JP4715305B2 - 単相ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は単相ブラシレスモータに関するものであり、特に、ステータコアとロータマグネットとの相互作用によるコギングトルクの低減化を図った単相ブラシレスモータに関するものである。
一般にブラシレスモータは、直流モータの特徴であるトルクが大きいこと、制御性が良いことなどに加え、信頼性が高いことから、産業界で幅広く用いられている。その中でも、特に広く一般化しているものとして、単相タイプと3相タイプのブラシレスモータがある。
殊に、3相ブラシレスモータは、電気角で互いに120°だけ位相をずらした3相交流にて通電する必要がある。そのためには、3個の磁気センサと、この磁気センサを用いてコイル通電の切り換えを行うべく、3相分の切り替え機能を持つ駆動回路とが必要となる。したがって、例えば、送風冷却用モータのように、安価に形成しなければならないモータに適用するのは、経済面から得策ではない。
この場合、磁気センサが1個で済み、さらに1相分の安価な駆動回路で構成できる、単相ブラシレスモータを用いるのが望ましい。
図12は従来の単相形ブラシレスモータの一例を示す磁気回路模式図で、図13は図12におけるモータの部分を拡大した図である。図12および図13において、このブラシレスモータ1は装置(不図示)側へ取り付けて固定されるステータ2と、このステータ2に対して回転駆動されるロータ3とからなる。
ロータ3は、6極に着磁された環状の永久磁石4とヨーク部5とで構成されている。一方、ステータ2は、永久磁石4の内周面側に配置されるステータコア6を有する。
ステータコア6は、例えば珪素鋼板を積層して形成してなり、ロータ3のシャフト(不図示)の軸方向に延びる6個のスロット7,7…およびスリット8,8…を円周方向に沿って等分位置に配設し、このスロット7,7…およびスリット8,8…で円周方向に等分に分離された概略T字状の6個の突極歯9,9…を設けている。各突極歯9,9…には、導線を巻回し、巻線としてのコイル10が形成されている。
そして、この単相形ブラシレスモータ1の場合では、コイル10,10…への通電を、ロータ3の位置に応じて順次切り替え、連続的な回転力を得るようにしている。
図14は、ブラシレスモータ1におけるロータ3の回転位置と発生トルクとの関係を示す特性図で、縦軸がトルク[gf・cm]、横軸がロータ3の回転角度[deg]である。図12に例示するタイプの単相ブラシレスモータ1は、図14に示すような発生トルクT1が得られるが、通電切り換え点(図14A部)において、トルクT1が0となる回転位置、いわゆる「死点」がある。この「死点」にロータ3が停止した場合、トルク発生が不可能となり、かつ、磁気センサによる位置検出も不可能となるため、自起動することはできない。
そこで、ロータ3の回転方向において、ステータコア6と永久磁石4の空隙長に変化ができるように、ステータコア6の突極歯9の歯先面を加工して、例えば図15に示すようなディテントトルク(コギングトルク)T2が発生するようにし、これを発生トルクT1に
付加して図16に示す合成トルクT3を作り、「死点」を無くして自起動をスムーズに行わせるようにする技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、図15および図16も、縦軸がトルク[gf・cm]、横軸がロータ3の回転角度[deg]である。ここで、モータの合成トルクT3は、ディテントトルクT2の位相と発生トルクT1の位相差により、トルクリップル量が変化する。
米国特許第3873897号明細書。
特許文献1記載の発明による従来型モータは、ディテントトルクの位相は、コアと永久磁石の空隙長の傾斜によって変化するが、ディテントトルクの位相とディテントトルクの位相差が不十分である場合、トルクリップルが大きくなり、振動・騒音の原因となり、モータ品質上大きな問題となることがある。
そこで、振動・騒音の誘因となる発生トルクとディテントトルクの位相差の減少を抑制し、トルクリップルを小さくするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ステータコアの突極歯にコイルが巻回されたステータと、該ステータコアと半径方向へ空隙をもって対向配置された環状の永久磁石を有するロータとを備え、かつ、前記空隙の大きさに前記突極歯の回転方向両端部間で差が出るように前記ステータコアの中心から前記突極歯の歯先面までの距離を前記突極歯の回転方向両端部間で異ならせてなる単相ブラシレスモータにおいて
