JP2001340497A - ゴルフボール用ゴム組成物及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用ゴム組成物及びゴルフボール

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加圧成形に適している上、適度な硬度を有
し、優れた初速性能が付与された成形物を得ることがで
きるゴルフボール用ゴム組成物及び該ゴルフボール用ゴ
ム組成物を使用して形成された反発性の高いゴルフボー
ルを得る。 【解決手段】 (A)基材ゴムと、(B)不飽和カルボ
ン酸の金属塩、及び/又は、不飽和カルボン酸及び酸化
亜鉛と、(C)有機過酸化物とを配合してなるゴルフボ
ール用ゴム組成物において、上記基材ゴム100質量部
に対して、(D)下記一般式で示されるジアルキルジス
ルフィドを0.1〜4質量部配合してなることを特徴と
するゴルフボール用ゴム組成物及び該組成物にて形成さ
れたゴルフボールを提供する。 R1−S−S−R2 〔式中R1及びR2はそれぞれCn2n+1(nは炭素数3
〜10の整数である。)で示されるアルキル基を示し、
1とR2は互いに同一でも異なっていてもよい。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソリッドゴルフボ
ールや糸巻きゴルフボールのソリッドコア、ソリッドセ
ンター(以下、総称してセンターコアという)及びワン
ピースゴルフボールの生産性に優れ、高い反発性を付与
できる組成物及び該組成物にて得られる反発性の高いゴ
ルフボールに関し、更に詳述すると、加圧成形に適して
いる上、適度な硬度を有し、優れた初速性能が付与され
た成形物を得ることができるゴルフボール用ゴム組成物
及び該ゴルフボール用ゴム組成物を使用して形成された
反発性の高いゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ゴルフボール用ゴム組成物は、ソリッドゴルフボー
ルや糸巻きゴルフボールに使用するセンターコア、ワン
ピースゴルフボールの成形材料として使用されている。
【0003】ゴルフボール用ゴム組成物に対しては、種
々提案がなされており、例えば、特開平11−2625
44号公報には、基材ゴム・共架橋剤等の組成物中に、
ジフェニルジスルフィド、ジドデシルスルフィドなどの
芳香族基や炭素数が12以上のアルキル基を有する有機
硫黄化合物を配合したゴム組成物が開示されている。
【0004】しかしながら、上記提案における有機硫黄
化合物は、ゴム組成物を射出成形に適した加硫速度とす
るために、加硫速度を遅らせる目的で配合されており、
上記ゴム組成物をゴルフボール用ゴム組成物の成形方法
として通常採用される加圧成形に使用すると、加硫時間
が長く生産性が悪くなる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ソリッドゴルフボール、糸巻きゴルフボールのセン
ターコア及びワンピースゴルフボールの加圧成形に好適
に使用できるゴルフボール用ゴム組成物であって、生産
性を低下させることなく、適度な硬度を有し、初速の向
上した成形物を得ることができるゴルフボール用ゴム組
成物、及び該ゴルフボール用ゴム組成物にて形成され、
適度な硬度を有し、反発性の高いゴルフボールを提供す
ることを目的とする。
【0006】
〔式中R1及びR2はそれぞれCn2n+1(nは炭素数3〜10の整数である。)で示されるアルキル基を示し、R1とR2は互いに同一でも異なっていてもよい。〕
【0007】そして、本発明者が更に検討を行ったとこ
ろ、上記ゴルフボール用ゴム組成物で形成したセンター
コアを有するゴルフボールや上記組成物にて形成された
ワンピースゴルフボールは、適度な硬度を有し、反発性
が高いボール構造を有する優れたゴルフボールであるこ
とを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】従って、本発明は、下記のゴルフボール用
ゴム組成物及びゴルフボールを提供する。 請求項1:(A)基材ゴムと、(B)不飽和カルボン酸
の金属塩、及び/又は、不飽和カルボン酸及び酸化亜鉛
と、(C)有機過酸化物とを配合してなるゴルフボール
用ゴム組成物において、上記基材ゴム100質量部に対
して、(D)下記一般式で示されるジアルキルジスルフ
ィドを0.1〜4質量部配合してなることを特徴とする
