JPH08329945A - リチウム二次電池用活物質の製造方法 - Google Patents
リチウム二次電池用活物質の製造方法Info
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- JPH08329945A JPH08329945A JP7323667A JP32366795A JPH08329945A JP H08329945 A JPH08329945 A JP H08329945A JP 7323667 A JP7323667 A JP 7323667A JP 32366795 A JP32366795 A JP 32366795A JP H08329945 A JPH08329945 A JP H08329945A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良質の活物質を大量に安定的に製造すること
ができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 リチウム二次電池に用いるリチウム−マ
ンガン酸化物系の活物質を製造する方法である。まず活
物質を構成する金属元素の塩の水溶液を脂肪酸によりp
H7未満に調整して原料溶液とする。次いで該原料溶液
を噴霧熱分解することにより上記活物質を生成させる。
更に上記活物質に対して熱処理を加える。
ができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 リチウム二次電池に用いるリチウム−マ
ンガン酸化物系の活物質を製造する方法である。まず活
物質を構成する金属元素の塩の水溶液を脂肪酸によりp
H7未満に調整して原料溶液とする。次いで該原料溶液
を噴霧熱分解することにより上記活物質を生成させる。
更に上記活物質に対して熱処理を加える。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,リチウム二次電池用活物質,特
にリチウム−マンガン酸化物系活物質の製造方法に関す
る。
にリチウム−マンガン酸化物系活物質の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より,リチウム二次電池の電極に用い
られる活物質として,例えばLiMn2 O4 ,LiMn
1-X NiX O2 等からなるリチウム−マンガン酸化物系
活物質がある。その他,上記Liの一部をCu等の他の
金属に置換したLi1-X CuX Mn2 O4 等がある。こ
のようなリチウム−マンガン酸化物系活物質を製造する
方法としては,例えば特開昭63−25205に示され
るごとく,金属塩とキレート化剤を用いて金属酸化物を
生成させるゾル−ゲル法がある。
られる活物質として,例えばLiMn2 O4 ,LiMn
1-X NiX O2 等からなるリチウム−マンガン酸化物系
活物質がある。その他,上記Liの一部をCu等の他の
金属に置換したLi1-X CuX Mn2 O4 等がある。こ
のようなリチウム−マンガン酸化物系活物質を製造する
方法としては,例えば特開昭63−25205に示され
るごとく,金属塩とキレート化剤を用いて金属酸化物を
生成させるゾル−ゲル法がある。
【0003】この液相法において,例えばLiMn2 O
4 を製造する場合には,まず,リチウム塩とマンガン塩
の水溶液にキレート化剤を加え,この水溶液を脱水する
ことによりゲル化して,これを乾燥してプリカーサーを
つくる。そして,このプリカーサー(キレート錯体)を
熱分解することによって,活物質としてのLiMn2O4
を得る。
4 を製造する場合には,まず,リチウム塩とマンガン塩
の水溶液にキレート化剤を加え,この水溶液を脱水する
ことによりゲル化して,これを乾燥してプリカーサーを
つくる。そして,このプリカーサー(キレート錯体)を
熱分解することによって,活物質としてのLiMn2O4
を得る。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のリ
チウム二次電池用活物質の製造方法においては,次の問
題がある。即ち,上記水溶液中のマンガンイオンは,キ
レート化剤の添加によって有機化合物を生成しやすい。
また,マンガンのキレート錯体は溶解度が低いために選
択的に析出してしまう。そのため,マンガンイオンの濃
度が高い水溶液をつくることは非常に困難である。
チウム二次電池用活物質の製造方法においては,次の問
題がある。即ち,上記水溶液中のマンガンイオンは,キ
レート化剤の添加によって有機化合物を生成しやすい。
また,マンガンのキレート錯体は溶解度が低いために選
択的に析出してしまう。そのため,マンガンイオンの濃
度が高い水溶液をつくることは非常に困難である。
【0005】そこで,マンガンイオンの濃度を低くする
ことが考えられるが,仮にこれを低くしても,わずかな
振動等によってマンガンの有機化合物が析出してしま
う。そして,一旦析出したマンガンのキレート錯体は難
溶性であるため,再度溶解することはほとんどない。そ
のため,上記水溶液を作り置きしておくことができず,
早期に脱水作業を行わなければならない。
ことが考えられるが,仮にこれを低くしても,わずかな
振動等によってマンガンの有機化合物が析出してしま
う。そして,一旦析出したマンガンのキレート錯体は難
溶性であるため,再度溶解することはほとんどない。そ
のため,上記水溶液を作り置きしておくことができず,
早期に脱水作業を行わなければならない。
【0006】さらに,脱水して得られたプリカーサーを
