平行に配設
される複数の走査電極とが直交するようにして配置さ
れ、電極の交差部分を絵素とし、順次的に選択された走
査電極上の絵素に、セグメント電極から表示状態を決定
するデータ信号を与えて表示を行う表示装置において、
セグメント電極と走査電極とを有する表示パネルと、信
号の送出のタイミングの基準となるクロック信号、デー
タ信号、データ信号の書込を指示する書込信号、および
データ信号の読出を指示する読出信号を送出する信号出
力回路と、1走査電極分のデータ信号を保持してセグメ
ント電極に与えるセグメント側駆動回路と、走査電極を
順次的に選択するコモン側駆動回路と、前記絵素に1対
1で対応する記憶素子から成る記憶素子群を有し、信号
出力回路からの書込信号に基づいて、データ信号を所定
の記憶素子に格納し、信号出力回路からの読出信号に基
づいて、所定の記憶素子に格納されたデータ信号を読出
し、読出したデータ信号を、セグメント側駆動回路また
は信号出力回路に与える表示制御回路とを含んで構成さ
れることを特徴とする表示装置である。また本発明は、
互いに平行に配設される複数のセグメント電極と、互い
に平行に配設される複数の走査電極とが直交するように
して配置され、電極の交差部分を絵素とし、順次的に選
択された走査電極上の絵素に、セグメント電極から表示
状態を決定するデータ信号を与えて表示を行う表示装置
において、セグメント電極と走査電極とを有する表示パ
ネルと、信号の送出のタイミングの基準となるクロック
信号、n(ただし、nは1以上の整数)本のセグメント
データバスに対してクロック信号の1周期の期間内に並
列に送出され、当該並列信号をx/n(ただし、xはセ
グメント電極の総数であり、xがnの整数倍でないとき
には、小数点以下を切り上げる)回送出することによっ
て、1走査電極分を構成するデータ信号、データ信号の
書込を指示する書込信号、およびデータ信号の読出を指
示する読出信号を送出する信号出力回路と、1走査電極
分のデータ信号を保持してセグメント電極に与えるセグ
メント側駆動回路と、走査電極を順次的に選択するコモ
ン側駆動回路と、前記絵素に1対1で対応する記憶素子
から成る記憶素子群を有し、信号出力回路からの書込信
号に基づいて、データ信号を所定の記憶素子に格納し、
信号出力回路からの読出信号に基づいて、所定の記憶素
子に格納されたデータ信号を読出し、読出したデータ信
号を、セグメント側駆動回路または信号出力回路に与え
る表示制御回路とを含み、前記表示制御回路は、記憶素
子群とセグメント側駆動回路との間に設けられ、記憶素
子群に格納された1走査電極分のデータ信号をラッチす
る第1ラッチ回路と、当該第1ラッチ回路とセグメント
側駆動回路との間に設けられ、第1ラッチ回路にラッチ
されたデータ信号をnずつラッチする第2ラッチ回路と
を含むことを特徴とする表示装置である。また本発明
は、互いに平行に配設される複数のセグメント電極と、
互いに平行に配設される複数の走査電極とが直交するよ
うにして配置され、電極の交差部分を絵素とし、順次的
に選択された走査電極上の絵素に、セグメント電極から
表示状態を決定するデータ信号を与えて表示を行う表示
装置において、セグメント電極と走査電極とを有する表
示パネルと、データ信号、信号の送出のタイミングの基
準となるクロック信号、データ信号の書込を指示する書
込信号、およびデータ信号の読出を指示する読出信号を
送出する信号出力回路と、1走査電極分のデータ信号を
保持してセグメント電極に与えるセグメント側駆動回路
と、走査電極を順次的に選択するコモン側駆動回路と、
前記絵素に1対1で対応する記憶素子から成る記憶素子
群と、信号出力回路からの信号をラッチし、ラッチした
信号に基づく処理の実行のタイミングを調停する調停回
路を有し、調停された信号出力回路からの書込信号に基
づいて、データ信号を所定の記憶素子に格納し、調停さ
れた信号出力回路からの読出信号に基づいて、所定の記
憶素子に格納されたデータ信号を読出し、読出したデー
タ信号を、セグメント側駆動回路または信号出力回路に
与える表示制御回路とを含み、前記調停回路は、少なく
とも前記記憶素子群に格納されたデータ信号がセグメン
ト側駆動回路に与えられているときにラッチした信号に
基づく処理が、前記データ信号のセグメント側駆動回路
への送出が終了した後に実行されるように調停すること
を特徴とする表示装置である。また本発明の前記調停回
路は、前記記憶素子群に格納されたデータ信号がセグメ
ント側駆動回路に与えられ、かつラッチした信号が前記
書込信号または読出信号であるときに、当該ラッチした
信号に基づく処理が、前記データ信号のセグメント側駆
動回路への送出が終了した後に実行されるように調停す
ることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明に従えば、信号出力回路からの信号の送
出のタイミングの基準となるクロック信号、データ信
号、データ信号の書込を指示する書込信号、およびデー
タ信号の読出を指示する読出信号は、表示制御回路に与
えられる。前記データ信号は、信号出力回路からの書込
信号に基づいて、表示制御回路に内蔵された記憶素子群
の所定の記憶素子に格納される。記憶素子は、互いに平
行に配設される複数のセグメント電極と、互いに平行に
配設される複数の走査電極とが直交するようにして配置
され、電極の交差部分を絵素とする表示パネルの、前記
絵素に1対1で対応する。記憶素子群に格納されたデー
タ信号は、信号出力回路からの読出信号に基づいて、読
み出され、セグメント側駆動回路または信号出力回路に
与えられる。表示は、コモン側駆動回路によって順次的
に選択された走査電極上の絵素に、セグメント側駆動回
路に保持された1走査電極分のデータ信号をセグメント
電極から与えることによって行われる。
【0023】記憶素子群が表示制御回路に内蔵され、セ
グメント側駆動回路は、たとえば液晶駆動用の高耐圧に
構成される回路を有する最小限の大きさで実現され、高
耐圧に構成する必要のないロジック系の記憶素子群は、
同じく高耐圧に構成する必要のないロジック系の回路で
実現される表示制御回路に内蔵される。したがって、セ
グメント側駆動回路を高耐圧な製造プロセスを用いて作
成し、表示制御回路を微細な製造プロセスを用いて作成
することができ、セグメント側駆動回路が小型化し、比
較的高価なTCPに実装しても、セグメント側駆動回路
が小型であることから、製造コストが低減する。また、
記憶素子群を内蔵した表示制御回路は、セグメント側駆
動回路に記憶素子群を内蔵した場合と比べると、小型に
構成することができる。
【0024】また本発明に従えば、信号の送出のタイミ
ングの基準となるクロック信号、信号出力回路からのn
(ただし、nは1以上の整数)本のセグメントデータバ
スに対してクロック信号の1周期の期間内に並列に送出
され、当該並列信号をx/n(ただし、xはセグメント
電極の総数であり、xがnの整数倍でないときには、小
数点以下を切り上げる)回送出することによって、1走
査電極分を構成するデータ信号、データ信号の書込を指
示する書込信号、およびデータ信号の読出を指示する読
出信号は、表示制御回路に与えられる。前記データ信号
は、信号出力回路からの書込信号に基づいて、表示制御
回路に内蔵された記憶素子群の所定の記憶素子に格納さ
れる。記憶素子群に格納されたデータ信号は、信号出力
回路からの読出信号に基づいて読み出され、1走査電極
分のデータ信号が第1ラッチ回路にラッチされ、第1ラ
ッチ回路にラッチされた1走査電極分のデータ信号がn
ずつ第2ラッチ回路にラッチされ、セグメント側駆動回
路に与えられる。表示は、コモン側駆動回路によって順
次的に選択された走査電極上の絵素に、セグメント側駆
