JPH0911104A - 塗布膜上下端研磨装置 - Google Patents

塗布膜上下端研磨装置

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JPH0911104A
JPH0911104A JP7156124A JP15612495A JPH0911104A JP H0911104 A JPH0911104 A JP H0911104A JP 7156124 A JP7156124 A JP 7156124A JP 15612495 A JP15612495 A JP 15612495A JP H0911104 A JPH0911104 A JP H0911104A
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JP
Japan
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coating film
polishing
casing
pipe
lower ends
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JP7156124A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hatanaka
宏明 畠中
Tetsuji Tone
哲治 戸根
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜の上下端の整形を、簡単な装置構成で容
易且つ能率的に行えるようにする。 【構成】 昇降及び旋回可能な連結ロッド21の端部に
自在継手20を介して連結されて管2内を昇降及び旋回
し得るケーシング18と、ケーシング18の周方向一部
に管2内面に塗布された塗膜4の映像を反射させるよう
に配置した鏡44と、鏡44に光を投謝して反射した光
を前記塗膜4の内面に照射する光源43と、鏡44で反
射した塗膜4の映像を撮影するカメラ42と、鏡44の
設置位置と異なる位置においてケーシング18の周方向
等間隔位置に半径方向へ出没可能に配置した複数の研磨
部22と、研磨部22の夫々を同時に出没させる出没駆
動装置29とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管内周面に塗布した塗膜
の上下端を研磨により除去して塗膜を規定長さに整形す
る塗布膜上下端研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に原子炉圧力容器においては、図1
0に示すごとく、圧力容器本体の底部を形成する下鏡板
1に、圧力容器本体内部に各種計器を挿入するための小
口径の管2を貫通せしめ、該管2の下鏡板1上面側にお
ける外周部を溶接して管2を圧力容器本体に固定するよ
うにしている。
【0003】ところが、下鏡板1に管2を溶接した場
合、溶接によって生じる熱等の影響により管2の耐食性
が低下する虞れがあるため、管2内周部の溶接部3を含
む所要高さ範囲に、ニッケル、クロム、モリブデン、鉄
等の金属粉末を含有するアクリル系塗料を塗布して塗膜
4を形成し、該塗膜4をヒータ又は加熱空気により乾燥
したうえレーザ照射を行って溶融固化させ、耐食性を向
上させる、いわゆるクラッディング処理が行われてい
る。
【0004】而して、クラッディング処理を行う際に管
2の内周面に塗布する塗膜4の厚さ及び塗膜の形成範囲
(長さ)は予め規定されている。
【0005】管2内周面に塗膜4を形成する場合は、通
常ノズルを回転させながら該ノズルから塗液を管2内面
に均一に吹き付けることによりスパイラルに形成するよ
うにしているが、この時、特に塗布の開始点と終了点が
凸状に盛り上がる等により厚み変形部を生じて、厚みが
規定値に納らない部分が発生する。
【0006】このため、従来より塗膜を形成する場合
は、塗膜4の形成範囲より広い範囲で塗膜4を形成して
おき、その後塗膜4の軸方向の上下端を研磨して削除す
ることにより、規定長さの塗膜4を整形することが行わ
