JPH0832969B2 - ポリウレタンウレア弾性繊維 - Google Patents
ポリウレタンウレア弾性繊維Info
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- JPH0832969B2 JPH0832969B2 JP2149647A JP14964790A JPH0832969B2 JP H0832969 B2 JPH0832969 B2 JP H0832969B2 JP 2149647 A JP2149647 A JP 2149647A JP 14964790 A JP14964790 A JP 14964790A JP H0832969 B2 JPH0832969 B2 JP H0832969B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリウレタンウレア弾性繊維に関するもので
ある。
ある。
ポリウレタン弾性繊維の製造には一般に湿式紡糸法、
乾式紡糸法あるいは溶融紡糸法が用いられている。
乾式紡糸法あるいは溶融紡糸法が用いられている。
従来から弾性繊維とされるポリウレタンとしてポリエ
ーテルジオールを用いて製造されたものがあるが、耐塩
素性、耐光性、耐熱性に劣る。
ーテルジオールを用いて製造されたものがあるが、耐塩
素性、耐光性、耐熱性に劣る。
また、ポリエステルジオールを用いて製造されたポリ
ウレタンからの弾性繊維は耐水性、耐かび性に劣る。
ウレタンからの弾性繊維は耐水性、耐かび性に劣る。
特開昭48−101496号広報には3−メチル−1,5−ペン
タンジオールを用いたポリウレタンが記載され、乾式お
よび湿式で弾性繊維とできることが示唆されている。
タンジオールを用いたポリウレタンが記載され、乾式お
よび湿式で弾性繊維とできることが示唆されている。
特開昭60−173117号にはヘキサメチレングリコール、
1,10−デカンジオールからのポリエステルジオールを用
いたポリウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。
しかし、この様な分岐を有しない長鎖ジオールを用いた
場合弾性回復性、耐熱性に優れた繊維が得られない。
1,10−デカンジオールからのポリエステルジオールを用
いたポリウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。
しかし、この様な分岐を有しない長鎖ジオールを用いた
場合弾性回復性、耐熱性に優れた繊維が得られない。
また、特開昭47−713号には2,2,4−または2,4,4−ト
リメチルヘキサンジオールとアジピン酸よりなるポリエ
ステルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維
が、米国特許3,097,192には2,5−ヘキサンジオールある
いは2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールを用いたポ
リエステルジオールからのポリウレタンよりなる弾性繊
維が、特開昭63−97617号には(2,2−ジメチル−1,3−
プロパン、ドデカンジオエート)グリコールからのポリ
エステルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊
維が記載されている。しかし、この様なメチル基を2つ
以上有するジオールを用いたポリエステルジオールを用
いた場合、耐熱性、弾性回復性および耐寒性に優れた繊
維が得られない。
リメチルヘキサンジオールとアジピン酸よりなるポリエ
ステルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維
が、米国特許3,097,192には2,5−ヘキサンジオールある
いは2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールを用いたポ
リエステルジオールからのポリウレタンよりなる弾性繊
維が、特開昭63−97617号には(2,2−ジメチル−1,3−
プロパン、ドデカンジオエート)グリコールからのポリ
エステルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊
維が記載されている。しかし、この様なメチル基を2つ
以上有するジオールを用いたポリエステルジオールを用
いた場合、耐熱性、弾性回復性および耐寒性に優れた繊
維が得られない。
本発明の目的は耐塩素性、耐水性、耐かび性、弾性回
復性、パワー感(応力緩和が小)、耐熱性、耐熱水性の
全ての性能に優れるとともに伸度の大きいポリウレタン
弾性繊維を提供するにある。
復性、パワー感(応力緩和が小)、耐熱性、耐熱水性の
全ての性能に優れるとともに伸度の大きいポリウレタン
弾性繊維を提供するにある。
本発明は高分子ジオール(A)、有機ジイソシアナー
ト(B)およびジアミン(C)を重合して得られるポリ
ウレタンウレアよりなる弾性繊維であつて、該高分子ジ
オール(A)として の構造単位からなり、式中R1は2価の有機基で、その50
モル%以上は で、あり、nは4〜10の整数であり、かつ下記(1)、
(2)の条件を満足する数平均分子量1000〜3500のポリ
エステルジオールが用いられ、かつ有機ジイソシアナー
ト(B)/高分子ジオール(A)のモル比1.4〜2.8のポ
リウレタンウレアであつて、下記条件(I)、(II)、
(III)を満足することを特徴とするポリウレタンウレ
ア弾性繊維である。
