JPH08330325A - 電界効果トランジスタおよび製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよび製造方法

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JPH08330325A
JPH08330325A JP7133172A JP13317295A JPH08330325A JP H08330325 A JPH08330325 A JP H08330325A JP 7133172 A JP7133172 A JP 7133172A JP 13317295 A JP13317295 A JP 13317295A JP H08330325 A JPH08330325 A JP H08330325A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細ゲート電極の電界効果トランジスタにお
いて、ソース抵抗及びゲート抵抗を低減し、かつドレイ
ン耐圧を向上させて高周波特性の向上を図る。 【構成】 チャネル層1上にゲート電極5があり、ゲー
ト電極5に対してソース側の側面が接しドレイン側の側
面が離れてチャネル層1上にコンタクト層3があり、コ
ンタクト層3上にコンタクト層4があり、この上にソー
スとドレインのオーム性電極があり、ゲート電極5の上
部には接続配線6がある。 【効果】薄いコンタクト層3と厚いコンタクト層4に分
割し、薄いコンタクト層3をゲート電極5に接触させる
ため、オーム性電極のコンタクト抵抗とゲート寄生容量
で相対する問題がなくなり、両者を同時に改善すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショットキー接合型電
界効果トランジスタ(以下、MESFETという)及び
ヘテロ接合型電界効果トランジスタ(以下、HJFET
という)において、側壁の金属膜を利用しソース抵抗を
下げると共にドレイン耐圧を高めた超短ゲート長の電界
効果トランジスタ(以下、FETという)およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体は、Siに比べて大きな電
子移動度を有することに特徴があり、FETおよびこれ
らを集積化したアナログ信号増幅回路,デジタル信号処
理回路等への応用が進んでいる。MESFETの性質と
しての遮断周波数を高めるためには、ゲート長を短縮し
てゲート容量を低減することが重要である。それには、
電子線を用いた直接描画により、微細パターンをレジス
ト膜に形成し、ドライエッチング法により金属膜に転写
する方法があるが、電子線描画は時間がかかり、生産性
が悪いことが問題であった。
【0003】このような電子線描画を用いずに生産性を
高めた方法として、特開平1−107577号に開示さ
れた「電界効果トランジスタの製造方法」に、金属側壁
を利用する方法が示されている(従来例1)。従来例1
の製造方法を図18〜21に示す。図18に示すよう
に、チャネル層(n形GaAs)1を有する半絶縁性G
aAs基板9の表面に、垂直にドライ加工した絶縁膜
(SiO2)41を設ける。次に図19に示すように、
絶縁膜(SiO2)41を覆うようにショットキー性金
属膜(WSi)42を成長させる。次に図20に示すよ
うに、このショットキー性金属膜42を垂直にドライ加
工して絶縁膜41の側面に金属側壁43を残す。最後に
図21に示すように、余分な絶縁膜41をエッチング除
去し、金属側壁43を微細なゲート電極5として残す。
7はソース電極,8はドレイン電極である。
【0004】このようなドライエッチングの垂直加工性
を利用する方法によれば、微細ゲート長を精度良く形成
することが可能である。しかし、この素子では、ソース
電極7へチャネル層1で引き出すためにソース・ゲート
間の抵抗(ソース抵抗)が大きいこと、およびゲート電
極5が薄いために端子へ引出すゲート抵抗が大きいこと
が問題である。
【0005】そこで従来例1を改善してソース抵抗を低
減した製造方法が特開平4−212428号の「半導体
装置の製造方法」に提案されている(従来例2)。この
従来例2の製造方法を図22〜24に示す。
【0006】図22に示すように、半絶縁性GaAs基
板9上にバッファ層および電子走行層としてのi形Ga
As(図示せず)と、エンハンスメント型電子供給層4
4としてのn形AlGaAsをエピタキシャル成長さ
せ、その基板9上に、ホトレジスト膜をパターニング
し、ショットキー性金属WSiを厚さ150nmスパッ
タ堆積し、CF4ガスを用いた反応性イオンエッチング
(RIE)により異方性加工して金属を側面に残し、ホ
トレジスト膜を除去して横幅100nmの金属WSiか
らなるゲート電極5を設け、選択エピタキシャル成長に
よりn形GaAsをキャリア濃度2×1018cm-3,厚
さ10nmで設けて第1コンタクト層(n形GaAs)
3を形成する。
