JPH08332844A - キャビンのドア装置 - Google Patents
キャビンのドア装置Info
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- JPH08332844A JPH08332844A JP7143393A JP14339395A JPH08332844A JP H08332844 A JPH08332844 A JP H08332844A JP 7143393 A JP7143393 A JP 7143393A JP 14339395 A JP14339395 A JP 14339395A JP H08332844 A JPH08332844 A JP H08332844A
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Abstract
てシール性を向上し、フレームレスパネルに集中荷重が
作用することによるパネルの破損を防止する。 【構成】 キャビン6に形成した開口枠17に、フレー
ムレスドアパネル18を開閉自在にヒンジ21,22を
介して取付け、ドアパネル18の外周縁部を開口枠17
に全周に亘って押し付けた状態でドアパネル18を保持
するドアロック24を備え、該ドアロック24は、ドア
パネル18の遊端側に設けた係合部材25と、該係合部
材25が係脱可能に係合するように開口枠17に設けた
被係合部材26とを有し、ドアパネル18は、ヒンジ2
1,22及び係合部材25から離れるに従って開口枠1
7側に湾曲されており、ヒンジ21,22に、ドアパネ
ル18の開き量を規制するストッパー部36を設ける。
Description
用されるキャビンのドア装置に関する。
ジン、クラッチハウジング及びミッションケースを直結
してなる走行車体の後上部に、内部に運転席やステアリ
ング等が組込まれるキャビンが搭載されている。このキ
ャビンには、左右両側部に乗降口を構成する開口枠が形
成され、この開口枠に、ドアパネルが乗降口をキャビン
外方から開閉できるようにヒンジを介して取付けられて
いる。このドアパネルの揺動外端部にはドアロックが設
けられ、該ドアロックによってドアパネルを開口枠に押
し付けることで該開口枠を閉塞するようになっている。
及的に広げて作業性及び居住性を向上するため、ドアパ
ネルとしては、ほぼ前面がガラスパネルからなり、しか
もその外周縁部に鋼製フレーム等の剛な枠体を有しない
フレームレスパネルを採用する傾向にある。かかるドア
パネルでは、その外周縁部全周に亘ってウェザーストリ
ップからなるシール材を設けてある。
としてフレームレスパネルを採用する場合、ヒンジやド
アロック近傍ではドアパネルのウェザーストリップが開
口枠に適切に密着されるが、鋼製フレームを有するもの
と比して剛性が小さいため、ドアパネルが反り返ること
でドアパネルの上端側又は下端側のウェザーストリップ
が開口枠に適切に密着せず、そのシール性が阻害される
ことがある。
ムを有するものにおいては該鋼製フレームに衝当してド
アパネルの開き量を規制するストッパーを設けることが
できたが、フレームレスパネルで同様のストッパーを採
用すると該パネルのストッパーとの衝当部に集中荷重が
作用して破損するおそれが大きい。そこで、本発明は、
閉鎖時のドアパネルの弾性変形を利用してドアパネルと
開口枠との間のシール性を向上でき、フレームレスパネ
ルに集中荷重が作用することによるパネルの破損を防止
できるキャビンのドア装置を提供することを目的とす
る。
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明のキャビンのドア装置は、キャビンに乗降口を構
成する開口枠を形成し、該開口枠に、外周縁部に剛な枠
体を有しないドアパネルが乗降口をキャビン外方から開
閉できるようにヒンジを介して取付けられ、ドアパネル
の外周縁部を前記開口枠に全周に亘って押し付けた状態
でドアパネルを保持するドアロックを備え、該ドアロッ
クは、ドアパネルの遊端側に設けた係合部材と、該係合
部材が係脱可能に係合するように開口枠に設けた被係合
部材とを有し、前記ドアパネルは、ヒンジ及び係合部材
から離れるに従って開口枠側に湾曲されて、ドアパネル
の外周縁部の一部が開口枠に接当しかつ係合部材と被係
合部材とが係合位置に達しない状態からドアパネルを開
口枠側に押し付けて弾性変形させることで係合部材と被
係合部材とが係合可能となされており、前記ヒンジに
