JPH08336297A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JPH08336297A
JPH08336297A JP7140798A JP14079895A JPH08336297A JP H08336297 A JPH08336297 A JP H08336297A JP 7140798 A JP7140798 A JP 7140798A JP 14079895 A JP14079895 A JP 14079895A JP H08336297 A JPH08336297 A JP H08336297A
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JP
Japan
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rotor
pole
stepping motor
magnetoelectric conversion
conversion element
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JP7140798A
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Inventor
Yoshiyuki Morita
義之 森田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外部障害物によりロータが停止された状態で相
コイルに通電する場合に生じる逆調回動による磁電変換
素子からの偽信号の出力を複雑な回路手段を採用するこ
となく防止したステッピングモータの提供。 【構成】磁電変換素子はロータ8の磁極又は極歯のステ
ップ回動を検出して信号電圧を出力し、二値化回路がこ
の信号電圧を二値化してパルス電圧として出力する。ロ
ータ8が強制停止位置に停止する状態でロータ8がスト
ッパに向かって回動する方向に相コイルに励磁電圧を順
次印加すると、ロータ8が上記停止位置から1ステップ
手前の逆調位置へ逆調回動する。本構成では、この逆調
回動の前後において、磁電変換素子9の信号電圧の変化
が二値化回路のしきい値を超えない範囲となるように、
磁電変換素子の配設位置fを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータに
関し、特にロータのステップ回動を検出する磁電変換素
子を内蔵するステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のステッピングモータにおいて、ロ
ータの磁極又は極歯のステップ回動を検出して信号電圧
を出力する磁電変換素子と、磁電変換素子から出力され
る信号電圧を二値化する二値化回路とを備える磁電変換
素子内蔵形式のものが知られている。なお、この明細書
において、磁極は、永久磁石のN極又はS極を意味し、
極歯は、HB型又はVR型のステッピングモータのロー
タの歯車状の凸部を意味する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロータの一方向への回
動が外部障害物によって停止された状態で、更に上記一
方向へ回動させるように励磁電圧のパターンを周期的に
変化させると、ロータは障害物により制止されて実際に
は上記一方向へ回動していないにもかかわらず、磁電変
換素子からパルスが出力されるという偽信号出力状態が
出現する場合があり、ロータの実際の回動角検出にとっ
て厄介な問題となっていた。
【0004】この現象は、ステッピングモータが制止さ
れた後もそのまま印加励磁電圧の組合せ(以下、励磁相
ともいう)を変化させていく場合にいわゆる脱調を起こ
し、更には1ステップ分逆方向へ回動する(以下、逆調
回動ともいう)ことにより生じる。本発明は上記問題に
鑑みなされたものであり、障害物によりロータが停止さ
れた状態で相コイルに通電する場合における磁電変換素
子からの偽信号の出力を複雑な回路手段を採用すること
なく防止可能なステッピングモータを提供することを、
その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
先端部に周方向へ一定ピッチで配設された誘導極を有す
る複数のステータコアと、前記各ステータコアに巻装さ
