JPH08337603A - 加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴムの再生方法 - Google Patents

加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴムの再生方法

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JPH08337603A
JPH08337603A JP17153195A JP17153195A JPH08337603A JP H08337603 A JPH08337603 A JP H08337603A JP 17153195 A JP17153195 A JP 17153195A JP 17153195 A JP17153195 A JP 17153195A JP H08337603 A JPH08337603 A JP H08337603A
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JP
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rubber
vulcanized rubber
regenerating
disulfide
compound
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JP17153195A
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English (en)
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Makoto Mori
誠 毛利
Arimitsu Usuki
有光 臼杵
Atsushi Murase
篤 村瀬
Norio Sato
紀夫 佐藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解速度が大きく,臭気が弱く,再生処理時
間が短い,加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴムの再生方法を
提供すること。 【構成】 加硫ゴムの再生処理に当たって,該加硫ゴム
に添加,混合する再生剤であって,該再生剤はジスルフ
ィド化合物と3価のリン化合物とを含有してなる。ま
た,加硫ゴムに上記再生剤を添加し,加熱混練する加硫
ゴムの再生方法において,上記添加に当たっては,両者
を同時に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,加硫ゴムを再利用する
ための加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴムの再生方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来,加硫ゴムよりなるゴム製品で不要と
なったもの,上記ゴム製品等の製造時に生じる加硫ゴム
の端材を再利用することが行われている。上記再利用に
当たっては,まず,これらの加硫ゴムに再生処理を施
し,可塑化させ,分解ゴムとなす。その後,上記分解ゴ
ムに,未加硫新ゴムと加硫剤とを添加し,加熱混練を施
す。以上により,加硫された再生ゴムを得ることができ
る(後述の実施例1参照)。なお,上記加硫ゴムとは,
未加硫ゴムを加硫することにより,該未加硫ゴムを構成
する鎖状ゴム分子等の間に−S−等の硫黄架橋結合を形
成させたものである。
【0003】ところで,上記再生処理としては,パン法
と呼ばれる方法がある。上記パン法では,加硫ゴムに再
生オイル及び再生剤を添加した後,例えば,オートクレ
ーブ中,温度200℃,水蒸気圧14.5kg/c
3 ,5時間という条件下において,加硫ゴムを加熱
し,再生する。
【0004】これにより,上記再生剤が加硫ゴムの硫黄
架橋結合を分解し,加硫ゴムを可塑化させ,分解ゴムと
なす。そして,上記再生剤としては,脂肪族あるいは芳
香族のジスルフィド系の化合物が一般的に用いられてお
り,その一例としては,ジアリールジスルフィドが挙げ
られる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記ジスルフ
ィド系化合物には以下に示す問題がある。上記ジスルフ
