JP3881222B2 - ブラシレスモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はブラシレスモータに係り、詳しくはそのマグネットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のブラシレスモータを表した要部断面図である。ブラシレスモータ50は、ステータ51及びロータ52を備えている。ステータ51は、略リング状に形成された鉄心53から形成されている。鉄心53は、径方向内側に向かってティース54が複数箇所(本従来例においては六箇所)延出されている。ティース54には銅線が巻装され、該銅線により複数のコイル55が形成されている。各コイル55には、その両端に後述するスイッチング回路57が接続されている。
【0003】
ロータ52は円筒形状に形成されており、その中心部には、ロータ52の回転に合わせて一体となって回転する回転軸58が貫挿されている。ロータ52の外縁部は、永久磁石としてのマグネット56がS極とN極とが交互に配設されるように複数個(本従来例においては四個)配設されている。マグネット56の表面は、ティース54の先端に対向するように形成されている。
【0004】
図8は、ティースとマグネットの位置関係を模式的に表したものである。ティース54は六個でステータ51の内周面を、マグネット56は四個でロータ52の外周面を形成しているため、マグネット56の周方向の長さはティース54の周方向の長さのほぼ1.5倍に形成されている。
【0005】
図9は、一つのコイル55に接続されたスイッチング回路57を示す説明図である。スイッチング回路57は、四つの半導体スイッチング素子Tr5〜Tr8を接続して形成されている。
【0006】
半導体スイッチング素子Tr5及びTr8は、制御信号φ60に基づいてオンオフ制御され、半導体スイッチング素子Tr6及びTr7は、制御信号φ61に基づいてオンオフ制御されている。
【0007】
このように接続されたスイッチング回路57は、制御信号φ60及び制御信号φ61によってコイル55に矩形状の電流を通電し、その方向を制御している。詳述すると、制御信号φ61により半導体スイッチング素子Tr6及びTr7がオフされ制御信号φ60により半導体スイッチング素子Tr5及びTr8がオンされると、コイル55には電流I3が流れる。
【0008】
一方、制御信号φ60により半導体スイッチング素子Tr5,Tr8がオフされ制御信号φ61により半導体スイッチング素子Tr6及びTr7がオンされると、コイル55には電流I4が流れる。コイル55には、その励磁電流(電流I3又は電流I4)に基づいた磁界が発生する。
【0009】
従って、ティース54は、スイッチング回路57によってそれぞれ所定のタイミング及び極性で励磁され、回転磁界を発生させる。ロータ52は、この回転磁界によって回転力を引き出されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のブラシレスモータ50では、コイル55に通電する電流の方向を切り替える際にマグネット56による誘導起電力が影響し、電流の切り替えが適正に行われていなかった。その結果コイル55に通電される電流が急変しティース54に異常な磁気加振力が発生するという問題があった。以下に異常な磁気加振力の発生の仕組みについて詳述する。
【0011】
図10は一つのティース54を通過する磁束の変化を示すグラフである。グラフの縦軸は磁束の方向及び大きさを表しており、グラフの横軸は時間の経過tを表している。
【0012】
時点Aにおいて、ティース54とN極のマグネット56が対向する直前、すなわちティース54の先端が全てS極のマグネット56と対向し、それに応じた磁束がティース54を通過している。
【0013】
ロータ52の回転に伴ってティース54が対向するN極のマグネット56とS極のマグネット56の割合が回転量と比例して変化し、それに応じてティース54を通過する磁束量が変化する。そして、時点Cにおいて、ティース54の先端は全てN極のマグネット56と対向し、それに応じた磁束がティース54を通過する。
【0014】
ティース54の幅はマグネット56の幅の2/3である。このため、時点Cから時点Dまでティース54はN極のマグネット56と対向する。従って、この期間、ティース54を通過する磁束量は変化しない。
【0015】
以降、ロータ52の回転に伴って上記と同様にティース54が対向する磁極が変化し、それに応じた磁束がティース54を通過する。
