JPH08333481A - シリカ強化トレッドを有するタイヤ - Google Patents

シリカ強化トレッドを有するタイヤ

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JPH08333481A
JPH08333481A JP8133410A JP13341096A JPH08333481A JP H08333481 A JPH08333481 A JP H08333481A JP 8133410 A JP8133410 A JP 8133410A JP 13341096 A JP13341096 A JP 13341096A JP H08333481 A JPH08333481 A JP H08333481A
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ジョセフ・ケヴィン・ハベル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量のシリカ若しくはシリカとカーボンブラ
ックとの組合せで強化された三種の基本エラストマーか
ら成るトレッドを有する、バランスのとれた性質を有す
るタイヤを提供する。 【解決手段】 乳化重合で合成したスチレン/ブタジエ
ン共重合体ゴムと二種のジエン系エラストマー(基本的
には、シス1,4‐ポリブタジエンゴムと高ビニルポリ
ブタジエンゴム)から成る三種の基本エラストマー、微
粒子状シリカまたはシリカとカーボンブラックとの混合
物およびシリカカップラーを含んでなり、更に常用のゴ
ム硬化用薬剤を配合したゴムコンパウンドを常法で硫黄
硬化し、得られた硬化ゴムを用いてバランスのとれたこ
ろがり抵抗性、静止摩擦特性および耐磨耗性を有するゴ
ムタイヤを製造する。場合によっては、基本エラストマ
ー組成物は少量の1,4‐ポリイソプレン天然ゴムを含
んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリカで定量的に強
化されているゴムトレッドを有するタイヤに関する。一
つの態様では、トレッドは、定量のシリカまたはシリカ
とカーボンブラックとの組合せで強化された三種の基本
エラストマーを含んでなる。一つの態様では、トレッド
ゴムは乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン共重合
体ゴム、シス1,4‐ポリブタジエンゴムおよび高ビニ
ル‐ポリブタジエンゴムから成る三種の基本エラストマ
ーから成ることが必要である。場合によっては、この基
本エラストマー組成物は少量のシス1,4‐ポリイソプ
レン天然ゴムを含んでいてもよい。
【0002】
【従来の技術】カーボンブラックで通常強化されている
各種ゴムのブレンドであるゴムトレッドを有する空気入
りゴムタイヤが従来から製造されている。
【0003】一つの態様では、望まれるタイヤトレッド
の性質、特に、主としてころがり抵抗性(rolling resi
stance)、静止摩擦特性(traction)および耐摩耗性
の、バランスのとれたタイヤトレッド特性を達成する目
的で、複数のゴムが評価され、選別され、そしてブレン
ドされる。
【0004】タイヤ、特にタイヤトレッドのような用途
を含めてゴムを利用する種々の用途では、実質的な量の
強化用充填材(一種または複数)を含有する硫黄硬化ゴ
ムが用いられている。そのような目的には、通常、カー
ボンブラックが用いられ、普通、その硫黄硬化ゴムに良
好な物理的性質を与え、若しくはそれら性質を向上させ
る。この目的に、微粉状のシリカが時に用いられ、それ
は、特に、シリカをカップリング剤と併用した場合に、
その目的に有用である。幾つかの場合には、タイヤ用ト
レッドを含めて各種ゴム製品の強化用充填材として、シ
リカとカーボンブラックの組合せが用いられる。
【0005】さまざまな目的に各種ゴム組成物が製造さ
れており、その幾つかは、ビニル基含有量と呼ばれるこ
ともある一定度の1,2‐構造を含むポリブタジエンを
含有するタイヤトレッドを含んでいる。かかる各種組成
物の代表的な例は、例えば単量体単位の25から50パ
ーセントを1,2‐位に含んでいるポリブタジエンのタ
イヤトレッドに関する米国特許第3,937,681号
明細書のような各種特許明細書に教示されているものな
どである。英国特許第1,166,832号は、単量体
単位の少くとも50パーセントを1,2‐位に含んでい
