JPH08337608A - 離散した固体のポリマー粒子を形成させる方法 - Google Patents

離散した固体のポリマー粒子を形成させる方法

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JPH08337608A
JPH08337608A JP8089745A JP8974596A JPH08337608A JP H08337608 A JPH08337608 A JP H08337608A JP 8089745 A JP8089745 A JP 8089745A JP 8974596 A JP8974596 A JP 8974596A JP H08337608 A JPH08337608 A JP H08337608A
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JP8089745A
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Michael J Anchor
ジョン アンカー マイクル
Sridhar Gopalkrishnan
ゴパルクリシュナン スリドハル
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation
    • C08F2/24Emulsion polymerisation with the aid of emulsifying agents

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料および/または接着剤に使用するのに好
適な離散したポリマー粒子を形成する改善された乳化重
合法の提供。 【解決手段】 連続水相中の反応帯内で、少なくとも重
合の初期部分の間にジアリルアミンと酸化エチレンおよ
び酸化プロピレンおよび/または酸化ブチレンとを反応
させることによって生成される水溶性で重合可能なエチ
レン性不飽和界面活性剤を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散した固体ポリ
マー粒子を形成させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の最終使用を目的とした固体のポリ
マー粒子を形成させるため、水不溶性のエチレン性不飽
和モノマーの乳化重合が久しく使用されてきた。重合
中、液体モノマーの小さい液滴は高められた温度で供給
され、その一方で連続水相中で懸濁される。従来の方法
の場合、小球として懸濁されたモノマーを維持すること
が望まれる際に水相内に水溶性の界面活性剤を含有する
ことは慣例であり、この場合、一般に重合はラジカル機
構を介して行なわれる。一般に水溶性界面活性剤は陰イ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤、または陰イオン
界面活性剤と非イオン界面活性剤との混合物である。
【0003】生じるポリマー粒子が塗料および/または
接着剤に使用される場合には、重合反応によって得られ
る残留界面活性剤は不利となることがあり、かつ生じる
ラテックスおよび最終ラテックスから誘導される生成物
の性能を損なうことがある。例えば、イオン化合物を溶
解して合わせる場合、これが懸濁されたポリマー粒子の
不安定化をまねき、かつ望ましくないポリマー粒子の凝
集を惹起しうる。同様に、塗料および/または接着剤を
生成するため支持体に使用される場合、特に界面活性剤
濃厚物が小量を上回るならば、残留界面活性剤は支持体
への所望の付着を妨害しうる。生じるフィルムの洗浄適
性および感水性は不利な影響を及ぼされうる。付加的
に、残留界面活性剤はしばしば、支持体上に使用される
やいなや、生じるポリマーフィルムまたはポリマー層中
で表面にむらをまねく望ましくない“ブルーミング(bl
ooming)”を惹起しうる。
【0004】従来、しばしば、乳化重合処理中に一定の
重合可能な界面活性剤を使用することが提案されてき
た。例えば米国特許第4049608号明細書が示して
いる。付加的に、米国特許第3941857号明細書中
に開示されているように、エポキシ樹脂は残留界面活性
剤と反応させるために供給されてよい。アリルアルコー
ルのような重合可能な物質は、生じる生成物中に好まし
くない大量の凝塊の濃縮物生成をまねくことが見出され
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の対象は、塗料
および/または接着剤への使用に好適な離散したポリマ
ー粒子を形成させる改善された乳化重合法を提供するこ
とである。
【0006】本発明の対象は、重合中に使用される界面
活性剤が、生じるポリマーによって生成される塗料およ
び/または接着剤の層の性質を損なわないような、離散
したポリマー粒子を形成させる改善された乳化重合法を
提供することである。
【0007】本発明の対象は、生じる分散したポリマー
粒子の懸濁液が、溶解されたイオン化合物の存在によっ
て不安定にされないような、改善された乳化重合法を提
供することである。
【0008】本発明の対象は、生じる分散したポリマー
粒子の懸濁液が強化された機械的安定性を示し、かつ良
好な粒子分散液を保持しながら、凍結および氷解に抵抗
する能力を示すような改善された乳化重合法を提供する
ことである。
【0009】本発明の対象は、塗料および/または接着
剤として使用される場合に、生じるポリマー粒子が支持
体への改善された付着を示すような改善された乳化重合
法を提供することである。
【0010】本発明のもう1つの対象は、生じる生成物