ト(B)およびジアミン(C)を重合して得られるポリ
ウレタンウレアよりなる弾性繊維であつて、該高分子ジ
オール(A)として の構造単位からなり、式中R1は2価の有機基で、その50
モル%以上は で、あり、nは4〜10の整数であり、かつ下記(1)、
(2)の条件を満足する数平均分子量1000〜3500のポリ
エステルジオールが用いられ、かつ有機ジイソシアナー
ト(B)/高分子ジオール(A)のモル比1.4〜2.8のポ
リウレタンウレアであつて、下記条件(I)、(II)、
(III)を満足することを特徴とするポリウレタンウレ
ア弾性繊維である。
6≦全炭素数/エステル結合数≦9 ……(1) 0.03≦メチン基数/全炭素数≦0.1 ……(2) (ここで、全炭素数とは、高分子ジオール中のエステル
結合に含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) 耐熱水性強度保持率(%)≧60 ……(I) 瞬間弾性回復率比≧0.8 ……(II) (200%伸長における−10℃および20℃での瞬間弾性回
復率の比) 弾性回復率(%)≧90 ……(III) (300%伸長で24時間放置後、応力を除去し、5分後の
弾性回復率) 高分子ジオールの原料として、ジオール、ジカルボン
酸成分を長鎖原料とすると耐加水分解性、耐かび性等が
向上するが、弾性回復性、耐寒性、伸度に大きく劣るポ
リウレタン弾性繊維となる。たとえばアジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等と
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール等の直
鎖ジオール、と共重合したポリエステルジオールを使用
したポリウレタン弾性繊維は、弾性回復性、耐寒性、伸
度がきわめて不良である。この性質を改良するため、ジ
オール成分にプロピレングリコールやネオペンチルグリ
コールなどを使用した場合、得られるポリウレタン弾性
繊維の耐熱性、耐加水分解性、耐熱水性が低下する。本
発明の組成のポリウレタンからの弾性繊維は上記の矛盾
がことごとく改良され、耐加水分解性、耐かび性、耐熱
性、耐寒性に優れるのみならず、弾性回復性、伸度、パ
ワー感においても大きく優れ、かつ130℃90分での熱水
処理によつても弾性繊維の物性保持率が非常に良好であ
る。
結合に含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) 耐熱水性強度保持率(%)≧60 ……(I) 瞬間弾性回復率比≧0.8 ……(II) (200%伸長における−10℃および20℃での瞬間弾性回
復率の比) 弾性回復率(%)≧90 ……(III) (300%伸長で24時間放置後、応力を除去し、5分後の
弾性回復率) 高分子ジオールの原料として、ジオール、ジカルボン
酸成分を長鎖原料とすると耐加水分解性、耐かび性等が
向上するが、弾性回復性、耐寒性、伸度に大きく劣るポ
リウレタン弾性繊維となる。たとえばアジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等と
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール等の直
鎖ジオール、と共重合したポリエステルジオールを使用
したポリウレタン弾性繊維は、弾性回復性、耐寒性、伸
度がきわめて不良である。この性質を改良するため、ジ
オール成分にプロピレングリコールやネオペンチルグリ
コールなどを使用した場合、得られるポリウレタン弾性
繊維の耐熱性、耐加水分解性、耐熱水性が低下する。本
発明の組成のポリウレタンからの弾性繊維は上記の矛盾
がことごとく改良され、耐加水分解性、耐かび性、耐熱
性、耐寒性に優れるのみならず、弾性回復性、伸度、パ
ワー感においても大きく優れ、かつ130℃90分での熱水
処理によつても弾性繊維の物性保持率が非常に良好であ
る。
本発明に用いられる高分子ジオール(A)は、一般式 の構造単位からなり、式中R1は2価の有機基で、その50
モル%以上は であり、nは4〜10の整数であるポリエステルジオール
である。該ポリエステルジオール分子中におけるR1の50
モル%以上が であることにより、定温弾性回復性、伸度に良好な弾性
繊維が得られる。
モル%以上は であり、nは4〜10の整数であるポリエステルジオール
である。該ポリエステルジオール分子中におけるR1の50
モル%以上が であることにより、定温弾性回復性、伸度に良好な弾性
繊維が得られる。
このポリエステルジオールは3メチル−1,5−ペンタ
ンジオールを必須成分としたジオール成分を使用し、ジ
カルボン酸成分としてアジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカル
ボン酸などのメチレン鎖が4〜10好ましくは7〜10の脂
肪族ジカルボン酸を使用することにより得られる。いず
れにしても、ジオール、ジカルボン酸の組み合わせにつ
いては、6≦全炭素数/エステル結合数≦9の範囲にあ
る事が必須であり、6より小さいと、耐熱水性、耐寒性
の低下が大きく、9より大きいと、弾性回復性の低下が
大きく、耐寒性、伸度が低下する。好ましくは6≦全炭
素数/エステル結合数≦8.5の範囲である。
ンジオールを必須成分としたジオール成分を使用し、ジ
カルボン酸成分としてアジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカル
ボン酸などのメチレン鎖が4〜10好ましくは7〜10の脂
