JPH0833657B2 - 感光性ポリイミド組成物 - Google Patents

感光性ポリイミド組成物

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JPH0833657B2
JPH0833657B2 JP62180733A JP18073387A JPH0833657B2 JP H0833657 B2 JPH0833657 B2 JP H0833657B2 JP 62180733 A JP62180733 A JP 62180733A JP 18073387 A JP18073387 A JP 18073387A JP H0833657 B2 JPH0833657 B2 JP H0833657B2
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紘平 中島
一章 西尾
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高感度で、耐熱性及び寸法安定性に優れる
と共に貯蔵安定性にも優れ、取扱いが容易であり且つ工
業的に製造容易であり、更に、電気的及び機械的性質も
優れた、有機溶媒可溶性の感光性ポリイミド組成物に関
するもので、本発明の感光性ポリイミド組成物は、特
に、半導体、抵抗体等の電子部品のパッシベーション
膜、多層集積回路の層間絶縁膜、プリント回路の半田付
け保護膜、液晶用配向膜、メモリー素子のα線遮蔽膜、
電解コンデンサの絶縁膜、エッチングレジスト等の形成
材料として好適に使用することができ、その他、ポリイ
ミドの公知の用途への適用が可能である。
〔従来の技術及びその問題点〕
芳香族ポリイミドは、その耐熱性、電気的特性、機械
的特性等から電子部品への応用に適した有機材料であ
る。更に、芳香族ポリイミドに感光性を付与すれば、作
業工程の合理化がなされるため、感光性の付与について
各種の検討がなされてきた。
芳香族ポリイミドに感光性を付与する方法としては、
芳香族ポリイミドは一般に有機溶媒に難溶であるので、
感光性を付与するための可溶性前駆体を用いる方法が知
られている。
例えば、特開昭54−116216号公報及び特開昭54−1162
17号公報に記載されている架橋性基を可溶性前駆体に科
学的に結合する方法や、特開昭54−145794号公報及び特
開昭57−168942号公報に記載されている架橋性単量体を
混合する方法等がある。
しかし、上記の何れの方法も、光加工後、加熱処理に
よりイミド閉環を行う必要があり、その際、イミド閉環
に伴う脱水と架橋性基成分の揮散による体積収縮とによ
って、膜厚の損失及び寸法精度の低下が起きることは避
けられない欠点である。更に、加熱処理工程は、他の電
子部品或いは有機材料の劣化を招く可能性もある。
上述のイミド閉環に伴う体積収縮による寸法精度の劣
化を防ぐために、可溶性ポリイミドに架橋性基を化学的
に結合した感光性ポリイミドが、特開昭58−29821号公
報及び特開昭61−59334号公報に提案されている。
しかし、これらの感光性ポリイミドも、高温時の架橋
性基揮散に伴う体積収縮による寸法精度の劣化は避けら
れず、また、架橋性基導入のために煩雑な工程を必要と
する。更に、前者(特開昭58−29821号公報)のポリイ
ミドは、光硬化性に劣る。
また、比較的低分子の架橋性アルキル基をポリイミド
に直接結合した感光性ポリイミドが、特開昭58−1917号
公報及び特開昭60−155277号公報に提案されている。
しかし、これらの感光性ポリイミドは、体積収縮によ
る寸法精度の劣化は少ないが、光硬化性に劣るという欠
点を有する。
また、本発明者等は、先に、特開昭61−143741号公報
として感光性ポリイミド組成物を提案した。この感光性
ポリイミド組成物は、架橋性基を全く持たない可溶性ポ
リイミドに芳香族アジド化合物を添加したもので、感
度、耐熱性及び寸法安定性に優れたものである。しか
し、この感光性ポリイミド組成物は、塗膜形成時に空気
中の水分を吸収して樹脂が析出し、塗膜が白化すること
があり、塗膜形成時の湿度コントロールを厳密に行う必
要があった。
従って、本発明の目的は、高感度で、耐熱性及び寸法
安定性に優れ、且つ取扱いの容易な、具体的には厳密な
湿度コントロールなしに塗膜形成のできる、有機溶媒可
溶性の感光性ポリイミド組成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、種々検討した結果、ビフェニルテトラ