動回路に保持された1走査電極分のデータ信号をセグメ
ント電極から与えることによって行われる。
【0025】記憶素子群に格納されたデータ信号は、当
該記憶素子群から1走査電極分ずつセグメント側駆動回
路に向けて出力される。記憶素子群から出力された1走
査電極分のデータ信号は、第1ラッチ回路および第2ラ
ッチ回路によってnずつセグメント側駆動回路に与えら
れる。これによって、記憶素子群と信号出力回との間の
信号伝送期間を長くすることができる。
【0026】したがって、表示画面が大きくなり、セグ
メント電極の本数が増える、または表示が高精細になっ
て、伝送すべき信号量が多くなっても、ちらつきなどが
生じない1垂直同期期間内に1走査電極分のデータ信号
をセグメント電極に与えて表示を行うとともに、記憶素
子群と信号出力回路との間の信号伝送期間を長くして、
速い描画速度および優れた表示品位が得られる。
【0027】また本発明に従えば、信号出力回路からの
データ信号、信号の送出のタイミングの基準となるクロ
ック信号、データ信号の書込を指示する書込信号、およ
びデータ信号の読出を指示する読出信号は、表示制御回
路に与えられる。表示制御回路は、前記信号をラッチ
し、ラッチした信号に基づく処理の実行のタイミングが
調停回路で調停される。調停された信号出力回路からの
書込信号に基づいて、データ信号を記憶素子群の所定の
記憶素子に格納し、調停された信号出力回路からの読出
信号に基づいて、記憶素子群の所定の記憶素子に格納さ
れたデータ信号を読出し、読出したデータ信号を、セグ
メント側駆動回路または信号出力回路に与える。前記調
停回路は、少なくとも前記記憶素子群に格納されたデー
タ信号がセグメント側駆動回路に与えられているときに
ラッチした信号に基づく処理が、前記データ信号のセグ
メント側駆動回路への送出が終了した後に実行されるよ
うに調停する。表示は、コモン側駆動回路によって順次
的に選択された走査電極上の絵素に、セグメント側駆動
回路に保持された1走査電極分のデータ信号をセグメン
ト電極から与えることによって行われる。
【0028】この場合、信号出力回路からの信号の種類
に関わらず、記憶素子群とセグメント側駆動回路とがア
クセス中であるときには、信号出力回路からの信号に基
づく処理をタイミングをずらして実行する。すなわち、
信号出力回路からの信号が記憶素子群に関わらない信号
(記憶素子群とセグメント側駆動回路とがアクセス中で
あっても、実行可能な信号)であっても、タイミングを
ずらす。
【0029】また好ましくは、前記調停回路は、前記記
憶素子群に格納されたデータ信号がセグメント側駆動回
路に与えられ、かつラッチした信号出力回路からの信号
が前記書込信号または読出信号であるときに、当該ラッ
チした信号に基づく処理が、前記データ信号のセグメン
ト側駆動回路への送出が終了した後に実行されるように
調停する。
【0030】この場合、信号出力回路からの信号が記憶
素子群に関わらない信号であり、かつ記憶素子群とセグ
メント側駆動回路とがアクセス中であるときに、前記信
号出力回路からの信号をタイミングをずらして実行す
る。このため、前述した場合と比べて信号伝送期間を効
率的に利用することができる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例である表示装
置31の構成を示すブロック図である。表示装置31
は、表示パネル32、VRAM34を内蔵した表示コン
トローラ33、CPU(中央演算処理装置)35、セグ
メントドライバS、およびコモンドライバCを含んで構
成される。表示装置31は、複数のアプリケーションを
起動する(開く)ことができ、起動したアプリケーショ
ン毎に予め定めるウィンドウを表示パネル32の予め定
める大きさの表示画面に重ねて表示する、いわゆるウィ
ンドウ処理を行う。
【0032】表示パネル32は、少なくとも互いに平行
に、間隔をあけて配列される複数のセグメント電極と、
前記セグメント電極とは直交し、間隔をあけて配列され
る複数の走査電極とを有し、たとえば液晶表示パネルで
実現される。セグメント電極と走査電極との交差する部
分を絵素として、複数個の絵素の組み合わせによって表
示を行う。a本のセグメント電極に対してセグメントド
ライバSが1つ設けられ、b本の走査電極に対してコモ
ンドライバCが1つ設けられる。
【0033】表示コントローラ33はVRAM34を含
んで構成され、当該表示コントローラ33には、CPU
35から、各絵素に与えられるn(たとえば8)ビット
のデータ信号、信号送出のタイミングの基準となるクロ
ック信号、走査電極に順次与えられる選択信号、1走査
電極分のデータ信号の送出が終了する毎に送出される水
平同期信号、全走査電極分のデータ信号の送出が終了す
る毎に送出される垂直同期信号、VRAM34へのデー
タ信号の書込を指示するVW信号、CPU35へのデー
タ信号の書込を指示するCW信号(VRAM34からデ
ータ信号の読出を指示するVR信号)、およびウィンド
ウ処理用のウィンドウ処理信号などが与えられる。表示
コントローラ33は、ウィンドウ処理信号に基づいて、
データ信号に対してウィンドウ処理を行い、VW信号ま
たはCW信号に基づいて、データ信号をVRAM34に
格納し、またはCPU35あるいはセグメントドライバ
Sへ送出する。前記データ信号は、n(ただし、nは1
以上の整数)本のセグメントデータバスに対してクロッ
ク信号の1周期の期間内に並列に送出され、当該並列信
号をx/n(ただし、xはセグメント電極の総数であ
り、xがnの整数倍でないときには、小数点以下を切り
上げる)回送出することによって、1走査電極分を構成
する。
【0034】表示コントローラ33に内蔵されるVRA
M34は、表示パネル32の複数の絵素にそれぞれ対応
した複数の格納領域を有し、VRAM34に与えられた
データ信号は、表示パネル32の絵素に対応した所定の
アドレスに格納される。
【0035】VRAM34に格納されたデータ信号は、
前記CW信号のタイミングで、読出され、セグメントド
ライバSへはデータバスライン36を介して与えられ
る。また表示コントローラ33から制御信号ライン37
を介して、水平同期信号がセグメントドライバSに、垂
直同期信号がコモンドライバCにそれぞれ与えられる。
さらに表示コントローラ33からは、制御信号ライン3
7を介して、選択信号がコモンドライバCに順番に与え
られる。
【0036】図2は、表示パネル32の表示画面を示す
平面図である。表示画面は、i行×j列で構成され、1
表示画面は、i×(n×j)ビットのデータ信号で構成
される。nビットのデータ信号は、図示される表面画面
のたとえば領域L1−1を構成する。
【0037】図3は、前記表示コントローラ33の電気
的構成を示すブロック図である。表示コントローラ33
は、CPU35と接続される入出力ポートDC0〜DC
7,DCS、およびセグメントドライバSと接続される
出力ポートDS0〜DS7を有し、VRAM34、8ビ
ットのデータラッチ回路41、8ビットのデータコント
ロール回路42、バッファ43〜46、信号作成回路4
7、および調停回路48を含んで構成される。
【0038】VRAM34に格納されたデータ信号は、
データコントロール回路42およびデータラッチ回路4
1を介して出力ポートDS0〜DS7に与えられ、セグ
メントドライバSに与えられる。また、データコントロ
ール回路42を介して入出力ポートDC0〜DC7に与
えられ、CPU35に与えられる。また入出力ポートD
CSを介して、前記CPU35からのVW信号およびC
W信号が与えられる。
【0039】データコントロール回路42とデータラッ