る“高ビニル”ブタジエンゴムのタイヤトレッドに関す
る。米国特許第4,192,366号は、“中ビニル”
ポリブタジエンの組成物およびそれと天然ゴムとのブレ
ンドであって、一定のカーボンブラックを含んでいるこ
とを必要とする組成物に関する。米国特許第3,97
8,165号は、(a)“中ビニル”ポリブタジエン、
(b)ポリブタジエンおよび(c)ブタジエン/スチレ
ンゴムから成る、タイヤトレッドに有用であると教示さ
れる組成物に関する。ドイツ特許DE第2936‐72
号は、35から70パーセントの1,2‐単位を含んで
いるポリブタジエンとポリイソプレンゴムおよび、場合
によってはシス‐ポリブタジエン若しくはスチレン/ブ
タジエンゴムとからのタイヤ用混合物に関する。米国特
許第3,827,991号、同第4,220,564号
および同第4,224,197号は、少くとも70パー
セントの1,2‐構造を含んでいるポリブタジエンと各
種の他のゴムとの組合せに関する。米国特許第4,19
2,366号は、過剰の硫黄で硬化されたシス‐ポリイ
ソプレンゴムと中ビニルポリブタジエンゴムとのブレン
ドのトレッドを有するタイヤに関する。米国特許第4,
530,959号は、中ビニルポリブタジエン、シス
1,4‐ポリイソプレンゴムおよびスチレン/ブタジエ
ン共重合体ゴムから成るトレッドを有するタイヤに関す
る。ここで、その中ビニルポリブタジエンゴムは、米国
特許第4,230,841号明細書に教示されている方
法に従ってブタジエンを極性修飾剤とジビニルベンゼン
の存在下で重合することにより合成することができる。
【0006】通常の場合、シリカがカップリング剤なし
で用いられるなら、ゴムタイヤトレッドの強化用充填材
としては、シリカよりカーボンブラックの方が効果的で
あることを理解することが重要である。
【0007】事実、少くともカーボンブラックと較べる
と、シリカがカップリング剤なしで用いられるなら、タ
イヤトレッドを含めて大半の目的に対してシリカをゴム
の強化用充填材たらしめる、シリカ粒子とゴムエラスト
マーとの間の物理的および/または化学的結合は存在し
ないか、または少くともも不十分である。この欠陥を克
服するためにさまざまな処理および方法が考案されてい
るが、当該技術分野の習熟者にカップリング剤またはカ
ップラーとして一般的に知られている、シリカ表面およ
びゴムエラストマー分子の両方と反応する能力のある化
合物がよく用いられている。このようなカップリング剤
は、例えばシリカ粒子と前混合してもよいし、又は前反
応させてもよいし、あるいはゴム/シリカの加工または
混合段階でゴム混合物に添加してもよい。カップリング
剤とシリカがゴム/シリカの混合または加工段階で別々
にゴム混合物に添加される場合には、カップリング剤は
その場でシリカと結合すると考えられる。
【0008】特に、そのようなカップリング剤は、普
通、シリカ表面と反応する能力のある構成成分または部
位(シラン部分)と、ゴム、特に炭素−炭素二重結合、
即ち不飽和結合を含む、硫黄加硫できるゴムと反応する
能力のある構成成分または部位も含むシランから成る。
この場合、カップラーはシリカとゴムとの間の結合橋と
して作用し、それによってシリカのゴム強化性能を高め
る。
【0009】一つの態様において、カップリング剤のシ
ランは、多分加水分解によってシリカ表面で結合を形成
し、カップリング剤のゴム反応性の成分はゴム自身と結
合する。通常、カップラーのゴム反応性成分は感温性で
あり、最終の、より高温の加硫段階で、しかしてゴム/
シリカ/カップラー混合段階に続いて、従ってカップラ
ーのシラン基がシリカと結合した後で、ゴムと結合する
傾向がある。しかし、理由の一部として、カップラー
は、典型的には、温度に敏感であるから、カップラーの
ゴム反応性成分とゴムとの間にはある程度の化合、即ち
結合が初期のゴム/シリカ/カップラー混合段階で、従
って続く硬化段階に先立つて起きる可能性がある。
【0010】カップラーのゴム反応性基の成分の例は、
メルカプト、アミノ、ビニル、エポキシおよび硫黄のよ
うな基の一つまたはそれ以上であり、望ましくは硫黄ま
たはメルカプト基、より望ましくは硫黄である。
【0011】例えばビス‐(3‐トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィドのようなポリスルフィド成分
若しくはその構造を含むシランカップリング剤のような