は、ドアパネルの開き量を規制するストッパー部が設け
られていることを特徴としている。
ャビンの左右側部に乗降口を構成する開口枠を形成し、
該開口枠に、外周縁部に剛な枠体を有しないドアパネル
が乗降口をキャビン外方から開閉できるようにヒンジを
介して取付けられ、ドアパネルの外周縁部を前記開口枠
に全周に亘って押し付けた状態でドアパネルを保持する
ドアロックを備え、該ドアロックは、ドアパネルの遊端
側の上下中途部に設けた係合部材と、該係合部材が係脱
自在に係合するように開口枠に設けた被係合部材とを有
し、前記ドアパネルの上部側は、ヒンジ及び係合部材か
ら離れるに従って開口枠側に湾曲されて、ドアパネルの
遊端側上端部が開口枠に接当しかつ係合部材と被係合部
材とが係合位置に達しない状態からドアパネルを開口枠
側に押し付けて弾性変形させることで係合部材と被係合
部材とが係合可能となされており、ドアパネルの内面側
下部には、ヒンジ近傍と遊端側とに連結された手すりが
設けられていることを特徴としている。
口枠に接当しかつ係合部材と被係合部材とが係合位置に
達しない状態からドアパネルを開口枠側に押し付けて弾
性変形させることで係合部材と被係合部材とを係合する
と、ドアパネル自体の弾圧力(内部応力)によって、ヒ
ンジ及びドアロックから離れた剛性の低い部分において
も、ドアパネルの外周縁部を開口枠に適正な押付力で圧
接され、フレームレスのドアパネルを採用しつつもドア
パネルと開口枠との間のシール性が確保される。
開き量を規制することで、ヒンジがドアパネルの側方に
設けたサイドパネル等に衝当することを阻止し、サイド
パネル等の破損が防止されるとともに、このストッパー
部はヒンジに設けているので、開き規制するときにドア
パネル自体には集中荷重が作用せず、フレームレスのド
アパネルの破損が防止される。
ば、この手すりを操作することでドアパネルの開閉操作
を容易に行うことができ、さらに、この手すりによって
ドアパネル下部の剛性が向上され、ドアパネル下部にお
けるシール性も向上される。
明する。図3は、本発明の実施例に係るドア装置が装着
された農用トラクタ1を示し、該トラクタ1は、エンジ
ン2と該エンジン2の動力を後輪3に伝達するための動
力伝達機構を内有するミッションケース4等を直結して
なる走行車体5を備え、この走行車体5の後上部にキャ
ビン6が搭載されている。なお、エンジン2はボンネッ
ト7で覆われている。キャビン6内部には、運転席9、
ハンドル10等から構成される操作機器類が組込まれて
いる。
組みしてなるキャビンフレーム8で骨組構成されてい
る。このキャビンフレーム8は、前支柱11と後支柱1
2とそれらの間の中間支柱13(センターピラー)とを
左右両側に有し、左右前支柱11上端間、左右後支柱1
2上端間、前後支柱11,12上端間を夫々連結する上
部枠14が設けられてなる。上部枠14の上にはルーフ
15が設けられている。また、各支柱11,12,13
の下端間は下部枠16で互いに接続されている。なお、
左右の前支柱11と上下枠14,16とで区画される前
部枠にはフロントガラスが嵌め込まれており、また、左
右の後支柱12と上下枠14,16とで区画される後部
枠には開閉自在なリヤウインド(図示せず)が取付けら
れている。
柱11、中間支柱13、上部枠14及び下部枠16によ
り、乗降口を構成する開口枠17が形成されている。即
ち、左右の前支柱11と左右の中間支柱13との間が乗
降口とされている。この開口枠17には、図1にも示す
ように、透明な強化ガラスからなるドアパネル18が乗
降口をキャビン外方から開閉自在に閉塞できるように取
付けられている。該ドアパネル18は、外周縁部に剛な
枠体を有しないフレームレスパネルとされ、キャビン内
からの視界の確保、外観の向上を図っている。このドア
パネル18は、上下2ヵ所で中間支柱13にヒンジ2
1,22によって開閉自在に連結されている。このドア
パネル18の内面には、オペレータがドアパネル18を
開閉操作するための手すり60が設けられている。
7の外側面に接当するシール材23が全周に亘って設け
られている。このシール材23は、比較的軟質のゴムに
より成形されて水密性を確保しており、例えば、ウェザ
ーストリップを採用できる。また、本実施例のドア装置
は、ドアパネル18の外周縁部のシール材23を開口枠
17の外側面に全周に亘って押し付けた状態でドアパネ
ル18をロック解除自在に保持するドアロック24を備
えている。このドアロック24は、ドアパネル18の遊