肪族ジカルボン酸を使用することにより得られる。いず
れにしても、ジオール、ジカルボン酸の組み合わせにつ
いては、6≦全炭素数/エステル結合数≦9の範囲にあ
る事が必須であり、6より小さいと、耐熱水性、耐寒性
の低下が大きく、9より大きいと、弾性回復性の低下が
大きく、耐寒性、伸度が低下する。好ましくは6≦全炭
素数/エステル結合数≦8.5の範囲である。
さらに、本発明において、ポリエステルジオールのメ
チン基数/全炭素数が0.03より大きく、0.1より小さい
ことが重要である。0.03より小さいと弾性回復性、とく
に低温弾性回復性が劣る。一方0.1より大きいと耐熱
性、強度、弾性回復性が不良となる。
チン基数/全炭素数が0.03より大きく、0.1より小さい
ことが重要である。0.03より小さいと弾性回復性、とく
に低温弾性回復性が劣る。一方0.1より大きいと耐熱
性、強度、弾性回復性が不良となる。
総合性能上、好ましいジカルボン酸は、アゼライン
酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸であり、乾
式あるいは湿式紡糸法で製造する場合、特に好ましく
は、アゼライン酸、セバシン酸である。むろん少量なら
ば前記ジカルボン酸の一般式において、nが4〜10の範
囲を外れるジカルボン酸が添加されてもよい。
酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸であり、乾
式あるいは湿式紡糸法で製造する場合、特に好ましく
は、アゼライン酸、セバシン酸である。むろん少量なら
ば前記ジカルボン酸の一般式において、nが4〜10の範
囲を外れるジカルボン酸が添加されてもよい。
3−メチル−1,5−ペンタンジオールと共重合して用
いる事ができるジオールとしては、1,10−デカンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−
ブタンジオールなどがあげられるが、なんらこれらに限
定されるものではない。
いる事ができるジオールとしては、1,10−デカンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−
ブタンジオールなどがあげられるが、なんらこれらに限
定されるものではない。
また、ポリエステルポリオールの分子量の影響も大き
く1000〜3500の範囲が良い。よりに好ましくは、1500〜
2500である。1000以下であると、耐熱性、低温弾性回復
性、伸度が低下する。3500以上であると弾性回復性が低
下する。
く1000〜3500の範囲が良い。よりに好ましくは、1500〜
2500である。1000以下であると、耐熱性、低温弾性回復
性、伸度が低下する。3500以上であると弾性回復性が低
下する。
本発明において使用される適当な有機ジイソシアナー
トとしては、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナー
ト、p−フエニレンジイソシアナート、1,5−ナフチレ
ンジイソシアナート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアナートなどの分子量500以下の有機ジイソシ
アナートの1種又は2種以上の混合物が例示される。
トとしては、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナー
ト、p−フエニレンジイソシアナート、1,5−ナフチレ
ンジイソシアナート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアナートなどの分子量500以下の有機ジイソシ
アナートの1種又は2種以上の混合物が例示される。
特に好ましくは4,4′−ジフエニルメタンジイソシア
ナートである。
ナートである。
本発明において使用されるジアミン(鎖伸長剤)とし
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、イソホ
ロンジアミン、ヒドラジン、4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、
ジヒドラジド、ピペラジン、キシリレンジアミンなど分
子量400以下の低分子ジアミンの1種または2種以上の
混合物が例示される。
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、イソホ
ロンジアミン、ヒドラジン、4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、
ジヒドラジド、ピペラジン、キシリレンジアミンなど分
子量400以下の低分子ジアミンの1種または2種以上の
混合物が例示される。
特に好ましくは4,4′−ジアミノフエニルメタンであ
る。
る。
本発明の弾性繊維を構成するポリウレタンはこれら高
分子ジオール(A)、有機ジイソシアナート(B)およ
びジアミン(C)を重合して得られる。高分子ジオール
(A)に対する有機ジイソシアナート(B)の割合
(B)/(A)ほモル比で1.4〜2.8が弾性回復性、伸
度、耐熱性、耐寒性の点より必要となり、好ましくは1.
5〜2.3である。
分子ジオール(A)、有機ジイソシアナート(B)およ
びジアミン(C)を重合して得られる。高分子ジオール
(A)に対する有機ジイソシアナート(B)の割合
(B)/(A)ほモル比で1.4〜2.8が弾性回復性、伸
度、耐熱性、耐寒性の点より必要となり、好ましくは1.