ィド系化合物において,まず脂肪族のジスルフィドはか
なり臭気が強いために使用し難い。次に,芳香族ジスル
フィドのうち,硫黄架橋結合の分解速度が大きいもの,
例えば,ジアリールジスルフィド等は,再生処理時に,
脂肪族のジスルフィドほどではないが,割合に強い臭気
を発生するおそれがある。また,上記物質を用いて再生
された分解ゴム及び再生ゴムも,強い臭気を発生するお
それがある。また,臭気を弱めるために再生剤の使用量
を低減させると,加硫ゴムの再生処理時間が長くなるお
それがある。
【0006】一方,上記芳香族ジスルフィド系化合物の
中には,例えば,ジキシリルジスルフィド等の,臭気の
発生が小さい物質もある。しかし,これらの物質はもと
もと硫黄架橋結合の分解速度が小さく,加硫ゴムの再生
処理時間が長くなるおそれがある。
【0007】本発明は,かかる問題点に鑑み,臭気が弱
く,分解速度が大きく,再生処理時間が短い,加硫ゴム
の再生剤及び加硫ゴムの再生方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は,加硫ゴムの再生処理に当
たって,該加硫ゴムに添加,混合する再生剤であって,
該再生剤はジスルフィド化合物と3価のリン化合物とを
含有してなることを特徴とする加硫ゴムの再生剤にあ
る。
【0009】上記再生剤を使用するに当たっては,例え
ば加硫ゴムの再生処理時に,ジスルフィド化合物と3価
のリン化合物とを同時に,即ち,両者が併存するよう
に,加硫ゴムに添加する。また,両者を使用前に,予め
混合し,保管しておくこともできる。
【0010】上記加硫ゴムは,例えば,炭素主鎖からな
る長い鎖状有機化合物またはシリコーンゴムの集合体で
ある未加硫のポリマー等に硫黄または硫黄化合物を混合
し,該ポリマー間の炭素主鎖間等に−S−結合,−S−
S−結合,−S−S−S−結合等の多種の硫黄加硫構造
を形成させ,エラストマ,ゴムの性状を呈するようにし
た物質より構成されている。
【0011】上記鎖状有機化合物の例としては,未加硫
のブタジエンゴム,イソプレンゴム,ブチルゴム,エチ
レン−プロピレンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,ク
ロロプレンゴム,ニトリルゴム,アクリルゴム,エピク
ロルヒドリンゴム,クロロスルホン化ポリエチレン,塩
素化ポリエチレン,フッ素ゴム,EPDM(エチレンプ
ロピレンジエンターポリマー)等が挙げられる。
【0012】次に,上記再生剤における上記ジスルフィ
ド化合物は,図2に示す一般式により表される化合物で
ある。なお,上記一般式において,R1 ,R2 は同一ま
たは異なる置換基を表している。また,上記置換基は,
アルキル基,アリール基等,いかなる置換基であっても
よい。更に,上記置換基は,アミノ基等の官能基を含有
していてもよい。
【0013】上記ジスルフィド化合物の具体的な例とし
ては,ジフェニルジスルフィド,ジトリルジスルフィ
ド,ジキシリルジスルフィド,ビス(4−アミノフェニ
ル)ジスルフィド,ジブチルジスルフィド,ジイソプロ
ピルジスルフィド,ジt−ブチルジスルフィド等を挙げ
ることができる。特に,低臭気という点では,一般的に
脂肪族ジスルフィドよりも,芳香族ジスルフィドが好ま
しく,特にジスルフィド結合の両端に一対の芳香環が結
合した骨格構造を有するもの,とりわけ後述するごとく
ジキシリルジスルフィドが好ましい。
【0014】また,上記3価のリン化合物は,図3に示
す一般式により表される化合物である。なお,上記一般
式において,R3 ,R4 ,R5 は,同一または異なる置
換基を表しており,例えば,アルキル基,アリール基,
アルコキシル基,アミノ基等であることが好ましい。
【0015】また,上記3価のリン化合物の具体的な例
としては,トリフェニルホスフィン,トリブチルホスフ
ィン,亜リン酸トリフェニル,亜リン酸トリブチル,ト
リス(ジエチルアミノ)ホスフィン等が挙げられる。
【0016】なお,再生剤中における,ジスルフィド化
合物と3価のリン化合物との重量比は,5:1〜1:2
であることが好ましい。上記重量比よりも,3価のリン
化合物の量が少ない場合には,本発明の効果があらわれ
ないおそれがある。一方,上記重量混合比よりも,3価
のリン化合物の量が多い場合には,該リン化合物を増量
することによる顕著な効果を見出すことができず,コス
ト高となる。
【0017】また,加硫ゴム100重量部に対しては,