端側(前端部)の上下方向ほぼ中央の下部寄りに取付固
定した施錠装置からなる係合部材25と、この係合部材
25が係脱可能に係合するように開口枠17の前支柱1
1に取付固定したリング状の被係合部材26とを有して
いる。なお、開口枠17側に施錠装置を取付け、ドアパ
ネル18側に施錠装置が係脱自在に係合するリング状部
材を取付けてもよい。このドアロック24でドアパネル
18をロックすると、該パネル18の外周縁部に設けて
あるシール部材23が側面前開口枠17へ押し付けら
れ、これによって該パネル18と側面前開口枠17との
間がシールされるようになっている。
うに、開口枠17(前支柱11及び中間支柱12)は、
前方正面からみて上下中央部17aが左右方向外方へ突
出したく字形状(以下、「開口枠基準形状」という)に
屈曲していることから、これに対応してドアパネル18
もその上下中央部18aが外方に突出するように屈曲さ
れている。
22及び係合部材25からの距離が離れるに従って上記
開口枠基準形状(図1及び図2に1点鎖線で示す)より
も開口枠18側に湾曲されている。即ち、本実施例で
は、ドアパネル18の上下中央部18aにおける屈曲率
が大きくなされて、該部分18aが開口枠17の上下中
央部17aに当接するよりも先に、ドアパネル18の上
下端部が開口枠17に当接するようになっている。
アパネル18を閉塞するようにしたものでは、ヒンジ2
1,22及びドアロック24が設けられている特に図3
に示すA,B,Cの3点において開口枠17に強く押し
付けられることとなるため、前部上下のD,E点ではシ
ール材23の反力によってキャビン6外側方に反り返る
傾向にある。そこで、本実施例では、上記のようにドア
パネル18をヒンジ21,22及び係合部材25から離
れるにしたがって開口枠17側に予め湾曲させ、ドアパ
ネル18の外周縁部のシール材23の上下端部(一部)
が開口枠17に接当しかつ係合部材25と被係合部材2
6とが係合位置に達しない状態(図2参照)からドアパ
ネル18を開口枠17側に押し付けて弾性変形させるこ
とで係合部材25と被係合部材26とを係合させ、この
ようにドアパネル18を強制的にロックしたときに、特
にパネル18上下部を強制的に開口枠17に圧接させる
ようにしている。
傍(遊端側の上端部近傍)はヒンジ21,22及びドア
ロック24から最も離れていて剛性が特に弱いため、こ
のD点近傍を特に大きく開口枠17側に湾曲させてお
り、従って、図4に経時的に示すように、ドアパネル1
8のD点が最初に開口枠17に当接し(図4(a))、
次にE点が開口枠17に当接し(図4(b))、最後に
ドアロック24の係合部材25あるC点が開口枠17に
当接するよう(図4(c))、当該ドアパネル18を構
成している。かかる構成により、フレームレスの剛性の
低いドアパネル18を採用して視界の向上を図りつつ
も、防水性の確保が強く望まれるドアパネル18上部側
における防水性を向上することができる。
12との間は後部窓とされ、この左右の後部窓はそれぞ
れ透明ガラスからなるサイドパネル30で閉塞されてい
る。該サイドパネル30の外周縁には全周に亘ってシー
ル材31が嵌合固着されている。このシール材31は比
較的軟質のゴムにより成形されており、例えば、ウェザ
ーストリップを採用できる。また、サイドパネル30の
後端部は、上下2ヵ所でボルト等の取付部材32によっ
て上部枠14及び下部枠16にそれぞれ取付けられてお
り、サイドパネル30の前端部は、後述するようにドア
パネル18の上下のヒンジ21,22を利用して中間支
柱13に取付けられている。
けるヒンジ構造について説明すると、図5及び図6に示
すように、中間支柱13の左右方向外側面は平坦面に形
成されており、該外側面に、ドアパネル18の後縁部と
サイドパネル30の前縁部とが間隔を詰めた状態でシー
ル材23,31を介してそれぞれ接当されている。上側
のヒンジ21は、鋼製の支持部33と、この支持部33
に基部34aが上下方向の枢軸35を介して回動自在に
支持されたアルミ合金製の回動アーム34とを備えてな
る。支持部33の上下端部には、回動アーム34の開き
量を規制するべく該アーム34に衝当するストッパー部
36が突設されている。このストッパー部36によっ
て、回動アーム34に取付けられるドアパネル18の開
き量が規制され、かかる規制時にはドアパネル18に直
接的に集中荷重が作用することなく回動アーム34の開
き量を規制することで行っているので、ドアパネル18
