JPH0833749A - ブーツとスキーのビィンディング等の運動具片との間のカップリング装置 - Google Patents

ブーツとスキーのビィンディング等の運動具片との間のカップリング装置

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JPH0833749A
JPH0833749A JP7013000A JP1300095A JPH0833749A JP H0833749 A JPH0833749 A JP H0833749A JP 7013000 A JP7013000 A JP 7013000A JP 1300095 A JP1300095 A JP 1300095A JP H0833749 A JPH0833749 A JP H0833749A
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JP
Japan
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coupling device
ski
catch
housing part
actuating element
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JP7013000A
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Max Luitz
マックス ルイッツ
Hans Frick
ハンス フリック
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Atomic Austria GmbH
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Atomic Austria GmbH
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はブーツとトゥクランプおよびヒール
クランプを具備したスキービィンディング等の運動具片
との間のカップリング装置に関する。 【構成】 カップリング装置はスキー上に設置されたガ
イド装置内でスキーの長手方向へ移動可能に設置され、
ガイド装置またはスキーに対してカップリング装置を固
定するための係止装置を有する。カップリング装置とガ
イド装置および/または運動具片との間に調整装置が設
置され、かつ調整装置は作動要素に移動可能に連結され
ていて、作動要素によって係止プレート内にスキーの長
手方向へ形成された係止孔と係止、離脱するキャッチ要
素を有する。キャッチ要素はトゥクランプまたはヒール
クランプ上でスキーの表面に略平行にスキーの長手方向
へ配設された旋回軸を中心に作動要素によってスキーに
対して垂直に長手方向へ走る面内を軸回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所定間隔を置いて連結要
素により相互に連結されたトゥクランプおよびヒールク
ランプを具備したスキービィンディング等の運動具片と
ブーツとの間のカップリング装置であって、制御装置に
よって、スキー上に設置されたガイド装置内で移動自在
に設置またはスキーへ固定されるカップリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】既知カップリング装置として、トゥクラ
ンプおよびヒールクランプで構成され、連結要素により
相互に連結され、かつスキーの長手方向へガイド通路に
沿って移動可能に運搬され、かつキャッチ装置により数
位置へ相互係止できるものがある。このカップリング装
置において、トゥクランプまたはヒールクランプはキャ
ッチ装置のための作動要素を有し、多くの場合、対で使
用されるカップリング装置のトゥクランプまたはヒール
クランプは対応する相補的形態を有することが要求され
る。しかし、対応する制作品を製造するためには、多く
の道具が2重に必要となり、必要な部品を修理または維
持するために多くの態様の道具が必要である。このこと
は部品のコストを相当に増大させる。更に、製造技術が
異なる場合には対で使用されるカップリング装置の均一
作用に否定的影響を与える可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はキャ
ッチ装置が使用される場合に、対応する相補的構成が少
ない構成要素により構成され、かつそれら構成要素が対
応する相補的カップリング装置の形態に適応する万能的