チ回路41との間、および入出力ポートDC0〜DC7
とデータラッチ回路41との間には、それぞれバッファ
43,44が設けられる。バッファ43,44には、当
該表示コントローラ33の信号作成回路47で作成され
た、VRAM34がセグメントドライバSとアクセスす
るときに「1」となり、アクセスしないときに「0」と
なる表示データ中信号Aが与えられる。信号Aが「1」
のときには、バッファ43が「オン」となり、バッファ
44が高インピーダンス状態(OPEN状態)となって
「オフ」となる。信号Aが「0」のときには、バッファ
43が高インピーダンス状態(OPEN状態)となって
「オフ」となり、バッファ44が「オン」となる。した
がって、VRAM34とセグメントドライバSとのアク
セス、およびVRAM34とCPU35とのアクセスは
排他的に行われる。
【0040】また、データコントロール回路42と入出
力ポートDC0〜DC7との間には、バッファ45,4
6が設けられる。バッファ45には、CW信号が与えら
れ、バッファ46にはVW信号が与えられる。これによ
っていずれか一方のバッファ45,46が「オン」とな
り、CPU35とVRAM34との間の信号伝送方向
が、CPU35からVRAM34へ、またはVRAM3
4からCPU35へ切り替わる。
【0041】VRAM34は、前記表示パネル32の複
数の絵素にそれぞれ対応した複数の格納領域から成る格
納部51を有し、VRAM34に与えられたデータ信号
を表示パネル32の絵素に対応した所定のアドレスに格
納するための行および列デコーダ52,53を含む。
【0042】このようにして構成される表示装置31に
おける前記ウィンドウ処理は、表示パネル32の予め定
める大きさの表示画面に、複数のウィンドウを重ねて表
示し、最上面にあるウィンドウのアプリケーションを実
行する。たとえば2枚のウィンドウW1,W2が、ウィ
ンドウW1が下、ウィンドウW2が上となって重なって
いるとすると、ウィンドウW2のアプリケーションが実
行され、VRAM34にはウィンドウW2に表示される
データ信号が格納される。ここで、VRAM34のアド
レスは表示パネル32の表示画面全体に対応したもので
あり、VRAM34に格納されたデータ信号をウィンド
ウW2に表示させるときには、アドレスの変換が必要と
なる。このとき、表示すべきデータの表示画面上の位置
が、ウィンドウW1とウィンドウW2とにわたる部分で
あった場合、ウィンドウW2内の部分にはVRAM34
に格納されたデータ信号を表示させ、ウィンドウW1内
の部分には前回VRAM34に格納されたデータ信号を
表示させなければならない。CPU35と表示コントロ
ーラ33との間では、このようなデータ信号の処理を行
うための制御信号の授受が行われる。
【0043】図4および図5は、信号作成回路47の構
成を示す回路図である。また、図6および図7は、信号
作成回路47で作成される信号を示すタイミングチャー
トである。信号作成回路47は、インバータ回路55〜
59,76、NOR回路60〜62、Dラッチ回路63
〜66、NAND回路67〜72、フリップフロップ回
路73,74、AND回路75,77,78、およびO
R回路79を含んで構成される。
【0044】図6(1)に示される前記CPU35から
のクロック信号は、インバータ回路55を介してNOR
回路60に、また直接NOR回路61に、それぞれ与え
られる。NOR回路60からの出力信号は、直列に配置
されたインバータ回路58,59を介してNOR回路6
1に与えられる。NOR回路61からの出力信号は、直
列に配置されたインバータ回路56,57を介してNO
R回路60に与えられる。またNOR回路60からの出
力信号は、Dラッチ回路63,65のCK端子に、NO
R回路61からの出力信号は、Dラッチ回路64,66
のCK端子に、それぞれ与えられる。
【0045】図6(2)に示されるDラッチ回路63の
X端子からの出力信号D1は、Dラッチ回路64のI端
子に入力され、またNAND回路67,68に与えられ
る。Dラッチ回路63のXB端子からの出力信号(X端
子からの出力信号の反転信号)は、NAND回路72に
与えられる。
【0046】図6(3)に示されるDラッチ回路64の
X端子からの出力信号D2は、Dラッチ回路65のI端
子に入力され、またNAND回路68,69に与えら
れ、さらにNOR回路62に与えられる。Dラッチ回路
64のXB端子からの出力信号(X端子からの出力信号
の反転信号)は、NAND回路67,72に与えられ
る。
【0047】図6(4)に示されるDラッチ回路65の
X端子からの出力信号D3は、Dラッチ回路66のI端
子に入力され、またNAND回路69,70に与えられ
る。Dラッチ回路65のXB端子からの出力信号(X端
子からの出力信号の反転信号)は、NAND回路71,
72に与えられる。
【0048】図6(5)に示されるDラッチ回路66の
X端子からの出力信号D5は、NAND回路70,71
に与えられ、またNOR回路62に与えられる。Dラッ
チ回路66のXB端子からの出力信号(X端子からの出
力信号の反転信号)は、NAND回路72に与えられ
る。
【0049】NOR回路62からの出力信号は、Dラッ
チ回路63のI端子に与えられる。これによって、NA
ND回路67〜72からそれぞれ出力される信号φ1〜
φ6は、図6(6)〜図6(11)に示されるように、
タイミングが2分の1周期ずつずれた信号となる。
【0050】続いて図5および図7を参照して、図7
(1)に示される前記信号φ1は、フリップフロップ回
路73のCP端子に与えられる。図7(2)に示される
フリップフロップ回路73のQ端子からの出力信号D5
は、フリップフロップ回路74のCP端子に与えられ、
またAND回路75,78に、それぞれ与えられる。図
7(3)に示されるフリップフロップ回路74のQ端子
からの出力信号D6は、AND回路75に与えられる。
図7(4)に示されるAND回路75からの出力信号D
7は、AND回路77に与えられる。
【0051】CPU35からの画像切替信号、すなわち
図7(5)に示されるように、VRAM34およびセグ
メントドライバS間のアクセス期間T1と、VRAM3
4およびCPU35間のアクセス期間T2との比率が1
対3であるときに、「0」となり、図7(6)に示され
るように、前記比率が1対1であるときに、「1」とな
る信号は、インバータ回路76を介し、図7(7)に示
される信号D8となってAND回路77に、与えられ
る。また画像切替信号は、直接AND回路78に与えら
れる。AND回路77,78からの出力信号はOR回路
79に与えられ、このOR回路79からの出力信号が表
示中データ信号Aとなる。
【0052】一般に、表示装置ではちらつきなどが生じ
ないように1垂直同期期間の長さが決まっており、この
期間内に1走査電極分のデータ信号をセグメント電極に
与えて表示が行われる。表示画面が大きくなり、セグメ
ント電極の本数が増える、または表示が高精細になる
と、伝送する信号の量が多くなる。
【0053】たとえば図7(5)に示されるように、期
間の比率を1対3として信号を伝送していたのに対し、
信号量が2倍になるとすると、図7(6)に示されるよ
うに期間の比率を1対1として信号を伝送する。これに
よって、1サイクル内に2倍の量の信号が伝送できる。
また、他の方法として、図7(8)および図7(9)に
示されるように、高品位な表示が得られる範囲で信号φ
1の周期を速くした信号φ11(たとえば2倍)によっ
ても、2倍の量の信号が伝送できる。またさらに他の方
法として、期間の比率を変えずにデータ信号のビット数
を2倍(16ビット)にすることによっても、2倍の量
の信号が伝送できる。