カルボン酸成分と有機ジアミン成分との重縮合物からな
る有機溶媒可溶性の芳香族ポリイミドを特定の有機アミ
ン化合物と反応させて、上記ポリイミドのイミド環結合
の5〜70%を上記有機アミン化合物で開環させた変性ポ
リイミドに、特定のアジト化合物を添加した組成物が、
塗膜形成時に空気中の水分を吸収して白化することがな
く、且つ架橋性基や架橋性の添加物を含まないにも拘わ
らず高い感光性を有し、前記目的を達成し得るものであ
ることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、(a)
ビフェニルテトラカルボン酸成分と有機ジアミン成分と
の重縮合物からなる有機溶媒可溶性の芳香族ポリイミド
を、下記一般式(I)、下記一般式(II)又は下記一般
式(III)で表される有機アミン化合物と反応させて得
られた、上記可溶性芳香族ポリイミドのイミド環結合の
5〜70%が上記有機アミン化合物で開環されている変性
ポリイミドと (b)芳香族アジド化合物 とからなる、有機溶媒可溶性の感光性ポリイミド組成物
を提供するものである。
一般式(I) R1−NH−R2 (上式中、R1及びR2は、それぞれ、炭素数1〜6の飽和
炭化水素基、又は水酸基、シアノ基、ニトロ基、カルボ
キシル基及びエポキシ基からなる群から選ばれた極性基
を有する炭素数1〜6の飽和炭化水素基を示す。) 一般式(II) R−NH2 (上式中、Rは炭素数6〜20の飽和炭化水素基を示
す。) 一般式(III) (上式中、nは4〜10の数を示す。) 以下に本発明の感光性ポリイミド組成物について詳述
する。
本発明の感光性ポリイミド組成物の構成成分である変
性ポリイミドの製造に用いられる有機溶媒可溶性の芳香
族ポリイミドは、ビフェニルテトラカルボン酸成分と有
機ジアミン成分とを公知の方法で重合・イミド化するこ
とにより得ることができる。
上記有機溶媒可溶性の芳香族ポリイミドの製造に用い
られる上記ビフェニルテトラカルボン酸成分としては、
具体的には3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸
又はその二無水物、2,2′,3,3′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸又はその二無水物、2,3,3′,4′−ビフェニル
テトラカルボン酸又はその二無水物等が挙げられ、これ
らの内でも、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン
酸又はその二無水物がポリマーの溶解性の上から特に好
ましい。
また、上記有機溶媒可溶性の芳香族ポリイミドの製造
に用いられる上記有機ジアミン成分としては、耐熱性の
観点から、2つのアミノ基が芳香族環又は芳香族複素環
に直接結合している有機ジアミン化合物が好ましく、か
かる有機ジアミン化合物の例としては、下記式で示され
るもの等が挙げられる。
これらの有機ジアミン化合物の内でも、多環芳香族ジ
アミン化合物がポリマーの溶解性の上から特に好まし
い。
また、上記の有機ジアミン化合物は、ポリイミドの耐
熱性に悪影響を与えない範囲内で、アルキル基、アルコ
キシル基、ヒドロキシル基等の置換基を有していても差
し支えない。
上記有機ジアミン成分としては、上記有機ジアミン化
合物を単独で使用しても良く、又2種以上併用しても良
い。
更に、ポリイミドの接着性を向上させるために、耐熱
性を低下させない範囲で、上記有機ジアミン成分とし
て、シロキサン構造を有する脂肪族性の化合物を上記有
機ジアミン化合物と併用することもできる。かかる化合
物の好ましい例としては、下記式で示される化合物等が
挙げられる。
変性ポリイミドの製造に用いられる上記有機溶媒可溶
性の芳香族ポリイミドは、ポリイミド0.5g/N−メチル−
2−ピロリドン100m1の濃度の溶液として30℃において
測定した対数粘度が0.1〜3.0特に0.2〜2.0の範囲内にあ
るものが好ましい。
変性ポリイミドの製造に用いられる上記有機溶媒可溶
性の芳香族ポリイミドの製造について更に詳述すると、
前記重縮合物を合成する際の前記ビフェニルテトラカル
ボン酸成分と前記有機ジアミン成分との使用割合は略等
モルである。そして、両成分を、100℃以上の高温にお
いて一段階で重合・イミド化することにより合成でき
