JP2012011510A - 金属リングのブラシ研削方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨ブラシの偏磨耗の進行を抑制して研磨ブラシの寿命を延ばすことにより、長期間にわたって金属リングに高精度な研削加工を施すことができる金属リングのブラシ研削方法及びその装置を提供する。
【解決手段】金属リングWを保持する複数のリング保持手段5を回転させて金属リングWをその周方向に回転させ、研磨ブラシ2を回転している金属リングWの回転軌道を横切るように移動させて金属リングWの端縁を研削する。少なくとも一つのリング保持手段5に、金属リングWと同径の周壁部7aと板面部7bとを備えてそれらの外面に砥粒が設けられたドレッシング部材7を金属リングWに替えて保持させる。研削時に同時にドレッシング部材7により研磨ブラシ2の毛先を整える。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄板筒状の金属リングの端縁を研磨ブラシを用いて研削する金属リングのブラシ研削方法及びその装置に関する。
無段変速機に採用される動力伝達用のベルトにおいては、環状に積層配列された複数のエレメントを複数の金属リングを積層してなる積層リングにより結束したものが用いられている。この種の積層リングを構成する金属リングは、円筒状の金属ドラムを所定幅毎に輪切りにすることによって無端帯状に形成される。そして、円筒状のドラムから切断された金属リングは側端縁が極めて鋭利な状態であるため、金属リングの側端縁を研削して側端縁を湾曲面形状に仕上げることが必要となる。
この種の金属リングの側端縁を研削する場合には、バレル研磨を行うことが考えられる。しかし、バレル研磨は、金属リングをメディアと共にバレル内で撹拌することによりメディアを金属リングの側端縁に接触させるものであるため、金属リングの側端縁を所定の湾曲面形状に研削しようとしても、十分な研削量が得られないだけでなく、加工の度合いが不均一となる。
そこで、研磨ブラシを用いて金属リングの側端縁を研削する方法が知られている(下記特許文献1参照)。このものでは、金属リングをその周方向に回転させつつ金属リングの一方の側端縁に研磨ブラシを当接させ、研磨ブラシを金属リングの回転軌道を横切るように移動させて該金属リングの側端縁を研削する。そして、金属リングの一方の側端縁を研削した後、同じように金属リングの他方の側端縁を研削する。
こうすることにより、研磨ブラシの金属リングへの当接量を加減するだけで研削量を制御することができ、金属リングの側端縁の形状を所望の形状に研削することができる。
特開2005−21994号公報
この種の研磨ブラシは、一般に砥粒等の研磨材入りの多数のナイロン線材を束ねることによって形成されているが、金属リングの回転軌道を横切る際に、研磨ブラシが常に同じ方向から金属リングに当接して当接方向に沿ってなびくように曲がった状態で切削が行われるため、長期にわたって金属リングの研削に使用した場合には研磨ブラシに偏磨耗が生じる。
そして、偏磨耗が生じた研磨ブラシを使用して切削を行った場合には、金属リングへの研磨ブラシの当接が不十分となり、金属リングの側端縁を所望の形状に研削することができなくなる不都合がある。
上記の点に鑑み、本発明は、研磨ブラシの偏磨耗の進行を抑制して研磨ブラシの寿命を延ばすことにより、長期間にわたって金属リングに高精度な研削加工を施すことができる金属リングのブラシ研削方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明は、薄板筒状の金属リングをその一方の端縁を露出させて保持する複数のリング保持手段を回転させることにより、各リング保持手段に保持した金属リングをその周方向に回転させるリング回転工程と、前記金属リングを研削するための研磨ブラシを、前記リング回転工程により回転している金属リングの回転軌道を横切るように移動させて該金属リングの一方の端縁に当接させるブラシ移動工程とを備える金属リングの研削方法において、少なくとも一つの前記リング保持手段に、前記金属リングと同径の周壁部と該周壁部の上部を一体に閉塞する板面部とを備えて周壁部及び板面部に設けられた砥粒面により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング部材を金属リングに替えて着脱自在に保持させ、前記リング回転工程及び前記ブラシ移動工程と同時に前記ドレッシング部材により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング工程を備えることを特徴とする。
