JP3166878B2 - 染色された交編編地 - Google Patents
染色された交編編地Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン系弾性繊
維(A)とポリアミド系繊維およびまたは常圧カチオン
可染ポリエステル繊維(B)を少なくとも含む交編編地
に関し、詳しくは種々の塩素水環境における劣化防止性
を付与したポリウレタン系弾性繊維を含む染色された交
編編地に関する。
維(A)とポリアミド系繊維およびまたは常圧カチオン
可染ポリエステル繊維(B)を少なくとも含む交編編地
に関し、詳しくは種々の塩素水環境における劣化防止性
を付与したポリウレタン系弾性繊維を含む染色された交
編編地に関する。
【0002】
【従来の技術】4、4´−ジフェニルメタンジイソシア
ネ−ト、比較的低重合度のポリヒドロキシ重合体および
多官能活性水素化合物等から得られるポリウレタン系弾
性繊維は、高度のゴム弾性を有し、引張応力、回復性等
の機械的性質に優れ、さらに熱的挙動についても優れた
性質を有している。そのため、ファンデ−ション、ソッ
クス、スポ−ツウエア−等の衣料用機能素材としておお
いに注目、使用されて来た。
ネ−ト、比較的低重合度のポリヒドロキシ重合体および
多官能活性水素化合物等から得られるポリウレタン系弾
性繊維は、高度のゴム弾性を有し、引張応力、回復性等
の機械的性質に優れ、さらに熱的挙動についても優れた
性質を有している。そのため、ファンデ−ション、ソッ
クス、スポ−ツウエア−等の衣料用機能素材としておお
いに注目、使用されて来た。
【0003】しかしながら、このような主として長鎖状
の合成弾性セグメント化ポリウレタンよりなる弾性繊維
を使用した製品が塩素漂白を用いる洗剤など、塩素水環
境にさらされると、セグメント化ポリウレタンの物理的
性質の相当な低下が起こることが知られている。またポ
リウレタン繊維とポリアミド繊維からなる水着は、水泳
プ−ル中で活性塩素濃度が0.5〜3ppmを含む水に
長期にさらされると、繊維の物理的性質の低下が起こる
ことが知られている。
の合成弾性セグメント化ポリウレタンよりなる弾性繊維
を使用した製品が塩素漂白を用いる洗剤など、塩素水環
境にさらされると、セグメント化ポリウレタンの物理的
性質の相当な低下が起こることが知られている。またポ
リウレタン繊維とポリアミド繊維からなる水着は、水泳
プ−ル中で活性塩素濃度が0.5〜3ppmを含む水に
長期にさらされると、繊維の物理的性質の低下が起こる
ことが知られている。
【0004】このような塩素が誘発する劣化に対する劣
化防止性の付与、または劣化に対する耐性を付与する改
善がなされてきた。例えば、塩素劣化防止剤として酸化
亜鉛(特公昭60−43444号公報)、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム(特公昭61−35283号公
報)が記載されている。
化防止性の付与、または劣化に対する耐性を付与する改
善がなされてきた。例えば、塩素劣化防止剤として酸化
亜鉛(特公昭60−43444号公報)、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム(特公昭61−35283号公
報)が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た、塩素劣化防止剤を含有したポリウレタン系弾性繊維
を用いた交編編地等の製品を染色、仕上、加工等にさら
す時、特に染色時に染色酸として酢酸、蟻酸などの酸を
用いると、染色液のpHが低く、折角含有せしめた塩素
劣化防止剤が溶出してしまい、生の繊維では塩素に対す
る耐性を保有しているにもかかわらず、染色等を経由し
た製品においては耐性がほとんど失われてしまうという
課題がある。
た、塩素劣化防止剤を含有したポリウレタン系弾性繊維
を用いた交編編地等の製品を染色、仕上、加工等にさら
す時、特に染色時に染色酸として酢酸、蟻酸などの酸を
用いると、染色液のpHが低く、折角含有せしめた塩素
劣化防止剤が溶出してしまい、生の繊維では塩素に対す
る耐性を保有しているにもかかわらず、染色等を経由し
た製品においては耐性がほとんど失われてしまうという
課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した、従
来技術の課題を解決し、少なくとも染色されたポリウレ
タン弾性繊維を含んだ繊維製品の塩素水に対しての耐性
を付与した交編編地を提供するものである。
来技術の課題を解決し、少なくとも染色されたポリウレ
タン弾性繊維を含んだ繊維製品の塩素水に対しての耐性
を付与した交編編地を提供するものである。
【0007】すなわち本発明は、繊維中に0.1〜10