【0054】図8は、前記調停回路48の電気的構成を
示すブロック図である。調停回路48は、F(ファー
ム)−ROM81、ラッチ回路82,83,85、デコ
ード回路84、およびAND回路86,87を含んで構
成される。
【0055】CPU35からの信号は、AND回路87
からの出力信号のタイミングでラッチ回路82にラッチ
される。F−ROM81は、ラッチ回路82にラッチさ
れた信号をラッチ回路83,85に与える。CPU35
からの1回目の信号は、ラッチ回路83に与えられ、前
記信号作成回路47で作成された信号φ1のタイミング
で、ラッチ回路83にラッチされる。2回目以降の信号
は、AND回路86からの出力信号のタイミングでラッ
チ回路85にラッチされた後、前記1回目の信号と同様
に、信号φ1のタイミングでラッチ回路83にラッチさ
れる。ラッチ回路83にラッチされた信号はデコード回
路84でデコードされて各種命令信号E1〜E3、たと
えば前記ウィンドウ処理のための信号や、VW信号およ
びCW信号として出力される。
【0056】AND回路86には、前記信号作成回路4
7で作成された信号φ6と、表示中データ信号Aの反転
信号とが与えられる。また、AND回路87には、F−
ROM81からの終了信号と、CPU35からのCW信
号とが与えられる。前記終了信号は、F−ROM81が
CPU35からの信号を取り込み可能のときに、「1」
となり、内部動作中で、取り込み不可のときに、「0」
となるF−ROM81から出力される信号である。
【0057】第1の実施例によれば、VRAM34が表
示コントローラ33に内蔵される。すなわち、セグメン
トドライバSは、たとえば液晶駆動用の高耐圧に構成さ
れる回路を有する最小限の大きさで実現され、高耐圧に
構成する必要のないロジック系のVRAM34は、同じ
く高耐圧に構成する必要のないロジック系の回路で実現
される表示コントローラ33に内蔵される。したがっ
て、セグメントドライバSを高耐圧な製造プロセスを用
いて作成し、表示コントローラ33を微細な製造プロセ
スを用いて作成することができ、セグメントドライバS
が小型化し、比較的高価なTCPに実装しても、セグメ
ントドライバSが小型であることから、製造コストが低
減する。また、VRAM34を内蔵した表示コントロー
ラ33は、セグメントドライバSにVRAMを内蔵した
場合と比べると、小型に構成することができる。
【0058】従来技術において表示コントローラは量産
性を考慮して、たとえばセルベースICと称される安価
なICチップで実現される。当該ICチップが安価であ
る理由は、ICチップの微細化などを特別に行っていな
いためであり、たとえば配線幅は1.2μmである。こ
の配線幅1.2μmは、汎用のVRAMの配線幅と比べ
て大きい。たとえば汎用のVRAMの配線幅は、0.6
5μである。このように配線幅が大きい表示コントロー
ラにVRAMを内蔵しようとした場合、製造の容易さな
どを考慮して表示状態の制御に係る部分と、VRAMと
しての機能に係る部分とは同じ配線幅で作成される。す
なわち、1.2μmで実現される。したがって、ICチ
ップの大きさが大きくなり、たとえば量産でき得る最大
の大きさである10mm角をはるかに越える大きさとな
り、装置が大型化する。たとえば汎用のVRAMの大き
さと比較して、VRAMを内蔵した表示コントローラの
VRAMは、約2倍の大きさとなる。また、大きなIC
チップは、製造コストの増加をもたらす。このような理
由から、従来技術では、たとえば汎用のVRAMを2つ
用いる構成が採用されており、この方が安価に装置を実
現できる。
【0059】一方、表示装置としては、前述したような
ウィンドウ機能の充実などにより、表示データ量が増
し、VRAMへの、あるいはVRAMからのデータ信号
の転送速度が高速となってきている。これによって、V
RAM自身も多量の表示データに対応できるよう改良さ
れて高価なものになっている。また、表示コントローラ
を実現するICチップとして、たとえば配線幅が0.8
μmで安価なものが量産可能となってきている。したが
って、このような加工技術を用いてVRAMを内蔵した
表示コントローラを作成すると、上述した場合と比較し
て、小型でかつ安価な装置が実現できる。また、VRA
Mを内蔵した場合、上述した汎用のVRAMを2つ用い
た構成と比較して、2つのVRAM間に必要なバッファ
が不要となり、高速アクセスおよび消費電力の低減が実
現できる。
【0060】図9は、VRAMを内蔵した場合におい
て、素子の小型化を図るために採用される手法を説明す
るための図である。図9(1)は、汎用のVRAMの格
納領域を示す図であり、図9(2)は表示コントローラ
に内蔵したVRAMの格納領域を示す図である。
【0061】汎用のVRAMは、基本となるビット数
(たとえば8ビット)×アドレス本数(個)の格納領域
101,102を有する。たとえば640×480ドッ
トの表示画面では、図9(1)紙面上の左右方向におい
て、640/8ビット=80のアドレスが必要であり、
少なくとも27 =128のアドレスが、また図9(1)
紙面上の上下方向においては、480のアドレスが必要
であり、少なくとも29=512のアドレスが必要とな
る。すなわち、全体としては128×512=6553
6ビットのアドレスが設定される。しかしながら、実際
に使用するアドレス、すなわち領域101は、80×4
80=38400ビットであり、領域102が未使用領
域となる。この未使用領域102を除去すると、素子の
小型化を図ることができる。このためには、アドレス変
換が必要となる。
【0062】すなわち、図9(1)に示される未使用領
域のアドレスA81〜A128に、図9(2)で示され
るようにアドレスA129以降のデータ信号が順次格納
されるように、アドレス変換を行う。これによって、図
9(2)紙面上の上下方向において、28 =256のア
ドレスを設定することによって、640×480ドット
分のデータ信号を格納することができ、素子を小型化す
ることができる。
【0063】図10は、前記アドレス変換のための回路
構成を示す図である。当該回路は、240×160ドッ
トの表示画面に対応するものであるけれども、前述した
640×480ドットの場合においても、ほぼ同様の構
成で実現される。アドレス変換回路は、インバータ10
5〜112、加算器113〜124、およびOR回路1
25〜127を含んで構成される。たとえば図9(1)
の紙面上の左右方向のアドレスを指定するアドレス信号
をAX0〜AX4とし、上下方向のアドレスを指定する
アドレス信号をAY0〜AY7とする。また、変換後の
アドレス信号をVAD0〜VAD12とする。
【0064】アドレス信号AX0はそのままアドレス信
号VAD0となる。アドレス信号AY0はインバータ1
05を介して加算器113の端子Aに入力される。アド
レス信号AX1は加算器113の端子Bに入力される。
加算器113の端子C1には信号VDD、すなわち
「1」が常に与えられる。また、端子Sからの出力信号
がアドレス信号VAD1となり、端子C0からの出力信
号が加算器114の端子C1に与えられる。
【0065】たとえばアドレス信号AX1が「0」のと
きには、端子Sからの出力信号は「1」となり、端子C
0からの出力信号「0」となる。アドレス信号AX1が
「1」のときには、端子Sからの出力信号は「0」とな
り、端子C0からの出力信号は「1」となる。すなわち
端子C0からの出力信号は、端子B,C1に与えられる
信号の加算によって桁上がりがあるときに「1」とな
り、桁上がりがないときに「0」となる。
【0066】アドレス信号AX2〜AX4,AY0〜A
Y3についても同様にして順番に処理されてアドレス信