このようなティース54を通過する磁束の変化によりティース54に巻装されたコイル55には、図11に示す誘導起電力(曲線16)が発生する。図11において、点線70は、図9に示すスイッチング回路57によって通電される電流を表し、実線71は、実際にコイル55に流れる電流を表している。
【0016】
ここで、問題となるのは時点Cから時点Dまでの期間である。この期間は、図9に示す制御信号φ60及びφ61により全てのスイッチング素子Tr5〜Tr8がオフされ、コイル55には励磁電流が供給されていない。しかし、マグネット56による誘導起電力(曲線16)により実線71に示すようにコイル55にはプラスの電流が流れる。
【0017】
そして、時点Dにおいてスイッチング回路57からマイナス方向の励磁電流が供給される。従って、時点Dにおいてコイル55に通電される電流は、プラスの値からマイナスの値まで急激に変化する。その結果ティース54に異常な磁気加振力が発生する。
【0018】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ブラシレスモータでの通電切り替え時に発生する磁気加振力を抑えた静粛なモータを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、径方向に向かって突出し、その先端がそれぞれ周方向に幅を持ったx個の突極を有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心の各突極に集中巻装され順次極性が切り替わるように矩形状に励磁電流が入力されるコイルと、前記固定子鉄心の突極の先端の周方向幅よりも大きな幅で対向するy個(ただしx>y)の永久磁石を有するロータとを備えたブラシレスモータであって、前記永久磁石は、S極の磁極を有するものとN極の磁極を有するものとの2種類から構成され、各永久磁石は、前記突極の先端と周方向に同じ幅を有する本体部と、前記本体部よりもロータ回転方向側に形成されたる弱磁部とからなり、該弱磁部は、前記永久磁石の周方向全体の長さの(x−y)/xの長さに形成されており、ロータ回転時において、或る突極の先端の周方向全体が、S極とN極のうち一方の磁極を有する永久磁石と対向している間、該突極に巻装される前記コイルに対して前記励磁電流を無通電とすることを要旨とした。
【0022】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記弱磁部は、前記ロータの回転方向先端から逆回転方向に向かうに従い、前記突極の先端と徐々に離間するように形成されていることを要旨とした。
【0025】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、突極に対向する位置に永久磁石が移動する際には弱時部から行われ、磁束の変位が緩やかなものとなる。従って、永久磁石に弱磁部を設けない場合に比べて誘導起電力の変位は緩やかなものとなる。また、弱磁部の長さを永久磁石の周方向全体の長さの(x−y)/xの長さとしたことにより一つの突極に対向する弱磁部は、多くとも一箇所になる。従って、突極を通過する磁束を必要以上に減少させない。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、弱磁部を永久磁石を突極から遠ざけることによって形成している。従って、永久磁石の先端に窪みを形成するなどして容易に弱磁部を形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は、本実施の形態のブラシレスモータの要部断面図である。ブラシレスモータ1は、ステータ2及びロータ3を備えている。ステータ2は、略リング状に形成された鉄心4から形成されている。鉄心4は、径方向内側に向かって突極としてのティース5が複数箇所(本実施形態においては六箇所)延出されている。ティース5は、先端が周方向に幅広に形成されており、その幅広面がロータ3に対向するように形成されている。ティース5には銅線が巻装され、該銅線により複数のコイル6が形成されている。各コイル6は、その両端に後述するスイッチング回路7が接続されている。
【0028】
ロータ3は円筒形状に形成されており、図1において時計回りに回転するように形成されている。ロータ3の中心部には、ロータ3の回転に合わせて一体となって回転する回転軸8が貫挿されている。ロータ3の外縁部は、永久磁石としてのマグネット9がS極とN極とが交互に配設されるように複数個(本実施形態においては四個)配設されている。マグネット9の表面は、ティース5の先端に対向するように形成されている。マグネット9は、回転方向側の先端部(本実施形態ではロータ3が時計回りに回転するため回転軸から見て右端)からマグネット9全体の三分の一の長さだけその内部に向かう弱磁部としての窪み部9aが形成されている。
