JPH08332738A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH08332738A
JPH08332738A JP16288095A JP16288095A JPH08332738A JP H08332738 A JPH08332738 A JP H08332738A JP 16288095 A JP16288095 A JP 16288095A JP 16288095 A JP16288095 A JP 16288095A JP H08332738 A JPH08332738 A JP H08332738A
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JP
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recording
ink
waste ink
ink jet
recording apparatus
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JP16288095A
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Makoto Takemura
誠 竹村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単かつ小型な構成で、記録ヘッドの吐出回復
処理により発生する廃インクのインク収納部における充
填状況を常時検知し、廃インク容器の交換を最適時に行
うとともに、インク溢れによる記録用紙や装置の汚れを
無くす。 【構成】プラテン(42)の下側にインク吸収体(52)内蔵の
容器(51)を配設し、インク吸収体(52)の吸収状態を検知
する光学的センサ(35)をキャリッジ(12)に装着し、プラ
テン(42)に開口部(53)を設け、キャリッジ(12)の移動に
応じてセンサ(35)により記録用紙の幅検知と廃インク吸
収状態とを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報(文字情報等も含む)に基づいて用紙やプラスチック
薄板等の被記録材(記録媒体)に画像(文字等を含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット
式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることがで
きる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング、成膜技術、マイク
ロ加工技術等の半導体デバイス製造プロセスを経て、基
板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板な
どを形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配
置)を有するものを容易に製造することができ、一層の
コンパクト化を図ることができる。一方、被記録材の材
質に対する要求も様々なものがあり、近年では、通常の
被記録材である紙や樹脂薄板(OHP等)などの他に、
薄紙や加工紙(ファイリング用のバンチ孔付き紙やミシ
ン目付き紙、任意な形状の紙など)などを使用すること
が要求されるようになってきた。
【0006】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドに設けられた複数の微細な吐出口を画像情報
に基づいて選択的に駆動してインクを吐出させることに
より目的とする画像を形成することから、時間経過とと
もに、吐出口内のインクが乾燥して増粘・固着したり、
吐出口内のインクに紙粉や塵埃や気泡等が混入したし
て、目詰まりに起因するインク吐出不良(不吐出を含
む)により著しい記録品位の低下が生じることがある。
【0007】そこで、このような吐出不良の原因となる
上記固着インクや気泡等をインクとともに排出除去する
ため、一定時間経過毎に、吐出口にポンプによる負圧吸
引力を作用させてインクを強制的に排出させる吸引回復
操作、あるいは記録開始前に吐出口から被記録材以外の
部分へインクを吐出させる予備吐出操作などの吐出回復
処理が行われている。そして、これらの吐出可能処理に
よって排出された廃インクは、廃インクチューブ等を通
して廃インクタンク等の収納部へ導かれ、該収納部内に
充填されたインク吸収体に吸収されて貯留される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンクジェット記録装置においては、前記廃インク収納部
に溜められたインク量が許容限度を越えたか否かを適宜
判別することが困難であり、許容限度を越えた廃インク