れるようになってきている。
【0007】一方、図11、図13に示すように、管2
が下鏡板を90゜以外の傾斜した角度で貫通している際
に、傾斜した溶接部3’の溶接によって管2を下鏡板1
に固定することが行われる場合があるが、このような場
合には、管2が図11、図13に示すように下部管2a
に対して上部管2bが溶接時の熱による変形によって角
αの曲りを生じ、このように曲った管2の内周面に形成
された塗膜4に対しても塗膜4を規定長さで整形する必
要がある。
【0008】このため従来は、図11、図13に示すよ
うに、昇降により管2内への挿入が可能で且つ旋回が可
能な挿入ケーシングaを設け、該挿入ケーシングaの外
周に、周方向に張り出して前記挿入ケーシングaを管2
内に同芯に位置決めし得るようにした張り出しローラb
を配置し、又前記挿入ケーシングaの先端に、サンドペ
ーパー等からなる研磨材cを放射状に多数取付けたフラ
ッパホイールdを回転駆動可能に備えた構成の塗布膜上
下端研磨装置を設けて研磨するようにしている。
【0009】この時、前記したように上部管2bが角α
で曲っている場合、張り出しローラbを張り出して挿入
ケーシングaを下部管2a内に同芯に支持させると、前
記挿入ケーシングaの上端と上部管2bとは偏心し、こ
のように偏心した場合にも塗膜4の上端を整形可能にす
る必要があり、このために、前記フラッパホイールdを
塗膜4の内径より小さな直径とし、且つ挿入ケーシング
a内に備えた図示しない偏向装置によってフラッパホイ
ールdを矢印eで示すように半径方向へ位置を調節でき
るようにしている。
【0010】従来、偏心している上部管2b内面の塗膜
4の上端を研磨する場合は、図11、図12に示すよう
に、フラッパホイールdを塗膜4の研磨すべき上端に位
置させ、フラッパホイールdを回転させた状態で、挿入
ケーシングaを旋回しつつ該挿入ケーシングaの旋回に
伴って前記上部管2bの偏心に合せてフラッパホイール
dの半径方向(e方向)の位置を調節することにより、
フラッパホイールdが常時所要の押圧力で塗膜4内周面
に押付けられるようにして研磨し、また、塗膜4の下端
を研磨する場合は、図13、図14に示すように下部管
2aと挿入ケーシングaの芯が一致しているので、フラ
ッパホイールdを回転させた状態で挿入ケーシングaを
旋回すると共に、フラッパホイールdの半径方向の位置
を徐々に外側に張り出すように調節して研磨するように
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、挿入
ケーシングaを管2内部に同芯に支持するための張り出
しローラbを挿入ケーシングaに備えるようにしてお
り、更に、挿入ケーシングaの先端部に、フラッパホイ
ールdを回転駆動可能に備えると共に、フラッパホイー
ルdを半径方向に位置調節可能な偏向装置を備えるよう
にしているので、狭い挿入ケーシングa内に非常に複雑
な装置、構成を配置する必要があって製造が大変で高価
となり実用的でなく、また、挿入ケーシングaの旋回に
伴ってフラッパホイールdの位置を半径方向に調整する
という面倒な制御が必要となり、制御も大変となる等の
問題を有していた。
【0012】又、管2の曲りの角αが大きい場合には、
前記フラッパホイールdの位置を半径方向に偏心させて
も図12に示すように塗膜4とフラッパホイールdとの
間に隙間fができて塗膜4を研磨できない場合が生じる
ことがあった。図11、図13の場合は挿入ケーシング
aの直径が小さく描かれているが、挿入ケーシングa内
には前記した種々の装置、構成が備えられるために、挿
入ケーシングaの外径は一般に管2内に挿入できるギリ
ギリであって小さな間隙しか備えられておらず、そのた
めに前記従来装置では塗膜4の上端位置での曲りによる
偏心量は1.5mm程度が限界であり、曲り角αが大き
くてそれ以上の偏心量の場合には研磨することができな
かった。
【0013】更に、従来では塗膜4の上下端の研磨状態
の確認は、前記塗布膜上下端研磨装置を管2内から撤去
した後、カメラを備えた別の検査装置を挿入して行うよ
