JPH08330339A - 光学装置の製造方法 - Google Patents

光学装置の製造方法

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JPH08330339A
JPH08330339A JP7133581A JP13358195A JPH08330339A JP H08330339 A JPH08330339 A JP H08330339A JP 7133581 A JP7133581 A JP 7133581A JP 13358195 A JP13358195 A JP 13358195A JP H08330339 A JPH08330339 A JP H08330339A
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JP
Japan
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resin
mold
optical device
optical element
transparent resin
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JP7133581A
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English (en)
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Hideo Yamanaka
英雄 山中
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透光性樹脂にて光学素子を封止する場合であ
っても光学的特性の優れた光学装置の製造方法を提供す
ること。 【構成】 本発明は、光学素子4を覆う状態で透光性樹
脂6を塗布した後、この透光性樹脂6の表面部分を半硬
化させて表面形状を維持しておき、その後、透光性樹脂
6の全体を硬化させる光学装置の製造方法である。ま
た、光学素子4を覆う状態で透光性樹脂6を塗布した
後、所定の型を透光性樹脂6の上に搭載したまま透光性
樹脂6の全体を硬化させ、その後、型を取り外す光学装
置の製造方法でもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基台上に実装した光学
素子を透光性樹脂にて封止して成る光学装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDエリアセンサーやリニアセンサー
等の光学装置を製造する場合、セラミックスやプラスチ
ック等から成る中空パッケージを用意し、その中空内に
光学素子を実装してボンディングワイヤーによる配線を
行った後、ウインドフレーム上にBステージシーラまた
はAステージシーラを介してシールガラスを取り付ける
製造方法が多く適用されている。
【0003】また、近年ではコストダウン等の観点か
ら、中空パッケージの中空内に透光性樹脂をポッティン
グして光学素子を封止する製造方法や平坦状の基台に光
学素子を実装してボンディングワイヤーによる配線を行
った後、透光性樹脂により光学素子およびボンディング
ワイヤーを封止するLCC(Leadless Chip Carrier )
タイプから成る光学装置の製造方法も考えられてる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな透光性樹脂によるポッティング封止を用いた光学装
置の製造方法では、透光性樹脂を塗布してから硬化させ
るまでの間にその表面形状が安定せず、透光性樹脂表面
に凹凸や傾き等が発生した場合には硬化後において十分
な光学的特性を得られないという問題がある。
【0005】例えば、中空パッケージの中空内に透光性
樹脂をポッティングして光学素子を封止する製造方法で
は、透光性樹脂のぬれ性による毛細管現象によってウイ
ンドフレームの側面付近において透光性樹脂の表面のは
い上がりが発生し透光性樹脂の表面の湾曲を引き起こ
し、不要なレンズ効果によって感度むら等の特性劣化を
招くことになる。
【0006】また、LCCタイプから成る光学装置の場
合には、透光性樹脂をポッティングしたままの状態では
その表面の平坦性が得られないため、光学素子の周りに
樹脂ダムを設けてその中に透光性樹脂を充填したりする
ことが必要となる。しかも、いずれの製造方法でも、透
光性樹脂を塗布した状態で、これを硬化させるための装
置等へ搬送の間に、振動や傾き等によって透光性樹脂の
表面に凹凸や傾きが発生することがあり、光学的特性劣
化の原因となっている。