から生成される塗料が、高められた温度で水にさらされ
た場合でも、時間の経過に対して均一および安定を保つ
傾向があるような、改善された乳化重合法を提供するこ
とである。
【0011】さらに本発明の対象は、塗料および/また
は接着剤への使用に好適な固体の離散したポリマー粒子
を提供することである。
【0012】前記および他の対象および利点、ならびに
本発明の範囲、特徴、および使用は、下記の詳述および
係属中の特許請求から、当業者には明らかになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】反応帯内にある少なくと
も1つの実質的に水に不溶性のエチレン性不飽和モノマ
ーが高められた温度でラジカル重合され、一方では連続
水相中で懸濁されるような、塗料および/または接着剤
への使用に好適な離散した固体のポリマー粒子の乳化重
合法において、連続水相中の反応帯内で少なくとも重合
の初期部分の間に、ジアリルアミンと酸化エチレン約5
0〜90(例えば約60〜80)重量%および酸化プロ
ピレンおよび/または酸化ブチレン約10〜50(例え
ば約20〜40)重量%とを反応させることによって生
成される溶解された水溶性で重合可能なエチレン性不飽
和界面活性剤を供給することによって改善された結果が
得られることが見出されたが、但しこの場合、水溶性で
重合可能な界面活性剤が約1000〜15000(例え
ば約2000〜9000)の数平均分子量を有し、およ
び反応帯内にあるエチレン性不飽和モノマーの全重量に
対して約1〜10(例えば約2〜4)重量%の濃度で供
給され、水溶性で重合可能なエチレン性不飽和界面活性
剤が前記反応帯内にある他のエチレン性不飽和モノマー
と共重合され、かつ実質的に乳化重合の工程中に完全に
消費される。
【0014】同様に本発明の改善された工程により形成
された離散した固体のポリマー粒子は、特に塗料および
/または接着剤への使用に好適である。
【0015】本発明の改善された乳化重合法によれば、
少なくとも1つの実質的に水不溶性のエチレン性不飽和
モノマーは、ラジカル重合されることができ、その一方
で連続水相中で懸濁される場合に、分散相として高めら
れた温度で撹拌されながら供給される。ラジカル乳化重
合されることができる、実質的に水不溶性のエチレン性
不飽和モノマーは使用されてよい。同様に1つまたは複
数の水溶性のエチレン性不飽和モノマーは、ラジカル重
合を開始して、乳化重合中に固体のポリマー粒子を形成
することができるようなモノマーもまた含めて供給され
てよい。
【0016】エチレン性不飽和モノマー、または本発明
の改善された乳化重合法により重合されるかまたは共重
合されてよいモノマーは、専門分野で公知であり、およ
び下記に代表的な方法で例示される。例えば、適当なエ
チレン性不飽和モノマーは、制限されない場合には、モ
ノ不飽和炭化水素モノマーおよびポリ不飽和炭化水素モ
ノマー、ビニルエステル(例えばC〜C飽和モノカ
ルボン酸のビニルエステル)、ビニルエーテル、モノエ
チレン性不飽和モノカルボン酸およびモノエチレン性不
飽和ポリカルボン酸およびこれらのアルキルエステル
(例えばアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ル、特にC〜C12アルキル、およびさらに特にこれ
らのC〜Cアルキルエステル)、ニトリル類、ビニ
ルハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物、不飽和
カルボン酸のアミド、およびアミノモノマーによって表
わされる。
【0017】炭化水素モノマーの代表的な例は、スチレ
ン化合物(例えばスチレン、カルボキシル化スチレン、
およびα−メチルスチレン)、および共役ジエン(例え
ばブタジエン、イソプレンおよびブタジエンとイソプレ
ンとのコポリマー)のような化合物を包含する。ビニル
ハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物の代表的な
例は、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルおよ
びフッ化ビニリデンを包含する。
【0018】アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エ
ステルの例はC〜C12(例えばC〜C)アルキ
ルアクリレートおよびメタクリレートを包含する。主要
なアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルは、
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルア
クリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルアク
リレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルア
クリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルア
クリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピル
メタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチル
メタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチル
メタクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、3,3−ジメチルブチルアクリレート、3,3−ジ