うにしているために、作業に時間が掛かり、工期が延長
される問題を有していた。
【0014】本発明は上述の実情に鑑み、塗膜の上下端
の整形を、簡単な装置構成で容易且つ能率的に行えるよ
うにすることを目的としてなしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、昇降及び旋回
可能な連結ロッドの端部に自在継手を介して連結されて
管内を昇降及び旋回し得るケーシングと、該ケーシング
の周方向一部に管内面に塗布された塗膜の映像を反射さ
せるように配置した鏡と、該鏡に光を投射して反射した
光を前記塗膜の内面に照射する光源と、前記鏡で反射し
た塗膜の映像を撮影するカメラと、前記鏡の設置位置と
異なる位置において前記ケーシングの周方向等間隔位置
に半径方向へ出没可能に配置した複数の研磨部と、該研
磨部の夫々を同時に出没させる出没駆動装置とを備えて
いる。
【0016】又、本発明は、研磨部を、出没可能な出没
駒と、該出没駒の外周に取替え可能に取付けた研磨シー
トにて構成することができる。
【0017】
【作用】ケーシングを管内に挿入して、研磨部を塗膜の
研磨すべき端部位置に位置合せした後、出没駆動装置に
より研磨部を外側に張り出させると、研磨部が管内面の
塗膜に押付けられ、且つこの時ケーシングが連結ロッド
に対して自在継手によって連結されていることにより自
由に折曲ることができ、従って管が曲っているような場
合にも、研磨部自身が塗膜の研磨する部位に自動的に芯
合せされることになる。
【0018】この状態で、連結ロッドの旋回により、自
在継手を介してケーシングが旋回すると、塗膜に押付け
られた研磨部によって塗膜の端部が研磨されて塗膜の端
部が整形される。
【0019】塗膜の端部の整形が終了したら、出没駆動
装置により研磨部を引き込め、続いて鏡が前記整形を行
った塗膜の端部位置になるようにケーシングの昇降を行
い、カメラにより整形した塗膜の端部位置の研磨状況及
び塗膜の長さ寸法の確認を行う。
【0020】研磨部が、出没駒の外周に研磨シートを取
替え可能に取付けている構成の場合は、研磨シートが摩
滅した場合に研磨シートのみを交換することにより容易
に研磨作業を続行することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例で、図中、5は駆
動装置、6は駆動装置5により管2内を昇降すると共に
旋回し、塗膜4の規定値よりも長い部分を削り落とす塗
布膜上下端研磨装置本体である。
【0023】駆動装置5は下部プレート7と該下部プレ
ート7上に配設された上部プレート8を備え、下部プレ
ート7と上部プレート8は円周方向へ所要の間隔で配設
された複数の垂直な案内部材9により接続され、下部プ
レート7上に配設された電動機等のアクチュエータ10
により、上端を上部プレート8にまた下端を下部プレー
ト7に回転自在に支持された垂直なねじ軸11を回転駆
動し得るようになっており、ねじ軸11には下部プレー
ト7と上部プレート8との間に配置された昇降板12に
取付けたナット13が螺合され、昇降板12の上面に旋
回可能に配設された旋回台15は、昇降板12の下面に
設置された電動機等のアクチュエータ14により旋回し
得るようになっており、旋回台15の上面には、開閉可
能なクランプ部を有する従来公知のクランプ装置16が
設置されている。
【0024】而して、駆動装置5は、管2の下端にボル
ト締結された短管17の下端に上部プレート8がボルト
締結されることにより、短管17に対し固定し得るよう
になっている。
【0025】塗布膜上下端研磨装置本体6は、図1に示
すように、管2内に収納可能な外径が管状のケーシング
18を備え、該ケーシング18の上端にはヘッドキャッ
プ19が取付けられ、ケーシング18の下端は、自在継
手20を介して連結ロッド21の上端に接続されてい
る。而して、連結ロッド21の下端は、図1に示すよう
に、駆動装置5のクランプ装置16によってクランプさ
れるようになっている。
【0026】前記塗布膜上下端研磨装置本体6の上部位