5〜2.3である。
本発明のポリウレタンウレア弾性繊維を構成するポリ
ウレタンウレアは実質的に 高分子ジオール分子の両末端の水酸基から2個の水素
原子が除かれた形の2価の基; 有機ジイソシアナートに由来する一般式 (式中、R2は2価の有機基を表す) ジアミンに由来する −NH−R3−NH− (式中、R3は2価の有機基を表す) で示される構造単位よりなると考えられる。
ウレタンウレアは実質的に 高分子ジオール分子の両末端の水酸基から2個の水素
原子が除かれた形の2価の基; 有機ジイソシアナートに由来する一般式 (式中、R2は2価の有機基を表す) ジアミンに由来する −NH−R3−NH− (式中、R3は2価の有機基を表す) で示される構造単位よりなると考えられる。
そして、これら残基の組成比/〔+〕がモル比
で0.9〜1.1の範囲が好ましい。この範囲とすると耐熱
性、弾性回復性、伸度に優れた弾性繊維が得られる。よ
り好ましくは/〔+〕が0.95〜1.05である。
で0.9〜1.1の範囲が好ましい。この範囲とすると耐熱
性、弾性回復性、伸度に優れた弾性繊維が得られる。よ
り好ましくは/〔+〕が0.95〜1.05である。
本発明に用いるポリウレタンウレアはηinhが0.5以上
より好ましくは0.7以上1.5以下であることが好ましく、
この範囲とすることにより弾性回復性が優れ、応力緩和
の小さい優れた弾性繊維が得られる。
より好ましくは0.7以上1.5以下であることが好ましく、
この範囲とすることにより弾性回復性が優れ、応力緩和
の小さい優れた弾性繊維が得られる。
対数粘度(n inh)は、試料をジメチルアセトアミド
に溶解し、0.5g/dlとして、30℃の恒温槽中でウッペロ
ーデ型粘度計で測定し、次式より求める。
に溶解し、0.5g/dlとして、30℃の恒温槽中でウッペロ
ーデ型粘度計で測定し、次式より求める。
ηrel=t/to t:溶液の流下時間(秒) to:溶媒の流下時間(秒) C:重合体の濃度(g/dl) 本発明で使用されるポリエステルジオールはいかなる
製造法によつたものでもよい。例えばポリエチレンテレ
フタレートまたはポリブチレンテレフタレートの製造に
おいて用いられる公知の方法と同様の方法、すなわちジ
オールとジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体
を用いてエステル交換または直接エステル化とそれに続
く溶融重縮合反応にて製造可能である。
製造法によつたものでもよい。例えばポリエチレンテレ
フタレートまたはポリブチレンテレフタレートの製造に
おいて用いられる公知の方法と同様の方法、すなわちジ
オールとジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体
を用いてエステル交換または直接エステル化とそれに続
く溶融重縮合反応にて製造可能である。
高分子ジオール、有機ジイソシアナートおよびジアミ
ンを重合してポリウレタンを製造する方法に関しては、
公知のウレタン化反応の技術を採用することができる。
ンを重合してポリウレタンを製造する方法に関しては、
公知のウレタン化反応の技術を採用することができる。
ポリウレタンの溶媒としては、たとえばN,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアカトアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシド、等が例示され
る。
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアカトアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシド、等が例示され
る。
本発明においてポリウレタンウレア中に有機ポリシロ
キサン、ヒンダードフェノール類、ヒンダードアミン
類、紫外線吸収剤、第3級アミン化合物、ガス変色防止
剤、酸化チタンのような顔料等を添加することができ
る。
キサン、ヒンダードフェノール類、ヒンダードアミン
類、紫外線吸収剤、第3級アミン化合物、ガス変色防止
剤、酸化チタンのような顔料等を添加することができ
る。
この様にして得られるポリウレタンウレアは従来公知
の乾式紡糸法、湿式紡糸法によつて繊維となしうる。
の乾式紡糸法、湿式紡糸法によつて繊維となしうる。
本発明のポリウレタンウレア弾性繊維は耐熱水性が良
好であり、耐熱水性強度保持率は60%以上、より好まし
くは70%以上である。
好であり、耐熱水性強度保持率は60%以上、より好まし
くは70%以上である。
本発明の弾性繊維には耐熱水性強度保持率が120℃で
は60%以上であるが、135℃では60%未満となる繊維も
含まれる。
は60%以上であるが、135℃では60%未満となる繊維も
含まれる。
弾性回復率は90%以上である。また、低温における弾
性回復率が良好であり、瞬間弾性回復率比は0.8以上、
より好ましくは0.9以上である。本発明のポリウレタン
弾性繊維は伸度500%以上好ましくは550%以上が実際的
である。
性回復率が良好であり、瞬間弾性回復率比は0.8以上、
より好ましくは0.9以上である。本発明のポリウレタン
弾性繊維は伸度500%以上好ましくは550%以上が実際的
である。
さらに、本発明にいう弾性繊維とは、実質的に連続し
た繊維又は繊維束であり、長さ100mをとつた時の繊度の
斑が±15%以内、より好ましくは±10%以内のものが好
ましい。