ゴルフボール用ゴム組成物。 R1−S−S−R2 〔式中R1及びR2はそれぞれCn2n+1(nは炭素数3
〜10の整数である。)で示されるアルキル基を示し、
1とR2は互いに同一でも異なっていてもよい。〕 請求項2:センターコアと、少なくとも1層のカバーと
を具備してなるゴルフボールにおいて、上記センターコ
アが請求項1記載のゴルフボール用ゴム組成物にて形成
されたものであることを特徴とするゴルフボール。 請求項3:カバーが2層以上に多層化されたものである
請求項2記載のゴルフボール。 請求項4:請求項1記載のゴルフボール用ゴム組成物に
て形成されたことを特徴とするワンピースゴルフボー
ル。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のゴルフボール用ゴム組成物は、(A)基材
ゴム、(B)不飽和カルボン酸の金属塩、及び/又は、
不飽和カルボン酸及び酸化亜鉛、(C)有機過酸化物、
(D)特定のジアルキルジスルフィドを必須成分として
配合するものであり、ワンピースゴルフボール材、ソリ
ッドコア材及びソリッドセンター材のいずれの場合にも
好適に使用することができるものである。
【0010】ここで、(A)成分の基材ゴムは、公知の
ゴルフボール用ゴム基材として使用されているポリブタ
ジエンを好適に使用することができ、具体的には、1,
4−シスポリブタジエン、特にシス構造を少なくとも4
0%以上有する1,4−シスポリブタジエンを好適に使
用することができる。なお、この基材ゴム中には、所望
により上述したポリブタジエンと共に天然ゴム、ポリイ
ソプレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどを併用配合
することもできる。
【0011】本発明の組成物は、(B)不飽和カルボン
酸の金属塩、及び/又は、不飽和カルボン酸及び酸化亜
鉛を必須成分として配合するが、この(B)成分は、本
発明のゴルフボール用組成物により製造される成形物に
よって配合が選択される成分で、例えば、本発明のゴル
フボール用組成物をソリッドセンター材、ソリッドコア
材に使用する場合は、不飽和カルボン酸の金属塩を、ワ
ンピースゴルフボール材として使用する場合には、不飽
和カルボン酸及び酸化亜鉛をそれぞれ必須成分として配
合するものである。
【0012】ここで、不飽和カルボン酸の金属塩とし
て、具体的には、メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等
を好適に配合し得るが、特に反発性の高さからアクリル
酸亜鉛を好適に使用し得る。これら不飽和カルボン酸の
金属塩の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し5
質量部以上、特に15質量部以上、上限として45質量
部以下、特に30質量部以下とすることが好ましい。
【0013】また、不飽和カルボン酸として、具体的に
は、メタクリル酸、アクリル酸等を好適に配合し得る
が、特に耐久性の高さからメタクリル酸を好適に使用し
得る。これら不飽和カルボン酸の配合量は、上記基材ゴ
ム100質量部に対し5質量部以上、特に15質量部以
上、上限として45質量部以下、特に30質量部以下と
することが好ましい。
【0014】上記不飽和カルボン酸の配合に際して、酸
化亜鉛を併用配合することが必須である。酸化亜鉛の配
合量は、上記基材ゴム100質量部に対し5質量部以
上、特に15質量部以上、上限として45質量部以下、
特に30質量部以下とすることが好ましい。
【0015】なお、上記ソリッドコア材、ソリッドセン
ター材及びワンピースゴルフボール材中には、上記必須
成分に加え、更に、任意成分として、ソリッドコア材、
ソリッドセンター材には不飽和カルボン酸、酸化亜鉛、
ワンピースゴルフボール材には不飽和カルボン酸の金属
塩をそれぞれ配合することができる。不飽和カルボン
酸、不飽和カルボン酸の金属塩としては、上述したもの
を好適に挙げることができる。上記任意成分の配合量は
必須成分に影響を与えない範囲で適宜選択し得る。
【0016】本発明の(C)成分の有機過酸化物として
は、例えば、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパー
オキサイド、ジ(t−ブチルパーオキシ)−メタ−ジイ
ソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサン等が挙げられる。その配