前記突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長をd1、前記回転方向の他端部で形成される最大の空隙長をd2とした場合に、前記突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長をd1と前記回転方向の他端部で形成される最大の空隙長d2との関係をd1:d2=1:2から1:3とした単相ブラシレスモータとなし、
且つ、前記突極歯の歯先表面は、最小空隙長側一端部から最大空隙長側端部に亘って上記空隙が漸次大きくなるよう凸状曲面に形成されている単相ブラシレスモータを提供する。
この構成によれば、ディテントトルクと発生トルクの位相差は、磁極間角度の4分の1の角度、すなわち15°となり、位相ずれの効果により、ディテントトルクと発生トルクとの合成トルクのリップル量が低減する。
この構成によれば、最大の空隙長が作られる突極歯の歯先表面から最小の空隙長が作られる突極歯の歯先表面に亘って連続する凸状の曲面により、突極歯の歯先表面が形成されるので、前記空隙長がロータ回転方向において連続して異なるモータが得られる。
請求項記載の発明は、上記凸状曲面が断面円弧状であり、該円弧状は、上記ステータコアの中心から所定方向に偏位した点を中心とする円弧と同一又は近似する略円弧として形成されてい請求項1記載の単相ブラシレスモータを提供する。
この構成によれば、上記連続曲面の断面外周形状は、ステータコア中心近傍の偏位点を中心として描かれる円弧又はこれに類似した略円弧を有する凸状曲線であるので、前記空隙長の大きさが回転方向において漸次変化する歯先表面を有する突極歯が容易に作成される。
請求項記載の発明は、上記隣り合う突極歯間の回転方向におけるスロット幅を7°とした請求項1または2記載の単相ブラシレスモータを提供する。
この構成によれば、隣り合う突極歯間の回転方向におけるスロット幅を7°とすることにより、発生トルクとディテントトルクの位相差の減少が抑制される。
請求項記載の発明は、上記ステータコアは、周方向に等間隔で設けられた6個の突極歯を有し、上記永久磁石はN極とS極とが周方向へ交互に、計6つの磁極が等分に着磁されている単相ブラシレスモータを提供する。
この構成によれば、N極とS極とが周方向へ交互に均等に着磁された6磁極・6突極構造の単相ブラシレスモータが得られ、これによっても、各磁極に対し磁極の1/4の位相ずれを発生させることができる。
請求項1記載の発明は、ディテントトルクと発生トルクの位相差が大きくなって、合成トルクのリップル量が低減するので、モータの振動・騒音を抑えることができる。また、単相ブラシレスモータは、構造上、磁極とコア突極の数は同数であるが、各磁極に対し磁極の4分の1の位相ずれを発生させることができるので、磁極数によらず前記リップル量の低減効果効率よく発揮できる。
の発明は、突極一端部が最小空隙長となる構造にすることにより、ディテントトルクと発生トルクの位相差を大きくすることが可能であるので、上記の効果に加えて用途に見合ったトルクリップル低減効果を有するモータが容易に得られる。
請求項記載の発明は、前記空隙長がロータ回転方向にいくに従って漸次異なるので、上記の効果に加えて、モータの振動・騒音を一層効果的に抑えることができる。
請求項記載の発明は、発生トルクとディテントトルクの位相差の減少が効率よく抑制されるので、請求項1,2の発明の効果に加えて、モータの振動・騒音の抑制効果が高いうえに、モータの回転特性が向上して、モータの制御精度が一層高くなる。
請求項記載の発明は、請求項1,2または3の発明によって得られる上記格別の効果を有する6磁極・6突極構造の単相ブラシレスモータを容易に製造することができる。
以下、本発明の単相ブラシレスモータについて、好適な実施例をあげて説明する。本発明の最良の形態は、振動・騒音を誘発する原因となる発生トルクとディテントトルクの位相差の減少を抑制し、合成トルクリップルを効果的に小さくするという目的を達成するために、ステータコアと半径方向へ空隙をもって対向配置された環状永久磁石を有するロータを具備し、前記空隙の大きさが突極歯の回転方向両端部間で異なるように、ステータコアの中心Oから突極歯の歯先面までの距離を前記回転方向両端部間で異ならせ、突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長をd1、回転方向の他端部で形成される最大の空隙長をd2とした場合に、上記突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長d1と上記回転方向の他端部で形成される最大の空隙長d2との関係をd1:d2=1:
2から1:3に設定し、上記歯先表面は、最小空隙長側一端部から最大空隙長側他端部に亘って、上記空隙を漸次大きくさせる断面略円弧状の凸状曲面に形成され、該略円弧状には、上記中心Oから上記歯先表面と反対側の所定偏位点を中心とする円弧と同一又は近似する略円弧が含まれ、隣り合う突極歯間の回転方向におけるスロット幅を7°としたことにより実現した。