置には、図1〜図5に示すように、前記ケーシング18
の周方向等間隔位置に、出没駆動装置29により半径方
向へ出没可能な3個(図3)の研磨部22を設けてい
る。
【0027】研磨部22は、図2、図3に示すように、
張り出し時に管2内周面の曲率に略一致するように形成
した曲面を外側に有している出没駒40と、該出没駒4
0の外周面に両面テープ或いは着脱が可能な接着剤等に
よって着脱可能に固定された紙ヤスリ或いは布ヤスリ等
からなる研磨シート41とにより構成されている。
【0028】前記研磨部22の出没駒40の内側面にお
けるケーシング18軸方向の両端部にはピン23,24
が備えてあり、一方のピン23が、ケーシング18内に
設けたブロック25にピン26により半径方向に回動可
能に取付けられたレバー27の先端に回動可能に取付け
られている。
【0029】前記ブロック25の軸心部には、ケーシン
グ18の軸方向に移動可能な移動軸28が備えてあり、
該移動軸28の下端が軸方向の伸縮を行うエアシリンダ
等のアクチュエータ29aに接続されている。
【0030】前記ブロック25における上方が細く形成
された細径部30の外周における前記研磨部22に対応
した位置には、軸方向に延びる移動台31が設けてあ
り、該移動台31の軸方向における前記ピン23,24
と同一間隔位置には駆動側ピン32,33が設けてあ
り、該駆動側ピン32と前記ピン23、及び駆動側ピン
33と前記ピン24の夫々がリンク34,35により連
結されて平行四辺形による四節リンクが構成されてお
り、前記移動軸28を軸方向に移動させて、前記移動台
31を移動することにより、四節リンクを介して研磨部
22が半径方向に外方に張り出したり内方に引き込めら
れたりする出没駆動装置29が構成されている。
【0031】前記移動台31の上端部には、図4に示す
ように断面正三角形状の頭部36が形成してあり、ま
た、前記移動軸28の上端には、図5に示すように円形
の移動ブロック37が固定されており、該移動ブロック
37を軸方向に貫通して下端が前記移動台31の頭部3
6に螺着された3本のボルト軸38が設けてあり、該ボ
ルト軸38の頭部38aと前記移動ブロック37の上面
との間に圧縮ばね39が配設されている。
【0032】前記ケーシング18の下方内部には、図1
及び図6、図7に示すように、塗膜4の表面を撮影する
ためのCCDカメラ42が上向きに収納されると共に、
CCDカメラ42の上方部にはランプ43(光源)が設
けられている。又ケーシング18内のランプ43よりも
上方には、ケーシング18の一側部に形成した開口18
aと略同じ高さとなるよう、45度に傾斜した鏡44が
設けられており、ランプ43から照射された光は鏡44
で反射し、開口18aを通って塗膜4の内周面を照ら
し、塗膜4の状態は映像として鏡44により反射し、C
CDカメラ42によって撮影されるようになっている。
【0033】前記CCDカメラ42及び鏡44は、ケー
シング18内に備えられたブロック45に支持されてお
り、該ブロック45は図示しないボルト等によって前記
ケーシング18内に固定されている。図中46は電源、
駆動流体、信号等を送るためのケーブルを示す。
【0034】次に、本実施例の塗布膜上下端研磨装置の
作動について説明する。
【0035】管2内に塗布した塗膜4の上下端を研磨に
より規定長さに形成する場合には、図1に示すごとく、
塗布膜上下端研磨装置本体6を連結ロッド21を介して
駆動装置5のクランプ装置16にセットすると共に塗布
膜上下端研磨装置本体6を所定の管2内へ下方から挿入
し、駆動装置5の上部プレート8を、管2の下端に接続
してある短管17の下端に締結して、駆動装置5を短管
17に吊下げる。
【0036】この時、出没駆動装置29のアクチュエー
タ29aは縮小されて研磨部22は図2の左半分に示す
ように、ケーシング18内に引き込まれている。
【0037】続いて、アクチュエータ10を駆動してね
じ軸11を回転させると、昇降板12が上昇して塗布膜
上下端研磨装置本体6が管2内を上昇し、鏡44が塗膜
4の所定位置に到達する。そこで、ランプ43(光源)
