JP2637400B2 - 有機溶媒可溶性のレリーフパターン形成用感光性ポリイミド組成物 - Google Patents

有機溶媒可溶性のレリーフパターン形成用感光性ポリイミド組成物

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JP2637400B2 JP61143741A JP14374186A JP2637400B2 JP 2637400 B2 JP2637400 B2 JP 2637400B2 JP 61143741 A JP61143741 A JP 61143741A JP 14374186 A JP14374186 A JP 14374186A JP 2637400 B2 JP2637400 B2 JP 2637400B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高感度で、耐熱性及び寸法安定性に優れる
と共に貯蔵安定性にも優れ、且つ工業的に製造容易であ
り、更に電気的及び機械的性質も優れた、有機溶媒可溶
性の感光性ポリイミド組成物に関するもので、本発明の
感光性ポリイミド組成物は、特に、半導体、抵抗体等の
電子部品のパッシベーション膜、多層集積回路の層間絶
縁膜、プリント回路の半田付け保護膜、液晶用配向膜、
メモリー素子のα線遮蔽膜、電解コンデンサの絶縁膜、
エッチングレジスト等の形成材料として好適に使用する
ことができ、その他、ポリイミドの公知の用途への適用
が可能である。
〔従来の技術及びその問題点〕
芳香族ポリイミドは、その耐熱性、電気的特性、機械
的特性等から電子部品への応用に適した有機材料であ
る。更に、芳香族ポリイミドに感光性を付与すれば、作
業工程の合理化がなされるため、感光性の付与について
各種の検討がなされてきた。
芳香族ポリイミドに感光性を付与する方法としては、
芳香族ポリイミドは一般に有機溶媒に難溶であるので、
感光性を付与するための可溶性前駆体を用いる方法が知
られている。
例えば、特開昭54-116216号公報及び特開昭54-116217
号公報に記載されている架橋性基を可溶性前駆体に化学
的に結合する方法や、特開昭54-145794号公報及び特開
昭57-168942号公報に記載されている架橋性単量体を混
合する方法等がある。
しかし、上記の何れの方法も、光加工後、加熱処理に
よりイミド閉環を行う必要があり、その際、イミド閉環
に伴う脱水と架橋性基成分の揮散による体積収縮とによ
って、膜厚の損失及び寸法精度の低下が起きることは避
けられない欠点である。更に、加熱処理工程は、他の電
子部品或いは有機材料の劣化を招く可能性もある。
上述のイミド閉環に伴う体積収縮による寸法精度の劣
化を防ぐために、可溶性ポリイミドに架橋性基を化学的
に結合した感光性ポリイミドが、特開昭58-29821号公報
及び特開昭61-59334号公報に提案されている。
しかし、これらの感光性ポリイミドも、高温時の架橋
性基揮散に伴う体積収縮による寸法精度の劣化は避けら
れず、また、架橋性基導入のために煩雑な工程を必要と
する。更に、前者(特開昭58-29821号公報)のポリイミ
ドは、光硬化性に劣る。
また、比較的低分子の架橋性アルキル基をポリイミド
に直接結合した感光性ポリイミドが、特開昭58-191747
号公報及び特開昭60-155277号公報に提案されている。
しかし、これらの感光性ポリイミドは、体積収縮によ
る寸法精度の劣化は少ないが、光硬化性に劣るという欠
点を有する。
従って、本発明の目的は、高感度で、耐熱性及び寸法
安定性に優れ、且つ工業的に製造容易である、有機容媒
可溶性の感光性ポリイミド組成物を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、種々検討した結果、ビフェニルテトラ
カルボン酸成分と特定の有機ジアミン成分との重縮合物
からなる有機溶媒可溶性ポリイミドに、特定のアジド化
合物を添加した組成物が、架橋性基を有するポリイミド
や架橋性添加物を含まないにも拘わらず高い感光性を有
し、前記目的を達成し得るものであることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、3,3′,
