JPH08336745A - 塗布膜厚整形研磨装置 - Google Patents

塗布膜厚整形研磨装置

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JPH08336745A
JPH08336745A JP14466395A JP14466395A JPH08336745A JP H08336745 A JPH08336745 A JP H08336745A JP 14466395 A JP14466395 A JP 14466395A JP 14466395 A JP14466395 A JP 14466395A JP H08336745 A JPH08336745 A JP H08336745A
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JP
Japan
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coating film
casing
polishing
pipe
mirror
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JP14466395A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Tone
哲治 戸根
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜が規定値よりも厚い場合には、その部分
のみを部分的に修正して規定値の塗膜に整形するように
し、作業を迅速に行い得るようにする。 【構成】 管2内を昇降及び旋回し得るケーシング18
と、ケーシング18の外周面に出没可能に備えてケーシ
ング18を管2と同芯に支持する調芯装置26,27
と、ケーシング18の周方向一部に、管2内面に塗布さ
れた塗膜4の映像を反射させるように配置した鏡23
と、鏡23に光を投謝して反射した光を塗膜4の内面に
照射するランプ22と、鏡23で反射した塗膜4の映像
を撮影するカメラ21と、ケーシング18の鏡23が配
置された位置と軸方向に同一位置で周方向には別の位置
に配置され、管2とケーシング18とが同芯になった時
に塗膜4内面に押圧される研磨凸部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管内周面に塗布した塗膜
の規定値よりも厚い部分を修正して規定値に整形し得る
ようにした塗布膜厚整形研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に原子炉圧力容器においては、図8
に示すごとく、圧力容器本体の底部を形成する下鏡板1
に、圧力容器本体内部に各種計器を挿入するための小口
径の管2を貫通せしめ、該管2の下鏡板1上面側におけ
る外周部を溶接して管2を圧力容器本体に固定するよう
にしている。
【0003】ところが、下鏡板1に管2を溶接した場
合、溶接によって生じる熱等の影響により管2の耐食性
が低下する虞れがあるため、管2内周部の溶接部3を含
む所要高さ範囲に、ニッケル、クロム、モリブデン、鉄
等の金属粉末を含有するアクリル系塗料を塗布して塗膜
4を形成し、該塗膜4をヒータ又は加熱空気により乾燥
したうえレーザ照射を行って溶融固化させ、耐食性を向
上させる、いわゆるクラッディング処理が行われてい
る。
【0004】而して、クラッディング処理を行う際に管
2の内周面に塗布する塗膜4の厚さは予め規定されてお
り、このため塗膜4を内周面に塗布した場合には、その
厚さを測定し、厚さが規定値から外れている場合には、
塗膜4を成形する必要がある。
【0005】すなわち、塗膜4が規定厚さよりも薄い場
合には、その部分に再度ペースト状の塗膜を塗布して形
成すれば良いが、規定厚さよりも厚い場合はフレックス
ホーン又はフラッパホイールを使用して塗膜4を一旦全
範囲に亘り剥がし、もう一度塗膜4を塗布し直さなけれ