【0007】図23に示すように、SiO2膜を厚さ1
80nm成長させ、異方性RIE加工して絶縁膜側壁4
5をゲート電極5の側面に形成し、図24に示すように
選択エピタキシャル成長によりn形GaAsをキャリア
濃度2×1018cm-3,厚さ100nmで設けて第2コ
ンタクト層4を形成する。さらに第2コンタクト層4上
にソースおよびドレインの電極7,8を形成してエンハ
ンスメント型HJFETが完成する。
【0008】従来例2によれば、選択エピタキシャル成
長の第1コンタクト層3をゲート電極5に接して形成す
ることにより、表面空乏層が電子供給層44まで届かな
くなり、ソース抵抗およびドレイン抵抗が低減される。
また、コンタクト層を2層化して第2コンタクト層4を
離すことにより、ゲート寄生容量が低減される。しか
し、ソースとドレインの電極7,8が対称な素子のた
め、ドレイン耐圧を確保するには限界がある。
【0009】ドレイン耐圧を向上させるための非対称な
素子の製造方法(従来例3)を図25〜28に示す。図
25に示すように、バッファ層および電子供給層として
のi形GaAs(図示せず)と、電子供給層44として
n形AlGaAsを成長させた半絶縁性GaAs基板9
上に、絶縁膜41を厚さ400nm堆積し、ホトレジス
ト膜をマスクとしてRIEで矩形に加工する。図26に
示すように、ショットキー性金属WSiを厚さ150n
m堆積し、異方性RIE加工により金属側壁としてのゲ
ート電極5を絶縁膜41の両側に形成する。図27に示
すように、選択エピタキシャル成長によりn形GaAs
をキャリア濃度2×1018cm-3,厚さ100nmで設
け、コンタクト層(n形GaAs)46を形成する。図
28に示すように、コンタクト層46上にソース電極7
を形成し、かつ絶縁膜41の中央に開口を設けてドレイ
ン電極8を形成してディプリーション型HJFETが完
成する。
【0010】従来例3によれば、選択エピタキシャル成
長のコンタクト層46をゲート電極5の片側に接して形
成することにより、ソース抵抗が低減され、オーム性の
ドレイン電極8をゲート電極5から離して設けることに
より、ドレイン耐圧が高められる。
【0011】さらにソース抵抗のみではなく、側壁で薄
化されたゲート電極は、ゲート直列抵抗が高いため、こ
のゲート抵抗を低減する製造方法が特開平5−2111
70号の「電界効果トランジスタの製造方法」(従来例
4)に提案されている。その従来例に係る製造方法を図
29〜32に示す。
【0012】図29に示すように、表面側から導電層1
3としてのn形GaAs:250nmと、バッファ層
(図示せず)としてのi形AlGaAsとGaAsを成
長させた半絶縁性GaAS基板9において、基板9の表
面に厚さ0.3μmの絶縁膜(SiO2)14と厚さ
0.5μmの第1の金属膜(Mo)46を成長させる。
この後、両層に間隔0.7μmのドライエッチング開口
を設けると同時に、CCl22ガスを用いて導電層(n
形GaAs層)13を100nmエッチングし、リセス
部を形成する。図30に示すように、実施例1と同様
に、開口の内側にMoSi2の金属側壁17を設ける。
図31に示すように、開口の片側の金属側壁17をホト
レジスト膜18で1μm覆い、余分な金属側壁17,金
属膜46、および絶縁膜14をエッチング除去する。こ
れにより図32に示すように、リセス開口の片側にオフ
セットされ片持梁47を有するゲート電極5が形成され
る。最後に導電層13上にAuGeNiのオーム性合金
によるソース電極7とドレイン電極8を形成してFET
が完成する。
【0013】従来例4によれば、側壁による電極に片持
梁47を付加することにより、微細なゲート長を維持し
てゲート電極の断面積を拡大することができ、ゲート抵
抗が低減できる。また、ゲート電極5がリセス内でソー
ス側に接することによりソース抵抗が低減され、ドレイ
ン側が離れることによりドレイン耐圧が高められる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例2,3
では、選択エピタキシャル成長によるコンタクト層を用
いるが、大気中に放置した化合物表面には、酸化物もし
くは水酸化物の変質層があり、この変質層を完全に除去
し良好な導電性を確保することが難しい。加熱した成長
装置内で塩酸(HCl)ガスやアルシン(AsH3)を
流すと、大半の酸化層は除去されるが、最表面の1層に
は結合の強い酸化物が残る。さらに、酸化物を取ろうと
して温度を高めると、表面側の結晶成分元素が気化して
抜け、結晶欠陥が生じ易い。このような酸化層もしくは
欠陥層がある結晶表面にエピタキシャル成長させても、
コンタクト接合の抵抗が連続成長した場合に比べて十分
に下がらない。また、AlGaAsはAlが酸化し易く
除去し難いため、GaAs等に比べると、コンタクト導
通がさらに得難い。
【0015】また従来例3では、ドレイン電極は薄いチ
ャネル(半導体)層に直接に接触するため、コンタクト
抵抗が大きく、また、この電極端で電界集中するためド