【0007】よって、本発明は透光性樹脂にて光学素子
を封止する場合であっても光学的特性の優れた光学装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために成された光学装置の製造方法である。す
なわち、本発明は、基台上に光学素子を実装し、光学素
子と基台上の導体部とを電気的に接続した後、光学素子
を透光性樹脂にて封止する製造方法であり、光学素子を
覆う状態で透光性樹脂を塗布した後、この透光性樹脂の
表面部分を半硬化させて表面形状を維持しておき、その
後、透光性樹脂の全体を硬化させるものである。
【0009】また、光学素子を覆う状態で透光性樹脂を
塗布した後、所定の型を透光性樹脂の上に搭載したまま
透光性樹脂の全体を硬化させ、その後、型を取り外す製
造方法でもある。
【0010】
【作用】本発明では、基台上への光学素子の実装および
電気的な接続を行い、光学素子を覆う状態で透光性樹脂
を塗布した後、この透光性樹脂の表面部分を半硬化させ
て表面形状を維持している。つまり、透光性樹脂を塗布
してから全体を硬化させるまでの間に、その表面部分の
みを半硬化させて所定の表面形状に維持している。この
状態で透光性樹脂の全体を硬化させることにより、表面
形状に影響を与えること無く光学装置を製造することが
できるようになる。
【0011】また、光学素子を覆う状態で透光性樹脂を
塗布した後、所定の型を透光性樹脂の上に搭載したまま
透光性樹脂の全体を硬化させることで、透光性樹脂を塗
布してから硬化するまでの間、透光性樹脂の表面形状を
維持しておくことができるようになる。さらに、透光性
樹脂の全体が硬化した後、この型を取り外すことによっ
て、型の搭載面の形状を透光性樹脂の表面へ転写するこ
とができるようになる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の光学装置の製造方法におけ
る実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1
実施例を説明する概略断面図(その1)、図2は第1実
施例を説明する概略断面図(その2)である。第1実施
例は、主として中空パッケージの中空内に透光性樹脂6
を充填して光学装置10を製造する方法である。
【0013】先ず、図1(a)に示すように、セラミッ
クスやプラスチック等から成る基台1と枠2との間に導
体部であるリード3を挟持した中空パッケージを用意
し、その基台1の略中央にチップ状の光学素子4を実装
する。光学素子4の実装は、銀ペーストや絶縁性ペース
トを介して例えば150℃1時間程度の加熱によって硬
化固着させる。さらに、この光学素子4とリード3とを
23〜25μm径の金線から成るボンディングワイヤー
5によって接続する。なお、この際のコラム温度は例え
ば150℃である。
【0014】次に、図1(b)に示すように、枠2の内
側である中空内に透光性樹脂6をポッティングする処理
を行う。すなわち、ノズル61から所定量の透光性樹脂
6をポッティングして中空内の光学素子4およびボンデ
ィングワイヤー5を封止する。透光性樹脂6としては、
例えば熱硬化型のシリコーン系樹脂やエポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂を使用する。このポッティングの際、透
光性樹脂6と枠2の側面との接触部分において透光性樹
脂6のぬれ性による毛細管現象でのはい上がりが生じて
おり、透光性樹脂6の表面6aが湾曲する状態となって
いる。
【0015】次いで、図1(c)に示すように、中空内
にポッティングした透光性樹脂6の上から加熱した型7
を押し付けて、透光性樹脂6の表面部分の半硬化を行
う。押し付けを行う型7は、その押圧面7aに例えばフ
ッ素系樹脂やシリコーン系樹脂から成る離型膜(図示せ
ず)を塗布しておき、透光性樹脂6に押圧面7aを押し
付けた後に取り外す際、透光性樹脂6と型7とが接着せ
ず容易に外せるようにしておく。
【0016】また、型7の内部にはヒータ8を内蔵して
おき、例えば150℃5〜10秒程度の加熱および押圧
によって透光性樹脂6の表面部分を半硬化させる。これ
によって、透光性樹脂6の表面形状は型7の押圧面7a
の形状が転写され、平坦となった状態で維持されること
になる。
【0017】型7を取り外すと、図2に示すように、透
光性樹脂6の表面6aが平坦化された光学装置10(透
光性樹脂6の表面部分のみが半硬化状態となっているも
の)が形成されており、その後、この光学装置10を図
示しない加熱炉へ搬送する。なお、この際の搬送におい
て光学装置10に振動が加わったり、傾きが生じても透
光性樹脂6の表面部分が半硬化状態となっているため、