非常に多数のカップリング剤が、シリカとゴムとの結合
に用いられることが教示されている(例えば、米国特許
第3,873,489号明細書)。
【0012】シリカ強化タイヤトレッドについて、米国
特許第4,519,430号明細書には、溶液重合若し
くは乳化重合SBR、場合によってはシリカとカーボン
ブラックとの混合物を含み、シリカがそのシリカ/カー
ボンブラック強化用充填材の主要成分であることが要求
されるポリブタジエンゴムおよび/またはポリイソプレ
ンゴムを含む、シリカ含有量の多いタイヤトレッドが開
示されている。EPO特許出願第447,066明細書
には、有機アルカリ金属開始剤を用いて合成されたポリ
ブタジエン若しくはスチレン/ブタジエン共重合体から
成り、そしてその他特定のゴムを含むこともできる複数
のゴムとシリカおよびシランカップリング剤から成るタ
イヤトレッド用ゴム組成物が開示されている。
【0013】本明細書で用いられる用語“phr”は通
常の用い方に従うもので、“ゴム100重量部当たりの
個々の材料の部数”を示す。
【0014】“混練ゴム”、“ゴムコンパウンド”およ
び“ゴム組成物”などの用語は、一般に、各種のゴム混
練用成分と混合されたゴムのことである。このような用
語は、特にタイヤ用のゴム混合混合技術分野の習熟者に
はよく知られている。
【0015】“加硫された”、“加硫する”、“硬化さ
れた”および“硬化する”などの用語は、本明細書で用
いられる場合、ゴムの加硫を指すものとして互換的に用
いられる。このような用語はゴムの加硫技術分野の習熟
者にはよく知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、定量
のシリカ若しくはシリカとカーボンブラックの組合せで
強化された三種の基本エラストマー、乳化重合で合成し
たスチレン/ブタジエン共重合体ゴム、シス1,4‐ポ
リブタジエンゴムおよび高ビニルポリブタジエンゴムか
ら成るトレッドを有する、バランスのとれたころがり抵
抗性、静止摩擦特性および耐磨耗性を有する空気入りゴ
ムタイヤを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゴム1
00重量部当たり、 (A)(i)約15から40phr、或いはまた、望ま
しくは、約15から約25phrの乳化重合で合成した
スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、(ii)約85か
ら約60phr、或いはまた約85から75phrの、
基本的に(a)約10から約30phr、或いはまた約
15から約25phrのシス1,4‐ポリブタジエンゴ
ムおよび(b)約30から約60phr、或いはまた約
40から約60phrの、約50から約90重量パーセ
ント、或いはまた約55から約75重量パーセントの範
囲のビニル基を含む高ビニル‐ポリブタジエンゴムから
成る2種のジエン系エラストマーから構成されるエラス
トマー; (B)約55から約90phr、或いはまた約60から
約85phrの微粒子状シリカ、望ましくは沈降シリ
カ; (C)シリカの表面と反応するシラン部位と上記エラス
トマーと相互作用する硫黄部位とを含むシリカカップラ
ーにして、シリカとカップラーとの重量比が約7/1か
ら約15/1である少くとも一種のシリカカップラー、
並びに (D)カーボンブラックを併用する場合には、シリカと
カーボンブラックとの重量比が少くとも2/1、或いは
また少くとも4/1、そして、しばしば、望ましくは少
くとも10/1であり、かつシリカとカーボンブラック
との合計量が約40から約110phr、或いはまた約
60から約90phrになるように処方される、約0か
ら約50phr、或いはまた約5から約25phrのカ
ーボンブラック;を含んでなるトレッドを有する空気入
りゴムタイヤが提供される。
【0018】本発明の一つの態様では、このシリカ強化
タイヤトレッドゴム用の基本の三種のゴムエラストマー
は約5から約20phrのシス‐1,4‐ポリイソプレ
ン天然ゴムを含んでいてもよい。
【0019】本発明のさらなる一つの態様では、場合に
よって追加される上記の天然ゴムを含んでいてもいなく
ても、その三種の基本ゴムエラストマーは全部で約5か
ら約20phrの、3,4‐ポリイソプレンゴム、イソ
プレン/ブタジエン共重合体エラストマー、スチレン/
イソプレン共重合体エラストマー、溶液重合で合成した
スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/イソプ
レン/ブタジエン三元共重合体エラストマーおよび約4
0から約50パーセントのビニル単位を含む中ビニル‐
ポリブタジエンゴムから選ばれる少くとも一種のエラス
トマーも含んでいることができる。
【0020】高ビニルポリブタジエンゴムを含むことが
必要であるとして規定されるゴムと組合せてシリカカッ
プラーを含む、上記の多量のシリカ充填材を用いたゴム
ブレンドが、実質的な量のシリカ強化材を含んでいるタ
イヤトレッドの性質を向上させることを意図する本発明
の1つの重要な特徴である。
【0021】一つの態様で、高ビニルポリブタジエンゴ
ム(HVBD)は、静止摩擦特性を有意に損なうことな
しに、トレッド磨耗性ところがり抵抗性をかなり向上さ
せるのに有益であると考えられる。
【0022】この高ビニルポリブタジエンゴムは、場合
によっては、加工を容易にするために、各種のゴム混練
材料と混合する前にプロセスオイルで稀釈することもで
きる。オイル稀釈を採用する場合、通常、約15から3
5phrの、普通は芳香族系若しくは芳香族/パラフィ
ン系オイルタイプのゴム用プロセスオイルが用いられ、
これによってそのエラストマーのML‐4粘度(100
℃)が約40から約80とされる。
【0023】上記で指摘したように、この基本エラスト
マー組成物には少量の中ビニルポリブタジエンゴムを添
加することができる。かかる中ビニルポリブタジエンゴ
ムは、この技術分野で既知の方法など、種々の方法によ
ってうまく製造できる。
【0024】しかし、本発明では、時には、特定のタイ
プの中ビニルポリブタジエンゴムを用いることが考慮さ
れる。このような中ビニルポリブタジエンゴムは、本明
細書で引用、参照すものとされる米国特許第4,23
0,841号明細書に説明されている、アルキルリチウ
ム触媒と少くとも一種の極性の触媒改質剤とを用い、本
質的に極性の芳香族溶媒中で1,3‐ブタジエンと極く
少量のジビニルベンゼンとを重合することにより合成さ
れるタイプのゴムであることができると考えられる。
【0025】シス1,4‐ポリブタジエンゴムは、本発
明では、タイヤトレッドの耐磨耗性、即ちトレッド耐磨
耗性を向上させるのに有益であると考えられる。
【0026】かかるシス1,4‐ポリブタジエンゴム
は、例えば1,3‐ブタジエンの有機溶媒中での溶液重
合で合成できる。
【0027】このシス1,4‐ポリブタジエンゴムは、
通常、例えばシス1,4‐結合の含有量が少くとも90
%であるという特徴を持っている。
【0028】シス1,4‐ポリイソプレン天然ゴムはゴ
ムの技術分野の人には良く知られている。
【0029】乳化重合で合成されるスチレン/ブタジエ
ン共重合体は、水系重合媒体中で、適した触媒と乳化剤
(一種または複数)を一緒に用いてスチレンと1,3‐
ブタジエンを共重合することによりうまく合成すること
ができる。このようなスチレン/ブタジエン共重合体エ
ラストマーの合成は、この技術分野の習熟者によく知ら
れている。
【0030】溶液重合で合成されるスチレン/ブタジエ
ン共重合体は、有機溶媒溶液中、適した触媒の存在下で
スチレンと1,3‐ブタジエンを共重合することにより
うまく合成できる。このようなスチレン/ブタジエン共
重合体エラストマーの合成は、この技術分野の習熟者に
よく知られている。
【0031】理解されるように、乳化重合で合成したス
チレン/ブタジエン共重合体エラストマーと溶液重合で
合成したスチレン/ブタジエン共重合体エラストマーが
エラストマーのさまざまな用途に対して異なる性質を有
していることは、この代表的な技術分野の習熟者には良
く知られている。
【0032】本発明の実施では、乳化重合で合成したス
チレン/ブタジエン共重合体エラストマーと、少くとも
二種のブタジエン系ゴム、即ちシス1,4‐ポリブタジ
エンゴムと高ビニルポリブタジエンゴムとからの均衡の
とれたゴムブレンドが提供される。それは定量的なシリ
カによる強化に期待し、それがまたそのゴムブレンドに
対するシリカの強化効果のためのシリカカップラーに期
待するものである。
【0033】他の態様で、かかる硫黄硬化ゴムトレッド
がカーボンブラックを含有することもあるが、この場合
カーボンブラックに対するシリカの重量比は少くとも約
2/1、望ましくは約4/1、場合によっては少くとも
10/1である。
