JPH08332611A - パーティクルボード - Google Patents
パーティクルボードInfo
- Publication number
- JPH08332611A JPH08332611A JP16682395A JP16682395A JPH08332611A JP H08332611 A JPH08332611 A JP H08332611A JP 16682395 A JP16682395 A JP 16682395A JP 16682395 A JP16682395 A JP 16682395A JP H08332611 A JPH08332611 A JP H08332611A
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- JP
- Japan
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- layer
- particle board
- strand
- chips
- wood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な強度を有し、しかも安価で更には表面
凹凸も少ないパーティクルボードを提供する。 【構成】 木片チップ及び熱硬化性合成樹脂を主体とす
る芯層11の表裏両側に、木質繊維及び熱硬化性合成樹
脂を含む表層12及び裏層13がそれぞれ形成された多
層構造のパーティクルボート10において、表層12及
び裏層13に、更にストランド状チップが混入されてい
る。
凹凸も少ないパーティクルボードを提供する。 【構成】 木片チップ及び熱硬化性合成樹脂を主体とす
る芯層11の表裏両側に、木質繊維及び熱硬化性合成樹
脂を含む表層12及び裏層13がそれぞれ形成された多
層構造のパーティクルボート10において、表層12及
び裏層13に、更にストランド状チップが混入されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲げ強度を向上させた
多層構造のパーティクルボードに関する。
多層構造のパーティクルボードに関する。
【0002】
【従来の技術】木片チップに熱硬化性合成樹脂を添加し
て層状にフォーミングした後、熱圧締処理をしたパーテ
ィクルボードがあり、木質廃材を利用するので安価であ
り、更には品質も均一であるので建築業界においては広
く使用されている。
て層状にフォーミングした後、熱圧締処理をしたパーテ
ィクルボードがあり、木質廃材を利用するので安価であ
り、更には品質も均一であるので建築業界においては広
く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーテ
ィクルボードは合板等と比較して曲げ強度が劣り、曲げ
強度を向上させるためには、過剰な樹脂を添加する必要
があって、コストがかかり過ぎると共に比重も増加する
という問題がある。また、曲げ強度を向上させたOSB
(オリエンテッド・ストランド・ボード)も提案されて
いるが、表面に著しい凹凸があって、そのまま化粧板用
基板としては利用できないという問題があった。本発明
はかかる事情に鑑みてなされたもので、十分な強度を有
し、しかも安価で更には表面凹凸も少ないパーティクル
ボードを提供することを目的とする。
ィクルボードは合板等と比較して曲げ強度が劣り、曲げ
強度を向上させるためには、過剰な樹脂を添加する必要
があって、コストがかかり過ぎると共に比重も増加する
という問題がある。また、曲げ強度を向上させたOSB
(オリエンテッド・ストランド・ボード)も提案されて
いるが、表面に著しい凹凸があって、そのまま化粧板用
基板としては利用できないという問題があった。本発明
はかかる事情に鑑みてなされたもので、十分な強度を有
し、しかも安価で更には表面凹凸も少ないパーティクル
ボードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のパーティクルボードは、木片チップ及び熱硬化性
合成樹脂を主体とする芯層の表裏両側に、木質繊維及び
熱硬化性合成樹脂を含む表層及び裏層がそれぞれ形成さ
れた多層構造のパーティクルボートにおいて、前記表層
及び裏層に、更にストランド状チップが混入されてい
る。また、請求項2記載のパーティクルボードは、請求
項1記載のパーティクルボードにおいて、前記表層及び
裏層に混入された前記ストランド状チップは、一定方向
に配向されている。ここで、熱硬化性合成樹脂にはメラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、又はイソシアネート樹脂等
がある。また、ストランド状チップとは3〜5cm程度
の細長い木片チップをいい、長手方向に配向性を持たせ
て混入するのが好ましい。前記木質繊維の混合量は、木
質分(木質繊維及び木片チップの合計をいう)の15〜
30重量%程度が好ましい。
記載のパーティクルボードは、木片チップ及び熱硬化性
合成樹脂を主体とする芯層の表裏両側に、木質繊維及び
熱硬化性合成樹脂を含む表層及び裏層がそれぞれ形成さ
れた多層構造のパーティクルボートにおいて、前記表層
及び裏層に、更にストランド状チップが混入されてい
る。また、請求項2記載のパーティクルボードは、請求
項1記載のパーティクルボードにおいて、前記表層及び
裏層に混入された前記ストランド状チップは、一定方向
に配向されている。ここで、熱硬化性合成樹脂にはメラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、又はイソシアネート樹脂等
がある。また、ストランド状チップとは3〜5cm程度
の細長い木片チップをいい、長手方向に配向性を持たせ
て混入するのが好ましい。前記木質繊維の混合量は、木
質分(木質繊維及び木片チップの合計をいう)の15〜
30重量%程度が好ましい。
【0005】
【作用】請求項1、2記載のパーティクルボードにおい
ては、表層及び裏層のストランド状チップ間に木質繊維
が充填された状態となるから、製品であるパーティクル
ボードの表裏面が滑らかとなる。また、表層及び裏層に
ストランド状チップが使用されているので、各チップの
接合性が向上すると共に、木質繊維がその隙間に配置さ
れるので、製品の断面係数が増加し、これによって曲げ
強度の向上が得られる。特に、請求項2記載のパーティ
クルボードのように、ストランド状チップを一定方向に
配向することによって、配向方向の曲げ強度が大きくな