上記連続曲面の断面形状は、前記空隙の大きさが回転方向において漸次異なるように形成されればよく、例えば、次の方法で描かれる(図5参照)。すなわち、最小空隙長側一端と前記コア中心O間の距離寸法Lを有する可動直線をTとし、最小空隙長側一端Eから最大空隙長側他端Fに進むに従って、該歯先表面が中心O側に緩やかに傾斜するように、可動直線Tの基端を所定方向、即ち、中心Oと最小空隙長側一端Eを結ぶ方向と略直角であって、最小空隙長側一端Eと反対側(図5中下側)に位置移動させつつ、可動直線Tの先端を最大空隙長に回転させたときに前記先端の円弧状軌跡曲線として描かれる。
勿論、本発明の前記曲面はこれに限定されず、最小空隙長側の歯先表面から最大空隙長側の歯先表面に亘って前記空隙を次第に大きくさせる略円弧状曲面であれば、全て本発明モータに包含される。
図1は本発明の第1の実施形態として示す単相ブラシレスモータの外観図で、図2は図1に示す単相ブラシレスモータの分解斜視図である。図3〜図5は、その各部の詳細を示す。尚、図示形態は、電子機器の送風冷却用アウターロータ型ブラシレスモータに適用したものであるが、勿論、本発明はこれに限定されない。
図1および図2に示す単相ブラシレスモータ11は、アウターロータ形で、6磁極・6突極形の単相ブラシレスモータである。単相ブラシレスモータ11は、装置(不図示)側に基板12を介して固着されるハウジング13に対して取り付けられるステータ14と、このステータ14に対して回転駆動されるロータ15とからなる。また、基板12上には、駆動電流の供給等を制御しモータを駆動する回路が組み込まれているドライバーIC16と、ロータ15の回転位置を検出する磁気センサ17の他に、ロータ用の軸受18および軸受19が装着されている。
ロータ15は、ロータケース20と永久磁石21とシャフト22とからなる。ロータケース20はカップ形をなし、内部にはシャフト22の一端が同軸的に固着されている。このシャフト22は、その他端側が軸受18および軸受19に嵌め込まれて、ステータ14に対して回転可能に保持されている。また、ロータケース20の内周面には環状の永久磁石21が固着されている。永久磁石21は、円周方向に向かってN極,S極を交互に等間隔で配し、内周面に6個の磁極を設けている。
ステータ14は、永久磁石21の内周面側に同心的に配置され、ハウジング13の外周に固着された環状のステータコア23を有する。このステータコア23は、例えば珪素鋼板を積層して形成してなり、シャフト22の軸方向に延びる6個のスロット24,24…および6個のスリット25,25…を円周方向に沿って等分に設けている。このスロット24,24…およびスリット25,25…により、円周方向に等分に分離された概略T字状の突極となる突極歯26,26…を6個、60°間隔で設けている。各突極歯26,26…には、導線を所定数巻回してなる、巻線としてのコイル27が形成されている。各コイル27,27…は、ドライバーIC16に各々接続されており、ドライバーIC16の制御を介して駆動用の電流が供給され、連続的な回転力を得るように構成されている。
ステータ14の突極歯26,26…の各歯先面(歯の外側端面)30は、図4に拡大し
て示すように、前記突極歯26,26…と永久磁石21の内周面との空隙長に、ロータ15の回転方向、すなわち突極歯26,26の回転方向両端部28,29間で差がでるようにしている。本実施形態では、前記ステータコア23の中心Oから前記突極歯の歯先面30までの距離(空隙長)は、前記突極歯26の回転方向両端部28,29間で互いに異なるように形成されている。具体的には、突極歯26の回転方向一端28側に最小空隙長d1が作られ、回転方向他端29側に最大空隙長d2が作られるようにして、回転方向一端28側から回転方向他端29側まで連続する曲面Sで形成している。
なお、本実施形態例では、回転方向一端28側の最小空隙長d1と回転方向他端29の最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:3に設定している。又、前記歯先面30の曲面S形状は、ここでは、コア中心O近傍の偏位点Cを中心とする円弧面状に形成されているために、最小空隙長側端部28の曲率半径Lと最大空隙長側端部29の曲率半径Rは同等である。
図5に示すように、前記突極歯26の最大空隙長側端部29に隣接する側の突極歯26Aの回転方向中心Pと、ステータコア23の中心Oとを結ぶ径方向直線をDとすると、図5中、上記偏位点Cは径方向直線D上において中心Oから下方側(突極歯26Aと反対側)に若干量変位した位置にある。