ばならない。このように、塗膜4が部分的に規定値より
厚い場合に、塗膜4全体を剥がして塗布し直さなければ
ならないために、作業時間が長時間となり、工期が長期
化するという問題があった。
【0006】このために、前記したように塗膜4に部分
的な規定値より厚い部分がある場合に、塗膜4の内面を
研磨して膜厚を修正し規定値の肉厚に整形することによ
り、前記した再塗布を行うことによる作業時間の延長の
問題を解決することが試みられている。
【0007】即ち、図9及び図10に示すように、図示
しない旋回駆動装置によって旋回するフレキシブルホー
スaの先端に、サンドペーパー等からなる研磨材bを放
射状に多数取付けたフラッパホイールcを設け、該フラ
ッパホイールcを、管2内の塗膜4位置に挿入し、前記
フレキシブルホースaを旋回させて前記フラッパホイー
ルcを旋回させることにより、塗膜4の内周面を研磨す
るようにしている。
【0008】この時、前記研磨材bは研磨時に図10に
示すように回転方向後方に撓み、その撓んだ先端部分で
塗膜4内面を押圧することにより研削を行うようにして
いるために、前記撓みを考慮してフラッパホイールcの
直径は塗膜4の仕上り予定内径よりも大きく形成してお
り、またフラッパホイールcは塗膜4の軸方向のかなり
の広い範囲を同時に研磨できるように軸方向の長さdを
長くしており、またフラッパホイールcはフレキシブル
ホースaによって支持し、該フレキシブルホースaが撓
むことによりフラッパホイールcが塗膜4に対して自動
的に調芯されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、塗膜
4の仕上り予定内径より大きな直径を有したフラッパホ
イールcを塗膜4内側に挿入して、研磨材bを塗膜4の
内面全周に押付けて旋回させることにより、前記塗膜4
の内面を軸方向の長さdで示す広い範囲で同時に研磨す
るようにしているために、塗膜4の軸方向に部分的に規
定値より厚い肉厚部があったり、或いは周方向の一部に
規定値より厚い厚肉部があった場合にも、不要な薄肉部
分も同時に研磨してしまうことになり、不要な部分を削
り過ぎることによって塗膜4が均一に整形されず、よっ
て再度塗布作業をやり直す必要があるといった問題を有
する。
【0010】また、前記フラッパホイールcの総ての研
磨材bが塗膜4の内周全面に接触しながら旋回するの
で、塗膜4の周方向全面が大きな旋回力を受けることに
よって、塗膜4が管2の内面から剥がれて脱落すること
があり、その場合には、再び塗布をやり直す必要があ
り、作業時間が長時間となり、工期が更に長期化すると
いう問題があった。
【0011】本発明は上述の実情に鑑み、塗膜が規定値
よりも厚い場合には、その部分のみを部分的に修正して
規定値の塗膜に整形するようにし、作業を迅速に行い得
るようにすることを目的としてなしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、管内を昇降及
び旋回し得るケーシングと、該ケーシングの外周面に出
没可能に備えて該ケーシングを前記管と同芯に支持する
調芯装置と、ケーシングの周方向一部に、管内面に塗布
された塗膜の映像を反射させるように配置した鏡と、該
鏡に光を投射して反射した光を前記塗膜の内面に照射す
る光源と、前記鏡で反射した塗膜の映像を撮影するカメ
ラと、前記ケーシングの鏡が配置された位置と軸方向に
同一位置で周方向には別の位置に配置され、前記管とケ
ーシングとが同芯になった時に塗膜内面に押圧される研
磨凸部とを備えたことを特徴とする。
【0013】又、本発明は、研磨凸部を着脱可能とする
ことができる。
【0014】更に、研磨凸部を弾性支持材と、該弾性支
持材の外周に取替可能に取付けた研磨シートにて構成す
ることができる。
【0015】
【作用】本発明においては、カメラにより撮影した映像
をもとに求めた塗膜の規定値よりも厚い箇所のみを研磨
凸部により研削すれば良いため、塗膜全体を剥がす必要
がなく、作業能率が向上する。
【0016】ケーシングの外周面に出没可能に備えた調