合量は、基材ゴム100質量部に対し0.2質量部以
上、特に0.5質量部以上、上限として5質量部以下、
特に2質量部以下とすることができる。有機過酸化物は
1種を単独又は2種以上を混合して使用するいずれの場
合であってもよい。
【0017】本発明のゴルフボール用ゴム組成物は、
(D)成分として下記一般式で示されるジアルキルジス
ルフィドを必須成分として配合するものである。 R1−S−S−R2 ここで、式中R1及びR2はそれぞれCn2n+1で示され
るアルキル基を示し、R1とR2は互いに同一でも異なっ
ていてもよい。このようなアルキル基としては、炭素数
nが3〜10、特にnが4〜8のものを好適に使用で
き、具体的には、直鎖又は分岐鎖状のプロピル基、ブチ
ル基、アミル(ペンチル)基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、特にブチル基、
アミル(ペンチル)基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基である。これらアルキル基は一分子中に2個存在
するものであるが、同一でも異なっていてもよい。
【0018】本発明の上記一般式で示されるジアルキル
ジスルフィドとして、具体的には、ジ−n−ブチルジス
ルフィド、ジ−t−ブチルジスルフィド、ジ−t−アミ
ルジスルフィド、ジ−t−ヘプチルジスルフィド等が挙
げられ、特にジ−t−ブチルジスルフィド、ジ−t−ヘ
プチルジスルフィドの使用が好適である。
【0019】本発明のジアルキルジスルフィドの配合量
は、上記基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部
以上、特に0.5質量部以上、上限として4質量部以
下、特に2質量部以下にすることが必要で、これら範囲
内の使用とすることにより、上記必須成分と相俟って加
硫速度の低下と成形物自体の硬度の低下が抑制されると
共に成形物に対し優れた初速性能、反発性が付与され
る。配合量が少ないと、成形物の初速向上が図れず、配
合量が多いと、加硫速度が低下して生産性が低下する
上、得られた成形物の硬度及び反発性が大きく低下して
しまう。
【0020】本発明の組成物は、上記(A)基材ゴム、
(B)不飽和カルボン酸の金属塩、及び/又は、不飽和
カルボン酸及び酸化亜鉛、(C)有機過酸化物、(D)
特定のジアルキルジスルフィドを必須成分として配合す
るものであるが、必要に応じて各種添加剤を配合するこ
とができる。ここで、充填剤を使用する場合、例えば、
比重調整のために、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を
配合することができ、これら充填剤の配合量は、基材ゴ
ム100質量部に対し、通常5〜50質量部の範囲内で
使用することができる。
【0021】本発明のゴルフボール用ゴム組成物を得る
には、上述した材料を常法に従って混練すればよく、例
えば、上記各材料をバンバリーミキサー、ニーダーなど
で混練する方法を採用できる。
【0022】また、上記ゴルフボール用ゴム組成物を成
形物とする場合には、公知のセンターコア、ワンピース
ゴルフボールの製造と同様にして加圧成形で製造するこ
とができ、上記混練された組成物でスラグを作成し、作
成したスラグを所定の金型に入れ、140℃以上、特に
150℃以上、上限として180℃以下、特に165℃
以下で10分以上、特に15分以上、上限として60分
以内、特に30分以内で加硫させて加圧成形する方法を
採用することができる。本発明の組成物は、従来からの
ゴム組成物使用時と同様の加硫時間を採用することがで
きる。従って、後述する適度な硬度を有する反発性の高
い成形物を加硫成形にて生産性を低下させることなく製
造することができる。
【0023】次に、本発明のゴルフボールは、上記本発
明のゴルフボール用組成物を使用して形成されたもので
あれば、その態様に制限はなく、具体的には、上記本発
明のゴルフボール用組成物のみで形成されたワンピース
ゴルフボール、本発明のゴルフボール用組成物で形成さ
れたソリッドコアにカバーを被覆形成してなるツーピー
スゴルフボール及びスリーピース以上のマルチピースゴ
ルフボール、本発明のゴルフボール用組成物にて形成さ
れたソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボール等の