曲面Sの正面視略円弧状曲線は、例えば、次の手法で描かれる。即ち、最小空隙長側一端28から中心Oまでの距離と略同じ長さの定直線Hの内側(コア中心O側)端点をH1、外側側端点をH2とすると、内側端点H1を、コア中心Oを起点として径方向直線Dに沿って下側方向(最大空隙長側他端29から遠ざかる径方向)に連続変位させつつ、定直線Hを最大空隙長側他端29側に回転移動させたときに、外側端点H2が描く凸状曲線により、前記曲線が形成される。この場合、外側端点H2の軌跡曲線は、コア中心Oと歯先面30間の距離が図中時計方向へ向かうに伴って小さくなる略円弧形状であり、上述のように、コア中心Oから図中下側へ偏位した点Cを中心として描かれる円弧と類似する。
さらに、隣り合う突極歯26,26間のスリット25の幅θは7°となるように設定している。このように形成すると、発生トルクとディテントトルクの位相差の減少を抑制し、モータの振動・騒音を抑えることができる。
次に、本発明の単相ブラシレスモータ11の作用・効果を確認するために、下記の実施例1,2,3について、検証を行った。その実施例1〜3の結果について説明する。
図6は、本実施形態の構造と同様に、回転方向一端28側の最小空隙長d1と回転方向他端29の最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:3、隣り合う突極歯26,26間のスリット25の幅θを7°に設定した場合における、回転角度に対する発生トルクおよびディテントトルクとの関係を示す特性図である。なお、図中、T1は発生トルク、T2はディテントトルクを示す。図7は、図6における発生トルクT1とディテントトルクT2の合成トルクT3を示す。図6および図7において、縦軸がトルク[gf・cm]、横軸がロータ3の回転角度[deg]である。
図6及び図7から明らかなように、実施例1、すなわち本実施形態の構造では、発生トルクT1とディテントトルクT2の位相差は、磁極間角度の4分の1の角度、すなわち15°となり、位相ずれの効果により合成トルクのリップルが35%以上低減できることが分かる。
図8は比較例であって、回転方向一端28側の最小空隙長d1と回転方向他端29の最
大空隙長d2との関係をd1:d2=1:1.5、隣り合う突極歯26,26間のスリット25の幅θを7°に設定した場合における、回転角度に対する発生トルクおよびディテントトルクとの関係を示す特性図である。なお、図中、T1は発生トルク、T2はディテントトルクを示す。図9は、図8における発生トルクT1とディテントトルクT2の合成トルクT3を示す。
ここで、回転方向一端28側の最小空隙長d1と回転方向他端29の最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:3とした図6および図7に示す実施例1(本実施の形態)の結果と、d1:d2=1:1.5とした図8および図9に示す比較例の結果とを比較する。d1:d2=1:1.5とした比較例の構造では、発生トルクT1とディテントトルクT2の位相差は11°にとどまり、実施例1の構造と比較して4°少ない。その結果、40AT(例えば巻線が80ターンで、入力電流が0.5A)のとき、入力時のトルクリップルに関しては、比較例では77.7gf・cmであるのに対して、実施例1では64.2gf・cmとなる。よって、本実施形態の構造を用いることにより、トルクリップルを17.4%低減できることが分かる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るもので、回転方向一端28側の最小空隙長d1と回転方向他端29の最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:2、隣り合う突極歯26,26間のスリット25の幅θを7°に設定した場合における、回転角度に対する発生トルクおよびディテントトルクとの関係を示す特性図である。なお、図中、T1は発生トルク、T2はディテントトルクを示す。図11は、図10における発生トルクT1とディテントトルクT2の合成トルクT3を示す。
実施例2の構造の結果では、発生トルクT1とディテントトルクT2の位相差は、13°となり、40AT(例えば巻線が80ターンで、入力電流が0.5A)のとき、入力時のトルクリップルは68.0gf・cmとなる。これは前記比較例のd1:d2=1:1.5のものと比べて、トルクリップルを12.5%低減できる効果がある。