その表面形状には影響が無く、そのまま維持されること
になる。
【0018】そして、この状態で加熱によって透光性樹
脂6の全体を硬化する。透光性樹脂6がシリコーン系樹
脂から成る場合には、150℃3〜4時間程度の加熱を
行い、またエポキシ系樹脂から成る場合には、150℃
2〜3時間程度の加熱を行って透光性樹脂6の全体を硬
化させる。これによって、透光性樹脂6の表面が平坦な
光学装置10を製造することができるようになる。ま
た、本実施例における製造方法では、型7の押し付け圧
力によって透光性樹脂6内に混入している気泡を排出で
き、この気泡による光学的な不良発生を防止できるとい
うメリットもある。
【0019】なお、図1〜図2に示す光学装置10の製
造方法では、透光性樹脂6として熱硬化型のシリコーン
系樹脂またはエポキシ系樹脂およびアクリル系樹脂を用
いているが、紫外線照射硬化型または紫外線照射硬化型
+加熱硬化型の樹脂を使用してもよい。図3は、この場
合の製造方法を説明する概略断面図である。すなわち、
紫外線照射硬化型の透光性樹脂6を使用する場合には、
先ず基台1上に光学素子4を実装し、ボンディングワイ
ヤー5による接続を行った状態で中空内に紫外線照射硬
化型の透光性樹脂6をポッティングし、その後、紫外線
を透過できるガラス等から成る型7’を透光性樹脂6の
上から押し付ける。このとき、型7’の表面には、離型
性の良い透光性シリコーン系樹脂をコーティングしてお
くことが望ましく、さらに型7’を離型性の良い透光性
シリコーン系樹脂で製作してもよい。
【0020】次いで、この状態で型7’を介して適当な
紫外線量を透光性樹脂6に照射し、透光性樹脂6の表面
部分を半硬化させる。これによって、型7’の押圧面
7’aの形状が透光性樹脂6の表面に転写され、平坦と
なった状態で維持されることになる。そして、型7’を
押し付けたまま、または型7’を取り外した状態で更に
十分な紫外線量を照射して透光性樹脂6の全体を硬化さ
せる。なお、紫外線照射硬化型+加熱硬化型から成る透
光性樹脂6の場合には、型7’を取り外して、所定の温
度で加熱硬化する。これによって、先に説明した熱硬化
型の場合と同様、透光性樹脂6の表面を平坦化した光学
装置10を製造することができるようになる。
【0021】次に、図4の概略断面図に基づいて本発明
の第2実施例における製造方法を説明する。先ず、図4
(a)に示すように、基台1の略中央に光学素子4を実
装し、ボンディングワイヤー5による接続を行った後、
中空内へ透光性樹脂6をポッティングする処理を行う。
ここまでの処理は、図1(a)〜(b)に示す第1実施
例での処理と同様である。なお、第2実施例において
は、透光性樹脂6として熱硬化型のシリコーン系樹脂、
エポキシ系樹脂およびアクリル系樹脂を使用する。
【0022】次いで、図4(b)に示すように、重し7
1から成る型を透光性樹脂6の上に搭載し、その自重に
よって押圧する。重し71としては、例えばガラスやセ
ラミックス、金属等の所定の重さを備えた板を使用し、
さらにその押圧面71aに鏡面仕上げおよびフッ素系樹
脂やシリコーン系樹脂等の離型膜を被着する処理を施し
たものを使用する。また、重し71は、例えば枠2に設
けた切り欠き(図示せず)に合わせて搭載し、その高さ
を規制する。この重し71の搭載によって透光性樹脂6
の表面形状が維持され、搬送の際の振動や傾きの影響を
受けることが無くなる。
【0023】続いて、この重し71を搭載したままの状
態で透光性樹脂6を加熱によって硬化させる処理を行
う。透光性樹脂6がシリコーン系樹脂から成る場合に
は、150℃3〜4時間程度の加熱を行い、またエポキ
シ系樹脂から成る場合には、150℃2〜3時間程度の
加熱を行って透光性樹脂6の全体を硬化させる。
【0024】そして、透光性樹脂6の全体が硬化した
後、重し71を取り外すことによって、図4(c)に示
すような光学装置10が完成する。この際、先に説明し
たように重し71の押圧面71aには離型膜を被着して
あるため、硬化後の透光性樹脂6から重し71を容易に
取り外すことができる。
【0025】この重し71を取り外すことにより、重し
71の押圧面71aの形状が透光性樹脂6の表面6aに
転写され、平坦な状態となった光学装置10を製造する
ことができるようになる。特に、本実施例では、透光性
樹脂6の上に重し71を搭載するだけの簡単な方法によ
って表面6aを平坦化することが可能となる。また、こ
の重し71の搭載圧力によって透光性樹脂6内に混入し
ている気泡を排出でき、この気泡による光学的な不良発
生を防止できるというメリットもある。
【0026】次に、本発明の第3実施例の説明を行う。
図5は第3実施例を説明する概略断面図(その1)、図