熱分解する際には,プリカーサーが一度溶解して油状に
なり,激しく燃える。そのため,大量に活物質を焼成す
ると酸素が欠乏しやすく,酸素供給等の雰囲気成分の管
理が難しい。それ故,大量の活物質を安定的に製造する
ことは困難である。
熱分解する際には,プリカーサーが一度溶解して油状に
なり,激しく燃える。そのため,大量に活物質を焼成す
ると酸素が欠乏しやすく,酸素供給等の雰囲気成分の管
理が難しい。それ故,大量の活物質を安定的に製造する
ことは困難である。
【0007】また,マンガンのキレート錯体等が混入し
たまま熱分解を行った場合には,生成した活物質に不純
物が混入したり,ロット間によって成分にばらつきが生
じ,良質の活物質を得ることができない場合がある。
たまま熱分解を行った場合には,生成した活物質に不純
物が混入したり,ロット間によって成分にばらつきが生
じ,良質の活物質を得ることができない場合がある。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,良質の活物質を大量に安定的に製造する
ことができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を
提供しようとするものである。
されたもので,良質の活物質を大量に安定的に製造する
ことができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,リチウム二次電池に用い
るリチウム−マンガン酸化物系の活物質を製造する方法
であって,上記活物質を構成する金属元素の塩に脂肪酸
を加えてpH7未満の水溶液に調整して原料溶液とし,
次いで該原料溶液を噴霧熱分解することにより上記活物
質を生成させ,更に上記活物質に対して熱処理を加える
ことを特徴とするリチウム二次電池用活物質の製造方法
にある。
るリチウム−マンガン酸化物系の活物質を製造する方法
であって,上記活物質を構成する金属元素の塩に脂肪酸
を加えてpH7未満の水溶液に調整して原料溶液とし,
次いで該原料溶液を噴霧熱分解することにより上記活物
質を生成させ,更に上記活物質に対して熱処理を加える
ことを特徴とするリチウム二次電池用活物質の製造方法
にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記脂肪酸によりpH7未満に調整した水溶液を原料溶液
とし,これを噴霧熱分解することである。そして,得ら
れた活物質に対してさらに熱処理を加えることである。
上記噴霧熱分解は,上記原料溶液を加熱した雰囲気内に
霧状に噴射して,一気に脱水,熱分解を行う熱分解方法
である。
記脂肪酸によりpH7未満に調整した水溶液を原料溶液
とし,これを噴霧熱分解することである。そして,得ら
れた活物質に対してさらに熱処理を加えることである。
上記噴霧熱分解は,上記原料溶液を加熱した雰囲気内に
霧状に噴射して,一気に脱水,熱分解を行う熱分解方法
である。
【0011】上記金属元素としては,例えばLi(リチ
ウム)Mn(マンガン),Cu(銅),Cr(クロ
ム),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケ
ル)等がある。また,上記金属元素の塩としては,例え
ば,酢酸リチウム,酢酸マンガン,酢酸銅,酢酸クロ
ム,酢酸鉄,酢酸コバルト,酢酸ニッケル等がある。上
記脂肪酸としては,例えば酢酸,ギ酸などがある。
ウム)Mn(マンガン),Cu(銅),Cr(クロ
ム),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケ
ル)等がある。また,上記金属元素の塩としては,例え
ば,酢酸リチウム,酢酸マンガン,酢酸銅,酢酸クロ
ム,酢酸鉄,酢酸コバルト,酢酸ニッケル等がある。上
記脂肪酸としては,例えば酢酸,ギ酸などがある。
【0012】また,上記金属元素の塩は酢酸塩であり,
上記脂肪酸は酢酸であることが好ましい。これにより,
容易に取り扱うことができる。そして,上記脂肪酸とし
て酢酸を用いた場合には,噴霧熱分解は,350〜56
6℃において行うことが好ましい。350℃未満の場合
においては,活物質の生成が十分に行われないおそれが
あり,一方566℃を越える場合には,副生する酢酸が
燃えて分解してしまい,酢酸が副生しないという問題が
ある。
上記脂肪酸は酢酸であることが好ましい。これにより,
容易に取り扱うことができる。そして,上記脂肪酸とし
て酢酸を用いた場合には,噴霧熱分解は,350〜56
6℃において行うことが好ましい。350℃未満の場合
においては,活物質の生成が十分に行われないおそれが
あり,一方566℃を越える場合には,副生する酢酸が
燃えて分解してしまい,酢酸が副生しないという問題が
ある。
【0013】また,上記噴霧熱分解によって副生する酢
酸を回収して,該酢酸を上記脂肪酸として再び用いるこ
とが好ましい。これにより,原料の再利用による低コス
ト化を図ることができる。
酸を回収して,該酢酸を上記脂肪酸として再び用いるこ
とが好ましい。これにより,原料の再利用による低コス
ト化を図ることができる。
【0014】また,上記活物質に対して加える上記熱処
理は,700〜900℃において行うことが好ましい。
これにより,活物質の結晶性をさらに向上させることが
できる。そして,この範囲以外の場合には,次のような
問題が生ずるおそれがある。即ち,700℃未満の場合
には,結晶化が不十分で容量が低下するという問題があ
り,900℃を越える場合には,活物質の分解とそれに