また、本発明は、薄板筒状の金属リングをその一方の端縁を露出させて保持してその周方向に回転させる複数のリング保持手段と、前記金属リングを研削するための研磨ブラシと、該研磨ブラシを保持し、前記リング保持手段により回転する前記金属リングの回転軌道を横切るように前記研磨ブラシを移動させて該金属リングの一方の端縁に前記研磨ブラシを当接させるブラシ移動手段とを備える金属リングの研削装置において、前記金属リングと同径の周壁部と該周壁部の上部を一体に閉塞する板面部とを備え、少なくとも一つの前記リング保持手段に前記金属リングに替えて着脱自在に取り付けられ、周壁部及び板面部に形成された砥粒面により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング部材を設けたことを特徴とする。
本発明によって金属リングの端縁を研削するときには、前記リング保持手段に金属リングを保持して前記リング回転工程を行い、同時に前記ブラシ移動工程により金属リングに研磨ブラシを当接させる。このとき、金属リングはその一方の端縁が露出した状態で前記リング保持手段に支持されており、研磨ブラシは金属リングを横切るように移動して金属リングの一方の端縁に当接する。これにより、金属リングの一方の端縁が研磨ブラシによって研削される。
そして、本発明においては、前記リング回転工程及び前記ブラシ移動工程によって金属リングの研削を行いながら、前記ドレッシング工程によって研磨ブラシのドレッシングが行われる。これによれば、金属リングを研削したことによる研磨ブラシの偏磨耗が進行する前に前記ドレッシング工程によって研磨ブラシの毛先が整えられて偏磨耗が解消されるので、研磨ブラシの寿命が延び、長期間にわたって金属リングに高精度な研削加工を施すことができる。
更に、本発明においては、複数のリング保持手段のうち少なくとも一つに、金属リングに替えて前記ドレッシング部材を保持させるだけでよいので、研磨ブラシのドレッシングに手間がかからず作業効率が向上する。
しかも、金属リングと同径の周壁部と該周壁部の上部を一体に閉塞する板面部とを備える前記ドレッシング部材を用意するだけで、既存のリング保持手段を用いることができ、コストの増加を抑えて研磨ブラシのドレッシングを行うことができる。また、ドレッシング部材はリング保持手段に着脱自在であるので、複数のリング保持手段にドレッシング部材を設けることができ、ドレッシング部材の増減により研磨ブラシのドレッシング度合いを容易に調節することができる。
ところで、前記研磨ブラシは、金属リングの研削と偏磨耗を解消するためのドレッシングとが同時に行われるために、長期の金属リングの研削に伴って研磨ブラシの毛足寸法が次第に短くなる。そして、毛足寸法が次第に短くなった研磨ブラシを使用した場合には、金属リングへの研磨ブラシの切込み量が小となり、金属リングの側端縁が所望の形状に研磨されなくなるおそれがある。
そこで、本発明の研削装置においては、前記ブラシ移動手段を介して前記研磨ブラシをその毛足方向に沿って昇降させる昇降手段と、前記昇降手段を介して前記研磨ブラシを昇降させることにより、該研磨ブラシの前記金属リングへの当接位置を制御する制御手段と、前記研磨ブラシを前記金属リングから離間させた状態で該研磨ブラシの先端位置を検出するブラシ先端位置検出手段とを備え、前記制御手段は、予め定められた基準位置から前記ブラシ先端位置検出手段により検出された研磨ブラシの先端位置までの距離に基づいて前記研磨ブラシの毛足寸法を算出する算出手段と、該算出手段により算出された研磨ブラシの毛足寸法に基づいて金属リングに対する研磨ブラシの当接位置を設定する当接位置設定手段とを備えることが好ましい。
上記構成により制御手段は、金属リングの研削に先立って、研磨ブラシの金属リングへの当接位置を設定することができるので、金属リングの研削に伴って短くなった研磨ブラシの毛足寸法に応じて研磨ブラシの金属リングへの当接位置を制御することができ、金属リングへの研磨ブラシの切込み量を良好に維持することができる。
