JPH0833388A - リニア搬送装置 - Google Patents

リニア搬送装置

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Publication number
JPH0833388A
JPH0833388A JP6169571A JP16957194A JPH0833388A JP H0833388 A JPH0833388 A JP H0833388A JP 6169571 A JP6169571 A JP 6169571A JP 16957194 A JP16957194 A JP 16957194A JP H0833388 A JPH0833388 A JP H0833388A
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JP
Japan
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carriage
station
linear motor
stop
speed
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Application number
JP6169571A
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English (en)
Inventor
Tadao Ogake
忠雄 大掛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/60Electric or hybrid propulsion means for production processes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアモータと2次導体の重なり率の変動に
対して、安定して停止位置決めを行うことができるこ
と。 【構成】 リニアモータ1と二次導体4の重なり率を検
出する重なり率検出手段32と、重なり率検出手段32
の重なり率に基づき所定位置へ台車3を停止させるため
にリニアモータ1の推力を調整する制動力制御手段33
を備える。 【効果】 リニアモータと2次導体の重なり率が検出さ
れ、この重なり率の情報に基づき制動力を調整できるか
ら、リニアモータと二次導体の重なり率の変動があって
もタクトタイムのバラツキが少なく安定した停止制御が
でき信頼性の高いリニア搬送装置を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リニアモータを駆動
制御するリニア搬送装置に関するもので、特に、リニア
モータとそのリニアモータと対向して配設された二次導
体のいずれか一方に設けられた台車が走行路上を走行移
動するリニア搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は従来のリニア搬送装置の概略構
成を示す概略平面図である。図において、1(1a,1
b,1c)はリニアモータで、3はワークを搬送する搬
送体となる二次導体が取付けられた台車、6は台車3が
移動する走行路である。台車3は後述の如く、その二次
導体をリニアモータ1で駆動しながら各種ワークの搬送
を行うように構成されている。
【0003】リニアモータ1は、ステーションST(S
T-1,ST-2,ST-3)に対応して配置されるステーシ
ョン用リニアモータ1a、そのステーション用リニアモ
ータ1aの走行路6の前後に近接して配置されている加
減速用リニアモータ1b、及びステーションSTの間に
配置される中間加速用リニアモータ1cとに分けられ
る。そして、ステーション用リニアモータ1aは、ステ
ーションSTにおいて、台車3を減速停止及び加速発進
させるのに使用される。加減速用リニアモータ1bは、
ステーションSTに停止させるべき台車3を目標速度に
減速させたり、ステーションSTを通過させる台車3を
目標速度に加速させたり、ステーションSTから加速発
進された台車3を目標速度に加速させるのに使用され
る。中間加速用リニアモータ1bは、台車3を目標速度
に加速させるのに使用される。
【0004】なお、以降の説明で単にリニアモータ1と
記載したときには、ステーション用リニアモータ1a、
加減速用リニアモータ1b及び中間加速用リニアモータ
1cに共通する事項で、特定する必要性のない場合であ
り、また、同様にステーションSTと記載したときに
は、一般論であり、ステーションST-1,ST-2,ST
-3のうちの特定のステーションを示すものではない。他
の構成部分の具番符号についても同様の扱いとする。
【0005】図26は従来のリニア搬送装置のリニアモ
ータ1により速度制御しながら台車3を移動させる各ス
テーション用リニアモータ1a、加減速用リニアモータ
1b及び中間加速用リニアモータ1cとの関係を示す走
行速度特性図である。図において、ステーション用リニ
アモータ1aから加減速用リニアモータ1b及び中間加
速用リニアモータ1cを通り、加減速用リニアモータ1
b、隣接するステーションのステーション用リニアモー
タ1aにまで台車3を移動する場合、各ステーション用
リニアモータ1a、加減速用リニアモータ1b及び中間
加速用リニアモータ1cにより走行路6を速度制御しな
がら台車3を移動させる場合、図26に示す走行速度特
性図のように制御される。
【0006】次に、各ステーション用リニアモータ1
a、加減速用リニアモータ1b及び中間加速用リニアモ
ータ1cを順次作動させながら、台車3を運行制御する
構成について説明する。図27は従来のリニア搬送装置
の全体の制御機能を示す構成図である。図において、1
はリニアモータ、2はリニアモータ1に電力を供給する
電源線、3はワークを搬送する搬送体となる台車、4は
台車3に取付けられた二次導体、5は台車3を支える車
輪、6は台車3が移動する走行路、7はリニアモータ1
への通電を開閉する電力制御素子、8はリニアモータ1
の駆動電源、9(9a,9b,9c,9d)は台車3の
位置及び速度を検知する速度検出手段で、リニアモータ
1の走行路6に沿って、或いはリニアモータ1の走行路
6を挟んでその両側に配設されている。10は台車3の
位置及び速度を演算する位置速度演算手段、12(12
a,12b,12c,12d)は台車3の位置決めを行
うストッパ、TCPはリニア搬送装置の統括制御を行う
メインコントーラである。ここで、リニアモータ1への
通電を開閉する電力制御素子7、リニアモータ1の駆動
電源8、台車3の位置及び速度を演算する位置速度演算
手段10は、サブコントローラSCPを構成している。
【0007】次に、図25乃至図27を用いて、従来の
リニア搬送装置の全体の動作について説明する。ステー
ションSTに停止している台車3に行先指令がメインコ
ントローラTCPから与えられると、サブコントローラ
SCPの指令に基づいて、ステーション用リニアモータ
1aで加速発進させ、加減速用リニアモータ1bで高速
度に加速させ、更に、中間加速用リニアモータ1cで高
速度を維持するように加速させながら、行先ステーショ
ンSTに向けて台車3を移動させる。ステーション用リ
ニアモータ1a、加減速用リニアモータ1b及び中間加
速用リニアモータ1cにて推力を発生させる場合、基本
的には、次式で推力Fを演算することになる。 F={(V1 −V0 )/2gL}W ・・・・・・ (1) 但し、ここで、Lは現地点から目標地点までの距離、g
は重力加速度、V0 は現地点の速度、V1 は目標地点で
の目標速度、Wは台車3の質量である。
【0008】また、行先ステーションSTに近づくと、
加減速用リニアモータ1bで一旦低速度に減速させ、ス
テーション用リニアモータ1aでクリープ速度に減速さ
せ、ステーションSTに対する目標停止位置に近づくに
達した地点で、台車3を目標停止位置に停止させる。な
お、行先ステーションSTに移動する途中に、図25に
示す他の通過する区間Hが有る場合には、その区間Hに
おける加減速用のリニアモータ1bでも台車3を加速さ
せることになる。
【0009】更に、従来のリニア搬送装置の具体的動作
を説明する。台車3と相対したリニアモータ1aを励磁
するために電力制御素子7で通電すると、台車3に取付
けられた二次導体4とリニアモータ1aとの間には、移
動磁界と渦電流の作用により推力Fが発生し、この推力
Fにより台車3が走行路6上を走行する。ここで、例え
ば、台車3がステーションST-1を発進してステーショ
ンST-2に停止する場合について説明する。
【0010】まず、ステーションST-1に台車3がある
かどうかの確認は、速度検出手段9a,9bによって台
車3がステーションST-1にあることがわかる。このと
き、ストッパ12a,12bが上がった状態、即ち、台
車3の走行路6方向の両側からストッパ12a,12b
で挟んでいる。これらの信号は位置速度演算手段10に
入力されている。台車3がステーションST-1からステ
ーションST-2に向かって発進するためには、ステーシ
ョンST-2のストッパ12cが下がった状態で、かつ、
ストッパ12dが上がった状態でなければならない。こ
れが確認できたらストッパ12bを下げてリニアモータ
1aを進行方向に正相励磁をかける。リニアモータ1a
と相対する台車3の位置及び速度検出は進行方向の速度
検出手段9bで行う。台車3の速度を位置速度演算手段
10で演算し、設定速度に達したらリニアモータ1の励
磁を遮断し、ステーションST-1から加速発進させる。
また、設定速度に達しない場合は出力パルス数を位置速
度演算手段10でカウントし、所定のパルス数をカウン
トしたら台車3がリニアモータ1a上を通過したことが
分るので、そこで、リニアモータ1の励磁を遮断して惰
走で走行させる。
【0011】ステーションST-2に台車3が進入してく
ることを速度検出手段9cの出力のパルス変化として検
出したら、進入してくる速度に関係なくリニアモータ1
bに逆相励磁をかけて減速させる。このときも、常に台
車3の速度を演算し、設定速度(クリープ速度)に達し
たらリニアモータ1bを低速の正相励磁に切替え、台車
3を進行方向に走行させストッパ12dに衝突させ、台
車3の位置決め確認は速度検出手段9からの検出によ
り、ストッパ12cを上げて停止位置決めを行いリニア
モータ1bの励磁を遮断し、リニアモータ1の移動を完