芯装置によりケーシングを管内に同芯に支持することが
でき、且つケーシングを管内に同芯に支持させた時に塗
膜内面に押圧される研磨凸部が備えてあるので、該研磨
凸部の装入位置と旋回範囲とを調節することにより、塗
膜の規定値より厚い部分のみを確実に研磨することがで
きる。
【0017】又研磨凸部と、管内面に塗布された塗膜の
映像を反射させるように備える鏡とを、ケーシングの軸
方向同一位置において周方向別の位置に配置しているの
で、研磨の状況を確認しながら研磨作業を行うことがで
き、よって正確且つ能率的な膜厚調整が可能となる。
【0018】研磨凸部を着脱可能に設けた場合は、研磨
凸部が摩滅した場合に新しい研磨凸部と容易に交換する
ことができ、また研磨凸部を弾性支持材と、該弾性支持
材の外周に取替可能に取付けた研磨シートにて構成する
と、研磨シートのみを交換すればよく、さらに弾性支持
材を備えていることによって塗膜内面に対する研磨シー
トの押付力を任意に調整することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例で、図中、5は駆
動装置、6は駆動装置5により管2内を昇降すると共に
旋回し、塗膜4の規定値よりも厚い部分を削り落とす塗
布膜厚整形研磨装置本体である。
【0021】駆動装置5は下部プレート7と該下部プレ
ート7上に配設された上部プレート8を備え、下部プレ
ート7と上部プレート8は円周方向へ所要の間隔で配設
された複数の垂直な案内部材9により接続され、下部プ
レート7上に配設された電動機等のアクチュエータ10
により、上端を上部プレート8にまた下端を下部プレー
ト7に回転自在に支持された垂直なねじ軸11を回転駆
動し得るようになっており、ねじ軸11には下部プレー
ト7と上部プレート8との間に配置された昇降板12に
取付けたナット13が螺合され、昇降板12の上面に旋
回可能に配設された旋回台15は、昇降板12の下面に
設置された電動機等のアクチュエータ14により旋回し
得るようになっており、旋回台15の上面には、開閉可
能なクランプ部を有する従来公知のクランプ装置16が
設置されている。
【0022】而して、駆動装置5は、管2の下端にボル
ト締結された短管17の下端に上部プレート8がボルト
締結されることにより、短管17に対し固定し得るよう
になっている。
【0023】塗布膜厚整形研磨装置本体6は、図1〜図
3に示すように、管2内に収納可能な外径が管状のケー
シング18を備え、該ケーシング18の上端にはヘッド
キャップ19が取付けられ、ケーシング18の下端には
連結ロッド20が接続されている。而して、連結ロッド
20の下端は、図1に示すように、駆動装置5のクラン
プ装置16によってクランプされるようになっている。
【0024】ケーシング18の内部上方には、塗膜4の
表面を撮影するためのCCDカメラ21が上向きに収納
されると共にCCDカメラ21の上方部にはランプ22
(光源)が設けられている。又ケーシング18内のラン
プ22よりも上方には、ケーシング18の一側部に形成
した開口18aと略同じ高さとなるよう、45度に傾斜
した鏡23が設けられており、ランプ22から照射され
た光は鏡23で反射し、開口18aを通って塗膜4の内
周面を照らし、塗膜4の状態は映像として鏡23により
反射し、CCDカメラ21によって撮影されるようにな
っている。
【0025】前記CCDカメラ21及び鏡23は、ケー
シング18内に備えられたブロック24に支持されてお
り、該ブロック24はボルト25により前記ヘッドキャ
ップ19に固定されている。図中21aは前記CCDカ
メラ21を覆うように設けられた透明なカバーを示す。
【0026】また、塗布膜厚整形研磨装置本体6におけ
る前記連結ロッド20とCCDカメラ21の設置位置と
の間には、塗布膜厚整形研磨装置本体6のケーシング1
8を管2内に同芯に支持することができるようにした調
芯装置26,27を軸方向に所要の間隔で備えている。
【0027】前記ケーシングにおける鏡23が配置され