れる複数の相コイルと、前記誘導極に対面して周方向へ
一定ピッチで磁極又は極歯が配設されるとともに前記周
方向へ回転自在に保持されるロータと、前記ロータの前
記磁極又は極歯に対面して配設されて前記ロータのステ
ップ回動を検出して信号電圧を出力する磁電変換素子
と、一対のしきい値電圧により前記信号電圧を二値化す
るヒステリシス型の二値化回路とを備えるステッピング
モータにおいて、前記磁電変換素子が、前記ロータの逆
調回動時に前記二値化回路の出力電圧が変化しない周方
向位置に配設されることを特徴とするステッピングモー
タである。
【0006】本発明の第2の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ロータの回動に応じて前記信号電圧が
減少する期間及び増加する期間における前記ロータの安
定状態にて前記磁電変換素子の信号電圧は前記両しきい
値電圧の一方より大きく、その他方より小さく設定され
ることを特徴としている。本発明の第3の構成は、上記
第1又は第2の構成において更に、前記磁電変換素子が
安定位置に静止する前記ロータのN極及びS極の境界近
傍に配設されるPM型ステッピングモータであることを
特徴としている。
【0007】本発明の第4の構成は、上記第1又は第2
の構成において更に、前記磁電変換素子が、安定位置に
静止する前記ロータに周方向へ交互に配設されて永久磁
石により磁化される極歯の山谷境界線近傍に配設される
HB型ステッピングモータであることを特徴としてい
る。本発明の第5の構成は、上記第1又は第2の構成に
おいて更に、前記磁電変換素子が、安定位置に静止する
前記ロータに周方向へ交互に配設されて前記相コイルに
より磁化される極歯の山谷境界線近傍に配設されるVR
型ステッピングモータであることを特徴としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】本発明の第1の構成では、磁電
変換素子がロータの磁極又は誘導極のステップ回動を検
出して信号電圧を出力する。二値化回路は一対のしきい
値電圧によりこの信号電圧を二値化してパルス電圧とし
て出力する。ロータがなんらかの障害によりいままで回
動していた方向(予定回動方向ともいう)へ回動できな
くなって所定の停止位置で停止した場合、ロータをこの
予定回動方向へ回動させるべく更に励磁相を変化させる
と、励磁相が所定相から次の所定相へ変化した場合にロ
ータは上記停止位置から1ステップ手前の逆調回動位置
へ逆調回動する。
【0009】本構成では、上記逆調回動時の磁電変換素
子が出力する信号電圧の変化が二値化回路のしきい値電
圧を信号変化方向へ超えない空間位置に磁電変換素子を
配設する。このようにすれば、ロータが逆調回動した場
合でも二値化回路は偽パルスを出力しないので、ロータ
回動角やそのタイミングを誤認識することがないという
優れた効果を奏する。また、この解決手段によれば、二
値化回路に偽信号除去回路を追加する必要がなく、回路
構成も簡単となる。
【0010】本発明の第2の構成では、上記第1の構成
において更に、信号電圧が減少する期間及び増加する期
間の両方におけるロータ安定状態にて、磁電変換素子の
信号電圧が両しきい値電圧の一方より大きく他方より小
さく設定されるので、上記逆調回動がそのロータ安定状
態で生じたとしても二値化回路の出力電圧は変動しな
い。
【0011】本発明の第3の構成では、上記第1の構成
がPM型ステッピングモータに応用される。そして、磁
電変換素子がロータ安定状態におけるロータのN極とS
極との境界に近接して配設される。このようにすれば、
上記第1、第2の作用効果をPM型ステッピングモータ
において簡単に実現することができる。本発明の第4又
は第5の構成では、上記第1の構成がHB型又はVR型
ステッピングモータに応用される。この場合、PM型に
おけるN極とS極との境界はHB型又はVR型における
極歯のエッジすなわち山谷境界に相当するので、磁電変
換素子はロータ安定状態におけるロータの極歯のエッジ
すなわち山谷境界に近接して配設される。このようにす
れば、上記第1、第2の作用効果をHB型又はVR型ス
テッピングモータにおいて簡単に実現することができ
る。
【0012】
【実施例】
(実施例1)本発明の磁電変換素子内蔵型ステッピング
モータの一例を図面を参照して説明する。図1は2相励
磁で駆動される4相PM形ステップモータ(2相励磁4