重量%の本文中に示すMgO/ZnO固溶体を含有して
なるポリウレタン系弾性繊維(A)とポリアミド系繊維
およびまたは常圧カチオン可染ポリエステル繊維(B)
とを少なくとも含む染色された交編編地であって、かつ
0.01%owf以上の染料を吸尽していることを特徴
とする交編編地に関する。
重量%の本文中に示すMgO/ZnO固溶体を含有して
なるポリウレタン系弾性繊維(A)とポリアミド系繊維
およびまたは常圧カチオン可染ポリエステル繊維(B)
とを少なくとも含む染色された交編編地であって、かつ
0.01%owf以上の染料を吸尽していることを特徴
とする交編編地に関する。
【0008】本発明におけるポリウレタン系弾性繊維と
は、下記するポリウレタンを主体とする重合体組成物を
紡糸して得られる弾性繊維である。本発明におけるポリ
ウレタンとしては、数平均分子量600以上好ましくは
1000〜5000でありかつ融点が60℃以下のポリ
マ−ジオ−ルと、有機ジイソシアネ−トを主体とするイ
ソシアネ−トと、分子量が400以下の多官能活性水素
化合物を反応させて得られる重合体が挙げられる。
は、下記するポリウレタンを主体とする重合体組成物を
紡糸して得られる弾性繊維である。本発明におけるポリ
ウレタンとしては、数平均分子量600以上好ましくは
1000〜5000でありかつ融点が60℃以下のポリ
マ−ジオ−ルと、有機ジイソシアネ−トを主体とするイ
ソシアネ−トと、分子量が400以下の多官能活性水素
化合物を反応させて得られる重合体が挙げられる。
【0009】ポリマ−ジオ−ルとしては、ポリテトラメ
チレンエ−テルグリコ−ル、ポリエチレン・プロピレン
エ−テルグリコ−ルのようなポリエ−テルグリコ−ル
類、エチレングリコ−ル、1・6−ヘキサンジオ−ル、
1・4−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の
グリコ−ル類の少なくとも1種とアジピン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、β−メチルアジピン
酸、イソフタル酸等のジカルボン酸の少なくとも1種と
を反応させて得られるポリエステルグリコ−ル類、ポリ
カプロラクトングリコ−ル、ポリヘキサメチレンジカ−
ボネ−トグリコ−ルのようなポリマ−ジオ−ルの1種ま
たはこれらの2種以上の混合物または共重合物が例示で
きる。
チレンエ−テルグリコ−ル、ポリエチレン・プロピレン
エ−テルグリコ−ルのようなポリエ−テルグリコ−ル
類、エチレングリコ−ル、1・6−ヘキサンジオ−ル、
1・4−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の
グリコ−ル類の少なくとも1種とアジピン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、β−メチルアジピン
酸、イソフタル酸等のジカルボン酸の少なくとも1種と
を反応させて得られるポリエステルグリコ−ル類、ポリ
カプロラクトングリコ−ル、ポリヘキサメチレンジカ−
ボネ−トグリコ−ルのようなポリマ−ジオ−ルの1種ま
たはこれらの2種以上の混合物または共重合物が例示で
きる。
【0010】また、有機ジイソシアネ−トとしては、4
・4´−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、1・5−
ナフタレンジイソシアネ−ト、1・4−フェニレンジイ
ソシアネ−ト、2・4−トリレンジイソシアネ−ト、ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト、1・4−シクロヘキサ
ンジイソシアネ−ト、4・4´−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トのよ
うな有機ジイソシアネ−トの1種または2種以上の混合
物が例示できる。さらにトリイソシアネ−トを少量併用
してもよい。
・4´−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、1・5−
ナフタレンジイソシアネ−ト、1・4−フェニレンジイ
ソシアネ−ト、2・4−トリレンジイソシアネ−ト、ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト、1・4−シクロヘキサ
ンジイソシアネ−ト、4・4´−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トのよ
うな有機ジイソシアネ−トの1種または2種以上の混合
物が例示できる。さらにトリイソシアネ−トを少量併用
してもよい。
【0011】多官能性活性水素化合物としては、エチレ
