JPH08334250A - 自動車空調設備のコンプレッサの投入／遮断制御方法および投入／遮断制御装置 - Google Patents
自動車空調設備のコンプレッサの投入／遮断制御方法および投入／遮断制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸発器凍結を確実に防止し、あらゆる運転状
況で空調設備の高冷却出力を達成できる、自動車空調設
備のコンプレッサの投入／遮断制御方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 遮断温度を、蒸発器のファンの出力及び
／又は蒸発器のファンによって吸入された空気の温度に
依存して、蒸発器のファンの出力又は吸気温度の増大に
伴って下降するように設定する。その装置は、操作段
２、Ｒ１を有し、その出力信号Ｓａはコンプレッサの投
入／遮断部材１に送られ、入力分岐点Ｋ１の電圧に依存
しており、この電圧は蒸発器のファンの供給電圧ＵＧお
よび／または吸気温度センサの出力電圧に伴って変化す
る。
況で空調設備の高冷却出力を達成できる、自動車空調設
備のコンプレッサの投入／遮断制御方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 遮断温度を、蒸発器のファンの出力及び
／又は蒸発器のファンによって吸入された空気の温度に
依存して、蒸発器のファンの出力又は吸気温度の増大に
伴って下降するように設定する。その装置は、操作段
２、Ｒ１を有し、その出力信号Ｓａはコンプレッサの投
入／遮断部材１に送られ、入力分岐点Ｋ１の電圧に依存
しており、この電圧は蒸発器のファンの供給電圧ＵＧお
よび／または吸気温度センサの出力電圧に伴って変化す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器用温度セン
サで測定した蒸発器の温度が設定可能な遮断温度を下回
るとコンプレッサを遮断する、自動車空調設備のコンプ
レッサの投入／遮断制御方法、およびこの方法を実施す
るのに適した電気回路構成等の投入／遮断制御装置に関
するものである。
サで測定した蒸発器の温度が設定可能な遮断温度を下回
るとコンプレッサを遮断する、自動車空調設備のコンプ
レッサの投入／遮断制御方法、およびこの方法を実施す
るのに適した電気回路構成等の投入／遮断制御装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】周期的に駆動されるコンプレッサを有す
るこのような空調設備で、実際の蒸発器の温度はコンプ
レッサを遮断する度に設定した遮断値以下に下がること
が知られている。これは、蒸発器用温度センサの慣性に
起因する。この慣性自体は、蒸発器のファンの調整され
た空気量と吸入温度に依存している。さらに、コンプレ
ッサが遮断した後も、蒸発器の前段で生じた冷却液圧力
が解消するまで冷却液はなおも蒸発する。この効果によ
って引き起こされる蒸発器の凍結の危険に対処するため
に、従来は蒸発器における熱輸送が最小となる最悪の場
合、すなわち低い吸気温度と最小の蒸発器のファン動作
のもとでも蒸発器凍結を防ぐために、遮断温度を０°Ｃ
よりも十分高い温度、たとえば約４°Ｃに固定して設定
する凍結防止措置を講じている。このやり方だと、比較
的高い吸気温度および／または蒸発器のファンの出力に
おいて空調設備の冷却出力が完全に活用されない点が短
所である。なぜならば、この状況ではコンプレッサは必
要以上に早く遮断されるからである。
るこのような空調設備で、実際の蒸発器の温度はコンプ
レッサを遮断する度に設定した遮断値以下に下がること
が知られている。これは、蒸発器用温度センサの慣性に
起因する。この慣性自体は、蒸発器のファンの調整され
た空気量と吸入温度に依存している。さらに、コンプレ
ッサが遮断した後も、蒸発器の前段で生じた冷却液圧力
が解消するまで冷却液はなおも蒸発する。この効果によ