る。また、比較的低温において、先ず重合反応を行わ
せ、次いでイミド化反応を行わせる二段階反応によって
も合成できる。
また、変性ポリイミドの製造に用いられる前記一般式
(I)で表される有機アミン化合物としては、N−メチ
ルエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルア
ミン、ジブチルアミン等を挙げることができ、前記一般
式(II)で表される有機アミン化合物としては、オクチ
ルアミン、ドデシルアミン、セチルアミン等を挙げるこ
とができ、前記一般式(III)で表される有機アミン化
合物としては、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレ
ンイミン等を挙げることができる。
而して、本発明の感光性ポリイミド組成物の構成成分
である変性ポリイミドは、前記可溶性芳香族ポリイミド
を前記有機アミン化合物と反応させ、前記可溶性芳香族
ポリイミドのイミド環結合の5〜70%好ましくは10〜50
%程度を前記有機アミン化合物で開環させることによっ
て得られる。
イミド環結合の開環の割合(イミド環結合100個当た
りの開環させた個数:以下反応率と言うこともある)が
5%未満であると、ポリイミドの変性が不充分で、塗膜
形成時に厳密な湿度コントロールを必要とする。また、
開環の割合が70%超であると、鮮明なパターンを得難く
なる。
前記可溶性芳香族ポリイミドと前記有機アミン化合物
との反応は、例えば、可溶性芳香族ポリイミドを反応溶
媒に溶解し、これに有機アミン化合物を添加し、通常、
反応温度10〜150℃、反応時間0.5〜50時間の条件下に行
われる。
反応溶媒溶液中の可溶性芳香族ポリイミドの濃度は、
3〜50重量%程度とするのが好ましい。
また、有機アミン化合物の使用量は、反応温度によっ
て異なるが、可溶性芳香族ポリイミドのイミド環結合に
対して5〜300%モルとするのが好ましい。
変性ポリイミドにおけるイミド環結合の開環の割合
(反応率)は、上記の反応条件を適宜調整することによ
り規制することができる。
前記可溶性芳香族ポリイミドと前記有機アミン化合物
との反応に使用される反応溶媒としては、例えば、N−
メチルピロリドン,N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、p−クレゾール、p−クロロフェノー
ル等が挙げられる。
また、本発明の感光性ポリイミド組成物のもう一つの
構成成分である芳香族アジド化合物としては、芳香族モ
ノアジド化合物、芳香族ポリアジド化合物(特に芳香族
ビスアジド化合物)の何れも用いられ、具体的には、 等の芳香族モノアジド化合物、及び 等の芳香族ビスアジド化合物が挙げられる。
上記芳香族アジド化合物の配合量は、前記変性ポリイ
ミド100重量部に対して0.2〜30重量部、特に1〜20重量
部とするのが好ましい。配合量が0.2重量部より少ない
と、得られる組成物の感度が低くなり、また30重量部よ
り多いと、得られる組成物により形成される膜の性質が
低下する。
而して、本発明の感光性ポリイミド組成物は、レリー
フパターンの形成材料として使用する場合、有機溶媒に
溶解された溶液として用いられる。この有機溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2
−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチレン
ホスホアミド、m−クレゾール等を挙げることができ、
更に、キシレン、エチルセロソルブ、ジグライム、シク
ロヘキサノン、ジオキサン等と上記有機溶媒との混合溶
媒を用いることもできる。上記の感光性ポリイミド組成
物の有機溶媒溶液の好ましいポリマー濃度は2〜40重量
%である。
上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液には、
更にその感光性能を高めるために、1−ニトロピレン、
1,8−ジニトロピレン、シアノアクリジン等のアジド化
合物の増感剤となる化合物を添加することができる。
また、上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液
には、支持体との接着性を向上させるために、適宜、接
着助剤を添加することができる。かかる接着助剤として