即ち、前記制御手段は、先ず、ブラシ先端位置検出手段により検出された研磨ブラシの先端位置を採取する。次いで、前記算出手段により、基準位置と前記ブラシ先端位置検出手段の検出位置との間の距離により研磨ブラシの毛足寸法を算出する。続いて、当接位置設定手段により、算出手段が算出した研磨ブラシの毛足寸法から金属リングに対する研磨ブラシの当接位置を設定する。そして、制御手段は、昇降手段を介して当接位置設定手段により設定された当接位置となるように昇降手段を介して前記研磨ブラシを昇降させる。これにより、研磨ブラシの毛足寸法が短くなっても、金属リングへの研磨ブラシの切込み量が良好に維持され、金属リングに高精度な研削加工を施すことができる。
本発明の実施形態おいて両端縁が研磨された金属リングを示す説明図。 本実施形態の金属リングの研削装置の要部を模式的に示す説明的斜視図。 テーブル及び研磨ブラシの作動を模式的に示す説明図。 ドレッシング部材を示す説明的断面図。 本実施形態の研削装置の概略構成を示す説明図。 研磨ブラシの先端位置の検出状態を示す説明図。 金属リングに対する研磨ブラシの切込み量を示す説明図。 各金属リングに対する研磨ブラシの動作を模式的に示す説明図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。金属リングWは、図1に示すように、薄板状の無端帯状に形成され、無段変速機の無端ベルトに用いられる。金属リングWは、円筒状の金属ドラムを所定幅毎に輪切りにすることによって無端帯状に形成されたものである。円筒状のドラムから切断された直後の金属リングWは側端縁が極めて鋭利な状態となる。本実施形態においては、本実施形態の研削装置1により金属リングWの側端縁を研削し、図1の拡大図に断面を示すように、両端縁を所定の湾曲形状に加工する。
本実施形態の研削装置1は、図2に要部を示すように、複数の研磨ブラシ2が円周上に設けられた円柱状のブラシヘッド3と、6個の金属リングWを保持するテーブル4とを備えている。研磨ブラシ2は、研磨材入りの複数のナイロン線材を束ねたものであり、粗さの異なる研磨剤を選択することにより所望の切削加工から仕上げまでを行うことができる。複数のナイロン線材は結束具2aにより一端がカシメられて結束されるが(図6参照)、更に結束具2aの下端から所定幅にわたって、熱収縮性合成樹脂製の結束帯2bにより結束されて研磨ブラシ2の撓み量が適度に調節されている。この際、結束帯2bによる結束位置では、ナイロン線材同士の接触磨耗により研磨ブラシ2の外径が小さくなり、結束帯2bが研磨ブラシ2の毛足方向にずれ落ちるおそれがあるが、これを防止するために、結束帯2bを2重に設けて結束することが好ましい。
テーブル4には、金属リングWを内側から保持する複数のリング保持手段5が設けられている。該リング保持手段5は、図3に示すように6個の当接部材6により形成され、この6個の当接部材6を互いに接近させた状態でその周囲に金属リングWを置き、6個の当接部材6を離間させることにより内周面から金属リングWに当接して保持する。リング保持手段5は図示しないモータにより回転駆動され、各金属リングWをその円周方向に回転させる。
また、リング保持手段5のうちの一つには、図2に示すように、金属リングWに替えてドレッシング部材7が保持されている。ドレッシング部材7は、図4に示すように、金属リングWと同径の環状の周壁部7aと、周壁部7aの上部を一体に閉塞する円盤状の板面部7bとを備えている。周壁部7a及び板面部7bの外面には、電着によって砥粒が固着されている。ドレッシング部材7は、金属リングWと同径の周壁部7aを備えていることにより、リング保持手段5に被せるようにして着脱自在に固定保持させることができる。
図5は本実施形態における研削装置1の概略の構成を示している。図5に示すように、ブラシヘッド3は、昇降フレーム8に回転自在に支持されている。昇降フレーム8は、機台9上に起立する支柱10のレール11に沿って昇降自在に設けられ、図示しない昇降駆動装置により昇降される。昇降フレーム8及び昇降駆動装置は本発明の昇降手段を構成している。
また、ブラシヘッド3は、図示しないモータにより回転され、この回転により円周起動に沿って研磨ブラシ2が移動する。ブラシヘッド3及びモータは、本発明のブラシ移動手段を構成している。なお、符号3aで示すものは、研磨ブラシ2の毛足方向先端側(下端側)における各線材間の離反拡開を防止すると共に、研磨ブラシ2の先端の撓みを規制するために設けられた規制板である。規制板3aは図示しない駆動手段により上下方向に移動され、研磨ブラシ2の先端の撓み量が調節できるようになっている。
支柱10は、機台9上のレール12に沿って水平方向に移動自在に設けられている。支柱10は、図示しない駆動装置により、ブラシヘッド3をテーブル4上に対向する作業位置Aとテーブル4上から待避させる待避位置Bとに移動させる。