って引き起こされる蒸発器の凍結の危険に対処するため
に、従来は蒸発器における熱輸送が最小となる最悪の場
合、すなわち低い吸気温度と最小の蒸発器のファン動作
のもとでも蒸発器凍結を防ぐために、遮断温度を０°Ｃ
よりも十分高い温度、たとえば約４°Ｃに固定して設定
する凍結防止措置を講じている。このやり方だと、比較
的高い吸気温度および／または蒸発器のファンの出力に
おいて空調設備の冷却出力が完全に活用されない点が短
所である。なぜならば、この状況ではコンプレッサは必
要以上に早く遮断されるからである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、蒸発
器凍結を確実に防止するとともに、あらゆる運転状況に
おいて空調設備のできるだけ高い冷却出力を達成でき
る、冒頭に記載した種類の方法と装置を提供することで
ある。
器凍結を確実に防止するとともに、あらゆる運転状況に
おいて空調設備のできるだけ高い冷却出力を達成でき
る、冒頭に記載した種類の方法と装置を提供することで
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
り請求項１に記載された特徴を有する方法、および請求
項５または請求項８に記載された特徴を有する装置によ
って解決される。その際、遮断温度は蒸発器のファンの
出力および／または吸気温度に依存して、ファンの出力
もしくは吸気温度が増すに連れて下がるが、必ず０°Ｃ
を上回る値に設定される。このようにすることによっ
て、どんな運転状況でも確実な凍結防止を維持できると
ともに、比較的高い蒸発器のファンの出力および／また
は吸気温度で、固定した遮断温度を用いる上述した従来
のやり方よりも高い冷却出力を達成できる。なぜなら
ば、これらの場合にはコンプレッサは遅れて、すなわち
より小さい遮断値において遮断されるからである。
り請求項１に記載された特徴を有する方法、および請求
項５または請求項８に記載された特徴を有する装置によ
って解決される。その際、遮断温度は蒸発器のファンの
出力および／または吸気温度に依存して、ファンの出力
もしくは吸気温度が増すに連れて下がるが、必ず０°Ｃ
を上回る値に設定される。このようにすることによっ
て、どんな運転状況でも確実な凍結防止を維持できると
ともに、比較的高い蒸発器のファンの出力および／また
は吸気温度で、固定した遮断温度を用いる上述した従来
のやり方よりも高い冷却出力を達成できる。なぜなら
ば、これらの場合にはコンプレッサは遅れて、すなわち
より小さい遮断値において遮断されるからである。
【０００５】請求項５に記載された装置の構成により、
蒸発器のファンの出力および／または吸気温度に適合し
たコンプレッサの投入／遮断制御が回路技術上簡単な仕
方で可能となる。請求項８による装置の構成により、ソ
フトウェア技術上の変換によって、蒸発器のファンの出
力および／または吸気温度に依存した遮断温度の特性グ
ラフに基づいてコンプレッサの投入／遮断制御が可能と
なる。
蒸発器のファンの出力および／または吸気温度に適合し
たコンプレッサの投入／遮断制御が回路技術上簡単な仕
方で可能となる。請求項８による装置の構成により、ソ
フトウェア技術上の変換によって、蒸発器のファンの出
力および／または吸気温度に依存した遮断温度の特性グ
ラフに基づいてコンプレッサの投入／遮断制御が可能と
なる。
【０００６】本発明による方法の好適な実施態様におい
て、請求項２に従い、遮断温度を最大値約３．５°Ｃな
いし４°Ｃから最小値約０．５°Ｃないし１°Ｃまで連
続的に下降して設定するようになっている。請求項３に
従う本発明の実施態様により、好適な投入／遮断ヒステ
リシスが提供される。その際、ヒステリシス間隔は凍結
防止規則の過度に頻繁なコンプレッサ切り替えを防止す
る。
て、請求項２に従い、遮断温度を最大値約３．５°Ｃな
いし４°Ｃから最小値約０．５°Ｃないし１°Ｃまで連
続的に下降して設定するようになっている。請求項３に