ンジアミン、1・2−プロピレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、キシリレンジアミン、4・4´−ジフェ
ニルメタンジアミン、ヒドラジン、1・4−ジアミノピ
ペラジン、エチレングリコ−ル、1・4−ブタンジオ−
ル、1・6−ヘキサンジオ−ル、水等の1種またはこれ
らの2種以上の混合物が例示できる。所望により、これ
ら前記化合物に、モノアミン、モノアルコ−ルのような
停止剤を少量併用してもよい。しかし、好ましいのはジ
アミンの単独またはジアミンを主体としたものである。
ンジアミン、1・2−プロピレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、キシリレンジアミン、4・4´−ジフェ
ニルメタンジアミン、ヒドラジン、1・4−ジアミノピ
ペラジン、エチレングリコ−ル、1・4−ブタンジオ−
ル、1・6−ヘキサンジオ−ル、水等の1種またはこれ
らの2種以上の混合物が例示できる。所望により、これ
ら前記化合物に、モノアミン、モノアルコ−ルのような
停止剤を少量併用してもよい。しかし、好ましいのはジ
アミンの単独またはジアミンを主体としたものである。
【0012】ポリウレタン主体の組成物を、紡糸して弾
性繊維となすのは、特に限定はされないが、溶媒にポリ
ウレタン主体の組成物を溶解して、乾式紡糸するのが好
ましい。溶媒としてはN・N−ジメチルホルムアミド、
N・N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ヘ
キサメチルホスホンアミド等が例示できるが、これらに
限定されるものではない。ポリウレタン主体の組成物を
構成するポリウレタン以外の構成物は、滑剤、紫外線吸
収剤、黄変防止剤、などの安定剤、顔料、帯電防止剤、
表面処理剤、難燃剤、防黴剤、補強剤が例示される。
性繊維となすのは、特に限定はされないが、溶媒にポリ
ウレタン主体の組成物を溶解して、乾式紡糸するのが好
ましい。溶媒としてはN・N−ジメチルホルムアミド、
N・N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ヘ
キサメチルホスホンアミド等が例示できるが、これらに
限定されるものではない。ポリウレタン主体の組成物を
構成するポリウレタン以外の構成物は、滑剤、紫外線吸
収剤、黄変防止剤、などの安定剤、顔料、帯電防止剤、
表面処理剤、難燃剤、防黴剤、補強剤が例示される。
【0013】本発明に用いられるMgO/ZnO固溶体
は図1に示すMgOとZnOの相図のPERICLAS
E S SおよびZINCITE S Sで表される範
囲であり、結晶系としてMgO、ZnOそれぞれの単独
結晶として認知される部分である(Journal o
f American Ceramic Societ
y byE.R.SEGNIT and A.E.HO
LLAND vol.48,No8 p.409〜41
3)。それ以外の範囲ではMgO、ZnOの単なる混合
体領域にすぎず、染色加工工程での溶出が多くなってし
まう。MgO/ZnO固溶体のポリウレタン溶液への添
加は、特に限定されないが、平均粒子径が0.05〜3
μmの粒子として添加することが好ましい。これら金属
酸化物等の塩素水劣化防止剤の添加量は、ポリウレタン
に対して0.1〜10重量%が適当であり、好ましく
は、1.0〜3.0重量%である。
は図1に示すMgOとZnOの相図のPERICLAS
E S SおよびZINCITE S Sで表される範
囲であり、結晶系としてMgO、ZnOそれぞれの単独
結晶として認知される部分である(Journal o
f American Ceramic Societ
y byE.R.SEGNIT and A.E.HO
LLAND vol.48,No8 p.409〜41
3)。それ以外の範囲ではMgO、ZnOの単なる混合
体領域にすぎず、染色加工工程での溶出が多くなってし
まう。MgO/ZnO固溶体のポリウレタン溶液への添
加は、特に限定されないが、平均粒子径が0.05〜3
μmの粒子として添加することが好ましい。これら金属
酸化物等の塩素水劣化防止剤の添加量は、ポリウレタン
に対して0.1〜10重量%が適当であり、好ましく
は、1.0〜3.0重量%である。
【0014】本発明に用いられるポリウレタン系弾性繊
維は、デニ−ルが20〜100の範囲が適当であり、好
ましくは40〜80である。これらの弾性繊維は、カバ
リング糸や裸糸の状態で使用される。本発明のポリウレ
タン系弾性繊維と交編されるポリアミド系繊維は、特に
限定されるものではないが、6ナイロン、6・6ナイロ
ンに代表されるものである。交編編地は、横メリヤス地
であっても経メリヤス地であってもよく、トリコット編
地、ラッシェル編地であってもよく、限定されるもので
