JPH08338378A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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Publication number
JPH08338378A
JPH08338378A JP16803295A JP16803295A JPH08338378A JP H08338378 A JPH08338378 A JP H08338378A JP 16803295 A JP16803295 A JP 16803295A JP 16803295 A JP16803295 A JP 16803295A JP H08338378 A JPH08338378 A JP H08338378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
movable scroll
counterweight
housing
eccentric shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16803295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Tsumagari
祐市 津曲
Shigeki Iwanami
重樹 岩波
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Shinya Yamamoto
真也 山本
Izuru Shimizu
出 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP16803295A priority Critical patent/JPH08338378A/ja
Priority to IT96MI001157A priority patent/IT1283105B1/it
Priority to US08/659,985 priority patent/US5807089A/en
Priority to DE19622833A priority patent/DE19622833C2/de
Publication of JPH08338378A publication Critical patent/JPH08338378A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心力を十分相殺又は軽減し、圧縮機の小型
化の要請にも沿ったカウンタウェイトを有するスクロー
ル型圧縮機を提供する。 【構成】 カウンタウェイト25は、偏心軸6に嵌合さ
れている。可動スクロール9の偏心回転により生じる遠
心力を十分に相殺又は軽減するために、カウンタウェイ
ト25は、回転軸4の軸線からできるだけ外側に設けら
れている。そして、カウンタウェイト25が自転防止リ
ング24と干渉する部分には、切欠により凹部26が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両の空調装
置に使用されるスクロール型圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスクロール型圧縮機とし
ては、例えば特開昭62−199983号公報に示され
ているようなものがある。
【0003】この種のスクロール型圧縮機においては、
基板及び渦巻部を有する固定スクロールと、基板及び渦
巻部を有する可動スクロールとが、それらの渦巻部にお
いて互いに噛み合わされて、両スクロール間に圧縮室が
形成されている。そして、可動スクロールが固定スクロ
ールの軸線の回りで公転されることにより、圧縮室が渦
巻部の外周側から中心側に移動されて、ガスの圧縮が行
われる。ここで、可動スクロールとハウジングとの間に
は、可動スクロールが自らの軸線の周りで自転しないよ
うに自転防止機構が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般のスク
ロール型圧縮機においては、可動スクロールの公転運動
時の動的アンバランスを保証するため、カウンタウェイ
トを設ける必要ある。このカウンタウェイトは可動スク
ロールの旋回運動により発生する遠心力を相殺し、遠心
力による生じる動力損失や、軸受部の摩耗、騒音等を防
ぐ役目を果たしている。
【0005】遠心力に対する十分な相殺力を得るために
は、カウンタウェイトとして、回転軸の軸線に対してで
きるだけ外側に重心を位置させた形状とする必要があ
る。この要請に沿うカウンタウェイトとすると、圧縮機
が回転軸の軸線に対し直角な方向へ大型化してしまう。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に対してなされたものである。その目的とす
るところは、可動スクロールの公転運動により生じる遠
心力を十分に相殺又は軽減する上、圧縮機の小型化とい
う要請にも沿ったスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載されたスクロール型圧縮機の発明
においては、カウンタウェイトに、自転防止機構との干
渉を避けるための凹部が設けられている。
【0008】請求項2に記載されたスクロール型圧縮機
の発明においては、前記凹部が切欠で形成されている。
請求項3に記載されたスクロール型圧縮機の発明におい
ては、カウンタウェイトの、前記自転防止リングと干渉
する部位に凹部が設けられている。
【0009】
【作用】請求項1に記載されたスクロール型圧縮機の発
明においては、カウンタウェイトに自転防止機構と干渉
しないように凹部が設けられているため、自転防止機構
と干渉しない範囲で、回転軸の軸線に対しできるだけ外
側へカウンタウェイトの重心を配置できる。
【0010】請求項2に記載されたスクロール型圧縮機
の発明においては、カウンタウェイトに切欠部を設ける
のみであるので、容易にその加工を行うことができる。
【0011】請求項3に記載されたスクロール型圧縮機
の発明においては、カウンタウェイトに自転防止リング
と干渉しないように凹部が設けられているため、自転防
止リングと干渉しない範囲で、回転軸の軸線に対しでき