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸又はその二無水
物、2,2′,3,3′−ビフェニルテトラカルボン酸又はそ
の二無水物及び2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボ
ン酸又はその二無水物からなる群から選ばれる1種又は
2種以上のビフェニルテトラカルボン酸成分と後記の有
機ジアミン成分との重縮合物からなり、対数粘度(濃
度:ポリイミド0.5g/N−メチル−2−ピロリドン100m
l、測定温度:30℃)が0.1〜3.0の範囲内にある有機溶媒
可溶性の芳香族ポリイミド100重量部と、芳香族アジド
化合物0.2〜30重量部とからなり、1級有機モノアミン
化合物、1級有機ジアミン化合物、ヒドラジン、これら
のアミン化合物の混合物、又はこれらのアミン化合物若
しくは混合物にポリイミドの非溶媒若しくはポリイミド
の溶媒を混合したものから選択される現像液で現像でき
る、有機溶媒可溶性のレリーフパターン形成用感光性ポ
リイミド組成物を提供するものである。
以下に本発明の感光性ポリイミド組成物について詳述
する。
本発明の感光性ポリイミド組成物を構成する有機溶媒
可溶性のポリイミドは、ビフェニルテトラカルボン酸成
分と有機ジアミン成分とを公知の方法で重合・イミド化
することにより得ることができる。
上記有機溶媒可溶性のポリイミドの製造に用いられる
上記ビフェニルテトラカルボン酸成分としては、具体的
には3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸又はそ
の二無水物、2,2′,3,3′−ビフェニルテトラカルボン
酸又はその二無水物、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラ
カルボン酸又はその二無水物が挙げられ、これらの内で
も、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸又はそ
の二無水物がポリマーの溶解性の上から特に好ましい。
また、上記有機溶媒可溶性のポリイミドの製造に用い
られる上記有機ジアミン成分としては、耐熱性の観点か
ら、下記式で示される有機ジアミン化合物が用いられ
る。
これらの有機ジアミン化合物の内でも、多環芳香族ジ
アミン化合物がポリマーの溶解性の上から特に好まし
い。
上記有機ジアミン成分としては、上記有機ジアミン化
合物を単独で使用しても良く、又2種以上併用しても良
い。
更に、ポリイミドの接着性を向上させるために、耐熱
性を低下させない範囲で、上記有機ジアミン成分とし
て、シロキサン構造を有する脂肪族性の化合物を上記有
機ジアミン化合物と併用することもできる。かかる化合
物の好ましい例としては、下記式で示される化合物等が
挙げられる。
本発明で用いられる上記有機溶媒可溶性のポリイミド
は、ポリイミド0.5g/N−メチル−2−ピロリドン100ml
の濃度の溶液として30℃において測定した対数粘度が0.
1〜3.0の範囲内にあるものであり、特に0.2〜2.0の範囲
内にあるものが好ましい。
本発明で用いられる上記有機溶媒可溶性のポリイミド
の製造について更に詳述すると、前記重縮合物を合成す
る際の前記ビフェニルテトラカルボン酸成分と前記有機
ジアミン成分との使用割合は略等モルである。そして、
両成分を、100℃以上の高温において一段階で重合・イ
ミド化することにより合成できる。また、比較的低温に
おいて、先ず重合反応を行わせ、次いでイミド化反応を
行わせる二段階反応によっても合成できる。
また、本発明の感光性ポリイミド組成物を構成する芳
香族アジド化合物としては、芳香族モノアジド化合物、
芳香族ポリアジド化合物(特に芳香族ビスアジド化合
物)の何れも用いられ、具体的には、 等の芳香族モノアジド化合物、及び 等の芳香族ビスアジド化合物が挙げられる。
上記芳香族アジド化合物の配合量は、前記有機溶媒可
溶性ポリイミド100重量部に対して0.2〜30重量部であ
り、特に1〜20重量部とするのが好ましい。配合量が0.