を点灯させて光を鏡44で反射させ、塗膜4の内周を照
らし、塗膜4の様子をCCDカメラ42により撮影しつ
つ、アクチュエータ14を駆動して塗布膜上下端研磨装
置本体6を旋回させる。さらに、アクチュエータ10を
駆動して鏡44を上昇若しくは下降させて、前記アクチ
ュエータ14の駆動による旋回を行うことによりCCD
カメラ42により塗膜4の全内周面を撮影する。
【0038】前記塗布膜上下端研磨装置本体6が昇降及
び旋回を行う場合には、前記研磨部22がケーシング1
8内に引き込まれているので、塗布膜上下端研磨装置本
体6は自由に昇降及び旋回を行うことができ、また研磨
部22によって塗膜4の不必要な部分が研磨されること
もない。
【0039】別途設けた塗膜測定装置により塗膜4の範
囲、長さを測定すると共に撮影した映像をモニタに写し
出す等して、塗膜4を研磨せずに残す規定長さ、範囲を
確認した後、アクチュエータ10により塗布膜上下端研
磨装置本体6を昇降させて、研磨部22を研磨すべき塗
膜4の上端或いは下端の位置に対応させる。
【0040】なお、塗膜測定装置で測定した位置は、コ
ンピュータにインプットしておき、塗膜4の長さ修正を
行う際にはエンコーダ等により、アクチュエータ10の
回転数をカウントし、その結果から、位置の再現を行
う。
【0041】続いて、出没駆動装置29のアクチュエー
タ29aを伸張すると、図2の右半分に示すように、移
動軸28が上方に移動して、該移動軸28の上端に設け
られた移動ブロック37が上方に移動し、これにより圧
縮ばね39及びボルト軸38を介して移動台31が上方
に引き上げられ、これにより駆動側ピン32,33と、
リンク34,35とピン23,24とからなる四節リン
クによりレバー27に取付けられた3個の研磨部22が
ケーシング18の軸と平行を保って外側に張り出され、
塗膜4の内面に所要の押圧力で押付けられる。この時に
押付け力は前記圧縮ばね39によって緩衝されている。
【0042】またこの時、ケーシング18が連結ロッド
21に対して自在継手20によって連結されていること
により自由に折曲ることができ、従って研磨部22自身
が塗膜4の研磨する部分に自動的に芯合せされるように
なる。
【0043】この状態で、連結ロッド21の旋回により
自在継手20を介してケーシング18が旋回すると、塗
膜4に押付けられた研磨部22により塗膜4の端部が研
磨されて、塗膜4の端部を整形することができる。
【0044】このとき、ケーシング18が研磨部22に
よる調芯作用によって管2に対して同芯に保持され、且
つ圧縮ばね39によって常に略均一の押圧力で塗膜4内
面に押付けられることにより、ケーシング18を旋回さ
せるのみで塗膜4を容易且つ均一に研磨することができ
る。
【0045】塗膜4の端部の整形が終了したら、出没駆
動装置29により研磨部22を引き込め、続いて鏡44
が前記整形を行った塗膜4の端部位置になるようにケー
シング18の昇降を行い、CCDカメラ42により整形
した塗膜4の端部位置及び塗膜4の長さ寸法の確認を行
う。
【0046】また、研磨部22が、出没駒40の外周に
研磨シート41を取替え可能に取付けるようにしている
ので、研磨シート41が摩滅した場合には研磨シート4
1のみを交換することにより容易に研磨作業を続行する
ことができる。
【0047】図8は、前記塗布膜上下端研磨装置本体6
により、下部管2aに対して上部管2bが曲っている管
2の内周面に形成された塗膜4の上端を研磨している状
態を示したもので、出没駆動装置29により研磨部22
を外側に張り出させると、研磨部22が上部管2b内面
の塗膜4に押付けられ、この時ケーシング18が連結ロ
ッド21に対して自在継手20により自由に折曲ること
ができるので、研磨部22自身が塗膜4の研磨する部位
に自動的に芯合せされ、この状態でケーシング18を旋
回させることにより塗膜4の上端を研磨することができ
る。
【0048】図9は管2が曲っている場合の塗膜4の下
端を研磨する場合を示したもので、この場合は下部管2
aは直線状を有しているので、図1と同様に自在継手2