6は第3実施例を説明する概略断面図(その2)であ
る。第3実施例は、主としてLCCタイプから成る光学
装置10の製造方法である。
【0027】すなわち、先ず図5(a)に示すように、
平板状の基台21に光学素子4を実装し、この光学素子
4と基台21上の配線パターン31とをボンディングワ
イヤー5によって接続する。
【0028】次いで、図5(b)に示すように、ノズル
61から透光性樹脂6を適量ポッティングして基台21
上の光学素子4およびボンディングワイヤー5を封止す
る処理を行う。この際の透光性樹脂6としては、高チク
ソトロピック性を備えたシリコーン系樹脂を使用する。
これによって、塗布する透光性樹脂6内での気泡の発生
および透光性樹脂6の基台21上への不要な広がりを抑
制する。
【0029】次に、図5(c)に示すように、塗布した
透光性樹脂6の全体を上側から囲むように押し付けるこ
とができる型7を用いて透光性樹脂6の加熱および押圧
を行う。この型7にはヒータ8が内蔵されているととも
に、その押圧面7aにはフッ素系樹脂やシリコーン系樹
脂等の離型膜(図示せず)が被着されている。
【0030】この型7を基台21の上面を基準として透
光性樹脂6の上から押し付け、例えば150℃5〜10
秒程度の加熱加圧を行う。これによって、透光性樹脂6
の表面部分が半硬化状態となるとともに、型7の押圧面
7aの形状が透光性樹脂6の表面に転写されるようにな
る。
【0031】その後、この型7を取り外し、透光性樹脂
6の全体を加熱硬化させる。型7を取り外した状態にお
いては、図6に示すように、透光性樹脂6の表面6aの
形状が平坦となって維持された光学装置10(透光性樹
脂6の表面部分のみが半硬化状態となっているもの)が
形成される。そして、この透光性樹脂6の全体を硬化さ
せるため、図示しない加熱炉へ光学装置10を搬送す
る。この搬送の際において光学装置10へ振動が加わっ
たり傾きが生じても、透光性樹脂6の表面部分が半硬化
状態となっているためその表面形状に影響が及ばないこ
とになる。
【0032】透光性樹脂6がシリコーン系樹脂から成る
場合には、150℃3〜4時間程度の加熱を行い、また
エポキシ系樹脂から成る場合には、150℃2〜3時間
程度の加熱を行って透光性樹脂6の全体を硬化させる。
これによって、透光性樹脂6の表面6aが平坦となった
LCCタイプから成る光学装置10を製造することがで
きるようになる。
【0033】このような、第3実施例による製造方法に
よって、LCCタイプであっても光学素子4の周囲に樹
脂ダムを設けることなく、しかも、透光性樹脂6の表面
6aを正確に平坦にした状態での光学装置10を製造す
ることが可能となる。
【0034】また、透光性樹脂6として紫外線照射硬化
型または紫外線照射硬化型+加熱硬化型のものを使用す
る場合には、図7に示すような製造方法によって光学装
置10を製造する。すなわち、紫外線照射硬化型から成
る透光性樹脂6を光学素子4上にポッティングした後、
この透光性樹脂6の上側から囲むとうに、紫外線を透過
できるガラス等から成る型7’を押し付けるように配置
する。
【0035】次いで、この型7’を介して適当な紫外線
量を透光性樹脂6に照射し、透光性樹脂6の表面部分を
半硬化させる。これによって、型7’の押圧面7’aの
形状が透光性樹脂6の表面に転写され、平坦となった状
態で維持されることになる。そして、型7’を押し付け
たまま、または型7’を取り外した状態で更に十分な紫
外線量を照射して透光性樹脂6の全体を硬化させる。ま
た、紫外線照射硬化型+加熱硬化型から成る透光性樹脂
6の場合には、所定の加熱硬化を行う。これによって、
先に説明した熱硬化型の場合と同様、透光性樹脂6の表
面を平坦化した光学装置10を製造することができるよ
うになる。
【0036】なお、型7’を取り外すにあたり、型7’
の押圧面7’aには、紫外線を透過できる例えば透光性
シリコーン系樹脂から成る離型膜(図示せず)が塗布形
成されているため、透光性樹脂6の硬化後であっても容
易に型7’を取り外すことができるようになっている。
また、型7’を離型性の良い透光性シリコーン系樹脂で
製作しても同様な効果を得ることができる。
【0037】次に、図8〜図10の概略断面図に基づい
て本発明の第4実施例における製造方法を説明する。第
4実施例における光学装置10の製造方法では、主とし
て光学素子4を封止する透光性樹脂6を硬化させる際、
所定のレンズ型72、73を用いて凸型や凹型のレンズ
を構成する点に特徴がある。
【0038】図8は第4実施例を説明する概略断面図
(その1)であり、この例では透光性樹脂6を硬化させ
る際、凸レンズを構成する方法を示している。すなわ
