JPH08336289A - 超音波モータの駆動装置 - Google Patents

超音波モータの駆動装置

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JPH08336289A
JPH08336289A JP7141925A JP14192595A JPH08336289A JP H08336289 A JPH08336289 A JP H08336289A JP 7141925 A JP7141925 A JP 7141925A JP 14192595 A JP14192595 A JP 14192595A JP H08336289 A JPH08336289 A JP H08336289A
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JP
Japan
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ultrasonic motor
sine wave
phase
drive
wave signal
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JP7141925A
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Yasumasa Kyodo
康正 京藤
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Sony Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 システムの立ち上げ時に、マイコン18がデ
ータROM18aからSin波データを読み出し、各R
AM12,13に書き込む。Exor回路5は、駆動電
流及び駆動電圧の位相差を検出し、この位相差に基づい
てVCO7を発信駆動する。読み出し制御回路10は、
VCO7からのパルスをカウントするカウンタ8からの
カウント値に応じてRAM12に記憶されたSin波デ
ータを読み出し、これを超音波モータ1のA相に供給す
る。また、読み出し制御回路11は、上記パルスをカウ
ントするカウンタ9からのカウント値に応じてRAM1
3に記憶されたSin波データを、上記RAM12から
読み出されるSin波データに対して位相が90度ずれ
たCos波データとして読み出し、これを超音波モータ
1のB相に供給する。 【効果】 PLL構成の位相比較回路により、超音波モ
ータ1を完全に定トルク駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータの駆動系
に設けて好適な超音波モータの駆動装置に関し、特に、
超音波モータに供給するための正弦波信号を出力する正
弦波信号出力手段を設け、該超音波モータの駆動電圧及
び駆動電流の位相差に応じて上記正弦波信号出力手段を
制御することで、ノイズ等に影響されることのない駆動
信号を超音波モータに供給して完全なる定トルク駆動等
を図った超音波モータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、カメラ装置やビデオカメ
ラ装置等には、いわゆる自動焦点機構(オートフォーカ
ス機構)が設けられている。この自動焦点機構は、設け
られるカメラ装置によって異なるのであるが、一般的に
は、カメラ装置のマウント部を介してレンズを駆動する
方式や、レンズ内に納めてレンズを駆動する方式が知ら
れている。上記カメラ装置のマウント部を介してレンズ
を駆動する方式は、位置決め時間を短縮するために、コ
アレスモータが使用され、簡単なロータリーエンコーダ
によって速度制御とレンズの位置決めを行うようになっ
ている。また、自動焦点機構をカメラ装置のレンズ内に
納めてレンズを駆動する方式は、駆動モータとしてステ
ッピングモータが使用され、減速機構によって速度制御
とレンズの位置決めを行うようになっている。今日にお
いては、カメラ装置やビデオカメラ装置の小型化が進め
られており、この場合には、上記両方式のうち、レンズ
内に自動焦点機構を納めてレンズ駆動する方式が多く用
いられる。
【0003】しかし、レンズ内に自動焦点機構を納めて
レンズ駆動する方式は、ステッピングモータを使用し、
減速機構によって速度制御とレンズの位置決めを行うよ
うにしていたため、当該機構自体が大型化し上記カメラ
装置等の小型化に支障をきたすうえ、減速機構の歯部の
噛み合いで生ずる騒音が耳障りであるという問題があっ
た。
【0004】このため、最近では、上記レンズ内に自動
焦点機構を納めてレンズ駆動する方式においては、いわ
ゆる超音波モータが多く使用されている。この超音波モ
ータは、人間の聴覚では認識することができない20K
Hz以上の超音波で駆動するのものであり、その駆動方
式としては、パルス状の駆動電圧を供給して駆動するパ
ルス駆動方式と、正弦波状の駆動電圧を供給して駆動す
る正弦波駆動方式とが知られている。回路構成は、上記