相PM形ステップモータステッピング)の軸方向断面図
を示し、図2は図1のモータの駆動回路を示し、図3は
図1のモータの励磁電圧のタイミングチャートを示す。
【0013】このステッピングモータはいわゆるクロー
ポール型のステッピングモータであって、ステータコア
の継鉄部を兼ねるケーシング1の内部には隣接して相コ
イル2、3がボビンに巻装されて収容されている。相コ
イル2の両端面に隣接してステータコアの側壁部40、
50が個別に配設されており、側壁部40、50はケー
シング1とともに相コイル2の磁気回路を構成してい
る。相コイル3の両端面に隣接してステータコアの側壁
部60、70が個別に配設されており、側壁部60、7
0はケーシング1とともに相コイル3の磁気回路を構成
している。側壁部40、50の径方向内端部から相コイ
ル2の内周面を覆うように爪状誘導極4、5が軸方向へ
突設されており、爪状誘導極4、5は周方向交互に一定
ピッチで配設されている。同様に、側壁部60、70の
径方向内端部から相コイル3の内周面を覆うように爪状
誘導極6、7が軸方向へ突設されており、爪状誘導極
6、7は周方向交互に一定ピッチで配設されている。8
はロータであって、回転軸80に嵌着された円筒部81
と、円筒部81の外周面に嵌着された永久磁石からなる
磁石円筒部82とからなる。磁石円筒部82の表面は周
方向へ一定幅で交互にN極とS極とに磁化されている。
各N極及びS極は軸方向に一定幅で磁化されている。9
はホール素子からなる磁電変換素子であって、磁石円筒
部82の外周面の軸方向一端部に微小間隙を隔てて対面
している。
【0014】相コイル2、3は、図2の駆動回路が発生
する4相励磁電圧により駆動される。第1相励磁電圧は
トランジスタT1、T1’をオンして形成される電圧で
あって、以下、単に第1相とも略称される。第2相励磁
電圧はトランジスタT2、T2’をオンして形成される
電圧であって、以下、単に第2相とも略称される。第3
相励磁電圧はトランジスタT3、T3’をオンして形成
される電圧であって、以下、単に第3相とも略称され
る。第4相励磁電圧はトランジスタT4、T4’をオン
して形成される電圧であって、以下、単に第4相とも略
称される。
【0015】相コイル2、3の励磁電圧の印加順序すな
わち励磁電圧パターンを図3のタイミングチャートによ
り説明する。この実施例の励磁電圧パターンはいわゆる
4相ステッピングモータの2相励磁方式を採用してお
り、常時上記第1相〜第4相の内の所定の二つが相コイ
ル2、3に印加される。したがって、ロータを所定の一
方向に回動するには、第1相と第2相とが相コイル2、
3に印加される(1+2)相、第2相と第3相とが相コ
イル2、3に印加される(2+3)相、第3相と第4相
とが相コイル2、3に印加される(3+4)相、第4相
と第1相とが相コイル2、3に印加される(4+1)相
とを、この順序で印加すればよい。すなわち、(1+
2)相、(2+3)相、(3+4)相、(4+1)相を
相コイル2、3にこの順序で印加すると、爪状誘導極4
〜7が形成するステータの合成N極の中心位置及び合成
S極の中心位置が1爪状誘導極ピッチだけ周方向へ変位
し、これによりロータが上記1爪状誘導極ピッチに相当
する回動角(ステップ)だけ回動する。
【0016】図4にステータの極歯すなわち爪状誘導極
4〜7の励磁極性とロータのN極、S極の安定位置(ス
テップ安定点ともいう)との関係を展開して図示する。
なお、S1 は爪状誘導極4がS極となる第1相励磁状
態、S2 は爪状誘導極6がS極となる第2相励磁状態、
3 は爪状誘導極5がS極となる第3相励磁状態、S4
は爪状誘導極7がS極となる第4相励磁状態、N1 は爪
状誘導極5がN極となる第1相励磁状態、N2 は爪状誘
導極7がN極となる第2相励磁状態、N3 は爪状誘導極
4がN極となる第3相励磁状態、N4 は爪状誘導極6が
N極となる第4相励磁状態である。N0 はロータのN極
の所定の1個である。図4において、(a)は(1+
2)相励磁時のロータの安定点を示し、(b)は(2+
3)相励磁時のロータの安定点を示し、(c)は(3+
4)相励磁時のロータの安定点を示し、(d)は(4+
1)相励磁時のロータの安定点を示す。ロータのN極と
S極との周方向の長さ(極ピッチ)は爪状誘導極4〜7
のピッチの2個分に相当する。例えば(1+2)相励磁
ではロータの磁極N0 の中心位置はステータのS1 とS
2 の中間位置と対向して安定している。