が溢れ出すおそれがあった。また、廃インク溢れの可能
性を少しでも減らすためには廃インク収納部の容量を充
分に大きくする必要があり、そのスペース確保のために
装置本体が大型になってしまうことがある。
【0009】本発明はこのような技術課題に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、簡単かつ小型な構成
で、記録手段の目詰まり防止のための吐出回復処理によ
り発生する廃インクの充填保持の状況を常に確認するこ
とができ、使用者が廃インク収納部の交換を容易に最適
な時期に行うことができ、インク溢れによる被記録材や
装置の汚れを無くすことができるインクジェット記録装
置を提供することである。
【0010】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、可動部材
に搭載された記録手段から被記録材へインクを吐出して
記録を行うインクジェット記録装置において、被記録材
搬送部に廃インク収納部を設けるとともに、前記可動部
材上に前記廃インク収納部の内部の廃インク充填量を検
知するためのセンサを配設する構成とすることにより、
上記目的を達成するものである。
【0011】請求項2及び請求項3の発明は、上記請求
項1の構成に加えて、前記センサが紙幅検知手段を兼ね
る構成、あるいは前記センサによる検知は被記録材の初
期搬送時における前記可動部材の走査動作時に行われる
構成とすることにより、一層効率よく、上記目的を達成
するものである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、各図面を通して、同一符号は同一または対
応部分を示している。図1は本発明を適用したインクジ
ェット記録装置の一実施例の模式的外観斜視図であり、
図2は図1のインクジェット記録装置のメインケースを
取り外した状態の模式的斜視図である。図1及び図2に
おいて、10は装置ケースの一部をなすメインケースで
あり、このメインケース10は、図3及び図4にて後述
するインクジェット記録装置のフレームの一部に固定さ
れ、該記録装置の両側部分すなわち記録用紙等の被記録
材が搬送される搬送経路の幅に対応する領域(記録領
域)を除いた両側部分を覆っている。
【0013】前記メインケース10によって覆われる両
側部分のうちの一方には記録ヘッド11のホームポジシ
ョンが規定されている。このホームポジションは、非記
録時や装置収納時に記録ヘッド11を搭載した可動部材
(キャリッジ)12が位置するために設定されている。
つまり、記録ヘッド11を搭載したキャリッジ12はガ
イド軸59に沿って左右方向に往復移動可能に案内支持
されているが、このキャリッジ12の移動範囲内であっ
て、被記録材の搬送路幅または最大幅(記録領域)を外
れた所定位置(例えば左端位置)に前記ホームポジショ
ンが設定されている。
【0014】前記ホームポジションには、記録ヘッド1
1のインク吐出性能を維持回復するための吐出回復ユニ
ット13(図6)が配設されている。この吐出回復ユニ
ット13は、非記録時に前記ホームポジションに位置す
る記録ヘッド11の吐出口面をキャッピングするキャッ
プ14(図6)、該キャップ14に接続された吸引ポン
プ(不図示)、記録ヘッド11の吐出口面を拭き取り清
掃するためのワイパーブレード(不図示)などを備えて
いる。前記キャップ14は一義的には記録ヘッド11の
吐出口面を覆ってインク乾燥を防止するとともに該吐出
口面を保護するためのものである。
【0015】前記吸引ポンプは、吐出口面をキャッピン
グした状態でキャップ14内に負圧を発生させることに
より吐出口からインクとともに固着インクや気泡等の吐
出不良要因を強制的に吸い出すためのものである。前記
ワイパーブレードは吐出口面に付着したインク滴を拭き
取り除去するためのものである。したがって、前記吐出
回復ユニット13は、ホームポジションに位置する記録
ヘッド11及びキャリッジ12とともに、前記メインケ
ース10によって覆われる。これにより、装置ケースの
一部が開けられ記録装置の保守点検等が行われるとき
に、不用意に記録ヘッド11や吐出回復ユニット13に
触れ、これらの位置ずれを生じたり、これら自体を傷め
たりすることが防止されている。
【0016】図1及び図2において、15は装置ケース
の一部をなす中ケースであり、該中ケース15は主に記
録時に記録ヘッド11が移動する部分を覆う。前記中ケ
ース15は簡単に着脱できるように設けられ、その一部
には排紙ローラ16に対応して設けられる拍車(不図
示)が取り付けられている。つまり、前記中ケース15
を装着することにより拍車を適切な押圧力で排紙ローラ
16に圧接するようになっている。
【0017】17は装置ケースの一部をなし開閉自在に