上記ジスルフィド化合物と上記3価のリン化合物との合
計添加量を,0.1重量部〜10重量部とすることが好
ましい。上記化合物の合計添加量が0.1重量部未満で
ある場合には,分解時間が長すぎるおそれがある。一
方,10重量部を越えても,効果の上積みは少なく,そ
の上臭気が強くなるおそれがある。なお,上記合計添加
量の更に好ましい上限は5重量部である。
【0018】次に,上記ジスルフィド化合物においてジ
キシリルジスルフィドは,前記したごとく,臭気の発生
が小さく,再生処理が長時間である化合物である。しか
し,本発明におけるジスルフィド化合物として3価のリ
ン化合物と共に使用する場合においては,分解速度が高
まり,再生処理時間が短くなる。それ故,上記ジスルフ
ィド化合物としてジキシリルジスルフィドを用いた場合
には,臭気の発生の小さい優れた再生剤を得ることがで
きる。
【0019】次に,上記ジスルフィド化合物としては,
低臭気という面からは芳香族ジスルフィド,特にジスル
フィド結合の両端に一対の芳香環が結合した骨格構造を
有するもの,とりわけジキシリルジスルフィドが好まし
く,一方硫黄架橋結合の分解速度という面からは,例え
ば,ジアリールジスルフィドを使用することが好まし
い。
【0020】また,本発明にかかる加硫ゴムの再生方法
は,加硫ゴムに再生剤を添加し,加熱混練する加硫ゴム
の再生方法において,上記再生剤はジスルフィド化合物
と3価のリン化合物とよりなり,上記添加に当たって
は,両者を同時に添加することを特徴とする加硫ゴムの
再生方法にある。そして,上記ジスルフィド化合物が芳
香族ジスルフィドである場合には,分解速度と低臭気を
両立するという点で特に大きな効果を発揮する。その
他,詳細は上述した加硫ゴムの再生剤と同様である。
【0021】
【作用及び効果】本発明の加硫ゴムの再生剤は,ジスル
フィド化合物と3価のリン化合物とを含有している。上
記ジスルフィド化合物と3価のリン化合物とを混合する
ことにより,図1に示すごとく,2つの活性種が形成さ
れる。上記活性種は加硫ゴムにおける硫黄架橋結合をア
タックし,該結合の分解を促進する触媒として作用す
る。このため,再生処理にかかる時間が短縮される。換
言すれば,分解剤の使用量を相対的に低減することがで
き,容易に臭気の低減を図ることもできる。
【0022】上記のごとく,本発明によれば,臭気が弱
く,分解速度が大きく,再生処理時間が短い,加硫ゴム
の再生剤及び加硫ゴムの再生方法を提供することができ
る。
【0023】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴム
の再生処理につき,図1〜図3により説明する。本例の
再生剤は,加硫ゴムの再生処理に当たって,該加硫ゴム
に添加,混合する再生剤である。そして,上記再生剤
は,図2に示す一般式を有するジスルフィド化合物であ
るジフェニルジスルフィドと,図3に示す一般式を有す
る3価のリン化合物であるトリフェニルホスフィンとを
含有してなる。
【0024】次に,上記再生剤を用いた再生処理と共
に,該再生処理により得られる分解ゴム,また最終的に
生成される再生ゴムについて説明する。まず,加硫ゴム
に対し再生処理を施す。
【0025】EPDMよりなる加硫ゴム100重量部に
対し,再生オイルとして,パラフィン系プロセスオイル
(出光興産,PW−380)を30重量部,再生剤とし
て,ジフェニルジスルフィドを1重量部及びトリフェニ
ルホスフィンを1重量部を同時に添加する。次いで,ゴ
ムロールを用い,温度150℃,ロール間隔なしという
条件で30分間混練する。以上により加硫ゴムが分解ゴ
ムとなる。
【0026】次に,EPDMよりなる未加硫新ゴム10
0重量部に対し,上記分解ゴム30重量部,加硫剤とし
て硫黄を2重量部,加硫促進剤としてノクセラーNS−
Pを1重量部,その他,酸化亜鉛3重量部及びステアリ
ン酸2重量部を加え,ゴムロールを用い,10分間混練
し,加硫する。以上により上記分解ゴムが加硫され,再
生ゴムとなる。
【0027】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例の加硫ゴムの再生剤は,ジフェニルジスルフィ
ドとトリフェニルホスフィンとよりなり,ジフェニルジ
スルフィドは,図2の一般式により示される,ジスルフ
ィド化合物のひとつ,一方トリフェニルホスフィンは,
図3の一般式により示される,3価のリン化合物のひと
つである。
【0028】そして,上記ジスルフィド化合物と3価の