【0017】eに、従来の磁電変換素子9の配設位置を
示す。すなわち、従来は、爪状誘導極4〜7のどれか一
つ(図4では爪状誘導極6)の周方向中心位置に磁電変
換素子9が配設されていた。fに、本実施例における磁
電変換素子9の配設位置を示す。すなわち、この実施例
では周方向に隣接する二つの爪状誘導極の周方向中間位
置(図4では爪状誘導極6、5の周方向中間位置)に磁
電変換素子9が配設されている。したがって、この実施
例では(1+2)相励磁時及び(3+4)相励磁時にお
けるロータ安定状態におけるロータのN極とS極との境
界線上に磁電変換素子9が配設される。
【0018】磁電変換素子9から出力された信号電圧V
sは、図5に示すようにシュミットトリガ(本発明でい
う二値化回路)10で二値化されてパルス電圧Vpに変
換される。磁電変換素子9を上記fの位置(本実施例位
置)にセットした場合の信号電圧Vsを図6の(a)に
示し、磁電変換素子9を上記eの位置(従来位置)にセ
ットした場合の信号電圧Vs’を図6の(b)に示す。
ここで、中間レベルAはロータのN極とS極との境界線
上に磁電変換素子9が位置する場合の出力電圧であり、
ホール素子がブリッジ回路に組み込まれた形式の磁電変
換素子9では0Vである。VtHはシュミットトリガ1
0のローレベル(0)からハイレベル(1)への切り換
え時のしきい値電圧であり、VtLはシュミットトリガ
10のハイレベル(1)からローレベル(0)への切り
換え時のしきい値電圧である。しきい値電圧VtHは上
記中間レベルAより所定電圧ΔV(例えば信号電圧Vs
の最大値の10〜15%)だけ正にシフトされており、
しきい値電圧VtLは上記中間レベルAより所定電圧Δ
V(例えば信号電圧Vsの最大値の10〜15%)だけ
負にシフトされている。(c)は信号電圧Vsをシュミ
ットトリガ10で二値化したパルス電圧Vpの波形であ
り、(d)は信号電圧Vs’をシュミットトリガ10で
二値化したパルス電圧Vp’の波形である。
【0019】次に、ロータの正転方向への回動がある回
動角位置にて障害物Sでそれ以上の正転方向への回動を
強制停止(強制脱調)された状態で励磁電圧を印加する
場合のロータの挙動(脈動)を図7及び図8を参照して
説明する。図7は各励磁相における爪状誘導極4〜7と
ロータのN極、S極との相対位置関係を示す展開図であ
り、図8はロータの回動角の時間変化を示すタイミング
チャートである。
【0020】(a)は(1+2)相励磁状態におけるロ
ータ安定状態を示し、(b)は(2+3)相励磁状態に
おけるロータ位置を示し、(c)は(3+4)相励磁状
態におけるロータ位置を示し、(d)は(4+1)相励
磁状態におけるロータ位置を示す。この実施例では、
(1+2)相励磁における安定状態においてロータのN
極とS極の正転方向への回動は障害物Sにより停止され
るものとしている。
【0021】励磁電圧が(1+2)相励磁から(2+
3)相励磁へシフトしてもストッパSの規制によりロー
タは正転できず、励磁電圧が(2+3)相励磁から(3
+4)相励磁へシフトすると、ロータに作用する回動ト
ルクは0となってロータは回動せず、励磁電圧が(3+
4)相励磁から(4+1)相励磁へシフトすると、ロー
タには逆転方向へ回動トルクが生じてロータだけ逆調回
動して、爪状誘導極4〜7の一個分のピッチ(1ステッ
プ回動角)だけ逆転する。そして、励磁電圧が(4+
1)相励磁から(1+2)相励磁へシフトすると、ロー
タには正転方向へ回動トルクが生じてロータは正常に回
動して、爪状誘導極4〜7の一個分のピッチ(1ステッ
プ回動角)だけ正転し、(a)の状態に復帰する。すな
わち、障害物Sにて回動停止しつつストッパSに向けて
回動する方向に励磁電圧を印加すると、1サイクル周期
に1回だけ1ステップの逆調回動(逆転)及びその復帰
動作が生じることがわかる。
【0022】この逆調回動時における磁電変換素子9の
信号電圧Vsとそれを二値化したパルス電圧Vpの変化
を図7と図6とを参照して説明する。図7の(a)、
(b)、(c)の期間に、f(図4参照)にセットされ
た磁電変換素子9の信号電圧Vsはロータが停止してい
るのでレベルA(例えば0V)であるP1点(図6参
照)となっている。次に、図7の(c)から(d)に変
化し、また(a)に戻る期間において、信号電圧Vsは
P2点(図6参照)に変化し、その後、再びP1点に戻
る。すなわち、ロータを(1+2)相励磁時の安定状態