設けられている給紙蓋である。この給紙蓋17は、それ
自体が略長方形の形状をしており、図中手前側の辺の両
端部で回動(開閉)可能に軸支されており、回動軸を中
心に上方側へ開けられた時に所定角度で保持されるよう
に装着されている。この給紙蓋17は、前記開放位置に
所定角度で保持された時に給紙トレイ18とほぼ直線状
となり、被記録材を載置することが可能となる。
【0018】図1及び図2において、19は記録装置手
前側に設けられた装置ケースの一部を成すインク蓋であ
る。このインク蓋19は、記録装置手前側の下部に設け
らる軸によって回動自在に軸支され、必要に応じて手前
側に開けることができる。このインク蓋19を開けるこ
とにより、装置内部に収納されるインクカートリッジ
(交換可能なインク貯留タンク)の脱着を行うことがで
きる。
【0019】20は記録装置に対して着脱自在に装着さ
れる排紙トレイである。排紙トレイ20は、記録装置後
部に所定の角度を有して装着され、記録を終了した被記
録材(記録紙等)を順次積層することができる。21は
操作部である。この操作部21は、前記メインケース1
0の両側部分(記録装置手前部分)の片側(図1中の右
側)に設けられる。操作部21には、記録装置の状態等
を示す表示部22と記録装置に対する各種指令を入力す
るためのキー23が設けられている。
【0020】可動部材としての前記キャリッジ12に搭
載された前記記録ヘッド(記録手段)11は、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手
段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換
体を備えたものである。また、前記記録手段11は前記
電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生
じる膜沸騰により気泡の成長、収縮によって生じる圧力
変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を
行うものである。
【0021】図7は、前記記録ヘッド11のインク吐出
部の構造を模式的に示す部分斜視図である。図7におい
て、被記録材と所定の隙間(例えば、約0.5 〜2.0 ミリ
程度) をおいて対面する吐出口形成面81には、所定の
ピッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室83と
各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってイ
ンク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体
(発熱抵抗体など)85が配設されている。
【0022】記録ヘッド11は、前記吐出口82がキャ
リッジ12の走査(移動)方向と交叉する方向に並ぶよ
うな位置関係で、該キャリッジ12に搭載されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体85を駆動(通電)して、液路84内のイ
ンクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出
口82からインクを吐出させる記録手段11が構成され
ている。
【0023】図3は図1及び図2のインクジェット記録
装置の装置ケースを除去した状態の模式的縦断面図であ
り、図4は図3の状態からさらに記録ヘッド、キャリッ
ジ及びこれらの駆動系を取り外した状態の模式的平面図
である。図3及び図4において、給紙トレイ18は前記
給紙蓋17が開けられた状態(図3中の二点鎖線17)
で該給紙蓋17とともに充分な広さの給紙部を形成す
る。
【0024】前記給紙トレイ18は、給紙方向後端部に
設けられた回動軸24を介して装置フレームの一部の側
板25によって回動自在に軸支されている。また、この
給紙トレイ18の前端はばね26によって図3中上方に
付勢されている。このような構成により、給紙トレイ1
8上に積層されている被記録材(不図示)の先端部がピ
ックアップローラ(給紙ローラ)27に押圧される。な
お、上述した給紙機構において、図4中の28は被記録
材のサイズに応じて移動可能でかつ被記録材の側縁に当
接して給紙を案内するガイド板であり、29はガイド板
28が被記録材のサイズに応じて移動するための溝であ
る。
【0025】前記ピックアップローラ27は、半月ロー
ラ30及びアイドラローラ31の一対のローラからな
り、半月ローラ30は図3に示されるようにその横断面
が円の一部を切り欠いた形状をしており、アイドラロー
ラ31はその横断面が半月ローラ30の円周部分の径よ
りわずかに小さな径の円形状をしている。これら一対の
ローラ30、31からなるピックアップローラ27は給