る。
ては、表層及び裏層のストランド状チップ間に木質繊維
が充填された状態となるから、製品であるパーティクル
ボードの表裏面が滑らかとなる。また、表層及び裏層に
ストランド状チップが使用されているので、各チップの
接合性が向上すると共に、木質繊維がその隙間に配置さ
れるので、製品の断面係数が増加し、これによって曲げ
強度の向上が得られる。特に、請求項2記載のパーティ
クルボードのように、ストランド状チップを一定方向に
配向することによって、配向方向の曲げ強度が大きくな
る。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係るパーティク
ルボードの断面図である。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係るパーティク
ルボードの断面図である。
【0007】図1に示すように、本発明の一実施例に係
るパーティクルボード10は、芯層11及びこの上下に
ある表層12及び裏層13とを有している。前記芯層1
1の成分は厚み0.2〜0.5mm、長さが10〜30
mm、幅は3mm以下の通常の木片チップが使用されて
いる。この木片チップ80重量部に対して20重量部の
木質繊維が混入されている。なお、この木質繊維の混入
を省略することもできる。
るパーティクルボード10は、芯層11及びこの上下に
ある表層12及び裏層13とを有している。前記芯層1
1の成分は厚み0.2〜0.5mm、長さが10〜30
mm、幅は3mm以下の通常の木片チップが使用されて
いる。この木片チップ80重量部に対して20重量部の
木質繊維が混入されている。なお、この木質繊維の混入
を省略することもできる。
【0008】前記表層12及び裏層13には、厚みが
0.3〜0.8mm、長さが30〜50mm程度、幅は
3〜15mm程度のストランド状チップが使用されてい
る。そして、このストランド状チップ80重量部に対し
て20重量部の木質繊維が混入している。
0.3〜0.8mm、長さが30〜50mm程度、幅は
3〜15mm程度のストランド状チップが使用されてい
る。そして、このストランド状チップ80重量部に対し
て20重量部の木質繊維が混入している。
【0009】このパーティクルボード10の製造にあっ
ては、予め、芯層11、表層12及び裏層13を構成す
る木片チップ、ストランド状チップと木質繊維との混合
物を用意しておき、これに前記熱硬化性合成樹脂からな
る接着剤を均一に塗布した後、裏層13、芯層11、表
層12の順番で重ねてホーミングした後、熱圧締成型を
行う。これによって、曲げ強度のアップしたパーティク
ルボード10が出来上がる。前記接着剤の塗布量は接着
剤の種類にもよるが、芯層11においては木質繊維を加
えた乾燥チップ重量に対して6〜8重量%(更に好まし
くは7.25重量%程度)、表層12及び裏層13にお
いては10〜15重量%程度(更に好ましくは13重量
%程度)である。また、熱圧締する熱盤の温度は約18
0℃、熱締圧力40kg/cm2 、圧締時間は5分であ
る。
ては、予め、芯層11、表層12及び裏層13を構成す
る木片チップ、ストランド状チップと木質繊維との混合
物を用意しておき、これに前記熱硬化性合成樹脂からな
る接着剤を均一に塗布した後、裏層13、芯層11、表
層12の順番で重ねてホーミングした後、熱圧締成型を
行う。これによって、曲げ強度のアップしたパーティク
ルボード10が出来上がる。前記接着剤の塗布量は接着
剤の種類にもよるが、芯層11においては木質繊維を加
えた乾燥チップ重量に対して6〜8重量%(更に好まし
くは7.25重量%程度)、表層12及び裏層13にお
いては10〜15重量%程度(更に好ましくは13重量
%程度)である。また、熱圧締する熱盤の温度は約18
0℃、熱締圧力40kg/cm2 、圧締時間は5分であ
る。
【0010】なお、ストランド状チップと木質繊維を混
合した後、接着剤を噴霧すると、微細な木質繊維に多量
の接着剤が付着し、ストランド状チップの方には接着剤
の付着量が少なくなる。そこで、木質繊維とストランド
状チップを別々に分けた状態で所定量の接着剤を塗布混
入した後、混合することもできる。
合した後、接着剤を噴霧すると、微細な木質繊維に多量
の接着剤が付着し、ストランド状チップの方には接着剤
の付着量が少なくなる。そこで、木質繊維とストランド
状チップを別々に分けた状態で所定量の接着剤を塗布混
入した後、混合することもできる。
【0011】また、木質繊維が混合されたストランド状
チップに長手方向に配向性を持たせることもでき、この
場合は配向方向に対しての曲げ強度が更に向上する。こ
の場合、木質繊維が付着したストランド状チップをディ
スクロールやスリットを通して配向性を持たせる方法
と、電気的に高電圧をかけて配向性を持たせる場合があ
る。
チップに長手方向に配向性を持たせることもでき、この
場合は配向方向に対しての曲げ強度が更に向上する。こ
の場合、木質繊維が付着したストランド状チップをディ
スクロールやスリットを通して配向性を持たせる方法
と、電気的に高電圧をかけて配向性を持たせる場合があ
る。
【0012】前記実施例においては、ストランド状チッ
プと木質繊維の配合比を8:2にしたが、これに限定さ
れず、更に少量又は多量の木質繊維を添加することも可
能である。なお、前記実施例のパーティクルボード10
は比重が約0.75で曲げ強度が270kgf/cm2
程度であり、更にストランド状チップを配向させると、
比重は0.75で配向方向の曲げ強度を300kgf/
cm2 であった。
プと木質繊維の配合比を8:2にしたが、これに限定さ
れず、更に少量又は多量の木質繊維を添加することも可
能である。なお、前記実施例のパーティクルボード10
は比重が約0.75で曲げ強度が270kgf/cm2
程度であり、更にストランド状チップを配向させると、
比重は0.75で配向方向の曲げ強度を300kgf/
cm2 であった。
【0013】
【発明の効果】請求項1、2記載のパーティクルボード
は以上の説明からも明らかなように、木片チップを主成
分とし、更に表層及び裏層に、ストランド状チップが混
入されているので、比較的比重が軽くて従来のパーティ
クルボードに比較して大きな曲げ強度を有する。また、
従来のOSBと比較して表面が滑らかとなり、目止め等
の処理を行うことなく、塗装等を行うことが可能となっ
た。特に、請求項2記載のパーティクルボードのように
ストランド状チップに一定方向に配向性を持たせること