0部が折れ曲がることなく直線状のまま旋回により研磨
が行われる。
【0049】前記本発明の塗布膜上下端研磨装置では、
上部管2bの曲りに合せてケーシング18が自在に曲る
ことにより、塗膜4の上端位置での曲りによる偏心量が
3.5mm程度であっても、何等支承なく塗膜4の上端
を良好に研磨して整形することができた。
【0050】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】本発明の塗布膜上下端研磨装置によれ
ば、昇降及び旋回が可能な連結ロッドに、自在継手を介
してケーシングが接続され、且つケーシングに、出没駆
動装置により半径方向に出没する研磨部を備えているの
で、研磨部を外側に張り出させると、研磨部が管内面の
塗膜に押付けられると共に、ケーシングが自在継手によ
り曲って研磨部自身により塗膜に自動的に芯合せされる
ようになり、よって管の曲りが大きい場合にも問題なく
塗膜の上下端を研磨して整形することができる。
【0052】塗布膜上下端研磨装置の構成を簡略なもの
として安価に実施することができる。
【0053】塗膜の端部の整形を、ケーシングに備えた
カメラによって直ちに確認することができるので、塗布
膜上下端の研磨作業を効率的に行い、工期を短縮するこ
とができる。
【0054】研磨部が、出没駒の外周に研磨シートを取
替え可能に取付けた構成としてある場合は、研磨シート
が摩滅した場合に研磨シートのみを交換することによっ
て容易に研磨作業を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布膜上下端研磨装置の一実施例を示
す正面図である。
【図2】図1の塗布膜上下端研磨装置における塗布膜上
下端研磨装置本体の上部の縦断面図である。
【図3】図2のIII−III方向断面図である。
【図4】図2のIV−IV方向断面図である。
【図5】図2のV−V方向断面図である。
【図6】図1の塗布膜上下端研磨装置における塗布膜上
下端研磨装置本体の下部の縦断面図である。
【図7】図6のVII−VII方向断面図である。
【図8】曲った上部管の塗膜の上端を研磨している状態
を示す側面図である。
【図9】曲った上部管の塗膜の下端を研磨している状態
を示す側面図である。
【図10】下鏡板の管貫通部の一例を示す切断正面図で
ある。
【図11】従来の塗布膜上下端研磨装置装置により曲っ
た上部管の塗膜の上端を研磨している状態を示す側面図
である。
【図12】図11のXII−XII方向断面図である。
【図13】従来装置により曲った上部管の塗膜の下端を
研磨している状態を示す側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV方向断面図である。
【符号の説明】
2 管 4 塗膜 18 ケーシング 20 自在継手 21 連結ロッド 22 研磨部 29 出没駆動装置 40 出没駒 41 研磨シート 42 カメラ 43 ランプ(光源) 44 鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降及び旋回可能な連結ロッドの端部に
    自在継手を介して連結されて管内を昇降及び旋回し得る
    ケーシングと、該ケーシングの周方向一部に管内面に塗
    布された塗膜の映像を反射させるように配置した鏡と、
    該鏡に光を投射して反射した光を前記塗膜の内面に照射
    する光源と、前記鏡で反射した塗膜の映像を撮影するカ
    メラと、前記鏡の設置位置と異なる位置において前記ケ
    ーシングの周方向等間隔位置に半径方向へ出没可能に配
    置した複数の研磨部と、該研磨部の夫々を同時に出没さ
    せる出没駆動装置とを備えたことを特徴とする塗布膜上
    下端研磨装置。
  2. 【請求項2】 研磨部が出没可能な出没駒と、該出没駒
    の外周に取替え可能に取付けた研磨シートにて構成して
    ある請求項1に記載の塗布膜上下端研磨装置。
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