モジュールとして製造できるようなカップリング装置を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定間隔を置
いて連結要素により相互に連結されたトゥクランプおよ
びヒールクランプを具備してスキービィンディング等の
運動具片とブーツとの間のカップリング装置であって、
制御装置によって、スキー上に設置されたガイド装置内
で移動自在に設置またはスキーへ固定されるカップリン
グ装置に関する。本発明のカップリング装置は、該カッ
プリング装置とガイド装置および/または上記運動具片
との間に設置された調整装置を具備し、上記調整装置は
作動要素へ移動自在に連結されかつその作動要素により
スキーの長手方向に配設された係止孔を有する係止プレ
ートと係合しかつ該係合プレートから離脱するキャッチ
要素を有し、上記キャッチ要素はスキーの表面に略平行
かつスキーの長手方向へトゥクランプまたはヒールクラ
ンプ上に配設された旋回軸を中心に上記作動要素によっ
てスキー表面に対して垂直の面内でスキーの長手方向へ
軸回転することを特徴とする。
【0005】本発明はスキーの表面に垂直の平面内でス
キーの長手方向へ軸回転するキャッチ要素をスキーの長
手方向に走る係止プレートと共に採用することにより、
トゥクランプまたはヒールクランプのハウジングにおい
て同一部品を選択的に180度オフセットして使用でき
る機械的モジュールの製造を可能にする優れた利点を有
する。
【0006】上記キャッチ要素は上記旋回軸によりトゥ
クランプまたはヒールクランプのハウジング部を略U字
状に囲繞する取付部へ軸回転可能に連結されていてよ
い。本発明の構成要素は部品として製造できるので分割
が可能であり、簡単、有効コストで予備組立ができ、か
つ簡単かつ歩留りの良い構成要素を提供する。上記ハウ
ジング部と上記取付部との間に連結装置が設置されてい
て、上記取付部は上記連結装置により上記ハウジング部
に対して移動可能に連結されていてよい。これにより、
制御、維持作業、完成構成要素の交換が容易に行える利
点を有する。
【0007】上記連結装置はスキーの表面に垂直にスキ
ーの長手方向へ走るスキーの対称面に対して対称的に設
計されているのが好ましい。それにより、取付部がカッ
プリング装置のハウジング部上にスキーの長手方向に対
して各回に180度回転させた位置で設置できると共
に、同一部品をカップリング装置の左右いずれの態様へ
も使用できる利点を有する。
【0008】上記連結要素は上記取付部と上記ハウジン
グ部との間にスナップ式に連結されてよい。それによ
り、特別の器具を使用することなく取付部を組立て、か
つ危険時に交換することができる利点を有する。上記取
付部はねじ結合により上記ハウジング部へ連結されてい
てよい。それにより、構成要素間が強力に保持される。
【0009】上記作動要素を形成する壁部はストラップ
ヒンジを形成する弱め部により上記取付部と一体的に連
結されていてよい。それにより、高価な器具を必要とせ
ず、付加的な組立コストを削減できる。上記取付部と上
記作動要素は複数片として設計されていて、上記取付部
上に形成されたタブにより着脱自在に相互に結合されて
いてよい。それにより、構成要素のための加工器具の構
成が簡単であり、かつ構成要素に種々の材料を使用でき
る。
【0010】上記ハウジング部は上記作動要素の旋回軸
の位置を形成するヒンジ装置を有し、上記ヒンジ装置は
上記対称面に対称的に設置されているのが好ましい。そ
れにより、安定したドラグ軸受け装置が作動要素に使用
でき、係止力はハウジング部から直接加えられるので、
取付部と本体との結合装置を簡単に構成できる。上記作
動要素と上記取付部との間の上記旋回軸は上記取付部内
の弱め部により形成されていてよい。それにより、スピ
ンドル等の付加的構成要素を必要としない。
【0011】上記キャッチ要素または上記作動要素の上
記旋回軸は上記ハウジング部と上記ガイド装置との間の
領域に設けられているのがよい。それにより、旋回ピン
は保護被覆されるので、危険に対する保護が万全であ
る。上記キャッチ要素の上記旋回軸はドラグ軸受けボル
トを有するヒンジ装置により形成されて上記作動要素ま
たは上記キャッチ要素と上記取付部との間に位置決めさ
れていてよい。それにより、安全性の高い構成要素が形
成できる。
【0012】上記キャッチ要素のための上記係止孔は上
記ガイド装置内に上記対称面に対称的に形成されている
のがよい。それにより、カップリング装置の左右いずれ