また、作業位置Aと待避位置Bとの間のブラシヘッド3の通過位置には、支持フレーム13を介して所定の高さ位置に当接センサ14が配設されている。当接センサ14は、ブラシヘッド3の研磨ブラシ2の先端(下端)の位置をその上方からの当接により検出するためのものであり、本発明におけるブラシ先端位置検出手段に相当する。
また、研削装置1は、ブラシヘッド3の回転、昇降フレーム8の昇降、及び支柱10の移動を制御するコントローラ15(制御手段)を備えている。コントローラ15は、その機能の一部として、研磨ブラシ2の毛足寸法を算出する毛足寸法算出部15a(算出手段)と、毛足寸法算出部15aにより算出された研磨ブラシ2の毛足寸法に基づいて金属リングWに対する研磨ブラシ2の当接位置を設定する当接位置設定部15b(当接位置設定手段)とを備えている。毛足寸法算出部15aは、予め定められた基準位置から当接センサ14により検出された研磨ブラシ2の先端位置までの距離に基づいて研磨ブラシ2の毛足寸法を算出する。コントローラ15は、当接位置設定部15bにより設定された金属リングWに対する研磨ブラシ2の当接位置に基づいて昇降フレーム8の昇降動作を制御する。
以上のように構成された研削装置1によって金属リングWの側端縁の研磨を行うときには、まず、コントローラ15は、支柱10の移動により待避位置Bにあるブラシヘッド3(図5参照)をテーブル4に向かって移動させ、研磨ブラシ2が当接センサ14に対向する位置で支柱10の移動を停止させる。
次いで、コントローラ15は、図6に示すように、当接センサ14が研磨ブラシ2の先端の当接を検出するまで昇降フレーム8を下降させる。これにより、コントローラ15は、予め定められた基準位置から研磨ブラシ2の先端が当接センサ14に当接するまでの研磨ブラシ2の下降距離を採取し、この下降距離に基づいて毛足寸法算出部15aにより研磨ブラシ2の毛足寸法Lを算出する。即ち、研磨ブラシ2の毛足寸法Lが長い状態のときには、下降距離が短く、研磨ブラシ2の磨耗が進んで毛足寸法Lが短くなったときには、下降距離が長くなる。したがって、研磨ブラシ2の毛足寸法Lが最も長い状態(未使用状態)の下降距離と磨耗した研磨ブラシ2の下降距離との差分から磨耗した寸法が算出でき、この磨耗した寸法を研磨ブラシ2の毛足が最も長い状態(未使用状態)から減算すれば、磨耗した研磨ブラシ2の毛足寸法Lが算出できる。
続いて、コントローラ15は、毛足寸法算出部15aにより算出した研磨ブラシ2の毛足寸法Lに基づいて、当接位置設定部15bにより金属リングWに対する研磨ブラシ2の当接位置を設定する。この当接位置により、図7に示すように、金属リングWに対する研磨ブラシ2による切込み量Mが設定されることとなる。
一方、図2及び3に示すように、6個の金属リングWが各リング保持手段5に装着され、テーブル4上に保持される。このとき、一つのリング保持手段5にはドレッシング部材7が装着される。次いで、各リング保持手段5が回転され、これによって各金属リングW及びドレッシング部材7が回転する(リング回転工程)。
そして、コントローラ15は、支柱10の移動によりブラシヘッド3をテーブル4上の作業位置A(図5参照)に移動させ、図7に示すように、研磨ブラシ2が当接位置設定部15bにより設定された金属リングWに対する当接位置まで下降させる。この下降に先立って、コントローラ15は、ブラシヘッド3を回転させる。これにより、図8に模式的に示すように、各金属リングWを横切ってその一方の側端縁に研磨ブラシ2が当接するように移動し、ブラシヘッド3の回転に伴う研磨ブラシ2の周回移動と金属リングWの回転とにより、金属リングWの一方の側端縁全周にわたる研削が行なわれる(ブラシ移動工程)。
このとき、回転される研磨ブラシ2は、図8に示すように、その軌道に設けられたドレッシング部材7に接し、研磨ブラシ2の毛先が不揃いとなっていた場合にはその極めて初期の段階で(即ち、偏磨耗が進行する前に)ドレッシング部材7によって削られて毛先が整えられる(ドレッシング工程)。そして、ドレッシング部材7は研磨ブラシ2に対して回転しながら当接するので、ドレッシング部材7を装着したリング保持手段5上を通過する僅かな時間内に、研磨ブラシ2の毛先が効率良く確実に整えられる。