メチルブチルメタクリレート、およびラウリルアクリレ
ートを包含する。
【0019】適当なビニルエステルは、脂肪ビニルエス
テル、例えば蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、ビニルイソブチレート、ビニルバレ
レート、およびビニルカプロエート、および飽和モノカ
ルボン酸のアリルエステル、例えば酢酸アリル、プロピ
オン酸アリル、および酢酸アリルを包含する。
【0020】主要なビニルエーテルは、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテルおよびn−ブチルビニル
エーテルを包含する。主要なビニルケトンはメチルビニ
ルケトン、エチルビニルケトンおよびイソブチルビニル
ケトンを包含する。適当なモノエチレン性不飽和ジカル
ボン酸のジアルキルエステルは、マレイン酸ジメチル、
マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸
ジオクチル、マレイン酸ジイソオクチル、マレイン酸ジ
ノニル、マレイン酸ジイソデシル、マレイン酸ジトリデ
シル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸
ジプロピル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル、
フマル酸ジイソオクチル、フマル酸ジデシル、イタコン
酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチ
ル、およびイタコン酸ジオクチルを包含する。
【0021】適当なモノエチレン性不飽和モノカルボン
酸は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、およ
びクロトン酸を包含し;モノエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸および
シトラコン酸;およびモノエチレン性不飽和トリカルボ
ン酸、例えばアコニット酸およびハロゲン置換誘導体
(例えばαクロロアクリル酸)、およびこれらの酸の無
水物(例えば無水マレイン酸および無水シトラコン酸)
はモノマーとしての使用に適当である。アクリル酸およ
びメタクリル酸は、包含されてよい水溶性のエチレン性
不飽和モノマーの例である。
【0022】アクリロニトリル、α−クロロアクリルニ
トリルおよびメタクリロニトリルは、モノマーとして使
用されてよいような酸の相応するニトリルの範囲内にあ
る。このような酸の適当なアミドは、非置換アミド、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミドおよび他のα置
換アクリルアミドおよびN置換アミドを包含し、これら
は前記のモノカルボン酸およびポリカルボン酸とアルデ
ヒド、例えばホルムアルデヒドとの通常の反応によって
得られる。主要なN置換アミドは、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、アルキ
ル化N−メチロールアクリルアミドおよびアルキル化N
−メチロールメタクリルアミド、例えばN−メトキシメ
チルアクリルアミドおよびN−メトキシメチルメタクリ
ルアミドを包含する。
【0023】典型的なアミノモノマーは置換および非置
換アミノアルキルアクリレート、アミノモノマーとメタ
クリレートとの塩酸塩、例えばβ−アミノエチルアクリ
レート、β−アミノ−エチルメタクリレート、ジメチル
アミノメタクリレート、β−メチルアミノエチルアクリ
レート、およびジメチルアミノメチルメタクリレートを
包含する。
【0024】ヒドロキシ含有モノマーは、β−ヒドロキ
シエチルアクリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、γ−ヒドロキシ−プロピルアクリレートおよび
β−ヒドロキシエチルメタクリレートを包含する。
【0025】前述のモノマー、特にアクリル酸エステル
およびメタクリル酸エステルは、単独重合されてよい
か、または前述のモノマーと異なるモノマー、即ち、ラ
ジカル重合を介して付加重合できる1つまたは複数の異
なったモノマーを用いて、共重合されてよい。本発明に
よる改善された乳化重合法での使用にとって典型的なエ
チレン性不飽和モノマーは、スチレンとアクリル酸モノ
マーとの組合せ物、非芳香族ビニルモノマー、酢酸ビニ
ルとアクリル酸モノマーとの組合せ物、および単独にア
クリル酸モノマーを包含する。
【0026】本発明による改善された乳化重合処理の
間、ジアリルアミンと酸化エチレンおよび酸化プロピレ
ンおよび/または酸化ブチレンとを反応させることによ
って生成された、特に定義された水溶性の重合可能な界
面活性剤の少量の濃厚物は、連続水相中の反応帯内で供
給される。このような重合可能な界面活性剤は2つの位
置でエチレン性不飽和を有し、かつ大部分の濃厚物中の
反応帯内で提供されるモノマーとラジカル付加重合され
ることができる。有利な実施態様において、炭素原子上
にある1つまたは複数の水素原子の置換を欠くジアリル
アミンが使用される。しかしながら、所望の場合には、
1つまたは複数のこのような水素原子は、炭素原子1〜
4個の低級アルキル基またはハロゲン(例えばCl、B
r、またはI)で置換されてよい。重合可能な界面活性
剤中でジアリルアミンの窒素原子上に位置する水素原子
は、酸化エチレン約50〜90重量%および酸化プロピ
レンおよび/または酸化ブチレン約10〜50重量%を
触媒の存在下に付加するため反応部位として役立ち、約
1000〜15000の数平均分子量を有する水溶性で