伴うマンガンの低級酸化物の生成による容量低下という
問題がある。
理は,700〜900℃において行うことが好ましい。
これにより,活物質の結晶性をさらに向上させることが
できる。そして,この範囲以外の場合には,次のような
問題が生ずるおそれがある。即ち,700℃未満の場合
には,結晶化が不十分で容量が低下するという問題があ
り,900℃を越える場合には,活物質の分解とそれに
伴うマンガンの低級酸化物の生成による容量低下という
問題がある。
【0015】次に,本発明における作用効果につき説明
する。本発明のリチウム二次電池用活物質の製造方法に
おいては,まず,得ようとする活物質を構成する金属元
素の塩に対して,脂肪酸を加えてpH7未満の水溶液に
調整する。これにより,水溶液中のマンガンイオンを高
い濃度に維持することができる。
する。本発明のリチウム二次電池用活物質の製造方法に
おいては,まず,得ようとする活物質を構成する金属元
素の塩に対して,脂肪酸を加えてpH7未満の水溶液に
調整する。これにより,水溶液中のマンガンイオンを高
い濃度に維持することができる。
【0016】この理由は以下のように考えられる。ま
ず,クエン酸等のキレート化剤を含有しない溶液中にお
ける2価のマンガン塩の特徴としては,水酸化マンガン
が析出する傾向が強い。即ち,リチウムを含有する水溶
液はアルカリ性になりやすいが,この条件下においては
2価のマンガン塩は水酸化マンガンとして析出する性質
を有する。
ず,クエン酸等のキレート化剤を含有しない溶液中にお
ける2価のマンガン塩の特徴としては,水酸化マンガン
が析出する傾向が強い。即ち,リチウムを含有する水溶
液はアルカリ性になりやすいが,この条件下においては
2価のマンガン塩は水酸化マンガンとして析出する性質
を有する。
【0017】ここで,温度25℃における,水酸化マン
ガンの溶解度積及び水素イオンと水酸イオンの積は従来
より知られるごとく,以下の関係にある。 [Mn2+][OH- ]=2.2×10-13 , [H+ ][OH- ]=1.1×10-14 ,
ガンの溶解度積及び水素イオンと水酸イオンの積は従来
より知られるごとく,以下の関係にある。 [Mn2+][OH- ]=2.2×10-13 , [H+ ][OH- ]=1.1×10-14 ,
【0018】従って,[Mn2+]を最大にするために
は, [H+ ]>2.3×10-8×([Mn2+])0.5 , であることが必要である。これをpHにより表すと以下
のようになる。 pH<7.6−0.5×log[Mn2+], ここで,上記log[Mn2+]の最大値は1.2程度で
あることが知られている。そのため,pH7未満であれ
ばマンガンイオンの濃度を最大にすることができると考
えられる。
は, [H+ ]>2.3×10-8×([Mn2+])0.5 , であることが必要である。これをpHにより表すと以下
のようになる。 pH<7.6−0.5×log[Mn2+], ここで,上記log[Mn2+]の最大値は1.2程度で
あることが知られている。そのため,pH7未満であれ
ばマンガンイオンの濃度を最大にすることができると考
えられる。
【0019】次に,上記原料溶液の熱分解は噴霧熱分解
により行う。そのため,霧状に噴射された原料溶液は,
各微粒子毎に急速に脱水されると共にほぼ同時に一気に
熱分解される。それ故,従来のようにプリカーサーが激
しく燃えて酸素が欠乏するということもなく,一度に大
量の活物質を製造することができる。
により行う。そのため,霧状に噴射された原料溶液は,
各微粒子毎に急速に脱水されると共にほぼ同時に一気に
熱分解される。それ故,従来のようにプリカーサーが激
しく燃えて酸素が欠乏するということもなく,一度に大
量の活物質を製造することができる。
【0020】次に,得られた活物質に熱処理を加える。
これにより,結晶格子の歪みの矯正や粒子の粗大化等が
行われて,活物質の結晶性が向上する。したがって,本
発明によれば,良質の活物質を大量に安定的に製造する
ことができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を
提供することができる。
これにより,結晶格子の歪みの矯正や粒子の粗大化等が
行われて,活物質の結晶性が向上する。したがって,本
発明によれば,良質の活物質を大量に安定的に製造する
ことができる,リチウム二次電池用活物質の製造方法を
提供することができる。
【0021】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるリチウム二次電池用活物質
の製造方法につき,図1〜図3を用いて説明する。本例
のリチウム二次電池用活物質の製造方法においては,リ
チウム二次電池に用いるリチウム−マンガン酸化物系活
物質であって目標組成Li0.95Cu0.05Mn2 O4 によ
り表される活物質を製造する。
の製造方法につき,図1〜図3を用いて説明する。本例
のリチウム二次電池用活物質の製造方法においては,リ
チウム二次電池に用いるリチウム−マンガン酸化物系活
物質であって目標組成Li0.95Cu0.05Mn2 O4 によ
り表される活物質を製造する。
【0022】まず最初に,酢酸リチウム3.8mol,
酢酸銅0.2mol,酢酸マンガン8.0molを準備
し,これらをpH3の酢酸5リットルと混合し,溶解さ
せて原料溶液とした。この原料溶液のpHは5であっ
た。また,この原料溶液を室温で長時間放置したが,何
も析出せず変化が見られなかった。
酢酸銅0.2mol,酢酸マンガン8.0molを準備