【0034】ゴムコンパウンドの調製用に通常使用され
るシリカ系ピグメントが本発明でのシリカとして用いら
れるが、これには熱分解シリカ系および沈降シリカ系ピ
グメント(シリカ)があり、沈降シリカが望ましい。
【0035】本発明で用いられる望ましいシリカ系ピグ
メントは、例えば可溶性ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリ
ウムの酸処理で得られるような沈降シリカである。
【0036】窒素ガスを用いて測定した、このシリカの
BET表面積は約100から約250m2/g、望まし
くは約120から約180m2/gの範囲にあることが
望ましい。表面積を測定するこのBET法は米国化学会
Journal of the American Chemical Society)、第
60巻、304頁(1930年)に説明されている。
【0037】このシリカは、また、典型的には、約20
0から約400、そして、通常約220から約300の
範囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有する。
【0038】各種の市販シリカが本発明での使用のため
に考慮することができる。単なる例として制限を付けず
に示すと、PPGインダストリーズ社(PPG Industrie
s)からハイ−シル(Hi‐Sil)という登録商標で、21
0、243などの商品番号で市販されているシリカ;ロ
ーン・プーラン社(Rhone‐Poulenc)からゼオシル(Ze
osil)1165MPという名称で市販されているシリ
カ、デグッサ社(Degussa AG)からVN2とVN3およ
びBV3370GRの名称で入手できるシリカ、および
ジェー.エム.フーバー社(J.M.Huber)からの、例え
ばゼオポール(Zeopol)8745がある。
【0039】この技術分野の習熟者には容易に理解され
るように、トレッドゴムのゴム組成物はゴム混練技術分
野で一般に知られている方法、例えば各種の硫黄硬化性
成分ゴムを、例えば硫黄、活性化剤、遅延剤および促進
剤のような硬化剤、オイル、粘着性付与樹脂を含めて各
種樹脂、シリカおよび可塑剤のような加工助剤、充填
材、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、酸化防止剤と
オゾン亀裂防止剤、素練り促進剤、および例えばカーボ
ンブラックのような強化材と混合する方法によって混練
される。この技術分野の習熟者に良く知られているよう
に、硫黄硬化性の、および硫黄硬化した材料(ゴム)の
利用目的に応じて上記の添加物を選び、普通、常用の量
で使用する。
【0040】本発明では、若し使用するなら、前に説明
したように、通常、カーボンブラックが添加される。粘
着性付与樹脂を使用する場合、その一般的な量は約0.
5から約10phr、普通は約1から約5phrの範囲
である。加工助剤の一般的な量は約1から約50phr
である。かかる加工助剤として、例えば芳香族系、ナフ
テン系および/またはパラフィン系のプロセスオイルを
挙げることができる。酸化防止剤の一般的な量は約1か
ら約5phrである。代表的な酸化防止剤は、例えばジ
フェニル‐p‐フェニレンジアミン、および例えばヴァ
ンデルビルトのゴムハンドブックVanderbilt Rubber
Handbook)(1978年)、344−346頁に開示さ
れているような他の酸化防止剤であることができる。オ
ゾン亀裂防止剤の一般的な量は約1から約5phrであ
る。脂肪酸─例としてステアリン酸を挙げることができ
るが─を使用する場合、その一般的な量は約0.5から
約3phrである。酸化亜鉛の一般的な量は約2から約
5phrである。ワックスの一般的な量は約1から約5
phrである。マイクロクリスタリンワックスがよく用
いられる。素練り促進剤の一般的な量は約0.1から約
1phrである。代表的素練り促進剤は、例えばペンタ
クロロチオフェノールおよびジベンズアミドジフェニル
ジスルフィドであることができる。
【0041】加硫は硫黄加硫剤の存在下で行われる。適
した硫黄加硫剤の例に、元素硫黄(フリー硫黄)または
硫黄供与性加硫剤、例えばアミンジスルフィド、高分子
ポリスルフィドまたは硫黄−オレフィン付加体がある。
望ましい硫黄加硫剤は元素硫黄である。この技術分野の
人々にはよく知られているように、硫黄加硫剤は約0.
5から約4phrの範囲の量で用いられ、時には約0.