重合可能な界面活性剤を生成する。生じる重合可能な界
面活性剤中で酸化エチレンから誘導される循環単位は、
全く疎水性であり、および酸化プロピレンおよび/また
は酸化ブチレンから誘導される循環単位は全く疎水性で
ある。このような酸化エチレンおよび酸化プロピレンお
よび/または酸化ブチレンから誘導される循環単位は、
1つまたは複数の実質的に均質な単位ブロックとして存
在してよいか、またはランダムに生じる成分として存在
してよい。ブロック配列が使用される場合、通常は酸化
エチレンから誘導される単一ブロックおよび酸化プロピ
レンおよび/または酸化ブチレンから誘導される単一ブ
ロックがある。しかしながら、所望の場合には、小さい
ブロックの大半は、挙げられた分子量が満たされる限り
は使用されてよい。個々のブロックが水溶性で重合可能
な界面活性剤の範囲内で配置される程度は、重要なもの
ではない。
【0027】本発明による改善された乳化重合法に使用
される重合可能な水溶性界面活性剤は、有利に約16〜
24のHLB(Hydrophilic-Lipophilic-Balance)を示
す。このようなHLB測定は、水溶性で重合可能な界面
活性剤の水溶液0.1重量%の表面張力を25℃でジュ
ヌーイの表面張力計を使用して測定することによって行
なわれてよい。
【0028】有利な実施態様において、特に定義された
水溶性の重合可能な界面活性剤を生成する一方、酸化エ
チレン約60〜80重量%および酸化プロピレンおよび
/または酸化ブチレン約20〜40重量%は、触媒の存
在下にジアリルアミンと反応され、約2000〜900
0の分子量を有する、2つの位置でエチレン性不飽和を
有する反応モノマーを生じる。
【0029】本発明による改善された乳化重合法の少な
くとも初期の一部の間、水溶性で重合可能な界面活性剤
は、反応帯内へと導入されたエチレン性不飽和モノマー
の全重量部に対して約1〜10重量%の有効濃度で反応
帯内の連続水相の中へと導入される。特に有利な実施態
様においてこのような濃縮物は、反応帯内へと導入され
るエチレン性不飽和モノマーの全重量に対して約2〜4
重量%である。反応帯内に存在する大部分のモノマーの
良好な初期分散は、特に定義された重合可能な界面活性
剤の存在によって促進される。乳化重合反応が生じるに
つれて、水溶性で重合可能な界面活性剤は、ラジカル付
加重合反応を介して実質的にランダムな方法で成長して
いる重合鎖に加わり、かつ乳化重合の工程中に大体にお
いて完全に消費される。
【0030】十分な量の重合開始剤(例えば常用のラジ
カル開始剤)は反応帯内へと導入され、重合を惹起し、
使用される特に高められた温度で満足な速度で続行され
る。乳化重合法で使用される開始剤は、フリーラジカル
を生じる型からなり、および通常ペルオキシジン化合物
である。例えばこれらの化合物は、無機過酸化物、例え
ば過酸化水素および無機過硫酸塩化合物、例えば過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸カリウ
ム;有機ヒドロペルオキシド、例えばクメンヒドロペル
オキシドおよびt−ブチルヒドロペルオキシド;有機過
酸化物、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過
酸化ラウロイル、ペルオキシジカルボネートエステル、
例えばジイソプロピルペルオキシジカルボネート、過酢
酸および過安息香酸を包含し、これらはしばしば水溶性
の還元剤、例えば鉄化合物、亜硫酸水素ナトリウムまた
はヒドロキシルアミンヒドロクロリドおよび他のラジカ
ル生成物質、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニト
リルによって活性化される。付加的に、常法による重合
可能でない界面活性剤の少量の濃厚物は、重合の工程中
に反応帯内へと供給される。このような界面活性助剤が
使用される場合、この助剤は有利にアニオン型、非イオ
ン型、またはアニオン型と非イオン型との混合物、およ
び反応帯内の全内容物の約0.1〜1.5重量%の低濃
度で供給される。このような付加的な重合可能でない界
面活性剤は、生じるポリマー粒子の粒度を調節する役を
果たす。特に有利な実施態様においてこのような付加的
な重合可能でない界面活性剤は使用されず、かつ望まし
い乳化重合のための反応帯域は水溶性の重合可能な界面
活性剤以外の界面活性剤を実質的に含まない。
【0031】本発明による乳化重合法は一般に、約50
〜95℃の高められた温度、最も有利には約60〜95
℃の高められた温度で、使用される開始剤の反応性によ
って一般に影響を及ぼされるような温度を用いて、およ
びエチレン性不飽和モノマーの乳化重合において当業者
に周知であるような濃度を用いて行なわれる。
【0032】次の例につき本発明を詳説する。しかしな
がら、本発明は例中に述べられる詳細な記述に限定され
るものではないことが理解されるべきである。
【0033】例中では続けて乳化重合が実施され、かつ
生じるポリマー生成物は以下に記載された方法により評
価された。
【0034】重合の終わりにあたって生じるラテックス
中に存在する、一般に“凝結”として周知の、大量の凝
集された固体ポリマー粒子を、このような凝集されてい
ない離散したポリマー粒子を通過させるために十分大き
な開口部を有するフィルター上に凝集された粒子を収集
することによって測定し、収集された凝集固体粒子を水
ですすぎ、かつ残留する凝集粒子を計量した。凝塊のパ
ーセントを、重合中に使用されるモノマーの重量に対す
る固体の理論的重量によって凝塊の重量を割ることによ
って計算した。
【0035】重合の結果生じるラテックスの粘度を、ス