ち、図8(a)に示すように、光学素子4を封止する透
光性樹脂6を硬化させるにあたり、凸レンズを構成する
ためのレンズ型72を用いる。このレンズ型72の押圧
面72aは、凸レンズを構成するためにこれと反転する
凹型となっている。そして、ポッティングした透光性樹
脂6の上からこのレンズ型72を押し付けることによ
り、その押圧面72aの形状が透光性樹脂6の表面6a
に転写される状態となる。
【0039】透光性樹脂6が熱硬化型から成る場合に
は、このレンズ型72にヒータ(図示せず)を内蔵して
おき、レンズ型72を透光性樹脂6の上から押し付ける
とともに加熱して、その表面部分を半硬化させる。その
後、このレンズ型72を取り外して所定の加熱炉に搬送
し、そこで透光性樹脂6の全体を硬化させる。これによ
って、図8(b)に示すような透光性樹脂6の表面6a
が凸レンズとなった光学装置10を製造することが可能
となる。
【0040】図9は第4実施例を説明する概略断面図
(その2)であり、この例では透光性樹脂6を硬化させ
る際、凹レンズを構成する方法を示している。すなわ
ち、図9(a)に示すように、凹レンズを構成するた
め、その押圧面73aが形成する凹レンズと反転する凸
型となったレンズ型73を使用し、ポッティング封止し
た透光性樹脂6の上からこのレンズ型73を押し付ける
ようにする。
【0041】透光性樹脂6が熱硬化型から成る場合に
は、このレンズ型73にヒータ(図示せず)を内蔵して
おき、レンズ型73を透光性樹脂6の上から押し付ける
とともに加熱して、その表面部分を半硬化させる。その
後、このレンズ型73を取り外して所定の加熱炉に搬送
し、そこで透光性樹脂6の全体を硬化させる。これによ
って、図9(b)に示すような透光性樹脂6の表面6a
が凹レンズとなった光学装置10を製造することが可能
となる。
【0042】また、図10は第4実施例を説明する概略
断面図(その3)であり、この例では、多層(例えば、
2層)のレンズを構成する方法を示している。図10
(a)に示す例では、先ず、光学素子4を封止する透光
性樹脂6に図8(a)に示すレンズ型72を押し付け
て、熱または紫外線照射によって半硬化し、その後完全
硬化させ凸レンズを構成し、その後、この凸レンズとな
った透光性樹脂6の上に他の透光性樹脂6’を塗布した
状態で図1(c)に示す型7を押し付けるようにする。
そして、他の透光性樹脂6’を熱または紫外線照射によ
って半硬化し、その後完全硬化させることにより凸レン
ズとなる透光性樹脂6の上に表面6aが平坦な他の透光
性樹脂6が重なった状態の多層レンズが構成される。
【0043】この場合、凸レンズとなる透光性樹脂6と
して例えば屈折率1.6程度のエポキシ系樹脂を使用
し、他の透光性樹脂6’として例えば屈折率1.5程度
のシリコーン系樹脂を使用する。これによって、優れた
レンズ効果を発揮できる光学装置10を製造できること
になる。
【0044】また、図10(b)に示す例では、先ず、
光学素子4を封止する透光性樹脂6に図8(a)に示す
レンズ型72を押し付けて熱または紫外線照射によって
半硬化し、その後完全硬化させ凸レンズを構成し、その
後、この凸レンズとなった透光性樹脂6の上に他の透光
性樹脂6’を塗布した状態で先と同じ図8(a)に示す
レンズ型72を押し付けて熱または紫外線照射によって
半硬化し、その後完全硬化させることにより薄い凸レン
ズを構成する。
【0045】この場合、下側の凸レンズとなる透光性樹
脂6として先と同様に例えば屈折率1.6程度のエポキ
シ系樹脂を使用し、上側の凸レンズとなる透光性樹脂
6’として先と同様に例えば屈折率1.5程度のシリコ
ーン系樹脂を使用する。これによって、多層凸レンズに
よる優れた光学的特性を発揮できる光学装置10を製造
できることになる。
【0046】なお、図10に示す例では、いずれも凸レ
ンズを備えた光学装置10を製造する場合を示している
が、凹レンズを備えたものであっても同様である。この
場合には、上側となる他の透光性樹脂6’の屈折率が下
側となる透光性樹脂6の屈折率よりも大きくなるよう設
定すればよい。
【0047】また、この例では2層レンズを備えた光学
装置10の製造について説明したが、3層以上であって
も同様である。さらに、第4実施例では主として中空パ
ッケージを使用した光学装置10の製造方法について説
明したが、LCCタイプから成る光学装置10を製造す
る場合であっても同様である。この場合には、図5
(c)に示す型7の押圧面7aを所定のレンズを構成す
るような曲面にしておけば良い。
【0048】また、第4実施例においては、透光性樹脂
6および他の透光性樹脂6として熱硬化型から成るもの
を使用する例を示したが、紫外線照射硬化型または紫外