の態様のガイド装置としても使用できる。上記係止孔の
孔領域は相互に対面しかつフレア形断面を有していてよ
い。それにより、係止時に自動的センタリングまたはキ
ャッチ要素の間違いの無い施錠が可能である。
【0013】上記キャッチ要素はスキーの長手方向に配
置された2つのキャッチ爪を有しかつスキーの長手方向
に沿って形成された複数の係止孔と共働するものである
のがよい。それにより、係止位置においてキャッチ要素
とガイド装置または係止プレートとの間のカップリング
力が強力になる。上記取付部は上記ハウジング部の上面
方向へ対面するクロス片内に表示装置を収容するための
凹部を有するのがよい。上記凹部に透明の観察要素が設
置されていてよい。それにより、使用者はビィンディン
グの緩み具合をハウジング部の要素から観察できる。
【0014】上記作動要素または上記キャッチ要素と、
上記ハウジング部または上記取付部との間に上記キャッ
チ要素を係止位置に保持するばね装置が設置されている
のがよい。それにより、キャッチ要素の係止孔との自動
的係合がカップリング装置の調整時に行える。上記作動
要素または上記キャッチ要素は上記キャッチ要素または
上記キャッチ爪が上記係止孔と係合する係止位置からそ
の解放位置へ弾性力の作用により軸回転するものであっ
てよい。それにより、不本意な解錠を防止して安定した
旋錠を可能にする。
【0015】上記ばね装置は板ばねおよび/または圧縮
螺旋ばねおよび/またはレッグスプリングおよび/また
は弾性要素、または弾性材により形成されていてよい。
それにより、一連の要素を好ましい価格でばね装置に使
用できる。上記ハウジング部は上記取付部を収容する凹
部を有し、かつ上記取付部の断面形状はその取付部に隣
接する上記ハウジング部の領域の外形と同一であるのが
よい。それにより、カップリング装置を好ましい流動的
形態にすることができ、突起が安全を阻害する危険性を
防止し、かつ係止力はハウジング部の側壁または凹部内
の作動要素を支持することによりハウジング部へ伝達さ
れる。
【0016】以下に、添付図面に示された本発明の例示
態様を参照して本発明を更に詳細に説明する。
【0017】
【実施例】図1はブーツ、特に、スキーブーツを運動具
片、例えば、スキー5へ固定するためのトゥクランプ1
とヒールクランプ2から成るカップリング装置3を示
す。トゥクランプ1とヒールクランプ2との間の領域に
おいて、スキー5の表面上に支持要素7が配置されてお
り、その上でブーツ4はソール8により支持されてい
る。
【0018】トゥクランプ1とヒールクランプ2はスキ
ー5の長手方向においてガイド装置9,10に沿って調
整自在に設置され、該ガイド装置はスキーの長手方向に
延在し、スキー表面6上へ固定される。トゥクランプ1
とヒールクランプ2との間の間隔11は中間に連結細片
13を有するスペーシング要素12により決定される。
連結細片13はトンネル形凹部14を形成する支持要素
7からスキー5の長手方向へ突出している。連結細片1
3の付近で、または連結細片13とトゥクランプ1およ
び/またはヒールクランプ2との間の長手方向の調整装
置15を調整することにより間隔11は異なる寸法のブ
ーツに適応する間隔にすることができる。カップリング
装置3をスキーの長手方向においてスキー5に対して位
置決めするために、トゥクランプ1および/またはヒー
ルクランプ2は調整装置16を有する。このようにし
て、トゥクランプ1および/またはヒールクランプ2は
スキー5に対してまたはガイド装置9,10に対して相
対的位置に固定され、それによりカップリング部、即
ち、トゥクランプ1またはヒールクランプ2は連結細片
13によって設定された所定間隔11を以てスキー5に
対して相対的位置にあるガイド装置9,10内を移動す
る。
【0019】ブーツ4をカップリング装置3へ固定する
ときにトゥクランプ1とヒールクランプ2により生じる
緊張力は張力として連結細片13により緩和される。連
結細片13はスキー5の表面6に対して垂直方向の可撓
性を有しかつスキー5の表面6上に形成されたトンネル
形凹部14内で遊動する。この張力は連結細片13によ
り緩和されるので、トゥクランプ1およびヒールクラン
プ2の緊張力によるスキー5の歪曲は防止され、スキー
5の弾性変形はカップリング装置3の領域において保証
される。
【0020】かかるビィンディング装置は局所的状況ま
たは雪の状態とは独立にスキーの均一な走行および指向
動作を保証し、それにより走行快適性と走行安全性を増
大する。調整装置16により、スキー5に対するカップ