ピンドル No.1 を装備した RV ブルックフィールド(Br
ookfield)粘度計を用いて測定した。このような測定の
間、それぞれのラテックス300mlを400ml用ビ
ーカー中に装入し、粘度計を毎分100回転で操作し
た。
【0036】機械的応力にさらした結果生じるラテック
スの機械的安定性を評価し、凝塊の粘度および/または
視覚的な様子での変化がある限度を測定した。さらに特
に、それぞれのラテックス2カップを5カップ用ガラス
ブレンダーに装入し、ブレンダーを5分間、またはラテ
ックスが完全に凝集するまで運転した。全体の凝集がな
い場合、次にラテックスの粘度を1日の継続に従って評
価した。
【0037】凍結/氷解安定性をそれぞれのラテックス
試料を凍結および氷解させることによって測定し、かつ
その後に凝集のある場合での凍結/氷解安定性、または
粘度の上昇を点検した。さらに特に、それぞれのラテッ
クス70gを広口−4オンス(oz.)のポリエチレン
瓶中に装入し、冷凍庫中に16時間置き、かつ室温で8
時間で氷解した。ラテックスのこのような氷解後、視覚
的に凝集について試験し、かつ粘度を測定した。凝集の
存在または粘度での上昇が起こるような凍結/氷解周期
の数を記録した。
【0038】生じるラテックスの電解質安定性を、塩化
カリウムの異なる濃厚物を含有する液体中にラテックス
の液滴を混合することによって測定し、かつ凝集の存在
についてそれぞれの溶液を視覚的に試験した。さらに特
に、塩化カルシウム溶液は脱イオン水を使用して0.0
01%、0.01%、0.1%、1.0%、3.0%、
5.0%、および10.0%の重量濃度で供給した。そ
れぞれの塩化カルシウム溶液10mlを試験管中に供給
し、ラテックス1滴を添加し、栓を試験管へ取り付け、
混合を続行し、かつ試験管の内容物を目で見て観察し
た。凝集が容易に判明する場合、引続く表中で“DC”
によって示されるような“限定された凝集(definite co
agulum) ”を含有していると見なされる。拡大ランプ下
で見た場合に少量の凝集だけが見えるならば、溶液は次
の表中で“VSC”で表示されるように“極めて僅かな
凝集(very slight coagulum) ”を含有していると見な
される。拡大ランプ下で見た場合に凝集が見られないな
らば、溶液は次の表中で“S”で表示されるように“安
定である(stable)”と見なされる。
【0039】生じるラテックスの粒度を、このような装
置を運転するための標準の手順に従って、NICOMP
粒度分析機を使用することによって測定した。
【0040】生じたラテックスの感水性を、重合の最後
でのラテックス4gを冒頭に公知重量の皿の上に置いて
測定し、かつ60℃に保ったベント式炉中にラテックス
を包含する皿を4時間放置し、乾燥し、かつそれぞれの
皿の上の薄膜の生成を完了させた。乾燥したラテックス
を含有する皿を次に炉から取り去り、1晩放冷した。存
在する大量の乾燥ラテックスを、それぞれの場合に計量
することによって測定した。脱イオン水を次にそれぞれ
の皿に添加し、それぞれ乾燥ラテックスと4時間接触さ
せた。次に大量の吸収水を、計量によって測定し、かつ
乾燥ラテックスの重量の百分率として計算した。吸収水
の量が多ければ多いほど、ラテックスによって生成され
たフィルムの感水性は少ない。
【0041】円筒中で希薄ラテックス溶液を回転させ、
発生したフォームの量を測定することによって、それぞ
れのラテックスのフォームの高さを測定した。さらに特
に、固体5%を含有するラテックスの固定量を円筒内に
装入し、ラテックスの高さを測定し、シリンダーを閉
め、かつシリンダーを60秒間について31回転で機械
的に回転させた。このような混合の最後にフォーム高さ
を、フォームの登頂部と溶液の本来の高さとの差を測る
ことによって測定した。
【0042】
【実施例】
例I 本発明による改善された乳化重合法の中での使用に適当
な水溶性で重合可能な界面活性剤を、まずジアリルアミ
ンと酸化プロピレンとを反応させ、次に酸化エチレンと
反応させることによって生成した。
【0043】さらに特に、1ガロンのステンレス鋼オー
トクレーブにジアリルアミン500gを装入し、オート
クレーブを密閉し、35psigになるまで窒素を用い
て加圧した。オートクレーブを約0〜2psigになる
までガス抜きし、密閉している間に93℃まで加熱し
た。8時間にわたって酸化プロピレン269gを添加
し、添加の最初の40分間で温度を125℃に上昇さ
せ、添加が継続する間この温度に保った。酸化プロピレ
ンをさらに1時間にわたってジアリルアミンと反応さ
せ、その間125℃に保った。この反応の工程中ジアリ
ルアミンの窒素原子上に位置した窒素原子を、酸化プロ
ピレンから誘導される単位を付加するための反応部位と
して提供した。反応混合物を102℃に冷却し、オート
クレーブを0 psigにガス抜きし、オートクレーブ
を再密閉した。さらに酸化プロピレン32gを102℃
で3時間にわたって添加し、102℃でさらに1時間反
応させた。生じるジアリル−2−ヒドロキシルプロピル
アミンの中間生成物を、オートクレーブの内容物を室温
に冷却した後再生した。
【0044】この342gの量のジアリル−2−ヒドロ
キシプロピレンアミン中間生成物を、次にカリウムt−
ブトキシド開始剤14.2gと一緒に1ガロンのステン
レス鋼オートクレーブへ装入し、オートクレーブを密閉
し、50psigで窒素を用いて2回パージし、オート
クレーブを約0〜2psigまでガス抜きし、オートク
レーブの温度を約115℃まで上げ、圧力を約0〜2p
sigまで調整し直した。8時間にわたってさらに酸化
プロピレン1357.7gを添加し、オートクレーブの
温度を115℃に保持し、オートクレーブ内の圧力を<