し,これらをpH3の酢酸5リットルと混合し,溶解さ
せて原料溶液とした。この原料溶液のpHは5であっ
た。また,この原料溶液を室温で長時間放置したが,何
も析出せず変化が見られなかった。
【0023】次に,図1に示した工程に従い,上記原料
溶液から活物質を生成させる。即ち,まず原料タンク1
に原料溶液を注入する。次いで原料ポンプ2によって原
料溶液を吸い上げて熱分解炉3の上方から下方に向けて
原料溶液を霧状に噴霧して噴霧熱分解を行う。この熱分
解炉3としては,850℃に加熱した空気雰囲気の垂直
炉を用いた。また,噴霧速度は30cc/分とした。
溶液から活物質を生成させる。即ち,まず原料タンク1
に原料溶液を注入する。次いで原料ポンプ2によって原
料溶液を吸い上げて熱分解炉3の上方から下方に向けて
原料溶液を霧状に噴霧して噴霧熱分解を行う。この熱分
解炉3としては,850℃に加熱した空気雰囲気の垂直
炉を用いた。また,噴霧速度は30cc/分とした。
【0024】これにより,原料溶液が微粒子となり,そ
の脱水と熱分解が一気になされ,粉状のLi0.95Cu
0.05Mn2 O4 からなる活物質が大量に生成した。この
活物質は,集じん機4によって回収される。一方活物質
以外の酢酸等は分解して二酸化炭素や水に変化し,ブロ
ア5,コンデンサ6を通過して排気される。最後に,得
られた活物質の結晶性を向上させるために,900℃の
大気中で熱処理を行った。
の脱水と熱分解が一気になされ,粉状のLi0.95Cu
0.05Mn2 O4 からなる活物質が大量に生成した。この
活物質は,集じん機4によって回収される。一方活物質
以外の酢酸等は分解して二酸化炭素や水に変化し,ブロ
ア5,コンデンサ6を通過して排気される。最後に,得
られた活物質の結晶性を向上させるために,900℃の
大気中で熱処理を行った。
【0025】次に,図2に示すごとく,得られた活物質
を用いたリチウム二次電池70を構成して,その性能を
調査した。リチウム二次電池70は,図2に示すごと
く,ステンレス製の容器77の中に正極71,セパレー
タ73,負極74を配置し,ステンレス製の蓋体76を
被せて構成してある。また,蓋体76と容器77のかし
め部771との間にはパッキン78を介在させ,内部を
密封してある。
を用いたリチウム二次電池70を構成して,その性能を
調査した。リチウム二次電池70は,図2に示すごと
く,ステンレス製の容器77の中に正極71,セパレー
タ73,負極74を配置し,ステンレス製の蓋体76を
被せて構成してある。また,蓋体76と容器77のかし
め部771との間にはパッキン78を介在させ,内部を
密封してある。
【0026】上記正極71は,上記活物質に対して6重
量%のケッチュンブラックと4重量%のPTFEを加え
て混練し,ステンレスメッシュ72に圧着して作製し
た。また,負極74としてはリチウム金属を用いた。ま
た,セパレータ73としては,ポリプロピレン不織布を
用い,電解液としては1モルのLiPF6 をPCとDM
Eの1:1の溶媒に溶解させたもの,即ち,1モルLi
PF6 /PC(50)+DME(50)を用いた。ここ
に,PCはプロピレンカーボネート,DMEは1,2ジ
メトキシエタンである。
量%のケッチュンブラックと4重量%のPTFEを加え
て混練し,ステンレスメッシュ72に圧着して作製し
た。また,負極74としてはリチウム金属を用いた。ま
た,セパレータ73としては,ポリプロピレン不織布を
用い,電解液としては1モルのLiPF6 をPCとDM
Eの1:1の溶媒に溶解させたもの,即ち,1モルLi
PF6 /PC(50)+DME(50)を用いた。ここ
に,PCはプロピレンカーボネート,DMEは1,2ジ
メトキシエタンである。
【0027】このようにして構成したリチウム二次電池
70の性能は,充放電を繰り返すサイクル試験を行い,
その正極放電容量の変化を測定することにより評価し
た。充電は,最大2mA/cm2 の電流密度で4.1V
に達するまで5時間行い,放電は,2mA/cm2 の電
流密度で2.0Vに達するまで行った。
70の性能は,充放電を繰り返すサイクル試験を行い,
その正極放電容量の変化を測定することにより評価し
た。充電は,最大2mA/cm2 の電流密度で4.1V
に達するまで5時間行い,放電は,2mA/cm2 の電
流密度で2.0Vに達するまで行った。
【0028】その結果を図3の線Aに示す。図3は,横
軸に充放電サイクル数,縦軸に正極放電容量(mAh/
g)をとった。図3より知られるごとく,初期の正極放
電容量は,ほぼ180mAh/gに達する良好な性能を
示した。また,その後徐々に正極放電容量が低下する
が,特に急激に悪化する等の不具合は発生しなかった。
また,充電電荷量に対する放電電荷量の比で示される充
放電効率は,98〜100%を示した。したがって,本
例のリチウム二次電池70に使用した活物質の性能は極
めて良好であることがわかる。
軸に充放電サイクル数,縦軸に正極放電容量(mAh/
g)をとった。図3より知られるごとく,初期の正極放
電容量は,ほぼ180mAh/gに達する良好な性能を
示した。また,その後徐々に正極放電容量が低下する
が,特に急激に悪化する等の不具合は発生しなかった。
また,充電電荷量に対する放電電荷量の比で示される充
放電効率は,98〜100%を示した。したがって,本
例のリチウム二次電池70に使用した活物質の性能は極
めて良好であることがわかる。
【0029】実施形態例2 本例においては,実施形態例1においてpH調整に用い
たpH3の酢酸に代えて,pH4の酢酸を用いた。その