【0029】
図2は、ティースとマグネットの位置関係を模式的に表したものである。なお、図2中の点線はティース5とマグネット9及び窪み部9aの長さの違いなどを表すために等間隔に描いてありマグネット9を三等分する線を表している。ティース5は六個でステータ2の内周面を、マグネット9は四個でロータ3の外周面を形成しているため、マグネット9の周方向の長さはティース5の周方向の長さのほぼ1.5倍に形成されている。
【0030】
図3は、一つのコイル6に接続されたスイッチング回路7を示す説明図である。スイッチング回路7は、四つの半導体スイッチング素子Tr1〜Tr4を接続して形成されている。
【0031】
半導体スイッチング素子Tr1及びTr3は、制御信号φ10に基づいてオンオフ制御され、半導体スイッチング素子Tr2及びTr4は、制御信号φ11に基づいてオンオフ制御されている。
【0032】
このように接続されたスイッチング回路7は、制御信号φ10及び制御信号φ11によってコイル6に矩形状の電流を通電しその方向を制御している。詳述すると、制御信号φ11により半導体スイッチング素子Tr2及びTr3がオフされ制御信号φ10により半導体スイッチング素子Tr1及びTr4がオンされると、コイル6には電流I1が流れる。
【0033】
一方、制御信号φ10により半導体スイッチング素子Tr1及びTr4がオフされ制御信号φ11により半導体スイッチング素子Tr2及びTr3がオンされると、コイル6には電流I2が流れる。コイル6には、その励磁電流(電流I1又は電流I2)に基づいた磁界が発生する。
【0034】
従って、ティース5は、スイッチング回路7によってそれぞれ所定のタイミング及び極性で励磁されており、回転磁界を発生させている。ロータ3は、この回転磁界によって回転力が引き出されている。
【0035】
次に、上記のように構成されたブラシレスモータの作用を図4及び図5に従って説明する。
図4は、一つのティースを通過する磁束の変化及びその磁束の変化によって発生する誘導起電力の変化の様子を示した図である。誘導起電力は、磁束の変化の大きさに比例して変化する。
【0036】
グラフの縦軸は、折れ線15,17に対して磁束の方向と大きさを表し、曲線16,18に対して誘導起電力の方向と大きさを表している。一方、グラフの横軸は時間の経過tを表している。
【0037】
実線で描かれた折れ線15は、マグネット9に窪み部9aが形成されていない従来のマグネットの場合にティース5を通過する磁束の変化を表している。実線で描かれた曲線16は、折れ線15の磁束変化によって発生した誘導起電力の変化を表している。
【0038】
点線で描かれた折れ線17は、窪み部9aが形成されているマグネット9を用いた場合にティース5を通過する磁束の変化を表している。実線で描かれた曲線18は、折れ線17の磁束変化によって発生した誘導起電力の変化を表している。尚、折れ線15及び曲線16は、本実施の形態のマグネット9と従来例のマグネット56の磁束の変化及び誘導起電力発生状態の違いを比較するために図4に重ねて描いたものである。従って、折れ線15及び曲線16については従来技術の説明で用いた図10及び図11で既に述べているため詳細な説明は省略する。
【0039】
時点Aにおいて、ティース5とN極のマグネット9が対向する直前、すなわちティース5の先端が全てS極のマグネット9と窪み部9a以外の箇所で対向し、それに応じた磁束がティース5を通過している。
【0040】
時点Aから時点Bを通って時点Cにおける折れ線17は、ティース5の下からS極が減少するとともにN極が増加しているときの磁束の状態を表している。時点Aから時点Bに至るまでマグネット9のN極先端には従来例のマグネット56には形成されていなかった窪み部9aが形成されているため、折れ線17は折れ線15に比べてN極の磁束が増加していく変化の割合が小さくなる。
【0041】
従って、このときの誘導起電力の発生は、従来例のマグネット56を用いたときに比べて小さいものとなる。
時点Bにおける折れ線17は、S極及びN極との境目がティース5の幅方向中央にあるとき、すなわちS極とN極が半分ずつティース5の下にあるときの磁束の状態を表している。このとき本実施の形態のマグネット9に形成された窪み部9aは、全体がティース5の下に位置した状態となっている。従って、切り欠きのないマグネット9のS極からの磁束に比べてN極からの磁束の方が弱くなるため折れ線17はマイナス側に寄っている。