種々のゴルフボールを例示できる。
【0024】本発明のゴルフボールを、ソリッドコア
と、1層のカバーとを具備してなるツーピースソリッド
ゴルフボールとする場合、ソリッドコアを(B)成分と
して不飽和カルボン酸の金属塩を含む本発明のゴルフボ
ール用ゴム組成物を用いて製造する。この場合、上記組
成物の加圧成形方法を採用して製造することができる。
【0025】本発明のソリッドコアの直径は、通常30
mm以上、特に35mm以上、上限として41mm以
下、特に39mm以下にすることができ、重量は通常2
0g以上、特に30g以上、上限として40g以下、特
に37g以下にすることができる。
【0026】本発明の組成物で形成されたソリッドコア
は、反発性が非常に高く、通常のゴルフボール用ゴム組
成物にて形成されたソリッドコアに対して、比較的硬度
が低いものであるが、高い初速度を有する。上記ソリッ
ドコアの硬度は、特に制限されるものではないが、10
0kg重荷重負荷時の変形量として、通常2.0mm以
上、特に2.5mm以上、上限として5.0mm以下、
特に4.0mm以下にすることができる。変形量が少な
いと打感が悪くなり、多いと反発性が低下する場合があ
る。
【0027】本発明のソリッドゴルフボールは、上記ソ
リッドコアにカバーが被覆形成されたものであり、この
カバーは、公知のカバー材料を使用して形成できる。カ
バー材として、具体的には、アイオノマー樹脂、バラタ
ゴム、ポリウレタン系,ポリアミド系,ポリエステル系
などの熱可塑性エラストマーなどを挙げることができ
る。
【0028】上記ソリッドコアにカバーを被覆形成する
方法には、公知のカバー形成方法を採用でき、射出成形
やコンプレッション成形等を挙げることができる。例え
ば、射出成形を行なう場合、予め作成したソリッドコア
を所定の金型内に配備し、常法に従ってカバー材を射出
する方法、コンプレッション成形を行なう場合、カバー
材にて作成された一対のハーフカップでソリッドコアを
被包し、所定の金型内で加圧する方法をそれぞれ採用で
きる。
【0029】本発明のカバーの厚さは、通常0.5mm
以上、好ましくは1.0mm以上、上限として4mm以
下、好ましくは2.5mm以下であることが推奨され
る。カバーの厚さが薄いと耐久性が低下するおそれがあ
り、厚いと反発性が低下するおそれがある。
【0030】本発明のゴルフボールは、ソリッドゴルフ
ボールとする場合、上述したツーピースソリッドゴルフ
ボール以外に、コアやカバーを2層以上に多層化したス
リーピース以上のマルチピースゴルフボールにしてもよ
く、このように多層化されたゴルフボールを得る場合
も、上述したコア材、カバー材を使用し、公知の方法に
従って製造することができる。
【0031】本発明のゴルフボールをソリッドセンター
を有する糸巻きゴルフボールとする場合は、上記ソリッ
ドコアと同様にして(B)成分として不飽和カルボン酸
の金属塩を含む本発明のゴルフボール用ゴム組成物にて
ソリッドセンターを作成する。
【0032】本発明のソリッドセンターの直径は、通常
25mm以上、特に28mm以上、上限として38mm
以下、特に33mm以下にすることができる。また、重
量は15g以上、特に20g以上、上限として30g以
下、特に25g以下にすることができ、ソリッドセンタ
ーの重量が少ないと飛距離が低下し、多いとゴルフ規則
における規格オーバーになる場合がある。
【0033】上記ソリッドセンターの硬度は、特に制限
されるものではないが、100kg重荷重負荷時の変形
量として、通常1mm以上、特に1.5mm以上、上限
として10mm以下、特に6mm以下にすることができ
る。変形量が少ないと打感が低下し、多いと糸巻きボー
ルの生産性を低下させる場合がある。
【0034】上記ソリッドセンターを糸巻きコアとする
には、公知の方法を採用でき、例えば、ポリイソプレン
で形成された糸ゴムを所定のランダム巻きで巻き付ける
方法を採用できる。また、カバーの形成には、上記ソリ
ッドゴルフボールのカバー形成方法と同様の材料及び方
法を採用できる。
【0035】本発明のゴルフボールをワンピースゴルフ
ボールとする場合、(B)成分として不飽和カルボン酸
及び酸化亜鉛を含む本発明のゴルフボール用ゴム組成物
を調製し、上記組成物の加圧成形の条件に従い、所定の
ワンピースゴルフボール用金型内で成形する加圧成形方
法を採用して製造することができる。