で強制停止後、更に正転方向に励磁電圧を印加する場
合、磁電変換素子9はロータの回動を示す信号を出力し
ないことがわかる。
【0023】次に、本実施例との比較としてeにセット
された従来の磁電変換素子の信号電圧Vs’及びそれを
シュミットトリガ10で二値化したパルス電圧Vp’の
変化を図7と図6とを参照して説明する。図7の
(a)、(b)、(c)の期間に、e(図4参照)にセ
ットされた磁電変換素子9の信号電圧Vs’はロータが
停止しているのでP1’点(図6参照)となっている。
次に、図7の(c)から(d)に変化し、また(a)に
戻る期間において、信号電圧VsはP2’点(図6参
照)に変化し、その後、再びP1’点に戻る。ここで、
P1’点からP2’点への信号電圧Vs’の電位低下は
しきい値電圧VtLを超えるので、パルス電圧Vp’は
ハイレベル(1)からローレベル(0)へ変化する。ま
た、その後、P2’点からP1’点への信号電圧Vs’
の電位上昇はしきい値電圧VtHを超えるので、パルス
電圧Vp’はローレベル(0)からハイレベル(1)へ
変化する。結局、磁電変換素子9を位置eにセットする
と、ロータを(1+2)相励磁時の安定状態で強制停止
後、更に正転方向に励磁電圧を印加する場合、励磁電圧
の1サイクル周期に1回、1パルス電圧が出力されるこ
とがわかる。
【0024】(変形態様1)上記実施例では、ロータが
(1+2)相励磁時(図7の(a))にて安定状態とな
る位置でロータをストッパSで強制停止したが、本実施
例はこれに限定されるものではない。すなわち、ロータ
が(2+3)相励磁時にて安定状態となる位置でロータ
をストッパSで強制停止し、この時、ロータのN極又は
S極の周方向中央近傍に磁電変換素子9を配置しても、
実施例1と同じ効果を奏することができる。この場合に
は、ストッパSで停止した位置で図6に示すP2点の信
号電圧Vsが出力され、逆調回動により90度バックし
てP3点に戻り、その後再びP2点に戻ることがわか
る。この場合、P2でパルス電圧Vpはローレベル
(0)であり、その後もずっとローレベル(0)とな
る。
【0025】結局、90度の逆調回動によりシュミット
トリガ10の2つのしきい値電圧VtH、VtLの両方
を乗り越えて信号電圧Vsが変化する場合にのみ、偽信
号が出力されることがわかる。したがって、なんらかの
励磁電圧の印加により障害物Sにて強制停止された位置
でロータが安定状態となる時、磁電変換素子9はロータ
のN極とS極の境界線近傍にセットすれば、実施例1と
同じ効果が得られる。
【0026】このことを全て総合すると、任意のパタン
の励磁電圧印加時のロータの安定状態におけるN極とS
極との境界線近傍に磁電変換素子9をセットすればよい
ことがわかる(図4参照)。(変形態様2)4相PM形
ステップモータを一相励磁で駆動した場合でも可能であ
って、この場合も同様に任意のパタンの励磁電圧印加時
のロータの安定状態(ステップ安定点)におけるN極と
S極との境界線近傍に磁電変換素子9をセットすればよ
い。
【0027】また、n相の多相モータについても基本は
同一であり、任意のパタンの励磁電圧印加時のロータの
安定状態(ステップ安定点)におけるN極とS極との境
界線近傍に磁電変換素子9をセットすればよい。次に、
VR型ステッピングモータでは、(ロータが永久磁石で
はないので)例えばバックアップ磁石を背負った格好の
磁電素子をロータの極歯に対向させると、磁電変換素子
9の信号電圧Vsは、図6における中間レベルAが所定
の直流バイアス電圧を含む特性となる。この場合も素子
の配管位置としてはPM形での考え方に準じて決定する
ことができる。即ち、任意のパタンの励磁電圧印加時の
ステップ安定点でのロータの極歯の山谷境界線(斜面中
間点)近傍に磁電素子を配置すればよい。すなわち、こ
の山谷境界線はPM型におけるN極とS極との境界線に
相当する。図9にVR型ステッピングモータにおける磁
電変換素子の配設位置を示す。
【0028】次に、HB形ステップモータでも同様であ
り、バックアップ磁石を背負わせた磁電変換素子をロー
タの極歯に対向させると、磁電変換素子9の信号電圧V
sは、図6における中間レベルAが所定の直流バイアス
電圧を含む特性となる。この場合も素子の配置位置とし
てはPM形での考え方に準じて決定することができる。
即ち、任意のパタンの励磁電圧印加時のステップ安定点
でのロータの極歯の山谷境界線(斜面中間点)近傍に磁