た位置と軸方向に同一位置で、且つ周方向には別の位置
(図2、図3では鏡23と周方向に180゜異なる背面
位置)には、研磨凸部28を配置している。
【0028】研磨凸部28は、発泡ウレタン等からなる
所要の弾性を有してケーシング18の外周面に固定され
た弾性支持材29と、該弾性支持材29の外周面に両面
テープ或いは着脱が可能な接着剤等によって着脱可能に
固定された紙ヤスリ或いは布ヤスリ等からなる研磨シー
ト30とにより構成されている。
【0029】前記弾性支持材29は、軸方向の比較的小
さな幅寸法L1を有し、周方向にはケーシング18と同
芯の曲面で所要の長さL2を有し、且つ弾性支持材29
の軸方向及び周方向の端部は夫々傾斜面31を有してケ
ーシング18の外周面に接している。前記研磨シート3
0は、前記幅寸法L1或いはそれより僅かに小さい幅寸
法を有した帯状をなしており、前記弾性支持材29の周
方向外面に沿って配置されている。
【0030】前記研磨凸部28は、前記管2とケーシン
グ18とが同芯になった時に、研磨シート30が塗膜4
内面に所要の押圧力で押圧される高さで突出している。
【0031】尚、この時、図4に示すごとく、弾性支持
材29がケーシング18の外周面に沿うようにした基板
32に固着されており、該基板32をボルト等の固定具
33で前記ケーシング18の外周面に固定するようにし
て、前記研磨シート30及び弾性支持材29を基板32
ごとケーシング18に対して着脱できるようにすること
もできる。
【0032】図5〜図7は前記調芯装置26,27の一
例を示したもので、図1、図5〜図7に示すように、ケ
ーシング18内の上下に所要の間隔を隔てた位置には中
空円筒状の案内部材34,35が配置されており、該案
内部材34,35にはケーシング18を貫通するように
例えば放射状の3方向に延びる案内孔36,37が形成
されており、該案内孔36,37の夫々には先端が球面
形状を有した支持ピン38,39が出没可能に配置され
ている。
【0033】前記案内部材34の下側位置と案内部材3
5の上側位置には、垂直上向きと垂直下向きの流体圧シ
リンダ40,41が夫々配置され、流体圧シリンダ4
0,41のピストンロッド40aの上端には上方へ行く
に従い徐々に小径となる円錐状のテーパガイド42が接
続され、またピストンロッド41a下端には、下方へ行
くに従い徐々に小径となる円錐状のテーパガイド43が
接続され、前記テーパガイド42,43はケーシング1
8内に設置した中空円筒状の案内部材34,35内を上
下へ摺動し得るよう嵌入されている。
【0034】テーパガイド42,43のテーパ部外周に
は、円周方向へ所要の間隔で例えば3箇所に、テーパ面
に沿って図7に示すような蟻溝44が形成され、該蟻溝
44には、前記支持ピン38,39の後端の頭部45が
嵌合している。而して、支持ピン38,39の後端の頭
部45は、テーパガイド42,43のテーパに合致する
よう、側面から見て斜めに形成されている(図5、図6
参照)。
【0035】支持ピン38,39は、案内部材34及び
ケーシング18、案内部材35及びケーシング18に径
方向へ向けて穿設した案内孔36,37に嵌入され、テ
ーパガイド42が上昇し、テーパガイド43が下降する
際には、支持ピン38,39はテーパガイド42,43
のテーパ状の蟻溝44に案内されて案内孔36,37に
対し摺動し、その先端が案内孔36,37からケーシン
グ18外方へ突出して管2内面に接することにより、ケ
ーシング18を管2に芯合せ(調芯)し、テーパガイド
42が下降し、テーパガイド43が上昇する際には、支
持ピン38,39はテーパガイド42,43に引張られ
てその先端が案内孔36,37内へ後退し得るようにな
っている。
【0036】次に、本実施例の塗布膜厚整形研磨装置の
作動について説明する。
【0037】管2内に塗布した塗膜4の規定値よりも厚
い部分を修正する場合には、図1に示すごとく、塗布膜
厚整形研磨装置本体6を連結ロッド20を介して駆動装
置5のクランプ装置16にセットすると共に塗布膜厚整