は、例えば、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン等を挙げることができる。
本発明の感光性ポリイミド組成物によれば、上記の如
く感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を調整するこ
とにより次のようにしてレリーフパターンを形成するこ
とができる。
即ち、先ず、上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶
媒溶液を基板に塗布し、これを乾燥して有機溶媒を除去
する。基板への塗布は、例えば回転塗布機で行うことが
できる。塗膜の乾燥は150℃以下、好ましくは100℃以下
で行うと良い。この際減圧はしてもしなくても良い。乾
燥後、塗膜にネガ型のフォトマスクを置き、紫外線、可
視光線、電子線、X線等の活性光線を照射する。次い
で、未露光の部分を現像液で洗い流すことによりポリイ
ミドのレリーフパターンを得る。
上記の現像液としては、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン等の1級有機アミン化合物、
エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等の1級有機
ジアミン化合物、ヒドラジン等を単独で又は2種以上混
合して使用することが好ましい。また、これらのアミン
化合物に、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、エチレングリコール、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ、ジエチレングリコール、エチルカルビトー
ル、ブチルカルビトール、水等のポリイミドの非溶媒
や、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチレ
ンホスホアミド等のポリイミドの溶媒を混合したものを
用いることもできる。
上記現像は、現像液温度が0〜150℃の範囲で行うこ
とが好ましい。
上記の如くして得られたレリーフパターンは、そのま
ま前記の各種用途に使用可能であるが、塗膜中に残存す
る微量の溶媒を除去し、また、有機アミン化合物で開環
したイミド環を閉環するために300℃程度の温度で加熱
処理することが好ましい。この加熱処理により、有機ア
ミン化合物でイミド環の一部が開環された変性ポリイミ
ド中の有機アミン化合物が脱離し、イミド閉環が行わ
れ、変性前のポリイミド膜と何ら性状の変わらない塗膜
が得られる。又、この塗膜は、用途によっては500℃程
度まで加熱処理することも可能である。
〔実施例〕
以下に、本発明の組成物の構成成分である変性ポリイ
ミドの製造を示す製造例、及び本発明の実施例を比較例
と共に挙げる。
製造例1 .可溶性芳香族ポリイミドの製造 窒素気流下で、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物6.721g及びビス〔4−(4′−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕スルホン10.473gをN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)90m1に溶解し、180℃の反応温度
で5時間攪拌して、重合・イミド化反応を行った。この
反応溶液をメタノール中に滴下し、ポリイミドを析出さ
せ、濾別して、可溶性芳香族ポリイミド粉末Aを得た。
このポリイミド粉末の対数粘度(濃度:ポリイミド粉末
0.5g/NMP100m1、測定温度:30℃)は0.48であった。
また、有機ジアミン成分として、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン6.678gを用いた以外は上述の
可溶性芳香族ポリイミド粉末Aの製造と同様にして、対
数粘度(濃度:ポリイミド粉末0.5g/NMP100ml、測定温
度:30℃)0.71の可溶性芳香族ポリイミド粉末Bを得
た。
.変性ポリイミドの製造 前述のようにして得られた可溶性芳香族ポリイミド粉
末Aを、下記第1表に示す反応条件下に、N−メチルエ
タノールアミン(有機アミン化合物)と反応させて、イ
ミド環結合の開環の割合(反応率)が34%の変性ポリイ
ミドを得た。尚、生成した変性ポリイミドの析出