他は,実施形態例1と同様にして原料溶液を作製した。
この原料溶液の濃度は,pH6であった。そして,この
原料溶液を2か月間室温放置した場合においても,析出
等が起こらず変化しなかった。
たpH3の酢酸に代えて,pH4の酢酸を用いた。その
他は,実施形態例1と同様にして原料溶液を作製した。
この原料溶液の濃度は,pH6であった。そして,この
原料溶液を2か月間室温放置した場合においても,析出
等が起こらず変化しなかった。
【0030】次いで,この原料溶液を実施形態例1と同
様の手順により噴霧熱分解して,活物質としてのLi
0.95Cu0.05Mn2 O4 を生成させ,さらに実施形態例
1と同様に熱処理を加えた。次にこの活物質を用いた電
極を実施形態例1と同様に正極電極としてリチウム二次
電池に組み込み,その充放電特性を調査した。また,充
放電の条件も実施形態例1と同様にした。
様の手順により噴霧熱分解して,活物質としてのLi
0.95Cu0.05Mn2 O4 を生成させ,さらに実施形態例
1と同様に熱処理を加えた。次にこの活物質を用いた電
極を実施形態例1と同様に正極電極としてリチウム二次
電池に組み込み,その充放電特性を調査した。また,充
放電の条件も実施形態例1と同様にした。
【0031】その結果を図3の線Bに示す。図3より知
られるごとく,充放電サイクルの増加に伴う正極放電容
量の変化は,ほぼ実施形態例1と同様となり,本例の活
物質の性能も極めて良好であることがわかる。
られるごとく,充放電サイクルの増加に伴う正極放電容
量の変化は,ほぼ実施形態例1と同様となり,本例の活
物質の性能も極めて良好であることがわかる。
【0032】実施形態例3 本例においては,噴霧熱分解の温度を450℃にした以
外は実施形態例1と同様にして活物質を生成させた。そ
のため,pH調整に使用した酢酸は熱分解時に分解せず
に,副生した。それ故,本例においては,図1に示すご
とく,コンデンサ6によって酢酸を回収することがで
き,その再利用により低コスト化を図ることができる。
その他,実施形態例1と同様の効果を得ることができ
る。
外は実施形態例1と同様にして活物質を生成させた。そ
のため,pH調整に使用した酢酸は熱分解時に分解せず
に,副生した。それ故,本例においては,図1に示すご
とく,コンデンサ6によって酢酸を回収することがで
き,その再利用により低コスト化を図ることができる。
その他,実施形態例1と同様の効果を得ることができ
る。
【0033】比較例1 本比較例においては,実施形態例1における原料溶液作
製時において,酢酸に代えてイオン交換水を用いた。そ
のため,原料溶液のpHは7であった。そして,室温状
態で放置した結果,徐々に原料溶液の色が青から緑色へ
と変化していった。これは,pHが7以上であるため,
Mn(OH)2 の微粒子が析出し,その一部が酸化され
て褐色のMnOOHに変化するためであると考えられ
る。
製時において,酢酸に代えてイオン交換水を用いた。そ
のため,原料溶液のpHは7であった。そして,室温状
態で放置した結果,徐々に原料溶液の色が青から緑色へ
と変化していった。これは,pHが7以上であるため,
Mn(OH)2 の微粒子が析出し,その一部が酸化され
て褐色のMnOOHに変化するためであると考えられ
る。
【0034】次に,上記原料溶液を用いて,実施形態例
1と同様に噴霧熱分解を行って活物質を生成させ,さら
に実施形態例1と同様に熱処理を加えた。そして,この
活物質を用いた電極を実施形態例1と同様に正極電極と
してリチウム二次電池に組み込み,その充放電特性を評
価した。充放電条件等も実施形態例1と同様にした。
1と同様に噴霧熱分解を行って活物質を生成させ,さら
に実施形態例1と同様に熱処理を加えた。そして,この
活物質を用いた電極を実施形態例1と同様に正極電極と
してリチウム二次電池に組み込み,その充放電特性を評
価した。充放電条件等も実施形態例1と同様にした。
【0035】その結果を図3の線Cに示す。図3より知
られるごとく,本比較例のリチウム二次電池は,いずれ
の充放電サイクル数に対しても,実施形態例1,2に比
べて約1割程小さい正極放電容量を示した。これは,原
料溶液において既にマンガン塩が析出していたため,得
られた活物質に不純物が混入したり,組成ずれが発生し
たりしたためであると考えられる。
られるごとく,本比較例のリチウム二次電池は,いずれ
の充放電サイクル数に対しても,実施形態例1,2に比
べて約1割程小さい正極放電容量を示した。これは,原
料溶液において既にマンガン塩が析出していたため,得
られた活物質に不純物が混入したり,組成ずれが発生し
たりしたためであると考えられる。
【0036】比較例2 本比較例においては,5リットルのイオン交換水,水酸
化リチウム3.8mol,酢酸銅0.2mol,酢酸マ
ンガン8.0mol,及びクエン酸6.7molを混合
して原料溶液とした。この原料溶液のpHは4であっ
た。しかしながら,混合した直後から溶液の色が白濁し
て結晶が析出した。上記クエン酸は上記従来技術の項で
説明したキレート化剤に相当するものである。
化リチウム3.8mol,酢酸銅0.2mol,酢酸マ
ンガン8.0mol,及びクエン酸6.7molを混合
して原料溶液とした。この原料溶液のpHは4であっ
た。しかしながら,混合した直後から溶液の色が白濁し
て結晶が析出した。上記クエン酸は上記従来技術の項で
説明したキレート化剤に相当するものである。
【0037】これは,キレート化剤によって生成された
クエン酸マンガン等に代表されるマンガンの有機化合物