リン化合物とを同時に加硫ゴムに添加し,混練すること
により,図1に示すごとく,2つの活性種が形成され
る。上記活性種は上記加硫ゴムにおける硫黄架橋結合を
アタックし,該結合の分解を促進する触媒として作用す
る。このため,再生処理にかかる時間が短縮される。
【0029】従って,本例によれば,分解速度が大き
く,再生処理時間が小さい,加硫ゴムの再生剤及び加硫
ゴムの再生方法を提供することができる。
【0030】実施例2 本例は,本発明にかかる再生剤及び再生処理に基づいて
得られる再生ゴムを,従来の再生剤による再生ゴムと共
に比較評価するものである。
【0031】まず,本発明にかかる試料1〜4は,実施
例1に示す再生処理を施され,製造された再生ゴムであ
る。この時,試料1〜3を得るために使用された再生剤
は,実施例1と同様に,ジフェニルジスルフィド,トリ
フェニルホスフィンを含有している。一方,試料4を得
るために使用された再生剤は,ジキシリルジスルフィ
ド,トリフェニルホスフィンを含有しており,加硫ゴム
100重量部に対し,両者は1重量部づつ添加される。
【0032】なお,上記各試料の加硫ゴム及び未加硫新
ゴムとして,試料1及び試料4はEPDMを,試料2は
イソプレンゴムを,試料3はブチルゴムを使用する。な
お,試料2及び試料3については,再生処理の際に再生
オイルを加えていない。
【0033】次に,比較試料C1〜C4は,実施例1と
同様の再生処理を施され,製造された再生ゴムである。
この時,比較試料C1〜C3における再生剤は,ジフェ
ニルジスルフィドのみを含有している。一方,比較試料
C4における再生剤は,ジキシリルジスルフィドを含有
している。いずれの再生剤も,加硫ゴム100重量部に
対し,2重量部づつ添加することにより再生処理が行な
われる。
【0034】なお,上記各比較試料の加硫ゴム及び未加
硫新ゴムとして,比較試料C1及び比較試料C4はEP
DMを,比較試料C2はイソプレンゴムを,比較試料C
3はブチルゴムを使用する。
【0035】次に,上記各試料の性能評価について試験
(1)〜試験(3)を行った。まず,試験(1)におい
て,各試料の再生処理にかかる時間と,該再生処理にお
いて得られる分解ゴムの,温度100℃でのムーニー粘
度ML1+4 を測定した。上記再生処理は,再生剤等を添
加した加硫ゴムを混練することにより行なわれ,上記再
生処理の結果,加硫ゴムの硫黄架橋結合が分解し,可塑
化する。よって,上記試験(1)により,各試料の再生
処理に要する時間の長短を調べることができる。
【0036】また,試験(2)において,再生処理中に
おける異臭の発生状況についてチェックした。更に,再
生処理により得ることができる分解ゴム,該分解ゴムを
加硫することにより得ることができる再生ゴムの双方に
ついても異臭の有無をチェックした。
【0037】更に,試験(3)において,上記各試料よ
り,厚さ5mm×30cm×30cmのシートを成形
し,JIS−K6301に準じて,ダンベル型試験片を
切り出す。得られた各試験片に対してJIS−K630
1に準じる引っ張り試験を行い,引っ張り強度及び破断
伸びについて測定した。
【0038】次に,各試験の結果について説明する。ま
ず,試験(1)によると,試料1の再生処理時間は30
分,ムーニー粘度は60であった。試料2の再生処理時
間は20分,ムーニー粘度は50であった。試料3の再
生処理時間は20分,ムーニー粘度は55であった。試
料4の再生処理時間は40分,ムーニー粘度は60であ
った。
【0039】一方,比較試料C1の再生処理時間は10
0分,ムーニー粘度は60であった。比較試料C2の再
生処理時間は50分,ムーニー粘度は50であった。比
較試料C3の再生処理時間は60分,ムーニー粘度は5
5であった。なお,比較試料C4は,再生処理時間が1
20分となっても加硫ゴムが可塑化せず,ムーニー粘度
を測定することができなかった。
【0040】以上により,本発明にかかる再生剤を用い
て再生処理を行うことにより,再生処理時間が短縮され
ることがわかった。更に,試料4及び比較試料C4の試
験結果より,ジキシリルジスルフィドに対し,3価のリ
ン化合物であるトリフェニルホスフィンを添加すること
によって,再生処理時間の著しい短縮が実現できること
がわかった。
【0041】次に,試験(2)によると,試料4におい
ては,再生処理中,分解ゴム,再生ゴムいずれにおいて
も,臭気が感知されなかった。また,試料1〜3におい