レイン耐圧が低く、素子が急激に破壊し易い。AuGe
等で合金接触したオーム性電極は、合金反応した層が数
十nmあり、特に共晶的な合金反応した層領域は抵抗率
が高い。
【0016】そこで一般的に、合金層の下に導電層を厚
く残すことにより電流を回り込ませて、電流が合金層を
貫通する面積を確保し、総合的に電極の接触抵抗を下げ
ることが行われる。逆に導電層が薄く電流の回り込みが
ない場合には、導電層が合金層の側面に接触するだけの
ため、オーム性電極への抵抗が高くなる。そして、この
合金層は、薄く抵抗率が高いため、電界集中して破壊し
易い。
【0017】また従来例4では、ゲート電極をディプリ
ーション構造内に堀込み、ゲート電極はソース側の導電
層に接触させているため、ソース抵抗が低く、ドレイン
電極は厚い導電層上にあるため、コンタクト抵抗が低
く、ゲート・ドレイン間には堀込みの隙間があり、ドレ
イン耐圧が確保される。しかしながら、最初の導電層が
厚く堀込みが大きい場合、ソース抵抗は下がるが、ゲー
ト電極と導電層の接触面積が増えるため、ゲート容量が
増大して高周波特性が下がり、堀込みのドレイン端で電
界集中し、ドレイン耐圧も低下する。一方、最初の導電
層が薄く堀込みが小さい場合、ソース電極やドレイン電
極の下の合金化しない導電層が薄くコンタクト抵抗が大
きくなり、この抵抗を含むソース抵抗も増大する。
【0018】本発明の目的は、ゲート長の微細化と同時
にゲート寄生容量をあまり増大させずにソース直列抵抗
およびゲート直列抵抗を低減し、かつドレイン耐圧を向
上させた電界効果トランジスタおよびその製造方法を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電界効果トランジスタは、チャネル層
と、ゲート電極と、下層のコンタクト層と、上層のコン
タクト層と、ソース電極及びドレイン電極とを有する電
界効果トランジスタであって、チャネル層は半導体基板
上に設けられたものであり、ゲート電極は前記チャネル
層から立上げられて設けられたものであり、下層のコン
タンクト層は、前記チャネル層上に設けられ、一側面が
前記ゲート電極に接触し、他側面が前記ゲート電極とは
非接触状態に保持されたものであり、上層のコンタクト
層は前記下層のコンタクト層上に位置し、前記ゲート電
極とは非接触状態に保持されたものであり、ソース電極
及びドレイン電極は前記上層のコンタクト層上に設けら
れたものである。
【0020】また前記上層のコンタクト層は前記下層の
コンタクト層より厚い膜厚を有するものである。
【0021】また前記下層のコンタクト層は、ソース電
極側が前記ゲート電極に接触し、ドレイン電極側が前記
ゲート電極とは非接触である。
【0022】また本発明に係る電界効果トランジスタの
製造方法は、半導体成長工程と、上層コンタクト形成工
程と、下層コンタクト形成工程と、ゲート電極形成工程
と、ソース・ドレイン形成工程とを有する電界効果トラ
ンジスタの製造方法であって、半導体成長工程は、半導
体基板上にチャネル層を形成した後、該チャネル層上に
下層のコンタクト層と上層のコンタクト層との膜厚をも
つ半導体層を成長させる処理であり、上層コンタクト形
成工程は、前記半導体層を被覆する被覆層に該半導体層
に達する開口を形成し、該開口の底部に半導体層の表層
側を露出させて、該半導体層の表層側に上層のコンタク
ト層を形成する処理であり、下層コンタクト形成工程
は、前記開口の内面に絶縁側壁を堆積して該開口の大き
さを縮小し、縮小した開口の領域内で前記半導体層を下
方に掘り下げて該開口内に半導体層の下層側を露出さ
せ、前記上層のコンタクト層に対して階層化された下層
のコンタクト層を形成する処理であり、ゲート電極形成
工程は、前記下層のコンタクト層に接触させ、かつ前記
上層のコンタクト層とは非接触状態でゲート電極をチャ
ネル層から立上げて形成する処理であり、ソース・ドレ
イン形成工程は、前記上層のコンタクト層上にオーム性
電極のソース及びドレインを形成する処理である。
【0023】また配線形成工程を有し、配線形成工程
は、前記上層のコンタクト層上に絶縁膜を堆積させて平
坦化させるとともに、ゲート電極を絶縁膜から露出さ
せ、その露出したゲート電極に接続配線を設ける処理で
ある。
【0024】
【作用】本発明の電界効果トランジスタ(FET)は、
上述した従来例2,3のようにコンタクト層を層毎に再
成長させるものではなく、結晶層を連続して成長させた
ものを上部から開口していくため、界面のコンタクト抵
抗を低減できる。
【0026】本発明のFETは、従来例3のように薄い
チャネル層上に直接にオーム性電極を設けるものではな
く、厚いコンタクト層でチャネル層に接触し、オーム性
電極は厚いコンタクト層上に設けられるため、コンタク
ト抵抗が低く電界集中が緩和される。またコンタクト層
が複数に階層化されて疑似傾斜化することによっても、
電界集中が緩和される。
【0027】本発明のFETは、従来例4のように単一