号VAD2〜VAD8が作成される。ここで加算器11
4〜120の端子Aには、アドレス信号AY1〜AY7
がインバータ106,112を介してそれぞれ与えられ
る。
【0067】続いて、加算器120の端子C0からの出
力信号は、加算器121の端子C1に与えられるととも
に、OR回路125〜127にもそれぞえ与えられる。
アドレス信号AY4は加算器121の端子Bに与えられ
るとともに、OR回路125〜127にもそれぞれ与え
られる。アドレス信号AY5は加算器122の端子Bに
与えられるとともに、OR回路126,127にもそれ
ぞれ与えられる。アドレス信号AY6は、加算器123
の端子Bに与えられるとともに、OR回路127にも与
えられる。アドレス信号AY7は、加算器124の端子
Bに与えられる。OR回路125〜127からの出力信
号が、加算器122〜124の端子C1にそれぞれ与え
られる。加算器121〜124で、前述したのと同様に
処理されて、アドレス信号VAD9〜VAD12が作成
される。
【0068】図11は、本発明の第2実施例である表示
装置の表示コントローラ33aの電気的構成を示すブロ
ック図である。表示コントローラ33aは、前記表示コ
ントローラ33とほぼ同様にして構成されるけれども、
第1実施例ではシングルポートのVRAM34を使用し
たのに対し、第2実施例ではシングルポートのVRAM
を改良して使用される。CPU35とVRAM34aと
の信号伝送経路と、セグメントドライバSとVRAM3
4aとの信号伝送経路とが異なり、VRAM34aに
は、240ビットのラッチ回路88と8ビットのラッチ
コントロール回路89とがこの順番に直列に接続され、
ラッチコントロール回路89は、8ビットのデータラッ
チ回路41に接続され、さらに出力ポートDS0〜DS
7に接続される。また前記バッファ43,44は設けら
れない。
【0069】VRAM34に格納された1走査電極分の
データ信号は、同時に240ビットのデータラッチ回路
88にラッチされ、ラッチコントロール回路89によっ
てデータラッチ回路88から8ビットずつデータラッチ
回路41に与えられる。
【0070】VRAM34aと入出力ポートDC0〜D
C7との間には、バッファ45,46が設けられる。バ
ッファ45には、CW信号が与えられ、バッファ46に
はVW信号が与えられる。これによっていずれか一方の
バッファ45,46が「オン」となり、CPU35とV
RAM34aとの間の信号伝送方向が、CPU35から
VRAM34aへ、またはVRAM34aからCPU3
5へ切り替わる。
【0071】VRAM34aは、前記表示パネル32の
複数の絵素にそれぞれ対応した複数の格納領域から成る
格納部51を有し、VRAM34aに与えられたデータ
信号を表示パネル32の絵素に対応した所定のアドレス
に格納するための行および列デコーダ52,53を含
む。また、行デコーダ52によって、格納部51に格納
されたデータ信号が、1走査電極分ずつ送出される。
【0072】図12は、前記240ビットのラッチ回路
88を示す図である。図12(1)は全体を示す図であ
り、図12(2)は1つのラッチ回路88aを示す図で
ある。ラッチ回路88は、ラッチ回路88aが240個
集まって構成される。ラッチ回路88aの端子Dには格
納部51に格納されたデータ信号が与えられる。端子Q
からの出力信号は、8ビットのラッチコントロール回路
89に与えられる。端子φには、信号DLCKが与えら
れる。当該信号DLCKに基づいて、データ信号が取り
込まれ、また送出される。すなわち、信号DLCKが
「H」レベルとなると、端子Dに与えられるデータ信号
が取り込まれる。信号DLCKが「L」レベルとなる
と、取り込まれたデータ信号が端子Qから送出される。
【0073】図13は、第1の実施例の表示装置31と
第2の実施例の表示装置との、VRAM34,34aお
よびセグメントドライバS間のアクセス期間T1,t1
と、VRAM34,34aおよびCPU35間のアクセ
ス期間T2,t2との比を示すタイミングチャートであ
る。図13(1)は、第1の実施例の表示装置31のV
RAM34からデータラッチ回路41への信号伝送にお
ける期間T1,T2を示し、図13(2)は、第2の実
施例の表示装置のVRAM34aからラッチ回路88へ
の信号伝送における期間T1,T2を示し、図13
(3)は、ラッチ回路88からラッチコントロール回路
89への信号伝送における期間t1,t2を示してい
る。また、図13(1)〜図13(3)は1水平同期期
間HOを示している。図13(4)は、図13(2)を
1垂直同期期間VE(たとえば28.6ms)で示して
いる。図13(5)は、ラッチ回路88のラッチのタイ
ミングを示している。すなわち、前記信号DLCKの波
形を示している。
【0074】第1の実施例では、VRAM34に格納さ
れたデータ信号は、8ビットずつ出力されてデータラッ
チ回路41にラッチされるのに対し、第2の実施例で
は、240ビット、すなわち1走査電極分ずつ出力され
る。VRAM34aから出力された240ビットのデー
タ信号は、ラッチ回路88およびラッチコントロール回
路89によって8ビットずつ出力され、データラッチ回
路41にラッチされる。すなわち図13(1)と図13
(2)とを比較して、期間HO内において、第2実施例
の方が第1実施例よりも期間T1が短く、期間T2が長
くなる。
【0075】したがって、表示画面が大きくなり、セグ
メント電極の本数が増える、または表示が高精細になっ
て、伝送すべき信号量が多くなっても、ちらつきなどが
生じない1垂直同期期間内に1走査電極分のデータ信号
をセグメント電極に与えて表示を行うとともに、VRA
M34aとCPU35との間の信号授受の期間T2を長
くすることができる。したがって、描画速度が速くて優
れた表示品位が得られる。
【0076】図14は、表示コントローラ131a,1
31bと、VRAM132a,132bとの関係を示す
図である。図14(1)は、VRAMがデュアルポート
の場合を示し、図14(2)はシングルポートの場合を
示す。デュアルポートのVRAM132aは、データバ
ス用の入出力ポートを2つ有し、アドレス用の入出力ポ
ートを2つ有する。したがって、CPUデータ信号はC
PUデータバス133を介して表示コントローラ131
aおよびVRAM132a間を伝送され、VRAMデー
タ信号は、VRAMデータバス135を介して伝送され
る。また、CPUアドレス信号は、CPUアドレスバス
134を介して表示コントローラ131aおよびVRA
M132a間を伝送され、VRAMアドレス信号は、V
RAMアドレスバス136を介して伝送される。
【0077】一方、シングルポートのVRAM132b
は、データバス用の入出力ポートを1つ有し、アドレス
用の入出力ポートを1つ有する。CPUデータ信号およ
びVRAMデータ信号は、データバス138を介して、
表示コントローラ131bおよびVRAM132b間を
伝送される。このとき各データ信号は、表示コントロー
ラ131bに設けられたゲート回路137が当該表示コ
ントローラ131bに与えられるゲートの切換信号に基
づいて切換えられて、いずれか一方の信号が選択的に伝
送される。また、CPUアドレス信号およびVRAMア
ドレス信号は、アドレスバス140を介して表示コント
ローラ131bおよびVRAM132b間を伝送され
る。このとき、各アドレス信号は、表示コントローラ1
31bに設けられたゲート回路139が前記切換信号に
基づいて切換えられて、いずれか一方の信号が選択的に
伝送される。
【0078】汎用のVRAMは、シングルポートであ
り、上述したように信号は排他的に伝送される。このよ
うな信号処理をデュアルポートのVRAMで実現した場