2重量部より少ないと、得られる組成物の感度が低くな
り、また30重量部より多いと、得られる組成物により形
成される膜の性質が低下する。
而して、本発明の感光性ポリイミド組成物は、レリー
フパターンの形成材料として使用する場合、有機溶媒に
溶解された溶液として用いられる。この有機溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2
−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチレン
ホスホアミド、m−クレゾール等を挙げることができ、
更に、キシレン、エチルセロソルブ、ジグライム、ジオ
キサン等と上記有機溶媒との混合溶媒を用いることもで
きる。上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液の
好ましいポリマー濃度は2〜40重量%である。
上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液は、例
えば、前記の酸成分とジアミン成分とを重合・イミド化
反応させて得られた反応溶液を貧溶媒に滴下し、前記有
機溶媒可溶性のポリイミドを析出乾燥させた後、該ポリ
イミドを上記ポリマー濃度で、上記有機溶媒に、前記芳
香族アジド化合物と共に溶解させることにより調製する
ことができる。また、150℃以上の温度で1段階で重合
・イミド化反応を行った場合には、反応溶液を冷却後、
該反応溶液に前記芳香族アジド化合物を添加することに
よっても調製することができる。
上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液には、
更にその感光性能を高めるために、1−ニトロピレン、
1,8−ジニトロピレン、シアノアクリジン等のアジド化
合物の増感剤となる化合物を添加することができる。
また、上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液
には、支持体との接着性を向上させるために、適宜、接
着助剤を添加することができる。かかる接着助剤として
は、例えば、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン等を挙げることができる。
本発明の感光性ポリイミド組成物によれば、上記の如
く感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を調整するこ
とにより次のようにしてレリーフパターンを形成するこ
とができる。
即ち、先ず、上記の感光性ポリイミド組成物の有機溶
媒溶液を基板に塗布し、これを乾燥して有機溶媒を除去
する。基板への塗布は、例えば回転塗布機で行うことが
できる。塗膜の乾燥は150℃以下、好ましくは100℃以下
で行うと良い。この際減圧はしてもしなくても良い。乾
燥後、塗膜にネガ型のフォトマスクを置き、紫外線、可
視光線、電子線、X線等の活性光線を照射する。次い
で、未露光の部分を現像液で洗い流すことによりポリイ
ミドのレリーフパターンを得る。
上記の現像液としては、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン等の1級有機モノアミン化合
物、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等の1級
有機ジアミン化合物、ヒドラジン等を単独で又は2種以
上混合して使用することが好ましい。また、これらのア
ミン化合物に、メタノール、エタノール、2−プロパノ
ール、エチレングリコール、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、ジエチレングリコール、エチルカルビトー
ル、ブチルカルビトール、水等のポリイミドの非溶媒
や、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチレ
ンホスホアミド等のポリイミドの溶媒を混合したものを
用いることもできる。
上記現像は、現像液温度が0〜150℃の範囲で行うこ
とが好ましい。
上記の如くして得られたレリーフパターンは、そのま
ま前記の各種用途に使用可能であるが、塗膜中に残存す
る微量の溶媒を除去するために200℃程度の温度で加熱
処理することが好ましい。上記レリーフパターンは、架
橋性基を有するポリイミドや架橋性添加物を含まない本
発明の感光性ポリイミド組成物により形成されているた
め、高温時の架橋性基揮散に伴う体積収縮が起こる惧れ
がなく、用途によっては400℃程度まで加熱処理するこ