のコンタクト層にゲート電極を接触させず、薄いコンタ
クト層と厚いコンタクト層とに分割し、薄いコンタクト
層をゲート電極に接触させるため、オーム性電極のコン
タクト抵抗とゲート寄生容量で相対する問題がなくな
り、両者を同時に改善することができる。また、ドレイ
ン側では、コンタクト層を複数に階層化することによ
り、電界の集中点が分散化してドレイン耐圧が向上され
る。
【0028】ゲート電極を短くすると、2次元的な短チ
ャネル効果が生じやすいため、ゲート長に対応してチャ
ネル厚を薄くする必要があり、同時に濃度を高くしてゲ
ートしきい電圧を合わせる必要がある。薄層化されたチ
ャネル層は、表面の酸化等で表面準位が変化して敏感で
あり、ソース抵抗を変動させる要因となる。また、ドレ
イン側でのアバランシェで発生した正孔が流れてきてソ
ース抵抗を変動させるため、キンク現象やドレイン電流
飽和性の悪化等が生じ易い。そこで、ソース側の導電層
をチャネル層より少し厚くしておくことにより、このよ
うな変調を小さくできる。単にソース抵抗を下げるだけ
ではなく、ディプリーション型の素子にも有効である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
【0030】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
係る電界効果トランジスタを示す断面構造図であって、
図1のA−A’線断面図、図2は同平面図である。
【0031】図1及び図2に示した実施例1の電界効果
トランジスタは、従来例4のMESFETを改良したも
のである。すなわち、半絶縁性GaAs基板9上に、i
形GaAsからなるバッファ層(図示せず(が厚さ50
0nmに形成されているとともに、i形Al0.3Ga0.7
Asからなるバッファ層10が厚さ200nmに形成さ
れている。このバッファ層上に、濃度5×1017
-3,厚さ80nmのn形GaAsからなるチャネル層
1が形成されている。このチャネル層1上には、硅化モ
リブデン(MoSi)からなる横幅(ゲート長)0.1
μmで立上ったゲート電極5が形成されている。
【0032】また、チャネル層1上に濃度5×1017
-3,厚さ20nmのn形GaAsからなる第1コンタ
クト層3があり、この第1コンタクト層3のソース側の
側面がゲート電極5に接し、ドレイン側の側面がゲート
電極5から0.5μm離れている。ソース側及びドレイ
ン側の第1コンタクト層3上において、第1コンタクト
層3の縁部から0.3μm後退した位置に濃度5×10
17cm-3,厚さ200nmの第2コンタクト層4があ
る。さらに第2コンタクト層4上において、第2コンタ
クト層4の縁部からソース側に1.0μm後退した位置
及びドレイン側に2.0μm後退した位置に各々のAu
GeNiオーム性電極7,8がある。
【0033】また、ゲート電極5上には、ゲート抵抗を
下げるためのモリブデン(Mo)からなるゲート給電配
線6(横0.7μm,縦0.7μm)がある。
【0034】また図2に示すように素子領域11以外
は、B+(ほう素)をイオン注入した欠陥による素子分
離領域12となっている。線状のゲート電極5は、素子
領域11を横切るように設けられ、このゲート電極5を
覆うようにゲート給電配線6が設けられている。
【0035】次に図1,2に示した実施例1に係る電界
効果トランジスタの製造方法を図3〜図11を参照して
説明する。まず図3に示すように、半絶縁性GaAs基
板9上に分子線エピタキシャル成長により、厚さ500
nmのi形GaAs層(図示せず),厚さ200nmの
i形Al0.3Ga0.7Asからなるバッファ層10と、厚
さ300nmで濃度5×1017cm-3のn形導電層13
とを上下に成長させる。さらにn形導電層13上に厚さ
1.0μmの絶縁膜(SiO2膜)14を堆積し、ホト
レジスト膜によるパターンマスクを用いてマグネトロン
方式ドライエッチングでCHF3ガスを使用し、横幅
1.2μmの開口15をSiO2膜14に設ける。開口
15の底部に露出したn形GaAs層13の表面を、濃
リン酸:過酸化水素水:水=4:1:200で調合した
エッチング液(リン酸過水)で堀込み、第1コンタクト
層3を形成する。この方法として、基板9とは別体の基
板上に設けた広い開口に2つの水銀電極を当てて逆方向
接合の容量評価を行い、ピンチオフ電圧Vpが−2.0
Vになるまでエッチングを行う。これにより目的の細い
開口15内に約100nmのn形第1コンタクト層3が
形成される。
【0036】図4に示すように開口15の領域に、絶縁
膜としてSiO2膜を厚さ0.4μm堆積し、マグネト
ロン方式ドライエッチングでCH3ガスを用い、開口1
5の側壁に絶縁膜側壁16を形成する。この厚さ(横
幅)は0.3μmである。また、結晶エッチングは湿式
のために等方的でSiO2膜14の開口15よりアンダ
ーカットが入るが、気相成長では、このアンダーカット
に絶縁膜が入り込んで埋まり、側壁加工では上部の形状
が下に移行するため問題はない。