た繊維又は繊維束であり、長さ100mをとつた時の繊度の
斑が±15%以内、より好ましくは±10%以内のものが好
ましい。
この様にして得られたポリウレタンウレア弾性繊維は
実際の使用に際してはそのまま裸糸として使用されたり
他繊維で被覆して被覆糸として使用される。他繊維とし
てはポリアミド繊維、ウール、綿、ポリエステル繊維な
どの従来公知の繊維を挙げることが出来るが、なかでも
本発明ではポリエステル繊維が用いられる すなわち、本発明のポリウレタンウレア弾性繊維は12
0℃以上の温度で染色することが可能であり、従来ポリ
ウレタン弾性繊維と混用することが出来なかつたポリエ
ステル繊維との混用を可能とし、120℃以上の温度で染
色出来るポリエステル繊維による被覆弾性糸およびポリ
エステル繊維とポリウレタンウレア弾性繊維よりなる布
帛となしうるのである。
実際の使用に際してはそのまま裸糸として使用されたり
他繊維で被覆して被覆糸として使用される。他繊維とし
てはポリアミド繊維、ウール、綿、ポリエステル繊維な
どの従来公知の繊維を挙げることが出来るが、なかでも
本発明ではポリエステル繊維が用いられる すなわち、本発明のポリウレタンウレア弾性繊維は12
0℃以上の温度で染色することが可能であり、従来ポリ
ウレタン弾性繊維と混用することが出来なかつたポリエ
ステル繊維との混用を可能とし、120℃以上の温度で染
色出来るポリエステル繊維による被覆弾性糸およびポリ
エステル繊維とポリウレタンウレア弾性繊維よりなる布
帛となしうるのである。
本発明にいう被覆弾性糸とは、ポリウレタンウレア弾
性繊維を芯糸とし、他繊維で被覆された被覆弾性糸をさ
すが、その製造方法は、例えば、撚糸機によるカバリン
グ、エアー交絡によるカバリング、精紡機によるカバリ
ングなどがあるがこれらに限定されるものでは無い。
性繊維を芯糸とし、他繊維で被覆された被覆弾性糸をさ
すが、その製造方法は、例えば、撚糸機によるカバリン
グ、エアー交絡によるカバリング、精紡機によるカバリ
ングなどがあるがこれらに限定されるものでは無い。
本発明でいう被覆弾性糸はポリウレタンウレア弾性繊
維:他繊維が1:2〜1:30の比率で被覆されている糸が好
ましい。
維:他繊維が1:2〜1:30の比率で被覆されている糸が好
ましい。
また、本発明にいう布帛とは織物、編み物、不織布お
よび紙などをいうが織方法により種々の力学的特性が付
与できる点で織物および編み物が好ましい。
よび紙などをいうが織方法により種々の力学的特性が付
与できる点で織物および編み物が好ましい。
本発明でいうポリウレタンウレア弾性繊維とポリエス
テル繊維よりなる布帛は、該布帛の表面(表糸)のすく
なくとも30%以上がポリエステル繊維である事が好まし
い。本発明の布帛はポリウレタンウレア弾性繊維がその
中心に来るようにし、出来るだけ表面に露出しないよう
にすると耐光性、消費性能上好ましい布帛となる。
テル繊維よりなる布帛は、該布帛の表面(表糸)のすく
なくとも30%以上がポリエステル繊維である事が好まし
い。本発明の布帛はポリウレタンウレア弾性繊維がその
中心に来るようにし、出来るだけ表面に露出しないよう
にすると耐光性、消費性能上好ましい布帛となる。
また、本発明の布帛にはポリウレタンウレア弾性繊維
が、3重量%以上含有されていることが実用的である。
同様に被覆弾性糸を使用する場合は5重量%以上が実用
的である。これを下回ると布帛の弾性機能が低下する場
合がある。
が、3重量%以上含有されていることが実用的である。
同様に被覆弾性糸を使用する場合は5重量%以上が実用
的である。これを下回ると布帛の弾性機能が低下する場
合がある。
本発明の布帛は紡績糸やフイラメントあるいは生糸や
加工糸などその形状に限定されない糸よりなることが良
い。本発明に用いるポリエステル繊維は、繰り返し単位
90モル%以上がエチレンテレフタレート残基であるポリ
エステルよりなる事が好ましい。
加工糸などその形状に限定されない糸よりなることが良
い。本発明に用いるポリエステル繊維は、繰り返し単位
90モル%以上がエチレンテレフタレート残基であるポリ
エステルよりなる事が好ましい。
本発明に用いられる他繊維は通常用いられている繊度
の繊維が用いられるが0.1〜10dの繊維が好ましい。
の繊維が用いられるが0.1〜10dの繊維が好ましい。
製編機は常法により行うが、編組織としては、パワー
ネット、メッシュ、チュール、パイル、サテン、トリコ
ツト、レース、及びジャガード(以上経編)、リバーシ
ブル天竺、スムース、モツク、パイル、ベロア、メッシ
ュ及びジャガード(以上丸編)等があり、織組織として
はサテン、平織、ツイル、二重織等がある。
ネット、メッシュ、チュール、パイル、サテン、トリコ
ツト、レース、及びジャガード(以上経編)、リバーシ
ブル天竺、スムース、モツク、パイル、ベロア、メッシ
ュ及びジャガード(以上丸編)等があり、織組織として
はサテン、平織、ツイル、二重織等がある。
本発明のポリウレタンウレア弾性繊維と他繊維との被
覆弾性糸、布帛などを用いた産業上の利用分野として
は、以下のものが挙げられる。
覆弾性糸、布帛などを用いた産業上の利用分野として
は、以下のものが挙げられる。
衣料用;水着、スキーウエアー、サイクリングウエア
ー、レオタード、ランジェリー、フアンデーション、肌
着 雑 品;パンティストツキング、靴下、サポーター、帽
子、手袋、パワーネツト、包帯 非衣料;テニスラケツトのガツト、一体成型加工用カー
シート地糸、ロボツトアーム用金属被覆糸 以下実施例により本発明を詳細に説明する。