は、前記の可溶性芳香族ポリイミドの析出と同様にして
行い、変性ポリイミドは粉状のポリマーとして得た。
また、前述のようにして得られた可溶性芳香族ポリイ
ミド粉末A及びBを用い、下記第2表に示した条件以外
は上述の変性ポリイミドの合成と同様の反応条件下
に、下記第2表に示す有機アミン化合物とそれぞれ反応
させて、それぞれ下記第2表に示すイミド環結合の開環
の割合(反応率)を有する変性ポリイミド〜をそれ
ぞれ得た。
実施例1 siO2を表面に被覆したガラス基板上にシランカプラー
〔信越化学(株)製KBM603:γ−(2−アミノエチル)
アミノプロピルトリメトキシシラン〕の0.3%2−プロ
パノール溶液を2500r.p.m.で30秒間回転塗布した。この
カプラー溶液塗布基板を、室温で3分間風乾した後、15
0℃で10分間加熱処理し、基板へのカプラー処理を行っ
た。
一方、製造例1で得られた変性ポリイミド10.0g及
び4−アジドベンザルアセトフェノン1.0gをNMP47.1gに
溶解した後、1μmのフィルターにより濾過し、本発明
の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を、上記のカプラー処理を行ったガラス
基板上にスピンナーを用いて2500r.p.m.で30秒間回転塗
布した。この時、塗布雰囲気は室温23.0℃、温度50%で
あったが、ワニス塗布中、塗膜の吸湿白化は起こらなか
った。
次いで、この塗膜を70℃で30分間加熱乾燥して、1.8
μm厚の平滑な塗膜を得た。この塗膜にテストマスク
(凸版印刷(株)製、トッパンテストチャートP)を介
して250W高圧水銀灯の光(ミカサ(株)製、マスクアラ
イメント装置MA−10型使用)を7.7秒間照射した。露光
面での紫外線強度は350nm波長域で6.5mW/cm2(測定は
(株)オーク製作所製の紫外線照度計UV−M01を用い
た)であり、即ち50mJ/cm2露光した。露光後、モノエタ
ノールアミン:エチレングリコール=8:2(体積比)の
現像液を60℃に加温して現像し、次いで、室温の現像
液、引き続き室温の2−プロパノールを用いて洗浄して
レリーフパターンを得た。
得られたレリーフパターンで識別できる最小のマスク
パターンを解像度と定義すると、このパターンの解像度
は3μmであり、シャープな端面を持っていた。また、
現像後の塗膜厚は1.5μmであった。
次いで、このパターンを150℃で30分間加熱した後、2
00℃で30分間加熱し、パターン中の残溶媒を除去したと
ころ、膜厚は1.2μmとなった。次いで、このパターン
を窒素気流下で300℃で30分間加熱した後、400℃で30分
間加熱したところ、膜厚は1.1μmであった。400℃で加
熱後もこのパターン膜は変形、ぼやけ等が認められず、
良好な耐熱性を有していた。
実施例2〜4 製造例1で得られた変性ポリイミド〜をそれぞれ
用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感光性ポリ
イミド組成物の有機溶媒溶液を得た。この溶液を用い
て、実施例1と同様な方法で、基板へのカプラー前処
理、塗膜形成、パターン形成及び加熱処理を行った。
塗膜形成時の雰囲気はすべて室温(23〜24℃)、湿度
47〜50%であったが、実施例2〜4の何れの場合も塗膜
形成時の吸湿白化は起こらず、平滑な塗膜が得られた。
上記のパターン形成及び加熱処理の結果を下記第3表
に示す。実施例2〜6の何れにおいても、シャープな端
面を持つレリーフパターンが得られ、また400℃迄の加
熱処理を経てもパターン膜は変形、ぼやけ等が認められ
ず、良好な耐熱性を有していた。
実施例5 製造例1で得られた変性ポリイミド5.5g及びp−ア
ジドベンザルアセトフェノン0.55gをNMP36.8gに溶解し
た後、1μmのフィルターにより濾過し、本発明の感光
性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を、実施例1と同様のカプラー処理を行
ったガラス基板上にスピンナーを用いて2000r.p.m.で30
秒間回転塗布した。この時、塗布雰囲気は室温(23.0
℃)、湿度50%であったが、ワニス塗布中、塗膜の吸湿
白化は起こらなかった。
次いで、この塗膜を80℃で30分間加熱乾燥して、1.8
μm厚の平滑な塗膜を得た。次の露光、現像、加熱処理
については実施例1と同様の方法で行った。