従う本発明の実施態様により、好適な投入／遮断ヒステ
リシスが提供される。その際、ヒステリシス間隔は凍結
防止規則の過度に頻繁なコンプレッサ切り替えを防止す
る。
【０００７】請求項４による方法の構成において、遮断
温度は２つの値の各々に依存して連続的に一定の最小値
に下降するように、蒸発器のファンの出力および吸気温
度に依存した特性グラフの形で設定される。請求項６に
従う装置の実施態様により、コンプレッサ遮断は請求項
４の方法に対応し、蒸発器のファンの出力および吸気温
度に依存して行われる。
温度は２つの値の各々に依存して連続的に一定の最小値
に下降するように、蒸発器のファンの出力および吸気温
度に依存した特性グラフの形で設定される。請求項６に
従う装置の実施態様により、コンプレッサ遮断は請求項
４の方法に対応し、蒸発器のファンの出力および吸気温
度に依存して行われる。
【０００８】請求項７に従う装置は、一方では回路技術
上のコストが少なく、他方では投入／遮断制御を蒸発器
のファンの電圧信号および／または吸気温度センサに適
合させる可能性を提供する。
上のコストが少なく、他方では投入／遮断制御を蒸発器
のファンの電圧信号および／または吸気温度センサに適
合させる可能性を提供する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。図１に、自動車空調設備の蒸
発器の設定された特性グラフを示す。この特性グラフを
下回ることが蒸発器用温度センサによって検知される
と、空調設備に付属するコンプレッサはその都度遮断さ
れる。蒸発器用温度センサによって検知された蒸発器の
温度が、この特性グラフによって規定された遮断温度Ｔ
ａｕｓをそれぞれ約０．５°Ｃ上回る投入温度を越える
とすぐに、コンプレッサは再び投入される。約０．５°
Ｃ高い投入温度のヒステリシス間隔は、不都合に頻繁な
コンプレッサ切り替えを防ぐために、そのように周期的
に駆動されるコンプレッサの所望の投入ヒステリシスを
生み出す。
基づいて詳細に説明する。図１に、自動車空調設備の蒸
発器の設定された特性グラフを示す。この特性グラフを
下回ることが蒸発器用温度センサによって検知される
と、空調設備に付属するコンプレッサはその都度遮断さ
れる。蒸発器用温度センサによって検知された蒸発器の
温度が、この特性グラフによって規定された遮断温度Ｔ
ａｕｓをそれぞれ約０．５°Ｃ上回る投入温度を越える
とすぐに、コンプレッサは再び投入される。約０．５°
Ｃ高い投入温度のヒステリシス間隔は、不都合に頻繁な
コンプレッサ切り替えを防ぐために、そのように周期的
に駆動されるコンプレッサの所望の投入ヒステリシスを
生み出す。
【００１０】特性グラフは、遮断温度Ｔａｕｓと蒸発器
のファンの出力を規定するファン電圧ＵＧおよび蒸発器
のファンによって吸入される空気の温度ＴＡこれは吸気
運転では概ね外気に対応しているとの関係を指定する。
図１から分かるように、遮断温度Ｔａｕｓは最小ファン
電圧Ｕｍｉｎおよび最小吸気温度ＴＡ≠０°Ｃにおいて
その最大値４°Ｃを取る。遮断温度Ｔａｕｓは、最大フ
ァン電圧Ｕｍａｘにおいて吸気温度ＴＡにかかわりな
く、また４０°Ｃの吸気温度ＴＡにおいてファン電圧Ｕ
Ｇにかかわりなく最小値１°Ｃを取る。これらの基本値
の間で、遮断温度Ｔａｕｓに対する特性グラフは、第１
の値が固定されて他方の値にそれぞれ直線的に依存して
延びている。蒸発器用温度センサの慣性だけでなく、コ
ンプレッサを遮断すると高圧側の冷却液圧が初めは徐々
に減衰するので空調設備の冷却出力が急激に停止しない
ことにも基づいて、実際の蒸発器の温度は設定された遮
断温度Ｔａｕｓ以下に下降するが、最大値を４°Ｃとす
ると、蒸発器のファンの出力ＵＧと吸気温度ＴＡが最小
となる最悪の場合でも、実際の蒸発器の温度は０°Ｃま
で低下しないことが確保される。こうすることによっ
て、蒸発器の凍結は確実に防がれる。同時に、設定され
た特性グラフにより、より高い蒸発器のファンの出力Ｕ