るだけ外側へカウンタウェイトの重心を配置することが
できる。従って、カウンタウェイトを自転防止リングと
避けて配置する必要がなく、圧縮機の小型化に寄与でき
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明をスクロール型圧縮機に具体化
した実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
【0013】図1に示すように、固定スクロール1はセ
ンタハウジングを兼用しており、その前後両端面にはフ
ロントハウジング2およびリヤハウジング3がそれぞれ
固定されている。回転軸4はベアリング5によりフロン
トハウジング2内に回転可能に支持され、その内端には
偏心軸6が突設されている。ブッシュ7は偏心軸6に回
転可能に支持されている。
【0014】可動スクロール9はその外面の円筒状ボス
部10においてベアリング8を介してブッシュ7に相対
回転可能に支持されている。そして、この可動スクロー
ル9は、回転軸4が回転された時、偏心軸6によりブッ
シュ7及びベアリング8を介して、回転軸4の軸線の回
りで公転される。
【0015】前記固定スクロール1は、基板11とその
内面に一体に形成された渦巻部12とを備えている。同
様に可動スクロール9も基板13とその内面に一体に形
成された渦巻部14とを備えている。そして、両スクロ
ール1,9は渦巻部12,14において互いに噛み合わ
され、各渦巻部12,14の端面が、対向するスクロー
ル9,1の基板13,11に近接対向されている。そし
て、両スクロール1,9の基板11,13及び渦巻部1
2,14にてそれらの間に圧縮室15が形成される。
【0016】吸入室16は前記両スクロール1,9の渦
巻部12,14の外周部と固定スクロール1の周壁1a
との間に形成されている。吸入ポート28はフロントハ
ウジング2の斜め上部位置に設けられ、この吸入ポート
28より外部冷媒回路からの冷媒ガスが吸入室16に吸
入される。吐出孔17は固定スクロール1の基板11の
中心部付近に形成され、前記圧縮室15をリヤハウジン
グ3内の吐出室18に連通させる。吐出室18は図示し
ない外部冷媒回路に接続されている。吐出弁19は吐出
孔17の外端部に配設され、リテーナ20により開放位
置が規制される。
【0017】リング状の固定プレート21は、フロント
ハウジング2の内壁面に配置されており、図示しない回
り止めピンにより回り止めされている。そして、前記圧
縮室15におけるガスの圧縮に伴って、可動スクロール
9の軸線方向に作用する圧縮反力が、前記固定プレート
21を介してフロントハウジング2により受け止められ
る。
【0018】この固定プレート21は、可動スクロール
とは異種材料、例えば鉄系材料で形成されている。可動
スクロール9の固定プレート21と接する面はニッケル
−リンメッキ等により硬化処理が施されている。
【0019】図1〜図5に示すように、自転防止機構は
前記フロントハウジング2と可動スクロール9とのあい
だに配設されている。すなわち、四個の円形状の凹部2
7はフロントハウジング2の内面に同一円周上で所定間
隔おきに形成され、それらの底面には固定自転防止ピン
23がそれぞれ突設されている。さらに四本の可動自転
防止ピン22は前記固定自転防止ピン23に対応して、
可動スクロール9の基板13の外面に突設されている。
【0020】四個の鉄系金属等よりなる自転防止リング
24は、前記円形状の各凹部27内に移動自在に配設さ
れ、それらの内側には図2に示すように、両自転防止ピ
ン22及び23が嵌挿されている。従って、自転防止リ
ング24は、可動スクロール9側の可動自転防止ピン2
2とフロントハウジング2側の固定自転防止ピン23と
の間に跨っている。自転防止リング24の内径寸法によ
り規制される両自転防止ピン22,23の間の距離が、
可動スクロール9の公転半径となる。これにより、可動
スクロール9は自らの軸線の周りで自転するのを阻止さ
れながら、固定スクロール1の軸線を中心とした公転運
動が許容される。
【0021】可動スクロール9の公転運動により発生す
る遠心力を相殺するため、前記偏心軸6にはカウンタウ
ェイト25が嵌合されている。図1及び図3に示すよう
に凹部26は、カウンタウェイト25の外周縁に切欠形
成され、カウンタウェイト25と自転防止リング24と
の干渉を避けるようになっている。
【0022】この場合、自転防止リング24は圧縮機の
中心側へ移動したときにのみカウンタウェイト25の回
転軌跡内に位置する。従って、凹部26は、この位置に
移動した自転防止リング24とカウンタウェイト25と
の干渉を避けるためのものである。
【0023】次に、上記のように構成された実施例のス
クロール型圧縮機について動作を説明する。さて、この
圧縮機の回転軸4が回転されると、偏心軸6の偏心回転
により、ブッシュ7及びベアリング8を介して、可動ス
クロール9が回転軸4の軸線の周りで公転される。これ
により、吸入ポート28からの冷媒ガスが吸入室16か
ら両スクロール1,9間の圧縮室15内に取り込まれ
る。そして、可動スクロール9の公転に伴い、この圧縮
室15が渦巻部12,14の外周側から中心側に移動さ
れ、容積が徐々に減少され圧縮作用が行われる。従っ
て、冷媒ガスは圧縮室15内において次第に圧縮され、
吐出孔17から吐出弁19を押し開いて吐出室18内に
吐出される。
【0024】この圧縮機の作動中、特に高回転時には、
可動スクロール9、偏心軸4等に対して非常に大きな遠
心力が働く。この遠心力は動力損失や軸受部の摩耗、騒
音等の発生の原因となる。カウンタウェイト25は、そ
の遠心力の影響を軽減するために設けられている。
【0025】特に本実施例では、自転防止リング24と
カウンタウェイト25との干渉を避けるために、カウン
タウェイト25に凹部26が形成されている。従って、
その凹部26の分だけ、カウンタウェイト25を半径方
向外側に配置することができる。このため、カウンタウ
ェイト25の遠心力を十分に確保でき、可動スクロール
9等による遠心力が大きくても十分相殺あるいは軽減す
ることができる。
【0026】しかも、カウンタウェイト25は凹部26
の部分において自転防止リング24とラップしているた
め、自転防止リング24をカウンタウェイト25との干