パルス駆動方式のほうが簡単であり、現在ではパルス駆
動方式が多く用いられている。
【0005】具体的には、超音波モータは圧電セラミク
スで形成される偶数個の振動源を一定間隔で配置すると
ともに、この振動源を一つ置きに2つのグループ(例え
ば、A相及びB相)に分け、A相にはCsinωt(Cは
振動の振幅,ωは振動数周波数の2π倍にあたる角周波
数)の駆動パルスを供給し、B相にはCsinωtの駆動
パルスに対して位相が90度ずれたCcosωtの駆動パ
ルスを供給する。これにより、圧電セラミクスが振動し
て該圧電セラミクス上の金属リングの表面に波動が生
じ、ロータを所定方向に回転駆動することができる。な
お、逆回転させるには、A相或いはB相に供給する駆動
パルスの位相を反転させることにより簡単に行うことが
できる。また、回転速度の制御は、上記振動の振幅Cを
制御することにより簡単に行うことができる。
【0006】このような超音波モータは、低騒音,高ト
ルクであるため、上記減速機構を不要としてカメラ装置
等の小型化を図ることができるうえ、上記減速機構の歯
部の噛み合いで生ずる騒音の無い静かな撮像を可能とす
ることができる。また、リング状のステータとロータと
が重なりあって回転するため、当該超音波モータをビデ
オカメラ装置に設けた場合は、その中空部分を介して撮
像光を後段の受光部に照射することができる。このた
め、その中空部分を他の目的に利用することができる意
味において、超音波モータの設置面積を略々省略するこ
とができ、ビデオカメラ装置等の小型化を可能とするこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このような超
音波モータを定トルクで駆動する場合、上記駆動パルス
(電圧)の位相と、駆動電流の位相を同相とする必要が
ある。このため、上記駆動パルス及び駆動電流をそれぞ
れ検出し、位相比較回路により両者の位相が同相となる
ように調整するのが理想である。
【0008】しかし、超音波モータのような圧電モータ
は多くの共振周波数を有するため、超音波モータの共振
周波数と上記駆動パルスの周波数とが一致してしまう
と、上記電流波形が複雑に変化し、電流検出が困難とな
る問題があった。また、超音波モータは、上記A相及び
B相が共通接地されていることから、電気的なクロスト
ークが発生するうえ、上記駆動パルスのパルスエッジの
かぶりが、上記検出する電流に重畳して現れる問題があ
った。従って、従来は、上記両者の位相差を零に制御す
ることはできず、正確な定トルク制御を行うことができ
ないのが現状であった。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、超音波モータの駆動電圧と駆動電流の位相差
を零となるように制御して定トルク駆動を可能とするこ
とができるような超音波モータの駆動装置の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波モー
タの駆動装置は、超音波モータに供給するための正弦波
信号を出力する正弦波信号出力手段と、超音波モータの
駆動電圧を検出する駆動電圧検出手段と、超音波モータ
の駆動電流を検出する駆動電流検出手段と、上記駆動電
圧検出手段及び駆動電流検出手段により検出された駆動
電圧及び駆動電流の位相差を検出する位相差検出手段と
を有する。また、上記位相差検出手段により検出された
位相差に応じて、上記超音波モータの第1相に第1の正
弦波信号が供給されるように、また、該第1の正弦波信
号に対して超音波モータを回転可能な分だけ位相がずれ
た第2の正弦波信号が超音波モータの第2相に供給され
るように上記正弦波信号出力手段を制御する制御手段を
有する。
【0011】また、本発明に係る超音波モータの駆動装
置は、上記正弦波信号出力手段として正弦波信号を形成
するための正弦波情報が記憶される記憶手段を有する。
この場合、上記制御手段は、上記第1,第2の正弦波信
号が出力されるように、上記位相差検出手段により検出
された位相差に応じて上記記憶手段に記憶された正弦波
情報の読み出しタイミングを可変制御する。
【0012】
【作用】本発明に係る超音波モータの駆動装置は、正弦
波信号出力手段から出力される正弦波信号により超音波
モータを回転駆動する。駆動電圧検出手段は、超音波モ
ータの駆動電圧を検出し、これを位相差検出手段に供給
する。また、駆動電流検出手段は、超音波モータの駆動
電流を検出し、これを上記位相差検出手段に供給する。
位相差検出手段は、上記駆動電圧検出手段及び駆動電流
検出手段により検出された駆動電圧及び駆動電流の位相
差を検出し、これを制御手段に供給する。制御手段は、
上記位相差検出手段により検出された位相差に応じて、
上記超音波モータの第1相に第1の正弦波信号が供給さ
れるように、また、該第1の正弦波信号に対して超音波
モータを回転可能な分、位相がずれた第2の正弦波信号
が超音波モータの第2相に供給されるように上記正弦波
信号出力手段を制御する。