Ｇのもとで、またより高い吸気温度ＴＡのもとでも遮断
温度Ｔａｕｓを低くし、したがって空調設備の活発な冷
却運転を長くすることができる。なぜならば、これらの
場合に、蒸発器にはより多くの熱が供給されて蒸発器の
凍結を防止するからである。こうすることによって、こ
れらの運転状態において空調設備の冷却出力は、約４°
Ｃの不変の遮断温度を設定する場合よりも良好に活用で
きる。
のファンの出力を規定するファン電圧ＵＧおよび蒸発器
のファンによって吸入される空気の温度ＴＡこれは吸気
運転では概ね外気に対応しているとの関係を指定する。
図１から分かるように、遮断温度Ｔａｕｓは最小ファン
電圧Ｕｍｉｎおよび最小吸気温度ＴＡ≠０°Ｃにおいて
その最大値４°Ｃを取る。遮断温度Ｔａｕｓは、最大フ
ァン電圧Ｕｍａｘにおいて吸気温度ＴＡにかかわりな
く、また４０°Ｃの吸気温度ＴＡにおいてファン電圧Ｕ
Ｇにかかわりなく最小値１°Ｃを取る。これらの基本値
の間で、遮断温度Ｔａｕｓに対する特性グラフは、第１
の値が固定されて他方の値にそれぞれ直線的に依存して
延びている。蒸発器用温度センサの慣性だけでなく、コ
ンプレッサを遮断すると高圧側の冷却液圧が初めは徐々
に減衰するので空調設備の冷却出力が急激に停止しない
ことにも基づいて、実際の蒸発器の温度は設定された遮
断温度Ｔａｕｓ以下に下降するが、最大値を４°Ｃとす
ると、蒸発器のファンの出力ＵＧと吸気温度ＴＡが最小
となる最悪の場合でも、実際の蒸発器の温度は０°Ｃま
で低下しないことが確保される。こうすることによっ
て、蒸発器の凍結は確実に防がれる。同時に、設定され
た特性グラフにより、より高い蒸発器のファンの出力Ｕ
Ｇのもとで、またより高い吸気温度ＴＡのもとでも遮断
温度Ｔａｕｓを低くし、したがって空調設備の活発な冷
却運転を長くすることができる。なぜならば、これらの
場合に、蒸発器にはより多くの熱が供給されて蒸発器の
凍結を防止するからである。こうすることによって、こ
れらの運転状態において空調設備の冷却出力は、約４°
Ｃの不変の遮断温度を設定する場合よりも良好に活用で
きる。
【００１１】もちろん、ファンの出力が数段階で調整で
きる蒸発器のファンでは、図１に示した各々のファン段
階の連続的特性グラフの代わりに、離散的遮断温度Ｔａ
ｕｓを、場合によってはやはり吸気温度ＴＡとの追加的
関係において割り当てることが可能である。コンプレッ
サの投入／遮断制御の簡単な方法において、図１の２次
元的な特性グラフの代わりに、遮断温度Ｔａｕｓを蒸発
器のファンの出力ＵＧとの関係においてのみ、または吸
気温度ＴＡとの関係においてのみ変化するように設定す
るようにできる。
きる蒸発器のファンでは、図１に示した各々のファン段
階の連続的特性グラフの代わりに、離散的遮断温度Ｔａ
ｕｓを、場合によってはやはり吸気温度ＴＡとの追加的
関係において割り当てることが可能である。コンプレッ
サの投入／遮断制御の簡単な方法において、図１の２次
元的な特性グラフの代わりに、遮断温度Ｔａｕｓを蒸発
器のファンの出力ＵＧとの関係においてのみ、または吸
気温度ＴＡとの関係においてのみ変化するように設定す
るようにできる。
【００１２】図２に、空調設備コンプレッサに対する上
述の投入／遮断制御法を回路技術上簡単な仕方で実施で
きる、離散的電気回路構成のブロック線図を示す。この
回路構成は、図式的に示した半導体パワースイッチ１を
包含している。このパワースイッチ１は矢印の方向でコ
ンプレッサクラッチに接続し、コンプレッサを投入およ
び遮断できる。パワースイッチ１は、演算増幅器２と抵
抗Ｒ１を包含する操作段によって操作される。
述の投入／遮断制御法を回路技術上簡単な仕方で実施で
きる、離散的電気回路構成のブロック線図を示す。この
回路構成は、図式的に示した半導体パワースイッチ１を
包含している。このパワースイッチ１は矢印の方向でコ
ンプレッサクラッチに接続し、コンプレッサを投入およ
び遮断できる。パワースイッチ１は、演算増幅器２と抵