5から約2.5phrの範囲の量が推奨されることもあ
る。
【0042】促進剤は加硫に必要な時間および/または
温度を調節し、加硫物の性質を改善するために用いられ
る。遅延剤も改善速度を調節するために用いられる。一
つの態様では、単一の促進剤系、即ち一次促進剤を用い
ることができる。通常、推奨される一次促進剤(一種ま
たは複数)は、総量で、約0.5から約4phr、或い
はまた約1.2から約2.0phrの範囲で用いられ
る。もう一つの態様では、例えば加硫を活性化し、加硫
物の性質を改善するために一次促進剤と二次促進剤を組
合わせて用いることもあり、この場合二次促進剤の使用
量は約0.05から約3phrである。これらの促進剤
の組合せは最終製品の性質に対し相乗効果を生むと予想
され、そしてそれはいずれかの促進剤を単独で用いた場
合よりも幾分良好である。さらに、標準の加工温度では
影響を及ぼさないが、常用の加硫温度で満足な硬化がで
きる遅効作用性促進剤も用いることができる。本発明で
使用するのに適したタイプの促進剤は、アミン類、ジス
ルフィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール
類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメ
ート類およびザンテート類である。推奨される一次促進
剤はスルフェンアミドである。二次促進剤を用いる場
合、望ましい二次促進剤はグアニジン、ジチオカーバメ
ートまたはチウラムの各化合物である。硫黄加硫剤と促
進剤(一種または複数)の存在と両者の相対量は本発明
の態様とは考えられず、本発明は、より一義的には、シ
リカを強化用充填材としてカップリング剤と組合わせて
用いることに向けられている。
【0043】前記の添加剤の存在とそれらの相対量も本
発明の態様とは考えられず、本発明は、より一義的に
は、タイヤトレッドに特定のゴムブレンドをシリカおよ
びシリカカップラーと組合わせて用いることに向けられ
ている。
【0044】本発明のタイヤは、この技術分野の熟練者
には自明である各種の方法で組立てられ、賦形され、成
形され、硬化される。
【0045】
【実施例】本発明は次の実施例を参照することにより更
によく理解されるであろう。これらの実施例において
は、特に断らない限り、部およびパーセントは重量で与
えられる。
【0046】実施例1 乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン共重合体ゴム
とシス1,4‐ポリブタジエンゴムおよび高ビニルポリ
ブタジエンゴムのブレンドからゴム組成物(混練りゴ
ム)を調製し、試料Bと名付けた。
【0047】乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン
共重合体ゴム、シス1,4‐ポリブタジエンゴム、イソ
プレン/ブタジエン共重合体ゴムおよびシス1,4‐ポ
リイソプレンからなる対照ゴム組成物を調製し、試料A
と名付けた。
【0048】これらゴム組成物は調合成分を数段階で、
混合することにより調製された。即ち、非硬化発現性の
逐次四段階(硬化剤無し)および最終硬化発現段階(基
本的には、硬化剤の配合段階)で混合し、次いで得られ
た組成物を昇温、加圧下で硬化させた。
【0049】これらの非硬化発現性混合段階では、最終
の硬化発現混合段階で混合(添入)される促進剤(一種
または複数)、硫黄硬化剤、酸化亜鉛および酸化防止剤
を除いて、試料Aでは全ての調合成分が第1非硬化発現
混合段階で混合されたが、強化用充填材(シリカまたは
カーボンブラック)の約20から50%と、(それら強
化用充填材に)対応する量のカップラーとプロセスオイ
ルは第2非硬化発現混合段階で添加され、試料Bでは非
硬化発現配合成分の全てが第1混合段階で加えられた。
【0050】これら配合成分は、各非硬化発現混合段階
で全てバンバリー型(Banbury type)混合機中で約5分
間、約165℃の温度まで混合されたが、第4混合段階
では約3分間、約145℃の温度まで混合された。次い
で、得られたゴム組成物(混合物)に残りの配合成分を
加え、バンバリー型混合機中で約2分間、約110℃の
温度まで混合した。次いで、このゴムを150℃で約1
8分間加硫した。
【0051】このゴム組成物は表1に示した配合成分か
ら成るものであった。表2に硬化ゴム組成物の性質を示
す。
【0052】
【表1】
【0053】1)グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバ
ー社(Goodyear Tire & Rubber Company)から入手し
た、約40パーセントの結合スチレンを含み、Tgが約
−31℃の、乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン
共重合体ゴム。 2)グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社からブデ