合、ゲート回路が不要となるけれども、現状ではデュア
ルポートのVRAMが高価であることから、製造コスト
が増加する。また、デュアルポートのVRAMを用いる
場合、2ポート分のアドレスが必要となり、表示コント
ローラにアドレス信号用のPINを設けなければならな
い。第2の実施例の構成は、シングルポートのVRAM
を用いながら、ラッチ回路88で1走査電極分のデータ
信号をラッチすることによって、CPUとのアクセスの
ための待ち時間を著しく低減させることができる。この
ため、製造コストが安価となる。
【0079】図15は、本発明の第3の実施例である表
示装置の調停回路48aの電気的構成を示すブロック図
である。調停回路48aは第1の実施例の表示装置31
の調停回路48とほぼ同様にして構成されるけれども、
判定回路90およびAND回路91を含んで構成される
ことを特徴とする。
【0080】CPU35からの信号は、AND回路87
からの出力信号のタイミングでラッチ回路82にラッチ
される。F−ROM81は、ラッチ回路82にラッチさ
れた信号をラッチ回路83,85に与える。CPU35
からの1回目の信号は、ラッチ回路83に与えられ、前
記信号作成回路47で作成された信号φ1のタイミング
で、ラッチ回路83にラッチされる。2回目以降の信号
は、AND回路86からの出力信号のタイミングでラッ
チ回路85にラッチされた後、前記1回目の信号と同様
に、信号φ1のタイミングでラッチ回路83にラッチさ
れる。ラッチ回路83にラッチされた信号はデコード回
路84でデコードされて各種命令信号E1〜E3、たと
えば前記ウィンドウ処理のための信号や、VW信号およ
びCW信号として出力される。
【0081】またF−ROM81からの信号はラッチ回
路83でラッチされる前に判定回路90で、VRAM3
4,34aに関わる信号か、またはそれ以外の信号かが
判定される。VRAM34,34aに関わる信号のとき
には、「1」が、それ以外の信号のときには、「0」が
出力される。判定回路90からの出力信号D11はAN
D回路91に与えられる。また、AND回路91には、
前記表示中データ信号Aが与えられる。AND回路91
からの出力信号の反転信号が、AND回路86に与えら
れる。また、AND回路86には、前記信号作成回路4
7で作成された信号φ6が与えられる。また、AND回
路87には、F−ROM81からの終了信号と、CPU
35からのCW信号とが与えられる。
【0082】図16は、前記調停回路48aの動作を示
すタイミングチャートである。図16(1)は、クロッ
ク信号を示し、図16(2)は、F−ROM81から送
出される信号D9を示し、図16(3)は、実行中の信
号D10を示し、図16(4)は、前記信号作成回路4
7で作成される表示中データ信号Aを示し、図16
(5)は、判定回路90の出力信号D11を示し、図1
6(6)は、AND回路91の出力信号D12を示し、
図16(7)は、AND回路86の出力信号D13を示
し、図16(8)は、図3に示される第1の実施例の調
停回路48に代わって調停回路48aを用いた場合の、
VRAM34への信号の伝送状態を示し、図16(9)
は、図11に示される第2の実施例の調停回路48に代
わって調停回路48aを用いた場合の、前記信号作成回
路47で作成される表示中データ信号Aを示し、図16
(10)は、第1および第2の実施例のAND回路86
の出力信号D13を示す。
【0083】図16(2)に示される信号D9(命令E
2−1)は、図16(4)に示される表示中データ信号
Aから、VRAM34がセグメントドライバSとアクセ
ス中であるけれども、信号D9がVRAM34に関わる
信号ではないので、図16(3)に示されるD10信号
(命令E2−1)のタイミングで実行される。
【0084】図16(2)に示される信号D9(VRA
M命令1)は、図16(4)に示される表示中データ信
号Aから、VRAM34がセグメントドライバSとアク
セス中ではなく、VRAM34とのアクセスが可能なの
で、図16(3)に示される信号D10(VRAM命令
1)のタイミングで実行される。
【0085】図16(2)に示される信号D9(命令E
2−2)は、図16(4)に示される表示中データ信号
Aから、VRAM34がセグメントドライバSとアクセ
ス中でなく、図16(3)に示される信号D10(命令
E2−2)のタイミングで実行される。
【0086】図16(2)に示される信号D9(VRA
M命令2)は、図16(4)に示される表示中データ信
号Aから、VRAM34がセグメントドライバSとアク
セス中であることから、信号の衝突が発生する。この場
合、図16(6)に示されるAND回路91からの出力
信号D12によって、図16(7)のラッチ回路85に
データ信号をラッチするための信号D13は出力されな
い。これによって、命令E2−2はもう1サイクル分実
行される。ここで、命令E2−2は既に実行済みである
ので処理は行われない。この間に、VRAM34からセ
グメントドライバSにデータ信号が与えられる。図16
(2)に示される信号D9(VRAM命令2)は、図1
6(7)に示される次の信号D13のタイミングでラッ
チされて実行される。
【0087】上述した説明は、第1の実施例と組み合わ
せて実施した場合であり、第2の実施例と組み合わせて
実施する場合には、図16(4)に示される表示データ
中信号Aが、図16(9)に示されるようになる。
【0088】第1および第2の実施例では、ラッチ回路
85にデータ信号をラッチするための信号D13が、図
16(10)に示されるようになり、この場合、CPU
35からの信号の種類に関わらず、VRAM34がセグ
メントドライバSとアクセス中であるときに、CPU3
5からの信号をタイミングをずらして実行している。す
なわち、CPU35からの信号が命令2−1などのVR
AM34に関わらない信号(VRAM34がセグメント
ドライバSとアクセス中であっても、実行可能な信号)
であっても、タイミングをずらすので、伝送期間の利用
効率が低い。
【0089】第3の実施例では、CPU35からの信号
がVRAM34に関わる信号であり、かつVRAM34
がセグメントドライバSとアクセス中であるときにの
み、信号をタイミングをずらして実行する。したがっ
て、伝送期間をより効率的に利用することができる。
【0090】また、前記調整回路48,48aでは、C
PU35からの命令を実行するとともに、次の命令の解
読を行うので、命令の実行がスムーズに行える。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、セグメン
ト側駆動回路は、たとえば液晶駆動用の高耐圧に構成さ
れる回路を有する最小限の大きさで実現され、高耐圧に
構成する必要のないロジック系の記憶素子群は、同じく
高耐圧に構成する必要のないロジック系の回路で実現さ
れる表示制御回路に内蔵される。したがって、セグメン
ト側駆動回路を高耐圧な製造プロセスを用いて作成し、
表示制御回路を微細な製造プロセスを用いて作成するこ
とができ、セグメント側駆動回路が小型化し、比較的高
価なTCPに実装しても、セグメント側駆動回路が小型
であることから、製造コストが低減する。また、記憶素
子群を内蔵した表示制御回路は、セグメント側駆動回路
に記憶素子群を内蔵した場合と比べると、小型に構成す
ることができる。
【0092】また本発明によれば、記憶素子群に格納さ
れたデータ信号は、当該記憶素子群から1走査電極分ず
つセグメント側駆動回路に向けて出力される。記憶素子
群から出力された1走査電極分のデータ信号は、第1ラ
ッチ回路および第2ラッチ回路によってnずつセグメン
ト側駆動回路に与えられる。
【0093】したがって、表示画面が大きくなり、セグ