了する。
【0012】図28は従来のリニア搬送装置におけるリ
ニアモータ1の速度制御を行う速度制御機能のブロック
構成図である。図28(a)は管理するメインコントロ
ーラTCPと、そのメインコントローラTCPに対して
光ファイバーケーブル等を用いて送受信できるように接
続される複数個のサブコントローラSCPとが設けられ
ている。サブコントローラSCPは、図25に示すよう
に、1つのステーション用リニアモータ1a、2つの加
減速用リニアモータ1b、及び複数個の中間加速用リニ
アモータ1cを備える1単位の区間Hを管理するもので
ある。
【0013】各サブコントローラSCPには、図28
(b)に示すように、ステーション用リニアモータ1a
に対して進入してきた台車3の速度、移動距離及び進行
方向を検出する二相センサとしての速度検出手段9と加
減速用リニアモータ1bや中間加速用リニアモータ1c
に対して進入してきた台車3の進入速度を検出する速度
センサ11(なお、このセンサは速度検出手段9で共用
することもできる)と、加減速用リニアモータ1bや中
間加速用リニアモータ1cにて台車3に推力を与える開
始時期及び終了時期を決める在席センサ12と、台車3
に布設した磁気式の情報記憶板(図示せず)の記憶内容
を読み取るリーダヘッド13と、台車3がステーション
STから発進した後において、情報記憶板に情報を書き
込むライトヘッド14と、台車3の停止用の電磁石15
と、ステーション用リニアモータ1a、加減速用リニア
モータ1b及び中間加速用リニアモータ1cの推力を調
整する推力制御器16と、ステーションSTにおいて台
車3に積まれた荷を検出する発光素子17aと受光素子
17b及び発光素子17cと受光素子17dからなる荷
検出センサ17とが接続されている。
【0014】ここで、台車3の質量情報の記憶について
説明を加えておく。従来においては、走行路6にある台
車3は、図29の従来のリニア搬送装置におけるワーク
の検出を行う説明図に示すように、1種類のワークを最
大2個まで積むことを前提にするものである。ステーシ
ョンSTにおいて台車3に積まれた荷を検出するに荷検
出センサ17、詳しくは、荷検出センサ17を構成する
発光素子17aで発光された光を受光素子17bで受光
するか否か、また、発光素子17cから発光された光を
受光素子17dで受光するか否かで判断される。そし
て、荷検出センサ17によってワークが積まれてないこ
と、1つのワークを積んでいること、2つのワークを積
んでいることの各々が記憶されるようにしてある。な
お、この種の地上一次方式のリニア搬送装置について説
明したが、地上二次方式のリニア搬送装置についても同
様である。念のため、その構成を図30に示す。
【0015】図30は従来の地上二次方式のリニア搬送
装置で、(a)は基本的構成の説明図及び(b)は走行
特性図である。前述のリニア搬送装置は、図30(a)
に示すように、リニアモータ1を台車3に搭載した自走
式(地上二次方式)のリニアモータ1によるリニア搬送
装置であってもよい。この従来例においては、図30
(b)に示すとおり、二次導体が連続していることによ
り、任意の位置で停止、再起動が可能であるとともに、
広範囲の速度制御が可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニア搬送装置
は、このように構成されているので、例えば、ワークの
種類が多品種の場合には、台車3の加減速及び停止を制
御するには、ワークを含む台車3の荷重情報が必要であ
り、このため、予めワークの質量を記憶させておくこと
が必要となり、在席センサ12及び図示しない情報記憶
板を用いなければならなくなり、全体のシステムが複雑
になる。また、従来のリニア搬送装置は減速時の制動周
波数が一定のため、逆相励磁から正相励磁に切替えるタ
イミングが遅れると台車の進行方向が逆方向に戻される
場合や停止時間が長くなりタクトタイムにばらつきが生
じ、安定な制動制御が困難となる。
【0017】そこで、この発明はこのような課題を解決
するようになされたもので、装置をコンパクト化し、装
置を構成する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア
搬送装置の提供を第1の課題とするものである。また、
台車の反転防止やタクトタイムのばらつきを少なくする
ことができるリニアモータ搬送装置の提供を第2の課題
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるリニア
搬送装置は、リニアモータと前記リニアモータと対向し
て配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台車
が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、前
記台車の発進速度及び停止位置を制御する発進停止ステ
ーションと前記発進停止ステーションを制御する発進停
止コントローラと、発進停止ステーション間において前
記台車の停止位置間の移動を制御する中間ステーション
と前記中間ステーションを制御する中間コントローラと
を具備するものである。
【0019】次の発明にかかるリニア搬送装置は、台車
が走行移動する走行路の所定の停止位置近傍に配設さ
れ、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、リニア
モータと二次導体の重なり率を検出する重なり率検出手
段と、前記重なり率検出手段の重なり率に基づき所定の
停止位置へ台車を停止させるリニアモータの推力を制御
する制動力制御手段とを具備するものである。
【0020】次の発明にかかるリニア搬送装置は、台車
が走行移動する走行路の所定の停止位置近傍に配設さ
れ、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、前記複
数の速度検出手段の出力を前記台車の搬送状態により切
替える速度検出切替手段と、前記速度検出切替手段の出
力信号に基づき前記台車の移動量をカウントするカウン
ト手段と、前記カウント手段による前記台車の現在値と
前記台車の停止目標位置を比較する比較手段と、前記比
較手段の出力に基づき所定の停止位置に前記台車を停止
させる制動力を制御する制動力制御手段とを具備するも
のである。
【0021】次の発明にかかるリニア搬送装置は、台車
の停止位置近傍の走行路付近に配設され、前記台車の位
置を検出する速度検出手段と、リニアモータと二次導体
の重なり率を検出する重なり率検出手段と、前記重なり
率検出手段により前記台車の位置に応じた直流励磁を調
整する直流励磁制御手段とを具備するものである。
【0022】次の発明にかかるリニア搬送装置は、台車
の停止位置近傍の走行路付近に配設され、前記台車の位
置を検出する速度検出手段と、リニアモータと二次導体
の重なり率を検出する重なり率検出手段と、前記台車の
停止ステーションにおける惰走特性及び逆相制動による
制動特性を発進ステーションにて演算する発進制動特性
演算手段と、前記台車の停止ステーションにおける惰走
特性及び逆相制動による制動特性を中間ステーションに
て演算する中間制動特性演算手段と、前記台車の停止ス
テーションにおける惰走特性及び逆相制動による制動特
性を停止ステーションにて演算する停止制動特性演算手
段と、それらの発進制動特性演算手段、中間制動特性演
算手段、停止制動特性演算手段で使用する移動特性が格
納されている記憶手段と、前記記憶手段に格納されてい
る特性に基づき前記台車の現在値と前記台車の停止目標
位置を比較する比較手段と、前記比較手段の出力に基づ
き所定の停止位置に前記台車を停止させる制動力を制御
する制動力制御手段とを具備するものである。
【0023】次の発明にかかるリニア搬送装置は、請求
項2乃至請求項5のリニア搬送装置において、更に、前
記速度検出手段の位置情報に基づき、所定の停止位置に
前記台車を保持させるためにリニアモータの移動を拘束
する直流制動手段を具備するものである。
【0024】
【作用】この発明においては、台車の発進速度及び停止
位置を制御する発進停止ステーションを制御する発進停
止コントローラと、発進停止ステーション間において前
記台車の停止位置間の移動を制御する中間ステーション
を制御する中間コントローラは、台車の発進停止ステー
ションの制御と台車が通過する中間ステーションの制御
とを区別して位置決め制御できる。
【0025】次の発明においては、台車が走行移動する
走行路の所定の停止位置近傍に配設され、前記台車の速
度を検出する速度検出手段と、リニアモータと二次導体
の重なり率を検出する重なり率検出手段の重なり率に基
づき、所定の停止位置へ台車を停止させるリニアモータ
の推力を制御する制動力制御手段を有するものであるか
ら、このリニアモータの重なり率に基づき制動力制御手
段によって効率良く、かつ、正確に所定の停止位置へ台
車を停止させる。
【0026】次の発明においては、リニアモータと二次
導体の重なり率を検出する重なり率検出手段と、このリ
ニアモータの重なり率に基づき制動力制御手段によって
所定の停止位置へ台車を停止させる。
【0027】次の発明においては、重なり率検出手段に
よってリニアモータと二次導体の重なり率が演算され、
このリニアモータと二次導体の重なり率に基づき、前記
台車が停止ステーションの停止範囲区間に到着した時点
で直流励磁をかけるタイミグを制御する。
【0028】次の発明においては、重なり率検出手段に
よってリニアモータと二次導体の重なり率が演算され、
このリニアモータと二次導体の重なり率の情報に基づき
各ステーションにおいて演算された制動力を記憶した制
動特性及び惰走特性を制御するため、リニアモータと二
次導体の重なり率の変化に対しても、安定して所定位置
に台車を停止させることができる。また、台車の速度及
び位置を検出する速度位置検出手段と、前記台車の惰走
特性及び逆相制動による制動特性が入力されている記憶
手段と、前記記憶手段の情報に基づき台車の任意の位置
における停止位置までの距離と、その時の速度とを比較
する比較手段と、前記比較手段により台車の速度と停止
位置までの距離に基づき、制動をかけるか否かを各演算
手段によって演算され、台車の突入速度の変動に対して
制動をかけるタイミング及び遮断するタイミングを制御
する。
【0029】次の発明においては、請求項2乃至請求項