によって、長手方向の曲げ強度を向上できる。
は以上の説明からも明らかなように、木片チップを主成
分とし、更に表層及び裏層に、ストランド状チップが混
入されているので、比較的比重が軽くて従来のパーティ
クルボードに比較して大きな曲げ強度を有する。また、
従来のOSBと比較して表面が滑らかとなり、目止め等
の処理を行うことなく、塗装等を行うことが可能となっ
た。特に、請求項2記載のパーティクルボードのように
ストランド状チップに一定方向に配向性を持たせること
によって、長手方向の曲げ強度を向上できる。
【図1】本発明の一実施例に係るパーティクルボードの
部分断面図である。
部分断面図である。
10 パーティクルボード 11 芯層 12 表層 13 裏層
Claims (2)
- 【請求項1】 木片チップ及び熱硬化性合成樹脂を主体
とする芯層の表裏両側に、木質繊維及び熱硬化性合成樹
脂を含む表層及び裏層がそれぞれ形成された多層構造の
パーティクルボートにおいて、 前記表層及び裏層に、更にストランド状チップが混入さ
れていることを特徴とするパーティクルボード。 - 【請求項2】 前記表層及び裏層に混入された前記スト
ランド状チップは、一定方向に配向されている請求項1
記載のパーティクルボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16682395A JPH08332611A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | パーティクルボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16682395A JPH08332611A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | パーティクルボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332611A true JPH08332611A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15838335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16682395A Pending JPH08332611A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | パーティクルボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08332611A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002100616A1 (en) * | 2001-06-08 | 2002-12-19 | Ivf Industriforskning Och Utveckling Ab | Wood composite material and manufacture thereof |
JP2013159095A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | パーティクルボード |
JP2013159096A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | パーティクルボードの製造方法 |
JP2015506284A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-02 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 外部層中のリグノセルロース繊維およびコア中に存在する発泡プラスチック粒子を有するリグノセルロース材料、およびその方法および使用 |
PL423531A1 (pl) * | 2017-11-21 | 2019-06-03 | Univ Przyrodniczy W Poznaniu | Sposób wytwarzania płyt kompozytowych z cząstek lignocelulozowych i polimerów termoplastycznych i płyta wytworzona tym sposobem |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP16682395A patent/JPH08332611A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002100616A1 (en) * | 2001-06-08 | 2002-12-19 | Ivf Industriforskning Och Utveckling Ab | Wood composite material and manufacture thereof |
JP2015506284A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-02 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 外部層中のリグノセルロース繊維およびコア中に存在する発泡プラスチック粒子を有するリグノセルロース材料、およびその方法および使用 |
JP2013159095A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | パーティクルボード |
JP2013159096A (ja) * | 2012-02-08 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | パーティクルボードの製造方法 |
PL423531A1 (pl) * | 2017-11-21 | 2019-06-03 | Univ Przyrodniczy W Poznaniu | Sposób wytwarzania płyt kompozytowych z cząstek lignocelulozowych i polimerów termoplastycznych i płyta wytworzona tym sposobem |
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