90psigで保持した。この酸化プロピレンの装入物
を全て添加したら直ちに、オートクレーブの内容物を1
15℃でさらに約2時間保ち、オートクレーブを0 p
sigまでガス抜きした。115℃である間に反応混合
物を10mm未満でストリッピングした。1時間につい
てのHgを40℃まで冷却し、中間保持タンクの中へ排
出した。この付加的な酸化プロピレンの添加によって生
成される中間生成物は、無水ピリジン中のフタル酸無水
物を用いてエステル化することによって626.6の数
平均分子量を有することが見出された。
【0045】353.3gの量で生じるジアリルアミン
と酸化プロピレンとの中間生成物は、酸化プロピレンか
ら誘導される付加的な単位を含有しており、次に1ガロ
ンのステンレス鋼オートクレーブへ装入し、オートクレ
ーブを密閉し、50 psigになるまで加圧し、連続
して3回ガス抜きおよび加圧を行うことによって約0〜
2 psigになるまでガス抜きした。次にオートクレ
ーブへとさらに酸化プロピレン456.5gを115℃
および圧力90 psig未満で2時間にわたって添加
した。全ての酸化プロピレンを装填した後、反応器の内
容物をさらに115℃で2時間反応させ、その間酸化プ
ロピレンの付加単位を化学結合し、ジアリルアミンの分
子上にある酸化プロピレンから誘導されるブロックを広
げた。
【0046】次にオートクレーブを145℃に加熱し、
圧力を34psigに調節した。次にオートクレーブに
酸化エチレン1890gを145℃および90 psi
g未満で4.5時間にわたって添加した。圧力が85p
sigを越えて上昇する場合は、酸化エチレンの添加を
ゆっくり行なった。酸化エチレンを、酸化プロピレンか
ら誘導される循環単位の有利に形成されるブロックの末
端で反応させ、オートクレーブの内容物を95℃に冷却
し、リン酸3.1gを中和を実行するために添加した。
次に30分混合し、反応器の内容物を真空で95℃、1
時間でストリッピングし、65℃に冷却し、保持タンク
の中へ排出した。本発明による改善された重合法におい
て使用するための、生じる水溶性で重合可能な界面活性
剤は、ピリジン中で無水フタル酸をエステル化する使用
の際に3610の数平均分子量を有し、このような単位
の全重量に対して、酸化エチレンから誘導される単位約
21重量%、および酸化プロピレンから誘導される単位
79重量%を有する。
【0047】生じる水溶性で重合可能な界面活性剤3重
量部、スチレン49重量部、ブチルアクリレート49重
量部、およびメタクリル酸2重量部の乳化重合を、次に
撹拌反応器中で4時間にわたって行ない、この場合には
65℃および大気圧という条件であった。反応器には水
93.05重量部および、過酸化ナトリウム0.4重量
部とメタ−重亜硫酸ナトリウム0.55重量部とからな
る開始剤を装入した。非付加的界面活性剤を供給した。
重合工程の間、スチレン、ブチルアクリレートおよびメ
タクリル酸モノマーを、連続水相の範囲内の微小な液滴
として懸濁させた。水溶性で重合可能な界面活性剤は、
他のエチレン性不飽和モノマーとのラジカル重合を開始
し、乳化重合の工程中に、大体において完全に消費され
る。重合の最後のpHは2.5であり、ラテックスは固
体約50重量%を有し、これは離散した固体のポリマー
粒子として存在していた。
【0048】第1表は、前述された方法による例1の生
成物の評価の結果を表わしている。比較の目的のため、
特性値も本発明によらない2つの付加的ラテックスに関
して提供した。さらに特にこのような付加的ラテックス
は、生成中に例Iの水溶性で重合可能な界面活性剤を欠
き、かつ重合可能でない界面活性剤と同様の量が置換さ
れている。
【0049】比較ラテックスAは、ラテックスの生成中
に、酸化プロピレンから誘導される単位の中間ブロック
と酸化エチレンから誘導される単位の2つのブロックか
らなる約4700の数平均分子量を有する水溶性のトリ
−ブロック非イオン界面活性剤を使用した。比較ラテッ
クスAの生成において使用される、このようなトリ−ブ
ロック非イオン界面活性剤において、酸化エチレンから
誘導される単位は約80重量%の濃度で存在し、かつ酸
化プロピレンから誘導される単位は約20重量%の濃度
で存在した。
【0050】比較ラテックスBは、ラテックスの生成中
に、酸化エチレン40モルを有するオクチルフェニルを
反応することによって生成される、約2500の数平均
分子量を有する水溶性の非イオン性界面活性剤を使用し
た。一般にこのような界面活性剤は、エチレン性不飽和
モノマーを乳化重合する間に、商業的に使用される。
【0051】
【表1】
【0052】第1表中にある特性値から注目されるべき
であるのは、ジアリルアミン、酸化エチレン、および酸
化プロピレンから誘導される特に定義された重合可能な
界面活性剤を使用する、本発明により生成されたスチレ
ン/アクリル酸ラテックスが、改善された安定性を示
し、この場合には、塩化カルシウムの存在下に良好な電
解質安定性との組合せで凍結/氷解試験を行なう。同様
に、一般に十分な数値は他の範囲内で報告された。
【0053】例II ビニル/アクリル酸ラテックスを生成することが示され
ていることを除いて、例Iを繰り返した。
【0054】生じる水溶性の重合可能な界面活性剤3重
量部、酢酸ビニル90重量部、およびブチルアクリレー
ト10重量部の乳化重合を、60℃および大気圧で3 1
/4時間にわたって撹拌型反応器中で行なった。重合可能
な界面活性剤を初期に酢酸ビニルおよびブチルアクリレ
ートモノマーの中へ溶解させた。反応器はpH緩衝剤と
して役立つ酢酸ナトリウム0.4重量部、開始剤として
役立つt−ブチルヒドロペルオキシド0.61重量部、