【0013】上記超音波モータを駆動するための第1,
第2の正弦波信号は、上記駆動電圧及び駆動電流の位相
差に応じて形成されるのであるが、他の手段の状態(ノ
イズの発生や駆動誤差等)に関わらず、上記正弦波信号
出力手段においてはじめて形成される信号である。この
ため、ノイズ等の重畳していない上記各正弦波信号によ
り超音波モータを回転駆動することができる。また、上
記駆動電圧及び駆動電流の位相を零とするように動作す
る位相比較回路を実現することができる。従って、超音
波モータの完全な定トルク駆動を可能とすることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る超音波モータの駆動装置
の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る超音波モータの駆動装置は、図1に示すよ
うに超音波モータ1が有するA相,B相のうち、例えば
A相の駆動電流を検出する電流センサ2と、該超音波モ
ータ1のA相の駆動電圧に所定のリミット処理を施すと
ともに所定の利得で増幅して出力するバッファリミッタ
3と、上記電流センサ2で検出された駆動電流に所定の
リミット処理を施すとともに所定の利得で増幅して出力
するバッファリミッタ4とを有している。
【0015】また、上記バッファリミッタ3及びバッフ
ァリミッタ4からの各出力の排他的論理和(Exor)
を検出してPWM信号を出力するExor回路5と、上
記PWM信号に積分処理を施して出力する積分回路(ロ
ーパスフィルタ:LPF)6と、上記積分回路6からの
積分出力に応じた周波数のパルスを発振する電圧可変型
発振器(VCO)7とを有している。
【0016】また、所定の正弦波の正弦波データが記憶
されたデータROM18aを有しており、当該超音波モ
ータの駆動装置の立ち上げ時或いはリセット時にこのデ
ータROM18aに記憶された正弦波データを読み出し
て出力するマイクロコンピュータ(マイコン)18と、
上記マイコン18からの正弦波データをいったん記憶す
る第1のRAM12及び第2のRAM13とを有してい
る。
【0017】また、上記VCO7から発振されたパルス
をそれぞれカウントする第1のカウンタ8,第2のカウ
ンタ9と、上記第1のカウンタ8からのカウント出力に
基づいて、正弦波データ(Sin波データ)を読み出す
ための読み出しアドレスデータを形成して上記第1のR
AM12に供給する第1の読み出し制御回路10と、上
記第2のカウンタ9からのカウント出力に基づいて、上
記Sin波データに対して位相が90度ずれた余弦波デ
ータ(Cos波データ)を読み出すための読み出しアド
レスデータを形成して上記第2のRAM13に供給する
第2の読み出し制御回路11とを有している。
【0018】また、上記第1のRAM12からのSin
波データをアナログ化して出力する第1のD/A変換器
14と、上記第2のRAM13からのCos波データを
アナログ化して出力する第2のD/A変換器15と、上
記第1のD/A変換器14によりアナログ化されたSi
n波信号を所定の利得で増幅して上記超音波モータ1に
供給する第1の増幅回路16と、上記第2のD/A変換
器15によりアナログ化されたCos波信号を所定の利
得で増幅して上記超音波モータ1に供給する第2の増幅
回路17とを有している。
【0019】次に、このような構成を有する本実施例に
係る超音波モータの駆動装置の動作説明をする。まず、
上述のように上記マイコン18のデータROM18aに
は、Sin波データが記憶されており、マイコン18
は、当該超音波モータの駆動装置の立ち上げ時或いはリ
セット時となると、このデータROM18aからSin
波データを読み出し、これを第1のRAM12及び第2
のRAM13に供給する。上記各RAM12,13は、
上記Sin波データが供給されると、これをいったん記
憶する。第1の読み出し制御回路10は、上記第1のR
AM12にSin波データが記憶されると、これを読み
出して第1のD/A変換器14に供給する。また、第2
の読み出し制御回路11は、上記第2のRAM13にS
in波データが記憶されると、上記第1のRAM12か
ら読み出されるSin波データに対して位相が90度ず
れたCos波データとなるように読み出しアドレスを制
御して第2のRAM13を読み出し制御し、このCos
波データをこれを読み出して第2のD/A変換器15に
供給する。
【0020】第1のD/A変換器14は、デジタルデー
タとして供給される上記Sin波データをアナログ化す
ることによりSin波信号を形成し、これを第1の増幅
回路16を介して超音波モータ1のA相に供給する。ま
た、第2のD/A変換器15は、デジタルデータとして
供給される上記Cos波データをアナログ化することに
よりCos波信号を形成し、これを第2の増幅回路17
を介して超音波モータ1のB相に供給する。これによ
り、超音波モータ1が回転駆動される。
【0021】次に、このように超音波モータ1に供給さ
れた駆動電圧のうち、A相の駆動電圧は、第1のバッフ