リング装置3の相対的位置はスキーの長手方向において
所定領域で変化させることができる。この目的から、調
整装置16はキャッチ要素18を有し、このキャッチ要
素18は作動要素17により調整可能であり、かつスキ
ーの長手方向において相互に間隔を置いた複数の係止孔
20を有するスキーの長手方向に沿って配置された係合
プレート19と共働し、カップリング装置3が固定され
るとキャッチ要素18は係止孔20と係合する。
【0021】キャッチ要素18を、例えば、作動要素1
7によって解放することにより、カップリング装置3は
スキーの長手方向へ移動可能となり、それにより係止孔
20へ係合させることによりスキーの長手方向に沿って
異なる位置へ位置決めできる。スキーの長手方向に対す
るブーツの位置は非常に重要である。例えば、粉雪、柔
らかい雪、固い雪等雪の状態が異なる場合の快適走行の
ためにスキーの前端部からの間隔を変更する等の場合が
あるので、カップリング装置3の調整可能性はスキーを
万能的に使用する場合に適した卓越した改良である。
【0022】図2から図4は係止位置でトゥクランプ1
に設置された調整装置16と解放位置の調整装置16の
例を示す。略C字状断面21により形成されたガイド装
置9はスキー5の表面上にプレート状クッション要素2
2を介在して設置されかつ螺子等の取付要素23によっ
て固定されている。この断面21を形成するガイド装置
9において、トゥクランプ1等のハウジング部24はス
キーの長手方向へ移動自在に誘導される。この目的か
ら、ハウジング部24は、スキーの表面6に垂直に長手
方向へ走る対称面25に対して対称的に配置されたガイ
ド延長部26を有する。ハウジング部24の内室27に
おいて、圧縮螺旋ばね28が配設されていて、この圧縮
ばねによりトゥクランプ1の解放力が調整される。それ
により、調整自在制御要素29はスキーの長手方向にお
いて圧縮螺旋ばね28上に作用し、それにより圧縮螺旋
ばね28のばね力が調整される。
【0023】ばね力の調整を表示するために、表示要素
30がドグ31により制御要素29へ接続されており、
かつスキーの長手方向へ移動自在にハウジング部24内
に位置決めされる。取付部32はU字状にハウジング部
24を囲繞し、連結装置33がハウジング部24と取付
部32とを着脱自在に固定する。この連結装置33は取
付部の対応する凹部35と共働するフック状カップリン
グ延長部34を有し、かつ対称面25に対して対称的に
ハウジング部24上に形成されている。
【0024】ハウジング部24をU字状に囲繞する取付
部32は、表面6から遠隔のハウジング部24の上方部
と対面してハウジング部を被覆するクロス片36とハウ
ジング部24を各側方から囲繞するシャンク37により
形成されている。それにより、壁部38は一方のシャン
ク37中に作動要素17を形成しかつ弱め部39上で取
付部32と軸回転可能に一体的に連結される。弱め部は
所謂ストラップヒンジを形成し、それにより壁部38の
旋回軸40を形成する。それにより旋回軸40はスキー
5の表面6および対称面25に略平行に走り、それによ
って壁部または作動要素17は表面6に対して垂直面か
つ対称面25内で軸回転する。
【0025】キャッチ要素18は軸作動要素17に不動
に連結され、表面6へ向かってガイド延長部26の孔4
1の領域へ延在しかつ係止位置において係止孔20内へ
キャッチ爪42により係合する。係止孔20はそれによ
りガイド装置9を形成する断面21内に設けられてお
り、表面6に対面するクロス片42内でスキーの長手方
向において相互から間隔を置く。それによりクロス片4
3内に設けられた係止孔20は対称面25に対して相互
に対称的に配設される。このようにして、取付部32と
ハウジング部24との間に対称的に構成された連結装置
33との関係で、取付部32はスキー5の長手方向に対
して選択的に相互に対して180度軸回転させた2つ位
置へ設置できる。これは、例えば、左の態様または右の
態様に対応するトゥクランプ1の形成を可能にする。左
右のカップリング態様に同一部品を使用できるので調整
装置16を有するカップリング装置3を特に有効価格で
製造できる。
【0026】壁部38上に働くばね装置44が設けられ
ており、このばね装置はキャッチ要素18と共働して作
動要素17を保持し、キャッチ要素18を安全に係止位
置に設置させる。ばね装置44は例えば、板ばね45で
形成されてよく、矢印46方向のばね力を作動要素へ加
える。このばね力は係止孔20へ係合しているキャッチ
要素18の解放に打ち勝つものでなければならない。そ