抗Ｒ１を包含する操作段によって操作される。
【００１３】この抵抗Ｒ１を通して演算増幅器２の出力
信号Ｓａは非反転入力側に送り戻されている。演算増幅
器２の入力側には、アース電位Ｕｏと自動車ボードネッ
トワークの正のボード電圧電位ＵＢとの間に２つの分圧
器が平行に存在している。第１の分圧器は固定した抵抗
Ｒ２と、蒸発器のファンによって吸入された空気に依存
した電気抵抗を有する吸気温度センサ３とを包含してい
る。この分圧器のセンタータップＫ１は入力分岐点をな
し、これに演算増幅器の非反転入力側が接続している。
第２の分圧器は固定した抵抗Ｒ３と蒸発器用温度センサ
５からなり、この分圧器のセンタータップＫ２には演算
増幅器の反転入力側が接続している。蒸発器のファンの
電圧ＵＧは、フィルター／保護回路４および評価抵抗Ｒ
４を通して第１の分圧器のセンタータップに送り戻され
る。
信号Ｓａは非反転入力側に送り戻されている。演算増幅
器２の入力側には、アース電位Ｕｏと自動車ボードネッ
トワークの正のボード電圧電位ＵＢとの間に２つの分圧
器が平行に存在している。第１の分圧器は固定した抵抗
Ｒ２と、蒸発器のファンによって吸入された空気に依存
した電気抵抗を有する吸気温度センサ３とを包含してい
る。この分圧器のセンタータップＫ１は入力分岐点をな
し、これに演算増幅器の非反転入力側が接続している。
第２の分圧器は固定した抵抗Ｒ３と蒸発器用温度センサ
５からなり、この分圧器のセンタータップＫ２には演算
増幅器の反転入力側が接続している。蒸発器のファンの
電圧ＵＧは、フィルター／保護回路４および評価抵抗Ｒ
４を通して第１の分圧器のセンタータップに送り戻され
る。
【００１４】この回路が蒸発器のファンの出力ＵＧと吸
気温度ＴＡに依存したコンプレッサに対する必要な投入
／遮断制御を行うことは明らかである。蒸発器のファン
電圧、したがってまた蒸発器のファンの出力が低下した
らすぐに、第１の分圧器のセンタータップＫ１、したが
って演算増幅器の非反転入力側の電位が低下する。その
結果として、図１に従う所望のより高い遮断温度Ｔａｕ
ｓが調整される。同じように、吸気温度ＴＡが低くな
り、したがって吸気温度センサ３の電気抵抗が減少する
と第１の分圧器のセンタータップＫ１の電位は低下す
る。そうすることによって、再び所望のより高い遮断温
度Ｔａｕｓが提供される。
気温度ＴＡに依存したコンプレッサに対する必要な投入
／遮断制御を行うことは明らかである。蒸発器のファン
電圧、したがってまた蒸発器のファンの出力が低下した
らすぐに、第１の分圧器のセンタータップＫ１、したが
って演算増幅器の非反転入力側の電位が低下する。その
結果として、図１に従う所望のより高い遮断温度Ｔａｕ
ｓが調整される。同じように、吸気温度ＴＡが低くな
り、したがって吸気温度センサ３の電気抵抗が減少する
と第１の分圧器のセンタータップＫ１の電位は低下す
る。そうすることによって、再び所望のより高い遮断温
度Ｔａｕｓが提供される。
【００１５】簡単にした変形回路において、吸気温度セ
ンサ３の代わりに固定抵抗を配置できる。そうすること
によって、コンプレッサに対する遮断温度Ｔａｕｓが蒸
発器のファンの電圧ＵＧ、すなわち蒸発器のファンの出
力のみに依存して、しかも図１の特性グラフで最小吸気
温度ＴＡ≒０°Ｃにおける垂線と交わる線に対応して調
整される回路が実現される。もちろん、図２の回路は必
要に応じ、ファンの電圧ＵＧを第１の分圧器のセンター
タップＫ１に通す回路分岐を削除することによって、遮
断温度Ｔａｕｓが吸気温度ＴＡのみに依存して可変に設
定されるように修正できる。言うまでもなく、当業者は
必要に応じて、所望の特性グラフに対応して遮断温度Ｔ
ａｕｓを供給するように回路の寸法を決定できる。その
際、図１の特性グラフは単に例と見なすべきであり、位
置および形態は応用例に応じて修正できる。
ンサ３の代わりに固定抵抗を配置できる。そうすること
によって、コンプレッサに対する遮断温度Ｔａｕｓが蒸