ァリミッタ3に供給される。第1のバッファリミッタ3
は、上記駆動電圧に所定のリミット処理を施すととも
に、これを所定の利得で増幅することにより、現在のA
相の駆動電圧を示す駆動電圧パルスを形成し、これをE
xor回路5に供給する。また、上記電流センサ2は、
超音波モータ1のA相の現在の駆動電流を検出し、これ
を第2のバッファリミッタ4に供給する。バッファリミ
ッタ4は、上記駆動電流の検出信号に所定のリミット処
理を施すとともに、これを所定の利得で増幅することに
より、現在の駆動電流を示す駆動電流パルスを形成し、
これをExor回路5に供給する。
【0022】Exor回路5は、上記第1のバッファリ
ミッタ3からの駆動電圧パルスと、上記第2のバッファ
リミッタ4からの駆動電流パルスとの排他的論理和を検
出することにより、現在の駆動電圧と駆動電流との位相
差を示すパルス幅変調信号(PWM信号)を形成し、こ
れを積分回路6に供給する。積分回路6は、上記PWM
信号に所定の積分処理を施し、この積分信号をVCO7
に供給する。これにより、上記VCO7において、上記
現在の駆動電圧と駆動電流の位相差に応じた周波数のパ
ルスが形成されることとなる。このVCO7からの上記
両者の位相差を示すパルスは、上記第1,第2のカウン
タ8,9にそれぞれ供給される。上記各カウンタ8,9
は、上記VCO7から供給されるパルスのパルス数をカ
ウント(例えば、カウントダウン)し、このカウント値
を上記各読み出し制御回路10,11に供給する。
【0023】上記第1の読み出し制御回路10は、シリ
アルデータとして供給される上記カウント値をパラレル
データに変換し、これを読み出しアドレスとして第1の
RAM12に供給する。これにより、上記第1のRAM
12に記憶されたSin波データが読み出され、上記第
1のD/A変換器14及び増幅回路16を介して超音波
モータ1に供給される。
【0024】また、上記第2の読み出し制御回路11
は、同様にシリアルデータとして供給される上記カウン
ト値をパラレルデータに変換し、これを読み出しアドレ
スとして第2のRAM13に供給する。この際、第2の
読み出し制御回路11は、上記第2のRAM13から読
み出されるデータが、上記第1のRAM12から読み出
されるSin波データに対して位相が90度ずれたもの
となるように上記読み出しアドレスを形成して第2のR
AM13に供給する。これにより、上記Sin波データ
に対して位相が90度ずれたCos波データを、上記第
2のRAM13から読み出すことができる。このCos
波データは、上記第2のD/A変換器15及び増幅回路
17を介して超音波モータ1に供給される。この2つの
Sin波データ及びCos波データが供給されることに
より、上記超音波モータ1が回転駆動され、上述のよう
に現在の駆動電圧及び駆動電流が、それぞれ第1,第2
のバッファリミッタ3,4に帰還され、以後、上述のデ
ータ処理が繰り返される。
【0025】このように、本実施例に係る超音波モータ
の駆動装置は、超音波モータ1の駆動電圧及び駆動電流
の位相差を零とするように動作するフェーズ・ロックド
・ループ構成(PLL構成)となっている。実際には、
上記超音波モータ1の圧電セラミクスと並列にコイルが
挿入され、いわゆるタンク回路が構成されており、この
タンク回路により、圧電セラミクスが有する静電容量が
上記コイルと共振してキャンセルされるようになってい
る。そして、この圧電セラミクスの静電容量をキャンセ
ルした状態で駆動電圧と駆動電流の位相差が零となる点
が、超音波モータの動作点の中心値であり、上記PLL
は、この点でロックするようになっている。
【0026】上述のように、本実施例に係る超音波モー
タの駆動装置は、上記第1,第2のRAM12,13に
記憶されたSin波データ及びCos波データを読み出
して超音波モータ1に供給するようにしている。このた
め、ノイズに影響されない略々完全なSin波データ及
びCos波データで超音波モータ1を回転駆動すること
ができる。従って、超音波モータ1に供給する駆動電圧
及び駆動電流の位相差が零となるように制御するPLL
構成の位相比較回路を採用することができ、上記超音波
モータ1を完全なる定トルクで駆動することができる。
また、超音波モータの応答特性は極めて良く、1mse
c程度で立ち上がるため、極めて応答特性の良いトルク
制御を可能とすることができる。さらに、ノイズに影響
されない略々完全なSin波データ及びCos波データ
で超音波モータ1を回転駆動することができるため、P
LLのゲインを十分高く設定することができ、極めて安
定した位相サーボ制御を可能とすることができる。従っ
て、超音波モータを、極めて正確な回転制御,トルク制
御等を必要とするサーボ用のモータとして用いることを
可能とすることができる。
【0027】なお、通常、超音波モータの機械的な共振
値(Qm:500〜1000)が極めて高いため、不要な共振
点が上記ロック点近傍になければ上述のサーボ制御が不
安定となることはない。また、上記PLLの初期周波数