【0042】
時点Bから時点Cに至るまでの折れ線17は、切り欠きのないマグネット9のS極部分がティース5の下から出て行き、切り欠きのないマグネット9のN極部分がティース5の下に入ってくるときの磁束の状態を表している。従って、従来の磁束変化と同じ変化となり折れ線17の変化の割合は、折れ線15の変化の割合と等しくなる。
【0043】
従って、このときの誘導起電力の発生は、従来例のマグネット56を用いたときと同等のものとなる。
時点C及び時点Dにおける折れ線15は、ティース5の下が全てN極のままでロータ3が回転しているときの磁束の状態を表している。このときマグネット9のN極の先端に設けられた窪み部9aがティース5の下から出るとともに、その代わりにマグネット9のN極の切り欠かれていない部分がティース5の下に入ってくる。そのため、N極の磁束が増加することとなり、折れ線17は緩やかにプラス方向に傾いている。
【0044】
従って、このときの誘導起電力は、従来例のマグネット56を用いたときには発生しないが、本実施の形態のマグネット9を用いたときには発生する。
以降、ロータ3の回転に伴って上記と同様にティース5が対向する磁極が変化し、それに応じた磁束がティース5を通過する。
【0045】
このように繰り返される磁束の変化は、従来例のマグネット56による磁束の変化と比べると、時点A、時点D及び時点Gで一致している。また、時点Aと時点Dとの間及び時点Dと時点Gの間の磁束変化は、本実施の形態のマグネット9による磁束変化が従来例のマグネット56による磁束変化からわずかに遅れて発生している。
【0046】
従って、磁束の変化に基づき発生する誘導起電力も本実施の形態のマグネット9によって発生する誘導起電力は、従来例のマグネット56によって発生する誘導起電力に比べて、遅れて発生する。
【0047】
図5において、点線19は、図3に示すスイッチング回路7によって通電される電流を表し、実線20は、実際にコイル6に流れる電流をあらわしている。
ここで、問題となる時点Cから時点Dまでの電流であるが、この期間は、図3に示す制御信号φ10及びφ11により全てのスイッチング素子Tr1〜Tr4がオフされ、コイル6には励磁電流が供給されていない。このときコイル6に通電される電流は、弱められて0になるように徐々に変位する。しかし、このとき誘導起電力がコイル6内にマイナスの電流を流す向きに電圧をかけるので、電流はすばやく0になるように変位する。
【0048】
そして、コイル6内の電流が0になった状態で時点Dにおいてスイッチング回路7からマイナス方向の励磁電流が供給される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
【0049】
(1)マグネット9の先端部に窪み部9aを形成したことによりティース5を通過する磁束が急に変化しない。従って、誘導起電力の変位するタイミングを遅らせることができ、コイル6に通電する電流を切り替えるときの内部の電流を0に近付けることができる。そのため電流の切り替えが急激に行われることがなく、コイル6の通電切り替え時の磁気過振力の発生を抑制することができる。
【0050】
(2)磁気過振力の発生を抑制することによりモータの安定した動作を得ることができ、急激な過振力による騒音を防止することができる。
(3)マグネット9の形状を変更することによりモータの異常な過振力を防止することができるため、製造も容易でコスト的にも有利である。
【0051】
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施の形態では、ティース5ごとに銅線を巻装してコイル6を形成したが、図6に示すようにティース及び銅線を巻装してコイルを形成してもよい。ティース25は、周方向の長さがマグネット9の周方向の長さの三分の一の長さに形成されている。コイル26は、ティース25を三本ずつ束ねるように銅線を巻装することによって形成されている。
【0052】
このようにコイル26を形成してもそれぞれのコイル26を通過する磁束の変化は緩やかに行われる。従って、誘導起電力も緩やかに変位し、そのタイミングを遅らせることによって、コイル26に通電する電流を切り替えるときにコイル26の内部の電流を0に近づけることができる。従って、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