ー、レオタード、ランジェリー、フアンデーション、肌
着 雑 品;パンティストツキング、靴下、サポーター、帽
子、手袋、パワーネツト、包帯 非衣料;テニスラケツトのガツト、一体成型加工用カー
シート地糸、ロボツトアーム用金属被覆糸 以下実施例により本発明を詳細に説明する。
本発明で採用した測定方法などについて説明する。
〈高分子ジオールの分子量の測定〉 高分子ジオールの水酸基価、酸価を測定し、常法に従
つて求める。
つて求める。
〈耐熱水性強度保持率〉 ポリウレタン弾性繊維を該繊維の2〜5倍のデニール
を有するポリエステル繊維と併せて筒編(丸編)地と
し、95〜98℃の熱水中でリラツクス処理を10分間行い、
この編地を風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、
無緊張)し、所定の温度(120〜135℃のいずれかの温
度)の熱水で、加圧下、60分間分散染料染色条件下で処
理後、風乾し、編地を解除し、ポリウレタンウレア弾性
繊維のみを取り出して、常法により、処理前、処理後の
強度測定により保持率を求めたものである。
を有するポリエステル繊維と併せて筒編(丸編)地と
し、95〜98℃の熱水中でリラツクス処理を10分間行い、
この編地を風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、
無緊張)し、所定の温度(120〜135℃のいずれかの温
度)の熱水で、加圧下、60分間分散染料染色条件下で処
理後、風乾し、編地を解除し、ポリウレタンウレア弾性
繊維のみを取り出して、常法により、処理前、処理後の
強度測定により保持率を求めたものである。
〈強伸度の測定〉 JIS L−1013に従い強伸度を求めた。
〈瞬間弾性回復率比〉 −10℃および20℃における200%伸長の瞬間弾性回復
率をそれぞれ求め、その比を求めた。瞬間弾性回復性と
は、200%伸長後2分保持し、応力を除去した直後のも
どり性を意味する(JIS L−1096を応用した)。
率をそれぞれ求め、その比を求めた。瞬間弾性回復性と
は、200%伸長後2分保持し、応力を除去した直後のも
どり性を意味する(JIS L−1096を応用した)。
瞬間弾性回復率=100×〔nl−(l-−l)/nl〕 (nは伸長比。l:初期長さ、l-:応力除去後の長さ。伸
長、除重速度は500mm/min) 瞬間弾性回復率比=−10℃での瞬間弾性回復率/20℃で
の瞬間弾性回復率 〈弾性回復率〉 弾性繊維を300%伸長し24時間伸長状態で保持する。
その後応力を除去し、5分間放置後の弾性回復率を測定
する。初期長は4cm。
長、除重速度は500mm/min) 瞬間弾性回復率比=−10℃での瞬間弾性回復率/20℃で
の瞬間弾性回復率 〈弾性回復率〉 弾性繊維を300%伸長し24時間伸長状態で保持する。
その後応力を除去し、5分間放置後の弾性回復率を測定
する。初期長は4cm。
用いた化合物は略号を用いて示したが略号と化合物の
関係は以下の通りである。(表1) 参考例1 (ポリエステルジオールの製造) 3−メチル−1,5−ペンタンジオール1534g及びアゼラ
イン酸1880g(MPD/AZのモル比:1.3/1)を常圧下に窒素
ガスを通じつつ約195℃の温度で縮合水を留去しながら
エステル化を行なつた。ポリエステルの酸価が約1以下
になつたとき真空ポンプにより徐々に真空度を上げ反応
を完結させた。こうして水酸基価56、酸価0.23のポリエ
ステルジオール(以下、ポリエステルaと記す)を得
た。このポリエステルは、常温で液状であり、分子量は
2000であつた。
関係は以下の通りである。(表1) 参考例1 (ポリエステルジオールの製造) 3−メチル−1,5−ペンタンジオール1534g及びアゼラ
イン酸1880g(MPD/AZのモル比:1.3/1)を常圧下に窒素
ガスを通じつつ約195℃の温度で縮合水を留去しながら
エステル化を行なつた。ポリエステルの酸価が約1以下
になつたとき真空ポンプにより徐々に真空度を上げ反応
を完結させた。こうして水酸基価56、酸価0.23のポリエ
ステルジオール(以下、ポリエステルaと記す)を得
た。このポリエステルは、常温で液状であり、分子量は
2000であつた。
参考例2〜14 酸成分及びジオール成分とを各々表2に示したものを
用いること以外は参考例1と同様にして、水酸基価が56
で、酸価及び分子量が各々表2に示した値を有するポリ
エステル(ポリエステルb〜n)を得た。
用いること以外は参考例1と同様にして、水酸基価が56
で、酸価及び分子量が各々表2に示した値を有するポリ
エステル(ポリエステルb〜n)を得た。
実施例1 ポリエステルC(SAとMPDからの分子量2000のポリエ
ステルジオール)1モルに対し4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート1.8モルを添加し80℃で90分反応し
た。両末端イソシアナートのプレポリマーを60℃まで冷
却し、N,N−ジメチルアセトアミドと混合し30%溶液と
した。次いで激しく撹拌しながら、4,4′−ジアミノー
ジフエニルメタン0.8モルをN,N−ジメチルアセトアミド
に溶解した溶液を添加し、30%濃度で2000ポイズ(30
℃)の紡糸原液得た。この重合体溶液を常法に従がい真
空脱泡後、口径0.2mm孔数5ホールのノズルから180℃の
加熱空気を流した紡糸筒内に押出し、ジメチルポリシロ
キサンを主成分とする油剤を糸に対して7%付与しなが