紙トレイ18の前端近傍に所定間隔をおいて2個所に設
けられ、これら2個のピックアップローラ27は被記録
材の供給方向と直角の方向に延びるピックアップローラ
軸32に固定されている。
【0026】図3及び図4において、前記ピックアップ
ローラ軸32の一端はフレームの一部(側板)25に回
動自在に支持され、他端はクラッチ33と接続してい
る。これにより、不図示のモータの駆動力がクラッチ3
3を介してピックアップローラ軸32に伝達され、該軸
上のピックアップローラ27が回転する。
【0027】給紙トレイ18上に積層される記録紙等の
被記録材は、上述のようにピックアップローラ27に押
圧されているため、該ピックアップローラ27の回転に
より、先ず半月ローラ30の切欠部と円周部の連結部で
ある肩の部分によって押し出され、次いで、該ピックア
ップローラ27と分離板34との協働によって被記録材
搬送路へ送り出される。これに同期して、キャリッジ1
2はホームポジション(図2のキャリッジ12の位置)
から走査を開始して図2図中の矢印X方向へ移動する。
この時、キャリッジ12上に装着されたセンサ35が被
記録材の側端縁を検知する。このセンサ35としては、
例えば光透過あるいは光反射を利用した光学的センサが
使用される。
【0028】図3及び図4において、36は被記録材搬
送路上の前記ピックアップローラ27より搬送方向後流
側に配設された紙送りローラである。この紙送りローラ
36は、図4に示すように、搬送される被記録材の幅方
向の所定間隔ごとの4個所に配設され、これら4個の紙
送りローラ36は紙送りローラ軸37に固定されてい
る。これにより、不図示の紙送りモータの駆動力が紙送
りローラ軸37に伝達され、紙送りローラ36が回転す
る。
【0029】38は紙送りローラ36のそれぞれに対応
して設けられるピンチローラである。各ピンチローラ3
8は対応する紙送りローラ36の円周面に所定の押圧力
で当接するように配設される。39はピンチローラ38
のそれぞれに対応して設けられるピンチローラホルダで
ある。各ピンチローラ38は前記ピンチローラホルダ3
9の一方の端部に回動可能に軸支されている。40はキ
ャリッジレールである。このキャリッジレール40はキ
ャリッジ12の移動領域にわたって設けられている。
【0030】ピンチローラホルダ39は他方の端部は前
記キャリッジレール40によって軸支されている。ま
た、ピンチローラホルダ39はキャリッジレール40と
該ピンチローラホルダ39との間に保持されるばね41
によって図3中で斜め下方へ付勢されている。これによ
り、ピンチローラ38は、紙送りローラ36との間に搬
送されてくる被記録材を該紙送りローラ36へ押圧し、
この押圧力と紙送りローラ36の回転力によって生じる
摩擦搬送力によって被記録材が搬送(紙送り)される。
【0031】図3及び図4において、42は記録部にお
ける被記録材の位置及び平面度を規制するためのプラテ
ンである。このプラテン42は、被記録材搬送経路上に
おける前記紙送りローラ36等の下流側の、記録ヘッド
11に対向する位置に配設されている。さらに、プラテ
ン42の被記録材搬送方向後流側に前記排紙ローラ16
が設けられている。この排紙ローラ16は、図4に示す
ように、搬送される被記録材の幅方向の所定間隔ごとに
9個配設されている。各排紙ローラ16は排紙ローラ軸
43に固定されている。排紙ローラ軸43は不図示のモ
ータによって回転駆動され、図1に示した中ケース15
の内面に軸支された拍車(不図示)との協働によって被
記録材を排紙トレイ20へ排紙する。
【0032】以上説明した被記録材搬送系において、給
紙トレイ18上に積層された被記録材は、ピックアップ
ローラ27と分離板34によって一枚づつ分離されて搬
送路へ給紙され、この給紙された被記録材は紙ガイド4
4に沿って案内されながら紙送りローラ36とピンチロ
ーラ38との間へ送給される。この搬送の間に、被記録
材は紙端部検出レバー45の一端に接触し、この接触に
よる該レバー45の他端の動きを紙端部フォトセンサ4
6で検出することによって被記録材の端部が検出され
る。
【0033】前記紙送りローラ36は、記録ヘッド11
による記録動作に応じてプラテン42上へ例えば1ライ
ン分づつ被記録材を搬送(紙送り)し、このピッチ送り
の間に被記録材上に記録情報に対応する画像(文字や記
号等も含む)が記録される。その際、被記録材は、紙押
さえ板ばね47によってプラテン42の表面へ押圧さ
れ、記録ヘッド11の吐出口面81と所定の間隙をする
平坦面に維持される。記録された被記録材は排紙ローラ
16及び拍車(不図示)によって排紙トレイ20上に排
紙される。
【0034】前記給紙トレイ18から前記排紙ローラ1
6へ、さらに図1に示した排紙トレイ20に至る被記録
材搬送経路は、図3に示すように緩やかなV字状を成し