ン(Budene:登録商標)1207として得られる、シス
1,4‐単位含有量が約96パーセントのシス1,4‐
ポリブタジエンゴム。 3)グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社から得ら
れる、ビニル基含有量が約65重量パーセントで、シス
1,4‐単位含有量が約16パーセントである高ビニル
ポリブタジエンゴム。 4)シス‐1,4‐ポリイソプレン天然ゴム。 5)グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社から得ら
れる、イソプレン含有量が約50%で、Tgが約−44
℃であるイソプレン/ブタジエン共重合体エラストマ
ー。 6)ジェー.エム.フーバー社からゼオポール8545
として得られるシリカ。 7)デグッサ社からX50Sで、ビス−3−トリエトキ
シプロピルテトラスルフィドとカーボンブラックN33
0の50/50ブレンド(活性50%と考えられる)と
して市販されているビス‐3‐(トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィド(活性50%)。 8および9)それぞれジアリール‐p‐フェニレンジア
ミン系およびジヒドロトリメチルキノリン系酸化防止
剤。
【0054】
【表2】
【0055】この実施例でのゴム組成物の諸性質は、本
発明のトレッド組成物を代表する試料Bでは、良好なタ
イヤトレッドころがり抵抗性とトレッド耐磨耗性を予測
させると考えられる。
【0056】試料Bは、対照試料Aに較べて、室温(2
3℃)と100℃の両方で反発弾性が有意に大きいこと
を示したが、これはこのようなトレッド組成を有するタ
イヤがより良好な(より小さい)ころがり抵抗性を有す
ることを予測させるものである。
【0057】試料Bは、対照試料Aに較べて、DIN磨
耗値が有意に小さいことを示したが、これはタイヤトレ
ッドの磨耗性がより良好(より小さい)ことを予測させ
るものである。
【0058】試料Aおよび試料Bゴム組成物のトレッド
を有する、寸法が205/60R15のタイヤを調製し
た。両タイヤについてころがり抵抗性、静止摩擦特性お
よびトレッド耐磨耗性の各試験を行った。試料Aのゴム
組成のトレッドを有するタイヤに対応する対照タイヤA
での値を100として基準化し、これと試料Bのゴム組
成のトレッドを有するタイヤに対応するタイヤBでの値
を比較した。それらの値を次の表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】これらのタイヤ試験の結果は、タイヤBで
ころがり抵抗性が有意に向上していること(より大きい
値はより小さいころがり抵抗性を表す)、乾燥静止摩擦
特性が有意に向上していること(より大きい値はより大
きい静止摩擦を表す)、およびトレッド耐磨耗性が非常
に向上していること(より大きい値はより大きい耐磨耗
性を表す)を示す。
【0061】ころがり抵抗性は、ダイナモメータによ
り、(リムに取り付けて、空気を入れた)タイヤを、直
径67インチ(170cm)の車輪に対して荷重下で回
転させて測定した。このような方法はこの技術分野の習
熟者によって認知されていると考えられる。
【0062】静止摩擦特性はSAE J‐345Aの方
法で(湿潤表面および乾燥表面用のマカダム(Macada
m)を用いて)測定した。このような方法はこの技術分
野の習熟者によって認知されていると考えられる。
【0063】トレッド耐磨耗性は、乗用車に取付けたタ
イヤを約28,000マイル(44,800km)の距
離走らせた後、残っているトレッドの深さを測定し、そ
の測定値からトレッドの磨耗を計算することにより求め
た。このような方法はこの技術分野の習熟者によって認
知されていると考えられる。
【0064】本発明を例証する目的から特定の代表的実
施態様と細部を示したが、当該技術分野の熟練者には、
本発明には、その精神と範囲から逸脱しない範囲で、様
々な変更や修正が加え得ることは明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/06 KCX C08L 9/06 KCX (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 マイケル・ジュリアン・クローフォード アメリカ合衆国オハイオ州44303,アクロ ン,パリサデス・ドライブ 712

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム100重量部当たり、(A)(i)
    約15から約40phrの、乳化重合で合成したスチレ
    ン/ブタジエン共重合体ゴム、(ii)約85から約6
    0phrの、基本的に(a)約10から約30phrの
    シス1,4‐ポリブタジエンゴムおよび(b)約30か
    ら約60phrの、約50から約90パーセントの範囲
    のビニル基を含む高ビニル‐ポリブタジエンゴムから成