発器のファンの電圧ＵＧ、すなわち蒸発器のファンの出
力のみに依存して、しかも図１の特性グラフで最小吸気
温度ＴＡ≒０°Ｃにおける垂線と交わる線に対応して調
整される回路が実現される。もちろん、図２の回路は必
要に応じ、ファンの電圧ＵＧを第１の分圧器のセンター
タップＫ１に通す回路分岐を削除することによって、遮
断温度Ｔａｕｓが吸気温度ＴＡのみに依存して可変に設
定されるように修正できる。言うまでもなく、当業者は
必要に応じて、所望の特性グラフに対応して遮断温度Ｔ
ａｕｓを供給するように回路の寸法を決定できる。その
際、図１の特性グラフは単に例と見なすべきであり、位
置および形態は応用例に応じて修正できる。
【００１６】図３はマイクロプロセッサ６を有する集積
回路の変形を示す。この回路により、上述の空調設備コ
ンプレッサに対する投入／遮断制御法は、追加の離散的
回路のコストなしに実施できる。必要なすべての投入／
遮断信号は従来の制御においても提供されている。入力
側ではマイクロプロセッサ６に蒸発器用温度センサおよ
び吸気温度センサの測定信号ＭＶ、ＭＡ、蒸発器のファ
ン電圧ＵＧ、および場合によって別の入力信号Ｅが送ら
れる。マイクロプロセッサ６はここから記憶された特性
グラフに対応して、図１に類似の仕方で半導体パワース
イッチ１に対する操作信号ＳＭを生み出す。マイクロプ
ロセッサ６は、別の出力信号Ａを通して、ここでは対象
としないその他の機能も果たすことができる。図１に従
う種類の特性グラフは、純粋にソフトウェア技術によっ
てマイクロプロセッサ６に記憶され、特殊な構成におい
てすべての自由度を提供する。そのうち、平面として実
現された図１の特性グラフは、記憶可能な任意の特性グ
ラフ形態の可能で単純な例を示すにすぎない。さらに、
高いファン電圧ＵＧおよび／または高い吸気温度ＴＡに
おける投入ヒステリシスを、低いファン電圧ＵＧおよび
／または低い吸気温度ＴＡにおけるよりも小さく選択す
ることによって、再投入温度も遮断温度Ｔａｕｓに対す
る特性グラフに対応して可変に形成できる。
回路の変形を示す。この回路により、上述の空調設備コ
ンプレッサに対する投入／遮断制御法は、追加の離散的
回路のコストなしに実施できる。必要なすべての投入／
遮断信号は従来の制御においても提供されている。入力
側ではマイクロプロセッサ６に蒸発器用温度センサおよ
び吸気温度センサの測定信号ＭＶ、ＭＡ、蒸発器のファ
ン電圧ＵＧ、および場合によって別の入力信号Ｅが送ら
れる。マイクロプロセッサ６はここから記憶された特性
グラフに対応して、図１に類似の仕方で半導体パワース
イッチ１に対する操作信号ＳＭを生み出す。マイクロプ
ロセッサ６は、別の出力信号Ａを通して、ここでは対象
としないその他の機能も果たすことができる。図１に従
う種類の特性グラフは、純粋にソフトウェア技術によっ
てマイクロプロセッサ６に記憶され、特殊な構成におい
てすべての自由度を提供する。そのうち、平面として実
現された図１の特性グラフは、記憶可能な任意の特性グ
ラフ形態の可能で単純な例を示すにすぎない。さらに、
高いファン電圧ＵＧおよび／または高い吸気温度ＴＡに
おける投入ヒステリシスを、低いファン電圧ＵＧおよび
／または低い吸気温度ＴＡにおけるよりも小さく選択す
ることによって、再投入温度も遮断温度Ｔａｕｓに対す
る特性グラフに対応して可変に形成できる。
【図１】自動車空調設備におけるコンプレッサ遮断のた
めの蒸発器遮断温度に対する設定された特性グラフであ
る。
めの蒸発器遮断温度に対する設定された特性グラフであ
る。
【図２】コンプレッサ投入／遮断制御のための離散的電
気回路構成のブロック線図である。
気回路構成のブロック線図である。
【図３】投入／遮断制御が図１の種類の特性グラフに対
応してマイクロプロセッサにより実現されている変形装
置のブロック線図である。
応してマイクロプロセッサにより実現されている変形装
置のブロック線図である。