線照射硬化型+加熱硬化型から成るものを使用してもよ
い。この場合には、紫外線を透過できる型7’を使用し
て透光性樹脂6および他の透光性樹脂6に紫外線を照射
し、押圧および硬化させればよい。また、必要に応じて
加熱硬化させる。さらに、第4実施例においては、光学
素子4の一つに対して一つのレンズを構成する例を説明
したが必ずしも一つでなくても良く、例えば光学素子4
における各画素毎にレンズを構成するようにしてもよ
い。
【0049】さらに、本発明は受光素子を光学素子4と
して備えた光学装置10の他、発光素子を光学素子4と
して備えた光学装置10の製造方法であっても適用可能
である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学装置
の製造方法によれば次のような効果がある。すなわち、
光学素子を覆う状態で透光性樹脂を塗布した後、この透
光性樹脂の表面部分を半硬化させたり、所定の型を搭載
することによってその表面形状を維持しておいた状態で
透光性樹脂を硬化させることができる。これによって、
透光性樹脂を塗布してから硬化させるまでの間、振動や
傾き等の影響を受けること無く正確に表面形状を維持で
きることになる。
【0051】しかも、表面形状を維持したまま硬化させ
ることができ、透光性樹脂の表面を平坦や所定のレンズ
形状等に設定できるようになる。これらによって、透光
性樹脂にて光学素子を封止する場合であっても感度むら
等の無い光学的特性に優れた光学装置を製造することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明する概略断面図(そ
の1)である。
【図2】本発明の第1実施例を説明する概略断面図(そ
の2)である。
【図3】第1実施例の他の例を説明する概略断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を説明する概略断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例を説明する概略断面図(そ
の1)である。
【図6】本発明の第3実施例を説明する概略断面図(そ
の2)である。
【図7】第3実施例の他の例を説明する概略断面図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例を説明する概略断面図(そ
の1)である。
【図9】本発明の第4実施例を説明する概略断面図(そ
の2)である。
【図10】本発明の第4実施例を説明する概略断面図
(その3)である。
【符号の説明】
1 基台 2 枠 3 リード 4 光学素子 5 ボンディングワイヤー 6 透光性樹脂 7 型 10 光学装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に光学素子を実装し、該光学素子
    と基台上の導体部とを電気的に接続した後、該光学素子
    を透光性樹脂にて封止する光学装置の製造方法であっ
    て、 前記光学素子を覆う状態で前記透光性樹脂を塗布した
    後、該透光性樹脂の表面部分を半硬化させて表面形状を
    維持しておき、 その後、前記透光性樹脂の全体を硬化させることを特徴
    とする光学装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記透光性樹脂の表面部分を半硬化させ
    るにあたり、所定の型を透光性樹脂の表面に押し付けて
    該型の押し付け面の形状を転写することを特徴とする請
    求項1記載の光学装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記型の形状を転写して、所定のレンズ
    を形成することを特徴とする請求項2記載の光学装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 基台上に光学素子を実装し、該光学素子
    と基台上の導体部とを電気的に接続した後、該光学素子
    を透光性樹脂にて封止する光学装置の製造方法であっ
    て、 前記光学素子を覆う状態で前記透光性樹脂を塗布した
    後、所定の型を該透光性樹脂の上に搭載したまま該透光
    性樹脂の全体を硬化させ、 その後、前記型を取り外すことを特徴とする光学装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記型の形状を転写して、所定のレンズ
    を形成することを特徴とする請求項4記載の光学装置の
    製造方法。
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