形研磨装置本体6を所定の管2内へ下方から挿入し、駆
動装置5の上部プレート8を、管2の下端に接続してあ
る短管17の下端に締結して、駆動装置5を短管17に
吊下げる。
【0038】なお、この場合、流体圧シリンダ40,4
1が縮小されていることにより、図5、図6に実線で示
すように支持ピン38,39は案内孔36,37内に後
退されている。
【0039】続いて、アクチュエータ10を駆動してね
じ軸11を回転させると、昇降板12が上昇して塗布膜
厚整形研磨装置本体6が管2内を上昇し、鏡23が塗膜
4の所定位置に到達する。そこで、ランプ22(光源)
を点灯させて光を鏡23で反射させ、塗膜4の内周を照
らし、塗膜4の様子をCCDカメラ21により撮影しつ
つ、アクチュエータ14を駆動する。このため、旋回台
15の旋回により塗布膜厚整形研磨装置本体6が管2内
を旋回し、CCDカメラ21により塗膜4の内周面の様
子が連続的に撮影される。
【0040】又、CCDカメラ21が所定位置で塗膜4
の全周を撮影したら、アクチュエータ10を駆動して鏡
23を上昇若しくは下降させ、再びアクチュエータ14
を駆動して塗布膜厚整形研磨装置本体6を旋回させ、上
述と同様にしてCCDカメラ21により塗膜4の内周面
を撮影する。
【0041】塗布膜厚整形研磨装置本体6が昇降及び旋
回を行う場合には、前記支持ピン38,39がケーシン
グ18内に引き込まれているので、塗布膜厚整形研磨装
置本体6は自由に昇降及び旋回を行うことができ、また
塗布膜厚整形研磨装置本体6のケーシング18の外面に
備えた研磨凸部28も管2の内面に押圧されることがな
いので、塗膜4が研磨されることもない。
【0042】別途設けた膜厚測定装置により塗膜4の厚
さを測定すると共に撮影した映像をモニタに写し出す等
して塗膜4に規定値よりも厚い部分があることが判明し
た場合には、アクチュエータ10,14により塗布膜厚
整形研磨装置本体6を昇降及び旋回させて、研磨凸部2
8を厚さの厚い部分に対応させる。
【0043】なお、膜厚測定装置で測定した位置は、コ
ンピュータにインプットしておき、塗膜4の厚さ修正を
行う際にはエンコーダ等により、アクチュエータ10,
14の回転数をカウントし、その結果から、位置の再現
を行う。
【0044】続いて、流体圧シリンダ40,41を伸張
すると、図5、図6に実線で示した支持ピン38,39
が二点鎖線で示すように案内孔36,37から外部に突
出し、先端の球面が管2の内面に当接することにより、
ケーシング18が管2に対して同芯に保持される。
【0045】また、上記したように、ケーシング18が
管2に対して同芯に保持されることにより、研磨凸部2
8の研磨シート30が弾性支持材29の弾性力によって
所要の押圧力て押圧される。
【0046】研磨シート30が塗膜4に押圧されたら、
アクチュエータ14を駆動して旋回台15を介し塗布膜
厚整形研磨装置本体6を往復回動させる。このため、塗
膜4の規定値よりも厚い部分は、研磨凸部28の研磨シ
ート30により研削されて厚さが修正される。
【0047】この時、研磨凸部28は塗膜4内面に対す
る押圧力を弾性支持材29によって任意に調節できるの
で、塗膜4全体に大きな旋回力を与えることなく、よっ
て塗膜4が剥離するような問題の発生を防止することが
でき、更に研磨凸部28が比較的狭い面積で塗膜4に押
圧された面で研磨を行うようにしているので、塗膜4の
規定値より厚い部分のみを確実に研磨して均一な塗膜4
に修正し、規定値の塗膜4に整形することができる。
【0048】塗膜4の厚さを修正したら、流体圧シリン
ダ40,41によりピストンロッド40a,41aを縮
小させると、テーパガイド42,43のテーパ状の蟻溝
44によって支持ピン38,39が引き込まれ、これに
よって研磨凸部28は塗膜4から離反するようになる。
【0049】上述のように、塗膜4に規定値よりも厚い
部分がある場合に、塗膜4の厚さの厚い部分のみを研削
すれば良いから、部分的な修正が可能となって作業時間
が短時間となり、工期も短縮される。