なお、本発明においては、トルクリップルを低減するためには、実起動時の発生トルクとディテントトルクのピーク値を同値とすることが望ましい。ディテントトルクは、永久磁石の形状、材質および全体の磁気回路(磁路幅,磁極数)によって変化するため、それに合わせて最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係を維持し、エアギャップの大きさを変化させればよい。単相ブラシレスモータは、構造上、磁極と突極歯26の数は同数であるが、本発明は、各磁極に対し、磁極の4分の1の位相ずれを発生させることができるため、磁極数によらず、トルクリップル低減効果を効率よく発揮できる。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の第1の実施形態として示す単相ブラシレスモータの外観図。 図1に示す単相ブラシレスモータの斜視図。 図1に示す単相ブラシレスモータの内部構造を示す磁気回路模式図。 図3に示す磁気回路の部分拡大図。 図3に示すステータコアの平面図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:3とした図1に示す単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクの特性図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:3とした図1に示す単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクを合成した合成トルク特性図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:1.5とした単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクの特性図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:1.5とした単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクを合成した合成トルク特性図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:2とした本発明の第2の実施形態に係る単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクの特性図。 最小空隙長d1と最大空隙長d2との関係をd1:d2=1:2とした本発明の第2の実施形態に係る単相ブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクを合成した合成トルク特性図。 従来の単相ブラシレスモータの内部構造を示す磁気回路模式図。 図12に示す磁気回路の部分拡大図。 図12に示すブラシレスモータの発生トルクの特性図。 図12に示すブラシレスモータのディテント発生トルクの特性図。 図12に示すブラシレスモータの発生トルクとディテントトルクを合成した合成トルク特性図。
符号の説明
11 単相ブラシレスモータ
12 基板
13 ハウジング
14 ステータ
15 ロータ
16 ドライバーIC
17 磁気センサ
18 軸受
19 軸受
20 ロータケース
21 永久磁石(ロータマグネット)
22 シャフト
23 ステータコア
24 スロット
25 スリット
26 突極歯
27 コイル
28 突極歯の一端部
29 突極歯の他端部
30 歯先面
d 空隙長
d1 最小空隙長
d2 最大空隙長
L 距離
θ スリット幅





Claims (4)

  1. ステータコアの突極歯にコイルが巻回されたステータと、
    該ステータコアと半径方向へ空隙をもって対向配置された環状の永久磁石を有するロータとを備え、かつ、前記空隙の大きさに前記突極歯の回転方向両端部間で差が出るように前記ステータコアの中心から前記突極歯の歯先面までの距離を前記突極歯の回転方向両端部間で異ならせてなる単相ブラシレスモータにおいて
    前記突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長をd1、前記回転方向の他端部で形成される最大の空隙長をd2とした場合に、前記突極歯の回転方向の一端部で形成される最小の空隙長をd1と前記回転方向の他端部で形成される最大の空隙長d2との関係をd1:d2=1:2から1:3とした単相ブラシレスモータとなし、
    且つ、前記突極歯の歯先表面は、最小空隙長側一端部から最大空隙長側端部に亘って上記空隙が漸次大きくなるよう凸状曲面に形成されていることを特徴とする単相ブラシレスモータ。
  2. 上記凸状曲面が断面円弧状であり、該円弧状は、上記ステータコアの中心から所定方向に偏位した点を中心とする円弧と同一又は近似する略円弧として形成されていることを特徴とする請求項1記載の単相ブラシレスモータ。
  3. 上記隣り合う突極歯間の回転方向におけるスロット幅を7°としたことを特徴とする請求項1または2記載の単相ブラシレスモータ。
  4. 上記ステータコアは、周方向に等間隔で設けられた6個の突極歯を有し、上記永久磁石はN極とS極とが周方向へ交互に、計6つの磁極が等分に着磁されていることを特徴とする請求項1,2または3記載の単相ブラシレスモータ。
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