    る二種のジエン系エラストマーから構成されるエラスト
    マー;(B)約55から約90phrの微粒子状シリ
    カ;(C)シリカの表面と反応するシラン部位と該エラ
    ストマーと相互作用する硫黄部位とを含むシリカカップ
    ラーにして、シリカとカップラーの重量比が約7/1か
    ら約15/1である少くとも一種の該シリカカップラ
    ー、並びに(D)カーボンブラックを併用する場合に
    は、シリカとカーボンブラックとの比が少くとも2/1
    であり、かつシリカとカーボンブラックとの合計量が約
    40から約110phrになるように処方される約0か
    ら約50phrのカーボンブラック;を含んでなるトレ
    ッドを有する空気入りゴムタイヤ。
  2. 【請求項2】 シリカが約100から約250の範囲の
    BET表面積と約200から約400の範囲のDBP吸
    着値を有する、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 シリカとカーボンブラックとの重量比が
    少くとも10/1である、請求項1に記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 カップラーがビス‐3‐(トリエトキシ
    シリルプロピル)テトラスルフィドである、請求項1に
    記載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 トレッドが約5から約20phrのシス
    1,4‐ポリイソプレン天然ゴムも含んでいる、請求項
    1に記載のタイヤ。
  6. 【請求項6】 トレッドがシス1,4‐ポリイソプレン
    天然ゴム、3,4‐ポリイソプレンゴム、イソプレン/
    ブタジエン共重合体エラストマー、スチレン/イソプレ
    ン共重合体エラストマー、溶液重合で合成したスチレン
    /ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン/ブ
    タジエン三元共重合体エラストマーおよび約40から約
    50パーセントのビニル基を含む中ビニル‐ポリブタジ
    エンゴムから選ばれる、約5から約20phrの少くと
    も一種のエラストマーも含んでいる、請求項1に記載の
    タイヤ。
  7. 【請求項7】 ゴム100重量部当たり、(A)(i)
    約15から30phrの、乳化重合で合成したスチレン
    /ブタジエン共重合体ゴム、(ii)約85から約70
    phrの、基本的に(a)約15から約25phrのシ
    ス1,4‐ポリブタジエンゴムと(b)約40から約6
    0phrの、約55から約75パーセントの範囲のビニ
    ル基を含む高ビニル‐ポリブタジエンゴムから成る二種
    のジエン系エラストマーから構成されるエラストマー;
    (B)約55から約90phrの微粒子状シリカ;
    (C)シリカの表面と反応するシラン部位と該エラスト
    マーと相互作用する硫黄部位とを含むシリカカップラー
    にして、シリカとカップラーとの重量比が約7/1から
    約15/1である少くとも一種の該シリカカップラー、
    並びに(D)シリカとカーボンブラックとの重量比が少
    くとも2/1であり、かつシリカとカーボンブラックと
    の合計量が約60から約110phrになるように処方
    される、約5から約25phrのカーボンブラック;を
    含んでなるトレッドを有する空気入りゴムタイヤ。
  8. 【請求項8】 シリカが約100から約250の範囲の
    BET表面積と約200から約400の範囲のDBP吸
    着値を有する、請求項7に記載のタイヤ。
  9. 【請求項9】 シリカとカーボンブラックとの重量比が
    少くとも10/1である、請求項7に記載のタイヤ。
  10. 【請求項10】 カップラーがビス‐3‐(トリエトキ
    シシリルプロピル)テトラスルフィドである、請求項7
    に記載のタイヤ。
  11. 【請求項11】 トレッドが約5から約20phrのシ
    ス1,4‐ポリイソプレン天然ゴムも含んでいる、請求
    項7に記載のタイヤ。
  12. 【請求項12】 トレッドがシス1,4‐ポリイソプレ
    ン天然ゴム、3,4‐ポリイソプレンゴム、イソプレン
    /ブタジエン共重合体エラストマー、スチレン/イソプ
    レン共重合体エラストマー、溶液重合で合成したスチレ
    ン/ブタジエン共重合体ゴム、スチレン/イソプレン/
    ブタジエン三元共重合体エラストマーおよび約40から
    約50パーセントのビニル基を含む中ビニル‐ポリブタ
    ジエンゴムから選ばれる、約5から約20phrの少く
    とも一種のエラストマーも含んでいる、請求項7に記載
    のタイヤ。
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