各金属リングWの一方の側端縁の研削が終了した後には、コントローラ15は、支柱10の移動によりブラシヘッド3を待避位置B(図5参照)に移動させ、テーブル4上の各金属リングWを上下反転させて上記の手順で各金属リングWの他方の側端縁の研削を行う。このときにも、コントローラ15は、当接センサ14と毛足寸法算出部15aとにより研磨ブラシ2の毛足寸法Lを算出し、当接位置設定部15bにより金属リングWに対する研磨ブラシ2の当接位置を設定するので、研磨ブラシ2がドレッシング部材7によりドレッシングされて毛足が短くなっても、研磨ブラシ2の切込み量M(図7参照)を一定とすることができ、品質を安定させることができる。しかも、研磨ブラシ2は、全回の研削時にドレッシング部材7によって偏磨耗のない状態に毛先が整えられているので、金属リングWに対して高精度な切削加工が行える。
なお、本実施形態においては、ドレッシング部材7を複数のリング保持手段5の内の一つに挿着した例を示したが、ドレッシング部材7は、複数のリング保持手段5に装着してもよく、研磨ブラシ2のドレッシング度合いを調節することが可能である。
また、ドレッシング部材7によって研磨ブラシ2の毛足が削られ、毛足寸法Lが次第に短くなっていくが、毛足寸法Lが短くなりすぎた場合には、結束帯2aをカッタ等で切り取って結束帯2aのない状態の研磨ブラシ2で金属リングWを切削加工することができる。研磨ブラシ2の毛足寸法Lが短くなっているので、研磨ブラシ2の撓み量をもはや調整しなくてもよいからである。
W…金属リング、1…研削装置、2…研磨ブラシ、3…ブラシヘッド(ブラシ移動手段)、5…リング保持手段、7a…周壁部、7b…板面部、7…ドレッシング部材、8…昇降フレーム(昇降手段)、14…当接センサ(ブラシ先端位置検出手段)、15…コントローラ(制御手段)、15a…毛足寸法算出部(算出手段)、15b…当接位置設定部(当接位置設定手段)。

Claims (3)

  1. 薄板筒状の金属リングをその一方の端縁を露出させて保持する複数のリング保持手段を回転させることにより、各リング保持手段に保持した金属リングをその周方向に回転させるリング回転工程と、前記金属リングを研削するための研磨ブラシを、前記リング回転工程により回転している金属リングの回転軌道を横切るように移動させて該金属リングの一方の端縁に当接させるブラシ移動工程とを備える金属リングの研削方法において、
    少なくとも一つの前記リング保持手段に、前記金属リングと同径の周壁部と該周壁部の上部を一体に閉塞する板面部とを備えて周壁部及び板面部に設けられた砥粒面により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング部材を金属リングに替えて着脱自在に保持させ、前記リング回転工程及び前記ブラシ移動工程と同時に前記ドレッシング部材により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング工程を備えることを特徴とする金属リングの研削方法。
  2. 薄板筒状の金属リングをその一方の端縁を露出させて保持してその周方向に回転させる複数のリング保持手段と、前記金属リングを研削するための研磨ブラシと、該研磨ブラシを保持し、前記リング保持手段により回転する前記金属リングの回転軌道を横切るように前記研磨ブラシを移動させて該金属リングの一方の端縁に前記研磨ブラシを当接させるブラシ移動手段とを備える金属リングの研削装置において、
    前記金属リングと同径の周壁部と該周壁部の上部を一体に閉塞する板面部とを備え、少なくとも一つの前記リング保持手段に前記金属リングに替えて着脱自在に取り付けられ、周壁部及び板面部に形成された砥粒面により研磨ブラシの毛先を整えるドレッシング部材を設けたことを特徴とする金属リングの研削装置。
  3. 前記ブラシ移動手段を介して前記研磨ブラシをその毛足方向に沿って昇降させる昇降手段と、前記昇降手段を介して前記研磨ブラシを昇降させることにより、該研磨ブラシの前記金属リングへの当接位置を制御する制御手段と、前記研磨ブラシを前記金属リングから離間させた状態で該研磨ブラシの先端位置を検出するブラシ先端位置検出手段とを備え、
    前記制御手段は、予め定められた基準位置から前記ブラシ先端位置検出手段により検出された研磨ブラシの先端位置までの距離に基づいて前記研磨ブラシの毛足寸法を算出する算出手段と、該算出手段により算出された研磨ブラシの毛足寸法に基づいて金属リングに対する研磨ブラシの当接位置を設定する当接位置設定手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の金属リングの研削装置。
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