の破損を防止できる。さらに、回動アーム34がサイド
パネル30に衝当することをも防止して、サイドパネル
30の破損をも防止できる。これは、本実施例のように
ヒンジ21,22をサイドパネル30の取付部材として
利用するものにおいては、極めて有用な効果である。
断面ほぼ山形の筒部33aが一体に設けられ、回動アー
ム34の基部34aは二又状に構成され、該基部34a
によって筒部33aを上下から挟み込むようにして枢軸
35によって連結されている。なお、二又状基部34a
間には、筒部33aを外方から覆う隠蔽部34bが設け
られている。回動アーム34を開動したときには隠蔽部
34bは筒部33aの側面に衝当して、上記ストッパー
部36とともに回動アーム34の開き量を規制するよう
になっている。なお、筒部33aの上下端部を面取りす
ることで、隠蔽部34bの上下端部に筒部33aが衝当
しないようにして、隠蔽部34bの上下端部に応力集中
が生じることによるクラックの発生を防止するのが好ま
しい。
キャビン内方の中間支柱13に向かって突設され、この
ボス部38の先端面は中間支柱13の外側面に当接され
ている。そして、中間支柱13には室内側から左右方向
外方に貫通するボルト孔39が設けられ、該ボルト孔3
9に室内側からボルト40が挿通され、このボルト40
がボス部38に螺合締結されており、これによってヒン
ジ21は中間支柱13の外側面側に取付固定されてい
る。
前縁側に設けた通孔41に、キャビン外方から挿通され
ており、該ボス部38には、サイドパネル30の通孔4
1の周縁に接当するシール部材42が外嵌されていると
ともに、サイドパネル30を中間支柱13から所定の間
隔で保持する円筒状のカラー43が外嵌されている。本
実施例では、これらシール部材42及びカラー43は、
ゴム又は合成樹脂等の弾性材により一体的に成形されて
ブッシュ44を構成している。このブッシュ44を構成
する弾性材は、ドアパネル18及びサイドパネル30の
シール材23,31を構成するゴムよりも硬質のものが
採用されている。
孔41の周縁部外面に当接する外側フランジ部45と、
サイドパネル30の通孔41の周縁部内面に当接する内
側フランジ部46とを備え、これら内外のフランジ部4
5,46によりサイドパネル30が挟持されている。カ
ラー43は、支持部33を中間支柱13に取り付ける前
においては、ボス部38の先端面よりもカラー43の先
端面の方が若干寸法だけ突出されており、取付状態にあ
っては、カラー43は、軸方向圧縮側に弾性変形した状
態でシール部材42と中間支柱13との間に介在される
こととなる。
4の先端面)と中間支柱13の外側面との密着性が良好
となり、ボルト孔39から中間支柱13内への水の侵入
を効果的に防止できる。また、このカラー43の弾性エ
ネルギーによってシール部材42の内側フランジ部46
がサイドパネル30の内面に押し付けられ、かかる箇所
でのシール性を簡単な構造で向上できる。さらに、カラ
ー43によってサイドパネル30を常時左右外方に向け
て付勢してサイドパネル30の振動を弾性的に防止でき
る。
部50が突設されており、このボス部50は、ドアパネ
ル18の後縁側に設けた挿通孔51に、該パネル18の
外面側からリング状ゴムブッシュ52を介して挿通され
ている。そして、ボス部50の先端面は、ドアパネル1
8の内面側に配置した平座金53に接当され、ボス部5
0のネジ孔には平座金53を室内側から貫通するネジ5
4が螺合されており、これによってドアパネル18がヒ
ンジ21の枢軸35回りに回動自在に取付けられてい
る。
らの水の侵入を防止するシール材とされているととも
に、ドアパネル18の防振材としても作用する。下側の
ヒンジ22では、図7に示すように、回動アーム34の
ボス部38が左右一対設けられており、平座金53はこ
れら一対のボス部38に亘って取付けられている。その
他の構成については上側のヒンジ21と同様であるので
同符号を付して詳細説明を省略する。
3の左右方向外側面を平坦面に形成し、かつ、ヒンジ2
1,22をサイドパネル30の外面側に重ねて中間支柱
13に取り付けるので、ドアパネル18の後縁側とサイ
ドパネル30の前縁側との間隔を詰めてキャビン6の側
面を一体感のあるデザインとすることができる。また、
ボス部38に外嵌したカラー43によってサイドパネル
30を中間支柱13から所定の間隔で保持しているの
で、サイドパネル30をヒンジ21,22の支持部33
によって中間支柱13に取付けることができ、部品点数