１…パワースイッチ ２…演算増幅器 ３…吸気温度センサ ５…蒸発器用温度センサ ６…マイクロプロセッサ Ｋ１…センタータップ（入力分岐点） Ｋ２…センタータップ Ｔａｕｓ…遮断温度 ＵＧ…蒸発器のファンの出力 ＴＡ…吸気温度 Ｓａ…演算増幅器２の出力信号 ＵＢ…ボード電圧電位 Ｕ0 …アース電位 Ｒ３…抵抗 ＭＶ…測定信号 ＭＡ…測定信号 ＳＭ…操作信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルクス スペール ドイツ連邦共和国，74343 サフセンハイ ム，イム ガーレンミヘル １
Claims (8)
- 【請求項１】 蒸発器用温度センサ（５）で測定した蒸
発器の温度が０°Ｃ以上の設定可能な遮断温度（Ｔａｕ
ｓ）を下回るとコンプレッサを遮断する、自動車空調設
備のコンプレッサの投入／遮断制御方法において、遮断
温度（Ｔａｕｓ）を、蒸発器のファンの出力（ＵＧ）お
よび／または蒸発器のファンによって吸入された空気の
温度（ＴＡ）に依存して、蒸発器のファンの出力または
吸気温度の増大に伴って低下するように設定することを
特徴とする、自動車空調設備のコンプレッサの投入／遮
断制御方法。 - 【請求項２】 遮断温度（Ｔａｕｓ）を、蒸発器のファ
ンの最小出力もしくは40机1 度における最大値約３．５
°Ｃないし４°Ｃから、蒸発器のファンの最大出力のも
しくは吸気温度における最小値約０．５°Ｃないし１°
Ｃまで下降するように設定する、請求項１に記載の方
法。 - 【請求項３】 蒸発器用温度センサで測定した蒸発器の
温度が、一定の投入ヒステリシスあるいはファンの出力
（ＵＧ）および／または吸気温度（ＴＡ）の増大に伴っ
て小さくなる投入ヒステリシスの分だけ遮断温度（Ｔａ
ｕｓ）を上回って設定された投入温度を越える度に、コ
ンプレッサが再投入される、請求項１または２に記載の
方法。 - 【請求項４】 蒸発器のファンの出力（ＵＧ）および吸
気温度（ＴＡ）に依存した特性グラフとして遮断温度
（Ｔａｕｓ）を設定し、この遮断温度が他の値は一定で
それぞれ１つの値に依存して単調に下降して、ファンの
最大出力と限界値を上回る吸気温度で一定の最小値を取
る、請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。 - 【請求項５】 自動車空調設備のコンプレッサの投入／
遮断制御装置において、 コンプレッサの投入／遮断部材（１）を操作する出力信
号（Ｓａ）を生み出す操作段（２、Ｒ１）を有し、この
出力信号（Ｓａ）は入力分岐点（Ｋ１）の電圧に依存し
ており、この電圧は蒸発器のファンの出力電圧（ＵＧ）
の低下に伴って、および／または蒸発器のファンによっ
て吸入された空気に対する吸気温度センサ（３）の電圧
降下に伴って変化することを特徴とする、自動車空調設
備のコンプレッサの投入／遮断制御装置。 - 【請求項６】 評価抵抗（Ｒ４）を介して供給されるフ
ァンの出力電圧（ＵＧ）と吸気温度センサ（３）の電圧
が、入力分岐点（Ｋ１）に並列に印加されている、請求
項５に記載の装置。 - 【請求項７】 前記操作段が演算増幅器（２）を包含
し、この演算増幅器（２）の非反転入力側は供給電圧電
位（ＵＢ、Ｕｏ）の間の分圧器のセンタータップ（Ｋ
１）と結合していて、このセンタータップ（Ｋ１）の一
部には評価抵抗（Ｒ４）を通した蒸発器のファンの供給
電圧（ＵＧ）および／または吸気温度センサ（３）の出
力電圧が印加されており、前記演算増幅器（２）の反転
入力側は、抵抗（Ｒ３）と蒸発器用温度センサ（５）と
からなる、供給電圧電位（ＵＢ、Ｕｏ）の間の分圧器の
センタータップ（Ｋ２）と結合している、請求項５また
は６に記載の装置。 - 【請求項８】 自動車空調設備のコンプレッサの投入／
遮断制御装置において、請求項１から４のいずれか１項
に記載の方法を実施するために構成されたマイクロプロ
セッサ（６）を有し、このマイクロプロセッサ（６）が
入力側で蒸発器用温度センサの測定信号（ＭＶ）、吸入
温度センサの測定信号（ＭＡ）および蒸発器のファンの