の反対の力を作動要素17へ加えることによって、図3
に示されたような解放位置になり、それによりキャッチ
要素18またはそのキャッチ爪42は対称面25の方向
において軸回転して係止孔20の領域から離脱する。そ
こで、取付部32と共にハウジング部24をスキーの長
手方向へ移動させてスキーの長手方向の他の隣接する係
止孔の領域へ移す。
【0027】例えば取付部32上にマーキング47、か
つ例えば断面21上に対向マーキング48を設けること
によって、カップリング装置3またはトゥクランプ1を
スキーの長手方向へ調整するときに係止孔20を簡単に
検出することができる。当然ながら、かかる補助手段は
問題の無い係止を可能にする他の態様のものにより達成
できる。
【0028】図4から理解されるように、キャッチ要素
18は係止力をより良くするために相互に隣接する係止
孔20と係合する2つのキャッチ爪42を有する。キャ
ッチ要素18と係止プレート19との係止を促進するた
め、またはキャッチ爪42の係止孔20との係合を促進
するために、係止孔20はその長手を先細りに形成す
る。その結果、キャッチ爪42を傾けて誘導し、それに
より信頼性のある位置決めを可能にする。
【0029】更に、解放力の調整は表示装置49の態様
により可能である。表示装置49は取付部32のクロス
片36内に観察要素50を有し、そこから表示要素30
の位置を見ることができる。該表示要素はドグ31によ
り制御要素29へ移動可能に接続されており、かつその
反対側に固定ダイアル51が設置されている。カップリ
ング装置3の調整時の位置を調べるために、マーキング
47をスキー5の表面上、例えば、カップリング装置3
の前エッジの領域に付設する。複数のマーキングに異な
る色を付して、数値マーキングに相当する位置を表示す
るものにしてよい。
【0030】図5および図6はそれぞれ係止位置および
解放位置のカップリング装置3の調整装置16の他の態
様を示す。この態様において、作動要素17はキャッチ
要素18と移動可能に連結され、タブ52により取付部
32のクロス片36と軸回転可能に連結されている。ク
ロス片36と対向側でタブ52は弱め部39を有し、こ
こから作動要素17またはキャッチ要素18の回転のた
めの旋回軸40がスキーの長手方向に垂直の平面内に形
成される。
【0031】板ばね45の弾性力と反作用する矢印53
による作動力が作動要素17上に加わり、かつ作動要素
17またはキャッチ要素18がそれにより対称面25の
方向において移動するときに、キャッチ爪42は係止孔
20の領域から出てカップリング装置3、またはガイド
装置9内のトゥクランプ1および/またはヒールクラン
プ2が解放または移動する。
【0032】図5および図6から明らかなように、作動
要素17と共にハウジング部24を囲繞する取付部32
は係止位置においてスキーの長手方向を横切る断面54
を有し、取付部32に隣接する領域のハウジング部24
の断面に対応する形態になっている。従って、ハウジン
グ部24は取付部32の領域において取付部32を受け
るための半径方向に走る凹部56を有する。この流動的
外形は残雪、氷等による汚れに対する抵抗力を非常に大
きくする。
【0033】このように、取付部32は作動要素17と
共に凹部56内に遊びを伴うことなく支持され、スキー
の長手方向に関節接合式にクロス片36上に設置され
る。それにより、取付部32とハウジング部24との間
の連結装置33はキャッチ要素18と作動要素17によ
って取付部32上へ働く係止力から解放される。図7
は、カップリング装置3が対で設置される場合の調整装
置16を有するカップリング装置3の他の態様を示す。
取付部32の態様はパネル要素として示されており、例
えば、左右両方を、即ち、対称面25に対して相補的に
対応する態様で射出成形することにより形成される。こ
れにより、左右の態様の形態に対して約180度回転し
た位置に取付部32を選択的に使用するために特別の注
意を払う必要がないので、取付部32の設計が容易にな
り、それによりハウジング部24を所定様式で設計でき
る。従って、図1から理解されるように、かかる態様に
より、ハウジング部24における取付部32の周辺凹部
56のエッジを曲折して形成するか、または湾曲に形成
してトゥクランプ1またはハウジング部24の外形の傾
斜に適合した設計にすることができる。
【0034】更に、この態様において、作動要素17は
ヒンジ装置58内のドラグ軸受けボルト57によりハウ
ジング部24上に対称面25の方向において軸着され
る。従って、ドラグ軸受けボルト57はスキー5の表面