【0037】図5に示すように、前記リン酸過水液を用
い、開口15でのピンチオフ電圧Vpが−1.0Vにな
るまで、絶縁膜側壁16をマスクとしてエッチングを行
い、チャネル層1を形成する。これにより開口15内に
約80nmのn形チャネル層1が形成される。
【0038】図6に示すように、厚さ0.2μmのMo
SiO2膜を開口15の領域にスパッタ蒸着し、CF4
20%のO2からなる混合ガスを用いたマグネトロン方
式の異方性ドライエッチングにより金属側壁17を絶縁
膜側壁16上に形成する。このとき、側面への被着が少
ないこと、及び横方向にも少しエッチングされることに
より、ゲート長としての横幅は0.1μmとなる。ま
た、2回目の結晶エッチングも等方的に行われるが、堀
込み深さが約20nm=0.02μmと小さいこと、ス
パッタ蒸着で回り込むことにより、第1コンタクト層3
の縁部3aに金属側壁17が接触する。
【0039】図7に示すように、ソース側の金属側壁1
7をホトレジスト膜18で覆い、SF6ガスを用いてガ
ス圧を30Paと高めた等方的な条件でドライエッチン
グを行い、余分な金属側壁17を除去し、残った金属側
壁17をゲート電極5とする。この後にホトレジスト膜
18を除去する。
【0040】図8に示すように、厚さ1.0μmのSi
2膜19を開口15の領域及びSiO2膜4上に堆積
し、500℃で20分間の熱処理をしてスパッタ蒸着及
びドライ加工の損傷を回復させる。そして、厚さ1.0
μmのホトレジスト膜20をSiO2膜19上に塗布す
る。
【0041】図9に示すように、ホトレジスト膜20の
平坦面を利用し、CF4ガスを用いたリアクティブ・イ
オン・エッチング(RIE)で全面をエッチングし、ゲ
ート電極5の上部をSiO2膜14から露出させる。こ
のとき、ゲート電極5のMoSi2をエッチングしない
ために、O2を添加しない。この条件ではSiO2のほう
がホトレジストより2倍ほどエッチング速度が大きく、
凹んだ部分が高くなる傾向があるが、SiO2膜14の
表面自体は緩やかに平滑化される。また、エッチング時
間は、基板9とは別体の基板に厚さ1.0μmのSiO
2膜とホトレジスト膜とを同様に形成したものを参照し
て制御する。
【0042】図10に示すようにSiO2膜14から露
出したゲート電極5を覆うように厚さ0.7μmのMo
膜を堆積し、露出したゲート電極5に接続するようにド
ライ加工してゲート給電配線6を形成する。
【0043】図11に示すように、第2コンタクト層4
としてのn形GaAs層13上にAuGeNiで450
℃熱処理した合金オーム性電極としてのソース電極7と
ドレイン電極8を形成する。この後、バッファード弗酸
等で残ったSiO2膜14を除去すると、図1に示した
素子構造が得られる。
【0044】この後、素子特性を安定化させゲート寄生
容量を抑制するために、SiO2膜を0.1μmの薄さ
に成長させて特性を評価した。
【0045】このような本発明に係るMESFETによ
り得られた特性は次のようである。なお、ゲート幅WG
=100μmである。 ゲートしきい電圧VT=−1.4V(VD=2V,ID
0.1mA) ソース抵抗RS=0.4Ωmm 相互コンダクタンスgm=290mS/mm(VG=0
V) 3端子ドレイン耐圧BVD=15V (ID=0.1mAでVGを変化したときの最大ドレイン
電圧) 遮断周波数fT=83GHz
【0046】次にこの特性をコンタクト層の構造から比
較した。文献の従来例と直接に比較することは難しいた
め、ゲート電極は上部に給電配線を有し、VT値をほぼ
同じとして、コンタクト層とFET特性の関係を調べ
た。
【0047】図33に示すようにコンタクト層34が1
層でゲート電極5に接触する場合、コンタクト層の厚さ
(堀込み深さ)tcと、ソース抵抗RS,相互コンダク
タンスgm,ドレイン耐圧BVD,遮断周波数fTの関係
は次のようである。 tc(nm) 20 50 100 RS(Ωmm) 1.4 0.8 0.3 gm(mS/mm) 190 230 320 BVD(V) 9 12 11 fT(GHz) 57 68 53
【0048】これより1層のコンタクト層の厚味が厚く
なるに従って、ソース抵抗RSは小さくなり、相互コン
ダクタンスgmは大きくなるが、遮断周波数fTはコン
タクト層の厚味が50nmであるときに最大となった
が、コンタクト層の厚味が100nmのときには、遮断
周波数は低下する。コンタクト層が薄いときには、ソー
ス抵抗RSの低減が遮断周波数fTの向上に寄与するが、
コンタクト層がある厚さ以上になると、コンタクト層側
面とゲート電極との接触によるゲート寄生容量が増大
し、遮断周波数fTが低下するためと考えられる。
【0049】ドレイン耐圧BVDは、コンタクト層を厚
くすると高くなるが、20nmの薄いときにはドレイン
のオーム性電極端で電界集中が生じ、コンタクト層が厚
くなるに従って堀込み端に電界集中が移って分散するた
めと考えられる。本発明では、ドレイン耐圧BVDは図