○上記実施の形態では、ブラシレスモータ1は、四つのマグネット9及び六つのティース5によって形成されたが、マグネット9の数量がティース5の数量よりも多ければそれぞれの数量は適宜変更してもよくこれに限定されない。
【0054】
○上記実施の形態では、マグネット9の回転方向先端に窪み部9aを形成して磁束の弱くなる部分を形成したが、マグネットの回転方向先端部に磁束の弱くなる部分を形成することができればよい。従って、例えばマグネットの回転方向先端部を磁力の異なる部材などによって形成してもよい。
【0055】
○上記実施の形態では、マグネット9に形成される窪み部9aの周方向の幅をマグネット9の回転方向先端から三分の一の長さに形成したが、窪み部9aの周方向の幅は、ティース5及びマグネット9の状態によって適宜変更されこれに限定されない。
【0056】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記永久磁石(9)は、前記弱磁部(9a)と該弱磁部(9a)以外の箇所から形成されており、前記弱磁部は、前記弱磁部(9a)以外の箇所よりも磁力の弱い部材で形成されている。この構成によれば、永久磁石を形成する際にその一部に磁力の弱い材料を用いることにより容易に弱磁部を形成することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ブラシレスモータでの通電切り替え時に発生する磁気加振力を抑えた静粛なモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のブラシレスモータの要部断面図。
【図2】 ティース及びマグネットの説明図。
【図3】 スイッチング回路の回路図。
【図4】 磁束及び誘導起電力の変化図。
【図5】 コイル内の電流の説明図。
【図6】 別の実施例のティース及びマグネットの説明図。
【図7】 従来例のブラシレスモータの要部断面図。
【図8】 従来例のティース及びマグネットの説明図。
【図9】 従来例のスイッチング回路の回路図。
【図10】 従来例の磁束の変化図。
【図11】 従来例のコイル内の電流の説明図。
【符号の説明】
3…ロータ、4…鉄心、5…突極としてのティース、6…コイル、9…永久磁石としてのマグネット、9a…弱磁部としての窪み。
Claims (2)
- 径方向に向かって突出し、その先端がそれぞれ周方向に幅を持ったx個の突極(5)を有する固定子鉄心(4)と、
前記固定子鉄心(4)の各突極(5)に集中巻装され順次極性が切り替わるように矩形状に励磁電流が入力されるコイル(6)と、
前記固定子鉄心(4)の突極(5)の先端の周方向幅よりも大きな幅で対向するy個(ただしx>y)の永久磁石(9)を有するロータ(3)とを備えたブラシレスモータであって、
前記永久磁石(9)は、S極の磁極を有するものとN極の磁極を有するものとの2種類から構成され、各永久磁石(9)は、前記突極(5)の先端と周方向に同じ幅を有する本体部と、前記本体部よりもロータ回転方向側に形成される弱磁部(9a)とからなり、該弱磁部(9a)は、前記永久磁石(9)の周方向全体の長さの(x−y)/xの長さに形成されており、
ロータ回転時において、或る突極(5)の先端の周方向全体が、S極とN極のうち一方の磁極を有する永久磁石(9)と対向している間、該突極(5)に巻装される前記コイル(6)に対して前記励磁電流を無通電とすることを特徴とするブラシレスモータ。 - 前記弱磁部(9a)は、前記ロータ(3)の回転方向先端から逆回転方向に向かうに従い、前記突極(5)の先端と徐々に離間するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
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WO2021036691A1 (zh) * | 2019-08-23 | 2021-03-04 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 电机、电机组件、食物处理机、送风装置及家用电器 |
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WO2021036691A1 (zh) * | 2019-08-23 | 2021-03-04 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 电机、电机组件、食物处理机、送风装置及家用电器 |
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