上記のパターン形成及び加熱処理の結果を下記第3表
に示す。得られたレリーフパターンは、シャープな端面
を持ち、また、400℃迄の加熱処理を経ても、パターン
膜は、変形、ぼやけ等が認められなかった。更に、この
塗膜を500℃迄加熱処理したが、パターン膜の変形、ぼ
やけ等は認められなかった。
実施例6 製造例1で得られた変性ポリイミドを用いた以外は
実施例5と同様にして感光性ポリイミド組成物の有機溶
媒溶液を得た。この溶液を用い、実施例5と同様な方法
で、基板へのカプラー前処理、塗膜形成、パターン形成
及び加熱処理を行った。
塗膜形成時の塗布雰囲気は室温(23.0℃)、湿度50%
であったが、塗膜形成時の吸湿白化は起こらず、平滑な
塗膜が得られた。
上記のパターン形成及び加熱処理の結果を下記第3表
に示す。得られたレリーフパターンは、シャープな端面
を持ち、また、400℃迄の加熱処理を経ても、パターン
膜は、変形、ぼやけ等が認められなかった。更に、この
塗膜を500℃迄加熱処理したが、パターン膜の変形、ぼ
やけ等は認められなかった。
比較例1 変性ポリイミドの代わりに製造例1で得られたポリイ
ミド粉末A(未変性)を用いた以外は、実施例1と同様
にして感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を実施例1と同様にカプラー処理を行っ
たガラス基板上にスピンナーを用いて2500r.p.m.で30秒
間回転塗布した。この時、塗布雰囲気は23.0℃、湿度50
%であったが、ワニスを回転塗布中、塗膜の吸湿白化が
起こった。この塗膜を70℃で30分間加熱乾燥したが、平
滑な塗膜が得られなかった。
比較例2 製造例1で得られたポリイミド粉末B(未変性)を用
いた以外は、比較例1と同様にして感光性ポリイミド組
成物の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を比較例1と同様にカプラー処理を行っ
たガラス基板上にスピンナーを用いて2500r.p.m.で30秒
間回転塗布した。この時、塗布雰囲気は23.0℃、湿度50
%であったが、ワニスを回転塗布中、塗膜の吸湿白化が
起こった。この塗膜を70℃で30分間加熱乾燥したが、平
滑な塗膜が得られなかった。
〔発明の効果〕
本発明の有機溶媒可溶性の感光性ポリイミド組成物
は、高感度で、耐熱性及び寸法安定性に優れると共に貯
蔵安定性にも優れ、取扱いが容易であり(厳密な湿度コ
ントロールなしに塗膜形成ができる)且つ工業的に製造
容易であり、更に電気的及び機械的性質も優れたもので
あり、特に、半導体、抵抗体等の電子部品のパッシベー
ション膜、多層集積回路の層間絶縁膜、プリント回路の
半田付け保護膜、液晶用配向膜、メモリー素子のα線遮
蔽膜、電気コンデンサの絶縁膜、エッチングレジスト等
の形成材料として好適に使用することができ、その他、
ポリイミドの公知の用途への適用が可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−24344(JP,A) 特開 昭60−228537(JP,A) 特開 昭54−116216(JP,A) 特開 昭58−127924(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ビフェニルテトラカルボン酸成分と
    有機ジアミン成分との重縮合物からなる有機溶媒可溶性
    の芳香族ポリイミドを、下記一般式(I)、下記一般式
    (II)又は下記一般式(III)で表される有機アミン化
    合物と反応させて得られた、上記可溶性芳香族ポリイミ
    ドのイミド環結合の5〜70%が上記有機アミン化合物で
    開環されている変性ポリイミドと (b)芳香族アジド化合物 とからなる、有機溶媒可溶性の感光性ポリイミド組成
    物。 一般式(I) R1−NH−R2 (上式中、R1及びR2は、それぞれ、炭素数1〜6の飽和
    炭化水素基、又は水酸基、シアノ基、ニトロ基、カルボ
    キシル基及びエポキシ基からなる群から選ばれた極性基
    を有する炭素数1〜6の飽和炭化水素基を示す。) 一般式(II) R−NH2 (上式中、Rは炭素数6〜20の飽和炭化水素基を示
    す。) 一般式(III) (上式中、nは4〜10の数を示す。)
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