33のものより更に高くなっており、このことは2層の
コンタクト層3,4の構成により電界集中が分散して緩
和しているためと考えられる。
【0050】次に図34に示すようにコンタクト層34
の厚味が100nmで、ゲート電極5とコンタクト層3
4との間に0.3μmの間隔Sを設けた例の場合、ソー
ス抵抗RS,相互コンダクタンスgm,ドレイン耐圧B
D,遮断周波数fTは次のようである。 RS=0.6Ωmm,gm=260mS/mm,BVD
13V,fT=75GHz
【0051】チャネル層1自体が負値で深いため、コン
タクト層34とゲート電極5との間に間隔Sを設けるこ
とにより、ソース抵抗RSをあまり増大させずに遮断周
波数fTを高められるが、図34に示す構造のものは、
本発明の特性までには至ってない。本発明では、ソース
側のコンタクト層を2層にすることにより、図34のも
のに比較して改善された上述のような数値を得て、効果
がある。
【0052】また図33の構造のものでは、ドレイン電
圧5V付近でドレイン電流がステップ状に増大するキン
ク現象が大きくなり、これ以上のドレイン電圧でドレイ
ン電流が増大し飽和性が悪くなった。これに対して本発
明のようにソース側のコンタクト層3をゲート電極5に
接触させることによる効果があることが分かった。
【0053】ソース抵抗の測定は、接合ゲートに一定電
流を流した状態で、ドレイン電流を変化させてゲート電
圧の変化から求めている。このときのゲート電圧は正値
でビルトイン電圧に近く、ソース側のゲート空乏層は縮
んでいる。ゲート近傍の露出したチャネル表面にも電位
が伝搬して表面空乏層が縮むため、実際に測定されるソ
ース抵抗は、増幅動作でゲートが負電圧の場合より小さ
くなっていると考えられる。逆に動作時のゲート近傍表
面は、寄生FET的に表面空乏層が変化するため、本発
明のように図1のコンタクト層4の露出結晶面4aをゲ
ート面5aより高くすることにより、ゲート空乏層への
影響が小さくなり、キンク現象等が抑制されると考えら
れる。
【0054】(実施例2)図12は、本発明の実施例2
に係るヘテロ接合電界効果トランジスタ(HJFET)
を示す断面図である。
【0055】図12に示すように半絶縁性GaAs基板
9上に、厚さ500nmのi形GaAsからなるバッフ
ァ層25と、厚さ15nmのi形In0.15Ga0.35As
からなる電子走行層21と、濃度2×1018cm-3,厚
さ30nmのn形Al0.2Ga0.8Asからなる電子供給
層22とが設けてある。この電子供給層22上に硅化タ
ングステン(WSi0.6)によるゲート長0.1μmで
立上ったゲート電極5がある。
【0056】また電子供給層22上に濃度2×1018
-3,厚さ10nmのn形Al0.2Ga0.8Asからなる
第1コンタクト層23がある。この第1コンタクト層2
3のソース側の側面23aがゲート電極5に接し、ドレ
イン側の側面23bがゲート電極5からの0.5μm離
れている。ソース側及びドレイン側の第1のコンタクト
層23上に、第1コンタクト層23の側面23a,23
bから0.3μm離れて、濃度2×1018cm-3,厚さ
100nmのn形GaAsからなる第2コンダクト層2
4が設けられている。
【0057】さらに第2コンダクト層24上に、第2コ
ンダクト層24の側面24a,24bから、ソース側に
1.0μm離れ、ドレイン側に2.0μm離れて、各々
のAuGeNiオーム性電極7,8が設けられている。
またゲート電極5上には、ゲート抵抗を下げるためのタ
ングステン(W)のゲート給電配線6が設けられてい
る。
【0058】図12に示された本発明に係るHJFET
では、電子供給層22のn形AlGaAsと電子走行層
21のi形InGaAsでの後者側ヘテロ接合界面に高
移動度の二次元電子ガス(2DEG)が発生して電流密
度が高い。一方、電子供給層22のn形AlGaAsも
導電層で寄生的に電流が流れるため、電子供給層22と
電子走行層21がMESFETにおけるチャネル層に対
応する。
【0059】図12に示した実施例2に係るHJFET
の製造方法において、電極部の形成は実施例1とほぼ同
様である。電極材料が異なっているが、WSi0.6の
ゲート電極5及びWの給電線6はスパッタ蒸着し、CF
4と20%のO2からなる混合ガスを用いたマグネトロン
方式の異方性ドライエッチングで形成する。
【0060】次に実施例1と異なる結晶構造の加工につ
いて図13,図14を参照して説明する。まず図13に
示すように、半絶縁性GaAs基板9上に有機金属化学
気相成長法(MOVPE法)により次の順に各層を成長
させる。 バッファ層25:i形GaAs,厚さ500nm, 電子走行層21:i形In0.15Ga0.85As,厚さ15
nm, 第1コンタクト層23と電子供給層22:n形Al0.2
Ga0.8As,濃度2×1018cm-3,厚さ30nm, 第1コンタクト層24:n形GaAs,濃度2×1019
cm-3,厚さ100nm,
【0061】さらに第2コンタクト層24上に厚さ1.