とも可能である。
〔実施例〕
以下に、本発明の組成物を構成する有機溶媒可溶性の
ポリイミドの製造を示す製造例、及び本発明の実施例を
比較例と共に挙げる。
製造例1 窒素気流下で、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物6.721g及びビス〔4−(4′−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕スルホン10.062gをN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)80mlに溶解し、180℃の反応温度
で5時間攪拌して、重合・イミド化反応を行った。この
反応溶液をメタノール中に滴下し、ポリイミドを析出さ
せ、濾別して、ポリイミド粉末を得た。このポリイミド
粉末の対数粘度(濃度:ポリイミド粉末0.5g/NMP100m
l、測定温度:30℃)は0.85であった。
製造例2〜4 製造例1におけるポリイミド合成条件を、それぞれ下
記表−1に示す条件に代えた以外は製造例1と同様にし
て下記表−1に示す対数粘度を有するポリイミドをそれ
ぞれ得た。
実施例1 製造例1で得られたポリイミド粉末0.50g及び2−ア
ジドピレン50mgをNMP3.67gに溶解した後、1μmのフィ
ルターにより濾過し、本発明の感光性ポリイミド組成物
の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を、スピンナーを用いて表面を粗面化し
た銅板上に2000r.p.m.で30秒間回転塗布し、次いで、60
℃で30分間乾燥して、3μm厚の塗膜を得た。
次いで、この塗膜の感光性の程度、即ち感度を次のよ
うにして測定した。
上記塗膜に、グレースケール(コダック社製、Photog
raphic Step tablet no.2 21 STEPS)を介して、2kw超
高圧水銀灯((株)オーク製作所製、ジェットライト)
により70cmの距離から紫外線を30.3秒間照射した。この
塗膜を、60℃に加温したモノエタノールアミンにより現
像し、残膜段数を感度とした。この測定において、グレ
ースケールの各ステップを透過した350nmの波長域での
紫外線照射量(mJ/cm2)を下記表−3に示す(測定は
(株)オーク製作所製の紫外線照度計UV-M01を用い
た)。上記塗膜は11段目の照射量迄硬化した。
実施例2〜12及び比較例1 下記表−2に示す、ポリイミド、有機アジド化合物及
び現像液をそれぞれ用いた以外は実施例1と同様の方法
により、本発明の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶
液をそれぞれ得、これらの溶液からなる塗膜(厚さ2〜
3μm)の感度をそれぞれ測定した。その結果を下記表
−2に示す。
実施例13 SiO2を表面に被覆したガラス基板上にシランカプラー
〔信越化学(株)製KBM603:6−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン〕の0.3%2−プロパ
ノール溶液を2500r.p.m.で30秒間回転塗布した。このカ
プラー溶液塗布基板を、室温で3分間風乾した後、150
℃で10分間加熱処理し、基板へのカプラー処理を行っ
た。
一方、製造例1で得られたポリイミド粉末1.1g及び4
−アジドベンザルアセトフェノン0.11gをNMP8.9gに溶解
した後、1μmのフィルターにより濾過し、本発明の感
光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を得た。
得られた溶液を、上記のカプラー処理を行ったガラス
基板上にスピンナーを用いて2500r.p.m.で30秒間回転塗
布し、次いで、この塗膜を70℃で30分間加熱乾燥して、
1.9μm厚の塗膜を得た。この塗膜にテストマスク(凸
版印刷(株)製、トッパンテストチャートP)を介して
250W高圧水銀灯の光(ミカサ(株)製、マスクアライメ
ント装置MA-10型使用)を4.6秒間照射した。露光面での
紫外線強度は350nm波長域で6.5mW/cm2(測定は実施例1
で用いたものと同じ照度計を用いた)であり、即ち30mJ
/cm2露光した。露光後、60℃に加温したモノエタノール
アミンにより現像し、次いで、室温のモノエタノールア
ミン引き続き室温の2−プロパノールを用いて洗浄し
て、レリーフパターンを得た。得られたレリーフパター
ンで識別できる最小のマスクパターンを解像度と定義す
ると、このパターンの解像度は3μmであり、シャープ
な端面を持っていた。また、現像後の塗膜厚は1.4μm