ているため、被記録材はその腰によってプラテン42に
密着することができ、これにより、被記録材の記録領域
の部分を平坦に保つことができる。
【0035】図3において、記録ヘッド11としては、
例えば、異なる色の4種類のインクに対応した4個の記
録ヘッドチップを有するカラー記録ヘッドを使用しても
よい。この場合、各記録ヘッドチップは容易に着脱でき
るようにキャリッジ12上に装着されている。48はキ
ャリッジカバーであり、49はヘッドカバーである。こ
れらのカバー48、49がキャリッジ12上に装着され
ることによって、前記記録ヘッド11を構成する各記録
ヘッドチップへの電気的接続および各記録ヘッドチップ
のキャリッジ12上での位置決め固定などが行われる。
【0036】可動部材としてのキャリッジ12上に配置
された前記センサ35は、前述した紙幅検知の他に、廃
インク収納部(廃インクタンク)50(図5)の内部の
廃インク充填量(充填状況)を検知するためのセンサで
ある。このセンサ35は、例えば、反射型のフォトイン
タラプタ等の光学素子で構成することができる。前記セ
ンサ35によれば、前述したように、記録部へ送給され
る被記録材の側端縁を検知することも可能であり、この
側端縁の検知により、任意のサイズの被記録材を記録装
置本体で判別したり、インクの空打ち(被記録材の無い
位置でインク吐出を行うこと)などで装置本体内部を汚
損することを防止することができる
【0037】図5は図1及び図2のインクジェット記録
装置の装置ケースを除去した状態の図3とは別の位置に
おける模式的縦断面図である。この図5は本発明による
インクジェット記録装置の廃インク収納部50及びセン
サ35の配置構成を示すものである。図5において、廃
インク収納部50は、通常の記録ヘッド11の吐出回復
処理により発生する廃インクを受容するのに充分な容積
を有し、プラテン42の内側(図示の例では下側)に配
設されている。
【0038】廃インク収納部50は、例えば高分子樹脂
材料から成る廃インク容器51の内部に例えば多孔質の
インク吸収性に優れた充填材料(インク吸収体)52を
密閉充填した構造をしている。吐出回復ユニット13か
らインクチューブ等を通して廃インク収納部50へ流入
する廃インクは、前記インク吸収体52内に浸透して保
持され、前記廃インク容器51により外部への漏出を防
止されている。
【0039】前記廃インク容器51は、内部のインク充
填状態(インク保持量)を前記センサ35により光学的
に判別可能なように、光透過性の材料で形成されてい
る。この廃インク容器51の光透過性は、内部のインク
充填状態を判別できればよく、ある程度以上のものでよ
い。一方、前記インク吸収体(充填材料)52は、複数
色のインクが同一容器内に流入することを考慮して、一
般的には、白色ないしは透明であることが望ましい。
【0040】図5において、プラテン42には前記セン
サ35により廃インク容器51の内部を透視するための
開口部53が形成されている。つまり、この開口部53
は、キャリッジ12上の前記センサ35の移動経路上の
所定位置(通常、記録領域外の位置)に設けられてい
る。前記廃インク収納部50は、断面を縮小されてプラ
テン42の直ぐ下側まで延在する延在部54を有してい
る。また、吐出回復ユニット13からの廃インクが流入
する廃インク容器51の流入口は前記開口部53とは反
対側に設けられている。
【0041】さらに、前記廃インク収納部(廃インクタ
ンク)50は、記録装置に対して着脱可能に装着されて
いる。つまり、記録装置の下ケース55の前記廃インク
収納部50に対応する位置には、該廃インク収納部50
をそのまま取り出したり装着したりするための開口部5
6が形成されている。この開口部56には、開閉蓋57
が取り付けられている。
【0042】図6は図1〜図5のインクジェット記録装
置の吐出回復ユニット13の取り付け状態を示す部分斜
視図である。図6において、吐出回復ユニット13は、
ホームポジションにある記録ヘッド11に対向してその
吐出口面81を密閉するキャップ14、キャッピング状
態で吐出口82からインクを吸引するための吸引ポンプ
(不図示)、該吸引ポンプを駆動するための駆動源(不
図示)などで構成されている。58は前記吸引ポンプか
ら排出される廃インクを導出するための導出管である。
この導出管(インクチューブ)の他端は廃インク容器5
1に接続されている。
【0043】以上説明したインクジェット記録装置の動
作は次のとおりである。すなわち、記録ヘッド11の吐
出口82の目詰まりの発生を防止するため、吐出回復ユ
ニット13を適宜作動させる。この吐出回復ユニット1
3の作動により、記録ヘッド11から吸引ポンプ(不図
示)へインクが吸引され、吸引された廃インクは吸引ポ
ンプから導出管58を通して廃インク収納部50へ導出