【0036】なお、本発明のゴルフボールは、その直
径、重さはゴルフ規則に従い、直径42.67mm以
上、42.75mm以下、重量は45.2g以上、4
5.93g以下に形成することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用ゴム組成物は、
加圧成形に適し、加硫速度が低下することなく生産性に
優れ、適度な硬度を有し、反発性の高い成形物を得るこ
とができるものであり、本発明のゴルフボールは上記組
成物にて形成され、適度な硬度と、優れた反発性を有す
るものである。
【0038】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0039】〔実施例1〜11,比較例1〜4〕表1に
示した組成のゴム用材料をニーダーにて混練し、所定の
スラグを得た後、155℃の条件にて金型内で、加圧成
形を行ない、直径39.2mmのソリッドコアを得た。
得られたソリッドコアについて、下記の通り諸性能を調
べた。結果を表1に示す。コア硬度 100kg重荷重負荷時のソリッドコアのたわみ変形
量。数値が大きいほど軟らかいことを示す。コア初速 公認機関USGAと同タイプの初速度計にて測定した。加硫時間 JSRキュラストメータにて155℃で30分
間測定し、下記式のトルク値A までの時間を加硫時間とした。 〔(最大トルク値−最小トルク値)×0.9〕+最小ト
ルク値=A
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果より、本発明のゴルフボール用
ゴム組成物にて形成されたソリッドコアは、いずれも加
圧成形が採用できる加硫時間で成形でき、適度な硬度
と、優れた初速性能を有するものであった。
【0042】これに対して、比較例1,2は、いずれも
初速性能が実施例よりも劣るものであった。特に、実施
例と比較例1とを比較すると、ジアルキルジスルフィド
の配合の有無以外は同一組成であり、実施例のコアの硬
度(変形量)は若干比較例1より低いが、いずれも比較
例1よりもコアの初速性能に優れていることが確認され
た。
【0043】また、比較例3,4のコア材中には、芳香
族硫黄化合物が少量配合されているが、いずれも長い加
硫時間を要し、加圧成形に向かないものであり、硬度も
やわらかすぎるものであった。
【0044】〔実施例12,比較例5〕表2に示した組
成のゴム用材料をニーダーにて混練し、所定のスラグを
得た後、165℃の条件にて金型内で、加圧成形を行な
い、直径42.7mmのワンピースゴルフボールを得
た。得られたワンピースゴルフボールについて、下記方
法で加硫時間を測定した以外は上記ソリッドコアと同様
にして初速と硬度を調べた。結果を表2に併記する。加硫時間 JSRキュラストメータにて165℃で45分間測定
し、下記式のトルク値Aまでの時間を加硫時間とした。 〔(最大トルク値−最小トルク値)×0.9〕+最小ト
ルク値=A
【0045】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)基材ゴムと、(B)不飽和カルボ
    ン酸の金属塩、及び/又は、不飽和カルボン酸及び酸化
    亜鉛と、(C)有機過酸化物とを配合してなるゴルフボ
    ール用ゴム組成物において、上記基材ゴム100質量部
    に対して、(D)下記一般式で示されるジアルキルジス
    ルフィドを0.1〜4質量部配合してなることを特徴と
    するゴルフボール用ゴム組成物。 R1−S−S−R2 〔式中R1及びR2はそれぞれCn2n+1(nは炭素数3
    〜10の整数である。)で示されるアルキル基を示し、
    1とR2は互いに同一でも異なっていてもよい。〕
  2. 【請求項2】 センターコアと、少なくとも1層のカバ
    ーとを具備してなるゴルフボールにおいて、上記センタ
    ーコアが請求項1記載のゴルフボール用ゴム組成物にて
    形成されたものであることを特徴とするゴルフボール。
  3. 【請求項3】 カバーが2層以上に多層化されたもので
    ある請求項2記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のゴルフボール用ゴム組成
    物にて形成されたことを特徴とするワンピースゴルフボ
    ール。
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