電素子を配置すればよい。図10にHB型ステッピング
モータにおける磁電変換素子の配設位置を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のステッピングモータの軸方向断面図で
ある。
【図2】図1のステッピングモータの駆動回路の回路図
である。
【図3】図2の駆動回路が発生する励磁電圧及びロータ
の回動角度の変化を示すタイミングチャートである。
【図4】ステータの極歯すなわち爪状誘導極4〜7の励
磁極性とロータのN極、S極の安定位置(ステップ安定
点ともいう)との関係を示す展開図である。
【図5】ロータの回動を検出する回路を示す回路図であ
る。
【図6】磁電変換素子9を本実施例位置fにセットした
場合の信号電圧Vsを(a)に示し、磁電変換素子9を
従来位置eにセットした場合の信号電圧Vs’を(b)
に示し、信号電圧Vsをシュミットトリガ10で二値化
したパルス電圧Vpの波形を(c)に示し、信号電圧V
s’をシュミットトリガ10で二値化したパルス電圧V
p’の波形を(d)に示す。
【図7】ストッパSにてロータを強制停止して励磁電圧
を印加した場合のロータの挙動を示す展開図である。
【図8】図7に示すロータを強制停止して励磁電圧を印
加した場合のロータの挙動を示すロータ回転角のタイミ
ングチャートである。
【図9】VR型ステッピングモータにおけるステータの
極歯すなわち爪状誘導極4〜7、4a〜7aの励磁極性
とロータの安定位置との関係及び磁電変換素子の位置を
示す展開図である。
【図10】HB型ステッピングモータにおけるステータ
の極歯すなわち爪状誘導極4〜7、4a〜7aの励磁極
性とロータの安定位置との関係及び磁電変換素子の位置
を示す展開図である。
【符号の説明】
2、3は相コイル、4〜7は爪状誘導極(ステータコア
の誘導極)、8はロータ、9は磁電変換素子、10はシ
ュミットトリガ(二値化回路)、Sはストッパ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に周方向へ一定ピッチで配設された
    誘導極を有する複数のステータコアと、前記各ステータ
    コアに巻装される複数の相コイルと、前記誘導極に対面
    して周方向へ一定ピッチで磁極又は極歯が配設されると
    ともに前記周方向へ回転自在に保持されるロータと、前
    記ロータの前記磁極又は極歯に対面して配設されて前記
    ロータのステップ回動を検出して信号電圧を出力する磁
    電変換素子と、一対のしきい値電圧により前記信号電圧
    を二値化するヒステリシス型の二値化回路とを備えるス
    テッピングモータにおいて、 前記磁電変換素子は、前記ロータの逆調回動時に前記二
    値化回路の出力電圧が変化しない周方向位置に配設され
    ることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】前記ロータの回動に応じて前記信号電圧が
    減少する期間及び増加する期間における前記ロータの安
    定状態にて前記磁電変換素子の信号電圧は前記両しきい
    値電圧の一方より大きく、その他方より小さく設定され
    る請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のステッピングモータ
    であって、前記磁電変換素子は、安定位置に静止する前
    記ロータのN極及びS極の境界近傍に配設されるPM型
    ステッピングモータ。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のステッピングモータ
    であって、前記磁電変換素子は、安定位置に静止する前
    記ロータに周方向へ交互に配設されて永久磁石により磁
    化される極歯の山谷境界線近傍に配設されるHB型ステ
    ッピングモータ。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載のステッピングモータ
    であって、前記磁電変換素子は、安定位置に静止する前
    記ロータに周方向へ交互に配設されて前記相コイルによ
    り磁化される極歯の山谷境界線近傍に配設されるVR型
    ステッピングモータ。
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