6に略平行であってスキー5の長手方向に平行の旋回軸
40を形成する。この態様において、作動要素17のば
ね装置44は作動要素17またはキャッチ要素18とハ
ウジング24との間に働く圧縮螺旋ばね59で構成され
る。圧縮螺旋ばね59はそれによりハウジング部24
と、表面6に略平行で対称面25に直交する断面21の
クロス片43との間の領域に配設される。この装置によ
り、圧縮螺旋ばね59の有効動線と旋回軸40との間に
間隔61が形成され、それにより高いねじりモーメント
が得られ、キャッチ要素18またはキャッチ爪42をク
ロス片43内に設けられた係止孔20と信頼性のある係
止を可能にするために必要とされる弾性力は比較的低
い。
【0035】カップリング装置3をスキー5の長手方向
へ移動するために、圧縮螺旋ばね59の作用に反作用す
る力を矢印53に従って加えることにより作動要素17
を作動させる必要があり、それによりキャッチ爪42は
係止孔20の領域から軸回転して離脱し、解放位置に付
く。調整処理後に、キャッチ要素18の係止位置におい
て、作動要素17が作動要素17の領域に隣接するハウ
ジング部24の断面55を形成して問題の無い係止がな
されたことを光学的に観察することができる。
【0036】ハウジング部24は対称面25に対して対
称的であり、取付部32とハウジング部24との間の連
結装置33のための上記予備手段および作動要素17を
軸着するヒンジ装置58に関して対称的である。このよ
うにして、ハウジング部24を均一の射出成形部品とし
て製造でき、かつカップリング装置3を組立てる場合に
は作動要素17を選択的に左右いずれの態様としても適
用することができる。
【0037】この態様において、取付部32は上述した
ごとく射出成形部品として左右同態様に形成され、それ
によりハウジング部24内の凹部56を覆い、かつ表示
装置49の観察要素50を提供する。図8は、例えばト
ゥクランプ上に調整装置16を装備したカップリング装
置3の他の態様を示す。取付部32はハウジング部24
を略C字形に囲繞し、それにより作動要素17と連動可
能に連結されたレバーの形態のキャッチ要素62がガイ
ド装置9またはそのクロス片43を形成する断面21と
ハウジング部24の下側63に沿ってその間に走る。
【0038】取付部32は対称面25に対して対称的に
設置されたハウジング部24へ連結装置33により連結
される。取付部32の軸受け延長部64はハウジング部
24から断面21の方向でその孔41の領域へ突出して
いる。この軸受け延長部64内にはドラグ軸受けボルト
65があり、ドラグ軸受けボルト65はスキー5の表面
6および対称面25に平行の旋回軸40を形成し、ドラ
グ軸受けボルト65を中心にキャッチ要素62が対称面
25の方向へ軸回転する。キャッチ要素62はそのため
に軸受け延長部64に対面する端部66上に軸受けアイ
レット67を形成している。キャッチ要素62の限界部
68は90度オフセットして他方の孔41へ延びる。こ
の限界部68において、キャッチ要素62は取付部32
の壁部38を形成する作動要素17に連結される。クロ
ス片43に対面する下側69上に、キャッチ要素62は
キャッチ爪42、および断面21内の係止孔20と共働
する延長部70を有する。対称面25の領域において、
ばね装置44はハウジング部24と圧縮螺旋ばね72に
より形成されるキャッチ要素62の上側71との間に設
置され、このばね装置による予備応力がキャッチ要素6
2上へ断面21の方向に加わることによりキャッチ爪4
2は係止孔20へ確実に係合する。
【0039】トゥクランプ1を解放かつ移動させるため
に、作動要素17に対して矢印53の方向へ働く力が必
要である。それにより、キャッチ要素62は対称面25
の方向へ旋回軸を中心にして旋回し、その結果、キャッ
チ爪42が係止孔20の領域から離れ、それにより解放
されてスキーの長手方向へカップリング装置3の位置を
変化させる。
【0040】連結装置33がハウジング部24と取付部
32との間で対称面25に対して対称的に設置されてい
るので、この態様において、ハウジング部24上で約1
80度選択的に回転させた調整装置16を有する取付部
32の位置決めが可能である。同様に、この態様におい
て、設計上の理由から左右に取付部32を使用すること
ができる。
【0041】理解を容易にするために、図1から図8に
示された図面において上記構成要素は部分的に相互に対
して不釣り合いに示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】調整装置を有する本発明によるカップリング装