ら紡速500m/分で捲取つて40デニールのポリウレタンウ
レア弾性繊維を得た。その物性は表3に示すごとく好ま
しいものであつた。
ステルジオール)1モルに対し4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート1.8モルを添加し80℃で90分反応し
た。両末端イソシアナートのプレポリマーを60℃まで冷
却し、N,N−ジメチルアセトアミドと混合し30%溶液と
した。次いで激しく撹拌しながら、4,4′−ジアミノー
ジフエニルメタン0.8モルをN,N−ジメチルアセトアミド
に溶解した溶液を添加し、30%濃度で2000ポイズ(30
℃)の紡糸原液得た。この重合体溶液を常法に従がい真
空脱泡後、口径0.2mm孔数5ホールのノズルから180℃の
加熱空気を流した紡糸筒内に押出し、ジメチルポリシロ
キサンを主成分とする油剤を糸に対して7%付与しなが
ら紡速500m/分で捲取つて40デニールのポリウレタンウ
レア弾性繊維を得た。その物性は表3に示すごとく好ま
しいものであつた。
実施例2〜8 実施例1と同様にして表2に示す組成のポリエステル
ジオールから表3に示すポリウレタンウレアを合成し、
実施例1と同様に紡糸した。得られた弾性繊維の物性は
表3に示す如く優れた値を示した。
ジオールから表3に示すポリウレタンウレアを合成し、
実施例1と同様に紡糸した。得られた弾性繊維の物性は
表3に示す如く優れた値を示した。
比較例1 ポリエステルCと1,4ブタンジオールとからなる80℃
に加熱された混合物と50℃に加熱溶融した4,4′−ジフ
エニルメタンジイソシアナート(MDI)とを、表3に示
す組成となるように定量ポンプにより2軸押出機に連続
的に供給し、連続溶融重合を行い、生成したポリウレタ
ンをストランド状に水中に押し出し、カツトして、ペレ
ツトとした。
に加熱された混合物と50℃に加熱溶融した4,4′−ジフ
エニルメタンジイソシアナート(MDI)とを、表3に示
す組成となるように定量ポンプにより2軸押出機に連続
的に供給し、連続溶融重合を行い、生成したポリウレタ
ンをストランド状に水中に押し出し、カツトして、ペレ
ツトとした。
このペレツトを80℃20時間真空乾燥し、通常の単軸押
出機付紡糸機により、紡糸温度235℃、紡糸速度650m/mi
nで紡糸し、40デニールのポリウレタン繊維を得た。こ
の繊維を80℃48時間熱処理し、物性を測定したところ、
弾性回復率が劣つていた。
出機付紡糸機により、紡糸温度235℃、紡糸速度650m/mi
nで紡糸し、40デニールのポリウレタン繊維を得た。こ
の繊維を80℃48時間熱処理し、物性を測定したところ、
弾性回復率が劣つていた。
比較例2〜9 表3の組成のポリウレタンを実施例1と同様にしてポ
リウレタン繊維にして性能を評価した。弾性回復性、瞬
間弾性回復率比、耐熱水性強度保持率、伸度において問
題がある。
リウレタン繊維にして性能を評価した。弾性回復性、瞬
間弾性回復率比、耐熱水性強度保持率、伸度において問
題がある。
実施例9 実施例1で得られたポリウレタンウレア弾性繊維を帝
人製機製シングルカバリング機にて、ドラフト率3.5倍
とし、カバー糸として通常のポリエステルフイラメント
延伸糸(1200m/分で紡糸後3.6倍に延伸)ブライトT型
異形糸75d/36fを撚糸数600回/mで被覆糸を作つた。この
被覆糸を同様にガーゼで包んで実質的に無荷重の状態
で、130℃熱水中で90分間煮沸した。煮沸後デシケータ
ー中で真空乾燥後解撚し、ポリウレタン弾性糸のみ取り
出して、弾性回復性の保持率を求めたところ99%と良好
であつた。
人製機製シングルカバリング機にて、ドラフト率3.5倍
とし、カバー糸として通常のポリエステルフイラメント
延伸糸(1200m/分で紡糸後3.6倍に延伸)ブライトT型
異形糸75d/36fを撚糸数600回/mで被覆糸を作つた。この
被覆糸を同様にガーゼで包んで実質的に無荷重の状態
で、130℃熱水中で90分間煮沸した。煮沸後デシケータ
ー中で真空乾燥後解撚し、ポリウレタン弾性糸のみ取り
出して、弾性回復性の保持率を求めたところ99%と良好
であつた。
実施例10 実施例1で得られたポリウレタン弾性繊維を、POY−
インドロ−方式で仮撚された75dのポリエステル加工糸
と引き揃えて、28Gのスムース組織で編成した。編成編
地を95℃×10分の熱水中で、リラックス後、この編地を
風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、無緊張)
し、分散染料Resolin Blue FBL(バイエル社製)1.0%o
wf、均染剤トーホーソルト(東邦化学社製)1.0g/、p
H調節剤ウルトラMT(御幣島化学社製)1.0g/を用い、
pH5.0に調整した染浴で130℃×60分染色した。染色後、
ピンテンターで、150℃×1分の条件で仕上げた。仕上
げ品は伸縮性、同色性ともに良好であつた。仕上げ後編
地を解除し、強度、伸度、弾性回復率を測定した。
インドロ−方式で仮撚された75dのポリエステル加工糸
と引き揃えて、28Gのスムース組織で編成した。編成編
地を95℃×10分の熱水中で、リラックス後、この編地を
風乾後、プレセツト(180℃×1分、熱風、無緊張)
し、分散染料Resolin Blue FBL(バイエル社製)1.0%o
wf、均染剤トーホーソルト(東邦化学社製)1.0g/、p
H調節剤ウルトラMT(御幣島化学社製)1.0g/を用い、