5のリニア搬送装置において、更に、前記速度検出手段
の位置情報に基づき所定の停止位置に前記台車を保持さ
せるためにリニアモータの移動を拘束する直流制動手段
を具備するものであるから、特定のステーション位置に
正確に止まることができる。
【0030】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。 〈実施例1〉図1は本発明の第一実施例のリニア搬送装
置の概略構成を示す概略平面図である。図1において、
1(1a,1b)はリニアモータで、所定間隔で多数配
置されている。3はワークを搬送する搬送体となる二次
導体が取付けられた台車、6は台車3が移動する走行路
である。台車3は後述の如く、その二次導体をリニアモ
ータ1で駆動しながら各種ワークの搬送を行うように構
成されている。リニアモータ1は、台車3の発進停止ス
テーションに配置しているステーション用リニアモータ
1aと台車3の加速或いは減速を行う加減速用リニアモ
ータ1bとに区分されている。ステーションST-1乃至
ST-5は、台車3を停止させる位置であり、必要に応じ
てワークの積み下しを行う個所である。
【0031】図2は本発明の第一実施例のリニア搬送装
置における基本的構成図である。図3は本発明の第一実
施例のリニア搬送装置で使用する台車3の速度、移動距
離及び進行方向を検出する二相センサとしての速度検出
手段とスリットの関係を示す斜視図である。図4は本発
明の第一実施例のリニア搬送装置で使用する台車3の速
度を検出する速度検出手段9による検出例の説明図であ
り、図5は同じく台車3の速度を検出する速度検出手段
9の他の検出例を示す説明図である。
【0032】図2において、地上に所定間隔でもって多
数配置されているリニアモータ1のリニア搬送装置は、
運転パターンを管理するメインコントローラTCPと、
台車3の発進及び停止処理を管理する発進停止コントロ
ーラSSC及び台車3の加速及び減速処理を管理する中
間コントローラSTCから構成されており、それぞれ複
数のステーション用リニアモータ1a及び加減速用リニ
アモータ1bを統括管理している。なお、本発明の実施
例の台車3の発進及び停止処理を管理する発進停止コン
トローラSSCと台車3の加速及び減速処理を管理する
中間コントローラSTCは、回路構成が全く別な構成と
なるものでなく、機能的に分けたものであり、同一回路
によって信号処理を行うこともあり得る。
【0033】次に、本実施例のリニア搬送装置の動作に
ついて図2を用いて説明する。いま、走行路6のステー
ションST-1に台車3が停止しているとする。ステーシ
ョン用リニアモータ1aに通電すると、台車3に取付け
られた二次導体4とリニアモータ1との間には移動磁界
と渦電流の作用により推力が発生する。台車3は車輪5
で支えられているので、発生する推力により走行路6に
沿ってワークを搬送する。
【0034】例えば、台車3がステーションST-1を発
進してステーションST-2に移動する場合について説明
する。まず、走行路6のステーションST-1に台車3が
あるかどうかの確認は、二相センサとしての速度検出手
段9a,9bがスリット白10aの部分で反射したとき
にオン状態、スリット黒10bの部分で無反射のときに
オフ状態を検出するように検出部10が設定してある。
即ち、図3に示すように、速度検出手段9a,9bの両
方ともがオン状態のとき、台車3が特定のステーション
STにあると設定してあるので、この状態を確認するこ
とによって台車3がステーションST-1にあることが分
る。なお、当然ながら、停止位置のばらつきを考慮して
速度検出手段9a及び9bの一方以上がオン状態のと
き、台車3が特定のステーションSTにあると設定し、
この状態を確認することによって台車3が特定のステー
ションSTにあるとしてもよい。ステーションST-1か
らステーションST-2に台車3を移送するには、ステー
ション用リニアモータ1aを進行方向に正相励磁する。
ステーションST-2のステーション用リニアモータ1a
と相対する台車3の位置及び速度検出方向の速度検出手
段9(9a,9b)で行う。
【0035】台車3の速度は、出力パルス1周期の基本
パルス数を速度検出手段9aまたは速度検出手段9bで
カウントし、図4のように基準パルス周波数を大きくし
た場合、即ち、基準パルス周期ts1を小さくした場合、
速度Vは V=T/(ts1×N) [m/sec] ・・・・・・・ (2) となる。但し、Tはスリット間隔 [m] 、ts1は基準パ
ルス周期 [sec]、Nは基準パルス数である。
【0036】また、基準パルス1周期の出力パルス数を
速度検出手段9aまたは速度検出手段9bでカウント
し、図5のように、基準パルス周期ts2を大きくした場
合、速度Vは V=(T×N)/ts2 [m/sec] ・・・・・・・ (3) となる。但し、ts2は基準パルス周期 [sec]である。何
れの基準パルス周期を使用しても速度Vが検出できる。
【0037】上式より、台車3の速度Vを演算し、台車
3をステーションST-1から加速発進させ、所定の設定
速度に達しない場合は出力パルス数Nをカウントし、所
定のパルス数をカウントしたら台車3がステーション用
リニアモータ1a上を通過したか判断できるので、そこ
で、ステーション用リニアモータ1aの励磁を遮断して
惰走で走行させることができる。
【0038】なお、図6(a)及び(b)は本発明の第
一実施例のリニア搬送装置で使用可能な台車3の速度を
検出する速度検出手段9による検出例で、透過式検出器
(a)及び磁気式検出器(b)の説明図である。図6
(a)の速度検出手段9は、発光器91a及び受光器91b
の対を形成し、検出部10は貫通窓10cの部分で光が
透過したときにオン状態、遮蔽部10dの部分で光が遮
蔽されたときにオフ状態を検出するように設定すること
もできる。また、図6(b)の速度検出手段9は、検出
部10がN・S極に着磁されており、磁極N10e、磁
極S10fの部分を検出したとき、磁気ヘッド92ab か
らオン・オフ状態を出力するように設定することもでき
る。N・S極が着磁されている磁石が装着されている。
【0039】図7は本発明の第一実施例のリニア搬送装
置における発進停止コントローラSSCのブロック構成
図、また、図8は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
における中間コントローラSTCのブロック構成図であ
る。発進停止コントローラSSCは、図7に示すよう
に、ステーション用リニアモータ1aに電力を供給する
電源線2とステーション用リニアモータ1aへの通電を
開閉する電力制御素子7及びステーション用リニアモー
タ1aの駆動電源8からなり、複数のステーション用リ
ニアモータ1aを後述する如く電力制御素子7により選
択し、推力制御器16により駆動電源8に供給する推力
を調整する。
【0040】中間コントローラSTCは、図8に示すよ
うに、加減速用リニアモータ1bに電力を供給する電源
線2と加減速用リニアモータ1bへの通電を開閉する電
力制御素子7及び加減速用リニアモータ1bの駆動電源
8からなり、複数の加減速用リニアモータ1bを後述す
る如く電力制御素子7により選択し、推力制御器16に
より駆動電源8に供給する推力を調整する。また、在席
センサ12が接続されており、台車3に推力を与える開
始時期及び終了時期を決めている。
【0041】図9は本発明の第一実施例のリニア搬送装
置における速度検出手段9の配置図である。図9に示す
リニア搬送装置における速度検出手段9の配置図は、ス
テーション用リニアモータ1aが5ステーションある走
行路6の事例を示す。例えば、発進ステーションSTx
をステーションST-1とし、停止ステーションSTy を
ステーションST-3とする。この場合、STx <STy
となるので台車3は正転方向と判断される。台車3が正
転方向と判断された場合はステーション用リニアモータ
1aの両サイドに配置された速度検出手段9のうち、発
進ステーションSTx においては右サイドの速度検出手
段91Rを選択し、停止ステーションSTy においては左
サイドの速度検出手段93Lを選択する。また、発進ステ
ーションSTx をステーションST-5とし、停止ステー
ションSTy をST-2とすると、この場合、STx >S
Ty となるので台車3は逆転方向と判断される。台車3
が逆転方向と判断された場合は、ステーション用リニア
モータ1aの両サイドに配置された速度検出手段9のう
ち、発進ステーションSTx においては左サイドの速度
検出手段95Lを選択し、停止ステーションSTyにおい
ては右サイドの速度検出手段92Rを選択する。
【0042】即ち、本実施例の発進停止コントローラS
SCは、複数の速度検出手段9からなる速度検出手段の
出力を台車3の搬送状態により切替える速度検出切替手
段としての機能を有し、具体的には、STx <STy と
なるので台車3は正転方向と判断されたとき、発進ステ
ーションSTx においては右サイド、停止ステーション
STy においては左サイドの速度検出手段9を選択す
る。逆に、STx >STy となるので台車3は逆転方向
と判断されたとき、発進ステーションSTx においては
左サイド、停止ステーションSTy においては右サイド
の速度検出手段9を選択する。本実施例の台車3を搬送
する場合には、図10に示すように、速度検出手段9に
より、ステーション用リニアモータ1aを励磁し、台車
3を進行方向に加速させる。
【0043】図10は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置におけるメインコントローラTCPから、発進停止
コントローラSSCに送信データの設定動作を説明する
フローチャートである。加速時は、前述の(2)式或い
は(3)式により設定した速度Vになるか、または、ス
テーション用リニアモータ1a上を台車3が通過した時
点でステーション用リニアモータ1aの励磁を遮断し惰
走で走行させる。台車3が運転可能な状態になった地点
でメインコントローラTCPから、発進停止コントロー
ラSSCに対して、台車3の発進ステーションSTx 及
び停止ステーションSTy を発信データとして出力す
る。ステップS11でその送信データの発進ステーショ
ンSTx 及び停止ステーションSTy に基づきSTx <