の多くは,水に難溶であるため,溶液の濃度が濃い場合
や,加熱された場合や,振動が加えられた場合にマンガ
ン塩となって選択的に析出してしまうためであると考え
られる。
クエン酸マンガン等に代表されるマンガンの有機化合物
の多くは,水に難溶であるため,溶液の濃度が濃い場合
や,加熱された場合や,振動が加えられた場合にマンガ
ン塩となって選択的に析出してしまうためであると考え
られる。
【0038】本比較例においては,噴霧熱分解の段階に
おいて,原料ポンプから噴射ノズルまでの間の配管にお
いて原料溶液の詰まりが生じた。そのため,充分な噴霧
を行うことができず活物質の生成を行うことができなか
った。
おいて,原料ポンプから噴射ノズルまでの間の配管にお
いて原料溶液の詰まりが生じた。そのため,充分な噴霧
を行うことができず活物質の生成を行うことができなか
った。
【0039】比較例3 本比較例においては,比較例2における酢酸銅,酢酸マ
ンガン,クエン酸の使用量を比較例2と比べて1/4と
し,イオン交換水及び水酸化リチウムの量は比較例2と
同じにして原料溶液をつくった。そのため,この原料溶
液はpH4〜5であった。しかしながら,この原料溶液
も,2〜3時間放置すると結晶が析出した。
ンガン,クエン酸の使用量を比較例2と比べて1/4と
し,イオン交換水及び水酸化リチウムの量は比較例2と
同じにして原料溶液をつくった。そのため,この原料溶
液はpH4〜5であった。しかしながら,この原料溶液
も,2〜3時間放置すると結晶が析出した。
【0040】そこで,原料溶液を調整した後,放置せず
に直ちに噴霧熱分解を行い活物質を生成させた。しかし
ながら,活物質生成開始後2〜3時間後には結晶の析出
が生じ,やがて原料ポンプから噴射ポンプの間の配管が
詰まってしまった。上記配管が詰まるまでに得られた活
物質をさらに熱処理し,これを用いて実施形態例1と同
様のリチウム二次電池を構成し,その充放電特性を評価
した。
に直ちに噴霧熱分解を行い活物質を生成させた。しかし
ながら,活物質生成開始後2〜3時間後には結晶の析出
が生じ,やがて原料ポンプから噴射ポンプの間の配管が
詰まってしまった。上記配管が詰まるまでに得られた活
物質をさらに熱処理し,これを用いて実施形態例1と同
様のリチウム二次電池を構成し,その充放電特性を評価
した。
【0041】その結果を図3の線Dに示す。図3より知
られるごとく,本比較例のリチウム二次電池は,比較例
1におけるリチウム二次電池(線C)とほぼ同様の性能
を示し,いずれの充放電サイクル数に対しても,実施形
態例1,2に比べて約1割程小さい正極放電容量を示し
た。これは,原料溶液において,上記クエン酸の添加に
よって既にマンガンの有機化合物が析出していたため,
得られた活物質に不純物が混入したり,組成ずれが発生
したりしたためであると考えられる。
られるごとく,本比較例のリチウム二次電池は,比較例
1におけるリチウム二次電池(線C)とほぼ同様の性能
を示し,いずれの充放電サイクル数に対しても,実施形
態例1,2に比べて約1割程小さい正極放電容量を示し
た。これは,原料溶液において,上記クエン酸の添加に
よって既にマンガンの有機化合物が析出していたため,
得られた活物質に不純物が混入したり,組成ずれが発生
したりしたためであると考えられる。
【0042】実施形態例4 本例においては,酢酸リチウム7.6mol,酢酸マン
ガン4.0mol,酢酸ニッケル4.0molをpH3
の酢酸に溶解させ,pH5の原料溶液を調整した。
ガン4.0mol,酢酸ニッケル4.0molをpH3
の酢酸に溶解させ,pH5の原料溶液を調整した。
【0043】次に,実施形態例1と同様の装置を用いて
噴霧熱分解を行った。この時の熱分解温度は500℃,
噴霧速度は300cc/分とした。噴霧熱分解の結果,
粉状のLiMn0.5 Ni0.5 O2 からなる活物質が大量
に生成した。その後,得られた活物質を,温度750℃
の大気中において熱処理を行った。
噴霧熱分解を行った。この時の熱分解温度は500℃,
噴霧速度は300cc/分とした。噴霧熱分解の結果,
粉状のLiMn0.5 Ni0.5 O2 からなる活物質が大量
に生成した。その後,得られた活物質を,温度750℃
の大気中において熱処理を行った。
【0044】次に,このようにして得られた活物質を用
いて,リチウム二次電池を構成し,その性能を調査し
た。まず,上記活物質は,8重量%のグライファイトと
3重量%のPVDFと混合した後,NMPに分散させて
ペーストとした。次いで,このペーストを0.4mm厚
みのアルミ箔上に塗布し,乾燥した。次いで,これを約
600kPaの圧力でプレスし,正極とした。
いて,リチウム二次電池を構成し,その性能を調査し
た。まず,上記活物質は,8重量%のグライファイトと
3重量%のPVDFと混合した後,NMPに分散させて
ペーストとした。次いで,このペーストを0.4mm厚
みのアルミ箔上に塗布し,乾燥した。次いで,これを約
600kPaの圧力でプレスし,正極とした。
【0045】ここで,PVDFはポリフッ化ビニリデ
ン,NMPはN−メチル−2−ピロリドンである。ま
た,セパレータとしては多孔性ポリプロピレンフィルム
を用い,電解液としては1mol/lのLiPF6 /E
C(50)+DMC(50)を用いた。ここでECはエ
チレンカーボネート,DMCはジメチルカーボネートで
ある。その他,容器等は実施形態例1と同様のものを用
い,ボタン型のリチウム二次電池を作製した(図2)。
ン,NMPはN−メチル−2−ピロリドンである。ま
た,セパレータとしては多孔性ポリプロピレンフィルム