はない。また編組織は、ハ−フ編、逆ハ−フ編、ダブル
アトラス編、ダブルデンビ−編等が例示できるが特に限
定されるものではない。また編地表面がポリアミド繊維
で構成されていることが風合いの点で好ましい。
維は、デニ−ルが20〜100の範囲が適当であり、好
ましくは40〜80である。これらの弾性繊維は、カバ
リング糸や裸糸の状態で使用される。本発明のポリウレ
タン系弾性繊維と交編されるポリアミド系繊維は、特に
限定されるものではないが、6ナイロン、6・6ナイロ
ンに代表されるものである。交編編地は、横メリヤス地
であっても経メリヤス地であってもよく、トリコット編
地、ラッシェル編地であってもよく、限定されるもので
はない。また編組織は、ハ−フ編、逆ハ−フ編、ダブル
アトラス編、ダブルデンビ−編等が例示できるが特に限
定されるものではない。また編地表面がポリアミド繊維
で構成されていることが風合いの点で好ましい。
【0015】該編地は、通常の条件で、精錬、リラック
ス、乾燥が行われる。ヒ−トセット温度は、150℃〜
190℃であり好ましくは、160℃〜180℃であ
る。染色条件は、染色浴中20〜120分、好ましく
は、40〜90分である。染色機械は、ウインス染色
機、液流染色機など通常に使用されるものでよい。染料
は、ポリアミド繊維および常圧カチオン可染ポリエステ
ル繊維染色用として染料メ−カ−により選定されている
通常のものであれば、酸性染料、含金染料、蛍光染料、
分散染料、反応性染料、直接染料、カチオン染料のいず
れであってもよい。
ス、乾燥が行われる。ヒ−トセット温度は、150℃〜
190℃であり好ましくは、160℃〜180℃であ
る。染色条件は、染色浴中20〜120分、好ましく
は、40〜90分である。染色機械は、ウインス染色
機、液流染色機など通常に使用されるものでよい。染料
は、ポリアミド繊維および常圧カチオン可染ポリエステ
ル繊維染色用として染料メ−カ−により選定されている
通常のものであれば、酸性染料、含金染料、蛍光染料、
分散染料、反応性染料、直接染料、カチオン染料のいず
れであってもよい。
【0016】次に本発明を実施例をもって具体的に説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。また、実施例中の%は重量%である。
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。また、実施例中の%は重量%である。
【0017】
−実施例1、比較例1− 両末端に水酸基を持つ数平均分子量2000のポリテト
ラメチレンエ−テルグリコ−ルと4・4´−ジフェニル
メタンジイソシアネ−トとをモル比で1:2の割合で反
応させてプレポリマ−を製造し、ついで1・2プロピレ
ンジアミンで鎖延長を行い、ポリマ−濃度30%(溶媒
はジメチルホルムアミド)で2000ポイズ(30℃)
の粘度のポリウレタン溶液を得た。この溶液にアトライ
タ−でジメチルホルムアミド中に分散したMgO/Zn
O固溶体(MgO/ZnO=65/35(平均粒子径
0.1〜2μm)をポリウレタンに対して3%添加し、
さらに抗酸化剤、紫外線吸収剤、ガス黄変防止剤を添加
して、混合攪拌し、紡糸原液を得た。
ラメチレンエ−テルグリコ−ルと4・4´−ジフェニル
メタンジイソシアネ−トとをモル比で1:2の割合で反
応させてプレポリマ−を製造し、ついで1・2プロピレ
ンジアミンで鎖延長を行い、ポリマ−濃度30%(溶媒
はジメチルホルムアミド)で2000ポイズ(30℃)
の粘度のポリウレタン溶液を得た。この溶液にアトライ
タ−でジメチルホルムアミド中に分散したMgO/Zn
O固溶体(MgO/ZnO=65/35(平均粒子径
0.1〜2μm)をポリウレタンに対して3%添加し、
さらに抗酸化剤、紫外線吸収剤、ガス黄変防止剤を添加
して、混合攪拌し、紡糸原液を得た。
【0018】紡糸原液を、脱泡後、孔径0.2mm,孔
数5ホ−ルの口金から紡出し、180℃の加熱空気を流
した紡糸塔内に押し出し、10000rpmの回転数で
仮撚りをかけ、油剤を糸に対して6%付与しながら紡速
500m/分で巻き取り40デニ−ル、5フィラメント
のポリウレタン系弾性繊維(A)を得た。比較として、
MgO/ZnO固溶体を全く添加しない他は、(A)を
得るのと同じようにしポリウレタン系弾性繊維(B)を
得た。(A)、(B)の他に6ナイロン繊維で50デニ
−ル、12フィラメントの繊維(C)を用意した。ポリ
エステル繊維として、溶融紡糸によって製造された、5
0デニ−ル(10フィラメント)の常圧カチオン可染ポ
リエステル繊維(D)を用意した。編機カ−ルマイヤ−
社製の28ゲ−ジ、トリコット機を用いて生機を編成し
た。(A)、(B)繊維のドラフトは100%、編み立