の削減とコスト低減を図ることができる。さらに、カラ
ー43は軸方向圧縮側に弾性変形された状態でシール部
材42と中間支柱13との間に介在されているので、カ
ラー43の端面を中間支柱13の外側面にカラー43全
周にわたって圧接させることができ、中間支柱13に設
けたボルト孔39のシール性を確保できるとともに、サ
イドパネル30の通孔41のシール性をも向上すること
ができる。さらに、このカラー43によって常時サイド
パネル30を中間支柱13から離反する方向に押し付け
ることができるので、サイドパネル30の左右方向の振
動を防止することができ、サイドパネル30に比較的強
い振動が作用するときにはカラー43がさらに軸方向に
圧縮することにより衝撃緩和することができる。
て説明する。前記手すり60は、鉄パイプ等により構成
された棒状のものであって、その上端部は下側のヒンジ
22の平座金53内面に溶接固定されている。手すり6
0の下端部は、ドアパネル18の遊端側である下端部前
端に連結されている。即ち、図10に示すように、ドア
パネル18の下端部前端に取付孔62が設けられ、手す
り60の下端にネジ孔を有する取付板63が溶接固定さ
れ、外側からボルト64を取付孔62に挿通して取付板
63のネジ孔に螺合することにより、座金65及び一対
の防振ゴム66,67を介してボルト65により手すり
60下端部がドアパネル18に締め付け固定されてい
る。
の下部側の剛性がある程度向上されている。従って、ド
アパネル18の下部側(図3のE点近傍)は、上部側
(図3のD点近傍)のように大きく開口枠17側に湾曲
させずとも、ドアパネル18と開口枠17とのシール性
が確保される。なお、本発明において手すり60は設け
なくともよく、その場合にはドアパネル18の下部側を
多少大きく開口枠17側に湾曲させるのが好ましい。
は、後輪用フェンダ70が設けられ、キャビン6室内の
底部には前後方向に亘って鋼板からなるフロアシート7
1が張られて床が構成されている。このフロアシート7
1の後部側は前部側よりも一段高く形成されると共に、
このフロアシート71の後部上に前記運転席9が設けら
れている。フロアシート71の前部はオペレータの足を
載置する部分とされ、該部分の前側左右両側が乗降口と
され、該乗降口下方の下部枠16はステップとされてい
る。
に示すように、ミッションケース4等との干渉を避ける
ために上方に突出状とされ、この突出部71aの左右両
側のフロアシート71上には、車体5側からの音を遮断
すべく、ポリウレタンフォームからなる第1吸音材72
が重合されて接着されている。なお、車体5側からの振
動の伝達を抑えるために、フロアシート71と第1吸音
材72との間に、アスファルト等の材料からなる制振材
を設けてもよい。
には、左右の第1吸音材72の左右内側にラップするよ
うに、ポリウレタンフォームからなる第2吸音材73が
敷かれていて、車体5側からの音の遮断がなされ、この
第2吸音材73及び第1吸音材72上には、フロアシー
ト71の前部に対応する形状に形成された図11に示す
ゴム製のフロアマット74が敷かれている。
1吸音材72との間には、各種装置への給電及び制御用
のワイヤハーネス等の配線75を通すためのスペース7
6が設けられており、空間の有効利用と配線構造の簡素
化を図っている。本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、適宜設計変更することができる。
の支持部33にストッパー部36を突設したが、ヒンジ
21,22の回動アーム34に、該アーム34の開き量
を規制するべく支持部33に当接するストッパー部36
を設けることもできる。また、ドアパネル18の湾曲方
向及び湾曲量は、上記実施例に限定されるものではな
く、ドアパネル18の全体の形状やヒンジ21,22の
設ける位置、及びドアロック24の設ける位置に応じ
て、適宜設計変更することができる。この限りにおい
て、上下方向に湾曲するのみならず、幅方向にも湾曲さ
せることもできる。
をシールするシール材は、開口枠17側に設けることも
できる。
ビンのドア装置は、キャビンに乗降口を構成する開口枠
を形成し、該開口枠に、外周縁部に剛な枠体を有しない
ドアパネルが乗降口をキャビン外方から開閉できるよう
にヒンジを介して取付けられ、ドアパネルの外周縁部を
前記開口枠に全周に亘って押し付けた状態でドアパネル
を保持するドアロックを備え、該ドアロックは、ドアパ
ネルの遊端側に設けた係合部材と、該係合部材が係脱可