メント電極の本数が増える(たとえばウィンドウの数が
増える)、または表示が高精細になって、伝送すべき信
号量が多くなっても、ちらつきなどが生じない1垂直同
期期間内に1走査電極分のデータ信号をセグメント電極
に与えて表示を行うとともに、記憶素子群と信号出力回
路との間の信号伝送期間を長くして、速い描画速度およ
び優れた表示品位が得られる。
【0094】また本発明によれば、信号は、表示制御回
路でラッチされて実行のタイミングが調停される。ここ
で、調停回路は少なくとも記憶素子群に格納されたデー
タ信号がセグメント側駆動回路に与えられているときに
ラッチした信号に基づく処理を、前記データ信号のセグ
メント側駆動回路への送出が終了した後に実行する。ま
た、前記調停回路は、記憶素子群に格納されたデータ信
号がセグメント側駆動回路に与えられ、かつラッチした
信号出力回路からの信号が書込信号または読出信号であ
るときに、当該ラッチした信号に基づく処理を、前記デ
ータ信号のセグメント側駆動回路への送出が終了した後
に実行する。
【0095】したがって、信号出力回路からの信号が記
憶素子群に関わらない信号であり、かつ記憶素子群がセ
グメント側駆動回路とアクセス中であるときに、前記信
号出力回路からの信号をタイミングをずらして実行し、
前述した場合と比べて効率的に信号伝送期間を利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である表示装置31の構
成を示すブロック図である。
【図2】表示パネル32の表示画面を示す平面図であ
る。
【図3】表示コントローラ33の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図4】信号作成回路47の構成を示す回路図である。
【図5】信号作成回路47の構成を示す回路図である。
【図6】信号作成回路47で作成される信号を示すタイ
ミングチャートである。
【図7】信号作成回路47で作成される信号を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】調停回路48の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図9】VRAMの格納領域を示す図である。
【図10】アドレス変換のための回路を示す図である。
【図11】本発明の第2実施例である表示装置の表示コ
ントローラ33aの電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図12】ラッチ回路88を示す回路図である。
【図13】第1の実施例の表示装置31と第2の実施例
の表示装置との、VRAM34,34aおよびセグメン
トドライバS間のアクセス期間T1,t1と、VRAM
34,34aおよびCPU35間のアクセス期間T2,
t2とを示すタイミングチャートである。
【図14】表示コントローラ131a,131bとVR
AM132a,132bとの関係を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施例である表示装置の調停
回路48aの電気的構成を示すブロック図である。
【図16】調停回路48aの動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図17】第1の従来例である表示装置1の電気的構成
を示すブロック図である。
【図18】表示コントローラ3の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図19】セグメントドライバSの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図20】第2の従来例である表示装置1aの構成を示
すブロック図である。
【図21】VRAM4を内蔵したセグメントドライバS
の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
31 表示装置 32 表示パネル 33 表示コントローラ 34 VRAM 35 CPU 41 データラッチ回路 42 データコントロール回路 43〜46 バッファ回路 47 信号作成回路 48 調停回路 51 格納部 52 行デコーダ 53 列デコーダ 55〜59,76 インバータ回路 60〜62 NOR回路 63〜66 Dラッチ回路 67〜72 NAND回路 73,74 フリップフロップ回路 75,77,78,86,87,91 AND回路 79 OR回路 81 F−ROM 82,83,85,88 ラッチ回路 84 デコード回路 89 ラッチコントロール回路 90 判定回路 C コモンドライバ S セグメントドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配設される複数のセグメン
    ト電極と、互いに平行に配設される複数の走査電極とが
    直交するようにして配置され、電極の交差部分を絵素と
    し、順次的に選択された走査電極上の絵素に、セグメン
    ト電極から表示状態を決定するデータ信号を与えて表示
    を行う表示装置において、 セグメント電極と走査電極とを有する表示パネルと、 信号の送出のタイミングの基準となるクロック信号、デ
    ータ信号、データ信号の書込を指示する書込信号、およ
    びデータ信号の読出を指示する読出信号を送出する信号
    出力回路と、 1走査電極分のデータ信号を保持してセグメント電極に
    与えるセグメント側駆動回路と、 走査電極を順次的に選択するコモン側駆動回路と、 前記絵素に1対1で対応する記憶素子から成る記憶素子
    群を有し、信号出力回路からの書込信号に基づいて、デ
    ータ信号を所定の記憶素子に格納し、信号出力回路から
    の読出信号に基づいて、所定の記憶素子に格納されたデ
    ータ信号を読出し、読出したデータ信号を、セグメント
    側駆動回路または信号出力回路に与える表示制御回路と
    を含んで構成されることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに平行に配設される複数のセグメン
    ト電極と、互いに平行に配設される複数の走査電極とが
    直交するようにして配置され、電極の交差部分を絵素と
    し、順次的に選択された走査電極上の絵素に、セグメン
    ト電極から表示状態を決定するデータ信号を与えて表示
    を行う表示装置において、 セグメント電極と走査電極とを有する表示パネルと、 信号の送出のタイミングの基準となるクロック信号、n
    (ただし、nは1以上の整数)本のセグメントデータバ
    スに対してクロック信号の1周期の期間内に並列に送出
    され、当該並列信号をx/n(ただし、xはセグメント
    電極の総数であり、xがnの整数倍でないときには、小
    数点以下を切り上げる)回送出することによって、1走
    査電極分を構成するデータ信号、データ信号の書込を指
    示する書込信号、およびデータ信号の読出を指示する読
    出信号を送出する信号出力回路と、 1走査電極分のデータ信号を保持してセグメント電極に
    与えるセグメント側駆動回路と、 走査電極を順次的に選択するコモン側駆動回路と、 前記絵素に1対1で対応する記憶素子から成る記憶素子
    群を有し、信号出力回路からの書込信号に基づいて、デ
    ータ信号を所定の記憶素子に格納し、信号出力回路から
    の読出信号に基づいて、所定の記憶素子に格納されたデ
    ータ信号を読出し、読出したデータ信号を、セグメント