置の側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図であって、調整
装置を有する係止位置のカップリング装置を示す。
【図3】図2のカップリング装置の解放位置の断面図で
ある。
【図4】図2のカップリング装置の上面部分図である。
【図5】調整装置を有する本発明によるカップリング装
置の他の態様の断面図であって、係止位置のカップリン
グ装置を示す。
【図6】図5のカップリング装置の解放位置の断面図を
示す。
【図7】調整装置を有する対で使用される本発明による
カップリング装置の他の態様を示す断面図である。
【図8】調整装置を有する本発明によるカップリング装
置の他の態様の断面図を示す。
【符号の説明】
1…トゥクランプ 2…ヒールクランプ 3…カップリング装置 4…ブーツ 5…スキー 9,10…ガイド装置 16…調整装置 17…作動要素 18,62…キャッチ要素 19…係止プレート 20…係止孔 24…ハウジング部 28…圧縮ばね 29…制御要素 32…取付部 33…連結装置 39…弱め部 40…旋回軸 58…ヒンジ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリック ハンス ドイツ連邦共和国,デー−87487 ビッゲ ンシュバッハ,バイセン 1

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔を置いて連結要素により相互に
    連結されたトゥクランプおよびヒールクランプを具備し
    たスキービィンディング等の運動具片とブーツとの間の
    カップリング装置であって、制御装置によって、スキー
    上に設置されたガイド装置内で移動自在に設置されるま
    たはスキーへ固定されるカップリング装置において、上
    記カップリング装置(3)とガイド装置(9,10)お
    よび/または上記運動具片との間に調整装置(16)が
    設置されていて、上記調整装置は作動要素(17)へ移
    動自在に連結されかつ上記作動要素によりスキーの長手
    方向に配設された係止孔(20)を有する係止プレート
    (19)と係合しまたは上記係合プレートから離脱する
    キャッチ要素(18,62)を有し、上記キャッチ要素
    はスキーの表面(6)に略平行かつスキーの長手方向へ
    上記トゥクランプ(1)または上記ヒールクランプ
    (2)上に配設された旋回軸(40)を中心に上記作動
    要素(17)によってスキーの長手方向へ垂直に走る面
    内で軸回転することを特徴とするカップリング装置。
  2. 【請求項2】 上記キャッチ要素(18,62)は旋回
    軸(40)によりトゥクランプ(1)またはヒールクラ
    ンプ(2)のハウジング部(24)を略U字状に囲繞す
    る取付部(32)へ軸回転可能に連結されていることを
    特徴とする、請求項1のカップリング装置。
  3. 【請求項3】 上記ハウジング部(24)と上記取付部
    (32)との間に連結装置(33)が設置されていて、
    上記取付部(32)は上記連結装置によりハウジング部
    (24)に対して移動可能に連結されていることを特徴
    とする、請求項1または2のカップリング装置。
  4. 【請求項4】 上記連結装置(33)はスキーの表面
    (6)に垂直にスキーの長手方向へ走るスキーの対称面
    (25)に対して対称的に設計されていることを特徴と
    する、請求項1から3のいずれか1のカップリング装
    置。
  5. 【請求項5】 上記連結要素(33)は上記取付部(3
    2)と上記ハウジング部(24)との間にスナップ式に
    連結されることを特徴とする、請求項1から4のいずれ
    か1のカップリング装置。
  6. 【請求項6】 上記取付部(32)はねじ結合により上
    記ハウジング部(24)へ連結されていることを特徴と
    する、請求項1から4のいずれか1のカップリング装
    置。
  7. 【請求項7】 上記作動要素(17)を形成する壁部
    (38)はストラップヒンジを形成する弱め部(39)
    により上記取付部(32)と一体的に連結されているこ
    とを特徴とする、請求項1から6のいずれか1のカップ
    リング装置。
  8. 【請求項8】 上記取付部(32)と上記作動要素(1