【0050】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】本発明の塗布膜厚整形研磨装置によれ
ば、請求項1の発明では、塗膜に規定値よりも厚い部分
がある場合に塗膜の厚さの厚い部分のみを研削して部分
的な修正を行うことが可能となり、よって塗膜の膜厚整
形作業を迅速に行うことができ、工期も短期間となり、
又、研磨凸部と、管内面に塗布された塗膜の映像を反射
させるように備える鏡とを、ケーシングの軸方向同一位
置において周方向別の位置に配置しているので、研磨の
状況を確認しながら研磨作業を行うことができ、よって
正確且つ能率的な膜厚調整が可能となる。
【0052】請求項2の発明では、研磨凸部を着脱可能
に設けているので、研磨凸部が摩滅した場合に新しい研
磨凸部と容易に交換することができ、また請求項3の発
明では、研磨凸部を弾性支持材と、該弾性支持材の外周
に取替可能に取付けた研磨シートにて構成しているの
で、研磨シートのみを交換すればよく、さらに弾性支持
材を備えていることによって塗膜内面に対する研磨シー
トの押付力を任意に調整することができる、等種々の優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布膜厚整形研磨装置の一実施例を示
す正面図である。
【図2】図1の塗布膜厚整形研磨装置における塗布膜厚
整形研磨装置本体上部の縦断面図である。
【図3】図2のIII−III方向拡大断面図である。
【図4】図1の研磨凸部の他の例を示す図3と同方向の
断面図である。
【図5】図1のV部拡大断面図である。
【図6】図1のVI部拡大断面図である。
【図7】図5及び図6のVII方向矢視図である。
【図8】圧力容器本体に溶接した管の内周面に塗膜を塗
布した状態を示す縦断面図である。
【図9】従来の塗布膜厚整形研磨装置の一例を示す切断
正面図である。
【図10】図9のX−X方向矢視図である。
【符号の説明】
2 管 4 塗膜 18 ケーシング 21 CCDカメラ(カメラ) 22 ランプ(光源) 23 鏡 26 調芯装置 27 調芯装置 28 研磨凸部 29 弾性支持材 30 研磨シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内を昇降及び旋回し得るケーシング
    と、該ケーシングの外周面に出没可能に備えて該ケーシ
    ングを前記管と同芯に支持する調芯装置と、ケーシング
    の周方向一部に、管内面に塗布された塗膜の映像を反射
    させるように配置した鏡と、該鏡に光を投射して反射し
    た光を前記塗膜の内面に照射する光源と、前記鏡で反射
    した塗膜の映像を撮影するカメラと、前記ケーシングの
    鏡が配置された位置と軸方向に同一位置で周方向には別
    の位置に配置され、前記管とケーシングとが同芯になっ
    た時に塗膜内面に押圧される研磨凸部とを備えたことを
    特徴とする塗布膜厚整形研磨装置。
  2. 【請求項2】 研磨凸部を着脱可能とした請求項1に記
    載の塗布膜厚整形研磨装置。
  3. 【請求項3】 研磨凸部を弾性支持材と、該弾性支持材
    の外周に取替可能に取付けた研磨シートにて構成した請
    求項1又は2に記載の塗布膜厚整形研磨装置。
JP14466395A 1995-06-12 1995-06-12 塗布膜厚整形研磨装置 Pending JPH08336745A (ja)

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JP (1) JPH08336745A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000805A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Ihi Corp 長尺ノズル内面加工装置

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