渉を避けて外側に配置する必要がない。このため、圧縮
機の外形が大きくなるのを避けることができる。
【0027】従って、本実施例のスクロール型圧縮機
は、可動スクロール9の公転運動により生ずる遠心力を
十分に相殺又は軽減した上、圧縮機の小型化という要請
にも沿うことができる。
【0028】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、各部の構成を例えば以下のように変更して
具体化することも可能である。 (1)実施例において、カウンタウェイト25として、
別体のウェイトをカウンタウェイトのアームに止着し
て、そのウェイトには自転防止リング24と干渉しない
ような凹部を設けたものとすること。 (2)前記(1)項において、アームと別体のウェイト
を回転軸線側へ僅かに偏倚させて、自転防止リング24
との干渉を避けるように構成すること。この場合、凹部
はウェイトとアームとの間に形成される。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載されたスクロール型圧縮
機の発明においては、カウンタウェイトが可動スクロー
ルの公転運動により生じる遠心力を十分に相殺あるいは
軽減する。その上圧縮機の小型化という要請にも沿うこ
とができる。
【0030】請求項2に記載されたスクロール型圧縮機
の発明においては、カウンタウェイトの凹部が切欠によ
り設けられているので、容易にその加工を行うことがで
きる。
【0031】請求項3に記載されたスクロール型圧縮機
の発明においては、カウンタウェイトを自転防止リング
と避けて配置する必要がなく、圧縮機の小型化に寄与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化したスクロール型圧縮機の
実施例を示す縦断面図である。
【図2】 自転防止機構を示す断面図である。
【図3】 カウンタウェイトを示す正面図である。
【図4】 スクロール型圧縮機のフロントハウジングを
リヤハウジング側から見た側面図。
【図5】 可動スクロールが図4から180°回転され
た状態の側面図。
【符号の説明】
1…固定スクロール,2…フロントハウジング,3…リ
ヤハウジング,9…可動スクロール,24…自転防止リ
ング,25…カウンタウェイト,26…凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山本 真也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 清水 出 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに支持され、偏心軸を有する
    回転軸と、基板部及びその基板部上に形成された渦巻部
    を有する固定スクロールと、前記偏心軸上に支持され、
    基板部及び基板部上に形成された渦巻部を有し、固定ス
    クロールに対し中心をずらして噛み合うように組み込ま
    れた可動スクロールと、可動スクロールの基板部とハウ
    ジングとの間に設けられた可動スクロールの自転を防止
    するための自転防止機構と、偏心軸に支持され、可動ス
    クロールの公転時における放射方向のバランスを保つた
    めのカウンタウェイトとを備えたスクロール型圧縮機に
    おいて、 前記カウンタウェイトには、前記自転防止機構との干渉
    を避けるための凹部が設けられているスクロール型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記干渉を避けるための凹部は、切欠部
    である請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記自転防止機構は、可動スクロールの
    基板部及びハウジングにそれぞれ突設された自転防止ピ
    ンと、可動スクロール側及びハウジング側の自転防止ピ
    ンに跨って外嵌された自転防止リングとからなる請求項
    1又は2に記載のスクロール型圧縮機。
JP16803295A 1995-06-09 1995-06-09 スクロール型圧縮機 Pending JPH08338378A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16803295A JPH08338378A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 スクロール型圧縮機
IT96MI001157A IT1283105B1 (it) 1995-06-09 1996-06-07 Compressore del tipo a coclea con mezzo per la prevenzione della rotazione rinforzato
US08/659,985 US5807089A (en) 1995-06-09 1996-06-07 Scroll type compressor with a reinforced rotation preventing means
DE19622833A DE19622833C2 (de) 1995-06-09 1996-06-07 Spiralverdichter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16803295A JPH08338378A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 スクロール型圧縮機

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JPH08338378A true JPH08338378A (ja) 1996-12-24

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JP16803295A Pending JPH08338378A (ja) 1995-06-09 1995-06-09 スクロール型圧縮機

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