を用い,電解液としては1mol/lのLiPF6 /E
C(50)+DMC(50)を用いた。ここでECはエ
チレンカーボネート,DMCはジメチルカーボネートで
ある。その他,容器等は実施形態例1と同様のものを用
い,ボタン型のリチウム二次電池を作製した(図2)。
【0046】次に,得られたリチウム二次電池の充放電
サイクル試験を行った。充電は4.2Vに達するまで最
大0.5mA/cm2 の電流密度で8時間行い,放電は
0.5mA/cm2 の電流密度で3.0Vまで行った。
試験結果を図4に示す。図4は,横軸に充放電サイクル
数,縦軸に正極放電容量(mAh/g)及び充放電効率
(%)をとった。そして,正極放電容量を線Eに,充放
電効率を線Fに示した。
サイクル試験を行った。充電は4.2Vに達するまで最
大0.5mA/cm2 の電流密度で8時間行い,放電は
0.5mA/cm2 の電流密度で3.0Vまで行った。
試験結果を図4に示す。図4は,横軸に充放電サイクル
数,縦軸に正極放電容量(mAh/g)及び充放電効率
(%)をとった。そして,正極放電容量を線Eに,充放
電効率を線Fに示した。
【0047】図4より知られるごとく,本例において得
られた活物質を用いたリチウム電池は,初期の正極放電
容量が約100mAh/gという優れた値を示した。さ
らに,充放電サイクルの増加に伴う放電容量の低下も少
なく,良好なサイクル性を示した。また,充放電効率も
ほぼ100%に近く,極めて良好であった。
られた活物質を用いたリチウム電池は,初期の正極放電
容量が約100mAh/gという優れた値を示した。さ
らに,充放電サイクルの増加に伴う放電容量の低下も少
なく,良好なサイクル性を示した。また,充放電効率も
ほぼ100%に近く,極めて良好であった。
【図1】実施形態例1における,活物質の製造工程の説
明図。
明図。
【図2】実施形態例1における,リチウム二次電池の断
面図。
面図。
【図3】実施形態例1における,リチウム二次電池の充
放電サイクルと正極放電容量との関係を示す説明図。
放電サイクルと正極放電容量との関係を示す説明図。
【図4】実施形態例4における,リチウム二次電池の充
放電サイクルと正極放電容量及び充放電効率との関係を
示す説明図。
放電サイクルと正極放電容量及び充放電効率との関係を
示す説明図。
1...原料タンク, 2...原料ポンプ, 3...熱分解炉, 4...集じん器, 5...ブロア, 6...コンデンサ, 70...リチウム二次電池, 71...正極, 74...負極, 77...容器,
Claims (5)
- 【請求項1】 リチウム二次電池に用いるリチウム−マ
ンガン酸化物系の活物質を製造する方法であって,上記
活物質を構成する金属元素の塩に脂肪酸を加えてpH7
未満の水溶液に調整して原料溶液とし,次いで該原料溶
液を噴霧熱分解することにより上記活物質を生成させ,
更に上記活物質に対して熱処理を加えることを特徴とす
るリチウム二次電池用活物質の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において,上記金属元素の塩は
酢酸塩であり,上記脂肪酸は酢酸であることを特徴とす
るリチウム二次電池用活物質の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において,上記噴霧熱分解は,
350〜566℃において行うことを特徴とするリチウ
ム二次電池用活物質の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3において,上記噴霧熱分
解によって副生する酢酸を回収して,該酢酸を上記脂肪
酸に用いることを特徴とするリチウム二次電池用活物質
の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
上記活物質に対して加える上記熱処理は,700〜90
0℃において行うことを特徴とするリチウム二次電池用
活物質の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323667A JPH08329945A (ja) | 1995-03-31 | 1995-11-17 | リチウム二次電池用活物質の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9974495 | 1995-03-31 | ||
JP7-99744 | 1995-03-31 | ||
JP7323667A JPH08329945A (ja) | 1995-03-31 | 1995-11-17 | リチウム二次電池用活物質の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08329945A true JPH08329945A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=26440858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7323667A Pending JPH08329945A (ja) | 1995-03-31 | 1995-11-17 | リチウム二次電池用活物質の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08329945A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998029915A1 (fr) * | 1996-12-25 | 1998-07-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Materiau anodique actif, son procede de fabrication et pile secondaire aux ions lithium mettant en application ce materiau |