STy を判定し、ステップS12で台車3を正転方向に
設定する。また、反対にSTx >STy の場合、ステッ
プS13で台車3を逆転方向に設定する。STx =ST
y の場合には送信データエラーとし、再度、発進ステー
ションSTx 及び停止ステーションSTy の送信データ
待ちとなる。
【0044】ステップS14で、前述の複数の二相セン
サからなる速度検出手段9の出力を台車3の搬送状態に
より切替える速度検出切替手段としての機能により、S
Tx<STy のとき正転方向を設定し、発進ステーショ
ンSTx においては右サイド、停止ステーションSTy
においては左サイドの速度検出手段9を選択する。ま
た、STx >STy のとき逆転方向を設定し、発進ステ
ーションSTx においては左サイド、停止ステーション
STy においては右サイドの速度検出手段9を選択す
る。
【0045】図11は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における台車3の位置と速度の関係を示す制動特性
Br と惰走特性In の特性図であり、また、図12は本
発明の第一実施例のリニア搬送装置における台車3の減
速停止制御を示すフローチャートである。まず、図12
のステップS1で台車3の常時判断している現在の速度
Vと惰走特性In と比較判断する。この比較において、 台車3の速度V≦惰走特性In の速度 であると判断した場合には、ステップS5でステーショ
ン用リニアモータ1aを低速正相で励磁し、低速移動と
する。 台車3の速度V>惰走特性In の速度 であると判断した場合には、更にステップS2で台車3
の速度Vと制動特性Brの速度とを比較判断する。この
ステップS2における比較において、 台車3の速度V≦制動特性Br の速度 であると判断した場合には、台車3の速度Vが制動特性
Br から惰走特性In の範囲の速度にあることを意味す
るから、ステップS1及びステップS2のルーチンによ
り、外力を加えることがない。しかし、 台車3の速度V>制動特性Br の速度 であると判断したとき、ステップS3において逆相励磁
を実行し、台車3の移動に制動力を加え、ステップS4
で再び台車3の速度Vと惰走特性In とを比較判断し、 台車3の速度V>惰走特性In の速度 となるまで、ステップS3及びステップS4のルーチン
の処理を繰返す。 台車3の速度V>惰走特性In の速度 となると、ステップS5でステーション用リニアモータ
1aを低速正相で励磁して低速移動とし、ステップS6
で台車3の停止位置を判断し、低速で停止位置に導く。
ステップS6で停止位置であると判断したときには、ス
テップS7でステーション用リニアモータ1aの励磁を
遮断して、本処理を終了する。
【0046】図11の特性において、これを説明する。
まず、ステーションST-1からステーションST-2に台
車3を搬送する場合、まず、ステーション用リニアモー
タ1aを励磁し、台車3を進行方向(この場合はステー
ションST-2方向)に加速させる。加速時は、一定速度
になるか、または、ステーション用リニアモータ1a上
を台車3が通過した時点でステーション用リニアモータ
1aの励磁を遮断し、惰走で走行させる。減速時はステ
ーションST-2に突入してくる台車3の速度に対応して
逆相励磁のタイミングを調整する。
【0047】更に、この制動動作を詳述すると、台車3
がステーションST-2に突入すると、例えば、図11の
Vb 速度で突入したとすると、台車3は速度Vb1で惰走
に入り、制動特性の速度以上になるまで速度Vb2の特性
で惰走走行する。台車3のある地点における速度が制動
特性以上に達した速度Vb3で、逆相励磁をステーション
用リニアモータ1aにより台車3が制動特性のVe 速度
になると、この点で逆相励磁を遮断し、後は、惰走特性
In に示す速度で惰走走行し、目標停止点のステーショ
ンST-2で停止する。このときの在席センサ12の選択
を図13、図14により説明する。
【0048】図13は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における在席センサ12の配置構成図、図14は本
発明の第一実施例のリニア搬送装置におけるメインコン
トローラTCPから、発進停止コントローラSSCに在
席センサ12が選択する動作を説明するフローチャート
である。図13において、台車3がステーションST-2
を加速発進した時点で、メインコントローラTCPか
ら、中間コントローラSTCに中間加減速ステーション
数を発信する。中間加減速ステーション数のデータに基
づき中間ステーション数CがC=0となるまで中間加減
速制御を行う。
【0049】例えば、台車3がステーションST-2から
ステーションST-3に搬送する場合について、図14を
用いて説明する。まず、ステップS21でメインコント
ローラTCPから中間コントローラSTCへの中間ステ
ーション数C=3を読み込み、ステップS22で中間ス
テーション数C=0であればこのルーチンを脱する。ス
テップS22で中間ステーション数C=0でないとき、
ステップS23でステーションST-2を加速発進した台
車3が、在席センサ12aにより検知すると、加減速用
リニアモータ1b-1を設定された推力で加速或いは減速
処理を行う。台車3が加減速処理を終えると、ステップ
S24で1デクリメントする。即ち、中間ステーション
数はC=3−1となる。同様に、台車3が在席センサ1
2bにより検知すると、加減速用リニアモータ1b-2を
設定された推力で加速或いは減速処理を行う。ここで、
台車3が加減速処理を終えると、次に、加減速用リニア
モータ1b-2を設定された推力で加速或いは減速処理を
行い、中間ステーション数はC=0となったとき終了す
る。
【0050】次に、図2における各種コントローラ間の
制御を図15及び図16により説明する。図15及び図
16は本発明の第一実施例のリニア搬送装置における各
種コントローラ間の制御のフローチャートである。ま
ず、台車3の初速度、停止ステーションにおける停止目
標位置のイニシャル値をステップS31で処理する。こ
のイニシャル処理完了がステップS32で発進停止コン
トローラSSCからメインコントローラTCPに出力す
る。メインコントローラTCPがステップS51でイニ
シャル処理完了信号を入力すると、ステップS52でメ
インコントローラTCPから発進停止コントローラSS
Cに、台車3の発進停止ステーションの情報、即ち、台
車3の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相制動
による制動特性、台車3の停止ステーションにおける惰
走特性及び逆相制動による制動特性、台車3の停止ステ
ーションにおける惰走特性及び逆相制動による制動特性
を出力し、ステップS33でそれを入力し、それを判定
し、台車3の発進停止ステーションの情報の入力が完了
されたとき、ステップS34でそれをメインコントロー
ラTCPに出力する。メインコントローラTCPが発進
停止コントローラSSCからの入力を完了すると、ステ
ップS54でメインコントローラTCPから発進停止コ
ントローラSCCへ発進処理スタートを指令する。この
信号をステップS35で発進停止コントローラSSCが
入力すると、その処理を行い、その処理が完了すると、
ステップS36でその完了をメインコントローラTCP
に対して出力する。
【0051】発進停止コントローラSSCが台車3の発
進処理を完了し、ステップS56で発進停止コントロー
ラSSCからメインコントローラTCPに発進処理完了
信号が入力されると、ステップS57で中間ステーショ
ン数を読み込み、ステップS58で中間ステーション数
を中間コントローラSTCに出力する。中間コントロー
ラSTCは、メインコントローラTCPからの中間ステ
ーション数の入力に基づき、ステップS71で中間ステ
ーション数の入力処理を行い、ステップS72でその完
了をメインコントローラTCPに出力し、ステップS5
9で中間ステーション数の入力処理の完了を入力し、ス
テップS60で中間加減速処理スタート指令を中間コン
トローラSTCに出力し、中間コントローラSTCがス
テップS73で中間加減速処理を行い、それが完了する
と、ステップS74で中間コントローラSTCからメイ
ンコントローラTCPに中間加減速処理完了信号を出力
し、このルーチンを終了する。
【0052】メインコントローラTCPのステップS6
1で中間加減速処理完了信号を入力すると、ステップS
62でメインコントローラTCPは中間加減速処理完了
後、停止処理スタート指令を発進停止コントローラSS
Cに出力し、発進停止コントローラSSCのステップS
37でそれを処理し、そして、ステップS38で停止処
理の完了を出力し、このルーチンを停止する。例えば、
図13の場合は、中間ステーション数=3と入力するこ
とになり、前述に説明した如く図14の中間加減速処理
を行う。この入力処理が完了すると、中間コントローラ
STCからメインコントローラTCPに停止処理完了を
出力し、メインコントローラTCPはステップS63で
それを入力し、このルーチンを終了する。なお、中間ス
テーション処理が無い場合は、後述の如く停止処理へジ
ャンプする。
【0053】前述の停止ステーションにおける停止位置
決め制御の詳述を図17により説明する。図17は本発
明の第一実施例のリニア搬送装置における停止位置決め
制御を説明する特性図で、図18は本発明の第一実施例
のリニア搬送装置における停止範囲区間STOPに到着
した時点で直流励磁をかけた場合の停止位置決め制御を
説明する特性図である。また、図19は本発明の第一実
施例のリニア搬送装置における推力演算の説明図であ
り、(a)はリニアモータ1の幅Mを通過するまでの距
離と重なり率の特性図で、(b)はリニアモータ1の幅
Mに台車3が到来し、重なり率を増加させる説明図、
(c)はリニアモータ1の幅Mに台車3が到来し、重な
り率が均一な場合の説明図、(d)はリニアモータ1の
幅Mに台車3が到来し、重なり率が減少する場合の説明
図である。リニアモータ1と二次導体4の重なり率の変
化に対するゲイン調整は、例えば、後述の図21に示す
ように、ゲインが一定の場合、台車3の突入時(重なり
率小)ゲインが弱すぎると減速距離内で減速しきれず、
停止ステーションをオーバーランする。或いは、台車3
の目標停止位置付近(重なり率大)でゲインが強すぎる