能に係合するように開口枠に設けた被係合部材とを有
し、前記ドアパネルは、ヒンジ及び係合部材から離れる
に従って開口枠側に湾曲されて、ドアパネルの外周縁部
の一部が開口枠に接当しかつ係合部材と被係合部材とが
係合位置に達しない状態からドアパネルを開口枠側に押
し付けて弾性変形させることで係合部材と被係合部材と
が係合可能となされており、前記ヒンジには、ドアパネ
ルの開き量を規制するストッパー部が設けられているの
で、ドアパネルによって乗降口を閉塞したときにドアパ
ネル自体の弾圧力によって、ヒンジ及びドアロックから
離れた剛性の低い部分においてもドアパネルの外周縁部
を開口枠に適正な押付力で圧接させることができ、ドア
パネルの外周縁部全周に亘って開口枠に対して均一な押
付力で密着させることができ、フレームレスのドアパネ
ルを採用して視界の向上を図りつつもドアパネルと開口
枠との間のシール性を確保することができ、さらに、ヒ
ンジに設けたストッパー部によって、ドアパネルの破損
を防止しつつも、サイドパネルの破損防止をもすること
ができる。
ャビンの左右側部に乗降口を構成する開口枠を形成し、
該開口枠に、外周縁部に剛な枠体を有しないドアパネル
が乗降口をキャビン外方から開閉できるようにヒンジを
介して取付けられ、ドアパネルの外周縁部を前記開口枠
に全周に亘って押し付けた状態でドアパネルを保持する
ドアロックを備え、該ドアロックは、ドアパネルの遊端
側の上下中途部に設けた係合部材と、該係合部材が係脱
自在に係合するように開口枠に設けた被係合部材とを有
し、前記ドアパネルの上部側は、ヒンジ及び係合部材か
ら離れるに従って開口枠側に湾曲されて、ドアパネルの
遊端側上端部が開口枠に接当しかつ係合部材と被係合部
材とが係合位置に達しない状態からドアパネルを開口枠
側に押し付けて弾性変形させることで係合部材と被係合
部材とが係合可能となされており、ドアパネルの内面側
下部には、ヒンジ近傍と遊端側とに連結された手すりが
設けられているので、ドアパネル上部側にあっては主と
してドアパネル自体の弾圧力によって開口枠に対するシ
ール性を確保することができ、一方、ドアパネル下部側
にあっては、ドアパネル内面に設けた手すりによってド
アパネル自体の剛性が向上されるため、かかる剛性の向
上によってドアパネル下部の開口枠に対するシール性を
確保することができ、ドアパネルの湾曲形状とも相まっ
て、ドアパネルの外周縁部の全周に亘って開口枠に対し
て均一な押付力で密着させることができる。
す、図3のX−X線断面相当の拡大断面図である。
に示す正面簡略断面図である。
る。
図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 キャビン(6)に乗降口を構成する開口
枠(17)を形成し、該開口枠(17)に、外周縁部に
剛な枠体を有しないドアパネル(18)が乗降口をキャ
ビン(6)外方から開閉できるようにヒンジ(21,2
2)を介して取付けられ、ドアパネル(18)の外周縁
部を前記開口枠(17)に全周に亘って押し付けた状態
でドアパネル(18)を保持するドアロック(24)を
備え、該ドアロック(24)は、ドアパネル(18)の
遊端側に設けた係合部材(25)と、該係合部材(2
5)が係脱可能に係合するように開口枠(17)に設け
た被係合部材(26)とを有し、前記ドアパネル(1
8)は、ヒンジ(21,22)及び係合部材(25)か
ら離れるに従って開口枠(17)側に湾曲されて、ドア
パネル(18)の外周縁部の一部が開口枠(17)に接
当しかつ係合部材(25)と被係合部材(26)とが係
合位置に達しない状態からドアパネル(18)を開口枠
(17)側に押し付けて弾性変形させることで係合部材
(25)と被係合部材(26)とが係合可能となされて
おり、前記ヒンジ(21,22)には、ドアパネル(1
8)の開き量を規制するストッパー部(36)が設けら
れていることを特徴とするキャビンのドア装置。 - 【請求項2】 キャビン(6)の左右側部に乗降口を構
成する開口枠(17)を形成し、該開口枠(17)に、
外周縁部に剛な枠体を有しないドアパネル(18)が乗
降口をキャビン(6)外方から開閉できるようにヒンジ
(21,22)を介して取付けられ、ドアパネル(1
8)の外周縁部を前記開口枠(17)に全周に亘って押
し付けた状態でドアパネル(18)を保持するドアロッ
ク(24)を備え、該ドアロック(24)は、ドアパネ
ル(18)の遊端側の上下中途部に設けた係合部材(2
5)と、該係合部材(25)が係脱自在に係合するよう