て条件は、(A)、(B)繊維の編み込み長70cm/
480コ−ス、(C)、(D)繊維の編み込み長160
cm/480コ−ス、(機上コ−ス55コ−ス)、編み
組織はハ−フ編みである。
数5ホ−ルの口金から紡出し、180℃の加熱空気を流
した紡糸塔内に押し出し、10000rpmの回転数で
仮撚りをかけ、油剤を糸に対して6%付与しながら紡速
500m/分で巻き取り40デニ−ル、5フィラメント
のポリウレタン系弾性繊維(A)を得た。比較として、
MgO/ZnO固溶体を全く添加しない他は、(A)を
得るのと同じようにしポリウレタン系弾性繊維(B)を
得た。(A)、(B)の他に6ナイロン繊維で50デニ
−ル、12フィラメントの繊維(C)を用意した。ポリ
エステル繊維として、溶融紡糸によって製造された、5
0デニ−ル(10フィラメント)の常圧カチオン可染ポ
リエステル繊維(D)を用意した。編機カ−ルマイヤ−
社製の28ゲ−ジ、トリコット機を用いて生機を編成し
た。(A)、(B)繊維のドラフトは100%、編み立
て条件は、(A)、(B)繊維の編み込み長70cm/
480コ−ス、(C)、(D)繊維の編み込み長160
cm/480コ−ス、(機上コ−ス55コ−ス)、編み
組織はハ−フ編みである。
【0019】こうして得た各(A)、(B)を別に含有
した生機を精錬、リラックス、乾燥、ヒ−トセットして
おのおのの編地について染色を行った。染色は、染色浴
に酢酸0.4g/l、硫安2g/l、アニオン系均染剤
1.2g/l、染料としてKayacyl Blue
BR、5%owf(酸性染料)を添加し、40℃から9
5℃まで30分、95℃で30分の条件で実施した(浴
比1:13)で実施した。染色後60℃まで15分間で
冷却、廃液後、50℃で10分間湯洗いをし、引き続い
て染料固着処理を行った。得られた編地を延伸脱水し、
マングルで脱液後、160℃で30秒間ピンテンタ−に
て乾燥、セットした。
した生機を精錬、リラックス、乾燥、ヒ−トセットして
おのおのの編地について染色を行った。染色は、染色浴
に酢酸0.4g/l、硫安2g/l、アニオン系均染剤
1.2g/l、染料としてKayacyl Blue
BR、5%owf(酸性染料)を添加し、40℃から9
5℃まで30分、95℃で30分の条件で実施した(浴
比1:13)で実施した。染色後60℃まで15分間で
冷却、廃液後、50℃で10分間湯洗いをし、引き続い
て染料固着処理を行った。得られた編地を延伸脱水し、
マングルで脱液後、160℃で30秒間ピンテンタ−に
て乾燥、セットした。
【0020】−実施例2− MgO/ZnO固溶体としてMgO/ZnO=2/98
をポリウレタンに対し3%添加(ポリウレタン弾性繊維
(E))した以外は実施例1と同じ処方で染色された交
編編地を作成した。
をポリウレタンに対し3%添加(ポリウレタン弾性繊維
(E))した以外は実施例1と同じ処方で染色された交
編編地を作成した。
【0021】−比較例2− MgO/ZnO固溶体としてMgO/ZnO=65/3
5をポリウレタンに対し0.05%添加(ポリウレタン
弾性繊維(F))した以外は実施例1と同じ処方で染色
された交編編地を作成した。
5をポリウレタンに対し0.05%添加(ポリウレタン
弾性繊維(F))した以外は実施例1と同じ処方で染色
された交編編地を作成した。
【0022】−比較例3− MgOとZnOをMgO/ZnO=65/35となるよ
うにそれぞれ単独で合計3%添加(ポリウレタン弾性繊
維(G))した以外は実施例1と同じ処方で染色された
交編編地を作成した。
うにそれぞれ単独で合計3%添加(ポリウレタン弾性繊
維(G))した以外は実施例1と同じ処方で染色された
交編編地を作成した。
【0023】−実施例3、比較例4− 捺染については蛍光染料にて上記条件で染色後、印捺、
100℃で40分蒸し、水洗、アルカリソ−ピング、湯
洗、水洗を繰り返した。染料固着処理を行った後、脱
水、拡布し、160℃で30秒間乾燥、セットした。
100℃で40分蒸し、水洗、アルカリソ−ピング、湯
洗、水洗を繰り返した。染料固着処理を行った後、脱
水、拡布し、160℃で30秒間乾燥、セットした。
【0024】−実施例4− (A)と(D)を含有する交編編地を使用し、浴比1:
18で染料:DiacrylBrilliant Blue AC-E,1% owf (塩
基製染料)、40℃から100℃で60分の条件で染色
を行う以外は実施例1と同じ処方で染色し、湯洗い後、
得られた編地を延伸脱水し、マングルで脱液後、160
℃で30秒間ピンテンタ−で乾燥、セットした。
18で染料:DiacrylBrilliant Blue AC-E,1% owf (塩
基製染料)、40℃から100℃で60分の条件で染色
を行う以外は実施例1と同じ処方で染色し、湯洗い後、
得られた編地を延伸脱水し、マングルで脱液後、160