US6383235B1 (en) * | 1997-09-26 | 2002-05-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Cathode materials, process for the preparation thereof and secondary lithium ion battery using the cathode materials |
JP2003077541A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 蓄電装置およびその電極 |
KR100420044B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2004-05-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 도전재를함유한LiMn2O4분말 |
WO2012026952A1 (en) * | 2010-08-24 | 2012-03-01 | Applied Materials, Inc. | In-situ synthesis and deposition of battery active lithium materials by spraying |
US8399065B2 (en) | 2009-08-24 | 2013-03-19 | Applied Materials, Inc. | In-situ deposition of battery active lithium materials by thermal spraying |
CN103109396A (zh) * | 2010-08-24 | 2013-05-15 | 应用材料公司 | 利用喷射的电池活性锂材料的原位合成与沉积 |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP7323667A patent/JPH08329945A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998029915A1 (fr) * | 1996-12-25 | 1998-07-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Materiau anodique actif, son procede de fabrication et pile secondaire aux ions lithium mettant en application ce materiau |
KR100420044B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2004-05-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 도전재를함유한LiMn2O4분말 |
US6383235B1 (en) * | 1997-09-26 | 2002-05-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Cathode materials, process for the preparation thereof and secondary lithium ion battery using the cathode materials |
JP2003077541A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 蓄電装置およびその電極 |
US8399065B2 (en) | 2009-08-24 | 2013-03-19 | Applied Materials, Inc. | In-situ deposition of battery active lithium materials by thermal spraying |
US8449950B2 (en) | 2009-08-24 | 2013-05-28 | Applied Materials, Inc. | In-situ deposition of battery active lithium materials by plasma spraying |
WO2012026952A1 (en) * | 2010-08-24 | 2012-03-01 | Applied Materials, Inc. | In-situ synthesis and deposition of battery active lithium materials by spraying |
CN103109396A (zh) * | 2010-08-24 | 2013-05-15 | 应用材料公司 | 利用喷射的电池活性锂材料的原位合成与沉积 |
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