と台車3の定位置保持が不安定となっていた。
【0054】そこで、図17に示すとおり、台車3の移
動距離に応じて制動特性を可変して制動曲線とすること
により安定した位置決めを行うことになる。例えば、速
度Va で停止ステーションに突入したとき、重なり率が
小さいためゲインの高い制動特性Br1状態で台車を減速
させ、点Va1からは制動特性Br2状態で減速させる。ま
た、点Va2に台車3の速度が達した時点から制動特性B
r3状態で減速させ惰走特性In1 との交点Va3からクリー
プ周波数である制動特性Br4状態で減速させ、図18の
如く、台車3が停止範囲区間STOPに到着した時点で
直流励磁をかけて、台車3を停止保持させる。しかし、
リニアモータ1と二次導体4の重なり率を検出し、この
重なり率の情報に基づき直流励磁を調整するように構成
したので、リニアモータと二次導体の重なり率の変化が
あっても台車の停止保持が安定した位置決めを行うこと
ができるリニア搬送装置の制御方法を得ることができ
る。ここで、従来との差異を図19を用いて説明する。
【0055】従来のリニア搬送装置は、前述したとお
り、(1)式に示すとおり台車3の現地点aから目標地
点dまでの距離Lにより、推力Fを演算している。しか
し、本発明の実施例においては、図19の重なり率の一
定区間L2 は、従来どおり(1)式を用い、図19の重
なり率の変化区間L1 ,L2 は、次式のようにリニアモ
ータ1と二次導体4の重なり率を考慮した式となってい
る。図19のMa からMb 区間の幅L1 では、 F={(V12−V02)/2gL}W(M−L1 ) ・・・・ (4) 図19のMc からMd 区間の幅L3 では、 F={(V12−V02)/2gL}W(L3 −M) ・・・・ (5) 但し、L1 はリニアモータ1と二次導体4の図19のM
a からMb 区間における台車3の移動距離、L3 は図1
9のMc からMd 区間における台車3の移動距離、Mは
リニアモータ1の幅であり、説明なきものは(1)式と
同一である。なお、前記各実施例では検出器として反射
式の場合について説明したが、図6に示すような透過式
検出器(a)または磁気式検出器(b)であっても、前
記実施例と同様の効果を奏する。
【0056】また、本実施例では走行方式として車輪走
行方式の場合について説明したが、磁気浮上方式、エア
浮上方式であってもよい。また、本実施例では片側式の
リニアモータ1によるリニア搬送装置について説明した
が、両側式のリニアモータ1においても実施できる。或
いは、本実施例とは逆に、リニアモータ1の設置位置に
替って二次導体4を間隔を置いて、本実施例のリニアモ
ータ1の位置に配設し、また、リニアモータ1を台車3
に搭載して構成することもできる。即ち、自走式(地上
二次方式)のリニアモータ1によるリニア搬送装置であ
ってもよい。この種の方式においても、原理的には同一
制御を行えばよいが、可動部である台車3側での制御と
なり、台車3に対する信号の送受信装置が高価になる
が、ステーションSTの数が多くリニアモータ1の数が
少い場合には、上記実施例に比較して廉価になる。
【0057】このように、本実施例のリニア搬送装置
は、リニアモータ1とリニアモータ1と対向して配設さ
れた二次導体4のいずれか一方が、台車3に対向して配
設され走行路6上を走行移動するリニア搬送装置におい
て、台車3の発進速度及び停止位置を制御するステーシ
ョン用リニアモータ1aからなる発進停止ステーション
と前記発進停止ステーションを制御する発進停止コント
ローラSSCと、発進停止ステーション間において前記
台車の停止位置間の移動を制御する加減速用リニアモー
タ1bからなる中間ステーションと前記中間ステーショ
ンを制御する中間コントローラSTCとを具備するもの
で、請求項に対応する実施例とすることができる。
【0058】したがって、台車3の発進速度及び停止位
置を制御するステーション用リニアモータ1aからなる
発進停止ステーションを制御する発進停止コントローラ
SSCと、ステーション用リニアモータ1aからなる発
進停止ステーション間において台車3の停止位置間の移
動を制御する発進停止に使用されないステーション用リ
ニアモータ1a及び加減速用リニアモータ1bからなる
中間ステーションを制御する中間コントローラSTC
は、台車3の発進停止ステーションの制御と台車3が通
過する中間ステーションの制御とを区別して位置決め制
御できるから、装置をコンパクト化でき、装置を構成す
る部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア搬送装置と
することができる。
【0059】〈実施例2〉図20は本発明の第二実施例
のリニア搬送装置における基本的構成図であり、台車3
の発進及び停止処理を管理する発進停止コントローラS
SCと台車3の加速及び減速処理を管理する中間コント
ローラSTCを詳述したものである。なお、図中、第一
実施例と同一符号及び記号は第一実施例の構成部分と同
一または相当する構成部分を示すものであるから、ここ
では重複する説明を省略する。
【0060】図20において、この走行路6にリニアモ
ータ1が配置されている。7はステーション用リニアモ
ータ1aへの通電を開閉するコンタクタなどの電力制御
素子で、ステーション用リニアモータ1aに電源線2に
よって接続されている。8はステーション用リニアモー
タ1aの駆動電源で、電源線2によって電力制御素子7
に接続されている。9は台車3の位置及び速度を検知す
る速度検出手段で、ステーション用リニアモータ1aの
両側を挟み走行路6方向にそれぞれ一対の速度検出手段
9a,9bが配設されている。同様に、リニアモータ1
bにおいても速度検出手段9c,9dが配設されてい
る。速度検出手段9としては台車3の位置、速度ともに
検出するものを例にとって説明したが、速度のみ検出す
るものであってもよい、特に、本実施例のように、速度
と位置を検出するものであれば位置精度は高くなる。3
1は台車3の位置及び速度を演算する位置速度演算手
段、30は位置速度演算手段31で位置及び速度を演算
した結果により電力制御素子7の開閉を調整するメイン
コントローラTCPである。32はリニアモータ1と二
次導体4の重なり率を検出する重なり率検出手段、33
は重なり率検出手段32で検出したリニアモータ1と二
次導体4の重なり率の状態に応じて制動力を調整する制
動力制御手段である。
【0061】リニアモータ1に通電すると、台車3に取
付けられた2次導体4とリニアモータ1との間には移動
磁界と渦電流の作用により推力Fが発生する。台車3は
車輪5で支持されているので、発生した推力Fにより走
行路6に沿ってワークを搬送することが可能になる。例
えば、台車3がステーションST-1を発進してステーシ
ョンST-2に停止する場合について説明する。まず、ス
テーションST-1に台車3があることを速度検出手段9
で確認すると、これによって台車3がステーションST
-1にあることが分かる。このとき、台車3がステーショ
ンST-1にいることが確認されて、この信号が位置速度
演算手段31に入力される。ステーションST-1からス
テーションST-2に台車3を搬送する場合、まず、リニ
アモータ1aを励磁し、台車3を進行方向(この場合は
ステーションST-2方向)に加速させる。加速時は、一
定速度になるか、または、リニアモータ1a上を台車3
が通過した時点でリニアモータ1aの励磁を遮断し、惰
走で走行させる。
【0062】減速時はリニアモータ1と二次導体4の重
なり率の変化に応じた制動力を励磁するため、リニアモ
ータ1と二次導体4の重なり率を重なり率検出手段32
で検出し、この値をもとに制動力制御手段33によって
減速時の制動力を調整する。例えば、図21は本発明の
第二実施例のリニア搬送装置で使用する重なり率とゲイ
ンとの関係を示す特性図であり、本図のように、リニア
モータ1と二次導体4の重なり率の少ないK1 の場合
は、ゲインG1 を上げる特性になっており、また、リニ
アモータ1と二次導体4の重なり率の多いK2 の場合
は、ゲインG2 を下げる特性になる。このように、調整
した制動力により逆相制動をかけ、台車3が減速させて
クリープ速度に達したら、台車3が摩擦で停止しない程
度の正相励磁をかけ、その後、リニアモータ1bの励磁
を遮断する。
【0063】このように、本実施例のリニア搬送装置
は、リニアモータ1とリニアモータ1と対向して配設さ
れた二次導体4のいずれか一方が、台車3に対向して配
設され走行路6上を走行移動するリニア搬送装置におい
て、台車3が走行移動する走行路6の所定の停止位置近
傍に配設され、台車3の速度を検出する速度検出手段9
と、リニアモータ1と二次導体4の重なり率を検出する
重なり率検出手段32と、重なり率検出手段32の重な
り率に基づき所定の停止位置へ台車を停止させるリニア
モータ1の推力を制御する制動力制御手段32とを具備
するものであり、これを請求項に対応する実施例とする
ことができる。
【0064】したがって、台車3が走行移動する走行路
6の所定の停止位置近傍に配設され、台車3の速度を検
出する速度検出手段9と、リニアモータ1と二次導体4
の重なり率を検出する重なり率検出手段32の重なり率
に基づき、所定の停止位置へ台車3を停止させるリニア
モータ1の推力を制御する制動力制御手段33を有する
ものであるから、このリニアモータ1の重なり率に基づ
き制動力制御手段33によって効率良く、かつ、正確に
所定の停止位置へ台車3を停止させる。故に、装置をコ
ンパクト化でき、装置を構成する部品点数を減少させ、
信頼性の高いリニア搬送装置とすることができる。ま
た、台車3の反転防止やタクトタイムのばらつきを少な
くすることができる。
【0065】〈実施例3〉図22は本発明の第三実施例
のリニア搬送装置における基本的構成図である。なお、
図中、第一実施例と同一符号及び記号は第一実施例の構
成部分と同一または相当する構成部分を示すものである
から、ここでは重複する説明を省略する。図22におい
て、41は図11に示す惰走特性In 及び逆相制動によ
る制動特性Br が予め入力されている記憶手段、42は
記憶手段41による台車3の任意の位置での速度と台車
3の現在の速度を比較する比較手段、40は比較手段4
2により電力制御素子7の開閉を調整するメインコント
コーラTCPである。本実施例の基本的制御動作は、図
12のフローチャートと同じであるから、そのフローチ