供給電圧信号（ＵＧ）を受け取り、次に遮断温度と蒸発
器のファン電圧および／または吸気温度に依存する遮断
温度に対する記憶された特性グラフに基づいて、コンプ
レッサの投入／遮断部材（１）を操作する操作信号（Ｓ
Ｍ）を生み出すことを特徴とする、自動車空調設備のコ
ンプレッサの投入／遮断制御装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19507667:2 | 1995-03-04 | ||
| DE19507667A DE19507667A1 (de) | 1995-03-04 | 1995-03-04 | Verfahren und Schaltungsanordnung zur Ein-/Ausschaltsteuerung des Kompressors einer Kraftfahrzeug-Klimaanlage |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08334250A true JPH08334250A (ja) | 1996-12-17 |
Family
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Family Applications (1)
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| JP8044902A Pending JPH08334250A (ja) | 1995-03-04 | 1996-03-01 | 自動車空調設備のコンプレッサの投入／遮断制御方法および投入／遮断制御装置 |
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| Country | Link |
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| US (1) | US5826439A (ja) |
| EP (1) | EP0730989B1 (ja) |
| JP (1) | JPH08334250A (ja) |
| DE (2) | DE19507667A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010023828A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Valeo Systemes Thermiques | 固定容量型コンプレッサの制御装置 |
| CN108917094A (zh) * | 2018-07-18 | 2018-11-30 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种化霜控制方法、装置及空调器 |
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| DE19745028A1 (de) * | 1997-10-11 | 1999-04-15 | Behr Gmbh & Co | Verfahren und Vorrichtung zur verdampfervereisungsgeschützten Klimaanlagensteuerung |
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- 1996-02-28 DE DE59602923T patent/DE59602923D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-03-01 JP JP8044902A patent/JPH08334250A/ja active Pending
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