℃で30秒間ピンテンタ−で乾燥、セットした。
【0025】前記した方法により得られた、各編地を塩
素水による劣化を測定した。この劣化テストの条件は、
各編地を、経方向に40%伸長させ、30℃の30pp
mの塩素水(pH=7.5)に6時間浸漬し、浸漬前後
の応力を測定し、その劣化(脆化)を判定した。その結
果を表1に示す。
素水による劣化を測定した。この劣化テストの条件は、
各編地を、経方向に40%伸長させ、30℃の30pp
mの塩素水(pH=7.5)に6時間浸漬し、浸漬前後
の応力を測定し、その劣化(脆化)を判定した。その結
果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタン系弾性繊
維とポリアミド系繊維および/または常圧カチオン可染
ポリエステル繊維からの交編編地の塩素含有環境での塩
素による劣化を改善し、染色された最終製品でも優れた
耐塩素性をもった物を提供することができる。
維とポリアミド系繊維および/または常圧カチオン可染
ポリエステル繊維からの交編編地の塩素含有環境での塩
素による劣化を改善し、染色された最終製品でも優れた
耐塩素性をもった物を提供することができる。
【図1】MgO、ZnOの相図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06P 5/22 D06P 5/22 H Z // D01F 6/94 D01F 6/94 A (72)発明者 鈴木 肇 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社 総合研究所内 審査官 星野 紹英 (56)参考文献 特開 平4−209875(JP,A) 特開 平3−279472(JP,A) 特開 昭59−133248(JP,A) 特開 平5−9878(JP,A) 特開 平5−9877(JP,A) 特公 昭61−35283(JP,B2) 特公 昭60−43444(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 3/82 D06P 1/673 D06P 3/854 D06P 5/22 D01F 6/94
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維中に0.1〜10重量%の本文中に
示すMgO/ZnO固溶体を含有してなるポリウレタン
系弾性繊維(A)と、ポリアミド系繊維およびまたは常
圧カチオン可染ポリエステル繊維(B)とを少なくとも
含有する染色された交編編地であって、かつ(B)が
0.01%owf以上の染料を吸尽していることを特徴
とする交編編地。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23472692A JP3166878B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 染色された交編編地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23472692A JP3166878B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 染色された交編編地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681279A JPH0681279A (ja) | 1994-03-22 |
JP3166878B2 true JP3166878B2 (ja) | 2001-05-14 |
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ID=16975413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23472692A Expired - Fee Related JP3166878B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 染色された交編編地 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3166878B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP23472692A patent/JP3166878B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0681279A (ja) | 1994-03-22 |
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