ャートを用いて動作説明する。
【0066】まず、ステーションST-1からステーショ
ンST-2に台車3を搬送する場合、まず、ステーション
用リニアモータ1aを励磁し、台車3を進行方向(この
場合はステーションST-2方向)に加速させる。加速時
は、一定速度またはステーション用リニアモータ1a上
を台車3が通過した時点でステーション用リニアモータ
1aの励磁を遮断し、惰走で走行させる。減速時はステ
ーションST-2に突入してくる台車3の速度に対応して
逆相励磁のタイミングを調整する。更に、この制動動作
を詳述すると、重なり率検出手段32によってリニアモ
ータ1と二次導体4の重なり率が演算され、このリニア
モータ1の重なり率の状態に基づき、記憶手段41の制
動特性が選択されている。台車3がステーションST-2
に突入すると、例えば、図11のVb 速度で突入したと
すると、速度検出手段9cで検出した出力に基き位置速
度演算手段31により台車3の速度を演算する。このス
テーションST-2への台車3の突入時以降の速度と移動
距離Xと、記憶手段41に予め選択されている図11に
示す速度距離との特性図に示す制動特性、惰走特性のデ
ータとを比較手段42で比較する。そして、台車3は速
度Vb1で惰走に入り、制動特性の速度以上になるまで速
度Vb2の特性で惰走走行する。台車3のある地点におけ
る速度が制動特性以上に達した速度Vb3で、電力制御素
子7にメインコントローラ40からの指令により、逆相
励磁をステーション用リニアモータ1aにかけ台車3が
制動特性のVe 速度になると、この点で逆相励磁を遮断
し、後は、惰走特性In に示す速度で惰走走行し、目標
停止点のステーションST-2で停止する。
【0067】ここで求める速度検出手段9のパルス間隔
T毎の位置速度の出力において、台車3のある位置にお
ける速度が惰走特性の速度以下のときは、摩擦力で台車
3が止まらない程度の周波数でステーション用リニアモ
ータ1aを低速に正相励磁をかけ、目標位置に達したら
励磁を遮断する。また、上述した場合のように台車3の
ある位置における速度が惰走特性の速度以上の時は制動
特性の速度以上になるまで惰走走行させる。そして、台
車3のある位置における速度が制動特性以上に達した時
に、逆相励磁をかけ制動特性によって減速制御を行う。
この逆相励磁を遮断するタイミングは、ある位置におけ
る速度が惰走特性以下になった時であり、その後、低速
に正相励磁をかけ、台車3が目標位置に達したら台車3
の位置決めを行い、リニアモータ1bの励磁を遮断して
位置決め処理を完了する。
【0068】このように、本実施例のリニア搬送装置
は、リニアモータ1とリニアモータ1と対向して配設さ
れた二次導体4のいずれか一方が、台車3に対向して配
設され走行路6上を走行移動するリニア搬送装置におい
て、台車3が走行移動する走行路の所定の停止位置近傍
に配設され、台車3の速度を検出する速度検出手段9
と、複数の速度検出手段9の出力を台車3の搬送状態に
より切替える図12のルーチンのステップS1、ステッ
プS2及びステップS4からなる速度検出切替手段と、
図12のルーチンからなる速度検出切替手段の出力信号
に基づき台車3の移動量を速度検出手段9のパルス出力
をカウントするカウント手段と、このカウント手段によ
る台車3の現在値と台車3の停止目標位置を比較する比
較手段42と、比較手段42の出力に基づき所定の停止
位置に台車3を停止させる制動力を制御する図12のル
ーチンからなる制動力制御手段とを具備するものであ
り、これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。
【0069】したがって、前記実施例と同様に、台車の
突入速度の変動に対して制動をかけるタイミング及び遮
断するタイミングを制御するものであるから、このリニ
アモータ1の重なり率に基づき制動力制御手段33によ
って効率良く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車3を
停止させる。故に、装置をコンパクト化でき、装置を構
成する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア搬送装
置とすることができる。そして、台車3の反転防止やタ
クトタイムのばらつきを少なくすることができる。
【0070】〈実施例4〉図23は本発明の第四実施例
のリニア搬送装置における基本的構成図である。図23
において、50は位置速度演算手段31により電力制御
素子7の開閉を調整するメインコントコーラTCPであ
る。51は重なり率検出手段32により台車3の位置に
応じた直流励磁を調整する直流励磁制御手段である。こ
の直流励磁制御手段51の特性は図18に示すものであ
る。
【0071】次に、本実施例の動作について説明する。
台車3がステーションST-1にいることの確認動作によ
り、台車3のステーションST-1からステーションST
-2への搬送開始までは、前記各実施例と同様であるの
で、この実施例ではステーションST-2への台車3の突
入時の減速制御を説明する。ステーションST-1からス
テーションST-2に台車3を搬送する場合、まず、リニ
アモータ1aを励磁し、台車3を進行方向に加速させ
る。加速時は一定速度になるか、或いは、リニアモータ
1a上を台車3が通過した時点でリニアモータ1aの励
磁を遮断し、惰走で走行させる。減速時はステーション
ST-2に突入してくる台車3の速度に対応して逆相励磁
のタイミングを制御する。即ち、図18のように、重な
り率検出手段32によってリニアモータ1と二次導体4
の重なり率が演算され、このリニアモータ1の重なり率
の情報に基づき、台車3がステーションST-2の停止範
囲区間STOPに到着した時点で直流励磁をかけて、台
車3を停止保持させる。
【0072】このように、本実施例のリニア搬送装置
は、リニアモータ1とリニアモータ1と対向して配設さ
れた二次導体4のいずれか一方が、台車3に対向して配
設され走行路6上を走行移動するリニア搬送装置におい
て、台車3の停止位置近傍の走行路付近に配設され、台
車3の位置を検出する速度検出手段9と、リニアモータ
1と二次導体の重なり率を検出する重なり率検出手段3
2と、重なり率検出手段32により台車3の位置に応じ
た直流励磁を調整する直流励磁制御手段51とを具備す
るものであり、これを請求項に対応する実施例とするこ
とができる。
【0073】したがって、重なり率検出手段32によっ
てリニアモータ1と二次導体4の重なり率に基づき、台
車3が停止ステーションの停止範囲区間に到着した時点
で直流励磁をかけて台車を停止保持させるものであるか
ら、効率が良く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車3
を停止させる。故に、装置をコンパクトにでき、装置を
構成する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア搬送
装置とすることができる。また、台車3の反転防止やタ
クトタイムのばらつきを少なくすることができる。
【0074】特に、この実施例のリニア搬送装置は、前
記速度検出手段9の位置情報に基づき、所定の停止位置
に台車3を保持させるためにリニアモータ1の移動を拘
束する直流励磁を付与する直流励磁制御手段51からな
る直流制動手段を具備するものであり、この種の直流励
磁制御手段51からなる直流制動手段は、従来のストッ
パ12のような拘束手段を使用することなく停止状態を
維持できるものである。したがって、前記各実施例と同
様に、台車3の突入速度の変動に対して制動をかけるタ
イミング及び遮断するタイミングを制御するものである
から、このリニアモータ1の重なり率に基づき制動力制
御手段33によって効率良く、かつ、正確に所定の停止
位置へ台車3を停止させる。故に、装置をコンパクト化
でき、装置を構成する部品点数を減少させ、信頼性の高
いリニア搬送装置とすることができる。また、台車3の
反転防止やタクトタイムのばらつきを少なくすることが
できる。
【0075】〈実施例5〉図24は本発明の第五実施例
のリニア搬送装置における基本的構成図である。図にお
いて、61は重なり率検出手段32の情報に基づき停止
ステーションの制動力を演算する演算手段であり、台車
3の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相制動に
よる制動特性を発進ステーションにて演算する発進制動
特性演算手段61a、台車3の停止ステーションにおけ
る惰走特性及び逆相制動による制動特性を中間ステーシ
ョンにて演算する中間制動特性演算手段61b、台車3
の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相制動によ
る制動特性を停止ステーションにて演算する停止制動特
性演算手段61cからなる。
【0076】この構成に従って本実施例の動作について
説明する。なお、本実施例の台車3が発進ステーション
から停止ステーションへの運転パターンは、前記各実施
例と同様であるので、本実施例の特徴である制動特性の
演算に関して説明を行う。台車3の位置を速度検出手段
9で検出する。リニアモータ1と二次導体4の重なり率
を検出する重なり率検出手段32と、台車3の停止ステ
ーションにおける惰走特性及び逆相制動による制動特性
を発進ステーションにて演算する発進制動特性演算手段
61aと、台車の停止ステーションにおける惰走特性及
び逆相制動による制動特性を中間ステーションにて演算
する中間制動特性演算手段61bと、台車の停止ステー
ションにおける惰走特性及び逆相制動による制動特性を
停止ステーションにて演算する停止制動特性演算手段6
1cとで使用する移動特性を記憶手段41に格納してお
き、記憶手段41に格納されている特性に基づき台車3
の現在値と台車の停止目標位置を比較手段42で比較
し、比較手段42の出力に基づき所定の停止位置に台車
3を停止させる制動力を制動力制御手段33で制御す
る。このように、発進ステーションにおいて停止ステー
ションにおける制動特性を負荷の質量に応じて演算す
る。しかし、停止ステーションに到達する途中で負荷が
変動した場合は中間ステーション或いは停止ステーショ
ンにおいても制動特性の補正を行い、台車の重なり率に
応じた停止位置決め制御により位置決め処理を完了す