される。廃インク収納部50の廃インク容器51の内部
では、導入された廃インクが充填材料52により補集さ
れ保持される。廃インク容器51内のインク量が増すに
つれて、元来では白色であった充填材料52はインクの
浸透に伴ってインク色に染まっていき、インク色と白色
との境界部分が順次鉛直上方へ上昇していくことにな
る。
【0044】ここで、キャリッジ12を移動させると、
先ず、該キャリッジ12に搭載されているセンサ35が
送給された被記録材の側端縁を検知する。そして、この
被記録材の側端縁検知のためのキャリッジ移動に伴っ
て、該キャリッジ12をさらに図2中の矢印X方向に移
動させる。この矢印X方向のキャリッジ移動により、該
キャリッジ12上のセンサ35がプラテン42の開口部
53の直上位置にくると、該開口部53を通して前記セ
ンサ35により廃インク収納部50の充填材料52の色
調を検出する。この時に色調の検出が白色であれば、廃
インク収納部50は未だインク充填可能な状態であると
判定する。
【0045】一方、この時の色調の検出がインク色であ
れば、廃インク収納部50のインク充填量が許容限度に
達していると判定し、廃インク収納部50の交換を操作
者へ促すための信号を発性させたり、吐出回復ユニット
13の吸引動作を減少させるなどの制御が可能となる。
【0046】図8は以上説明したインクジェット記録装
置の制御動作の概略を示すフローチャートである。本実
施例においては、各給紙動作に毎に廃インク収納部50
の廃インク検知を行う構成としたが、キャリッジ12の
各走査移動時に毎回検知することも可能である。また、
吐出回復ユニット13によるインク吸引を実施した時だ
け廃インク収納部50のインク検知を行う制御方法を採
ることにより記録装置全体のスループットを向上させる
ことも可能である。さらに、廃インク収納部50の交換
は、下ケース55に設けられた蓋部材57を開放して、
該下ケース55の開口部56から行うことができる。
【0047】以上説明した実施例によれば、被記録材
(記録用紙)の搬送経路のプラテン42の領域の内側
(下側)に廃インク収納部50を配設し、キャリッジ1
2上に廃インクの充填状態を判別するための光学的セン
サ35を装着し、前記プラテン42の前記センサ35の
移動経路上の所定位置に開口部53を形成し、所定の時
期にキャリッジ12を移動させて前記センサにより前記
開口部53を通して前記廃インク収納部50内のインク
充填状態(満杯か否か)を検出するように構成したの
で、簡単な構成で、大容量の廃インク収納部を配設する
ことが可能となり、操作者に廃インク収納部の交換時期
を容易に確実に知らせることができるインクジェット記
録装置が提供される。
【0048】なお、本発明は、1個の記録手段で記録す
る単色の記録装置の他、異なる色で記録する複数の記録
手段を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異な
る濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装
置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合に
も、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得
るものである。
【0049】また、本発明は、記録手段として、記録ヘ
ッドとインクタンクを一体化した交換可能なヘッドカー
トリッジを用いる場合の他、記録ヘッドとインクタンク
を別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続
する場合など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成が
どのような場合にも同様に適用することができ、同様の
効果が得られるものである。
【0050】さらに、本発明は、インクジェット記録装
置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、可動部材に搭載された記録手段から
被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、被記録材搬送部に廃インク収納部を
設けるとともに、前記可動部材上に前記廃インク収納部
の内部の廃インク充填量を検知するためのセンサを配設
する構成としたので、簡単かつ小型な構成で、記録手段
の吐出回復処理により発生する廃インクの充填保持の状
況を常時確認することができ、使用者が廃インク収納部
の交換を容易に最適な時期に行うことができ、インク溢
れによる被記録材や装置の汚れを無くすことができるイ
ンクジェット記録装置が提供される。
【0052】請求項2及び請求項3の発明によれば、上