に開口枠(17)に設けた被係合部材(26)とを有
し、前記ドアパネル(18)の上部側は、ヒンジ(2
1,22)及び係合部材(25)から離れるに従って開
口枠(17)側に湾曲されて、ドアパネル(18)の遊
端側上端部が開口枠(17)に接当しかつ係合部材(2
5)と被係合部材(26)とが係合位置に達しない状態
からドアパネル(18)を開口枠(17)側に押し付け
て弾性変形させることで係合部材(25)と被係合部材
(26)とが係合可能となされており、ドアパネル(1
8)の内面側下部には、ヒンジ(22)近傍と遊端側と
に連結された手すり(60)が設けられていることを特
徴とするキャビンのドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14339395A JP3204874B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | キャビンのドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14339395A JP3204874B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | キャビンのドア装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332844A true JPH08332844A (ja) | 1996-12-17 |
JP3204874B2 JP3204874B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=15337726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14339395A Expired - Lifetime JP3204874B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | キャビンのドア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204874B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008062889A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Mitsubishi Motors Corp | スライドドア構造 |
WO2014136565A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 住友電装株式会社 | 配線モジュール及び配線モジュールの組付方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4711523B2 (ja) | 2001-02-13 | 2011-06-29 | 日本臓器製薬株式会社 | 低アルブミン血症改善剤 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP14339395A patent/JP3204874B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008062889A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Mitsubishi Motors Corp | スライドドア構造 |
WO2014136565A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 住友電装株式会社 | 配線モジュール及び配線モジュールの組付方法 |
US9438020B2 (en) | 2013-03-08 | 2016-09-06 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Wiring module and method for assembling wiring module |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3204874B2 (ja) | 2001-09-04 |
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