る。
【0077】このように、本実施例のリニア搬送装置
は、リニアモータ1とリニアモータ1と対向して配設さ
れた二次導体4のいずれか一方が、台車3に対向して配
設され走行路6上を走行移動するリニア搬送装置におい
て、台車3の停止位置近傍の走行路付近に配設され、台
車3の位置を検出する速度検出手段9と、リニアモータ
1と二次導体4の重なり率を検出する重なり率検出手段
32と、台車3の停止ステーションにおける惰走特性及
び逆相制動による制動特性を発進ステーションにて演算
する発進制動特性演算手段61aと、台車の停止ステー
ションにおける惰走特性及び逆相制動による制動特性を
中間ステーションにて演算する中間制動特性演算手段6
1bと、台車の停止ステーションにおける惰走特性及び
逆相制動による制動特性を停止ステーションにて演算す
る停止制動特性演算手段61cと、発進制動特性演算手
段61a、中間制動特性演算手段61b、停止制動特性
演算手段61cで使用する移動特性が格納されている記
憶手段41と、記憶手段41に格納されている特性に基
づき台車3の現在値と台車の停止目標位置を比較する比
較手段42と、比較手段42の出力に基づき所定の停止
位置に台車3を停止させる制動力を制御する制動力制御
手段33とを具備するものであり、これを請求項に対応
する実施例とすることができる。
【0078】したがって、前記各実施例と同様に、台車
3の発進制動特性演算手段61a、中間制動特性演算手
段61b、停止制動特性演算手段61cで使用する移動
特性により制御するものであるから、このリニアモータ
1の重なり率に基づき制動力制御手段33によって効率
良く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車3を停止させ
る。故に、装置をコンパクト化でき、装置を構成する部
品点数を減少させ、信頼性の高いリニア搬送装置とする
ことができる。また、台車3の反転防止やタクトタイム
のばらつきを少なくすることができる。
【0079】ところで、上記各実施例では走行方式とし
て車輪走行方式の場合について説明したが、本発明を実
施する場合には、磁気浮上方式、エア浮上方式であって
も適用できる。また、本実施例では片側式のリニアモー
タ1によるリニア搬送装置について説明したが、本発明
を実施する場合には、両側式のリニアモータ1、或い
は、本実施例とは逆に、走行路6のリニアモータ1の設
置位置に替って二次導体4を走行路6に沿って間隔を置
いて配設し、リニアモータ1を台車3に搭載した自走式
(地上二次方式)のリニアモータ1によるリニア搬送装
置としてもよい。この種の方式においても、原理的には
上記実施例と同一制御を行えばよいが、可動部である台
車3側での制御の処理が必要となり、信号伝送を可動部
分に行うためにそれだけ、台車3に対する信号の送受信
装置が高価になる。しかし、ステーションSTの数が多
くリニアモータ1の台数が少ない場合には、簡単なステ
ーションSTを設ければよいから、ステーションSTの
数の割りにそのコストが上記実施例よりも廉価となり、
上記実施例に比較して全体システムで判断すると廉価に
なる。しかし、上記実施例のように構成すると、特に、
装置をコンパクト化でき、装置を構成する部品点数を減
少させることができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明のリニア搬送装置
は、台車の発進速度及び停止位置を制御する発進停止ス
テーションを制御する発進停止コントローラと、前記発
進停止ステーション間において台車の停止位置間の移動
を制御する発進停止に使用されないリニアモータからな
る中間ステーションを制御する中間コントローラは、前
記台車の発進停止ステーションの制御と台車が通過する
中間ステーションの制御とを区別して位置決め制御で
き、装置をコンパクト化でき、装置を構成する部品点数
を減少させ、信頼性を高くすることができる。また、前
記発進及び停止ステーションの制御と前記中間ステーシ
ョンの制御範囲を区別でき、前記発進停止コントローラ
の標準化及び前記中間コントローラの共用化が可能とな
る。特に、前記発進停止コントローラ及び前記中間コン
トローラの共用としたものでは、大きなシステムであっ
ても同一構成で形成できる効果があり、前記発進停止コ
ントローラと前記中間コントローラを独立して標準化し
たものでは、ステーションとその中間に対応してハード
ウエアを対応付けができ、システム化のフレキシビリデ
ィに富む効果がある。
【0081】次の発明のリニア搬送装置は、台車が走行
移動する走行路の所定の停止位置近傍に配設され、台車
の速度を検出する速度検出手段と、リニアモータと二次
導体の重なり率を検出する重なり率検出手段の重なり率
に基づき、所定の停止位置へ台車を停止させる前記リニ
アモータの推力を制御する制動力制御手段を有するもの
であるから、このリニアモータの重なり率に基づき制動
力制御手段によって効率良く、かつ、正確に所定の停止
位置へ台車を停止させることができる。したがって、装
置をコンパクト化でき、装置を構成する部品点数を減少
させ、信頼性の高いリニア搬送装置とすることができ
る。また、台車の反転防止やタクトタイムのばらつきを
少なくすることができる。そして、リニアモータと二次
導体の重なり率を検出し、この重なり率の情報に基づき
制動力を調整するよう構成したので、リニアモータと二
次導体の重なり率の変化があってもタクトタイムのバラ
ツキが少なく安定した停止制御ができ、信頼性の高いリ
ニア搬送装置を得ることができる。
【0082】次の発明のリニア搬送装置は、台車の突入
速度の変動に対して制動をかけるタイミング及び遮断す
るタイミングを制御するものであるから、このリニアモ
ータの重なり率に基づき制動力制御手段によって効率良
く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車を停止させるこ
とができる。したがって、装置をコンパクト化でき、装
置を構成する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア
搬送装置とすることができる。そして、台車の反転防止
やタクトタイムのばらつきを少なくすることができる。
また、位置検出切替手段を有することにより、位置信号
増幅手段と位置信号カウント手段を共用化でき、よって
制御盤の設置面積を大幅に減らすことが可能となり、省
スペースとすることができる。
【0083】次の発明のリニア搬送装置は、重なり率検
出手段によってリニアモータと二次導体の重なり率が演
算され、このリニアモータと二次導体の重なり率に基づ
き、台車が停止ステーションの停止範囲区間に到着した
時点で直流励磁をかけることができるから、このリニア
モータの重なり率に基づき直流励磁制御手段によって効
率良く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車を停止させ
る。したがって、装置をコンパクト化でき、装置を構成
する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア搬送装置
とすることができる。そして、リニアモータと二次導体
の重なり率を検出し、この重なり率の情報に基づき制動
力を調整するよう構成したので、リニアモータと二次導
体の重なり率の変化があってもタクトタイムのバラツキ
が少なく安定した停止制御ができ、信頼性の高いリニア
搬送装置を得ることができる。
【0084】次の発明のリニア搬送装置は、前記請求項
4の効果と同様に、台車の発進制動特性演算手段、中間
制動特性演算手段、停止制動特性演算手段で使用する移
動特性により制御するものであるから、このリニアモー
タの重なり率に基づき制動力制御手段によって効率良
く、かつ、正確に所定の停止位置へ台車を停止させるこ
とができる。したがって、装置をコンパクト化でき、装
置を構成する部品点数を減少させ、信頼性の高いリニア
搬送装置とすることができる。また、リニアモータと二
次導体の重なり率を検出し、この重なり率の情報に基づ
き制動力を調整するよう構成したので、リニアモータと
二次導体の重なり率の変化があってもタクトタイムのバ
ラツキが少なく安定した停止制御ができ、信頼性の高い
リニア搬送装置を得ることができる。特に、各ステーシ
ョンにおいて停止ステーションの制動特性を演算するた
め負荷変動、外乱、電圧変動等に対して安定した位置決
めを行うことができる。
【0085】次の発明のリニア搬送装置は、請求項2乃
至請求項5の台車の突入速度の変動に対して制動をかけ
るタイミング及び遮断するタイミングを制御するもので
あるから、このリニアモータ1の重なり率に基づき制動
力制御手段によって効率良く、かつ、正確に所定の停止
位置へ台車を停止させることができる。したがって、装
置をコンパクト化でき、装置を構成する部品点数を減少
させ、信頼性の高いリニア搬送装置とすることができ
る。また、ステーションに引込みが可能であるから、台
車の反転防止やタクトタイムのばらつきを少なくするこ
とができる。特に、請求項2乃至請求項5との関係にお
いては、リニアモータと二次導体の重なり率を検出し、
この重なり率の情報に基づき直流励磁を行うタイミング
を調整するように構成したので、台車を所定位置に確実
に停止させ、かつ、台車と直流励磁により保持し、安定
した位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
の概略構成を示す概略平面図である。
【図2】 図2は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
における基本的構成図である。
【図3】 図3は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
で使用する台車の速度、移動距離及び進行方向を検出す
る速度検出手段とスリットの関係を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
で使用する台車の速度を検出する速度検出手段による検
出例の説明図である。
【図5】 図5は同じく台車の速度を検出する速度検出
手段の他の検出例を示す説明図である。
【図6】 図6(a)及び(b)は本発明の第一実施例
のリニア搬送装置で使用可能な台車の速度を検出する速
度検出手段による検出例の説明図である。