0μmのSiO2膜16を堆積し、実施例1と同様に開
口17を設ける。BCl3に30%のSF6を添加したガ
スを用いたマグネトロン方式,ドライエッチングで第2
コンタクト層24のn形GaAsを選択性エッチングす
る。添加した弗酸Fが第1コンタクト層23のAlGa
As表面で反応し、弗化アルミニウムAlFが形成され
ることにより、エッチングが抑制され停止する。GaA
s/AlGaAsのエッチング選択比は、100倍以上
ある。
【0062】図14に示すように、実施例1と同様にS
iO2膜を堆積し、異方性加工することにより、絶縁膜
側壁18を開口17の側面に設ける。開口17の底部に
露出した第1コンタクト層23のAlGaAsを前記の
リン酸過水液で10nmエッチングし、電子供給層(n
形AlGaAs)23を形成する。この後は実施例1と
同様に電極の形成を進める。
【0063】図12に示した本発明に係るHJFETに
より得られた特性は次のようである。なお、ゲート幅W
G=100μmであり、測定にはSiO2膜を0.1μm
に薄く成長させた。 ゲートしきい電圧VT=−1.3V ソース抵抗RS=0.3Ωmm 相互コンダクタンスgm=580mS/mm(VG=0
V) 3端子ドレイン耐圧BVD=11V (ID=0.1mAでVGを変化したときの最大ドレイン
電圧) 遮断周波数fT=120GHz
【0064】このように高い遮断周波数fTと相互コン
ダクタンスgm値が確保されると同時に、キンク現象が
抑制され、ドレイン電流の飽和性も良く、実施例1と同
様な効果が得られている。
【0065】(実施例3)本発明の実施例3に係る構造
として、実施例2に係るHJFETを改善したものを図
15を参照して説明する。本実施例では、図12に示し
た実施例2の電子供給層22及び第1コンタクト層23
の構造が変更されている。すなわち本実施例では、濃度
2×1018cm-3,厚さ20nmのn形Al0.2Ga0 .8
Asからなる電子供給層31と、濃度2×1018
-3,厚さ8nmのn形GaAsからなる第1コンタク
ト層32と、濃度2×1018cm-3,厚さ2nmのnの
n形Al0.2Ga0.8Asからなるエッチング停止層33
とが設けられており、ゲート電極5が電子供給層31上
にあり、第1コンタクト層32及びエッチング停止層3
3の側面に接する。さらに実施例3では、第1コンタク
ト層32上にエッチング停止層33が設けられている。
なお、エッチング停止層33は導電性のため第1コンタ
クト層32の一部として作用する。
【0066】図15に示した実施例3に係るHJFET
の製造方法を図16,図17を参照して説明する。図1
6に示すように実施例2と同様にSiO2膜16を堆積
し開口17を設け、選択性結晶加工により第2コンタク
ト層23のn形GaAsをエッチングし、エッチング停
止層33のn形AlGaAs表面を開口17の底部に露
出させる。
【0067】図17に示すように、SiO2膜を堆積し
異方性加工することにより、絶縁膜側壁18を開口17
の側壁に設ける。この開口17の底部に露出したエッチ
ング停止層33のn形AlGaAsを前記のリン酸過水
液でエッチングし、第1コンタクト層32のn形GaA
sを開口17の底部に露出させる。再び選択性結晶加工
により第1コンタクト層32のn形GaAsをエッチン
グし、電子供給層31のn形AlGaAsを開口17の
底部に露出させる。この後は実施例1と同様に電極の形
成を進める。
【0068】実施例2では微細な1μm以下の細い開口
を通して結晶をエッチングするため、液の進入等でエッ
チングが不均一となり、FET特性のゲートしきい値や
ドレイン電流値にばらつきがある。これに対して実施例
3では、選択性の高い結晶エッチングをAlGaAsの
エッチング停止層33で停止させること、このエッチン
グ停止層33が平面に成長されるため集積回路のチップ
内程度では膜厚の均一性が良いことに特徴がある。この
ため実施例3によれば、アナログやデジタルの集積回路
で問題になる回路内素子の不均一性を抑制でき、高い性
能状態で設計を行うことができ、製造歩留りを向上でき
るという利点がある。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、単一のコ
ンタクト層にゲート電極を接触させず、薄い第1層と厚
い第2にコンタクト層を分割し、薄い第1コンタクト層
をゲート電極に接触させるため、オーム性電極のコンタ
クト抵抗とゲート寄生容量で相対する問題がなくなり、
両者を同時に改善することができる。
【0070】また、ソース側のコンタクト層をチャネル
層より少し厚くしておくことにより、キンク現象やドレ
イン電流飽和性の悪化等を抑制できる。一方、ドレイン
側ではコンタクト層が離れて階層構造にになっているこ
とにより、電界集中点が分散しドレイン耐圧を高くでき
る。
【0071】さらに従来例のようにコンタクト層を層毎
に再成長させるものではなく、結晶層を連続して成長さ
せたものを開口を通して階層構造のコンタクト層に分割
するため、界面のコンタクト抵抗を低減できる。
【0072】また厚いコンタクト層でチャネル層に接触
し、オーム性電極はこの厚いコンタクト層上に設けられ
るため、コンタクト抵抗を低くでき、かつ電界集中を緩
和できる。またコンタクト層が複数に階層化されて疑似
傾斜化することによっても、電界集中を緩和できる。
【0073】また従来例のように単一のコンタクト層に
ゲート電極を接触させず、薄いコンタクト層と厚いコン
タクト層に分割し、薄いコンタクト層をゲート電極に接
触させるため、オーム性電極のコンタクト抵抗とゲート
寄生容量で相対する問題がなくなり、両者を同時に改善
することができる。また、ドレイン側では、コンタクト
層を複数に階層化することにより、電界の集中点を分散
化してドレイン耐圧を向上できる
【0074】またソース側のコンタクト層をチャネル層
より少し厚くしておくことにより、単にソース抵抗を下
げるだけではなく、ディプリーション型の素子にも有効
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)構造を示した断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)構造を示した平面図である。
【図3】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図4】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図8】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図9】本発明の実施例1に係る電界効果トランジスタ
(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図で
ある。
【図10】本発明の実施例1に係る電界効果トランジス
タ(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図
である。
【図11】本発明の実施例1に係る電界効果トランジス
タ(MESFET)の製造方法を工程順に示した断面図
である。