は、共振周波数よりも多少高めに設定することが好まし
い。このようにすることにより、モータの回転等による
発熱によりPLLの初期周波数が多少下がるため、モー
タの回転中において安定したサーボ制御を可能とするこ
とができる。
【0028】本発明に係る超音波モータの駆動装置をデ
ジタルPLLの構成を例にとって説明したが、これはア
ナログPLLの構成としてもよい。この場合、上記VC
O7から出力されるパルスを第1のカウンタ及びシフト
レジスタに供給し、該シフトレジスタにより、上記第1
のカウンタに直接供給したパルスに対して位相を90度
ずらしたパルスを形成して第2のカウンタに供給し、こ
の第1,第2のカウンタで適当に分周したパルスをバン
ドパスフィルタを介して上記超音波モータ1のA相,B
相に供給する構成とすればよい。
【0029】最後に、上述の実施例の説明では、超音波
モータ1の駆動電圧及び駆動電流のをA相から検出する
こととしたが、これは、B相から検出するようにしても
よい。また、上記読み出し制御回路11は、RAM12
から読み出されSin波データに対して位相が90度ず
れたCos波データをRAM13から読み出すこととし
たが、このRAM13から読み出されるデータの位相の
ずれは、90度でなくとも、上記超音波モータ1を回転
可能な分だけ位相がずれていればよい。さらに、本発明
に係る超音波モータの駆動装置は、いわゆる進行波型の
超音波モータ或いは定在波型の超音波モータ等、超音波
モータであれば駆動方式は問わず何にでも適用可能であ
り、その他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲
であれば種々の変更が可能であることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る超音波モータの駆動装置
は、駆動電圧及び駆動電流の位相差が零となるように動
作する位相比較回路を実現することができ、完全な定ト
ルク駆動を可能とすることができる。また、超音波モー
タの駆動方式には関係なく動作することができるため、
例えば進行波型,定在波型等、すべての超音波モータに
対応可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る超音波モータの駆動装置
のブロック図である。
【符号の説明】
1 超音波モータ 2 電流センサ 3,4 第1,第2のバッファリミッタ 5 排他的論理和回路(Exor回路) 6 積分回路(LPF) 7 電圧可変型発振器(VCO) 8,9 第1,第2のカウンタ 10,11 第1,第2の読み出し制御回路 12,13 第1,第2のRAM 14,15 第1,第2のD/A変換器 16,17 第1,第2の増幅回路 18 マイクロコンピュータ(マイコン) 18a マイコンのデータROM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波モータに供給するための正弦波信
    号を出力する正弦波信号出力手段と、 超音波モータの駆動電圧を検出する駆動電圧検出手段
    と、 超音波モータの駆動電流を検出する駆動電流検出手段
    と、 上記駆動電圧検出手段及び駆動電流検出手段により検出
    された駆動電圧及び駆動電流の位相差を検出する位相差
    検出手段と、 上記位相差検出手段により検出された位相差に応じて、
    上記超音波モータの第1相に第1の正弦波信号が供給さ
    れるように、また、該第1の正弦波信号に対して超音波
    モータを回転可能な分だけ位相がずれた第2の正弦波信
    号が超音波モータの第2相に供給されるように上記正弦
    波信号出力手段を制御する制御手段とを有する超音波モ
    ータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記正弦波信号出力手段は、正弦波信号
    を形成するための正弦波情報が記憶される記憶手段であ
    り、 上記制御手段は、上記第1,第2の正弦波信号が出力さ
    れるように、上記位相差検出手段により検出された位相
    差に応じて上記記憶手段に記憶された正弦波情報の読み
    出しタイミングを可変制御することを特徴とする請求項
    1記載の超音波モータの駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000060164A (ja) * 1998-06-02 2000-02-25 Seiko Instruments Inc 超音波モ―タ及び超音波モ―タ付き電子機器
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WO2010027007A1 (ja) * 2008-09-04 2010-03-11 コニカミノルタオプト株式会社 超音波アクチュエータ

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