【図7】 図7は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
における発進停止コントローラのブロック構成図であ
る。
【図8】 図8は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
における中間コントローラのブロック構成図である。
【図9】 図9は本発明の第一実施例のリニア搬送装置
における速度検出手段の配置図である。
【図10】 図10は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置におけるメインコントローラから、発進停止コント
ローラに送信データの設定動作を説明するフローチャー
トである。
【図11】 図11は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における台車の位置と速度の関係を示す制動特性と
惰走特性の特性図である。
【図12】 図12は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における台車の減速停止制御を示すフローチャート
である。
【図13】 図13は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における在席センサの配置構成図である。
【図14】 図14は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置におけるメインコントローラから、発進停止コント
ローラに在席センサが選択する動作を説明するフローチ
ャートである。
【図15】 図15は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における各種コントローラ間の制御の一部のフロー
チャートである。
【図16】 図16は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における各種コントローラ間の制御の他の残部のフ
ローチャートである。
【図17】 図17は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における停止位置決め制御を説明する特性図であ
る。
【図18】 図18は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における直流励磁をかけた場合の停止位置決め制御
を説明する特性図である。
【図19】 図19は本発明の第一実施例のリニア搬送
装置における推力演算の説明図である。
【図20】 図20は本発明の第二実施例のリニア搬送
装置における基本的構成図である。
【図21】 図21は本発明の第二実施例のリニア搬送
装置で使用する重なり率とゲインとの関係を示す特性図
である。
【図22】 図22は本発明の第三実施例のリニア搬送
装置における基本的構成図である。
【図23】 図23は本発明の第四実施例のリニア搬送
装置における基本的構成図である。
【図24】 図24は本発明の第五実施例のリニア搬送
装置において使用する台車の減速時における直流励磁を
かけるタイミングを表す特性図である。
【図25】 図25は従来のリニア搬送装置の概略構成
を示す概略平面図である。
【図26】 図26は従来のリニア搬送装置のリニアモ
ータの走行速度特性図である。
【図27】 図27は従来のリニア搬送装置の全体の制
御機能を示す構成図である。
【図28】 図28は従来のリニア搬送装置におけるリ
ニアモータの速度制御を行う速度制御機能のブロック構
成図である。
【図29】 図29は従来のリニア搬送装置におけるワ
ークの検出を行う説明図である。
【図30】 図30は従来の自走式のリニア搬送装置に
おける基本的構成の説明図及び走行特性図である。
【符号の説明】
1(1a,1b,1c) リニアモータ、3 台車、4
二次導体、6 走行路、7 電力制御素子、9(9a
〜9f) 速度検出手段、16 推力制御器、31 位
置速度演算手段、32 重なり率検出手段、33 制動
力制御手段、41 記憶手段、42 比較手段、51
直流励磁制御手段、61 演算手段、61a 発進制動
特性演算手段、61b 中間制動特性演算手段、61c
停止制動特性演算手段、ST(ST-1〜ST-5) ス
テーション、TCP メインコントローラ、SSC 発
進停止コントローラ、STC 中間コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 41/025 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータと前記リニアモータと対向
    して配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台
    車が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、 前記台車の発進速度及び停止位置を制御する発進停止ス
    テーションと前記発進停止ステーションを制御する発進
    停止コントローラと、 発進停止ステーション間において前記台車の停止位置間
    の移動を制御する中間ステーションと前記中間ステーシ
    ョンを制御する中間コントローラとを具備することを特
    徴とするリニア搬送装置。
  2. 【請求項2】 リニアモータと前記リニアモータと対向
    して配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台
    車が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、 前記台車が走行移動する走行路の所定の停止位置近傍に
    配設され、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、 前記リニアモータと二次導体の重なり率を検出する重な
    り率検出手段と、 前記重なり率検出手段の重なり率に基づき所定の停止位
    置へ台車を停止させるリニアモータの推力を制御する制
    動力制御手段とを具備することを特徴とするリニア搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 リニアモータと前記リニアモータと対向
    して配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台
    車が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、 前記台車が走行移動する走行路の所定の停止位置近傍に
    配設され、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、 前記複数の速度検出手段の出力を前記台車の搬送状態に
    より切替える速度検出切替手段と、 前記速度検出切替手段の出力信号に基づき前記台車の移
    動量をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段による前記台車の現在値と前記台車の
    停止目標位置を比較する比較手段と、 前記比較手段の出力に基づき所定の停止位置に前記台車
    を停止させる制動力を制御する制動力制御手段とを具備
    することを特徴とするリニア搬送装置。
  4. 【請求項4】 リニアモータと前記リニアモータと対向
    して配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台
    車が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、 前記台車の停止位置近傍の走行路付近に配設され、前記
    台車の位置を検出する速度検出手段と、 前記リニアモータと二次導体の重なり率を検出する重な
    り率検出手段と、 前記重なり率検出手段により前記台車の位置に応じた直
    流励磁を調整する直流励磁制御手段とを具備することを
    特徴とするリニア搬送装置。
  5. 【請求項5】 リニアモータと前記リニアモータと対向
    して配設された二次導体のいずれか一方に設けられた台
    車が走行路上を走行移動するリニア搬送装置において、 前記台車の停止位置近傍の走行路付近に配設され、前記
    台車の位置を検出する速度検出手段と、 前記リニアモータと二次導体の重なり率を検出する重な
    り率検出手段と、 前記台車の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相
    制動による制動特性を発進ステーションにて演算する発
    進制動特性演算手段と、 前記台車の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相
    制動による制動特性を中間ステーションにて演算する中
    間制動特性演算手段と、 前記台車の停止ステーションにおける惰走特性及び逆相
    制動による制動特性を停止ステーションにて演算する停
    止制動特性演算手段と、 前記発進制動特性演算手段、中間制動特性演算手段、停
    止制動特性演算手段で使用する移動特性が格納されてい
    る記憶手段と、 前記記憶手段に格納されている特性に基づき前記台車の
    現在値と前記台車の停止目標位置を比較する比較手段
    と、 前記比較手段の出力に基づき所定の停止位置に前記台車
    を停止させる制動力を制御する制動力制御手段とを具備
    することを特徴とするリニア搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項2乃至請求項5のリニア搬送
    装置において、更に、前記速度検出手段の位置情報に基
    づき、所定の停止位置に前記台車を保持させるためにリ
    ニアモータの移動を拘束する直流制動手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項5のうちのいずれか
    1つに記載のリニア搬送装置。
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