であった。
次いで、このパターンを150℃で30分間加熱した後、2
00℃で30分間加熱し、パターン中の残溶媒を除去したと
ころ、膜厚は1.2μmとなった。次いで、このパターン
を窒素気流下で300℃で30分間加熱した後、400℃で30分
間加熱したところ、膜厚は1.1μmであった。400℃で加
熱後もこのパターン膜は変形、ぼやけ等が見られず、良
好な耐熱性を有していた。
実施例14〜16 製造例1で得られたポリイミドを用い、下記表−4に
示す配合組成とした以外は実施例13と同様にして、本発
明の感光性ポリイミド組成物の有機溶媒溶液を得た。こ
の溶液を用いて、実施例13と同様な方法でパターン形成
及び加熱処理を行った。尚、現像液は、実施例14〜16全
てにおいてモノエタノールアミンを用いたが、実施例14
及び15では65℃に加温した現像液を用い、実施例16では
60℃に加温した現像液を用いた。また、感光性ポリイミ
ド組成物の有機溶媒溶液を基板に塗布する際の塗布回転
数は、それぞれ下記表−5に示す塗布回転数とした。
上記のパターン形成及び加熱処理の結果を下記表−5
に示す。実施例14〜16の何れにおいても、シャープな端
面を持つレリープパターンが得られ、又400℃迄の加熱
処理を経てもパターン膜は変形、ぼやけ等が見られず、
良好な耐熱性を有していた。
従来の感光性ポリイミド組成物は、100mJ/cm2以上の
露光を要したのに比べ、本発明の感光性ポリイミド組成
物は、下記表−5に示す結果から明らかなように、30〜
50mJ/cm2という少ない露光量でパターンが得られるとい
う高感度なものであり、また高温過程を経ても膜厚変化
が少なく、寸法安定性に優れることが判る。
〔発明の効果〕 本発明の感光性ポリイミド組成物は、架橋性基を有す
るポリイミドや架橋性添加物を含まないにも拘わらず高
感度であり、且つ、架橋性基を有するポリイミドや架橋
性添加物を含まないため、耐熱性及び寸法安定性に優れ
ると共に貯蔵安定性にも優れ、且つ工業的に製造容易で
あり、更に電気的及び機械的性質も優れたものであり、
特に、半導体、抵抗体等の電子部品のパッシベーション
膜、多層集積回路の層間絶縁膜、プリント回路の半田付
け保護膜、液晶用配向膜、メモリー素子のα線遮蔽膜、
電解コンデンサの絶縁膜、エッチングレジスト等の形成
材料として好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 俊哉 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部 興産株式会社千葉研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−155277(JP,A) 特開 昭50−113597(JP,A) 特開 昭55−65227(JP,A) 特開 昭60−40131(JP,A) 特開 昭58−191747(JP,A) 特開 昭54−149759(JP,A) 特開 昭53−127723(JP,A) 特開 昭57−34127(JP,A) 特開 昭58−8512(JP,A) 特開 昭58−3603(JP,A) 特公 昭57−37175(JP,B2) 特公 昭59−53286(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン
    酸又はその二無水物、2,2′,3,3′−ビフェニルテトラ
    カルボン酸又はその二無水物及び2,3,3′,4′−ビフェ
    ニルテトラカルボン酸又はその二無水物からなる群から
    選ばれる1種又は2種以上のビフェニルテトラカルボン
    酸成分と下記式No.1〜No.8で示される有機ジアミン化合
    物から選ばれる1種又は2種以上の有機ジアミン成分と
    の重縮合物からなり、対数粘度(濃度:ポリイミド0.5g
    /N-メチル−2−ピロリドン100ml、測定温度:30℃)が
    0.1〜3.0の範囲内にある有機溶媒可溶性の芳香族ポリイ
    ミド100重量部と、芳香族アジド化合物0.2〜30重量部と
    からなり、1級有機モノアミン化合物、1級有機ジアミ
    ン化合物、ヒドラジン、これらのアミン化合物の混合
    物、又はこれらのアミン化合物若しくは混合物にポリイ
    ミドの非溶媒若しくはポリイミドの溶媒を混合したもの
    から選択される現像液で現像できる、有機溶媒可溶性の
    レリーフパターン形成用感光性ポリイミド組成物。
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