記請求項1の構成に加えて、前記センサが紙幅検知手段
を兼ねる構成、あるいは前記センサによる検知は被記録
材の初期搬送時における前記可動部材の走査動作時に行
われる構成としたので、一層効率よく、簡単かつ小型な
構成で、記録手段の吐出回復処理により発生する廃イン
クの収納部における充填状況を常に確認することがで
き、使用者が廃インク収納部の交換を容易に最適な時期
に行うことができ、インク溢れによる被記録材や装置の
汚れを無くすことができるインクジェット記録装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の外観を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例のケースを外した状態の模式的斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の模式的縦断面図である。
【図4】図3のインクジェット記録装置からさらに記録
手段やキャリッジやこれらの駆動系を取り外した状態の
模式的平面図である。
【図5】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の図3と異なる位置の模式的縦断面図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の吐出回復ユニットの近傍を模式的に示す部分斜
視図である。
【図7】図2中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置にお
ける廃インク収納部を交換するための制御動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
11 記録手段(記録ヘッド) 12 可動部材(キャリッジ) 13 吐出回復ユニット 14 キャップ 16 排紙ローラ 18 給紙トレイ 21 操作部 22 表示部 27 ピックアップローラ 33 クラッチ 34 分離板 35 センサ(光学的センサ) 36 紙送りローラ 38 ピンチローラ 42 プラテン 44 紙ガイド 50 廃インク収納部 51 廃インク容器 52 インク吸収体(充填材料) 53 開口部(プラテン) 54 延在部(廃インク収納部) 56 開口部(下ケース) 57 開閉蓋 58 導出管(インクチューブ) 59 ガイド軸 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材に搭載された記録手段から被
    記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記
    録装置において、被記録材搬送部に廃インク収納部を設
    けるとともに、前記可動部材上に前記廃インク収納部の
    内部の廃インク充填量を検知するためのセンサを配設す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記センサが紙幅検知手段を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記センサによる検知は被記録材の初
    期搬送時における前記可動部材の走査動作時に行われる
    ことを特徴とする請求項1または2のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかのインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
    生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項4のインクジェット記録装置。
JP16288095A 1995-06-06 1995-06-06 インクジェット記録装置 Pending JPH08332738A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263026A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JPH11268303A (ja) * 1998-03-26 1999-10-05 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタの廃インク排出処理モジュール
WO2021150234A1 (en) * 2020-01-24 2021-07-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Waste containers for waste print fluid

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