アニオン界面活性助剤として役立つナトリウムラウリル
スルフェート0.24重量部、還元剤として役立つナト
リウムヒドロキシメタンスルフィネート0.51重量
部、および水100重量部を包含した。重合の最後のp
Hは、水酸化アンモニウムの添加によって約6に上昇さ
れ、およびラテックスは重量で固体約51%を有した。
【0055】第2表は前述した方法による例IIの生成
物の評価の結果を示す。比較の目的のため、特性値も本
発明によらない2つの付加的ラテックスに関して提供し
ており、これは例Iとの関連で検討された同一の重合可
能でない界面活性剤を置換することによって生成され
た。相応する酢酸ビニル/アクリル酸ラテックスは、使
用された重合可能でない界面活性剤を基礎とする例Iと
の関連で行なわれたと見なされる。
【0056】
【表2】
【0057】第2表中に示された特性値から注目される
のは、ジアリルアミン、酸化エチレン、および酸化プロ
ピレンから誘導される特に定義された重合可能な界面活
性剤を使用する、本発明により生成されたビニル/アク
リル酸ラテックスが、改善された安定性を示し、この場
合には、機械的安定性試験が行われる。同様に、このよ
うなラテックスの電解質安定性は極めて良好であり、か
つ感水性の数値は卓越している。
【0058】例III アクリル酸ラテックスを生成することが示されているこ
とを除いて、例Iを繰り返した。
【0059】生じる重合可能な界面活性剤3重量部、メ
チルメタクリレート45重量部、およびブチルアクリレ
ート54.5重量部の乳化重合を、60℃および大気圧
で3.25時間にわたって撹拌反応器中で行なった。反
応器にメタ重亜硫酸塩0.37重量部、過硫酸ナトリウ
ム0.27重量部および水93重量部を装入した。重合
の最後のpHは、水酸化アンモニウムの添加によって約
8.5に上昇され、かつラテックスは固体約50重量%
を含有していた。
【0060】第3表は既に討議した方法により例III
の生成物の評価の結果を示す。比較目的のため、特性値
も本発明によらない2つの付加的ラテックスに関して提
供しており、これは例Iとの関連で検討された同一の重
合可能でない界面活性剤を置換することによって生成さ
れた。相応するアクリル酸ラテックスは、生成中に使用
された重合可能でない界面活性剤を基礎とする例Iとの
関連で行なわれたと見なされる。
【0061】
【表3】
【0062】第3表中に示された特性値から注目される
のは、ジアリルアミン、酸化エチレン、および酸化プロ
ピレンから誘導される特に定義された重合可能な界面活
性剤を使用する、本発明により生成されたアクリル酸ラ
テックスが、卓越した電解質安定性、凝塊および感水性
を示すことである。
【0063】本発明は有利な実施態様を用いて記述され
ているけれども、変法および変更は当業者にとって明ら
かに可能であるものと理解されるべきである。このよう
な変法および変更は、本明細書に係属された特許請求の
範囲の記載内で考慮されうるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 125/14 JCN C09J 125/14 JCN 133/04 JDB 133/04 JDB // C08F 290/06 MRS C08F 290/06 MRS

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応帯内にある少なくとも1つの実質的
    に水不溶性のエチレン性不飽和モノマーを、連続水相中
    で懸濁させながら、高められた温度でラジカル重合させ
    ることにより、塗料および/または接着剤に使用するの
    に適した離散した固体のポリマー粒子を形成させる方法
    において、前記連続水相中の前記反応帯内で重合の少な
    くとも初期部分の間に、ジアリルアミンと酸化エチレン
    約50〜90重量%および酸化プロピレンおよび/また
    は酸化ブチレン約10〜50重量%とを反応させること
    によって形成される溶解された水溶性で重合可能なエチ
    レン性不飽和界面活性剤を供給し、この場合、前記の水
    溶性で重合可能な界面活性剤は約1000〜15000
    の数平均分子量で有し、かつ前記反応帯内にあるエチレ
    ン性不飽和モノマーの全重量に対して約1〜10重量%
    の濃度で供給し、前記の水溶性で重合可能なエチレン性
    不飽和界面活性剤を前記反応帯内にある他のエチレン性
    不飽和モノマーと共重合させ、かつ前記乳化重合の工程
    中に実質的に完全に消費されることを特徴とする、離散
    した固体のポリマー粒子を形成させる乳化重合法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの実質的に水不溶性のエ
    チレン性不飽和モノマーがスチレンであり、かつ少なく
    とも1つのアクリルモノマーと反応される、請求項1記
    載の乳化重合法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの実質的に水不溶性のエ
    チレン性不飽和モノマーが、少なくとも1つの非芳香族
    ビニル化合物である、請求項1記載の乳化重合法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの実質的に水不溶性のエ
    チレン性不飽和モノマーが酢酸ビニルであり、かつ少な
    くとも1つのアクリルモノマーと反応される、請求項1
    記載の乳化重合法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの実質的に水不溶性のエ