pH5.0に調整した染浴で130℃×60分染色した。染色後、
ピンテンターで、150℃×1分の条件で仕上げた。仕上
げ品は伸縮性、同色性ともに良好であつた。仕上げ後編
地を解除し、強度、伸度、弾性回復率を測定した。
強度、伸度、弾性回復率の低下は少なく耐熱水性、強
度保持率は87%と良好であつた。
度保持率は87%と良好であつた。
この編地を裁断し、裁縫して水着としたところこの水
着の耐光堅牢度(JIS 0842カーボンアーク第3露光
法)は5級であり、耐塩素堅牢度(JIS 0844強試験
法)変退色5級であり、良好な染色堅牢性を示した。
着の耐光堅牢度(JIS 0842カーボンアーク第3露光
法)は5級であり、耐塩素堅牢度(JIS 0844強試験
法)変退色5級であり、良好な染色堅牢性を示した。
Claims (2)
- 【請求項1】高分子ジオール(A)、有機ジイソシアナ
ート(B)およびジアミン(C)を重合して得られるポ
リウレタンウレアよりなる弾性繊維であつて、該高分子
ジオール(A)として の構造単位からなり、式中R1は2価の有機基で、その50
モル%以上は であり、nは4〜10の整数であり、かつ下記(1)、
(2)の条件を満足する数平均分子量1000〜3500のポリ
エステルジオールが用いられ、かつ有機ジイソシアナー
ト(B)/高分子ジオール(A)のモル比が1.4〜2.8の
ポリウレタンウレアであつて、下記条件(I)、(I
I)、(III)を満足することを特徴とするポリウレタン
ウレア弾性繊維。 6≦全炭素数/エステル結合数≦9 ……(1) 0.03≦メチン基数/全炭素数≦0.1 ……(2) (ここで、全炭素数とは、高分子ジオール中のエステル
結合に含まれる炭素を除いた残りの炭素の合計数) 耐熱水性強度保持率(%)≧60 ……(I) 瞬間弾性回復率比≧0.8 ……(II) (200%伸長における−10℃および20℃での瞬間弾性回
復率の比) 弾性回復率(%)≧90 ……(III) (300%伸長で24時間放置後、応力を除去し、5分後の
弾性回復率) - 【請求項2】一般式 の式中nが7〜10である請求項1に記載のポリウレタン
ウレア弾性繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2149647A JPH0832969B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ポリウレタンウレア弾性繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2149647A JPH0832969B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ポリウレタンウレア弾性繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0441714A JPH0441714A (ja) | 1992-02-12 |
JPH0832969B2 true JPH0832969B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=15479799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2149647A Expired - Fee Related JPH0832969B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ポリウレタンウレア弾性繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0832969B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4524007B2 (ja) | 1999-06-29 | 2010-08-11 | 協同油脂株式会社 | 等速ジョイント用グリース組成物 |
JP4248688B2 (ja) | 1999-06-29 | 2009-04-02 | 協同油脂株式会社 | 等速ジョイント用グリース組成物 |
KR100368581B1 (ko) * | 2000-10-13 | 2003-01-24 | 주식회사 코오롱 | 폴리우레탄우레아 탄성섬유 및 그의 제조방법 |
JP5258170B2 (ja) | 2006-05-02 | 2013-08-07 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 潤滑グリース組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856530A (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-04 | Fujitsu Ltd | 大規模集積論理回路 |
JPS60173117A (ja) * | 1984-02-13 | 1985-09-06 | Toyobo Co Ltd | 弾性繊維 |
-
1990
- 1990-06-06 JP JP2149647A patent/JPH0832969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0441714A (ja) | 1992-02-12 |
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