ては,臭気が感知された。
【0042】一方,比較試料C1〜C3においては,再
生処理中,分解ゴム,再生ゴム,いずれの状態において
も,試料1〜3より強い,かなりの臭気が感知された。
また,比較試料C4においては,再生処理中,臭気が感
知されないかわり,可塑化も進行しなかった。
【0043】以上により,本発明によれば,分解力を維
持しつつ臭気の原因であるジフェニルジスルフィドの使
用量を低減させ,臭気も低減できることがわかった。特
に試料4とC4との結果から,ジキシリルジスルフィド
がトリフェニルホスフィンとの併用により臭気の全くな
い,有効な分解剤となることがわかった。
【0044】次に,試験(3)によると,試料1の引っ
張り強度は200kg/cm2 ,破断伸びは550%で
あった。試料2の引っ張り強度は180kg/cm2
破断伸びは500%であった。試料3の引っ張り強度は
150kg/cm2 ,破断伸びは600%であった。試
料4の引っ張り強度は200kg/cm2 ,破断伸びは
550%であった。
【0045】一方,比較試料C1の引っ張り強度は20
0kg/cm2 ,破断伸びは500%であった。比較試
料C2の引っ張り強度は180kg/cm2 ,破断伸び
は480%であった。比較試料3の引っ張り強度は14
0kg/cm2 ,破断伸びは590%であった。比較試
料4の引っ張り強度は200kg/cm2 ,破断伸びは
測定できなかった。
【0046】以上により,本発明にかかる試料1〜4
が,従来品(比較試料C1〜C4)と同等の引っ張り強
度,破断伸びが得られることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,再生剤より活性種が生じる
反応を示す説明図。
【図2】実施例1における,ジスルフィド化合物の一般
式を示す説明図。
【図3】実施例1における,3価のリン化合物の一般式
を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 篤 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴムの再生処理に当たって,該加硫
    ゴムに添加,混合する再生剤であって,該再生剤はジス
    ルフィド化合物と3価のリン化合物とを含有してなるこ
    とを特徴とする加硫ゴムの再生剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ジスルフィド化
    合物は芳香族ジスルフィドであることを特徴とする加硫
    ゴムの再生剤。
  3. 【請求項3】 加硫ゴムに再生剤を添加し,加熱混練す
    る加硫ゴムの再生方法において,上記再生剤はジスルフ
    ィド化合物と3価のリン化合物とよりなり,上記添加に
    当たっては,両者を同時に添加することを特徴とする加
    硫ゴムの再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記ジスルフィド化
    合物は芳香族ジスルフィドであることを特徴とする加硫
    ゴムの再生方法。
JP17153195A 1995-06-13 1995-06-13 加硫ゴムの再生剤及び加硫ゴムの再生方法 Pending JPH08337603A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340497A (ja) * 2000-03-31 2001-12-11 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール用ゴム組成物及びゴルフボール
JP2004347108A (ja) * 2003-04-28 2004-12-09 Mitsuboshi Belting Ltd ローエッジvベルト
JP2007106919A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム材料、それを用いたゴム組成物及び架橋ゴム
JP2015534587A (ja) * 2012-08-31 2015-12-03 コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 硫黄架橋したゴム加硫物を再生して再生物を生成する方法

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