    7)は複数片として設計されていて、上記取付部(3
    2)上に形成されたタブ(52)により着脱自在に相互
    に結合されていることを特徴とする、請求項1から6の
    いずれか1のカップリング装置。
  9. 【請求項9】 上記ハウジング部(24)は上記作動要
    素(17)の旋回軸の位置を形成するヒンジ装置(5
    8)を有し、上記ヒンジ装置は上記対称面に対称的に設
    置されていることを特徴とする、請求項1から8のいず
    れか1のカップリング装置。
  10. 【請求項10】 上記作動要素(17)と上記取付部
    (32)との間の旋回軸(40)は上記取付部(32)
    内の弱め部(39)により形成されていることを特徴と
    する、請求項1から9のいずれか1のカップリング装
    置。
  11. 【請求項11】 上記キャッチ要素(18,62)また
    は上記作動要素(17)の上記旋回軸(40)は上記ハ
    ウジング部(24)と上記ガイド装置(9,10)との
    間の領域に設けられていることを特徴とする、請求項1
    から10のいずれか1のカップリング装置。
  12. 【請求項12】 上記キャッチ要素(18,62)の上
    記旋回軸(40)はドラグ軸受けボルト(57,65)
    を有するヒンジ装置(58)により形成されて上記作動
    要素(17)または上記キャッチ要素(62)と上記取
    付部(32)との間に位置決めされていることを特徴と
    する、請求項1から11のいずれか1のカップリング装
    置。
  13. 【請求項13】 上記キャッチ要素(18,62)のた
    めの上記係止孔(20)は上記ガイド装置内に対称面
    (25)に対称的に形成されていることを特徴とする、
    請求項1から12のいずれか1のカップリング装置。
  14. 【請求項14】 上記係止孔(20)の孔領域は相互に
    対面しかつフレア形断面を有することを特徴とする、請
    求項1から13のいずれか1のカップリング装置。
  15. 【請求項15】 上記キャッチ要素(18,62)はス
    キーの長手方向に配置された2つのキャッチ爪(42)
    を有しかつスキーの長手方向に沿って形成された複数の
    係止孔(20)と共働することを特徴とする、請求項1
    から14のいずれか1のカップリング装置。
  16. 【請求項16】 上記取付部(32)は上記ハウジング
    部(24)の上面方向へ対面するクロス片(36)内に
    表示装置(49)を収容するための凹部を有することを
    特徴とする、請求項1から15のいずれか1のカップリ
    ング装置。
  17. 【請求項17】 上記凹部に透明の観察要素(50)が
    設置されていることを特徴とする、請求項1から16の
    いずれか1のカップリング装置。
  18. 【請求項18】 上記作動要素(17)または上記キャ
    ッチ要素(18,62)と、上記ハウジング部(24)
    または上記取付部(32)との間に上記キャッチ要素
    (18,62)を係止位置に保持するばね装置(44)
    が設置されていることを特徴とする、請求項1から17
    のいずれか1のカップリング装置。
  19. 【請求項19】 上記作動要素(17)または上記キャ
    ッチ要素(18,62)は上記キャッチ要素(18,6
    2)または上記キャッチ爪(42)が上記係止孔(2
    0)と係合する係止位置から解放位置へ弾性力の作用に
    より軸回転することを特徴とする、請求項1から18の
    いずれか1のカップリング装置。
  20. 【請求項20】 上記ばね装置(44)は板ばね(4
    5)および/または圧縮螺旋ばね(59,72)および
    /またはレッグスプリングおよび/または弾性要素、ま
    たは弾性材により形成されていることを特徴とする、請
    求項1から19のいずれか1のカップリング装置。
  21. 【請求項21】 上記ハウジング部(24)は上記取付
    部(32)を収容する凹部(56)を有し、かつ上記取
    付部(32)の断面形状(54)はその取付部(32)
    に隣接するハウジング部(24)の領域の外形(55)
    と同一であることを特徴とする、請求項1から20のい
    ずれか1のカップリング装置。
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