    チレン性不飽和モノマーが、少なくとも1つのアクリル
    モノマーである、請求項1記載の乳化重合法。
  6. 【請求項6】 水溶性で重合可能な界面活性剤が約20
    00〜9000の数平均分子量を有する、請求項1記載
    の乳化重合法。
  7. 【請求項7】 水溶性で重合可能な界面活性剤を、ジア
    リルアミンと酸化エチレン約60〜80重量%および酸
    化プロピレンおよび/または酸化ブチレン約20〜40
    重量%との反応によって形成させる、請求項1記載の乳
    化重合法。
  8. 【請求項8】 水溶性で重合可能な界面活性剤を、ジア
    リルアミンと酸化エチレン約70重量%および酸化プロ
    ピレンおよび/または酸化ブチレン約30重量%との反
    応によって形成させる、請求項1記載の乳化重合法。
  9. 【請求項9】 水溶性で重合可能な界面活性剤を、反応
    帯内にあるエチレン性不飽和モノマーの全重量に対して
    約2〜4重量%の濃度で生じさせる、請求項1記載の乳
    化重合法。
  10. 【請求項10】 水溶性で重合可能な界面活性剤を、反
    応帯内にあるエチレン性不飽和モノマーの全重量に対し
    て約3〜4重量%の濃度で生じさせる、請求項1記載の
    乳化重合法。
  11. 【請求項11】 反応帯が、水溶性で重合可能な界面活
    性剤とは異なった界面活性剤を実質的に含有しない、請
    求項1記載の乳化重合法。
  12. 【請求項12】 離散した固体のポリマー粒子におい
    て、請求項1の方法により形成される、塗料および/ま
    たは接着剤に使用するのに適していることを特徴とす
    る、離散した固体のポリマー粒子。
  13. 【請求項13】 塗料および/または接着剤に使用する
    のに適した、離散した固体のポリマー粒子を形成させる
    乳化重合法において、反応帯内にある少なくとも1つの
    実質的に水不溶性のエチレン性不飽和モノマーを、連続
    水相中で懸濁させながら、高められた温度でラジカル重
    合させ、前記連続水相中の前記反応帯内で重合の少なく
    とも初期部分の間に、ジアリルアミンと酸化エチレン約
    60〜80重量%および酸化プロピレンおよび/または
    酸化ブチレン約20〜40重量%とを反応させることに
    よって形成される溶解された水溶性で重合可能なエチレ
    ン性不飽和界面活性剤を供給し、この場合、前記の水溶
    性で重合可能な界面活性剤を約2000〜9000の数
    平均分子量で有し、かつ前記反応帯内にあるエチレン性
    不飽和モノマーの全重量に対して約2〜4重量%の濃度
    で供給し、前記の水溶性で重合可能な界面活性剤を前記
    反応帯内にある他のエチレン性不飽和モノマーと共重合
    させ、かつ前記乳化重合の工程中に実質的に完全に消費
    されることを特徴とする、離散した固体のポリマー粒子
    を形成させる乳化重合法。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの実質的に水不溶性の
    エチレン性不飽和モノマーがスチレンであり、かつ少な
    くとも1つのアクリルモノマーと反応される、請求項1
    3記載の乳化重合法。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの実質的に水不溶性の
    エチレン性不飽和モノマーが、少なくとも1つの非芳香
    族ビニル化合物である、請求項13記載の乳化重合法。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つの実質的に水不溶性の
    エチレン性不飽和モノマーが酢酸ビニルであり、かつ少
    なくとも1つのアクリルモノマーと反応される、請求項
    13記載の乳化重合法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの実質的に水不溶性の
    エチレン性不飽和モノマーが、少なくとも1つのアクリ
    ルモノマーである、請求項13記載の乳化重合法。
  18. 【請求項18】 水溶性で重合可能な界面活性剤を、ジ
    アリルアミンと酸化エチレン約70重量%および酸化プ
    ロピレンおよび/または酸化ブチレン約30重量%との
    反応によって形成させる、請求項13記載の乳化重合
    法。
  19. 【請求項19】 水溶性で重合可能な界面活性剤が置換
    分の不在下にジアリルアミンを使用する間に形成されて
    おり、前記の反応帯が、前記の水溶性で重合可能な界面
    活性剤とは異なった界面活性剤を実質的に含有しない、
    請求項13記載の乳化重合法。
  20. 【請求項20】 離散された固体のポリマー粒子の水性
    懸濁液において、請求項13の方法に相応して形成され
    る、塗料および/または接着剤に使用するのに適当であ
    ることを特徴とする、離散した固体のポリマー粒子の水
    性懸濁液。
  21. 【請求項21】 請求項13記載の方法に相応して形成
    される、塗料および/または接着剤に使用するのに適当
    な離散した固体のポリマー粒子。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の方法に相応して形成
    される、塗料および/または接着剤に使用するのに適当
    な離散した固体のポリマー粒子。
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