【図12】本発明の実施例2に係る電界効果トランジス
タ(HJFET)構造を示した断面図である。
【図13】本発明の実施例2に係る電界効果トランジス
タ(HJFET)の製造方法を説明するための断面図で
ある。
【図14】本発明の実施例2に係るの電界効果トランジ
スタ(HJFET)の製造方法を説明するための断面図
である。
【図15】本発明の実施例3に係る電界効果トランジス
タ(HJFET)構造を示した断面図である。
【図16】本発明の実施例3に係る電界効果トランジス
タ(HJFET)の製造方法を説明するための断面図で
ある。
【図17】本発明の実施例3に係る電界効果トランジス
タ(HJFET)の製造方法を説明するための断面図で
ある。
【図18】従来例1に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図19】従来例1に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図20】従来例1に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図21】従来例1に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図22】従来例2に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図23】従来例2に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図24】従来例2に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図25】従来例3に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図26】従来例3に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図27】従来例3に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図28】第3従来例の電界効果トランジスタの製造方
法を工程順に示した断面図である。
【図29】従来例4に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図30】従来例4に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図31】従来例4に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図32】従来例4に係る電界効果トランジスタの製造
方法を工程順に示した断面図である。
【図33】本発明の実施例1に係る電界効果トランジス
タ構造を比較するために用いた疑似的な従来例の素子断
面図である。
【図34】本発明の実施例1に係る電界効果トランジス
タ構造を比較するために用いた疑似的な従来例の素子断
面図である。
【符号の説明】
1 チャネル層 3,23 第1コンタクト層 4,24 第2コンタクト層 5 ゲート電極 6 ゲート給電配線 7 ソース電極 8 ドレイン電極 9 半絶縁性半導体基板 10,25 バッファ層 11 素子領域 12 素子分離領域 13 n形導電層 14,41 絶縁膜 15 開口 16,45 絶縁膜側壁 17,43 金属側壁 19 SiO2膜 18,20 ホトレジスト膜 21,31 電子走行層 22,32,44 電子供給層 33 エッチング停止層 42 金属膜 46 第1の金属膜 47 片持梁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル層と、ゲート電極と、下層のコ
    ンタクト層と、上層のコンタクト層と、ソース電極及び
    ドレイン電極とを有する電界効果トランジスタであっ
    て、 チャネル層は半導体基板上に設けられたものであり、 ゲート電極は前記チャネル層から立上げられて設けられ
    たものであり、 下層のコンタンクト層は、前記チャネル層上に設けら
    れ、一側面が前記ゲート電極に接触し、他側面が前記ゲ
    ート電極とは非接触状態に保持されたものであり、 上層のコンタクト層は前記下層のコンタクト層上に位置
    し、前記ゲート電極とは非接触状態に保持されたもので
    あり、 ソース電極及びドレイン電極は前記上層のコンタクト層
    上に設けられたものであることを特徴とする電界効果ト
    ランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記上層のコンタクト層は前記下層のコ
    ンタクト層より厚い膜厚を有するものであることを特徴
    とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記下層のコンタクト層は、ソース電極
    側が前記ゲート電極に接触し、ドレイン電極側が前記ゲ
    ート電極とは非接触であることを特徴とする請求項1に
    記載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 半導体成長工程と、上層コンタクト形成
    工程と、下層コンタクト形成工程と、ゲート電極形成工
    程と、ソース・ドレイン形成工程とを有する電界効果ト
    ランジスタの製造方法であって、 半導体成長工程は、半導体基板上にチャネル層を形成し
    た後、該チャネル層上に下層のコンタクト層と上層のコ
    ンタクト層との膜厚をもつ半導体層を成長させる処理で
    あり、 上層コンタクト形成工程は、前記半導体層を被覆する被
    覆層に該半導体層に達する開口を形成し、該開口の底部
    に半導体層の表層側を露出させて、該半導体層の表層側
    に上層のコンタクト層を形成する処理であり、 下層コンタクト形成工程は、前記開口の内面に絶縁側壁
    を堆積して該開口の大きさを縮小し、縮小した開口の領
    域内で前記半導体層を下方に掘り下げて該開口内に半導
    体層の下層側を露出させ、前記上層のコンタクト層に対
    して階層化された下層のコンタクト層を形成する処理で
    あり、 ゲート電極形成工程は、前記下層のコンタクト層に接触
    させ、かつ前記上層のコンタクト層とは非接触状態でゲ
    ート電極をチャネル層から立上げて形成する処理であ
    り、 ソース・ドレイン形成工程は、前記上層のコンタクト層
    上にオーム性電極のソース及びドレインを形成する処理
    であることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 配線形成工程を有し、 配線形成工程は、前記上層のコンタクト層上に絶縁膜を
    堆積させて平坦化させるとともに、ゲート電極を絶縁膜
    から露出させ、その露出したゲート電極に接続配線を設
    ける処理であることを特徴とする請求項5に記載の電界
    効果トランジスタの製造方法。
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