    側駆動回路または信号出力回路に与える表示制御回路と
    を含み、 前記表示制御回路は、記憶素子群とセグメント側駆動回
    路との間に設けられ、記憶素子群に格納された1走査電
    極分のデータ信号をラッチする第1ラッチ回路と、当該
    第1ラッチ回路とセグメント側駆動回路との間に設けら
    れ、第1ラッチ回路にラッチされたデータ信号をnずつ
    ラッチする第2ラッチ回路とを含むことを特徴とする表
    示装置。
  3. 【請求項3】 互いに平行に配設される複数のセグメン
    ト電極と、互いに平行に配設される複数の走査電極とが
    直交するようにして配置され、電極の交差部分を絵素と
    し、順次的に選択された走査電極上の絵素に、セグメン
    ト電極から表示状態を決定するデータ信号を与えて表示
    を行う表示装置において、 セグメント電極と走査電極とを有する表示パネルと、 データ信号、信号の送出のタイミングの基準となるクロ
    ック信号、データ信号の書込を指示する書込信号、およ
    びデータ信号の読出を指示する読出信号を送出する信号
    出力回路と、 1走査電極分のデータ信号を保持してセグメント電極に
    与えるセグメント側駆動回路と、 走査電極を順次的に選択するコモン側駆動回路と、 前記絵素に1対1で対応する記憶素子から成る記憶素子
    群と、 信号出力回路からの信号をラッチし、ラッチした信号に
    基づく処理の実行のタイミングを調停する調停回路を有
    し、調停された信号出力回路からの書込信号に基づい
    て、データ信号を所定の記憶素子に格納し、調停された
    信号出力回路からの読出信号に基づいて、所定の記憶素
    子に格納されたデータ信号を読出し、読出したデータ信
    号を、セグメント側駆動回路または信号出力回路に与え
    る表示制御回路とを含み、 前記調停回路は、少なくとも前記記憶素子群に格納され
    たデータ信号がセグメント側駆動回路に与えられている
    ときにラッチした信号に基づく処理が、前記データ信号
    のセグメント側駆動回路への送出が終了した後に実行さ
    れるように調停することを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 前記調停回路は、前記記憶素子群に格納
    されたデータ信号がセグメント側駆動回路に与えられ、
    かつラッチした信号が前記書込信号または読出信号であ
    るときに、当該ラッチした信号に基づく処理が、前記デ
    ータ信号のセグメント側駆動回路への送出が終了した後
    に実行されるように調停することを特徴とする請求項3
    記載の表示装置。
JP07146532A 1995-06-13 1995-06-13 表示装置 Expired - Fee Related JP3136078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07146532A JP3136078B2 (ja) 1995-06-13 1995-06-13 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07146532A JP3136078B2 (ja) 1995-06-13 1995-06-13 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08338978A true JPH08338978A (ja) 1996-12-24
JP3136078B2 JP3136078B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=15409780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07146532A Expired - Fee Related JP3136078B2 (ja) 1995-06-13 1995-06-13 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3136078B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563480B1 (en) 1997-10-20 2003-05-13 Nec Corporation LED display panel having a memory cell for each pixel element

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563480B1 (en) 1997-10-20 2003-05-13 Nec Corporation LED display panel having a memory cell for each pixel element

Also Published As

Publication number Publication date
JP3136078B2 (ja) 2001-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920000355B1 (ko) 디스플레이 패널 구동장치
US5805149A (en) Display control device and display apparatus with display control device
US9454793B2 (en) Display control device and mobile electronic apparatus
US20040041769A1 (en) Display apparatus
JPH1063232A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
JPH0128955B2 (ja)
US8350832B2 (en) Semiconductor integrated circuit device for display controller
KR0140426B1 (ko) 디스플레이 제어장치
EP1564746B1 (en) Image memory architecture for achieving high speed access
JP2002182627A (ja) 表示制御装置および携帯用電子機器
JPH05181431A (ja) 液晶表示データ制御装置
JP3136078B2 (ja) 表示装置
US7466299B2 (en) Display device
JPH10340067A (ja) 液晶表示制御駆動回路
JP4016930B2 (ja) 表示ドライバ、電気光学装置及び駆動方法
JPH02170784A (ja) 液晶パネルを駆動するためのラインメモリ回路
JPH0310293A (ja) 画像データ処理装置
JP2000122616A (ja) スイッチ回路を備えた液晶表示装置
JP2742261B2 (ja) マトリクス型表示装置
JPH07199864A (ja) 表示装置
JPH0467191B2 (ja)
JPH075834A (ja) 液晶表示装置
JPS6020764B2 (ja) マトリクス表示装置
JP2822421B2 (ja) 走査型表示装置
JP3707806B2 (ja) ドライバ回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071201

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees